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JP5511350B2 - 系統連系パワーコンディショナ - Google Patents
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JP5511350B2 - 系統連系パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

この発明は、太陽電池で発電した電力を商用系統に連系させる系統連系パワーコンディショナに関するものである。
系統連系パワーコンディショナ(以下、単にパワーコンディショナという)は、太陽電池で発電された直流電力を、インバータを用いて電力会社による単相3線式または三相3線式などの商用系統の周波数及び電圧に応じた交流電力に変換し、その商用系統に接続される家庭や工場などでの交流電気機器に使用できるようにすると共に、余剰交流電力を商用系統側へ逆潮流できるようにする装置であり、日の出の時間帯とともに太陽の日射が太陽電池に照射され、太陽電池が発電したことをパワーコンディショナが検知して太陽電池の電力を出力し、夕方、日の入りの時間帯に、太陽電池が発電できないことをパワーコンディショナが検知して翌日の日の出の時間帯まで機器を停止する自動運転を行うものであった。
上述のパワーコンディショナの一例として、特許文献1に示されたものは、パワーコンディショナが起動条件を満足できる電力が太陽電池から発電されているかどうかを、パワーコンディショナの内部に設けた放電回路のスイッチ素子をオンオフ制御して抵抗に電力を消費させることにより起動が可能かどうかを判断していた。
特開平10−289026号公報(図4)
特許文献1に示されたものは、パワーコンディショナを起動する前に、放電回路内の抵抗に太陽電池の電力を一旦消費させて起動可能な電力を太陽電池から出力できるかどうかを判断しているため、放電回路という余分な設備が必要となり、パワーコンディショナの体積が大きくなると共にコストも高くなるという問題点があった。また、太陽電池の発電電力を抵抗に無駄に消費させ、運転可能最小電力が出力できないと判断されたときは、運転可能最小電力が太陽電池から出力される日射量に到達するまで、運転を開始せずに待機するため、低日射時には太陽電池から発電する電力を出力することができず、エネルギーを有効に活用できないという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、朝夕の低日射時にもパワーコンディショナから電力を出力し、日射量の少ない朝、夕方でも、太陽電池が発電する電力を捨てることなく、有効に利用することができるパワーコンディショナを得ることを目的とする。
この発明に係るパワーコンディショナは、太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換して商用系統に出力するパワーコンディショナであって、朝夕などの日射量が少ない時間帯に、制御可能な最小電流指令値で出力して一定期間での太陽電池電圧の変化量を監視し、上記変化量が所定値を越えなければ電流指令値を増加し、上記変化量が所定値を越えたら電流指令値を減少させる制御手段を設け、上記制御手段は、最小電流指令値で出力している時に、上記変化量が所定値を超えた場合は出力を一定期間休止し、休止期間経過後
、再度最小電流指令値で運転して上記変化量が所定値を超えなければ一定休止期間内で電流指令値を出力する期間を増やすようにし、この出力動作を繰り返すことにより、日射量が少ないときでも、日射が安定するまで待つことなく、常に電力を出力するようにしたものである。
この発明によれば、朝夕の日射量が少ないときのパワーコンディショナの目標出力電流を制御可能な最小電流指令値から増加し、太陽電池電圧の変化量を監視しながら、出力する電流を増減させて出力し続けるようにしているため、従来のように、日射量が安定するまでパワーコンディショナからの出力を停止したり、パワーコンディショナが起動できるだけの日射量があるかどうかを、パワーコンディショナに搭載した専用の抵抗負荷に電力を供給して確認したりすることなく、太陽電池から電力を出力し、太陽電池が発電するわずかな電力も無駄にすることなく、電力を有効に利用することができるものである。
