Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5516238B2 - 温度検出装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5516238B2 - 温度検出装置 - Google Patents

温度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5516238B2
JP5516238B2 JP2010190768A JP2010190768A JP5516238B2 JP 5516238 B2 JP5516238 B2 JP 5516238B2 JP 2010190768 A JP2010190768 A JP 2010190768A JP 2010190768 A JP2010190768 A JP 2010190768A JP 5516238 B2 JP5516238 B2 JP 5516238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
speaker
frequency
temperature
microphone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010190768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012047628A (ja
Inventor
茂 伊奈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2010190768A priority Critical patent/JP5516238B2/ja
Publication of JP2012047628A publication Critical patent/JP2012047628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5516238B2 publication Critical patent/JP5516238B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は、温度検出装置に関し、特に音により空間の温度を検出する温度検出装置に関する。
従来、温度は、例えば熱電素子の電気抵抗の変化などに基づいて電気的に測定する方法が利用されている。電気的に温度を測定する場合、温度を測定する素子は一般に空間を区画する壁に設けられる。そのため、測定される温度は、空間を区画する壁またはこの壁の近傍の温度となる。一方、壁の温度または壁の近傍の温度とこの壁によって形成される空間の温度とは、壁の外気への晒され方と、壁からの空間への輻射とが必ずしも同一ではないので、往々にして異なる。その結果、例えば室温などのように検出対象が空間の場合、壁に設けられた素子ではその空間の温度の正確な測定は難しいという問題がある。
そこで、音の伝搬速度を利用して検出対象となる空間の温度を検出することが提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1、2のように音の伝搬速度を利用する場合、スピーカからマイクまでの距離の差すなわち伝搬経路の行路差によって生じる音の伝搬時間の差を検出する必要がある。この伝搬時間の差は、比較的大きなホールなどであっても数ミリ秒から数十ミリ秒程度である。そのため、この時間差の検出には高い精度が要求される。また、わずかな時間差を検出する必要があるため、音の発信および受信の際に生じる電子回路内でのわずかな遅れなどにより検出される温度に大きな影響を与える。その結果、検出した値に各種の補正を加える必要があり、演算や制御の複雑化を招く。したがって、空間の温度の検出に音を用いる場合、高精度な機器、ならびに複雑な演算や制御が必要である。さらに、音の伝搬時間の差は、比較的大きなホールでも数ミリ秒から数十ミリ秒程度である。そのため、音を利用する従来の技術の場合、例えば住宅の部屋などのように音の伝搬距離を十分に確保できない空間の温度の検出は、より困難であるという問題がある。
特開平11−173925号公報 特開2000−329623号公報
そこで、本発明の目的は、空間の大きさに関わらず、簡単な構造で空間の温度を高精度に検出する温度検出装置を提供することにある。
