以下に開示する実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、開示する発明は以下の説明に限定されず、開示する発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細をさまざまに変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、開示する発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。以下に開示する発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
(実施の形態1)
ここでは、通常の微結晶半導体膜をチャネル形成領域に有する薄膜トランジスタと比較して、電界効果移動度及びオン電流が高く、オフ電流の低い薄膜トランジスタの構造について、図1乃至図9、35を用いて説明する。
図1(A)に示す薄膜トランジスタは、基板50上にゲート電極51が形成され、ゲート電極51上にゲート絶縁膜52a、52bが形成され、ゲート絶縁膜52a、52b上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58が形成され、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58上にバッファ層42が形成され、バッファ層42上にドナーとなる不純物元素が添加された一対のソース領域及びドレイン領域72が形成され、ドナーとなる不純物元素が添加された一対のソース領域及びドレイン領域72上に配線71a〜71cが形成される。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の一例を以下に示す。5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜としては、非晶質ゲルマニウム膜、非晶質シリコンゲルマニウム膜、微結晶ゲルマニウム膜、微結晶シリコンゲルマニウム膜、多結晶ゲルマニウム膜、多結晶シリコンゲルマニウム膜等がある。
ここでの微結晶ゲルマニウム膜または微結晶シリコンゲルマニウム膜とは、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体を含む膜である。この様な膜は、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質なものであり、粒径が0.5〜20nmの柱状または針状結晶が基板表面に対して法線方向に成長している。また、複数の微結晶ゲルマニウムまたは微結晶シリコンゲルマニウムの間に非晶質半導体が存在している。
また、導電膜は、金属膜、金属窒化物膜、金属炭化物膜、金属ホウ化膜、金属珪化物膜等がある。
金属膜としては、代表的には、アルミニウム、銅、チタン、ネオジム、スカンジウム、モリブデン、タンタル、タングステン、コバルト、ニッケル、銀、金、白金、スズ、イリジウム等の金属膜またはこれらの複数からなる金属合金膜を適宜用いることができる。また、上記金属膜または金属合金膜の単層または積層で形成することができる。
金属窒化物膜としては、窒化チタン膜、窒化ジルコニウム膜、窒化ハフニウム膜、窒化タンタル膜、窒化バナジウム膜、窒化ニオブ膜、窒化クロム膜、窒化ランタン膜、窒化イットリウム膜等を用いることができる。また、上記金属窒化物膜の単層または積層で形成することができる。
金属炭化物膜としては、炭化チタン膜、炭化ハフニウム膜、炭化ニオブ膜、炭化タンタル膜、炭化バナジウム膜、炭化ジルコニウム膜、炭化クロム膜、炭化コバルト膜、炭化モリブデン膜、炭化タングステン膜等を用いることができる。また、上記金属炭化物膜の単層または積層で形成することができる。
金属ホウ化物膜としては、ホウ化チタン膜を用いることができる。
金属珪化物膜としては、珪化白金膜、珪化チタン膜、珪化モリブデン膜、珪化ニッケル膜、珪化クロム膜、珪化コバルト膜、珪化バナジウム膜、珪化タングステン膜、珪化ジルコニウム膜、珪化ハフニウム膜、珪化ニオブ膜、珪化タンタル膜等を用いることができる。また、上記金属珪化物膜の単層または積層で形成することができる。
さらには、金属膜、金属窒化物膜、金属炭化物膜、金属ホウ化膜、または金属系化物膜の複数を用いた積層膜とすることができる。
ゲート絶縁膜上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を設けることにより、ゲート絶縁膜52bと、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜との界面における抵抗を低減することが可能であり、電界効果移動度が高く、オン電流の高い薄膜トランジスタを作製することができる。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の厚さは5nm以上50nm以下、好ましくは5nm以上20nm以下で形成する。
また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜の酸素濃度、及び窒素濃度は、代表的には3×1019atoms/cm3未満、更に好ましくは3×1018atoms/cm3未満、炭素の濃度を3×1018atoms/cm3以下とすることが好ましい。酸素、窒素、または炭素が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に混入する濃度を低減することで、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が微結晶半導体膜の場合、微結晶半導体膜の欠陥の生成を低減する事ができる。さらには、酸素、または窒素が微結晶半導体膜中に入っていると、結晶化しにくい。このため、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が微結晶半導体膜の場合、微結晶半導体膜中の酸素濃度、または窒素濃度を比較的低くすることで、微結晶半導体膜の結晶性を高めることができる。
また、本実施の形態の5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜は、n型半導体であるため、アクセプターとなる不純物元素を、成膜と同時に、或いは成膜後に添加することで、しきい値電圧制御をすることが可能となる。アクセプターとなる不純物元素としては、代表的には硼素であり、B2H6、BF3などの不純物気体を1ppm〜1000ppm、好ましくは1〜100ppmの割合で水素化珪素に混入させると良い。そしてボロンの濃度は、例えば1×1014〜6×1016atoms/cm3とすると良い。
バッファ層42は、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の側面及び上面を覆うことが好ましい。さらには、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の周辺部において、ゲート絶縁膜52bとバッファ層42が接することが好ましい。
また、図1(B)に示すように、図1(A)のバッファ層42の代わりに、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の上面を覆う第1のバッファ層62と、第1のバッファ層62の上面及び5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の側面を覆う第2のバッファ層42aで形成してもよい。
バッファ層42、第1のバッファ層62、第2のバッファ層42aとしては、非晶質半導体膜を用いる。または、フッ素若しくは塩素のハロゲンが含まれる非晶質半導体膜を用いる。バッファ層42、第2のバッファ層42aの厚さを50nm〜200nmとする。非晶質半導体膜としては、アモルファスシリコン膜、またはゲルマニウムを含むアモルファスシリコン膜等がある。
バッファ層42、第2のバッファ層42aが、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、配線71a〜71cとの間にあるため、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58及び配線71a〜71cが接しない。さらには、バッファ層42、第2のバッファ層42aは、非晶質半導体膜で形成されるため、エネルギーギャップが5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に比べて大きく、また抵抗率が高く、キャリア移動度が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58より低い。このため、後に形成される薄膜トランジスタにおいて、バッファ層42、第2のバッファ層42aは高抵抗領域として機能し、ソース領域及びドレイン領域72と、微結晶半導体膜58との間に生じるリーク電流を低減することができる。また、オフ電流を低減することができる。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58において、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が微結晶半導体膜の場合、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜の表面に、バッファ層42として、非晶質半導体膜、更には水素、窒素、またはハロゲンを含む非晶質半導体膜を形成することで、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に含まれる結晶粒の表面の自然酸化を防止することが可能である。特に、微結晶半導体膜において、非晶質半導体と微結晶粒が接する領域では、局部応力により亀裂が入りやすい。この亀裂が酸素に触れると結晶粒は酸化され、酸化珪素が形成される。しかしながら、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の表面にバッファ層42、第1のバッファ層62を形成することで、微結晶粒の酸化を防ぐことができる。このため、キャリアが捕獲される欠陥、またはキャリアの進行を妨げる領域を低減することができる。
基板50は、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、若しくはアルミノシリケートガラスなど、フュージョン法やフロート法で作製される無アルカリガラス基板、セラミック基板の他、本作製工程の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板等を用いることができる。また、ステンレス合金などの金属基板の表面に絶縁膜を設けた基板を適用しても良い。基板50がマザーガラスの場合、基板の大きさは、第1世代(320mm×400mm)、第2世代(400mm×500mm)、第3世代(550mm×650mm)、第4世代(680mm×880mm、または730mm×920mm)、第5世代(1000mm×1200mmまたは1100mm×1250mm)、第6世代1500mm×1800mm)、第7世代(1900mm×2200mm)、第8世代(2160mm×2460mm)、第9世代(2400mm×2800mm、2450mm×3050mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等を用いることができる。
ゲート電極51は、金属材料で形成される。金属材料としてはアルミニウム、クロム、チタン、タンタル、モリブデン、銅などが適用される。ゲート電極51の好適例は、アルミニウム又はアルミニウムとバリア金属の積層構造体によって形成される。バリア金属としては、チタン、モリブデン、クロムなどの高融点金属が適用される。バリア金属はアルミニウムのヒロック防止、酸化防止のために設けることが好ましい。
ゲート電極51は厚さ50nm以上300nm以下で形成する。ゲート電極51の厚さを50nm以上100nm以下とすることで、後に形成される半導体膜、絶縁膜、または配線の段切れ防止が可能である。また、ゲート電極51の厚さを150nm以上300nm以下とすることで、ゲート電極51の抵抗を低減することが可能であり、大面積化が可能である。
なお、ゲート電極51上には半導体膜や配線を形成するので、段切れ防止のため端部がテーパー状になるように加工することが望ましい。また、図示しないがこの工程でゲート電極に接続する配線や容量配線も同時に形成することができる。
ゲート絶縁膜52a、52bはそれぞれ、厚さ50〜150nmの酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、または窒化酸化珪素膜で形成することができる。ここでは、ゲート絶縁膜52aとして窒化珪素膜または窒化酸化珪素膜を形成し、ゲート絶縁膜52bとして酸化珪素膜または酸化窒化珪素膜を形成して積層する形態を示す。なお、ゲート絶縁膜を2層とせず、ゲート絶縁膜を、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、または窒化酸化珪素膜の単層で形成することができる。
ゲート絶縁膜52aを窒化珪素膜、または窒化酸化珪素膜を用いて形成することで、基板50とゲート絶縁膜52aの密着力が高まり、基板50としてガラス基板を用いた場合、基板50からの不純物が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、バッファ層42、及び第2のバッファ層42aに拡散するのを防止することが可能であり、さらにゲート電極51の酸化防止が可能である。即ち、膜剥れを防止することができると共に、後に形成される薄膜トランジスタの電気特性を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜52a、52bはそれぞれ厚さ50nm以上であると、ゲート電極51の凹凸による被覆率の低減を緩和することが可能であるため好ましい。
ここでは、酸化窒化珪素膜とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)及び水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward Scattering)を用いて測定した場合に、組成範囲として酸素が55〜65原子%、窒素が1〜20原子%、Siが25〜35原子%、水素が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化珪素膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、RBS及びHFSを用いて測定した場合に、組成範囲として酸素が15〜30原子%、窒素が20〜35原子%、Siが25〜35原子%、水素が15〜25原子%の範囲で含まれるものをいう。但し、酸化窒化シリコンまたは窒化酸化シリコンを構成する原子の合計を100原子%としたとき、窒素、酸素、シリコン及び水素の含有比率が上記の範囲内に含まれるものとする。
一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜で形成される一対のソース領域及びドレイン領域72は、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてリンを添加すれば良く、水素化珪素にPH3などの不純物気体を加えれば良い。また、pチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてボロンを添加すれば良く、水素化珪素にB2H6などの不純物気体を加えれば良い。リンまたはボロンの濃度を1×1019〜1×1021cm−3とすることで、配線71a〜71cとオーミックコンタクトすることが可能であり、ソース領域及びドレイン領域として機能する。一対のソース領域及びドレイン領域72は、微結晶半導体膜体膜、または非晶質半導体膜で形成することができる。一対のソース領域及びドレイン領域72は2nm以上50nm以下の厚さで形成する。一対のソース領域及びドレイン領域72の膜厚を、薄くすることでスループットを向上させることができる。
