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JP5519921B2 - 建物 - Google Patents
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Description

本発明は、複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物に関するものである。
従来から、複数階から成る鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物において、各階間は、コンクリートスラブにより仕切られていた。
こうした従来技術では、通常、コンクリートスラブの上面に載置するように根太が設けられ、この根太の上面に床板が設けられていたので、コンクリートスラブの厚さが大きいものとなり、建物の柱や梁が負担する荷重は大きく、そのうえ、床下に電気配線などを配設することが困難であった。
こうしたことから、コンクリートスラブの上面に逆小梁を突設して、このコンクリートスラブの厚さを小さくすることで、電気配線などを配設することに利用する床下空間を形成した従来技術も提案されている(特許文献1などを参照)。
特公平07−81356号公報
しかしながら、上記した特許文献1のような従来技術では、まず、コンクリートスラブの下面に、直接に天井板が設けられているため、下階の照明器具などの電気配線を配設することが困難であるという問題点があった。
また、根太が、大梁間に、途中部分が逆小梁の上面に載置されて架設されているため、構造設計上の必要な強度を確保するには、逆小梁間のスパンは小さく限定されてしまい、そのうえ、上階の室内空間の高さを所望の高さにするには、根太の成も低くしなければならず、その分、設計の自由度が低いという問題点もあった。
そこで、本発明は、コンクリートスラブの厚さを小さくすることで、建物の柱や梁が負担する荷重を小さくできるうえに、実用性及び機能性に優れた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の第1の建物は、複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物であって、前記建物の階間は、柱に連結された大梁の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブが、前記大梁の高さ方向の中間部に設けられ、前記コンクリートスラブの上面には、逆小梁が突設されており、前記大梁に、前記コンクリートスラブの下面から間を開けて天井板が設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の建物は、複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物であって、前記建物の階間は、柱に連結された大梁の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブが、前記大梁の高さ方向の中間部に設けられ、前記コンクリートスラブの上面には、逆小梁が突設されており、前記逆小梁の上面は、前記大梁の上面と略同一な高さとされ、前記大梁と前記逆小梁との間及び前記逆小梁同士間に、コンクリートスラブの上面から間が開く成の根太が架設され、前記大梁及び前記逆小梁並びに前記根太の上面に、床板が設けられていることを特徴とする。
ここで、前記根太又は前記床板と前記コンクリートスラブの上面との間隔の少なくとも一部分に減衰材が介在して設けられているとよい。
このような本発明の第1の建物は、複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物であって、建物の階間は、柱に連結された大梁の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブが、大梁の高さ方向の中間部に設けられ、コンクリートスラブの上面には、逆小梁が突設されており、大梁に、コンクリートスラブの下面から間を開けて天井板が設けられた構成である。
こうした構成なので、コンクリートスラブの厚さを小さくすることで、建物の柱や梁が負担する荷重を小さくでき、建物の耐久性を向上させることができる。
そのうえ、コンクリートスラブの下面と天井板の上面との間に形成される天井裏空間を利用して、下階の照明器具などの電気配線を容易に配設することができる。
このような本発明の第2の建物は、複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物であって、建物の階間は、柱に連結された大梁の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブが、大梁の高さ方向の中間部に設けられ、コンクリートスラブの上面には、逆小梁が突設されており、逆小梁の上面は、大梁の上面と略同一な高さとされ、大梁と逆小梁との間及び逆小梁同士間に、コンクリートスラブの上面から間が開く成の根太が架設され、大梁及び逆小梁並びに根太の上面に、床板が設けられた構成である。
こうした構成なので、本発明の第1の建物と同様、コンクリートスラブの厚さを小さくすることで、建物の柱や梁が負担する荷重を小さくでき、建物の耐久性を向上させることができる。
そのうえ、電気配線などを配設するのに利用可能な床下空間を形成できるとともに、逆小梁間のスパンや根太の成をある程度変化させることができるなど、構造設計上の必要な強度を確保し、上階の屋内空間の高さを所望の高さにするうえで、設計の自由度を高くすることができる。
ここで、根太又は床板とコンクリートスラブの上面との間隔の少なくとも一部分に減衰材が介在して設けられている場合は、上階部分の床の振動を減衰材が吸収するため、下階部分への騒音を低減することができる。
以下、本発明を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1,2に基づいて説明する。
先ず、実施例1について説明する。
図1は、実施例1の建物1の概略構成を示している。
この建物1は、複数階(ここでは、一例として4階)から成る鉄筋コンクリート造のものである。
この建物1の階間は、図2に示したように、柱2,・・・に連結された大梁3,・・・の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブ4が、大梁3,・・・の高さ方向の中間部に設けられている。
ここで、コンクリートスラブ4の上面には、大梁3,・・・の上面の高さと略同一な高さの逆小梁5,・・・が略一定のスパンで突設されている。
また、大梁3と逆小梁5との間及び逆小梁5,5同士間に、コンクリートスラブ4の上面から間が開く成の鋼製(角形鋼管)の根太7,・・・がそれぞれ架設されている。
この根太7は、その両端部に、溶接などにより、アングル材10,10がそれぞれ接合されており、各アングル材10の折り返し部から各大梁3及び各逆小梁5にコンクリートビス11,・・・をねじ込み固定することにより、剛接合されている。