請求項1記載の温度検出装置では、音出力手段は、第一スピーカおよび第二スピーカから同一位相かつ同一周波数の音を出力する。周波数探索手段は、この第一スピーカおよび第二スピーカから出力する音の周波数を変化させつつ、マイクロホンで取得する音の振幅が最小となる最小振幅周波数fminを探索する。第一スピーカおよび第二スピーカからマイクロホンまでの距離は、行路差Lが設けられている。そのため、マイクロホンが取得する第一スピーカからの音と第二スピーカからの音との間には、位相差が生じる。これにより、周波数探索手段で第一スピーカおよび第二スピーカから出力する音の周波数を変化させると、マイクロホンで取得する音、すなわち第一スピーカから発せられた音と第二スピーカから発せられた音との合成音の振幅が最小となる周波数、つまりマイクロホンで取得する音の位相が逆転する周波数がある。周波数探索手段は、このマイクロホンで取得する音の振幅が最小となる周波数を最小振幅周波数fminとして探索する。ここで、第一スピーカおよび第二スピーカとマイクロホンとの間の行路差Lは、既知である。そのため、この行路差Lと最小振幅周波数fminとから、第一スピーカおよび第二スピーカから発せられた音の速度つまり音速(m/s)が算出される。
具体的には、最小振幅周波数fminのとき、音の位相が逆転していることから、第一スピーカからマイクロホンへ到達する音と第二スピーカからマイクロホンへ到達する音とは波長に1/2のずれが生じている。そのため、各スピーカから発せられる音の波長をλとすると、行路差Lと波長λとの間には、L=λ/2の関係が得られる。ここで、音速vは、音の周波数をf、音の波長をλとすると、一般式としてv=f×λで求められる。したがって、最小振幅周波数fminのとき、音速vは、v=fmin×2Lとして算出される。すなわち、音速算出手段は、既知の値である行路差Lと、周波数探索手段で探索した最小振幅周波数fminから音速vを算出する。この音速vは、温度T(℃)を用いたv=331.5×0.61Tと示される温度の関数である。そこで、温度特定手段は、音速算出手段で算出した音速vから、温度Tを特定する。
このように、請求項1記載の温度検出装置は、マイクロホンで取得する音の振幅すなわち音量が最小となる最小振幅周波数fminを探索することにより、検出対象の空間の温度を特定している。そのため、マイクロホンで取得する音量が最も小さな周波数を探索するだけであり、到達時間を取得する場合と比較して、精度の高い機器による音の取得や補正などのための複雑な演算などを必要としない。また、第一スピーカおよび第二スピーカから音を発生するタイミング、ならびにマイクロホンで音を取得するタイミングを厳密に設定する必要もない。さらに、行路差Lは、数十cm程度を確保すれば十分である。これは、音の周波数を利用する場合、周波数を高め波長を短くすることにより、行路差が数十cm程度であっても、二つのスピーカから発せられる音の位相を1/2ずらすことは容易であるからである。したがって、空間の大きさに関わらず、簡単な構造で空間の温度を高精度に検出することができる。
請求項2記載の温度検出装置は、第一スピーカおよび第二スピーカから発する音の周波数を可聴周波数以上に設定している。人が音として聞き取ることができる可聴周波数は、20Hzから20kHzである。そこで、第一スピーカおよび第二スピーカから発する音の周波数を20kHz以上にすることにより、温度を検出する際に第一スピーカおよび第二スピーカから発せられる音は空間にいる人に聞き取られることはない。したがって、不快感を招くことなく空間の温度を高精度に検出することができる。
一実施形態による温度検出装置の構成を模式的に示す図であって、対象とする部屋を示す平面図 一実施形態による温度検出装置の構成を示すブロック図 温度によって変化する音の周波数と音の振幅との関係を示す模式図 温度と最小振幅周波数との関係を示す模式図 温度が一定のとき、周波数と音の振幅との関係を示す模式図
以下、温度検出装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように温度検出装置10は、検出対象空間である部屋11の温度を検出する。検出対象空間である部屋11は、この空間を区画する面として壁12、13、14、15を有している。空間が直方体状である場合、壁12〜15は四つの面に設けられる。温度検出装置10は、マイクロホン17、第一スピーカ21および第二スピーカ22を備えている。マイクロホン17は、四つの壁12〜15のうちのいずれか一つの壁12に設けられている。第一スピーカ21および第二スピーカ22は、マイクロホン17が設けられている壁12と異なる壁13に設けられている。第一スピーカ21および第二スピーカ22は、図1に示す本実施形態のように互いに同一の壁13に設けてもよく、異なる壁に設けてもよい。また、マイクロホン17と第一スピーカ21および第二スピーカ22は、同一の壁に設けてもよい。さらに、マイクロホン17、第一スピーカ21および第二スピーカ22は、いずれも部屋11を区画する壁12〜15に限らず、天井や床などに設けてもよい。第一スピーカ21は、検出対象空間である部屋11において、マイクロホン17から距離d1の位置に配置されている。第二スピーカ22は、同様に検出対象空間である部屋11において、マイクロホン17から距離d2の位置に配置されている。この距離d1と距離d2とは同一ではない。第一スピーカ21および第二スピーカ22は、いずれも電気信号に応じた音を発する。
