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JP5520085B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents
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この発明は、エレベータのドア装置に関し、特にドアと敷居との間の遮煙構造に関するものである。
従来のエレベータ装置におけるドア下部の遮煙構造は、乗降客用開口部の下側水平縁にあるシル部と、シル部に装着され、その両側端部方向にテーパを施したシル用ガスケットシール面を有するシル用ガスケットと、ドアに設けられ、シル用ガスケットシール面の相補するシール面と平行移動方向で一致するシル用ブラケットシール面を有するシル用ブラケットと、を備え、ドアが閉じた状態で、シル用ブラケットのシル用ブラケットシール面がシル用ガスケットのシル用ガスケットシール面に接し、ドアとシル部との間の隙間を遮蔽している(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−321466号公報
従来のエレベータ装置は、ドアの開閉動作時、シル用ブラケットのシル用ブラケットシール面がシル用ガスケットのシル用ガスケットシール面から離反しているので、シル用ガスケットの摩耗が少なく、長寿命化が図られる。
しかし、異物がシル用ガスケットのシル用ガスケットシール面に付着すると、ドアの全閉状態で、異物がシル用ブラケットシール面とシル用ガスケットシール面との間に挟まれ、シル用ガスケットシール面が損傷し、遮煙効果が低下するという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ドアの全閉状態で、下部気密材が敷居に形成された遮煙溝の底面に接してドア下部の遮煙構造を構築するようにし、下部気密材の摩耗を抑えて長寿命化を図るとともに、ドア開閉動作時に、遮煙溝の底面上の異物を除去可能に構成し、ドア下部の遮煙効果を長期的に確保できるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータのドア装置は、出入り口の周囲に設けられた出入り口枠と、上記出入り口枠の昇降路側に配設されて上記出入り口を開閉するドアと、上記ドアの下部に位置するように上記出入り口の床面の昇降路側に配設された敷居と、上記敷居の上面に、溝深さが戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ間口方向に延在するように凹設された遮煙溝と、上記ドアの下面からの突出量が戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ延出端が上記遮煙溝と相対するように、該ドアの間口方向の全域にわたって延設され、該ドアの全閉時に該遮煙溝の底面に接する下部気密材と、上記ドアの戸当たり側の下部に配設され、該ドアの開閉動作に連動して上記遮煙溝の底面に接して走行する刷毛部を有する清掃ブラシと、を備えている。そして、上記清掃ブラシは、間口方向と上下方向とに直交する軸回りに回動可能に上記ドアに取り付けられた本体部と、上記本体部から上記ドアの下面に延在し、上記遮煙溝と相対するように上記刷毛部が植設された支持腕と、上記刷毛部が上記遮煙溝の底面に押圧される方向に上記本体部を回動させるように付勢する付勢手段と、を備えている。
本発明によれば、遮煙溝が、敷居の上面に、溝深さが戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ間口方向に延在するように凹設されている。そして、下部気密材が、ドアの下面からの突出量が戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ延出端が遮煙溝と相対するように、ドアの間口方向の全域にわたって延設され、ドアの全閉時に遮煙溝の底面に接する。そこで、下部気密材の摩耗が少なくなり、下部気密材の長寿命化が図られる。
また、ドアの開閉動作時に刷毛部が遮煙溝の底面を摺動するように、清掃ブラシがドアの戸当たり側の下部に配設されているので、ドアの開閉動作時に、刷毛部が遮煙溝の底面に付着する異物を除去する。そこで、異物が下部気密材と遮煙溝との間に挟まるようなことがなくなるので、下部気密材の損傷に起因する遮煙効果の低下や下部気密材の寿命の低下が抑えられる。
