JP5525944B2 - 空調機制御装置および方法 - Google Patents
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大規模建物の中の大空間では、形式的には1個の部屋であっても、床面積の大きさに応じて空調機を複数利用している。これらの空調機の合計の電力需要が過大となり、ピークカット(最大電力の抑制)が必要な場合には、空調機を適宜停止することも行なわれている。
また、本発明は、電力のピークカットが必要な場合に、空調機を適宜停止させることができ、エネルギーの消費を低減することができる空調機制御装置および方法を提供することを目的とする。
また、本発明の空調機制御方法は、空調機の負荷指標を求める負荷指標確定ステップと、予め規定された閾値と前記負荷指標とを比較して、前記空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定ステップと、前記空調機が送風しているだけの状態と判定したときに、前記空調機を停止させる空調機停止ステップと、前記空調機が送風しているだけの状態と判定したときに、前記空調機が停止許容状態であることに関する情報を提示する提示ステップとを含み、前記負荷指標確定ステップは、被制御エリアから前記空調機に戻る還気の温度を取得する還気温度取得ステップと、前記空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を取得する給気温度取得ステップと、前記還気と前記給気との温度差を算出する温度差算出ステップと、前記空調機の給気風量の情報を取得する風量情報取得ステップと、前記温度差に前記給気風量を乗算して前記負荷指標を算出する負荷指標算出ステップとからなり、前記空調機停止ステップは、被制御エリアの居住者または設備管理者の意思を確認して前記空調機を停止させることを特徴とするものである。
室内居住者にとって空調効果が小さくなっている状態を判断するための指標として、負荷指標を利用できることに着眼した。負荷指標は、冷暖房能力の出力状態であり、空調機を通過する前後の空気の温度差と風量の積で決まる。したがって、基本的には「負荷指標=温度差×風量」と定義し、この指標が予め規定された閾値未満である場合は、実質的に室内に気流を発生させているだけに近い状態と見なして、空調機を停止すればよい。これにより、実質的に無駄なエネルギーの消費を低減することができる。
大規模建物の中の大空間では、形式的には1個の部屋であっても、床面積の大きさに応じて空調機を複数利用する。この場合、負荷指標に応じて全ての空調機が、偶然にでもほぼ同時に停止すると、室内居住者にとっての空調効果が急激に減少することにもなり得る。そこで、大空間内の複数台の空調機が連携して動作することにより、同時に停止することを回避するのが好ましい。例えば、一定割合の台数までの空調機のみが停止するようにする。
電力のピークカットが必要な場合には、負荷指標が低い空調機から停止させていく。このピークカットにおいては、閾値とは無関係に、必要な台数だけ停止させるものとする。
室内居住者にとって空調効果が小さくなっている場合であっても、省エネルギーを優先して自動的に空調機を停止するのであれば、室内居住者から不満が出る可能性が若干高くなる。そこで、室内居住者の意思を反映しやすくすることが好ましい。例えば、空調機を停止してもよい状態になったら、まずはその状況を室内居住者(あるいは室内居住者の許容性を予め把握している管理者)が認識できるように提示し、室内居住者あるいは管理者が停止することを許容する場合に、室内居住者あるいは管理者自身の操作で空調機を停止する。このとき、提示する情報の中に、搬送動力の節約による省エネルギー効果の情報を含めてもよい。また、情報の提示を一定時間継続している間に、室内居住者あるいは管理者が空調機の停止を拒否しない場合に、空調機を停止させるようにしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る空調機制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1に対応するものである。空調機制御装置は、被制御エリアから空調機に戻る還気の温度を取得する還気温度取得部1と、空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を取得する給気温度取得部2と、還気と給気との温度差を算出する温度差算出部3と、空調機の給気風量の情報を取得する風量情報取得部4と、温度差に給気風量を乗算して空調機の負荷指標を算出する負荷指標算出部5と、予め規定された閾値と負荷指標とを比較して、空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定部6と、空調機が送風しているだけの状態と判定されたときに、空調機を停止させる空調機停止部7と、被制御エリアの室温を取得する室温取得部8と、目標室温と室温との偏差に基づいて空調機を再起動する空調機再起動部9とから構成される。
L=|C−D|R ・・・(1)
本実施の形態では、図2、図3に示したいずれの空調機の場合でも、以下のようにしてエネルギー消費を低減する制御を行うことができる。
給気温度取得部2は、給気ダクト204に取り付けられた温度センサ(不図示)によって計測された給気温度Dを取得する(ステップS101)。