温度検出装置10は、図2に示すように制御ユニット30を備えている。制御ユニット30は、制御部31、出力系統部32および入力系統部33を有している。制御部31は、例えばCPU、ROM、RAMおよび各種インターフェイスからなるマイクロコンピュータで構成されている。制御部31は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムにしたがって、温度検出装置10を制御する。制御部31は、コンピュータプログラムを実行することにより、音出力部34、周波数探索部35、音速算出部36および温度特定部37をソフトウェア的に実現している。なお、音出力部34、周波数探索部35、音速算出部36および温度特定部37は、ハードウェア的に実現してもよい。また、制御部31は、ROMおよびRAMだけでなく、例えば不揮発性メモリなどからなる外部記憶装置38を有していてもよい。出力系統部32は、ローパスフィルタ41およびアンプ42を有し、制御部31と第一スピーカ21および第二スピーカ22とを接続している。入力系統部33は、アンプ43、検波整流回路44、ローパスフィルタ45およびA/D変換回路46を有している。
音出力部34は、第一スピーカ21および第二スピーカ22から同一の位相かつ同一の周波数の音を出力する。具体的には、音出力部34は、パルス状の方形波を生成する。音出力部34は、周波数探索部35からの指示に応じて種々の周波数の方形波を生成する。音出力部34で生成された方形波は、出力系統部32のローパスフィルタ41を通過することにより高周波成分が除去されるとともに、擬似的な正弦波に変換される。そして、変換された擬似的な正弦波は、アンプ42において一定の振幅および一定の出力の電気信号として第一スピーカ21および第二スピーカ22に出力される。これにより、第一スピーカ21および第二スピーカ22は、同一の電気信号に基づいた同一の位相かつ同一の周波数の音を発する。
第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられた音は、マイクロホン17によって収集される。マイクロホン17は、収集した音をアナログの電気信号に変換して出力する。マイクロホン17から出力された電気信号は、利得が一定となるようにアンプ43で増幅された後、検波整流回路44およびローパスフィルタ45でノイズが除去される。ここでノイズが除去された電気信号は、アナログ信号であるため、A/D変換回路46においてディジタルの信号に変換された後、制御部31へ入力される。
周波数探索部35は、第一スピーカ21および第二スピーカ22から出力する音の周波数を変更しながら、マイクロホン17で取得する音の振幅が最小となる最小振幅周波数fminを探索する。具体的には、周波数探索部35は、音出力部34で生成する方形波の周波数すなわち方形波の波長を徐々に変更しながら、マイクロホン17で取得する音の振幅すなわち音圧が最小となる最小振幅周波数fminを探索する。一般的な性質として、二つの音源から発せられた同一周波数の音は、位相が互いに逆転すなわち位相が1/2ずれているとき、その合成音が最小となる。すなわち、位相が逆転しているとき、二つの音源から発せられた同一周波数の音は互いに打ち消し合うため、その合成音は最小となる。本実施形態のようにマイクロホン17と第一スピーカ21との距離d1と、マイクロホン17と第二スピーカ22との距離d2が異なる場合、第一スピーカ21および第二スピーカ22から同一の周波数および同一の位相の音を発しても、マイクロホン17に到達する音の位相にずれが生じる。このとき、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数によっては、互いに位相が逆転し、マイクロホン17で収集する音が最小となる。そこで、周波数探索部35は、音出力部34を通して第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数を変化させつつ、最小振幅周波数fminを探索する。
音速算出部36は、周波数探索部35で探索した最小振幅周波数fminに基づいて、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられた音の速度を音速v(m/s)として算出する。第一スピーカ21とマイクロホン17との間の距離をd1とし、第二スピーカ22とマイクロホン17との間の距離をd2とすると、このマイクロホン17から第一スピーカ21または第二スピーカ22までの行路差Lすなわち距離の差は、L=|d1−d2|として算出される。この行路差Lは、部屋11にマイクロホン17、ならびに第一スピーカ21および第二スピーカ22を設置する際に既知の値として得られる。そのため、制御部31は、この行路差LをROMや外部記憶装置38に記憶している。