この発明の実施の形態1によるパワーコンディショナの構成を示すブロック図である。 太陽電池の出力特性を示す図である。 日射量が少ないがある程度安定している状態におけるパワーコンディショナの制御の状況を示す図である。 日射量が少ない状態におけるパワーコンディショナの制御の状況を示す図である。 日射量が極端に少ない状態におけるパワーコンディショナの制御の状況を示す図である。 太陽電池の電圧−電流特性を示す図である。 太陽光発電による一日の発電量を示した図で、この発明によって朝夕の電力が出力できる時間帯を斜線部分で示している。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1によるパワーコンディショナの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施の形態1によるパワーコンディショナ1は、直流電力を発電する太陽電池2と、50Hz或いは60Hzの商用系統電源3との間に接続される。商用系統電源3は、単相3線式または三相3線式の配電系統である。パワーコンディショナ1は、太陽電池2の電圧を昇圧するための昇圧部4と、太陽電池2が発電する直流電力を図示しないパワー素子のオンオフによって交流電力に変換するインバータ部5と、インバータ部5の出力側に接続され、インバータ部5の出力電流波形を滑らかにして商用系統電源3へ出力するフィルタ部6と、太陽電池の電圧Vsと、カレントトランス8aの検出電流Isとを入力側の電力情報とし、商用系統電源3の電圧Voとカレントトランス8bの検出電流Iioとを出力側の電力情報として太陽電池の電力の変化を監視し、インバータ部5に制御信号として電流指令値I*を与える制御回路部7とを有している。インバータ部5は電流指令値I*に応じてパワー素子のオンオフ幅を調整しながら制御回路部7からの電流指令値と実際に出力している電流との誤差が少なくなるように周知のフィードバック制御を行って商用系統電源3に電力を出力している。
図2は太陽電池の出力特性を示す図で、横軸は太陽電池電圧、縦軸は太陽電池の電力を示す。図中、Aは日射量が多い場合の特性を示し、Bは日射量が少ない場合の特性を示している。太陽電池から電力を取り出していない時、すなわち電流を出力していないときの太陽電池電圧は、図中のVocで、この電圧は一般的に開放電圧と呼ばれている。また、太
陽電池から最大の電力を出力する時の電圧は、図中のVpmで、この電圧は一般的に最大出
力動作電圧と呼ばれている。この開放電圧と最大出力動作電圧は、日の出の直後など、極端に日射量が少ない時間を除いて、日射量が少ない時でもA、Bの各特性においてほぼ同じ値を示すことが確認されている。
朝方、太陽電池に日射が当たると、日射量が少ないながらも太陽電池には電圧が発生し、日の出直後のわずかな時間を除けば、図2にBで示す特性を示し、太陽電池の電圧は日射量が多いときの特性Aとほぼ同じ開放電圧Vocを出力する。従来のパワーコンディショナは、この時、日射量が増えるまで一定時間出力をせずに待機状態を維持したり、特許文献1に示されているようにパワーコンディショナに設けてある放電回路に電力を消費させるなどして太陽電池の発電電力を無駄に消費していた。
この発明のパワーコンディショナは図2に示すように、最小出力電流指令値で太陽電池から一定期間、電力を出力し、その間の太陽電池の電圧変化△Vを監視し、同じ電流指令値で一定期間電力を出力したとき、太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えるか超えないかを検出する。具体的には、最小出力電流指令値で一定期間(例えば系統サイクル数で10サイクル)電力を出力しても太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えない場合は、出力電流指令値すなわち最小出力電流指令値を増加させて、更に一定期間(系統サイクル数で10サイクル)電力を出力する。これを繰り返し、所定の電流指令値増加回数(例えば10回)まで連続して出力を増加しても太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えなければ、ある程度日射量が安定していると判断できるため、次回の電流指令値は増加分を増やして出力する。