この発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置を乗り場側から見た正面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 この発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置のドア全閉状態を示す要部断面図である。 この発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置のドア半開状態を示す要部断面図である。 この発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置を示す要部断面図である。
以下、本発明のエレベータのドア装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置を乗り場側から見た正面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図、図5はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置のドア全閉状態を示す要部断面図、図6はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置のドア半開状態を示す要部断面図、図7はこの発明の一実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置を示す要部断面図である。
図1乃至図7において、開口部4が、かご(図示せず)が昇降する昇降路1と乗り場2とを連通するように、建物躯体であるコンクリート製の壁3に形成され、エレベータの出入り口を構成している。そして、出入り口枠としての三方枠5が開口部4に設置されている。三方枠5は、開口部4の間口方向に離間して、互いに平行に、かつ上下方向に、床面2aから垂直に延設された一対の縦枠6と、一対の縦枠6の上部側を連結するように間口方向に延設された上枠7と、を備える。
乗り場ドア8が、壁3の昇降路1側の壁面に開口部4の上部に、間口方向に延在するように取り付けられたドアレール(図示せず)に吊り下げられて、三方枠5の昇降路1側に開口部4を開閉可能に設置されている。乗り場敷居9が、床面2aの三方枠5の昇降路1側に、間口方向に延在するように取り付けられている。敷居溝10が、所定の溝深さで間口方向に延在するように乗り場敷居9に凹設されている。遮煙溝11が、乗り場敷居9の表面の敷居溝10の乗り場2側に、敷居溝10と平行に、間口方向に延在するように凹設されている。遮煙溝11は、溝深さが中央(戸当たり端)から間口方向の両側(戸袋側)に向って漸次深くなるテーパ形状に形成されている。
乗り場ドア8は、ドアパネル12と、ドアパネル12の裏面の下端部に固定された下部補強部材13と、を有する。敷居溝10内に挿入される2つの戸の脚14が、乗り場ドア8の幅方向、即ち間口方向に離間して下部補強部材13に固定されている。清掃ブラシ16が、下部補強部材13の戸当たり側端部に固定されている。ゴムなどの弾性体からなる下部気密材15が、戸の脚14および清掃ブラシ16の部分を除いて下部補強部材13に固定され、乗り場ドア8の間口方向の全域にわたって延在している。そして、下部気密材15のドアパネル12の下面からの延出量が、戸当たり端側から戸袋端に向って漸次長くなるテーパ形状となっている。下部気密材15のドアパネル12の下面からの延出量のテーパ形状の傾斜は、遮煙溝11の底面のテーパ形状の傾斜と一致し、乗り場ドア8の全閉状態時に、下部気密材5の延出端が遮煙溝11の底面に接する。
清掃ブラシ16は、ドアパネル12の裏面の戸当たり側、かつ下端側の角部に、下部補強部材13に間口方向および上下方向に直交する軸回りに回動可能に取り付けられた本体部17と、本体部17からドアパネル12の下面に沿って遮煙溝11の上部に至るように延設された支持腕18と、支持腕18の下面に植設されて間口方向に配列された刷毛部19と、を備えている。そして、付勢手段としての押しばね20が、支持腕18と下部補強部材13との間に配設され、刷毛部19を遮煙溝11の底面に押圧する方向に本体部17を回動させるように付勢している。
なお、乗り場ドア8の上部側および戸袋側における遮煙構造は、周知の構造を採用しており、ここではその説明は省略する。
つぎに、このように構成された乗り場ドア装置の動作について説明する。
乗り場ドア8は、壁3の昇降路1側の壁面に開口部4の上部に、間口方向に延在するように取り付けられたドアレールに吊り下げられ、戸の脚14が敷居溝10内に収納されている。そして、下部気密材15の延出端が、遮煙溝11の上方に相対して間口方向に延在している。また、そして、押しばね20の付勢力が清掃ブラシ16の支持腕18に作用し、刷毛部19が遮煙溝11の底面を押圧している。