最小振幅周波数fminであるとき、上述のように第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられた音の位相は逆転している。そのため、第一スピーカ21からマイクロホン17へ到達する音と第二スピーカ22からマイクロホン17へ到達する音の間には、波長に1/2のずれが生じている。これにより、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられる音の波長をλとすると、行路差Lと波長λとの間には、L=λ/2の関係が成立する。すなわち、λ=2Lである。音の速度である音速vは、音の周波数をfとし、音の波長をλとすると、一般式としてv=f×λで算出される。したがって、最小振幅周波数fminのとき、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられた音の音速vは、v=fmin×2Lとして算出される。このように、音速算出部36は、周波数探索部35で探索した最小振幅周波数fminおよび既知の行路差Lから部屋11において伝搬する音の音速vを算出する。
温度特定部37は、音速算出部36において算出した音速vに基づいて部屋11の温度Tを特定する。音速vは、温度T(℃)の関数として、v=331.5×0.61Tで表される。そのため、温度特定部37は、音速算出部36で算出した音速vを用いることにより、この音速vに対応する部屋11の温度Tを特定する。温度特定部37は、例えばROMや外部記憶装置38に記憶しているテーブルを用いて、音速算出部36で算出した音速vから部屋11の温度Tを特定する。また、温度特定部37は、例えばROMや外部記憶装置38に音速vの関数の一般式を記憶しておき、この関数に音速算出部36で算出した音速vを代入することにより、部屋11の温度Tを特定してもよい。
具体的には、図3および図4に示すように、第一スピーカ21および第二スピーカ22から同一周波数かつ同一位相の音を発すると、部屋11の温度Tに応じてマイクロホン17で取得する音の音圧すなわち音の振幅が変化する。そのため、マイクロホン17で取得する音の振幅が最小となる最小振幅周波数fminを検出することにより、部屋11の温度Tが特定される。また、部屋11の温度Tが一定であれば、図5に示すように第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数を変化させると、いずれかの周波数で音の音圧すなわち音の振幅が最小となる。この音の振幅が最小となる周波数が最小振幅周波数fminに相当し、この最小振幅周波数fminは上記の通り部屋11の温度Tに依存する。したがって、温度特定部37は、探索した最小振幅周波数fminに基づいて部屋11の温度Tを特定する。
制御部31は、温度特定部37で温度Tを特定すると、この温度Tを電気信号として外部へ出力する。例えば部屋11の温度を調整するための図示しない空調装置は、制御部31から取得した温度Tに基づいて部屋11の温度を制御する。
次に、上記の構成による温度検出装置10の作用について説明する。
(行路差設定時)
まず、温度検出装置10の行路差Lの設定について説明する。温度検出装置10は、マイクロホン17、第一スピーカ21および第二スピーカ22から構成される。この温度検出装置10は、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられる音の音速vに基づいて部屋11の温度Tを算出する。そのため、マイクロホン17から第一スピーカ21までの距離d1、およびマイクロホン17から第二スピーカ22までの距離d2から導かれる行路差Lは、厳密に設定する必要がある。そこで、部屋11に温度検出装置10を設置する場合、この行路差Lを既知の値として取得する。
行路差Lは、いくつかの方法またはこれらの組み合わせによって取得される。例えば、部屋11にマイクロホン17、第一スピーカ21および第二スピーカ22を設置した後、音出力部34は第一スピーカ21および第二スピーカ22から同一の周波数および同一の周期の音を発する。周波数探索部35は、音出力部34により第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数を変化させ、最小振幅周波数fminを探索する。そして、周波数探索部35で最小振幅周波数fminが取得されると、この最小振幅周波数fminを取得したときの取得温度T1を特定する。この、取得温度T1は、温度検出装置10を部屋11に設置するときのみ取得されるものであり、例えば高精度の温度計によって取得される。この取得した取得温度T1および最小振幅周波数fminに基づいて、音速の一般式v=331.5×0.61Tから、331.5×0.61T1=fmin×2Lとして、行路差Lは算出される。算出された行路差Lは、既知の値としてROMまたは外部記憶装置38に記憶される。また、マイクロホン17から第一スピーカ21までの距離d1、およびマイクロホン17から第二スピーカ22までの距離d2を実測し、この実測値から行路差LをL=|d1−d2|として算出してもよい。さらに、最小振幅周波数fminから取得した行路差Lと、実測値から取得した行路差Lとを組み合わせて行路差Lを設定してもよい。