但し、この根太7は、鋼製に限定されず、木製のものなどを用いて実施してもよい。
そして、大梁3,・・・及び逆小梁5,・・・並びに根太7,・・・の上面に、パーチクルボードなどから成る床板8が接着剤などで貼設されている。
よって、床板8の下側には、電気配線(図示せず)などを配設可能な床下空間12が形成されている。
ここで、逆小梁5や大梁3には、必要性に応じて、ボイド13を設けられており、床下空間12内において、電気配線(図示せず)などを様々なバリエーションで配設可能としている。
さらに、大梁3,・・・には、リップ付き溝形鋼の野縁14,・・・が、コンクリートスラブ4の下面から間を開けて設けられ、これらの野縁14,・・・の下面に、石膏ボードなどから成る天井板6が接着剤などで貼設されている。
よって、天井板6の上側には、天井裏空間15が形成されている。
本実施例1では、天井板6の下面に、照明器具16が設けられており、この照明器具16の電気配線17は、天井裏空間15に配設されている。
以上に、建物1の1階と2階との階間の構造について説明したが、建物1の他の階間も同様な構成とされており、上下の大梁3,3間が、壁18で、それぞれ仕切られて、屋内空間が形成されている。
なお、この建物1は、各階において、一方の壁18の外側に、手摺り19を有するバルコニー20が張り出して設けられており、他方の壁18の外側には、通路21が張り出して設けられている。
次に実施例1の作用効果について説明する。
このような実施例1の建物1は、複数階から成る鉄筋コンクリート造のものであり、この建物1の階間が、柱2,・・・に連結された大梁3,・・・の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブ4が、大梁3,・・・の高さ方向の中間部に設けられ、コンクリートスラブ4の上面には、逆小梁5,・・・が突設された構成である。
こうした構成なので、コンクリートスラブ4の厚さを小さくすることで、建物1の柱2,・・・や梁(大梁3,・・・逆小梁5,・・・)が負担する荷重を小さくすることができ、建物1の耐久性を向上させることができる。
ここで、逆小梁5,・・・の上面は、大梁3,・・・の上面と略同一な高さとされ、大梁3と逆小梁5との間及び逆小梁5,5同士間に、コンクリートスラブ4の上面から間が開く成の根太7,・・・が架設され、大梁3,・・・及び逆小梁5,・・・並びに根太7,・・・の上面に、床板8が設けられている。
このため、電気配線などを配設するのに利用可能な床下空間12を形成できる。
そのうえ、逆小梁5,5間のスパンや根太7,・・・の成をある程度変化させることができるなど、構造設計上の必要な強度を確保し、上階の屋内空間の高さを所望の高さにするうえで、設計の自由度を高くすることができる。
また、大梁3,・・・に、コンクリートスラブ4の下面から間を開けて天井板6が設けられているので、コンクリートスラブ4の下面と天井板6の上面との間に形成される天井裏空間15を利用して、下階の照明器具16などの電気配線17を容易に配設することができる。
次に、実施例2について説明する。
なお、上記実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2の建物1では、この建物1の階間において、図3に示したように、根太7の下面とコンクリートスラブ4の上面との間隔の一部分に減衰材9が介在して設けられていることが、上記実施例1と主に異なる。
ここで、減衰材9としては、減衰ゴム、ロックウール、スポンジ材などの減衰効果を発揮する様々なものが好適に使用される。
また、この減衰材9は、根太7の下面とコンクリートスラブ4との間隔の全体に介在して設ける必要はなく、図示したように、根太7の中央部分などの一部分だけに介在して設ければよい。
なお、減衰材9は、床板8の下面とコンクリートスラブ4との間隔に設けて実施してもよい。
よって、この実施例2では、根太7とコンクリートスラブ4との間に減衰材9が介在して設けられている分、実施例1に比して、上階部分の床の振動を減衰材9が吸収するため、下階部分への騒音を低減することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、上記実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態について実施例1,2をもとに詳述してきたが、具体的な構成は、上記した実施例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記実施例1,2では、建物1を鉄筋コンクリート造として実施したが、これに限定されず、鉄骨鉄筋コンクリート造として実施してもよい。
また、上記実施例1,2では、短尺の根太7,・・・を大梁3と逆小梁5との間及び逆小梁5,5同士の間にそれぞれ架設して実施したが、これに限定されず、長尺の根太を大梁3,3及び逆小梁5,・・・の上面に架設して実施してもよい。
実施例1の建物の概略構成を示す斜視図である。 実施例1の建物の階間構造の概略構成を示す図1のA−A線矢視断面図である。 実施例2の建物の階間構造の概略構成を示す縦断面図である。
符号の説明
1 建物
2 柱
3 大梁
4 コンクリートスラブ
5 逆小梁
6 天井板
7 根太
8 床板
9 減衰材

Claims (5)

  1. 複数階から成る鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物であって、
    前記建物の階間は、柱に連結された大梁の梁成よりも薄い厚さのコンクリートスラブが、前記大梁の高さ方向の中間部に設けられ、前記コンクリートスラブの上面には、逆小梁が突設されており、
    前記逆小梁の上面は、前記大梁の上面と略同一な高さとされ、
    前記大梁と前記逆小梁との側面間及び前記逆小梁同士の側面間に、コンクリートスラブの上面から間が開く成の根太が架設され、前記大梁及び前記逆小梁並びに前記根太の上面に接して、床板が貼設されており、
    前記根太の端部の横側面と前記大梁及び前記逆小梁の側面との間がアングル材を用いて固定されていることを特徴とする建物。
  2. 前記大梁及び前記逆小梁には、側面間を連通する電気配線用のボイドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記大梁に設けられた前記ボイドは、前記建物の外側に張り出して設けられた通路に通じていることを特徴とする請求項に記載の建物。
  4. 前記大梁に、前記コンクリートスラブの下面から間を開けて天井板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記根太又は前記床板と前記コンクリートスラブの上面との間隔の少なくとも一部分に減衰材が介在して設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物。
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