そこで、乗り場ドア8がドアレールに案内されて開口部4を開閉する。このとき、戸の脚14が敷居溝10に案内されて走行し、乗り場ドア8の下部側の揺動が抑制される。
また、下部気密材15のドアパネル12の下面からの延出量のテーパ形状の傾斜が、遮煙溝11の底面のテーパ形状の傾斜と一致しているので、乗り場ドア8の開閉動作時には、下部気密材15の延出端は、遮煙溝11の底面と接触することなく、遮煙溝11の上部を平行移動する。また、清掃ブラシ16の支持腕18には、押しばね20の付勢力が常に作用しているので、乗り場ドア8の開閉動作に連動して、刷毛部19は、図6に示されるように、遮煙溝11の底面に接しながら走行し、遮煙溝11の底面に付着する異物が除去される。
そして、乗り場ドア8が全閉状態となると、下部気密材15の延出端が遮煙溝11の底面に接し、刷毛部19の先端側が下部気密材15の戸当たり側端部に密接し、図5に示されるように、乗り場ドア8の下部の遮煙構造が構築される。
この発明によれば、遮煙溝11が、溝深さを戸当たり端から戸袋側に漸次深くなるように乗り場敷居9に形成されている。下部気密材15が、ドアパネル12の下面からの延出量を戸当たり端側から戸袋側に向って漸次長くなるように、乗り場ドア8の幅方向の全域にわたって延設されている。そして、乗り場ドア8の全閉状態時に、下部気密材15が遮煙溝11に接して、下部の遮煙構造が構築されるので、下部気密材15の摩耗が著しく少なくなり、長寿命化が図られる。
また、清掃ブラシ16が、刷毛部19を遮煙溝11の底面に接触可能に乗り場ドア8の戸当たり端下部に配設されているので、乗り場ドア8の開閉動作時に、遮煙溝11の底面に付着する異物を除去できる。そこで、乗り場ドア8の全閉時に、異物が下部気密材15と遮煙溝11との間に挟まることが回避され、下部気密材15の損傷に起因する遮煙効果の低下や寿命の低下が抑えられる。
また、清掃ブラシ16が、押しばね20の付勢力により刷毛部19を遮煙溝11の底面に押圧する方向に本体部17を回動させるように構成されている。そこで、乗り場ドア8の開閉動作時に、本体部17が、溝深さが戸当たり端から戸袋側に漸次深くなる遮煙溝のテーパ形状に合わせて回動し、刷毛部19の遮煙溝11への接触が確保される。これにより、遮煙溝11の底面に付着する異物を確実に除去できる。
なお、上記実施の形態では、2枚両引き戸のドア装置に適用するものとしているが、片引き戸のドア装置に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態では、乗り場ドア装置に適用するものとしているが、乗りかごドア装置に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態では、押しばねを支持腕と下部補強部材との間に配設し、本体部を軸回りに回動させるものとしているが、捻りコイルばねを用いて本体部に装着して、軸回りに回動させるようにしてもよい。
1 昇降路、2a 床面、4 開口部(出入り口)、5 三方枠(出入り口枠)、8 乗り場ドア、9 乗り場敷居、11 遮煙溝、15 下部気密材、16 清掃ブラシ、17 本体部、18 支持腕、19 刷毛部、20 押しばね(付勢手段)。

Claims (1)

  1. 出入り口の周囲に設けられた出入り口枠と、
    上記出入り口枠の昇降路側に配設されて上記出入り口を開閉するドアと、
    上記ドアの下部に位置するように上記出入り口の床面の昇降路側に配設された敷居と、
    上記敷居の上面に、溝深さが戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ間口方向に延在するように凹設された遮煙溝と、
    上記ドアの下面からの突出量が戸当たり端から戸袋側に漸次深くなり、かつ延出端が上記遮煙溝と相対するように、該ドアの間口方向の全域にわたって延設され、該ドアの全閉時に該遮煙溝の底面に接する下部気密材と、
    上記ドアの戸当たり側の下部に配設され、該ドアの開閉動作に連動して上記遮煙溝の底面に接して走行する刷毛部を有する清掃ブラシと、を備え、
    上記清掃ブラシは、間口方向と上下方向とに直交する軸回りに回動可能に上記ドアに取り付けられた本体部と、上記本体部から上記ドアの下面に延在し、上記遮煙溝と相対するように上記刷毛部が植設された支持腕と、上記刷毛部が上記遮煙溝の底面に押圧される方向に上記本体部を回動させるように付勢する付勢手段と、を備えていることを特徴とするエレベータのドア装置。
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