(限界周波数の設定)
温度検出装置10は、行路差Lを取得すると、限界周波数すなわち上限温度Taに対応する上限周波数Fa、および下限温度Tbに対応する下限周波数Fbを取得する。この上限温度Taおよび下限温度Tbは、部屋11で想定される温度として予め任意に設定することができる。音速vは、上述の一般式からも明らかなように、部屋11の温度Tの関数として示される。この場合、音速vは、温度Tが低くなるほど遅くなり、温度Tが高くなるほど速くなる。そこで、上限温度Taとなるときの最小振幅周波数fminを上限周波数Faとし、下限温度Tbになるときの最小振幅周波数fminを下限周波数Fbとする。通常、室温であれば、上限温度Taを50℃程度に設定し、下限温度Tbを−20℃に程度に設定すれば十分である。
仮に、行路差LはL=0.5(m)と設定する。このとき、上限温度Ta=50(℃)であれば、音速vaはva=362(m/s)となる。そのため、音は、行路差L=0.5(m)を1.381(ミリ秒)で伝搬する。この1.381(ミリ秒)が最小振幅周波数fminにおける音の1/2周期に相当するため、最小振幅周波数fminの1周期は2.762(ミリ秒)となる。その結果、上限温度Taに対応する上限周波数Faは、362(Hz)となる。
同様に下限温度Tb=−20(℃)であれば、音速vbはvb=319.3(m/s)となる。そのため、音は、行路差L=0.5(m)を1.566(ミリ秒)で伝搬する。この1.566(ミリ秒)が最小振幅周波数fminにおける音の1/2周期に相当するため、最小振幅周波数fminの1周期は3.132(ミリ秒)となる。その結果、下限温度Tbに対応する下限周波数Fbは、319(Hz)となる。
これにより、上限周波数Faと下限周波数Fbとは、Fa−Fb=43Hzの差が生じる。そのため、1℃当たりの周波数すなわち分解能は、43/70=0.614(Hz/℃)となる。この算出した分解能を利用することにより、温度特定部37は、周波数探索部35で探索した最小振幅周波数fminに基づいて部屋の温度を特定する。
なお、上記の例の場合、上限周波数Faと下限周波数Fbとの差は、43Hzとわずかである。そのため、分解能は、0.614(Hz/℃)となり、厳密な温度を測定するには分解能が不足する。また、上限周波数Faおよび下限周波数Fbは、いずれも可聴域に含まれる。そのため、実際に部屋11の温度を測定する場合、第一スピーカ21および第二スピーカ22から上限周波数Faと下限周波数Fbとの間の音を発すると、部屋11に所在する住人に不快感を与えるおそれがある。これは、最小振幅周波数fminにおける周期のずれを1/2波長に仮定したために可聴領域に含まれることに起因する。そこで、実際に部屋11の温度を測定する場合、最小振幅周波数fminにおける周期のずれを(n+1/2=n+0.5)波長に設定すればよい。この「n」は、任意の周波数であり、適切に設定することにより可聴領域を超えた周波数となる。すなわち、「n」を大きくすることにより、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられる音の周波数は、可聴領域を超えた超音波領域に含まれる。その結果、上限周波数Faと下限周波数Fbとの差が拡大し、温度を測定するために必要な分解能が確保されるとともに、部屋11の住人に不快感を与えることもない。
例えば上記の通り行路差L=0.5(m)、上限温度Ta=50(℃)、および下限温度Tb=−20(℃)と設定するのに対し、最小振幅周波数fminにおける周期のずれを50.5Hzとする。すなわち、n=50に設定する。これにより、上限周波数Faおよび下限周波数Fbは、それぞれFa=33543(Hz)、Fb=32249(Hz)となる。すなわち、上限周波数Faと下限周波数Fbとの間には、Fa−Fb=1294(Hz)の差が生じる。そのため、分解能は18.5(Hz/℃)となり、0.5℃当たりの周波数は約9(Hz)となる。したがって、音出力部34で生成する測定用周波数は、下限周波数Fb=32249(Hz)から上限周波数Fa=33543(Hz)まで9(Hz)刻みで設定することにより、最小振幅周波数fminに相当する温度を0.5(℃)単位で測定することができる。
(測定時)
上述のように音出力部34は、下限周波数Fbから上限周波数Faまで9(Hz)刻みで音を生成する。部屋11の温度を測定するとき、音出力部34は、この用意した下限周波数Fbから上限周波数Faまで9(Hz)刻みで音を生成する。生成された音は、第一スピーカ21および第二スピーカ22から出力される。第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられた音は、マイクロホン17で収集される。周波数探索部35は、音出力部34で生成した音の周波数を上記の通り9(Hz)刻みで変化させながら、マイクロホン17で収集した音が最小となる最小振幅周波数fminを探索する。