配線71a〜71cは、アルミニウム、銅、若しくは銅、シリコン、チタン、ネオジム、スカンジウム、モリブデンなどの、マイグレーション防止元素、耐熱性向上元素若しくはヒロック防止元素が添加されたアルミニウム合金の単層または積層で形成することが好ましい。また、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜と接する側の膜を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステン、またはこれらの元素の窒化物で形成し、その上にアルミニウムまたはアルミニウム合金を形成した積層構造としても良い。更には、アルミニウムまたはアルミニウム合金の上面及び下面を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステン、またはこれらの元素の窒化物で挟んだ積層構造としてもよい。ここでは、導電膜としては、配線71a〜71cの3層が積層した構造の導電膜を示し、配線71a、71cにモリブデン膜、導電膜71bにアルミニウム膜を用いた積層構造や、配線71a、71cにチタン膜、導電膜71bにアルミニウム膜を用いた積層構造を示す。
また、図1に示す薄膜トランジスタは、バッファ層42が側面において配線71a〜71cと接する構造を示したが、図2に示すように、バッファ層87が、配線71a〜71cと接せず、一対のソース領域及びドレイン領域88を介してバッファ層87上に形成される構造とすることもできる。このような薄膜トランジスタは、多階調マスクを用いたフォトリソグラフィ工程を用いることで、形成できる。当該詳細については、実施の形態4で示す。
図2に示すような構造により、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58が、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜で形成される一対のソース領域及びドレイン領域88、及び配線71a〜71cに直接接しないため、薄膜トランジスタのリーク電流及びオフ電流を低減することができる。
また、図1及び図2と異なる構造の薄膜トランジスタについて、図3を用いて示す。
図3に示す薄膜トランジスタは、基板50上にゲート電極51が形成され、ゲート電極上にゲート絶縁膜52a、52bが形成され、ゲート絶縁膜52a、52b上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58が形成され、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58上にバッファ層42が形成され、バッファ層42上にドナーとなる不純物元素が添加された一対のソース領域及びドレイン領域72が形成される。また、絶縁膜67aが、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、バッファ層42、及び一対のソース領域及びドレイン領域72の側面を覆い、一対のソース領域及びドレイン領域72及び絶縁膜67a上に一対の配線71a〜71cが形成される。
絶縁膜67aとしては、ゲート絶縁膜52a、52bと同様の膜を用いて形成することができる。また、有機樹脂を用いて形成することができる。絶縁膜67aが、少なくとも5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の側面を覆うため、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、配線71a〜71cとが接しないため、リーク電流及びオフ電流を低減することができる。また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58及びソース領域及びドレイン領域72の間に、バッファ層42が形成される。バッファ層42は、エネルギーギャップが5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58に比べて大きく、また抵抗が高く、移動度が5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の1/5〜1/10と低い。このため、後に形成される薄膜トランジスタにおいて、バッファ層42は高抵抗領域として機能し、ソース領域及びドレイン領域72と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58との間に生じるリーク電流を低減することができる。また、オフ電流を低減することができる。
また、図3に示す薄膜トランジスタは、一対のソース領域及びドレイン領域72がバッファ層42上に形成され、絶縁膜67aが一対のソース領域及びドレイン領域72の上面の一部及び側面を覆う構造を示したが、図4及び図35に示すような構造とすることができる。絶縁膜67aが、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、及びバッファ層42の側面を覆い、且つバッファ層42上で絶縁膜67bの周りに一つのコンタクトホール68aを形成する(図35(A)参照)。この場合、絶縁膜67aと絶縁膜67bは分離される。また、一対のコンタクトホール68b、68cを形成してもよい(図35(B)参照)。この場合、絶縁膜67a及び絶縁膜67bは繋がっている。また、一対のソース領域及びドレイン領域70が絶縁膜67a上に形成され、且つコンタクトホール68b、68cでバッファ層42に接する。また、一対のソース領域及びドレイン領域70上に一対の配線71a〜71cが形成される。
図4に示すように、絶縁膜67bの周りにコンタクトホールを形成することで、コンタクトホールに囲まれる絶縁膜67bがチャネル保護膜として機能するため、ソース領域及びドレイン領域70の分離の際に、バッファ層をオーバーエッチングせず、バッファ層へのエッチングダメージを低減することができる。また、一対のコンタクトホールを形成すると、絶縁膜67a及び絶縁膜67bは繋がっていて、絶縁膜67bの領域がチャネル保護膜として機能するため、ソース領域及びドレイン領域70の分離の際に、バッファ層をオーバーエッチングせず、バッファ層へのエッチングダメージを低減することができる。このような薄膜トランジスタの作製方法は、実施の形態6で示す。
図4に示すような構造により、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58が、一対のソース領域及びドレイン領域70及び配線71a〜71cに直接接しないため、薄膜トランジスタのリーク電流及びオフ電流を低減することができる。
なお、ここでは、配線71a〜71cの端部と、一対のソース領域及びドレイン領域70との端部が一致しない形態を示したが、この代わりに、図5に示すように、配線71a〜71cの端部と、一対のソース領域及びドレイン領域72の端部とが一致する構造とすることができる。
また、上記薄膜トランジスタにおいて、ゲート絶縁膜の層構造の異なる薄膜トランジスタについて、図6を用いて示す。
図1乃至図5に示す薄膜トランジスタのゲート絶縁膜52a、52bの代わりに、図6に示すように、3層のゲート絶縁膜52a、52b、52cを形成してもよい。3層目のゲート絶縁膜52cとしては、厚さ1nm〜5nm程度の窒化珪素膜または窒化酸化珪素膜を形成することができる。
3層目のゲート絶縁膜として形成する厚さ1nm〜5nm程度の窒化珪素膜または窒化酸化珪素膜の形成方法としては、プラズマCVD法で形成することができる。また、ゲート絶縁膜52bに対し、高密度プラズマを用いて窒化処理して、ゲート絶縁膜52bの表面に窒化珪素膜を形成することができる。高密度プラズマを用いた窒化処理を行うことで、より高い濃度の窒素を含有する窒化珪素膜を得ることも可能である。高密度プラズマは、高い周波数のマイクロ波、たとえば1GHzや、2.45GHzを使うことによって生成される。低電子温度が特徴である高密度プラズマは、活性種の運動エネルギーが低いため、従来のプラズマ処理に比べプラズマダメージが少なく欠陥が少ない層を形成することができる。また、ゲート絶縁膜52cの表面の粗さが小さくできるため、キャリア移動度を大きくすることができる。
また、図1乃至図6に示す薄膜トランジスタの、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の代わりに、図7に示すように、ゲート絶縁膜52b上に導電性粒子60が分散され、導電性粒子60及びゲート絶縁膜52b上にゲルマニウムを主成分とする半導体膜61を形成することができる。
次に、図1乃至図7に示すように、ゲート絶縁膜上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜と、バッファ層が積層する薄膜トランジスタの動作メカニズムについて、以下に示す。ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の代表例として、微結晶ゲルマニウム膜を用い、バッファ層としてアモルファスシリコン膜を用いて説明する。
図8は、本実施の形態の薄膜トランジスタのエネルギーバンド図を示し、図9(A)、(C)、及び(E)は薄膜トランジスタの断面図を示し、図9(B)、(D)、及び(F)は等価回路を示す。
図9(A)は、基板20、ゲート電極21、ゲート絶縁膜22、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の一例である微結晶ゲルマニウム膜23、バッファ層であるアモルファスシリコン膜24、ソース領域25S、ドレイン領域25D、ソース電極26S、ドレイン電極26Dが積層された薄膜トランジスタを示す。
このときの等価回路を図9(B)に示す。ここで、抵抗RSaは、主にソース領域25S及びアモルファスシリコン膜24の抵抗値、抵抗RDaは主にドレイン領域25D及びアモルファスシリコン膜24の抵抗値、Racは主にアモルファスシリコン膜24の抵抗値、Rμcは主に微結晶ゲルマニウム膜23の抵抗値を示す。
また、図8(A)は、図9(A)に示すゲート電極21に電圧が印加されていない状態の薄膜トランジスタのバンド図であって、アモルファスシリコン膜24のフェルミ準位Efとゲート電極のフェルミ準位Efmが等しい場合を示している。
本実施の形態の微結晶ゲルマニウム膜23はN型半導体であり、微結晶ゲルマニウム膜においては、フェルミエネルギーEfは伝導帯エネルギーEcに近くなっている。また、微結晶ゲルマニウム膜23はN型であり、アモルファスシリコン膜24はI型である。また、微結晶ゲルマニウム膜23のバンドギャップ(伝導帯の下端Ecと価電子帯の上端Evのエネルギー差)を例えば1.0eVとし、アモルファスシリコンのバンドギャップを例えば、1.7eVとすると、微結晶ゲルマニウム膜23及びアモルファスシリコン膜24の界面では、NI接合が形成され、微結晶ゲルマニウム膜23及びアモルファスシリコン膜24の界面付近でエネルギーバンドが湾曲すると共に、微結晶ゲルマニウム膜23の伝導帯の下端Ecがアモルファスシリコン膜24の伝導帯の下端Ecより下に位置する。
ここで、ゲート電極21に正の電圧を印加し、ソース電極26Sを接地電位とし、ドレイン電極26Dに正の電圧を印加したときの、ドレイン電流及びキャリアの経路について図9(C)に示す。このときの、ドレイン電極26D及びソース電極26S間に流れる電流が流れる経路を示す。ドレイン電流は図9(C)の破線で示すように、ドレイン電極26D、ドレイン領域25D、アモルファスシリコン膜24、微結晶ゲルマニウム膜23におけるゲート絶縁膜22界面付近、アモルファスシリコン膜24、ソース領域25S、ソース電極26Sを経路とする。即ち、ドレイン電極26D及びソース電極26S間に流れるキャリアの経路は、ソース電極26S、ソース領域25S、アモルファスシリコン膜24、微結晶ゲルマニウム膜23におけるゲート絶縁膜22界面付近、アモルファスシリコン膜24、ドレイン領域25D、ドレイン電極26Dである。
このときの等価回路を図9(D)に示す。ここで、ソース領域25S及びアモルファスシリコン膜24の界面では、順バイアスがかかるため、抵抗RSaは、ソース領域25S及びアモルファスシリコン膜24の順方向接続の抵抗値であり、抵抗が低い。また、ドレイン領域25D及びアモルファスシリコン膜24の界面では、逆バイアスがかかり、空乏層ができるため、抵抗RDaは抵抗が高い。抵抗Rμcは反転した微結晶ゲルマニウム膜23の抵抗値である。ここで、反転した微結晶ゲルマニウム膜23とは、ゲート電極に電位を印加することで、ゲート絶縁膜との界面に伝導電子が誘起された状態の微結晶ゲルマニウム膜を示す。抵抗RSaは、抵抗RDa及び抵抗Rμcに比べ、非常に小さいと考えられる。
また、図8(B)は、図9(C)に示すゲート電極21に正の電圧、代表的には反転層ができる程度に大きい正の電圧を印加した状態の薄膜トランジスタのバンド図である。ゲート電極21に正の電圧を印加すると、微結晶ゲルマニウム膜23のエネルギーバンドが湾曲し、伝導帯の下端Ecがフェルミ準位Efより下になる領域、すなわち反転層ができ、ゲート絶縁膜22との界面付近の微結晶ゲルマニウム膜23に電子が誘起され伝導電子の密度が高くなる。この反転層ができ始める正の電圧が、しきい値電圧Vthに概ね等しい。
ここで、実際のデバイス構造では、抵抗RDaは、代表的には、厚さ0.1〜0.3μm程度のアモルファスシリコン膜で形成される。一方、抵抗Rμcは、代表的には、長さ3〜6μm程度の微結晶ゲルマニウム膜で形成される。このため、チャネルにおけるキャリアの移動距離は、アモルファスシリコン膜における移動距離の10〜30倍である。微結晶ゲルマニウム膜の抵抗Rμcをアモルファスシリコン膜の抵抗Racより極めて小さくすることで、薄膜トランジスタのオン電流の上昇及び電界効果移動度の増加が可能である。このため、ゲート絶縁膜上に微結晶ゲルマニウム膜を形成することにより、ゲート絶縁膜上に形成される膜の伝導率を高めることができる。
一方、ゲート電極21に負の電圧を印加し、ソース電極を接地電位とし、ドレイン電極に正の電圧を印加したときのドレイン電流及びキャリアの経路について、図9(E)に示す。このときの、ドレイン電極26D及びソース電極26S間に流れるドレイン電流の経路を示す。ドレイン電流は、図9(E)の破線で示すように、ドレイン電極26D、ドレイン領域25D、アモルファスシリコン膜24の表面近傍、ソース領域25S、ソース電極26Sを経路とする。即ち、ドレイン電極26D及びソース電極26S間に流れるキャリアの経路は、ソース電極26S、ソース領域25S、アモルファスシリコン膜24の表面近傍、ドレイン領域25D、ドレイン電極26Dである。
このときの等価回路を図9(F)に示す。ここで、ソース領域25S及びアモルファスシリコン膜24の界面では、順バイアスがかかるため、抵抗RSaは、ソース領域25S及びアモルファスシリコン膜24の順方向接続の抵抗値であり、抵抗が低い。また、ドレイン領域25D及びアモルファスシリコン膜24の界面では、逆バイアスがかかり、空乏層ができるため、抵抗RDaは抵抗が高い。抵抗Racはアモルファスシリコン膜の抵抗値である。抵抗RSaは、抵抗RDa及び抵抗Racに比べ、非常に小さいと考えられる。
