JP5509603B2 - 記録方法、およびクリアインク - Google Patents
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Description
本実施形態のインクは、インク吸収性の少ないメディアへの適性を鑑みて発明されたものであり、通常のインクジェットインクに比べて表面張力が小さいために濡れ性に優れ、インクの浸透の少ないメディアに対してもキャリアの浸透性が強く、かつ微量のキャリアが浸透しただけでインク粘度が大きく上昇する特性を示す。このため従来は隣接ドットが簡単に融合してしまうような吸収性が大きく劣るメディアに対しても着弾後隣接ドットと融合し難く、安定的にドット形成が可能である。さらに、色材はメディア内部にほとんど浸透せずに表面に残るため、発色効率に優れ、非常に少量のインクでも十分な発色、画像濃度が得られる。こうして、従来よりもインク総量を非常に抑えた形で描画を行なうことにより、メディア内部に浸透させるべきインクの量が少なくてすみ、乾燥性が大きく改善される。
本実施形態のインクの着色としては、特に制限はなく、粒子状の色材を用いてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどに適宜着色できる。本実施形態のインクに用いられる粒子状の色材としては、特に限定されないが、顔料及び着色微粒子の少なくともいずれかを用いることが好ましい。
本実施形態のインクに用いられる界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、又はフッ素系界面活性剤などが挙げられ、前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
前記浸透剤としては、有機溶剤のうち、機能的にインクの紙への浸透を促進する効果が高いものを意味(一方、湿潤剤は、有機溶剤のうち、ヘッドの乾燥を防ぐ湿潤効果が認められるもの意味する)し、具体的には炭素数8以上のポリオール化合物やグリコールエーテル化合物が該当する。すなわち、本実施形態のインクにおける浸透剤としては、ポリオール化合物やグリコールエーテル化合物等の水溶性有機溶剤が用いられ、特に、炭素数8以上11以下のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物の少なくともいずれかが好適に用いられる。
前記湿潤剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオール化合物、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、尿素化合物及び糖類から選択される少なくとも1種が好適である。
本実施形態のインクは顔料定着剤として、任意の樹脂エマルジョンを使用できる。前記樹脂エマルジョンは、樹脂微粒子を連続相としての水中に分散したものであり、必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。前記分散相成分としての樹脂微粒子の含有量(樹脂エマルジョン中の樹脂微粒子の含有量)は一般的には10〜70質量%が好ましい。また、前記樹脂微粒子の粒径は、特にインクジェット記録装置に使用することを考慮すると、平均粒径10〜1000nmが好ましく、20〜300nmがより好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
本実施形態のインクは、水、粒子状の色材、界面活性剤を含み、更に必要に応じて浸透剤、湿潤剤、樹脂エマルジョン、その他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、さらに必要に応じて攪拌混合して製造する。前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行なうことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行なうことができる。
本実施形態のインクの固形分は、6質量%以上であることが望ましい。この濃度より低いと、乾燥時の粘度上昇が緩やかで、画像が滲みやすい傾向がある。高ければ高いほど良いが、あまりに高いとノズル詰まりが激しくなり、画像に抜け等が生じやすくなる、従って15質量%以下であることが望ましい。
本実施形態のインクとしては、非常に浸透性が高いものであることが好ましく、その条件とは表面張力が30mN/m以下が好ましいことが判明した。表面張力が30mN/mより大きいとインクの浸透が遅く画像が滲んでしまう現象が発生するため、高品位な画像が得られない。表面張力は低ければ低いほど顔料と溶剤の分離能が向上するため、より低い方が望ましいが、前記表面張力が15mN/m未満であると、ノズルプレートに濡れすぎてインク滴の形成(粒子化)がうまくできなかったり、本実施形態のメディア上での滲みが顕著となり、安定したインクの吐出が得られないことがあり、15〜30mN/mであることが好ましく、15〜25mN/mであることがより好ましい。インクの表面張力は、浸透剤(例えば、エチルヘキサンジオール。EHDとも言う)の量並びに、フッ素系界面活性剤(例えば、DuPont社製FS300。)の添加量により、調整することができる。ここで、前記表面張力は、例えば、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定することができる。
本実施形態の記録方法においては、非常に地肌光沢の高いメディアに対して、高固形分のインクを用いて画像形成するため、画像光沢が地肌光沢に比べて低くなる傾向がある。これは、一つにはインクの顔料濃度が高く、かつインクの乾燥性が早いため、画像表面がレベリングする十分な時間が取れないことにある。また、ある場合は、色材がメディア表面に形成に形成する色材層の厚みが薄く、平滑な層が形成され難いことに起因する。これらの欠点を改善する為に、画像部に樹脂成分を含むクリアインクを後処理工程において印字し、画像光沢と耐擦性改善することにより、銀塩写真並みの画像光沢と画像信頼性を低コストに実現することができるのである。
本実施形態のクリアインクに用いられる樹脂エマルジョンは、樹脂微粒子を連続相としての水に分散したものであり、必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。
本実施形態のクリアインクを構成する樹脂エマルジョンは乾燥すると成膜し、再分散性、再溶解性が極度に低下するため、ヘッド近傍で乾燥すると吐出安定性が低下することがある。従って、本実施形態のクリアインクは湿潤剤を含有することが好ましい。吐出安定性の点から、湿潤剤の量は、20質量%以上含有することが好ましいが、あまりに多くするとエマルジョンの分散破壊が発生し、沈澱等が生じやすくなる為、60質量%以下であることが望ましい。湿潤剤の種類としては、前記インクの湿潤剤と同様のものが使用可能である。