行路差Lは、上述の行路差設定時に予め取得されて既知の値となっている。そのため、温度特定部37は、周波数探索部35で探索した最小振幅周波数fminに基づいて部屋11の温度を特定する。この場合、温度特定部37は、最小振幅周波数fminおよび行路差Lを用いて音速vおよび温度Tを算出してもよいし、予め既知の行路差Lに基づいてROMまたは外部記憶装置38に最小振幅周波数fminに相関する温度Tのテーブルを記憶し、最小振幅周波数fminから温度Tを特定する構成としてもよい。
以上説明した一実施形態では、マイクロホン17で取得する音の振幅すなわち音圧または音量が最小となる最小振幅周波数fminを探索することにより、検出対象の部屋11の温度Tを特定している。つまり、一実施形態は、マイクロホン17で取得する音の振幅が最も小さな周波数を探索するだけである。そのため、本実施形態は、従来のように音の到達時間を取得する場合と比較して、精度の高い機器による音の取得や補正などのための複雑な演算などを必要としない。また、本実施形態の場合、第一スピーカ21および第二スピーカ22から音を発生するタイミング、ならびにマイクロホン17で音を取得するタイミングは厳密に設定する必要がない。さらに、行路差Lは、数十cm程度を確保すれば十分である。これは、音の周波数を利用する場合、周波数を高めて波長を短くすることにより、行路差が数十cm程度であっても、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられる音の位相は、容易に1/2ずらすことができるからである。したがって、部屋11の大きさに関わらず、簡単な構造で部屋11の温度を高精度に検出することができる。
また、一実施形態では、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数は可聴周波数以上に設定している。人が音として聞き取ることができる可聴周波数は、一般に20Hzから20kHz程度である。そこで、第一スピーカ21および第二スピーカ22から発する音の周波数を20kHz以上にすることにより、部屋11の温度Tを検出する際に第一スピーカ21および第二スピーカ22から発せられる音は部屋11にいる人に聞き取られることはない。したがって、不快感を招くことなく部屋11の温度を高精度に検出することができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10は温度検出装置、11は部屋(検出対象空間)、12〜15は壁(面)、17はマイクロホン、21は第一スピーカ、22は第二スピーカ、34は音出力部(音出力手段)、35は周波数探索部(周波数探索手段)、36は音速算出部(音速算出手段)、37は温度特定部(温度特定手段)を示す。

Claims (2)

  1. 検出対象空間を区画する面に設けられ、音を収集するマイクロホンと、
    前記検出対象空間において前記マイクロホンから距離d1の位置に配置され、音を発する第一スピーカと、
    前記検出対象空間において前記マイクロホンから距離d2の位置に配置され、音を発する第二スピーカと、
    前記第一スピーカおよび前記第二スピーカから同一の位相かつ同一の周波数の音を出力する音出力手段と、
    前記音出力手段から出力する音の周波数を変更しながら、前記マイクロホンで取得した音の振幅が最小となる最小振幅周波数fminを探索する周波数探索手段と、
    前記距離d1と前記距離d2との距離の差を行路差L、および前記周波数探索手段で探索した前記最小振幅周波数fminに基づいて、前記第一スピーカおよび前記第二スピーカから発せられた音の速度である音速vを、v=2L×fminとして算出する音速算出手段と、
    前記音速算出手段で算出した音速vから、前記検出対象空間の温度を特定する温度特定手段と、
    を備える温度検出装置。
  2. 前記音出力手段は、前記第一スピーカおよび前記第二スピーカから可聴周波数以上の音を出力する請求項1記載の温度検出装置。
JP2010190768A 2010-08-27 2010-08-27 温度検出装置 Expired - Fee Related JP5516238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010190768A JP5516238B2 (ja) 2010-08-27 2010-08-27 温度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010190768A JP5516238B2 (ja) 2010-08-27 2010-08-27 温度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012047628A JP2012047628A (ja) 2012-03-08