また、図8(C)は、図9(E)に示すゲート電極21に負の電圧を印加した状態の薄膜トランジスタのバンド図である。ゲート電極21に負の電圧を印加すると、ゲート絶縁膜及び微結晶ゲルマニウム膜23の界面付近から電子が排斥されて、電子密度が欠乏し空乏層が形成される。この状況では、伝導帯から電導電子が追い出されているので、微結晶ゲルマニウム膜23のゲート絶縁膜22との界面では、微結晶ゲルマニウム膜23の伝導帯の下端Ecはフェルミ準位Efに対してより上に上がり、微結晶ゲルマニウム膜23の表面が高抵抗化し、アモルファスシリコン膜24より抵抗が高くなる。このため、ゲート電極21に負の電圧を印加する場合、電子はアモルファスシリコン膜24を移動し、電流が流れる。アモルファスシリコン膜24及びドレイン領域界面近傍では、逆バイアスがかかり、空乏層が形成され、抵抗RDaが高くなる。しかしながら、アモルファスシリコン膜24に欠陥、不純物元素、または再結合中心が含まれると、欠陥、不純物元素、または再結合中心がリークパスとなり、空乏層が広がらず、オフ電流が流れてしまう。このため、アモルファスシリコン膜24は、ドレイン領域及びアモルファスシリコン膜界面における接合が完全であり、アモルファスシリコン膜24を不純物元素が少なく、欠陥の少なく、再結合中心の少ない膜で形成する。即ち、光電流の値が大きく、暗電流の値が小さいアモルファスシリコン膜24で形成することで、薄膜トランジスタのリーク電流を低減することができる。
なお、ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜として、微結晶ゲルマニウム膜を用いて説明したが、その代わりに導電膜を用いても、導電膜及びバッファ層の界面ではフェルミ準位が一致するようにエネルギーバンドが湾曲するため、上記と同様の薄膜トランジスタ特性を有する。
本形態に示すように、ゲート電極に正の電圧を印加する場合、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜をキャリアの移動領域とし、ゲート電極に負の電圧を印加する場合には導電性の低い非晶質半導体膜をキャリアの移動領域とすることで、ON/OFF比の高い薄膜トランジスタとなる。即ち、オン電流及び電界効果移動度が高いと共に、オフ電流を抑制することが可能な薄膜トランジスタとすることができる。
ゲート絶縁膜上に抵抗率の低い膜、ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を設けることで、薄膜トランジスタのオン電流及び電界効果移動度を高めることが可能であり、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の側面を覆うように、非晶質半導体膜または絶縁膜を設けることで、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。即ち、薄膜トランジスタの高性能化を図ることができる。それにより、表示装置の駆動周波数を高くすることが可能であり、パネルサイズの大面積化や画素の高密度化にも十分対応することができる。また、本実施の形態の薄膜トランジスタは逆スタガ型の薄膜トランジスタであるため、工程数が少なく、大面積基板において、当該薄膜トランジスタを作製することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1に示す薄膜トランジスタの他の構造を図1(A)及び図34を用いて示す。ここでは、図1(A)を用いて示すが、適宜実施の形態1の他の図に示す薄膜トランジスタに本実施の形態を適用することができる。
図1(A)においては、ソース領域及びドレイン領域として機能するソース領域及びドレイン領域72の端部は、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の端部と重なる構造である。
また、当該構造のほかに、図34(A)に示す薄膜トランジスタは、ソース領域及びドレイン領域として機能するソース領域及びドレイン領域72の端部がほぼ揃っている。図1(A)や、図34(A)の破線で示すようにソース領域及びドレイン領域として機能する一対のソース領域及びドレイン領域72の端部と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の端部が重なっている、またはほぼ揃っていると、キャリアの移動距離が短くなるため、オン電流を高めることができる。
また、図34(B)に示すように、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対のソース領域及びドレイン領域72の端部が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の端部と重ならない、いわゆるオフセット構造とすることができる。このような構造とすることで、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対のソース領域及びドレイン領域72と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58との距離が離れるため、バッファ層42に形成される電界が緩和され、オフ電流を低減することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、電界効果移動度及びオン電流が高く、且つオフ電流の低い薄膜トランジスタの作製工程について示す。ここでは、代表例として、実施の形態1の図1(B)に示す薄膜トランジスタの作製方法について示す。
非晶質半導体膜または微結晶半導体膜を有する薄膜トランジスタは、p型よりもn型の方が、電界効果移動度が高いので駆動回路に用いるのにより適している。同一の基板上に形成する薄膜トランジスタを全て同じ極性にそろえておくことが、工程数を抑えるためにも望ましい。また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45として、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を用いる場合、nチャネル型の薄膜トランジスタを用いる。
図10(A)に示すように、基板50上にゲート電極51を形成し、ゲート電極51上に、ゲート絶縁膜52a、52bを形成する。
ゲート電極51は、スパッタリング法、CVD法、めっき法、印刷法、液滴吐出法等を用い、実施の形態1に示すゲート電極51で示す金属材料を用いて形成する。ここでは、基板50上に導電膜としてモリブデン膜をスパッタリング法により成膜し、第1のフォトマスクを用いて形成したレジストマスクを用いて基板50上に形成された導電膜をエッチングしてゲート電極51を形成する。
ゲート絶縁膜52a、52bはそれぞれ、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、または窒化酸化珪素膜で形成することができる。ここでは、ゲート絶縁膜52aとして窒化珪素膜または窒化酸化珪素膜を形成し、ゲート絶縁膜52bとして酸化珪素膜または酸化窒化珪素膜を形成して積層する形態を示す。
次に、ゲート絶縁膜52b上に、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45を形成する。5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の形成方法としては、熱CVD法、プラズマCVD法、ECRCVD法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法等を適宜用いることができる。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜は、熱CVD法、プラズマCVD法、ECRCVD法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法等により形成する。さらには、熱CVD法、プラズマCVD法、ECRCVD法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法等で形成した5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を熱処理して結晶化してもよい。熱処理としては、加熱処理、レーザビーム照射、ランプ光の照射等がある。
プラズマCVD法、ECRCVD法で、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45を形成する場合、成膜装置の反応室内において、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素とを混合し、グロー放電プラズマにより、非晶質半導体膜または微結晶半導体膜を形成する。なお、非晶質半導体膜を形成する場合、水素を用いず、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体を用いて、グロー放電プラズマにより、非晶質半導体膜を形成することができる。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜の形成工程においてグロー放電プラズマの生成は、1MHzから20MHz、代表的には13.56MHzの高周波電力、または20MHzより大きく120MHz程度までの高周波電力、代表的には27.12MHz、60MHzを印加することで行われる。また、1GHz、2.54GHzのマイクロ波の高周波電力を印加することで行われる。
シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の代表例としては、SiH4、Si2H6、GeH4、Ge2H6等がある。
また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の成膜処理においては、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体及び水素の他、反応ガスにヘリウムを加えても良い。ヘリウムは24.5eVとすべての気体中で最も高いイオン化エネルギーを持ち、そのイオン化エネルギーよりも少し低い、約20eVの準位に準安定状態があるので、放電持続中においては、イオン化にはその差約4eVしか必要としない。そのため放電開始電圧も全ての気体中最も低い値を示す。このような特性から、ヘリウムはプラズマを安定的に維持することができる。また、均一なプラズマを形成することができるので、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を堆積する基板の面積が大きくなってもプラズマ密度の均一化を図る効果を奏する。
また、ゲルマニウムターゲット、シリコンゲルマニウムターゲット等をヘリウム、アルゴン、ネオン等でスパッタリングして、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む非晶質半導体膜または微結晶半導体膜を形成することができる。
また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む非晶質半導体膜または微結晶半導体膜を加熱処理して、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む結晶性半導体膜を形成することができる。
また、導電膜も同様に、熱CVD法、プラズマCVD法、ECRCVD法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法等により形成することができる。
ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45として、ゲルマンと、水素及び/又は希ガスとを混合し、グロー放電プラズマにより、微結晶ゲルマニウム膜を形成する。ゲルマンは水素及び/又は希ガスで10倍から2000倍に希釈される。そのため多量の水素及び/又は希ガスが必要とされる。基板の加熱温度は100℃〜400℃、好ましくは250℃〜350℃で行う。さらには、ゲルマニウムを含む堆積性気体、水素と共に、シリコンを含む堆積性気体を用いることで、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜45として微結晶シリコンゲルマニウム膜を形成することができる。
次に、第1のバッファ層54を形成する。第1のバッファ層54としては、シリコン、またはゲルマニウムを含む堆積性気体を用いたプラズマCVD法により非晶質半導体膜を形成することができる。または、シリコン、またはゲルマニウムを含む堆積性気体に、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈して非晶質半導体膜を形成することができる。または、シリコン、またはゲルマニウムを含む堆積性気体の流量の1倍以上10倍以下、更に好ましくは1倍以上5倍以下の流量の水素を用いて、水素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。また、上記水素化半導体膜に、フッ素、または塩素等のハロゲンを添加してもよい。
また、第1のバッファ層54は、シリコンターゲット、シリコンゲルマニウムターゲット、ゲルマニウムターゲット等の半導体ターゲットを用いて水素、または希ガスでスパッタリングして非晶質半導体膜を形成することができる。
非晶質半導体膜としては、アモルファスシリコン膜、アモルファスシリコンゲルマニウム膜等がある。
第1のバッファ層54の厚さは、10〜100nm、好ましくは30〜50nmとする。
5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45の表面に、第1のバッファ層54として、非晶質半導体膜、更には水素、窒素、またはハロゲンを含む非晶質半導体膜を形成することで、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45が微結晶半導体膜の場合、微結晶半導体膜に含まれる結晶粒の表面の自然酸化を防止することが可能である。特に、非晶質半導体と微結晶粒が接する領域では、局部応力により亀裂が入りやすい。この亀裂が酸素に触れると結晶粒は酸化され、酸化珪素が形成される。しかしながら、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45の表面に第1のバッファ層54を形成することで、微結晶粒の酸化を防ぐことができる。
また、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45を形成した後、プラズマCVD法により第1のバッファ層54を300℃〜400℃の温度にて成膜することが好ましい。この成膜処理により水素が5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に供給され、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を水素化したのと同等の効果が得られる。すなわち、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45上に第1のバッファ層54を堆積することにより、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45に水素を拡散させて、ダングリングボンドの終端をすることができる。
次に、第1のバッファ層54上にレジストを塗布し、第2のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程により当該レジストを露光現像して、レジストマスクを形成する。次に、当該レジストマスクを用いて、図10(B)に示すように、第1のバッファ層54、及び5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45をエッチングして、第1のバッファ層62、及び5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58を形成する。