図3は、上述の制御の状況を図示したものである。図3では、一例として最小出力電流指令値を0.1Aとし、T1からT2まで10サイクル0.1Aを連続出力しても太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えない場合、T2から出力電流指令値を0.2Aにして10サイクル出力する。これを10回繰り返し、出力電流指令値が1.0Aまで増加したT3においても電圧変化△Vが所定値を超えない場合は、T3において電流指令値を2.0Aに増やして10サイクル出力する。この状態でも太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えなければ、最小出力電流指令値0.1Aに対して20倍の電流指令値としても太陽電池の電圧変化△Vが少ないことから日射量がある程度安定していると判断できるため、通常のMPPT制御(Maximum Power Point Tracking 最大電力点追従制御)で出力電流を増やし、太陽電池の電圧は最大電力点で動作する電圧値に落ち着く。MPPT制御は周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
なお、日射量が安定していない状態で上述した最小出力電流指令値から電流指令値を増加中に、太陽電池の電圧変化△Vが所定値を超えた場合は、次のサイクルから現在の電流指令値に対して1つ前の電流指令値に減らして出力する。その後、一定期間(例えば系統
サイクル数で10サイクル)出力した後でも電圧変化△Vが所定値を越えなければ、電流指令値を増やし、電圧変化△Vが所定値を超える場合は電流指令値を減らす操作を実施することで電流を流し続ける動作を繰り返す。
図4は、上述の制御の状態を示したものである。図4では、出力電流指令値が0.5Aの時、5サイクル目で電圧変化△Vが所定値を超えたため、T4で電流指令値を1つ前の電流指令値である0.4Aに下げて出力する。この状態で一定期間(例えば系統サイクル数で10サイクル)を経過しても、電圧変化△Vが所定値を超えなければ、T5で電流指令値を再び0.5Aに増やして出力することを示している。
また、日射量が極端に少ない場合などで、最小出力電流指令値で出力しているときに電圧変化△Vが所定値を超えた場合は、出力電流指令値を0Aとし、一定の休止時間(例えば系統サイクル数で10サイクル)を設け、休止時間経過後、再度最小出力電流指令値で出力する。電圧変化△Vが所定値を超えなければ、今回出力したサイクル数から目標出力サイクル数を1サイクルだけ増やし、一定の休止時間の残りのサイクル期間は電流を出力しないようにする。電圧変化△Vが所定値を超えた場合は今回出力したサイクル数から目標出力サイクル数を1サイクルだけ減らし、一定の休止時間の残りのサイクル期間は電流を出力しないようにする。
これらの電流出力制御を繰り返すことで日射量が特に少ない場合でも、日射が安定するまでわずかながら電流を流すことで長時間出力を止めることはせず、太陽電池の発電電力を有効に活用する。この電流制御の期間中、最小出力電流指令値で休止時間がなくなる(例えば10サイクル連続)まで出力しても電圧変化△Vが所定値を超えない場合は、上述した電流指令値を増加して連続して電流を出力する制御に切替える。
図5は、上述の制御の状況を図示したものである。図5では、最小出力電流指令値Im1
(例えば0.1A)で出力中、1サイクル目で電圧変化△Vが所定値を超えた場合は、T6で一定期間(例えば10サイクル)出力電流指令値を0Aとする。一定期間経過後、T7においてIm2で示すように、最小出力電流指令値で1サイクル出力し、この期間に電圧変化△V
が所定値を超えなければ、一定期間の残りの9サイクルを0A出力とし、その9サイクルの経過後、T8においてIm3で示すように、最小出力電流指令値の出力サイクル数を1つ増
やして2サイクルとし、一定期間の残りの8サイクルを0A出力とする。同様に、最小出力電流指令値での出力サイクル数を徐々に増やしていく。そして例えばT9においてIm4
示すように、最小出力電流指令値での出力サイクルが5サイクルとなり、その5サイクル目で電圧変化△Vが所定値を超えた場合は、一定期間の残りの5サイクルを0A出力とし、T10においてIm5で示すように、最小出力電流の目標サイクル数を1サイクル減らして4サイクルとし、一定期間の残りの6サイクルを0A出力とする出力電流制御を行うものである。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1では朝方など日射量の少ない時に、最小出力電流指令値で出力している時の指令電流を増やすか減らすかの判断は、太陽電池の電圧変化△Vを検出して行っているが、実施の形態2では、この電圧変化量で定まる基準電圧Vrefを、出力電流指令値を2倍にしてもそれに対応する電流出力が
可能となる電圧値に設定するものである。
以下、その詳細について説明する。図6は太陽電池の電圧−電流特性を示す図である。図中、Cは日射量が多い場合の特性を示し、Dは日射量が少ない場合の特性を示している。太陽電池が出力する電力が最大となる最大出力動作電圧Vpmは、開放電圧Vocの約80%近辺となる。太陽電池の出力電流は開放電圧から最大出力動作電圧までは電圧が減少するのに対して電流は増加する。最大出力動作電圧より更に電圧が下がると、出力電流はほぼ一定な定電流特性を示す。
朝方などの日射量が少なくて不安定なときは、太陽電池から電力を出力すると、日射量が安定しているときに比べて太陽電池の動作電圧の変化量が大きくなりやすい。日射量が少ないときの出力電流指令値の増減を判断する太陽電池の基準電圧をVref2で示すように、
最大出力動作電圧Vpm近辺に設定すると、出力電流指令値を2倍に増やした場合でも、日
射量が増えない限り2倍に増やした電流指令値に対応した電流を出力する電圧が得られないため、インバータ部は、不足する電力をインバータ入力部の図示しないコンデンサから出力すると共に、太陽電池からも電力が出力されるため、太陽電池の電圧が大きく下がり、場合によってはこの電圧がパワーコンディショナの最低動作電圧を下回り、パワーコンディショナの運転が一時停止する可能性もある。
そこで、日射量が少ないときの電流制御として、電流指令値を増減させる太陽電池電圧の変化量で定まる基準電圧を、電流指令値が2倍になってもそれに対応する電流を出力することができる電圧値に設定しようとするものである。この電圧は、図6の特性図において開放電圧Vocと最大出力動作電圧Vpmとの電圧差の約1/3の電圧を開放電圧Vocに対し
て保持した電圧値であるVref1に設定する。このように設定すれば、出力電流の指令値を
2倍にしても、それに対応した電流を流す電力は出力されるため、日射量が増えなくても2倍に増やした目標電流を太陽電池から出力することができ、太陽電池電圧が急激に下がって、パワーコンディショナの最低動作電圧を下回り、パワーコンディショナの運転を一時停止してしまうような事態を防ぐことができる。
実施の形態2によれば、朝方など日射量の少ないときの出力電流制御に対して、パワーコンディショナが停止してしまうようなことが起こらないため、低日射時の電力出力を継続して行うことができ、従来、日射量が少ないときに太陽電池から出力を取り過ぎてパワーコンディショナの入力電圧下限値を下回り、一時パワーコンディショナが停止して待機状態に陥ったりすることがなく、安定して、日射量が少ないときの太陽電池の発電電力を維持することができるという効果がある。
以上のように、この発明にかかるパワーコンディショナは、朝夕の日射量が少ないときでも、パワーコンディショナから電流を出力することができるため、日射量が少なく太陽高度が低いため、朝方、日射量が安定するまでに時間がかかる冬季の朝などには特に有効であり、今まで日射量が安定するまで待機していたり、パワーコンディショナの内部の抵抗に太陽電池の発電電力を無駄に放電していた時間帯にも電力を出力することができるので、図7に示すように、1日の発電の中で、a,bで示す朝夕の日射量の少ない時間帯の発電電力を増やすことができる。また、十年以上稼動しているような太陽光発電システムにおいても、日射量の少ない時間帯に電力を出力することができて太陽電池の発電する積算電力量を増加することができるので、太陽電池の発電する電力を無駄なく、有用に活用することができる。
なお、上述した一連の制御は、朝方に限らず、日射量の少ない夕方や、雨の日の日中にも適用できることは言うまでもない。
1 パワーコンディショナ、
2 太陽電池、
3 商用系統電源、
4 昇圧部、
5 インバータ部、
6 フィルタ部、
7 制御回路部、
8a,8b カレントトランス。

Claims (1)

  1. 太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換して商用系統に出力する系統連系パワーコンディショナであって、朝夕などの日射量が少ない時間帯に、制御可能な最小電流指令値で出力して一定期間での太陽電池電圧の変化量を監視し、上記変化量が所定値を越えなければ電流指令値を増加し、上記変化量が所定値を越えたら電流指令値を減少させる制御手段を設け、上記制御手段は、最小電流指令値で出力している時に、上記変化量が所定値を超えた場合は出力を一定期間休止し、休止期間経過後、再度最小電流指令値で運転して上記変化量が所定値を超えなければ一定休止期間内で電流指令値を出力する期間を増やすようにしたことを特徴とする系統連系パワーコンディショナ。
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