クリアインクの粘度は5mPa・s以上30mPa・s以下であることが望ましい。5mPa・s未満であると、クリアインクの吸収速度が早すぎ、クリア層がレベリングする十分な時間が確保できない。クリアインクの粘度は高いほうが良いが、30mPa・sを超えるとインクジェットノズルからの吐出が困難となる。粘度調整は湿潤剤の成分比を変えたり、固形分比率を変えることにより調整可能であり、後述のインクと同様の調整方法を用いることができる。
本実施形態のメディアとして適切であるかどうかの指標としては、まず第一に、動的走査吸液計のインク吸収量により判断することができる。即ち、動的走査吸液計で測定した接触時間500msにおけるインクのメディアへの吸収量が1ml/m2以上10ml/m2以下であることが望ましい。この条件を満たしたメディアは本発明の機能を有しているとみなせ、前記のインクと組み合わせることで、いわゆる「切れ」の良い、文字、画像の周辺部分にボケ、フェザリング、ブリードのない、光学的濃度(OD)の高い記録画像を得ることができる。吸収量が1ml/m2よりも小さいと、乾燥性が不十分であるため、拍車痕が発生したり、ビーディングなどが発生しやすくなり、高速なインクジェット画像の形成が困難となる。また吸収量が10ml/m2より大きいと後処理時にクリアインクのしみ込みが発生し、均一な後処理が困難とななったり、ブリードが発生しやすく、乾燥後の画像部の光沢が低くなる。また、ラミネートや箔押しなど、商業印刷で用いられる各種後処理とのマッチングが困難となる。なお、本実施形態ではインクのメディアへの吸収がほぼ完了した飽和状態での浸透性を表すために、インク吸収量測定における接触時間を500msとした。
本実施形態のメディアの支持体としては、セルロースパルプが用いられる。より具体的には、前記支持体としての化学パルプ、機械パルプ及び古紙回収パルプ等を任意の比率で混合して用いられ、必要に応じて内添サイズ剤、歩留まり向上剤、紙力増強剤等を添加した原料を長網フォーマやギャップタイプのツインワイヤーフォーマ、長網部の後半部をツインワイヤーで構成するハイブリッドフォーマ等で抄紙されたものが使用される。
材及びその他の繊維原料を主に機械的に処理して作成されたバージンの機械パルプを含有させてもよい。
(1)離解は、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵は、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨は、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白は、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
本実施形態のメディアの塗工層は、顔料及び樹脂バインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。前記顔料としては、無機顔料、もしくは無機顔料と有機顔料を併用したものを用いることができる。
本実施形態のメディアで使用される塗工層における前記樹脂バインダーの添加量の使用比率は、全被覆層固形分の50〜70質量%が好ましく、より好ましくは55〜60質量%である。少ないと接着力が不十分となり、インク受容層の強度の低下、内部結合強度の低下や粉落ちの発生が懸念される。
前記メディアのJIS−ZS−8741に規定される60°光沢度は、50%以上であり、好ましくは70%以上ある。60°光沢度が50%よりも小さい場合には、記録物の光沢感が不足し好ましくない。
本実施形態の記録方法は、前記メディアに前記インクを飛翔させて画像を形成する画像形成工程と、前記像形成工程により画像形成されたメディアに前記クリアインクを塗布する後処理工程を少なくとも含む。本実施形態の記録方法は、後記の記録装置により好適に実施することができる。前記飛翔させる前記インクの液滴は、その大きさとしては、例えば、1〜40plとするのが好ましく、その吐出噴射の速さとしては5〜20m/sが好ましく、その駆動周波数としては1kHz以上が好ましく、その解像度としては300dpi以上が好ましい。
本実施形態のインクカートリッジは、本発明のインクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
本実施形態のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
前記インク飛翔手段は、本実施形態のインクに、刺激を印加し、該インクを飛翔させて本実施形態のメディアに画像を記録する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
成されることが好ましい。また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1〜20μmが好ましい。
本実施形態のインクジェット記録方法により記録されたインク記録物は、本実施形態のインク記録物である。本実施形態のインク記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
製造例1:シアン分散体(銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体)
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
製造例1において、銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントレッド122に変更した以外は、製造例1と同様にして、赤紫色のポリマー微粒子分散体を調製した。得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
製造例1において、銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントイエロー74に変更した以外は、製造例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子分散体を調製した。得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は76nmであった。
製造例1において、銅フタロシアニン顔料をカーボンブラック(デグサ社製、FW100)に変更した以外は、製造例1と同様にして、黒色のポリマー微粒子分散体を調製した。得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は104nmであった。
製造例1の銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール23.0質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12質量%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃における粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。粘度の測定は、粘度測定装置(東機産業社製、R500回転粘度計)を用いて、25℃で行った。表面張力の測定は表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを用いて、25℃で行った。(インク及びクリアインクの粘度測定方法、表面張力測定方法は以後においても同様。)
製造例6:マゼンタインク1
製造例2のジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−
メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン9.0質量%、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量
%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−
プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その
後、平均孔計0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水
を使用し固形分を、12質量%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られ
たインク組成物の25℃における粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった
。
製造例7:イエローインク1
製造例3のモノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール24.5質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12質量%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃における粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。
製造例8:ブラックインク1
製造例4のカーボンブラック分散液20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン7.5質量%、2−ピロリドン2.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、R−(OCH2CH2)nOH(ただし、式中、Rは炭素数12のアルキル基、n=9)2.0質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、及び2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12質量%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃における粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過しクリアインクセット1を調整した。
(固形分33質量%に調整したもの) 60.0質量%
グリセリン 10.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 25.0質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
FS−300(DuPont社製) 2.3質量%
プロキセルLV(アベシア社製) 0.2質量%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5質量%
−クリアインク2の調整−
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過しクリアインクセット2を調整した。
ボンコートCG−5010(アクリル-ウレタン系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)
(固形分33質量%に調整したもの) 60.0質量%
グリセリン 10.0質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 25.0質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
FS−300(DuPont社製) 2.3質量%
プロキセルLV(アベシア社製) 0.2質量%
2−アミノー2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5質量%
−クリアインク3の調整−
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過しクリアインク3を調整した。粘度は6mPa・sに調整した。
ジュリマーET315(アクリル酸アルキル共重合体エマルション 日本純薬株式会社)
(固形分33質量%に調整したもの) 18.2質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 35.0質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
FS−300(DuPont社製) 2.3質量%
プロキセルLV(アベシア社製) 0.2質量%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5質量%、
−クリアインク4の調整−
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過しクリアインク4を調整した。粘度は28mPa・sに調整した。
(固形分33質量%に調整したもの) 60.0質量%
グリセリン 35.0質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量%
FS−300(DuPont社製) 2.3質量%
プロキセルLV(アベシア社製) 0.2質量%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5質量%
−クリアインク1/2の調整−
クリアインク1とクリアインク2を質量比1:1で混合してクリアインク1/2を調整した。
支持体1の作製
・LBKP 80質量部
・NBKP 20質量部
・軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121、奥多摩工業株式会社製)10質量部
・硫酸アルミニウム 1.0質量部
・両性澱粉(商品名:Cato3210、日本NSC株式会社製) 1.0質量部
・中性ロジンサイズ剤 0.3質量部
(商品名:NeuSize M−10、ハリマ化成株式会社製)
・歩留まり向上剤(商品名:NR−11LS、ハイモ社製) 0.02質量部
上記配合の0.3質量%スラリーを長網抄紙機で抄造し、マシンカレンダー仕上げをして坪量79g/m2の支持体1を作製した。なお、抄紙工程のサイズプレス工程で、酸化澱粉水溶液を固形分付着量が片面当り、1.0g/m2になるように塗布した。
メディア製造例(記録用紙1)
作製した支持体1に、顔料として粒子計2μm以下の割合が97質量%のカオリン70質量部、平均粒子径1.1μmの重質炭酸カルシウム30質量部、接着剤として、ガラス転移温度(Tg)が−5℃のスチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン8質量部、リン酸エステル化澱粉1質量部、助剤としてステアリン酸カルシウム0.5質量部を加え、さらに水を加えて固形分濃度60%の塗工液を調整した。
実施例1〜4,6,7、参考例5、比較例1〜7
製造例5〜8にて製造したシアンインク1、マゼンタインク1、イエローインク1、ブラックインク1からなるインクセット1と、表1に記載のメディアとを用いて、300dpi、ノズル解像度384ノズルを有するドロップオンデマンドプリンタ試作機を使用し、画像解像度600dpiにて印字を行なった。大滴サイズは20plとし、中滴サイズは10pl、小滴サイズは2plとした。二次色の総量規制を140%にして付着量規制を実施しした。印字の際は300dot四方のインク総量が12g/m2にてベタ画像、及び文字を印写した。得られた画像について画像光沢を評価した。更に、画像形成後のメディアに、表1に記載のクリアインクを表1の付着量にて塗布した。尚、塗布装置としてはインクカートリッジにクリアインクを充填したインクジェット記録装置(GX5000)を用い、光沢紙−きれいモードでMS wordのベタ画像のグラフィックスを用いてメディア全体にクリアインクを塗布した。更に、光沢処理後の画像光沢を評価した。
−吸収量−
各記録用メディアについて、動的走査吸液計(K350シリーズD型、協和精工株式会社製)を用いて、25℃50%RHにて、実施例・比較例のインクの吸収量を測定した。接触時間500msにおける吸収量は、それぞれの接触時間の近隣の接触時間における吸収量の測定値から補間により求めた。なお、吸収量の測定においては、各インクセットのシアンインクを用いた。
マイクロ−グロス光沢計(BYK−Gardner社)を使用しグリーンベタ部の60°光沢を測定した。クリアインク処理前後の差をとり、評価を行った。
また、クリアインク処理により光沢にムラが発生していないものを○、光沢にムラが発生したもの、ハジキなどの欠陥が発生したものについては、目視で許容可能なものを△、許容できないものを×とした。
各画像プリントのシアンべた画像部について、印刷24h後、クロックメータ(CM−1型)を使用し、摩擦子に白綿布(JISL0803綿3号)を両面粘着フォームテープ(3M社製#4016 t=1.6)で貼り付け、5往復摩擦し、綿布に付着した色材の濃度を分光測色濃度計(エックスライト社製Model-938)を使用して測定した。
○:濃度が0.05以下であり、実用上問題無いレベルにある
×:濃度が0.05より大きく、実用上問題がある。もしくは改善効果が認められない。
各項目のうち、まず画像耐擦性が改善されなかったものについては×とし、改善効果の認められたものについては○とした。
*ミラーコートプラチナ:王子製紙社製キャストコート紙
*PODグロス:王子製紙社製電子写真用コート紙
*クリスピア:セイコーエプソン社製インクジェット用写真用紙
また、表1中の各クリアインクの詳細は次のとおりである。
*グロスエンハンサ:セイコーエプソン社製インクジェット用クリアインク
*グロスオプティマイザー:ヒューレット・パッカード社製インクジェット用クリアインク
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
(図3、図4、図5)
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
155 加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
(図6、図7)
1b 共通液室
2a 液体抵抗部
2b 加圧液室
2c 連通口
2d 隔壁
3a ノズル
5f 駆動部
5g 支持部
6a 凸部
6b ダイヤフラム
6c インク流入口
10 フレーム
20 流路板
30 ノズルプレート
40 ベース
50 積層圧電素子
60 振動板
70 接着層
Claims (6)
- セルロースパルプを主成分とする支持体の少なくとも一方の面上に少なくとも一層の無機顔料とスチレン−ブタジエン共重合体とを含有する塗工層を有してなるメディアに、粒子状の色材と界面活性剤と水とを含有する固形分6質量%以上のインクを飛翔させて画像を形成する画像形成工程と、
画像形成後のメディアの全体に、表面張力が15mN/m以上20mN/m以下であり、樹脂微粒子と水とを含有する固形分10質量%以上のクリアインクを塗布する後処理工程とを有しており、
走査吸液計による接触時間500msにおける前記メディアに対する前記インクの吸収量が1ml/m2以上10ml/m2以下であり、
前記後処理工程における前記クリアインクの付着量は、乾燥付着量で1.0g/m 2 以上5.0g/m 2 以下であることを特徴とする記録方法。 - 2種類のクリアインクを備え、前記後処理工程においてメディアの地肌光沢に応じてクリアインクの使用率を変えながら塗布することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記メディアのJIS−ZS−8741に規定される60°光沢度が、50%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録方法。
- 前記界面活性剤が、フッ素系界面活性剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録方法。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の記録方法に用いられるクリアインクであって、湿潤剤を20質量%以上含有し、かつ25℃における粘度が5mPa・s以上30mPa・s以下であるクリアインク。
- 界面活性剤を含むことを特徴とする請求項5に記載のクリアインク。
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