次に、図10(C)に示すように、第1のバッファ層62及びゲート絶縁膜52b上に、第2のバッファ層41及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜55を形成する。
第2のバッファ層41は、第1のバッファ層54と同様に形成することができる。このときの第2のバッファ層42は、後のソース領域及びドレイン領域の形成プロセスにおいて、一部エッチングされる場合があるが、そのときに、第2のバッファ層42の一部が残存する厚さで形成することが好ましい。代表的には、30nm以上500nm以下、好ましくは50nm以上200nm以下の厚さで形成することが好ましい。
薄膜トランジスタの印加電圧の高い(例えば15V程度)表示装置、代表的には液晶表示装置において、第1のバッファ層54及び第2のバッファ層41を厚く形成すると、ドレイン耐圧が高くなり、薄膜トランジスタに高い電圧が印加されても、薄膜トランジスタが劣化することを低減することができる。
第1のバッファ層54及び第2のバッファ層41は、非晶質半導体膜を用いて形成する、または、水素、若しくはハロゲンを含む非晶質半導体膜で形成するため、エネルギーギャップが、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45に比べて大きく、また抵抗率が高く、移動度が低い。このため、後に形成される薄膜トランジスタにおいて、ソース領域及びドレイン領域と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45との間に形成される第1のバッファ層及び第2のバッファ層は高抵抗領域として機能する。このため、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。当該薄膜トランジスタを表示装置のスイッチング素子として用いた場合、表示装置のコントラストを向上させることができる。
一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜55は、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてリンを添加すれば良く、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体にPH3などの不純物気体を加えれば良い。また、pチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてボロンを添加すれば良く、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体にB2H6などの不純物元素を含む気体を原料ガスに加えれば良い。リンまたはボロンの濃度を1×1019〜1×1021cm−3とすることで、後に形成される配線71a〜71cとオーミックコンタクトすることが可能であり、ソース領域及びドレイン領域として機能する。一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55は、微結晶半導体膜、または非晶質半導体膜で形成することができる。一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55は2nm以上50nm以下の厚さで形成する。一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜の膜厚を、薄くすることでスループットを向上させることができる。
次に、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55上にレジストマスクを形成する。レジストマスクは、フォトリソグラフィ技術により形成する。ここでは、第3のフォトマスクを用いて、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55上に塗布されたレジストを露光現像して、レジストマスクを形成する。
次に、レジストマスクを用いて第2のバッファ層41、及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜55をエッチングし分離して、図11(A)に示すように、第2のバッファ層42、及び一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜63を形成する。この後、レジストマスクを除去する。
第2のバッファ層42が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58を覆うことにより、第2のバッファ層42上に形成されるソース領域及びドレイン領域と5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58との間にリーク電流が生じること防止することが可能である。また、配線と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58との間にリーク電流が生じるのを防止することが可能である。
次に、図11(B)に示すように、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63及びゲート絶縁膜52b上に導電膜65a〜65cを形成する。導電膜65a〜65cは、スパッタリング法、CVD法、印刷法、液滴吐出法、蒸着法等を用いて形成する。ここでは、導電膜としては、導電膜65a〜65cの3層が積層した構造の導電膜を示し、導電膜65a、65cにモリブデン膜、導電膜65bにアルミニウム膜を用いた積層構造や、導電膜65a、65cにチタン膜、導電膜65bにアルミニウム膜を用いた積層構造を示す。導電膜65a〜65cは、スパッタリング法や真空蒸着法で形成する。
導電膜65a〜65cは、実施の形態1で示す配線71a〜71cに列挙した金属材料を適宜用いて形成することができる。
次に、導電膜65c上に第4のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィー工程によりレジストマスクを形成する。
次に、レジストマスクを用いて導電膜65a〜65cをエッチングして、図11(C)に示すように、一対の配線71a〜71c(ソース電極及びドレイン電極として機能する。)を形成する。
次に、レジストマスクを用いて一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63をエッチングし分離する。この結果、図11(C)に示すような、一対のソース領域及びドレイン領域72を形成することができる。なお、当該エッチング工程において、第2のバッファ層42の一部もエッチングする。一部エッチングされた、凹部が形成された第2のバッファ層を第2のバッファ層43と示す。ソース領域及びドレイン領域の形成工程と、バッファ層の凹部とを同一工程で形成することができる。第2のバッファ層43の凹部の深さを、第2のバッファ層43の一番膜厚の厚い領域の1/2〜1/3とすることで、ソース領域及びドレイン領域のリークパス距離を離すことが可能であるため、ソース領域及びドレイン領域の間でのリーク電流を低減することができる。この後、レジストマスクを除去する。
次に、露出している第2のバッファ層43にダメージが入らず、且つ該第2のバッファ層43に対するエッチングレートが低い条件でドライエッチングしてもよい。この工程により、ソース領域及びドレイン領域間の第2のバッファ層43上のエッチング残渣物、レジストマスクの残渣、及びレジストマスクの除去に用いる装置内の汚染源を除去することが可能であり、ソース領域及びドレイン領域間の絶縁を確実なものとすることができる。この結果、薄膜トランジスタのリーク電流を低減することが可能であり、オフ電流が小さく、耐圧の高い薄膜トランジスタを作製することが可能である。なお、エッチングガスには例えば塩素ガスを用いればよい。
以上の工程により、チャネルエッチ型の薄膜トランジスタ74を形成することができる。
次に、図12(A)に示すように、配線71a〜71c、ソース領域及びドレイン領域72、第2のバッファ層43、及びゲート絶縁膜52b上に保護絶縁膜76を形成する。保護絶縁膜76は、ゲート絶縁膜52a、52bと同様に形成することができる。なお、保護絶縁膜76は、大気中に浮遊する有機物や金属物、水蒸気などの汚染不純物の侵入を防ぐためのものであり、緻密な膜が好ましい。また、保護絶縁膜76に窒化珪素膜を用いることで、第2のバッファ層43中の酸素濃度を5×1019atoms/cm3以下、好ましくは1×1019atoms/cm3以下とすることができ、第2のバッファ層43の酸化を防止することができる。
次に、保護絶縁膜76上に絶縁膜101を形成する。ここでは、感光性の有機樹脂を用いて絶縁膜101を形成する。次に、第5のフォトマスクを用いて、絶縁膜101を感光した後、現像して、図12(B)に示すように、保護絶縁膜76を露出する絶縁膜102を形成する。次に、絶縁膜102を用いて保護絶縁膜76をエッチングして、配線71cの一部を露出するコンタクトホール111を形成する。
次に、図12(C)に示すように、コンタクトホール111に画素電極77を形成する。ここでは、絶縁膜102上に導電膜を形成した後、第6のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィー工程により形成したレジストマスクを用いて導電膜をエッチングして、画素電極77を形成する。
画素電極77は、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性材料を用いることができる。
また、画素電極77として、導電性高分子(導電性ポリマーともいう)を含む導電性組成物を用いて形成することができる。導電性組成物を用いて形成した画素電極は、シート抵抗が10000Ω/□以下、波長550nmにおける透光率が70%以上であることが好ましい。また、導電性組成物に含まれる導電性高分子の抵抗率が0.1Ω・cm以下であることが好ましい。
導電性高分子としては、いわゆるπ電子共役系導電性高分子が用いることができる。例えば、ポリアニリンまたはその誘導体、ポリピロールまたはその誘導体、ポリチオフェンまたはその誘導体、若しくはこれらの2種以上の共重合体などがあげられる。
ここでは、画素電極77としては、スパッタリング法によりITOを成膜した後、ITO上にレジストを塗布する。次に、第6のフォトマスクを用いてレジストを露光及び現像し、レジストマスクを形成する。次に、レジストマスクを用いてITOをエッチングして画素電極77を形成する。
なお、図12(C)は、図13のQ−Rの断面図に相当する。図13では、ソース領域及びドレイン領域72の端部が、配線71cの端部の外側に露出していることを省略している。また、配線の一方は配線の他方を囲む形状(具体的には、U字型、C字型)である。このため、キャリアが移動する領域の面積を増加させることが可能であるため、電流量を増やすことが可能であり、薄膜トランジスタの面積を縮小することができる。また、ゲート電極51上において、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、ゲート絶縁膜52a、52b、配線71a〜71cが重畳されているため、ゲート電極51の凹凸の影響が少なく、被覆率の低減及びリーク電流の発生を抑制することができる。
さらには、液晶表示装置の場合、信号線と接続する配線71a〜71cをソースとし、画素電極と接続する配線71a〜71cをドレインとし、ソースのドレインと対向する領域が、ドレインのソースと対向する領域より大きいU字型、C字型構造(即ち、上面形状において、ソースが絶縁膜を隔ててドレインを曲線状に囲む形状)とすることで、ゲート電極(ゲート配線)とドレインとの間で生じる寄生容量を低減することができる。このため、ドレイン電極側の電圧降下を低減する薄膜トランジスタとすることができる。また、当該構造を用いた表示装置は、画素の応答速度を向上させることができる。特に、液晶表示装置の画素に形成される薄膜トランジスタの場合、ドレイン電圧の電圧降下を低減できるため、液晶材料の応答速度を上昇させることが可能である。
以上により、薄膜トランジスタ、及び表示装置に用いることが可能な素子基板を形成することができる。
また、本実施の形態では、チャネルエッチ型の薄膜トランジスタを用いて示したが、チャネル保護型薄膜トランジスタに本実施の形態を適用することが可能であり、具体的には、第2のバッファ層上にチャネル保護膜を形成し、チャネル保護膜及び第2のバッファ層上に一対の不純物半導体膜を設けることができる。
本実施の形態により、高性能な薄膜トランジスタを作製することができる。それにより、表示装置の駆動周波数を高くすることが可能であり、パネルサイズの大面積化や画素の高密度化にも十分対応することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、電界効果移動度及びオン電流が高く、且つオフ電流の低い薄膜トランジスタの作製工程について示す。また、実施の形態3と比較して、フォトマスク数を削減することが可能なプロセスを用いて薄膜トランジスタを作製する工程について示す。ここでは、代表例として、実施の形態1の図2に示す薄膜トランジスタの作製方法について示す。
実施の形態3と同様に、図14(A)に示すように、基板50上に導電膜を形成し、導電膜上にレジストを塗布し、第1のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程により形成したレジストマスクを用いて導電膜の一部をエッチングして、ゲート電極51を形成する。次に、ゲート電極51上に、ゲート絶縁膜52a、52bを形成する。次に、ゲート絶縁膜52b上に、第2のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程を用いて、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58及び第1のバッファ層62を形成する。次に、当該第1のバッファ層62上に、第2のバッファ層41、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜55、及び導電膜65a〜65cを順に形成する。次に、導電膜65c上にレジストを塗布する。
レジストは、ポジ型レジストまたはネガ型レジストを用いることができる。ここでは、ポジ型レジストを用いて示す。
次に、第3のフォトマスクとして多階調マスクを用いて、レジストに光を照射して、レジストを露光して、レジストマスク81を形成する。
ここで、多階調マスクを用いた露光について、図15を用いて説明する。
多階調マスクとは、露光部分、中間露光部分、及び未露光部分に3つの露光レベルを行うことが可能なマスクであり、一度の露光及び現像工程により、複数(代表的には二種類)の厚さの領域を有するレジストマスクを形成することが可能である。このため、多階調マスクを用いることで、フォトマスクの枚数を削減することが可能である。
多階調マスクの代表例としては、図15(A)に示すようなグレートーンマスク159a、図15(C)に示すようなハーフトーンマスク159bがある。
図15(A)に示すように、グレートーンマスク159aは、透光性を有する基板163及びその上に形成される遮光部164並びに回折格子165で構成される。遮光部164においては、光の透過率が0%である。一方、回折格子165はスリット、ドット、メッシュ等の光透過部の間隔を、露光に用いる光の解像度限界以下の間隔とすることにより、光の透過率を制御することができる。なお、回折格子165は、周期的なスリット、ドット、メッシュ、または非周期的なスリット、ドット、メッシュどちらも用いることができる。
透光性を有する基板163は、石英等の透光性を有する基板を用いることができる。遮光部164及び回折格子165は、クロムや酸化クロム等の光を吸収する遮光材料を用いて形成することができる。
グレートーンマスク159aに露光光を照射した場合、図15(B)に示すように、遮光部164においては、光透過率166は0%であり、遮光部164及び回折格子165が設けられていない領域では光透過率166は100%である。また、回折格子165においては、10〜70%の範囲で調整可能である。回折格子165における光の透過率の調整は、回折格子のスリット、ドット、またはメッシュの間隔及びピッチの調整により可能である。
図15(C)に示すように、ハーフトーンマスク159bは、透光性を有する基板163及びその上に形成される半透過部167並びに遮光部168で構成される。半透過部167は、MoSiN、MoSi、MoSiO、MoSiON、CrSiなどを用いることができる。遮光部168は、クロムや酸化クロム等の光を吸収する遮光材料を用いて形成することができる。
ハーフトーンマスク159bに露光光を照射した場合、図15(D)に示すように、遮光部168においては、光透過率169は0%であり、遮光部168及び半透過部167が設けられていない領域では光透過率169は100%である。また、半透過部167においては、10〜70%の範囲で調整可能である。半透過部167に於ける光の透過率の調整は、半透過部167の材料により調整により可能である。
多階調マスクを用いて露光した後、現像することで、図14(A)に示すように、膜厚の異なる領域を有するレジストマスク81を形成することができる。
次に、レジストマスク81により、第2のバッファ層41、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55、及び導電膜65a〜65cをエッチングし分離する。この結果、図14(B)に示すような、第2のバッファ層42、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜63、及び導電膜85a〜85cを形成することができる。
次に、レジストマスク81をアッシングする。この結果、レジストの面積が縮小し、厚さが薄くなる。このとき、膜厚の薄い領域のレジスト(ゲート電極51の一部と重畳する領域)は除去され、図14(C)に示すように、分離されたレジストマスク86を形成することができる。
次に、レジストマスク86を用いて、導電膜85a〜85cをエッチングし分離する。この結果、図16(A)に示すような、一対の配線92a〜92cを形成することができる。レジストマスク86を用いて導電膜85a〜85cをウエットエッチングすると、導電膜85a〜85cの端部が等方的にエッチングされる。この結果、レジストマスク86より面積の小さい配線92a〜92cを形成することができる。
次に、図16(B)に示すように、レジストマスク86を用いて、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63をエッチングして、一対のソース領域及びドレイン領域88を形成する。なお、当該エッチング工程において、第2のバッファ層42の一部もエッチングされる。一部エッチングされた第2のバッファ層を第2のバッファ層87と示す。なお、第2のバッファ層87には凹部が形成される。ソース領域及びドレイン領域の形成工程と、第2のバッファ層の凹部とを同一工程で形成することができる。ここでは、第2のバッファ層87の一部が、レジストマスク81と比較して面積が縮小したレジストマスク86で一部エッチングされたため、ソース領域及びドレイン領域88の外側に第2のバッファ層87が突出した形状となる。また、配線92a〜92cの端部と、ソース領域及びドレイン領域88の端部は一致せずずれており、配線92a〜92cの端部の外側に、ソース領域及びドレイン領域88の端部が形成される。この後、レジストマスク86を除去する。
次に、露出しているバッファ層にダメージが入らず、且つ該バッファ層に対するエッチングレートが低い条件でドライエッチングしてもよい。この工程により、ソース領域及びドレイン領域間のバッファ層上のエッチング残渣物、レジストマスクの残渣、及びレジストマスクの除去に用いる装置内の汚染源を除去することが可能であり、ソース領域及びドレイン領域間の絶縁を確実なものとすることができる。この結果、薄膜トランジスタのリーク電流を低減することが可能であり、オフ電流が小さく、耐圧の高い薄膜トランジスタを作製することが可能である。なお、エッチングガスには例えば塩素ガスを用いればよい。
以上の工程により、チャネルエッチ型の薄膜トランジスタ83を形成することができる。また、2枚のフォトマスクを用いて薄膜トランジスタを形成することができる。
この後、実施の形態1と同様の工程を経て、図16(C)に示すように、配線92a〜92c、ソース領域及びドレイン領域88、第2のバッファ層87、及びゲート絶縁膜52b上に保護絶縁膜、絶縁膜を形成し、第4のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程により、コンタクトホールを形成する。
次に、絶縁膜102上に、第5のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ工程により画素電極77を形成することができる。なお、図16(C)は、図17のU−Vの断面図に相当する。
以上により、薄膜トランジスタを作製することができる。また、表示装置に用いることが可能な素子基板を形成することができる。
以上の工程により、実施の形態3と比較して、フォトマスク数を1枚削減することが可能な工程により、薄膜トランジスタを有し、表示装置に用いることが可能な素子基板を形成することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、電界効果移動度及びオン電流が高く、且つオフ電流の低い薄膜トランジスタの作製工程について以下に示す。ここでは、代表例として、実施の形態1の図3に示す薄膜トランジスタの作製方法について示す。
実施の形態3と同様に、基板50上にゲート電極51及びゲート絶縁膜52a、52bを形成する。次に、ゲート絶縁膜52b上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を形成し、当該半導体膜上にバッファ層及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜を順に積層する。次に、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜上にレジストマスク56を形成し、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜、バッファ層、及び5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜をエッチングして、図18(A)に示すように、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、バッファ層42、及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63を形成する。
次に、図18(B)に示すように、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63、及びゲート絶縁膜52b上に、絶縁膜67を形成する。絶縁膜67は、ゲート絶縁膜52a、52bと同様の材料を適宜用いて形成することができる。
次に、絶縁膜67上にレジストマスク68を形成する。レジストマスクは、絶縁膜67の一部エッチングして、後に形成する配線が、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と接するのを防ぎ、且つ一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63と接するような絶縁膜を形成するために設けるものであり、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63より上面面積の小さい開口部を有する形状であることが好ましい。
次に、レジストマスク68を用いて絶縁膜67をエッチングして、図18(C)に示すように、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63の端部を覆う絶縁膜67aを形成する。
次に、図19(A)に示すように、絶縁膜67a、及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63上に、実施の形態3と同様に導電膜65a〜65cを形成し、導電膜65a〜65c上にレジストマスク66を形成する。
次に、図19(B)に示すように、レジストマスク66を用いて導電膜65a〜65cをエッチングして配線71a〜71cを形成する。
次に、レジストマスク66を用いて一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜63をエッチングし分離する。この結果、図20(A)に示すような、一対のソース領域及びドレイン領域72を形成することができる。なお、当該エッチング工程において、バッファ層42の一部もエッチングする。一部エッチングされた、凹部が形成されたバッファ層をバッファ層73と示す。
以上の工程により、チャネルエッチ型の薄膜トランジスタ31を形成することができる。5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、配線71a〜71cとが絶縁膜67aで絶縁されているため、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、配線71a〜71cとの間で生じるリーク電流を低減することが可能である。このため、オフ電流の低い薄膜トランジスタを形成することができる。
次に、配線71c及びゲート絶縁膜52bとバッファ層73上に、実施の形態3と同様に、保護絶縁膜76を形成する。次に、保護絶縁膜76の一部をエッチングして、コンタクトホールを形成すると共に、配線71cの一部を露出する。次に、コンタクトホールに実施の形態3と同様に、図20(C)に示すように、画素電極77を形成する。以上の工程により素子基板を作製することができる。
以上の工程により、オフ電流の低い薄膜トランジスタを有する表示基板を作製することが可能である。また、当該表示基板を用いることで、コントラストの高い表示装置を作製することができる。
(実施の形態6)
次に、図4に示すような、リーク電流の低減が可能なチャネル保護型薄膜トランジスタの作製工程について以下に示す。
実施の形態3と同様に、基板50上にゲート電極51及びゲート絶縁膜52a、52bを形成する。次に、実施の形態5と同様の工程を経て、ゲート絶縁膜52a、52b上に5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を形成する。次に、当該半導体膜上にバッファ層を形成する。次に、バッファ層上にレジストマスクを形成し、バッファ層、及び5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜をエッチングして、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58、バッファ層42を形成する。
次に、バッファ層42、及びゲート絶縁膜52b上に、図18(B)に示すような絶縁膜67を形成する。次に、絶縁膜67上にレジストマスクを形成し、レジストマスクを用いて絶縁膜67をエッチングして、図21(A)に示すような、絶縁膜67a、67bを形成する。なお、絶縁膜67bの周りに一つのコンタクトホールを形成してもよい。この場合、絶縁膜67aと絶縁膜67bは分離される。また、一対のコンタクトホールを形成してもよい。この場合、絶縁膜67a及び絶縁膜67bは繋がっている。この結果、バッファ層42上にバッファ層の端部を覆う絶縁膜67aと同様に、後の薄膜トランジスタのチャネル保護膜として機能する絶縁膜67bを形成することができる。
次に、バッファ層42の露出部、及び絶縁膜67a、67b上に、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜69を形成する。一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜69は、実施の形態3に示す一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜55と同様に形成することができる。
次に、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜69上に導電膜65a〜65cを形成する。次に、導電膜65a〜65c上にレジストマスク66を形成する。
次に、図21(B)に示すように、レジストマスク66を用いて導電膜65a〜65cをエッチングして配線71a〜71cを形成する。次に、レジストマスク66を用いて一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜69をエッチングし分離する。この結果、図21(B)に示すような、一対のソース領域及びドレイン領域70を形成することができる。なお、当該エッチング工程において、絶縁膜67bの一部もエッチングする。一部エッチングされた、凹部が形成された絶縁膜をチャネル保護膜67cと示す。
以上の工程により、チャネル保護型の薄膜トランジスタ32を形成することができる。5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、一対のソース領域及びドレイン領域70とが絶縁膜67aで絶縁されているため、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58と、一対のソース領域及びドレイン領域70との間で生じるリーク電流を低減することが可能である。このため、オフ電流の低い薄膜トランジスタを形成することができる。また、リーク電流を低減するための絶縁膜67aを形成すると共に、チャネル保護膜67cを形成することができる。
次に、図21(C)に示すように、保護絶縁膜76及び当該保護絶縁膜76を介して配線71cに接する画素電極77を形成することで、素子基板を作製することができる。
以上の工程により、オフ電流の低い薄膜トランジスタを有する表示基板を作製することが可能である。また、当該素子基板を用いることで、コントラストの高い表示装置を作製することができる。
(実施の形態7)
次に、図5に示すような、リーク電流の低減が可能な薄膜トランジスタの作製工程について以下に示す。
実施の形態3に示す図11(C)の配線71a〜71c、実施の形態4に示す図16(B)の配線92a〜92cを形成した後、または実施の形態5に示す図19(B)の配線71a〜71cを形成した後、または実施の形態6に示す図4に示す配線71a〜71cを形成した後、レジストマスク66または86を除去する。次に、配線71a〜71cまたは配線92a〜92cをマスクとして一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜63、69をエッチングしてもよい。この結果、図5に示すような、配線71a〜71cまたは配線92a〜92cと、ソース領域及びドレイン領域70、72、88の端部が一致した薄膜トランジスタを形成することができる。
(実施の形態8)
次に、図7に示すような、リーク電流の低減が可能な薄膜トランジスタの作製工程について以下に示す。