JP5516238B2 true JP5516238B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=45902676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010190768A Expired - Fee Related JP5516238B2 (ja) 2010-08-27 2010-08-27 温度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5516238B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9702768B2 (en) * 2012-09-05 2017-07-11 Siemens Corporation Noise robust time of flight estimation for acoustic pyrometry
CN107727270A (zh) * 2016-08-12 2018-02-23 中兴通讯股份有限公司 一种环境温度的检测方法及装置
JP7574030B2 (ja) * 2020-09-30 2024-10-28 フォスター電機株式会社 ヘッドセット
CN117073210A (zh) * 2023-09-06 2023-11-17 珠海格力电器股份有限公司 一种空调的控制方法、装置、空调和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012047628A (ja) 2012-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10365166B2 (en) Environmental parameter sensor
JP5516238B2 (ja) 温度検出装置
US10837853B2 (en) Sensor
KR102064630B1 (ko) 위상 특성들을 일치하기 위한 지연을 이용하는 트랜스듀서 가속도 보상
US7260227B2 (en) Method and device for measuring sound wave propagation time between loudspeaker and microphone
JP2011179940A (ja) 超音波流量計
US11480547B2 (en) Liquid immersion sensor
CN106644052A (zh) 一种微振镜的反馈系统及方法
KR101168743B1 (ko) 마이크로폰 모듈, 이를 이용한 음원 위치 측정 장치 및 그 방법
KR101454827B1 (ko) 초음파 신호의 위상천이 검출에 의한 정밀 거리측정방법
FR3031187B1 (fr) Capteur d'inertie hybride a atomes froids et mems et centrale inertielle associee
JP2009171587A (ja) ウーハーの音声生成ユニットの変位量および動きを検出する方法および装置
JP5080166B2 (ja) 管長測定システム及びその測定方法
Volkers et al. The influence of source impedance on charge amplifiers
CN111198282B (zh) 用于校准扬声器的集成体积加速度传感器的方法和系统
JP2004347389A (ja) 風圧測定方法
CN107884118A (zh) 一种振弦采集仪的频率校正方法
JP2014115203A (ja) 距離計測装置
JP2007333545A (ja) 吸音特性測定方法および吸音特性測定装置
KR101388601B1 (ko) 음향 측정 장치
JP2013231679A (ja) 温度測定装置および温度測定方法
JP5375061B2 (ja) 空間温度測定方法および空間温度測定装置
US20260086184A1 (en) System for determining the direction of an acoustic wave
JP5439356B2 (ja) 音量誤差測定装置及び音量誤差測定方法
JP6703775B2 (ja) 音波伝搬長測定方法、及び音波伝搬長測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5516238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees