JP5514522B2 - クロマノン化合物の製造方法およびその中間体 - Google Patents
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Description
SSRIはセロトニン代謝回転の急性セロトニン再取り込みを阻害する。この阻害作用がセロトニンニューロンの神経終末において起こることにより、セロトニンによる神経伝達が強化され抗うつ作用が発現する。しかしながら、同阻害作用は縫線核に存在するセロトニンニューロン細胞体や樹状突起においても起こるため、縫線核ではセロトニン1A自己受容体を介するセロトニンニューロンの自己発火抑制(negative feedback反応)を強化してしまう。この結果、SSRI投与後の初期においては、セロトニンニューロンにおける神経伝達は全体として期待されるほど強化されないことになる。一方、数週間SSRIの服用を続けるうちに、縫線核のセロトニンニューロン細胞体や樹状突起上にあるセロトニン1A自己受容体は脱感作され、negative feedback反応が消失する。この結果、セロトニンニューロンの活動性の亢進と神経終末でのセロトニン取り込み阻害が協調して奏効し、セロトニン神経伝達が強化され、十分な抗うつ作用が発現する。
〔1〕 式(1)で表される化合物:
(i)破線が二重結合であるとき、
R1は水素原子、メチル基、エチル基または置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表し;
(ii)破線が単結合であるとき、
R1は水素原子を表し、
R2はメチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はメチル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はエチル基またはベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;あるいは
R1は置換ベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表す。];
(i)破線が二重結合であるとき、
R1は水素原子、エチル基または置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
あるいは
R1はメチル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表し;
(ii)破線が単結合であるとき、
R1は水素原子を表し、
R2はメチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はメチル基を表し、
R2はプロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はエチル基またはベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;あるいは
R1は置換ベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表す。];
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸tert−ブチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸エチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸tert−ブチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル、
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル、または
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸、
である、〔1〕または〔2〕に記載の化合物。
また、本発明は、以下の〔12〕〜〔14〕で表される、クロマノン化合物の製造方法に関するものである。
で表される化合物を製造する方法:
(a)式(1)で表される化合物において、破線が単結合であり、R2がtert−ブチル基である化合物を、無水トリフルオロ酢酸(TFAA)と反応させる方法;
(b)式(1)で表される化合物において、破線が単結合であり、R2がメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基である化合物を、R2が水素原子である化合物に変換した後、TFAAと反応させる方法;
(c)式(1)で表される化合物において、破線が二重結合であり、R2がtert−ブチル基である化合物を、破線が単結合である化合物に変換した後、TFAAと反応させる方法;
(d)式(1)で表される化合物において、破線が二重結合であり、R2がメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基である化合物を、破線が単結合でありR2が水素原子である化合物に変換した後、TFAAと反応させる方法。
「置換もしくは無置換のベンジル基」とは、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。)、アルキル基(炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基を表し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられる。)、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、またはアルコキシ基(炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシ基を表し、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基などが挙げられる。)で置換されていてもよいベンジル基を意味する。
式(1)で表される化合物は、水和物および/または溶媒和物の形で存在することもあるので、これらの水和物および/または溶媒和物もまた本発明の化合物に包含される。
また、本明細書において、記載の簡略化のために次の略号を使用する場合がある。
Boc:tert-ブトキシカルボニル基,
Piv:tert-ブチルカルボニル基,
Me:メチル基,
Et:エチル基,
Ph:フェニル基,
Bn:ベンジル基,
Ms:メタンスルホニル基,
Bs:ベンゼンスルホニル基,
Ts:p−トルエンスルホニル基。
式(1)で表される化合物のうち、式(11):
で表される化合物は、例えば下記の方法によって製造できる。
化合物(12)は、市販の2−(4−ヒドロキシフェニル)エタノールであるか、2−(4−ヒドロキシフェニル)エタノールから公知の方法で合成できる化合物である。アクリル酸エステル(13)は、市販もしくは公知の方法を適宜組み合わせることにより合成可能な化合物である。
原料化合物(12)と化合物(13)を必要に応じ塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で反応させることにより、化合物(11)を得ることができる。反応温度は約−20℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜5日間である。
塩基の具体例としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の有機塩基、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド等があげられる。不活性溶媒の具体例としては、例えばアセトニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
式(11)で表される化合物は、下記の方法によっても製造できる。
化合物(14)は市販もしくは公知の方法を適宜組み合わせることにより合成可能な化合物である。
化合物(12)と化合物(14)を必要に応じ塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で反応させることにより、化合物(11)を得ることができる。反応温度は約−20℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜5日間である。
塩基との具体例としては、製造方法1に記載のものと同様のものが挙げられる。不活性溶媒の具体例としては、例えばアセトニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
式(1)で表される化合物のうち、式(15):
で表される化合物は、例えば下記の方法によって製造できる。
プロピオル酸エステル(16)は、市販もしくは公知の方法を適宜組み合わせることにより合成可能な化合物である。
R2bが置換もしくは無置換のベンジル基であるプロピオル酸エステル(16)は、p−トルエンスルホン酸触媒を用いたベンジルアルコールのエステル化(例えば、特公昭46−3569号公報、特開昭54−73790号公報を参照)、DCC-DMAP(ジシクロヘキシルカルボジイミド−4‐ジメチルアミノピリジン)を用いたベンジルアルコールの縮合(Tetrahedron Letters (1989), Vol.30, No.34, 4525-6.、国際公開第2007/85136パンフレット、Synthetic Communications (1990), 20(15), 2259-65.参照)、炭酸カリウムやDBU(1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン)などの塩基存在下でのベンジルハロゲン化物によるアルキル化(米国特許第5128448号明細書、特開平01−242550号公報を参照)などの公知の方法により、合成することが出来る。
化合物(12)と化合物(16)を必要に応じ塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で反応させることにより、化合物(15)を得ることができる。反応温度は約−20℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜2日間である。
化合物(17)を必要に応じ酸の存在下、適当な不活性溶媒中で無水トリフルオロ酢酸と反応させることにより化合物(2)を得ることができる。反応温度は約−20℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜7日間である。
酸の具体例としては、例えば無機酸(リン酸、硫酸など)等があげられる。不活性溶媒の具体例としては、例えばアセトニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
R1が置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基である化合物(17)は、R1が水素原子である化合物(17)から、常法や、後記実施例10、参考例1などに記載の方法、あるいはこれらに準じる方法で製造することができる。
化合物(11)を必要に応じ酸または塩基の存在下、適当な不活性溶媒中で加水分解することにより、化合物(18)を得ることができる。
反応温度は約0℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜2日間である。酸の具体例としては、例えば塩酸、硫酸等の無機酸、塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の有機塩基、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。不活性溶媒の具体例としては、例えば、アセトニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、水もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
R2cが置換もしくは無置換のベンジル基である場合、化合物(11)を触媒存在下、適当な不活性溶媒中で接触還元を行うことにより、化合物(18)を得ることができる。
反応温度は約0℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜2日間反応である。
触媒の具体例としては、例えばパラジウム/炭素、水酸化パラジウム等があげられる。不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、酢酸、水もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
化合物(18)から化合物(19)を製造する方法は、製造方法4に記載の方法と同様である。
R2bがメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基である場合、化合物(20)を触媒存在下、適当な不活性溶媒中で接触還元を行うことにより、化合物(22)を得ることができる。
R2bが置換もしくは無置換のベンジル基である場合、化合物(20)を触媒存在下、適当な不活性溶媒中で接触還元を行うことにより、化合物(21)を得ることができる。
反応温度は約0℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜2日間反応である。
触媒の具体例としては、例えばパラジウム/炭素、水酸化パラジウム等があげられる。不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、酢酸、水もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。
化合物(22)から化合物(21)を製造する方法は、製造方法5に記載の方法と同様である。
化合物(21)から化合物(2)を製造する方法は、製造方法4に記載の方法と同様である。
R1が置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基である化合物(20)は、R1が水素原子である化合物(20)から、常法や、後記実施例10、参考例1などに記載の方法、あるいはこれらに準じる方法で製造することができる。
式(3)で表される化合物またはその塩は、例えば下記の方法によって製造できる。
化合物(3)またはその塩は、化合物(4)またはその塩を必要に応じ塩基の存在下、また、必要に応じ相間移動触媒の存在下、適当な不活性溶媒中で化合物(5)と反応させることにより得ることができる。反応温度は、約−20℃から用いた溶媒の沸点までの範囲であり、反応時間は10分間〜48時間である。
塩基の具体例としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert-ブトキシド等の金属アルコキシド等が挙げられる。
相間移動触媒の具体例としては、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどが挙げられる。
不活性溶媒の具体例としては、例えばアセトニトリルや、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒もしくはこれらの混合溶媒が挙げられる。より好ましい溶媒としてはアセトニトリルが挙げられる。
なお、R1が水素原子、メチル基またはエチル基である式(2)で表される本発明化合物のOR1基の脱離基LG1への変換は、例えば文献記載の常法(PROTECTIVE GROUP IN ORGANIC SYNTHESIS Second Edition,Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts,JOHN WILEY & SONS,INC.,1990)によって行われる。例えば、R1がメチル基である式(2)の化合物を、ピバロイルクロライドおよびヨウ化ナトリウムと反応させて、R1が水素原子である式(2)の化合物に変換後、常法または後記実施例10や参考例1に記載の方法、あるいはこれらに準じる方法などで製造することができる。
化合物の同定には水素核磁気共鳴吸収スペクトル(1H−NMRスペクトル)等を用いた。いくつかの化合物については1H−NMRスペクトルスペクトルデータや融点を示した。また液体クロマトグラフィー分析により純度等の確認も行った。カラムにはSUMIPAX ODS C−212(5μm,6mmφ×15cm)を用い、測定波長を220 nm、移動層流速を1.0 ml/minに設定し、分析した。移動層としては0.05%トリフルオロ酢酸−アセトニトリル(A液)と0.05%トリフルオロ酢酸−水(B液)の混合溶媒を用いた。条件1ではA液とB液の混合比(A液:B液)を、測定開始時(0分)は10:90とし、測定開始40分後で90:10となるようにA液の比率を1分間に2.0%ずつ上昇させ、測定時間50分とした。A液とB液の混合比が本条件である場合に化合物が検出された保持時間(条件1)もいくつかの化合物について示した。
2−(4−ヒドロキシルフェニル)エタノール(500mg,3.62mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液またはN−メチルピロリドン(5mL)溶液にアクリル酸tert−ブチル(510mg,3.98mmol)、塩基[トリエチルアミン(403mg,3.98mmol)、N−メチルモルホリン(403mg,3.98mmol)または炭酸カリウム(550mg,3.98mmol)]を加え、室温で5時間撹拌後、50℃で9時間加熱撹拌した。反応液をHPLC分析し、目的物が8%から17%生成していることを確認した。
保持時間(条件1):27.85分
2−(4−ヒドロキシルフェニル)エタノール(10.0g,72.4mmol)のアセトニトリル(100mL)溶液にプロピオル酸tert−ブチル(9.1g,72.4mmol)、N−メチルモルホリン(0.73g,7.24mmol)を加え室温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、トルエン(100mL)、水(50mL)を加えて分液し、有機層を水(50mL)で洗浄し、溶媒を減圧濃縮することで、標記化合物(19.6g,定量的)を無色油状物として得た。
E体(Trans体)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.84-2.88(2H,m),3.83-3.88(2H,m),5.44(1H,d,J=12.4 Hz),7.00-7.07(2H,m),7.20-7.26(2H,m),7.67(1H,d,J=12.4 Hz)
Z体(Cis体)
1H-NMR(400 MHz,CDCl3)δ:1.51(9H,s),2.84-2.88(2H,m),3.83-3.88(2H,m),5.07(1H,d,J=7.2 Hz),7.00-7.07(2H,m),7.20-7.26(2H,m),6.78(1H,d,J=6.8 Hz)
実施例3で得た3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸tert−ブチル(19.0g,71.9mmol)を酢酸エチル(190mL)中で10%パラジウム炭素(50%wet)(3.8g)を用いて室温で5時間常圧水素添加反応を行った。触媒をセライトでろ去し、ろ液を減圧濃縮することで、標記化合物(18.7mg,97%)を無色油状物として得た。
1H-NMR(400 MHz,CDCl3)δ:1.47(9H,s),2.71(2H,t,J=6.5Hz),2.82(2H,t,J=6.5Hz),3.84(2H,t,J=6.5 Hz),4.21(2H,t,J=6.5 Hz),6.87(2H,t,J=8.6 Hz),7.15(2H,t,J=8.7 Hz)
保持時間(条件1):27.85分
2−(4−ヒドロキシルフェニル)エタノール(200mg,1.45mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液にプロピオル酸エチル(156mg,1.59mmol)、N−メチルモルホリン(7mg,0.07mmol)を加え30℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:アセトン=40:1→10:1)で精製することで、標記化合物(280mg,82%)を無色油状物として得た。
1H-NMR(400 MHz,CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=7.2Hz),2.86(2H,t,J=6.6Hz),3.86(2H,t,J=6.6Hz),4.19(2H,q,J=7.2 Hz),5.53(1H,d,J=12.0 Hz),7.00-7.04(2H,m),7.22-7.25(2H,m),7.78(1H,d,J=12.0Hz)
無水トリフルオロ酢酸(3.15g,15.0mmol)のアセトニトリル(20mL)に氷冷下、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸tert−ブチル(1.0g,3.75mmol)を滴下し、室温で7日間撹拌した(1日後の原料残存率は35.9%(LC分析値)であった。)。反応液を減圧濃縮し、濃縮残渣にトルエン(10mL)、水(5mL)を加え分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)、水(5mL)で洗浄し、溶媒を減圧濃縮し、標記化合物と標記化合物のトリフルオロアセチルエステルとの混合物を濃縮残渣として得た。濃縮残渣にメタノール(10mL)、炭酸カリウム(0.52g,3.75mmol)を加え室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、濃縮残渣に酢酸エチル(10mL)、水(10mL)を加え分液し、有機層を減圧濃縮することで、標記化合物(0.51g,70.1%)を褐色油状物として得た。
保持時間(条件1):14.81分
無水トリフルオロ酢酸(17.6g,84.0mmol)のアセトニトリル(100mL)に氷冷下、リン酸(1.03g,10.5mmol)、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸tert−ブチル(5.0g,20.1mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、濃縮残渣にトルエン(100mL)、水(50mL)を分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、水(50mL)で洗浄し、溶媒を減圧濃縮し、標記化合物と標記化合物のトリフルオロアセチルエステルとの混合物を濃縮残渣として得た。濃縮残渣にメタノール(55mL)、炭酸カリウム(2.61g,18.9mmol)を加え室温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、濃縮残渣に酢酸エチル(60mL)、水(60mL)を加え分液し、有機層を減圧濃縮することで、標記化合物(2.95g,76%)を褐色油状物として得た。
保持時間(条件1):14.81分
2−(4−ヒドロキシルフェニル)エタノール(181mg,1.31mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液にプロピオル酸ベンジル(200mg,1.25mmol)、N−メチルモルホリン(12.6mg,0.125mmol)を加え室温で6時間撹拌した。反応液にトルエン(5mL)、水(5mL)を加えて分液し、有機層を5%炭酸カリウム水溶液(5mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮することで、標記化合物(366mg,98.1%)を無色油状物として得た。
保持時間(条件1):Z体(Cis体)28.48分、E体(Trans体)31.01分
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル(939mg、3.15mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、トリメチルアミン塩酸塩(82.6mg,0.32mmol)およびトリエチルアミン(873mL,6.30mmol)を加え、氷浴で冷却して内温5℃以下でベンゼンスルホニルクロライド(667mg, 3.78mmol)を少しずつ加え、反応混合物を内温5℃以下で4時間攪拌した。内温10℃以下で5%重曹水(7.5mL)を加え、室温に昇温してからトルエン(7.5mL)を加えて分液し、水層をトルエン(7.5mL)で再抽出した。全有機層を1%硫酸水素カリウム水溶液(3.8mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することで標記化合物(1.64g,定量的)を無色油状物として得た。
保持時間(条件1):Z体(Cis体)37.16分、E体(Trans体)39.30分
無水トリフルオロ酢酸(480mg,2.28mmol)のアセトニトリル(1mL)に氷冷下、リン酸(65.8mg,0.571mmol)、3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸(200mg,0,571mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液にトルエン(5mL)、水(2.5mL)を加えて分液し、水層をトルエン(5mL)で再抽出した。全有機層を5%炭酸カリウム水溶液(5mL)、水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮し、標記化合物(191mg,定量的)を無色粉末として得た。
保持時間(条件1):29.27分
[参考例1]
6−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(10.0g、52mmol)のアセトニトリル(150 mL)溶液に、トリメチルアミン塩酸塩(497mg,5.20mmol)およびトリエチルアミン(14.4 mL, 104 mmol)を加え、氷浴で冷却して内温15℃以下でp-トルエンスルホニルクロライド(11.9 g, 62.4 mmol)を少しずつ加え、反応混合物を内温5℃以下で1.5時間攪拌した。内温10℃以下で5%重曹水(75 mL)を加え、室温に昇温してからトルエン(75 mL)を加えて分液し、水層をトルエン(75 mL)で再抽出した。全有機層を1%硫酸水素カリウム水溶液(38 mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することで濃縮残渣(16.61 g)を得た。トルエン(50 mL)を加えて50℃で1.5時間攪拌し、引き続き30分間で室温(20〜25℃)まで冷却した。水冷し内温20〜25℃で1時間攪拌後、析出物をろ取し、トルエン(10 mL×2)で洗浄し、減圧乾燥することで、標記化合物(10.65 g)を淡黄色粉末として得た。
融点:121−122℃
[参考例2]
1)4-ブロモ-3-フルオロトルエン(25.0 g, 132 mmol)、5,5−ジメチル−1,3−ジブロモヒダントイン(18.9 g, 66.1 mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(1.09 g, 6.64 mmol)のクロロベンゼン(400 mL)溶液を内温80-90℃で1時間攪拌した。反応混合物を氷浴で冷却後、水(200 mL)とチオ硫酸ナトリウム(33 g, 132 mmol)を加えて攪拌した。分液し、有機層を水(200 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、全体が100 mL程度の体積になるまで濃縮した。そこへトリフェニルホスフィン(34.69 g, 132 mmol)とクロロベンゼン(30 mL)を加えて3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、析出物をろ取し、ろ上物をトルエンで洗浄後、減圧乾燥することで、(4−ブロモ−3−フルオロベンジル)(トリフェニル)ホスホニウム ブロマイド(47.0 g)を得た。
1H-NMR (300 MHz,CDCl3) δ: 1.24-1.39 (2H, m), 1.40-1.73 (3H, m), 1.93 (2H, t, J = 10.6 Hz), 2.40-2.61 (2H, m), 2.48 (2H, d, J = 7.2 Hz), 2.66-2.87 (2H, m), 2.79 (2H, t, J= 6.4 Hz), 2.95 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.49 (3H, s), 3.81 (2H, t, J= 4.9 Hz), 4.17 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.51 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.64 (1H, dd, J = 8.1, 1.8 Hz), 6.71 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.70 (1H, d, J = 2.2 Hz).
[参考例3]
融点:156-157℃
[参考例4]
1)4−[4−ブロモ−3−(2−メトキシエトキシ)ベンジル]ピペリジン塩酸塩(5.00 g, 13.8 mmol)のジクロロメタン(100 mL)溶液を氷冷し、三臭化ホウ素(1.0 M-ジクロロメタン溶液, 55 mL, 55 mmol)を35分間で滴下し、反応混合物をゆっくり昇温させながら1日間攪拌した。反応溶液を氷冷し、メタノール(20 mL)を20分間で滴下後、溶媒を減圧留去した。得られた濃縮残渣を精製することなく10%炭酸カリウム水溶液(100 mL)および1,4−ジオキサン(100 mL)を加え、混合溶液に室温でジ−tert−ブチルジカーボネート(3.00g、13.8 mmol)の1,4−ジオキサン(20 mL)溶液を30分間で滴下した。反応混合物を室温で21時間攪拌後、1,4−ジオキサンを減圧留去し、濃縮残渣を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた濃縮残渣にn-ヘキサン-酢酸エチル(2 : 1)混合溶液(20 mL)を加えて生じた析出物をろ取し、n-ヘキサン-酢酸エチル(2 : 1)混合溶液(5 mL×2)で洗浄し減圧乾燥することでtert−ブチル 4−(4−ブロモ−3−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.25g、83%)を得た。
融点:163−166℃
[参考例5]
炭酸カリウム(18.59 g, 134.48 mmol)にジメチルホルムアミド(80.00 g)を加えて懸濁液とし、さらにプロピオル酸(9.42 g, 134.48 mmol)のジメチルホルムアミド(5.00 g)溶液を氷冷下にて加えた。10分撹拌後、ベンジルブロミド(20.00 g, 116.94 mmol)のジメチルホルムアミド(5.00 g)溶液を加え、30℃で加熱攪拌を行った。4時間後、氷冷下で水を加え、再び30℃に昇温し、酢酸エチル(100 g)で抽出を行った。有機層を分離後、5% 食塩水、続いて8% 食塩水で洗浄し、濃縮することで黄色油状物として標記化合物(18.73g, 116.94 mmol)を得た。
1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:7.42-7.35 (5H, m), 5.24 (2H, s), 2.91 (1H, s).
2−(4−ヒドロキシルフェニル)エタノール(19.39 g, 140.33 mmol)に酢酸エチル(112.38 g)を加え、さらにN−メチルモルホリン(1.18 g, 11.69 mmol)および水(4.78 g)を加えた。プロピオル酸ベンジル(18.73g, 116.94 mmol)の酢酸エチル(100.00 g)溶液を加え、30℃で過熱攪拌を行った。2時間後、8%食塩水(187.30 g)を加え、攪拌後水層を分離した。有機層を濃縮後、トルエン(74.92 g)を加え、水洗(187.30 g)を3回行った。有機層を濃縮することで、淡黄色液体として標記化合物(34.89 g, 116.94 mmol)を得た。
1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:7.83 (1H, d, J = 12.2 Hz), 7.44-7.33 (5H, m), 7.25 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.59 (1H, d, J = 12.2 Hz), 3.89-3.85 (2H, m), 2.87 (2H, t, J = 6.5 Hz).