図7は、実施の形態1乃至実施の形態7に示す薄膜トランジスタの、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜58の代わりに、ゲート絶縁膜52b上に導電性粒子60が分散され、導電性粒子60及びゲート絶縁膜52b上を覆うゲルマニウムを主成分とする半導体膜61を有する薄膜トランジスタの形態を示す。また、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61に接する第1のバッファ層62が形成される。また、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61及び第1のバッファ層62の上面及び側面を覆うバッファ層42aが形成される。
導電性粒子60は、熱CVD法、プラズマCVD法、ECRCVD法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、真空蒸着法等により形成する。
次に、導電性粒子60上にゲルマニウムを主成分とする膜を形成すると、ゲルマニウムを主成分とする膜の密着性を向上させることができる。さらに、導電性粒子60を結晶核として結晶成長させて、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として微結晶ゲルマニウム膜を形成することができる。
ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61をCVD法により形成する場合、ゲルマニウムを含む堆積性気体と共に、水素をプラズマCVD装置の反応室に導入し、高周波電力を印加し、プラズマを発生させて、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として非晶質ゲルマニウム膜または微結晶ゲルマニウム膜を形成する。また、ゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素と共に、シリコンを含む堆積性気体を用いることで、非晶質シリコンゲルマニウム膜または微結晶シリコンゲルマニウム膜を形成する。
なお、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として非晶質ゲルマニウム膜を形成する一形態として、反応室において、ゲルマニウムを含む堆積性気体を用いたグロー放電プラズマにより非晶質ゲルマニウム膜を形成することができる。または、ゲルマニウムを含む堆積性気体に、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈して、グロー放電プラズマにより非晶質ゲルマニウム膜を形成することができる。または、ゲルマニウムを含む堆積性気体の流量の1倍以上10倍以下、更に好ましくは1倍以上5倍以下の流量の水素を用いたグロー放電プラズマにより、非晶質ゲルマニウム膜を形成することができる。さらには、ゲルマニウムを含む堆積性気体、水素と共に、シリコンを含む堆積性気体を用いることで、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として非晶質シリコンゲルマニウム膜を形成することができる。
また、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として微結晶ゲルマニウム膜を形成する一形態として、反応室内において、ゲルマニウムを含む堆積性気体、ここではゲルマンと、水素及び/又は希ガスとを混合し、グロー放電プラズマにより、微結晶ゲルマニウム膜を形成する。ゲルマンは水素及び/又は希ガスで10倍から2000倍に希釈される。そのため多量の水素及び/又は希ガスが必要とされる。基板の加熱温度は100℃〜400℃、好ましくは250℃〜350℃で行う。さらには、ゲルマニウムを含む堆積性気体、水素と共に、シリコンを含む堆積性気体を用いることで、ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61として微結晶シリコンゲルマニウム膜を形成することができる。
ゲルマニウムを主成分とする半導体膜61の形成工程においてグロー放電プラズマの生成は、1MHzから20MHz、代表的には13.56MHzの高周波電力、または20MHzより大きく120MHz程度までの高周波電力、代表的には27.12MHz、60MHzを印加することで行われる。または、たとえば周波数が1GHzや、2.45GHzの高周波プラズマを用いることができる。
実施の形態3に示す5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45の代わりに、上記導電性粒子及びゲルマニウムを主成分とする半導体膜を形成した後、実施の形態3と同様の工程により、図7に示すような薄膜トランジスタを作製することができる。また、実施の形態4乃至実施の形態7と同様の工程により薄膜トランジスタを形成することができる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態8において、好ましい形態について、図25を用いて示す。
図25(A)は本実施の形態の薄膜トランジスタを示す図であり、バッファ層42の上方の拡大図44を図25(B)に示す。
本実施の形態においては、バッファ層42の上方には凹部を有する。これは、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜をエッチングして、一対のソース領域及びドレイン領域72を形成する際、バッファ層の一部もエッチングされるためである。一対のソース領域及びドレイン領域72を形成するエッチング工程において、異方性エッチングを行うことが好ましい。異方性エッチングとしては、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマを用いた反応性イオンビームエッチング(RIBE)や、誘導結合型プラズマ(ICP)エッチング等を用いればよい。この結果、バッファ層42の凹部における側面42cの基板表面に対する角度が70°以上90°以下、好ましくは80°以上90°以下となり、凹部における側面42cはエッチングダメージを低減することができる。
バッファ層42の凹部における側面42cは、ゲート電極51に正の電圧及び負の電圧を印加したときにキャリアが流れる領域である。当該領域において、エッチングダメージにより形成される欠陥が少ないと、ゲート電極51に正の電圧を印加したときに、キャリアが欠陥で捕獲されにくく、移動しやすい。このため、オン電流や電界効果移動度を高めることができるため、好ましい。
以上の構造により、オン電流及び電界効果移動度を高めた薄膜トランジスタを作製することができる。
(実施の形態10)
本実施の形態では、実施の形態3乃至実施の形態9で示す、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜45を形成する前の工程について、以下に示す。ここでは、代表的に実施の形態3を用いて説明するが、適宜実施の形態4乃至実施の形態9に適用できる。
図10(A)に示すように、基板50上にゲート電極51を形成し、ゲート電極51上に、ゲート絶縁膜52a、52bを形成する。
次に、ゲート絶縁膜52bの表面をプラズマ処理する。代表的には、水素プラズマ、アンモニアプラズマ、ヘリウムプラズマ、アルゴンプラズマ、ネオンプラズマ等のプラズマをゲート絶縁膜52b表面に曝す。プラズマ処理としては、反応室内にゲート絶縁膜52bが形成された基板を設ける。また、反応室に、水素、アンモニア、ヘリウム、アルゴン、ネオン等のガスを導入した後、グロー放電を行うことで、水素プラズマ、アンモニアプラズマ、ヘリウムプラズマ、アルゴンプラズマ、ネオンプラズマ等のプラズマを発生させると共に、ゲート絶縁膜表表面に当該プラズマを曝すことができる。
水素プラズマ、アンモニアプラズマ、ヘリウムプラズマ、アルゴンプラズマ、ネオンプラズマ等のプラズマをゲート絶縁膜52b表面に曝すと、ゲート絶縁膜表面の欠陥を低減することができる。代表的には、ゲート絶縁膜52b表面のダングリングボンドを終端化することができる。この後、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜を成膜すると、ゲート絶縁膜52bと5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の界面における欠陥を低減することが可能である。この結果、欠陥によるキャリアの捕獲を低減することが可能であり、オン電流を高めることが可能である。
(実施の形態11)
本実施の形態では、上記実施の形態での成膜工程に用いることが可能な成膜装置及びそこでの基板の流れを以下に示す。
本実施の形態の成膜工程に適用されるプラズマCVD装置の一例として、ゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜、バッファ層、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜に適した構成の一例を示す。ここでは、ゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜の一例としてゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を示す。
図22は複数の反応室を備えたマルチ・チャンバ・プラズマCVD装置の一例を示す。この装置は共通室423と、ロード/アンロード室422、第1反応室400a、第2反応室400b、第3反応室400c、第4反応室400dを備えた構成となっている。ロード/アンロード室422のカセットに装填される基板は、共通室423の搬送機構426によって各反応室に搬出入される枚葉式の構成である。共通室423と各室の間にはゲートバルブ425が備えられ、各反応室で行われる処理が、相互に干渉しないように構成されている。
各反応室は形成する薄膜の種類によって区分されている。例えば、第1反応室400aはゲート絶縁膜などの絶縁膜を成膜し、第2反応室400bは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を成膜し、第3反応室400cは薄膜トランジスタの高抵抗領域となるバッファ層を成膜し、第4反応室400dはソース及びドレインを形成するドナーとなる一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜を成膜する反応室として充当される。勿論、反応室の数はこれに限定されるわけではなく、必要に応じて任意に増減することができる。
各反応室には排気手段としてターボ分子ポンプ419とドライポンプ420が接続されている。排気手段はこれらの真空ポンプの組み合わせに限定されるものではなく、概略10−1Paから10−5Paの圧力にまで排気できるものであれば他の真空ポンプを適用することができる。排気手段と各反応室との間にはバタフライバルブ417が設けられており、これによって真空排気を遮断させることができ、コンダクタンスバルブ418によって排気速度を制御して、それぞれの反応室の圧力を調節することができる。
なお、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を形成する第2反応室400bは超高真空まで真空排気するものとして、クライオポンプ421を連結してもよい。クライオポンプ421を用いることで、反応室の圧力を10−5Paよりも低い圧力の超高真空とすることができる。本実施の形態では、反応室内を10−5Paよりも低い圧力の超高真空とすることで、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜中の酸素濃度及び窒素濃度の低減に効果的である。この結果、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に含まれる酸素の濃度を1×1016atoms/cm3以下とすることができる。5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が微結晶半導体膜の場合、微結晶半導体膜中の酸素濃度及び窒素濃度を低減することで、膜中の欠陥を低減し、結晶性を高めることが可能となるため、キャリアの移動を向上させることが可能である。
ガス供給手段408はシラン、ゲルマンに代表される半導体材料ガス若しくは希ガスなどプロセスに用いるガスが充填されるシリンダ410、ストップバルブ412、マスフローコントローラ413などで構成されている。ガス供給手段408gは第1反応室400aに接続され、ゲート絶縁膜を成膜するためのガスを供給する。ガス供給手段408iは第2反応室400bに接続され、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜または導電膜用のガスを供給する。ガス供給手段408bは第3反応室400cに接続され、バッファ層用のガスを供給する。ガス供給手段408nは第4反応室400dに接続され、例えばn型半導体膜用のガスを供給する。ガス供給手段408aはアルゴンを供給し、ガス供給手段408fは反応室内のクリーニングに用いるエッチングガスを供給する系統であり、これらは各反応室共通のラインとして構成されている。
各反応室にはプラズマを形成するための高周波電力供給手段が連結されている。高周波電力供給手段は高周波電源404と整合器406が含まれる。
各反応室は形成する薄膜の種類によって使い分けることが可能である。それぞれの薄膜は最適な成膜温度があるので、反応室を個別に分けておくことで成膜温度を管理することが容易となる。さらに、同じ膜種を繰り返し成膜することができるので、成膜履歴に係る残留不純物の影響を排除することができる。特に、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜の場合、ゲルマニウムをバッファ層に混入させることを回避することができる。この結果、バッファ層の不純物元素の濃度を低減することが可能であり、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することが可能である。
次に、同一反応室内において、ゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜、バッファ層、一導電型を付与する不純物元素が添加された不純物半導体膜を連続的に形成するプラズマCVD装置の一形態について、図23を用いて示す。
この装置は共通室423と、ロード/アンロード室422、待機室401、反応室400aを備えた構成となっている。ロード/アンロード室422のカセットに装填される基板は、共通室423の搬送機構426によって各反応室に搬出入される枚葉式の構成である。共通室423と各室の間にはゲートバルブ425が備えられ、各反応室で行われる処理が、相互に干渉しないように構成される。
反応室400aには排気手段としてターボ分子ポンプ419とドライポンプ420が接続されている。排気手段はこれらの真空ポンプの組み合わせに限定されるものではなく、概略10−1Paから10−5Paの真空度にまで排気できるものであれば他の真空ポンプを適用することができる。排気手段430と反応室との間にはバタフライバルブ417が設けられており、これによって真空排気を遮断させることができ、コンダクタンスバルブ418によって排気速度を制御して、それぞれの反応室の圧力を調節することができる。また、反応室400aには、クライオポンプ421を連結してもよい。
ガス供給手段408はシラン、ゲルマンに代表される半導体材料ガス若しくは水素などプロセスに用いるガスが充填されるシリンダ410、ストップバルブ412、マスフローコントローラ413などで構成されている。ガス供給手段408g、408i、408b、408n、408fは反応室400aに接続される。
反応室にはプラズマを形成するための高周波電力供給手段403が連結されている。高周波電力供給手段403は高周波電源404と整合器406が含まれる。
次に、図23に示すプラズマCVD装置を用いて、連続的に複数の膜を成膜するプロセスを、図24を用いて示す。