空調機201,206が変風量空調機、定風量空調機のいずれの場合でも、風量情報取得部4は、制御演算部から給気風量Rの情報を取得することができる。
判定部6は、予め規定された閾値Tと負荷指標Lとを比較して、L<Tの場合に、空調機201,206が送風しているだけの状態と判定する(ステップS105)。
空調機再起動部9は、目標室温SPと室温Eとの室温偏差|SP−E|を算出し、この室温偏差が予め規定された温度閾値Hを超えたかどうかを判定する(ステップS108)。室温取得部8と空調機再起動部9とは、ステップS107,S108の処理を定期的に行う。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る空調機制御装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応するものである。空調機制御装置は、被制御エリアから複数の空調機に戻る還気の温度を空調機毎に取得する還気温度取得部1aと、複数の空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を空調機毎に取得する給気温度取得部2aと、還気と給気との温度差を空調機毎に算出する温度差算出部3aと、複数の空調機の給気風量の情報を空調機毎に取得する風量情報取得部4aと、温度差に給気風量を乗算して負荷指標を空調機毎に算出する負荷指標算出部5aと、予め規定された閾値と負荷指標とを比較して、空調機が送風しているだけの状態か否かを空調機毎に判定する判定部6aと、室温取得部8と、空調機再起動部9と、負荷指標の順位を小さい順に決定する順位決定部10と、送風しているだけの状態と判定された空調機のうち、空調機の総台数に対して予め規定された停止可能割合以下の台数の空調機を負荷指標が小さい順に停止させる順位基準停止部11とから構成される。
給気温度取得部2aは、複数の空調機207−1〜207−4についての給気温度、すなわち給気ダクト204−1〜204−4にそれぞれ取り付けられた各温度センサ(不図示)によって計測された給気温度D1〜D4[℃]を取得する(ステップS201)。
風量情報取得部4aは、複数の空調機207−1〜207−4についての給気風量R1〜R4[m3/min]の情報を取得する(ステップS203)。第1の実施の形態と同様に空調機制御装置の図示しない制御演算部が空調機207−1〜207−4を制御するので、この制御演算部から給気風量R1〜R4の情報を取得することができる。
L1=|C1−D1|R1 ・・・(2)
L2=|C2−D2|R2 ・・・(3)
L3=|C3−D3|R3 ・・・(4)
L4=|C4−D4|R4 ・・・(5)
図7のステップS208〜S210の処理は、図4のステップS107〜S109と同じである。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は本発明の第3の実施の形態に係る空調機制御装置の構成を示すブロック図であり、図1、図5と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、上記発明の原理2に対応するものである。空調機制御装置は、還気温度取得部1aと、給気温度取得部2aと、温度差算出部3aと、風量情報取得部4aと、負荷指標算出部5aと、空調機再起動部9aと、負荷指標の順位を小さい順に決定する順位決定部10aと、外部から複数の空調機の総電力上限値の情報を受信する電力要求受信部12と、複数の空調機の消費電力を検出する電力検出部13と、動作している空調機の消費電力の合計が総電力上限値を下回るまで負荷指標が小さい順に空調機を停止させる電力基準停止部14とから構成される。
図9は本実施の形態の空調機制御装置の動作を示すフローチャートである。まず、図6に示した空間200aを含む建物の設備管埋システム(不図示)は、電力のピークカットが必要な場合、ピークカット要求を空調機制御装置に送信する。このピークカット要求には、空調機の総電力上限値Wt[W]を示す情報が含まれる。
電力基準停止部14は、動作している空調機の消費電力の合計Wtotal[W]が総電力上限値Wt[W]を下回るまで負荷指標が小さい順に空調機を一時的に停止させる(ステップS308)。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は本発明の第4の実施の形態に係る空調機制御装置の構成を示すブロック図であり、図1、図5、図8と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、上記発明の原理3に対応するものである。空調機制御装置は、還気温度取得部1と、給気温度取得部2と、温度差算出部3と、風量情報取得部4と、負荷指標算出部5と、判定部6と、室温取得部8と、空調機再起動部9と、空調機が送風しているだけの状態と判定されたときに、空調機が停止許容状態であることに関する情報を提示する提示部15と、被制御エリアの居住者または設備管理者の意思を確認して空調機を停止させる意思準拠停止部16とから構成される。
図11のステップS409〜S411の処理は、図4のステップS107〜S109と同じである。
また、本実施の形態は第2の実施の形態と組み合わせてもよい。すなわち、提示部15は、送風しているだけの状態と判定された空調機のうち、空調機の総台数に対して予め規定された停止可能割合以下の台数の空調機のみを、負荷指標の小さい順に停止許容状態の空調機として提示するようにしてもよい。
Claims (4)
- 空調機の負荷指標を求める負荷指標確定手段と、
予め規定された閾値と前記負荷指標とを比較して、前記空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定手段と、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定されたときに、前記空調機を停止させる空調機停止手段と、
複数の前記空調機のうち少なくとも1台が送風しているだけの状態と判定されたときに、前記負荷指標の順位を小さい順に決定する順位決定手段とを備え、
前記負荷指標確定手段は、
被制御エリアから複数の前記空調機に戻る還気の温度を空調機毎に取得する還気温度取得手段と、
複数の前記空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を空調機毎に取得する給気温度取得手段と、
前記還気と前記給気との温度差を空調機毎に算出する温度差算出手段と、
複数の前記空調機の給気風量の情報を空調機毎に取得する風量情報取得手段と、
前記温度差に前記給気風量を乗算して前記負荷指標を空調機毎に算出する負荷指標算出手段とから構成され、
前記空調機停止手段は、送風しているだけの状態と判定された前記空調機のうち、空調機の総台数に対して予め規定された停止可能割合以下の台数の空調機を前記負荷指標が小さい順に停止させることを特徴とする空調機制御装置。 - 空調機の負荷指標を求める負荷指標確定手段と、
予め規定された閾値と前記負荷指標とを比較して、前記空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定手段と、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定されたときに、前記空調機を停止させる空調機停止手段と、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定されたときに、前記空調機が停止許容状態であることに関する情報を提示する提示手段とを備え、
前記負荷指標確定手段は、
被制御エリアから前記空調機に戻る還気の温度を取得する還気温度取得手段と、
前記空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を取得する給気温度取得手段と、
前記還気と前記給気との温度差を算出する温度差算出手段と、
前記空調機の給気風量の情報を取得する風量情報取得手段と、
前記温度差に前記給気風量を乗算して前記負荷指標を算出する負荷指標算出手段とから構成され、
前記空調機停止手段は、被制御エリアの居住者または設備管理者の意思を確認して前記空調機を停止させることを特徴とする空調機制御装置。 - 空調機の負荷指標を求める負荷指標確定ステップと、
予め規定された閾値と前記負荷指標とを比較して、前記空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定ステップと、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定したときに、前記空調機を停止させる空調機停止ステップと、
複数の前記空調機のうち少なくとも1台が送風しているだけの状態と判定したときに、前記負荷指標の順位を小さい順に決定する順位決定ステップとを含み、
前記負荷指標確定ステップは、
被制御エリアから複数の前記空調機に戻る還気の温度を空調機毎に取得する還気温度取得ステップと、
複数の前記空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を空調機毎に取得する給気温度取得ステップと、
前記還気と前記給気との温度差を空調機毎に算出する温度差算出ステップと、
複数の前記空調機の給気風量の情報を空調機毎に取得する風量情報取得ステップと、
前記温度差に前記給気風量を乗算して前記負荷指標を空調機毎に算出する負荷指標算出ステップとからなり、
前記空調機停止ステップは、送風しているだけの状態と判定した前記空調機のうち、空調機の総台数に対して予め規定された停止可能割合以下の台数の空調機を前記負荷指標が小さい順に停止させることを特徴とする空調機制御方法。 - 空調機の負荷指標を求める負荷指標確定ステップと、
予め規定された閾値と前記負荷指標とを比較して、前記空調機が送風しているだけの状態か否かを判定する判定ステップと、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定したときに、前記空調機を停止させる空調機停止ステップと、
前記空調機が送風しているだけの状態と判定したときに、前記空調機が停止許容状態であることに関する情報を提示する提示ステップとを含み、
前記負荷指標確定ステップは、
被制御エリアから前記空調機に戻る還気の温度を取得する還気温度取得ステップと、
前記空調機から被制御エリアに供給される給気の温度を取得する給気温度取得ステップと、
前記還気と前記給気との温度差を算出する温度差算出ステップと、
前記空調機の給気風量の情報を取得する風量情報取得ステップと、
前記温度差に前記給気風量を乗算して前記負荷指標を算出する負荷指標算出ステップとからなり、
前記空調機停止ステップは、被制御エリアの居住者または設備管理者の意思を確認して前記空調機を停止させることを特徴とする空調機制御方法。
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