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル(34.89 g, 116.94 mmol)にトルエン(296.53 g)、トリエチルアミン (17.75 g, 175.41 mmol)、N-メチルイミダゾール(0.96 g, 11.69 mmol)、N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン(1.36 g, 11.69 mmol)を加え、5℃に冷却した。ベンゼンスルホニルクロライド(24.78 g, 140.33 mmol)のトルエン(17.44 g)溶液を滴下し、15℃で攪拌を行った。3時間後、水(348.86 g)を加え、40℃で4時間加熱攪拌を行った。水層を分離後、25℃に冷却し、1.0%硫酸水素カリウム水溶液(348.86 g)、及び水(348.86 g)で洗浄し、濃縮することで、無色油状物として標記化合物(51.28 g, 116.94 mmol)を得た。
1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:7.82 (2H, dd, J = 1.2, 8.1 Hz), 7.79 (1H, d, J = 12.2 Hz), 7.62 (1H, tt, J = 1.2, 7.5 Hz), 7.50 (2H, dd, J = 7.5, 8.1 Hz), 7.39-7.32 (5H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.58 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.20 (2H, s), 4.24 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.96 (2H, t, J = 6.8 Hz).
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル(51.28 g, 116.94 mmol)にテトラヒドロフラン(333.29 g)、10%パラジウム炭素(50 wet% w/w)(15.38 g)を加え、水素雰囲気下、室温で激しく攪拌を行った。反応溶液を濾過して10%パラジウム炭素を除去後、濃縮を行った。残渣にトルエン(615.31 g)、テトラヒドロフラン(66.66 g)を加え、70℃で加熱攪拌を行った。30分後から徐々に冷却し、0℃で1時間保温後、濾過することで白色固体として標記化合物(31.5 g, 89.90 mmol)を得た。
1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:7.82 (2H, dd, J = 1.2, 8.1 Hz), 7.63 (1H, tt, J = 1.2, 7.5 Hz), 7.50 (2H, dd, J = 7.5, 8.1 Hz), 7.06 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.80 (2H, d, J = 8.6 Hz), 4.23 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.20 (2H, t, J = 7.0 Hz), 2.91 (2H, t, J = 7.0 Hz), 2.84 (2H, t, J = 6.2 Hz).
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸(30.00 g, 85.62 mmol)をトルエン(300.00g)に溶解し、室温で無水トリフルオロ酢酸(26.97g)を室温にて加えた。30分撹拌後、リン酸(0.84 g, 8.56mmol)を加えさらに3時間撹拌した。水(150.00 g)を加えた後、有機層を5%炭酸水素ナトリウム水、続いて水で洗浄した。有機層を濃縮し、濃縮残渣をイソプロパノール(216 g)および、水(54 g)の混合液に45℃で溶解した。25℃まで冷却した後、水(600 g)を加え、さらに5℃まで冷却した。析出した固体をろ取・乾燥することで標記化合物(27.78 g, 97.6%)を得た。
1H-NMR (400MHz,CDCl3) δ:7.83 (2H, dd, J = 1.2 Hz, 7.4 Hz), 7.64 (1H, tt, J = 1.2 Hz, 7.4 Hz), 7.61 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.53 (2H, t, J = 7.4Hz), 7.27 (1H, dd, J = 2.3 Hz, 8.5 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.5 Hz), 4.53 (2H, t, J = 6.5 Hz), 4.22 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.93 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.80 (2H, t, J = 6.5 Hz).
1−1 使用細胞および膜標品の調製
実験にはヒトセロトニントランスポーター(h-SERT)を発現させたCHO細胞(h-SERT/CHO)を用いた。細胞は5% CO2インキュベーター中で、10% FCS、500μg/ml Geneticinおよび100U/ml penicillin(ペニシリン)-100μg/ml streptmycin(ストレプトマイシン)を含むF12(すべてSigma Aldrich製)にて培養し、SERT buffer(SERT バッファー)(120 mM NaClおよび5 mM KClを含む50mM Tris-HCl (pH=7.4))にて剥離・採取した細胞をテフロン(登録商標)製ホモジナイザーでホモジナイズした後、遠心操作(50,000xg、30min、4℃)を行なった。沈渣は適量のSERT bufferに再懸濁し、使用まで-80℃で保存した。膜標品中のタンパク質量は、標準物質にウシ血清アルブミン(Sigma Aldrich製)を用いて、Dye Reagent Concentrate(BIO-RAD製)により定量した。
1−2 受容体結合実験
[3H]citalopram結合の測定はOwensらの方法[Owens M. J. et al., J. Pharm. Exp. Ther., 283, 1305-1322(1997)]に準じて行った。すなわち、SERT bufferで希釈した[3H]citalopram(最終濃度約2nM)50μl、h-SERT/CHO膜標品(蛋白量として40μg/well)149μl、およびジメチルスルホキシドに溶解した被験薬溶液1μlを加え全量を200μlとした。この液を室温で60分間反応させた後、0.05%ポリエチレンイミン水溶液でコーティングしたガラス繊維濾紙を用い速やかに低圧吸引ろ過した。ガラス繊維濾紙をSERT buffer 250μlで2回洗浄した後、ACS-II(Amersham製)4ml入りのガラスバイアルに移し、濾紙上に残存する放射活性を液体シンチレーションカウンターを用いて測定した。[3H]citalopramの非特異的結合は1μM clomipramine(クロミプラミン)存在下での結合量とした。
IC50値をHill解析[Hill A. V., J. Physiol., 40, 190-200 (1910)参照]により算出し、h-SERT結合阻害定数(Ki)の算出は、式:
h-SERT結合阻害定数(Ki)=IC50/(1+S/Kd)
[Sは添加した[3H]citalopram濃度を示す。また、Kd値は[3H]citalopramの結合解離定数であり、別途同じ細胞膜を用いて実施した飽和結合実験より算出された値(2.16 nM)を用いた。]
によって算出した。h-SERT結合阻害定数Ki値の数値が小さいほど、ヒトセロトニン再取り込み阻害作用が高いことを意味する。
2−1 使用細胞および膜標品の調製
実験にはヒトセロトニン1A受容体(h-5-HT1A)を発現させたCHO細胞(h-5-HT1A/CHO)を用いた。細胞は5% CO2インキュベーター中で、10% FCS、500μg/ml Geneticinおよび100U/ml penicillin-100μg/ml streptmycinを含むF12(すべてSigma Aldrich製)にて培養し、膜標品はYabuuchiらの方法 [Yabuuchi K. et al., Biogenic Amines, 18, 319-328 (2004)]に従って調製した。すなわち、50mM Tris-HCl (pH=7.4)にて剥離・採取した細胞を、テフロン(登録商標)製ホモジナイザーでホモジナイズした後、遠心操作(48,000xg、20min、4℃)を行なった。沈渣は適量の50mM Tris-HCl (pH=7.4)に再懸濁し、使用まで-80℃で保存した。膜標品中のタンパク質量は、標準物質にウシ血清アルブミン(Sigma Aldrich製)を用いて、Dye Reagent Concentrate(BIO-RAD製)により定量した。
2−2 受容体結合実験
実験はYabuuchiらの方法[Yabuuchi K. et al., Biogenic Amines, 18, 319-328 (2004)]に準じて実施した。50mM Tris-HCl (pH=7.4)、4mM CaCl2 を含む緩衝液中に、[3H]8-OH-DPAT (最終濃度 0.5 nM) を50μl、被検薬溶液を1μl、h-5-HT1A/CHO膜標品 (蛋白質量として25μg /well)149μl を加え、全量200μlの反応液を用いて測定した。反応液を室温で30分間反応させた後、ガラス繊維濾紙上に速やかに低圧吸引濾過した。ガラス繊維濾紙を、50mM Tris-HCl (pH=7.4)250μl で2回洗浄した後、ACS-II (Amersham 社製)4ml 入りのカウンティングバイヤルに添加し、濾紙上に残存した受容体結合放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合は10μM 8-OH-DPAT存在下での結合量とした。
IC50値をHill解析[Hill A. V., J. Physiol., 40, 190-200 (1910)参照]により算出し、h-5-HT1A結合阻害定数(Ki)の算出は、式:
h-5-HT1A結合阻害定数(Ki)=IC50/(1+S/Kd)
[Sは添加した[3H]8-OH-DPAT濃度を示す。また、Kd値は[3H]8-OH-DPATの結合解離定数であり、別途同じ細胞膜を用いて実施した飽和結合実験より算出された値(1.28 nM)を用いた。]
によって算出した。h-5-HT1A結合阻害定数Ki値の数値が小さいほど、ヒトセロトニン1A受容体に対する親和性が高いことを意味する。
3−1 材料
ブフラロール(Bufuralol Hydrochloride)はToronto Research Chemicals Inc.より、Pooled of Human Liver MicrosomesはXenotech, LLCより購入した。
3−2−1 0.5 Mリン酸カリウムBuffer(pH 7.4)の調製
0.5 Mリン酸一カリウム溶液150 mLと0.5 Mリン酸二カリウム溶液700 mLを混合してpH 7.4に調整した。
3−2−2 165 mM 塩化マグネシウム溶液の調製
塩化マグネシウム六水和物(MgCl2・6H2O)を 3.35 g/100 mLになるよう純水に溶解した。
3−2−3 ヒト肝ミクロソーム溶液の調製
Pooled of Human Liver Microsomes(20mg/ml)150μL、0.5 Mリン酸カリウムBuffer 12mL、165 mM 塩化マグネシウム溶液 1.2mLおよび純水34.65 mLを混合して調製した。
3−2−4 13 mM β-NADPH溶液の調製
β-NADPH を11.75 mg/mLになるよう純水に溶解し調製した。
3−2−5 基質溶液の調製
ブフラロールを1.0mMとなるようDMSOで溶解した後、純水で20倍に希釈した。
3−3 実験方法
1. 被検薬物の10mM DMSO溶液をDMSOで5倍ずつ4段階希釈し、10、2、0.4、0.08mMのDMSO溶液を調製した。
2. 1.の被検薬物溶液およびDMSOをヒト肝ミクロソーム溶液で160倍に希釈し、80μLずつマイクロプレートに分注した。
3. 2.に基質溶液10μLおよびβ-NADPH溶液10μLを添加し、37℃で10minインキュベートした。
4. メタノール300μLを添加し、反応を停止させた。
5. 反応混合物をフィルターろ過し、LC-MSMSにて分析を行った。
3−4 定量および計算
LC-MSMSにて1’−ヒドロキシブフラロールの生成量を定量し、これを各ウェルにおけるCYP2D6の活性値とした。被検薬物としてDMSOを用いたウェルの活性と比較し、各サンプル添加群の残存活性を求め、被検薬物濃度よりCYP2D6阻害のIC50値を求めた。IC50値は残存活性50%をはさむ2点を結ぶ直線より算出した。CYP2D6阻害のIC50値の数値が大きいほど、CYP2D6阻害が弱いことを意味する。
終濃度として3mMのNADPH(オリエンタル酵母工業製)、1mg/mLのヒト肝ミクロソーム(XENOTECH, LLC製)および1μMの被験物質を含む0.2mL の50mMリン酸カリウム緩衝液(pH 7.4)を37℃の水浴上で加温することにより代謝反応を行った。15分または30分反応した後、反応液の3倍容のメタノールを添加して攪拌することにより反応を停止させた。この反応液を遠心分離して蛋白を沈殿させた後、上清を採取しLC-MS/MS分析に供した。結果の解析は以下の通り実施した。
被験物質の定量を行い、その残存量の経時変化を対数プロットしその傾きより代謝速度を算出した。
反応溶液に終濃度4μMのキニジンを添加しなかった場合の代謝速度に対する添加した場合の代謝速度の割合をCYP2D6以外の酵素の寄与率とし、その残りをCYP2D6の寄与率とした。すなわち、式:
寄与率(%)={1−(代謝速度[キニジン添加有]/代謝速度[キニジン添加なし])}×100
によって算出した。CYP2D6の寄与率の数値が小さいほど、CYP2D6の寄与が小さいことを意味する。
Claims (6)
- 式(1)で表される化合物:
[式中、破線は単結合または二重結合を表し、
(i)破線が二重結合であるとき、
R1は水素原子、エチル基または置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;あるいは
R1はメチル基を表し、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表し;
(ii)破線が単結合であるとき、
R1は水素原子を表し、
R2はメチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はメチル基を表し、
R2はプロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;
R1はエチル基またはベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表すか;あるいは
R1は置換ベンゼンスルホニル基を表し、
R2は水素原子、メチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基を表す。]。 - R2が水素原子、tert−ブチル基またはベンジル基である、請求項1に記載の化合物。
- R1が水素原子、ベンゼンスルホニル基またはp−トルエンスルホニル基である、請求項1に記載の化合物。
- 式(1)で表される化合物が、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸tert−ブチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸エチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸tert−ブチル、
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル、
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]アクリル酸ベンジル、
または
3−[4−(2−ベンゼンスルホニルオキシエチル)フェノキシ]プロピオン酸、
である、請求項1に記載の化合物。 - 下記(a)、(b)、(c)または(d)で示される方法によって、請求項1に記載の化合物から、式(2):
[式中、R1は水素原子、メチル基、エチル基または置換もしくは無置換のベンゼンスルホニル基である。]
で表される化合物を製造する方法:
(a)式(1)で表される化合物において、破線が単結合であり、R2がtert−ブチル基である化合物を、無水トリフルオロ酢酸と反応させる方法;
(b)式(1)で表される化合物において、破線が単結合であり、R2がメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基である化合物を、R2が水素原子である化合物に変換した後、無水トリフルオロ酢酸と反応させる方法;
(c)式(1)で表される化合物において、破線が二重結合であり、R2がtert−ブチル基である化合物を、破線が単結合である化合物に変換した後、無水トリフルオロ酢酸と反応させる方法;
(d)式(1)で表される化合物において、破線が二重結合であり、R2がメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基または置換もしくは無置換のベンジル基である化合物を、破線が単結合でありR2が水素原子である化合物に変換した後、無水トリフルオロ酢酸と反応させる方法。 - 無水トリフルオロ酢酸との反応を酸存在下で行う、請求項5に記載の製造方法。
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