図24(A)は、図23に示すプラズマCVD装置を簡易的に示したものであり、図24(B)は、ゲート電極が形成された基板上に、ゲート絶縁膜と、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜(ここでは、μc−Ge膜と示す。)を連続的に成膜する工程を示す模式図である。破線の矢印は基板の流れを示し、実線の矢印は成膜工程の流れを示す。
図24(B)に示すように、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニング(S461)して、反応室400aの残留不純物を除去する。次に、反応室400aの内壁にゲート絶縁膜と同様の膜をコーティングする(S462)このコーティング工程により、反応室400aを構成する金属が不純物としてゲート絶縁膜に混入することを防ぐことができる。
次に、ロード/アンロード室422のカセットに装填される基板を、矢印a1で示すように、共通室423の搬送機構426により反応室400aに搬送する。次に、反応室400aで、基板上にゲート絶縁膜、ここでは酸化窒化珪素膜を成膜(S463)する。
次に、ゲート絶縁膜が成膜された基板を、矢印a2で示すように、共通室423の搬送機構426により待機室401に搬送し、基板を待機させる(S464)。この後、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニングして(S465)、反応室400aの残留不純物を除去した後、反応室400aの内壁に非晶質半導体膜をコーティングする(S466)。このクリーニング及びコーティングにより、反応室400aの内壁に成膜されたゲート絶縁膜の成分(酸素、窒素等)や反応室を構成する金属が不純物として、後に形成する5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜に混入することを防ぐことが可能であり、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が微結晶半導体膜の場合、微結晶半導体膜の結晶性を高めることができる。次に、矢印a3で示すように、共通室423の搬送機構426により反応室400aに搬送し、反応室400aで、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を成膜する(S467)。ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜として、ゲルマンと、水素とを原料ガスとして用いて、微結晶ゲルマニウム膜を成膜する。
次に、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜が成膜された基板を、矢印a2で示すように、共通室423の搬送機構426により待機室401に搬送し待機する(S470)。この後、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニングして(S468)、反応室400aの残留不純物を除去した後、反応室400aの内壁に非晶質半導体膜をコーティングする(S469)。このクリーニング及びコーティングにより、反応室を構成する金属が不純物として、後に形成する非晶質半導体膜に混入することを防ぐことが可能である。このため、非晶質半導体膜を高抵抗領域として機能させることができる。次に、矢印a3で示すように、共通室423の搬送機構426により反応室400aに搬送し、反応室400aで、第1のバッファ層として非晶質半導体膜を成膜する(S471)。ここでは、非晶質半導体膜として、シランと、水素を原料ガスとして用いて、アモルファスシリコン膜を成膜する。
次に、第1のバッファ層が成膜された基板を、矢印a4で示すように、共通室423の搬送機構426によりロード/アンロード室422のカセットに装填する。以上の工程により、ゲート電極が形成された基板上にゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜、及び第1のバッファ層を連続的に成膜することができる。次に、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニングして(S472)、反応室400aの残留不純物を除去した後、反応室400aの内壁にゲート絶縁と同様の膜をコーティングする(S473)。次に、ロード/アンロード室422のカセットに装填された別の基板を、反応室400aに搬送して、ゲート絶縁膜の成膜(S463)から上記工程と同様にして、ゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜、及び第1のバッファ層を連続的に成膜する。
ロード/アンロード室422のカセットに装填された基板全てにゲート絶縁膜、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜、及び第1のバッファ層を成膜したら、カセットをロード/アンロード室422から搬出して、次の工程に流す。
なお、ここでは、ゲート絶縁膜、μc−Ge膜を成膜した基板を待機室401で待機させたが、ロード/アンロード室422で待機させてもよい。そうすることで、プラズマCVD装置の簡易化が可能であり、コスト削減が可能である。
次に、図24(C)を用いて、島状に形成された5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜及び第1のバッファ層上に、第2のバッファ層及び一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜(ここでは、n+a−Si膜と示す。)を連続的に成膜する工程について、示す。破線の矢印は基板の流れを示し、実線の矢印は成膜工程の流れを示す。
図24(C)に示すように、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニング(S481)して、反応室400aの残留不純物を除去する。次に、反応室400aの内壁に第2のバッファ層同様の膜をコーティングする(S482)。ここでは、アモルファスシリコン膜を成膜する。このコーティング工程により、反応室400aを構成する金属が不純物としてゲート絶縁膜に混入することを防ぐことができる。
次に、ロード/アンロード室422のカセットに装填される基板を、矢印a1で示すように、共通室423の搬送機構426により反応室400aに搬送する。次に、反応室400aで、基板上に第2のバッファ層、ここではアモルファスシリコン膜を成膜(S483)する。
次に、第2のバッファ層が成膜された基板上に、一導電型を付与する不純物が添加された不純物半導体膜(ここでは、n+a−Si膜と示す。)を成膜する(S484)。ここでは、アモルファスシリコン膜とn+a−Si膜の主成分が等しいため、また、アモルファスシリコンには、n+a−Si膜の汚染物質となるものが含まれていないため、n+a−Si膜を成膜する前に、コーティング工程をしなくてもよい。
次に、n+a−Si膜が成膜された基板を、矢印a4で示すように、共通室423の搬送機構426によりロード/アンロード室422のカセットに装填する。以上の工程により、島状の5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜及び第1のバッファ層が形成された基板上に、第2のバッファ及びn+a−Si膜を連続的に成膜することができる。次に、反応室400aの内壁をフッ素ラジカル等でクリーニングして(S485)、反応室400aの残留不純物を除去した後、反応室400aの内壁に第2のバッファ層と同様の膜をコーティングする(S486)。次に、ロード/アンロード室422のカセットに装填された別の基板を、反応室400aに搬送して、第2のバッファ層の成膜(S483)から上記工程と同様にして、第2のバッファ及びn+a−Si膜を連続的に成膜する。
ロード/アンロード室422のカセットに装填された基板全てに第2のバッファ及びn+a−Si膜を成膜したら、カセットをロード/アンロード室422から搬出して、次の工程に流す。
以上の工程により、複数の膜を大気に開放せず、連続的に成膜することができる。また、汚染物質を混入させずに膜を成膜することができる。
なお、ここでは、5atoms%以上100atoms%以下のゲルマニウムを含む半導体膜を用いて説明したが、ガス供給系に導電膜の原料ガスを設けることで、導電膜を成膜することができる。また、スパッタリングが可能な反応室を図22乃至図24に示す成膜装置に接続することで、スパッタリング法を用いて大気開放せず、連続的に導電膜を成膜することができる。
(実施の形態12)
本実施の形態では、表示装置の一形態として、上記実施の形態で示す薄膜トランジスタを有する液晶表示装置について、以下に示す。ここでは、VA(Vertical Alignment)型の液晶表示装置について、図26乃至図28を用いて説明する。VA型とは、液晶パネルの液晶分子の配列を制御する方式の一種である。VA型の液晶表示装置は、電圧が印加されていないときにパネル面に対して液晶分子が垂直方向を向く方式である。本実施の形態では、特に画素(ピクセル)をいくつかの領域(サブピクセル)に分け、それぞれ別の方向に分子を倒すよう工夫されている。これをマルチドメイン化あるいはマルチドメイン設計という。以下の説明では、マルチドメイン設計が考慮された液晶表示装置について説明する。
図26と図27は、VA型液晶パネルの画素構造を示している。図27は基板600の平面図であり、図中に示す切断線Y−Zに対応する断面構造を図26に表している。以下の説明ではこの両図を参照して説明する。
この画素構造は、一つの画素に複数の画素電極624、626が有り、それぞれの画素電極624、626に平坦化膜622を介して薄膜トランジスタ628、629が接続されている。各薄膜トランジスタ628、629は、異なるゲート信号で駆動されるように構成されている。すなわち、マルチドメイン設計された画素において、個々の画素電極624、626に印加する信号を、独立して制御する構成を有している。
画素電極624はコンタクトホール623において、配線618を介して薄膜トランジスタ628と接続している。また、画素電極626はコンタクトホール627において、配線619を介して薄膜トランジスタ629と接続している。薄膜トランジスタ628のゲート電極602と、薄膜トランジスタ629のゲート電極603には、異なるゲート信号を与えることができるように分離されている。一方、データ線として機能する配線616は、薄膜トランジスタ628と薄膜トランジスタ629で共通に用いられている。薄膜トランジスタ628及び薄膜トランジスタ629は上記実施の形態で示す方法を用いて作製することができる。また、容量配線690が形成される。
画素電極624と画素電極626の形状は異なっており、スリット625によって分離されている。V字型に広がる画素電極624の外側を囲むように画素電極626が形成されている。画素電極624と画素電極626に印加する電圧のタイミングを、薄膜トランジスタ628及び薄膜トランジスタ629により異ならせることで、液晶の配向を制御している。ゲート配線602とゲート配線603は異なるゲート信号を与えることで、薄膜トランジスタ628と薄膜トランジスタ629の動作タイミングを異ならせることができる。また、画素電極624、626上に配向膜648が形成されている。
対向基板601には、遮光膜632、着色膜636、対向電極640が形成されている。また、着色膜636と対向電極640の間には平坦化膜637が形成され、液晶の配向乱れを防いでいる。また、対向電極640上に配向膜646が形成される。図28に対向基板側の構造を示す。対向電極640は異なる画素間で共通化されている電極であるが、スリット641が形成されている。このスリット641と、画素電極624及び画素電極626側のスリット625とを交互に咬み合うように配置することで、斜め電界が効果的に発生させて液晶の配向を制御することができる。これにより、液晶が配向する方向を場所によって異ならせることができ、視野角を広げている。
ここでは、基板、着色膜、遮光膜、及び平坦化膜で、カラーフィルターを構成する。なお、遮光膜、平坦化膜の何れか一方、または両方は、基板上に形成されていなくともよい。
また、着色膜は、可視光の波長範囲のうち、任意の波長範囲の光の成分を優先的に透過させる機能を有する。通常は、赤色波長範囲の光、青色波長範囲の光、及び緑色波長範囲の光、それぞれを優先的に透過させる着色膜を組み合わせて、カラーフィルターに用いることが多い。しかしながら、着色膜の組み合わせに関しては、これに限られない。
画素電極624と液晶層650と対向電極640が重なり合うことで、第1の液晶素子が形成されている。また、画素電極626と液晶層650と対向電極640が重なり合うことで、第2の液晶素子が形成されている。また、一画素に第1の液晶素子と第2の液晶素子が設けられたマルチドメイン構造である。
なお、ここでは、液晶表示装置として、VA(Vertical Alignment)型の液晶表示装置を示したが、上記実施の形態を用いて形成した素子基板を、FFS型の液晶表示装置、IPS型の液晶表示装置、TN型の液晶表示装置、その他の液晶表示装置に用いることができる。
以上の工程により、液晶表示装置を作製することができる。本実施の形態の液晶表示装置は、オフ電流が少なく、電気特性が優れた逆スタガ型の薄膜トランジスタを用いているため、コントラストが高く、視認性の高い液晶表示装置を作製することができる。
(実施の形態13)
本実施の形態では、表示装置の一形態として、上記実施の形態で示す薄膜トランジスタを有する発光装置について、以下に示す。ここでは、発光装置が有する画素の構成について説明する。図29(A)に、画素の上面図の一形態を示し、図29(B)に図29(A)のA−Bに対応する画素の断面構造の一形態を示す。
発光装置としては、ここではエレクトロルミネッセンスを利用する発光素子を有する表示装置を用いて示す。エレクトロルミネッセンスを利用する発光素子は、発光材料が有機化合物であるか、無機化合物であるかによって区別され、一般的に、前者は有機EL素子、後者は無機EL素子と呼ばれている。また、ここでは、薄膜トランジスタの作製工程として上記実施の形態を用いることができる。
有機EL素子は、発光素子に電圧を印加することにより、一対の電極から電子および正孔がそれぞれ発光性の有機化合物を含む層に注入され、電流が流れる。そして、それらキャリア(電子および正孔)が再結合することにより、発光性の有機化合物が励起状態を形成し、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。このようなメカニズムから、このような発光素子は、電流励起型の発光素子と呼ばれる。
無機EL素子は、その素子構成により、分散型無機EL素子と薄膜型無機EL素子とに分類される。分散型無機EL素子は、発光材料の粒子をバインダ中に分散させた発光層を有するものであり、発光メカニズムはドナー準位とアクセプター準位を利用するドナー−アクセプター再結合型発光である。薄膜型無機EL素子は、発光層を誘電体層で挟み込み、さらにそれを電極で挟んだ構造であり、発光メカニズムは金属イオンの内殻電子遷移を利用する局在型発光である。なお、ここでは、発光素子として有機EL素子を用いて説明する。また、第1の電極への信号の入力を制御するためのスイッチング用の薄膜トランジスタ、及び発光素子の駆動を制御する駆動用の薄膜トランジスタとして、チャネルエッチ型の薄膜トランジスタを用いて示すが、チャネル保護型の薄膜トランジスタを適宜用いることができる。
図29(A)及び図29(B)において、第1の薄膜トランジスタ74aは画素電極への信号の入力を制御するためのスイッチング用の薄膜トランジスタであり、第2の薄膜トランジスタ74bは発光素子94への電流または電圧の供給を制御するための駆動用の薄膜トランジスタに相当する。
第1の薄膜トランジスタ74aのゲート電極は走査線51aに、ソースまたはドレインの一方は信号線として機能する配線71a〜71cに接続され、ソースまたはドレインの他方は、配線71d−71fを介して第2の薄膜トランジスタ74bのゲート電極51bに接続される。第2の薄膜トランジスタ74bのソースまたはドレインの一方は電源線93a〜93cに接続され、ソースまたはドレインの他方は配線93d−93fを介して発光素子の第1の電極79に接続される。第2の薄膜トランジスタ74bのゲート電極、ゲート絶縁膜、及び電源線93aで容量素子96を構成し、第1の薄膜トランジスタ74aのソースまたはドレインの他方は容量素子96に接続される。
なお、容量素子96は、第1の薄膜トランジスタ74aがオフのときに第2の薄膜トランジスタ74bのゲート/ソース間電圧またはゲート/ドレイン間電圧(以下、ゲート電圧とする)を保持するための容量素子に相当し、必ずしも設ける必要はない。
本実施の形態では、第1の薄膜トランジスタ74a及び第2の薄膜トランジスタ74bを上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて形成することができる。また、第1の薄膜トランジスタ74a及び第2の薄膜トランジスタ74bはここではnチャネル型薄膜トランジスタで形成するが、第1の薄膜トランジスタ74aをnチャネル型薄膜トランジスタで形成し、第2の薄膜トランジスタ74bをpチャネル型薄膜トランジスタで形成してもよい。さらには、第1の薄膜トランジスタ74a及び第2の薄膜トランジスタ74bをpチャネル型の薄膜トランジスタで形成してもよい。
第1の薄膜トランジスタ74a及び第2の薄膜トランジスタ74b上に保護絶縁膜76を形成し、保護絶縁膜76上に平坦化膜78を形成し、平坦化膜78及び保護絶縁膜76に形成されるコンタクトホールにおいて、配線93fに接続する第1の電極79が形成される。平坦化膜78は、アクリル、ポリイミド、ポリアミドなどの有機樹脂、またはシロキサンポリマーを用いて形成することが好ましい。コンタクトホールにおいては、第1の電極79が凹凸を有するため、当該領域を覆い、且つ開口部を有する隔壁91を設ける。隔壁91の開口部において第1の電極79と接するように、EL層92が形成され、EL層92を覆うように第2の電極93が形成され、第2の電極93及び隔壁91を覆うように保護絶縁膜95が形成される。
ここでは、発光素子として上面射出構造の発光素子94を示す。上面射出構造の発光素子94は、第1の薄膜トランジスタ74a、第2の薄膜トランジスタ74b上でも発光することが可能であるため、発光面積を増大することが可能である。しかしながら、EL層92の下地膜が凹凸を有すると、当該凹凸において膜厚分布が不均一となり第2の電極93及び第1の電極79がショートし、表示欠陥となってしまう。このため、平坦化膜78を設けることが好ましい。
第1の電極79及び第2の電極93でEL層92を挟んでいる領域が発光素子94に相当する。図29(B)に示した画素の場合、発光素子94から発せられる光は、白抜きの矢印で示すように第2の電極93側に射出する。
陰極として機能する第1の電極79は仕事関数が小さく、なおかつ光を反射する導電膜であれば公知の材料を用いることができる。例えば、Ca、Al、MgAg、AlLi等が望ましい。EL層92は、単数の層で構成されていても、複数の層が積層されるように構成されていてもどちらでも良い。複数の層で構成されている場合、陰極として機能する第1の電極79に電子注入層、電子輸送層、発光層、ホール輸送層、ホール注入層の順に積層する。なお、これらの層を全て設ける必要はない。陽極として機能する第2の電極93は、光を透過する透光性を有する導電性材料を用いて形成し、例えば酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、ITO、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性導電膜を用いても良い。
ここでは、基板とは逆側の面から発光を取り出す上面射出構造の発光素子について示したが、基板側の面から発光を取り出す下面射出構造の発光素子や、基板側及び基板とは反対側の面から発光を取り出す両面射出構造の発光素子を適宜適用することができる。
また、ここでは、発光素子として有機EL素子について述べたが、発光素子として無機EL素子を設けることも可能である。
なお、本実施の形態では、発光素子の駆動を制御する薄膜トランジスタ(駆動用薄膜トランジスタ)と発光素子が接続されている例を示したが、駆動用薄膜トランジスタと発光素子との間に電流制御用薄膜トランジスタが接続されている構成であってもよい。
以上の工程により、発光表示装置を作製することができる。本実施の形態の発光装置は、オフ電流が少なく、電気特性が優れた逆スタガ型の薄膜トランジスタを用いているため、コントラストが高く、視認性の高い発光表示装置を作製することができる。
(実施の形態14)
次に、本実施の形態の表示パネルの構成について、以下に示す。
図30(A)に、信号線駆動回路6013のみを別途形成し、基板6011上に形成された画素部6012と接続している表示パネルの形態を示す。画素部6012及び走査線駆動回路6014は、上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて形成する。非晶質半導体膜をチャネル形成領域に用いた薄膜トランジスタよりも高い電界効果移動度が得られるトランジスタで信号線駆動回路を形成することで、走査線駆動回路よりも高い駆動周波数が要求される信号線駆動回路の動作を安定させることができる。なお、信号線駆動回路6013は、単結晶の半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタ、多結晶の半導体をチャネル形成領域に用いた薄膜トランジスタ、またはSOIをチャネル形成領域に用いたトランジスタであっても良い。画素部6012と、信号線駆動回路6013と、走査線駆動回路6014とに、それぞれ電源の電位、各種信号等が、FPC6015を介して供給される。さらに、信号線駆動回路6013及びFPC6015の間、または信号線駆動回路6013及び画素部6012の間に、保護回路を設けてもよい。保護回路は、薄膜トランジスタ、ダイオード、抵抗素子及び容量素子等から選択された1つ又は複数の素子によって構成される。
なお、信号線駆動回路及び走査線駆動回路を、共に画素部と同じ基板上に形成しても良い。
また、駆動回路を別途形成する場合、必ずしも駆動回路が形成された基板を、画素部が形成された基板上に貼り合わせる必要はなく、例えばFPC上に貼り合わせるようにしても良い。図30(B)に、信号線駆動回路6023のみを別途形成し、基板6021上に形成された画素部6022及び走査線駆動回路6024と接続している表示装置パネルの形態を示す。画素部6022及び走査線駆動回路6024は、上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて形成する。信号線駆動回路6023は、FPC6025を介して画素部6022と接続されている。画素部6022と、信号線駆動回路6023と、走査線駆動回路6024とに、それぞれ電源の電位、各種信号等が、FPC6025を介して供給される。さらに、信号線駆動回路6023及びFPC6025の間、または信号線駆動回路6023及び画素部6022の間に、保護回路を設けてもよい。
また、信号線駆動回路の一部または走査線駆動回路の一部のみを、上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて画素部と同じ基板上に形成し、残りを別途形成して画素部と電気的に接続するようにしても良い。図30(C)に、信号線駆動回路が有するアナログスイッチ6033aを、画素部6032、走査線駆動回路6034と同じ基板6031上に形成し、信号線駆動回路が有するシフトレジスタ6033bを別途異なる基板に形成して貼り合わせる表示装置パネルの形態を示す。画素部6032及び走査線駆動回路6034は、上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて形成する。信号線駆動回路が有するシフトレジスタ6033bは、FPC6035を介して画素部6032と接続されている。画素部6032と、信号線駆動回路と、走査線駆動回路6034とに、それぞれ電源の電位、各種信号等が、FPC6035を介して供給される。さらに、シフトレジスタ6033b及びFPC6035の間、またはシフトレジスタ6033b及びアナログスイッチ6033の間に、保護回路を設けてもよい。
図30に示すように、本実施の形態の表示装置は、駆動回路の一部または全部を、画素部と同じ基板上に、上記実施の形態に示す薄膜トランジスタを用いて形成することができる。
なお、別途形成した基板の接続方法は、特に限定されるものではなく、公知のCOG方法、ワイヤボンディング方法、或いはTAB方法などを用いることができる。また接続する位置は、電気的な接続が可能であるならば、図30に示した位置に限定されない。また、コントローラ、CPU、メモリ等を別途形成し、接続するようにしても良い。
なお、本実施の形態で用いる信号線駆動回路は、シフトレジスタとアナログスイッチ有する。または、シフトレジスタとアナログスイッチに加え、バッファ、レベルシフタ、ソースフォロワ等、他の回路を有していても良い。また、シフトレジスタとアナログスイッチは必ずしも設ける必要はなく、例えばシフトレジスタの代わりにデコーダ回路のような信号線の選択ができる別の回路を用いても良いし、アナログスイッチの代わりにラッチ等を用いても良い。
(実施の形態15)
上記実施の形態により得られる表示装置等によって、アクティブマトリクス型表示装置パネルに用いることができる。即ち、それらを表示部に組み込んだ電子機器全てに上記実施の形態を実施できる。
その様な電子機器としては、ビデオカメラ及びデジタルカメラ等のカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、プロジェクタ、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図31に示す。
図31(A)はテレビジョン装置である。表示パネルを、図31(A)に示すように、筐体に組みこんで、テレビジョン装置を完成させることができる。表示パネルにより主画面2003が形成され、その他付属設備としてスピーカ部2009、操作スイッチなどが備えられている。このように、テレビジョン装置を完成させることができる。
図31(A)に示すように、筐体2001に表示素子を利用した表示用パネル2002が組みこまれ、受信機2005により一般のテレビ放送の受信をはじめ、モデム2004を介して有線又は無線による通信ネットワークに接続することにより一方向(送信者から受信者)又は双方向(送信者と受信者間、又は受信者間同士)の情報通信をすることもできる。テレビジョン装置の操作は、筐体に組みこまれたスイッチ又は別体のリモコン操作機2006により行うことが可能であり、このリモコン装置にも出力する情報を表示する表示部2007が設けられていても良い。
また、テレビジョン装置にも、主画面2003の他にサブ画面2008を第2の表示パネルで形成し、チャネルや音量などを表示する構成が付加されていても良い。この構成において、主画面2003を液晶表示パネルで形成し、サブ画面を発光表示パネルで形成しても良い。また、主画面2003を発光表示パネルで形成し、サブ画面を発光表示パネルで形成し、サブ画面は点滅可能とする構成としても良い。
図32はテレビ装置の主要な構成を示すブロック図を示している。表示パネルには、画素部921が形成されている。信号線駆動回路922と走査線駆動回路923は、表示パネルにCOG方式により実装されていても良い。
その他の外部回路の構成として、映像信号の入力側では、チューナ924で受信した信号のうち、映像信号を増幅する映像信号増幅回路925と、そこから出力される信号を赤、緑、青の各色に対応した色信号に変換する映像信号処理回路926と、その映像信号をドライバICの入力仕様に変換するためのコントロール回路927などを有している。コントロール回路927は、走査線側と信号線側にそれぞれ信号が出力する。デジタル駆動する場合には、信号線側に信号分割回路928を設け、入力デジタル信号をm個に分割して供給する構成としても良い。
チューナ924で受信した信号のうち、音声信号は、音声信号増幅回路929に送られ、その出力は音声信号処理回路930を経てスピーカ933に供給される。制御回路931は受信局(受信周波数)や音量の制御情報を入力部932から受け、チューナ924や音声信号処理回路930に信号を送出する。
勿論、本実施の形態はテレビジョン装置に限定されず、パーソナルコンピュータのモニタをはじめ、鉄道の駅や空港などにおける情報表示盤や、街頭における広告表示盤など大面積の表示媒体としても様々な用途に適用することができる。
主画面2003、サブ画面2008において、上記実施の形態で説明した表示装置を適用することで、コントラスト等の画像品質を向上させたテレビ装置の量産性を高めることができる。
図31(B)は携帯電話機2301の一例を示している。この携帯電話機2301は、表示部2302、操作部2303などを含んで構成されている。表示部2302においては、上記実施の形態で説明した表示装置を適用することで、コントラスト等の画像品質を向上させた携帯電話の量産性を高めることができる。
また、図31(C)に示す携帯型のコンピュータは、本体2401、表示部2402等を含んでいる。表示部2402に、上記実施の形態に示す表示装置を適用することにより、コントラスト等の画像品質を向上させたコンピュータの量産性を高めることができる。
図31(D)は卓上照明器具であり、照明部2501、傘2502、可変アーム2503、支柱2504、台2505、電源2506を含む。上記実施の形態の発光装置を照明部2501に用いることにより作製される。なお、照明器具には天井固定型の照明器具または壁掛け型の照明器具なども含まれる。上記実施の形態に示す表示装置を適用することにより、量産性を高めることができ、安価な卓上照明器具を提供することができる。
図33は上記実施の形態を適用したスマートフォン携帯電話の構成の一例であり、図33(A)が正面図、図33(B)が背面図、図33(C)が展開図である。スマートフォン携帯電話は、筐体1001及び1002二つの筐体で構成されている。スマートフォン携帯電話は、携帯電話と携帯情報端末の双方の機能を備えており、コンピュータを内蔵し、音声通話以外にも様々なデータ処理が可能である。
筐体1001においては、表示部1101、スピーカ1102、マイクロフォン1103、操作キー1104、ポインティングディバイス1105、表面カメラ用レンズ1106、外部接続端子ジャック1107、イヤホン端子1008等を備え、筐体1002においては、キーボード1201、外部メモリスロット1202、裏面カメラレンズ1203、ライト1204等を備えているなどにより構成されている。また、アンテナは筐体1001内部に内蔵されている。
また、上記構成に加えて、非接触ICチップ、小型記録装置等を内蔵していてもよい。
重なり合った筐体1001と筐体1002(図33(A))は、スライドし図33(C)のように展開する。表示部1101には、上記実施の形態に示される表示装置を組み込むことが可能であり、使用形態に応じて表示の方向が適宜変化する。表示部1101と同一面上に及び表面カメラ用レンズ1106を同一の面に備えているため、テレビ電話が可能である。
スピーカ1102及びマイクロフォン1103は音声通話に限らず、テレビ電話、録音、再生等の用途に使用できる。操作キー1104では、電話の発着信、電子メール等の簡単な情報入力、画面のスクロール、カーソル移動等が可能である。
また、書類の作成、携帯情報端末としての使用等、取り扱う情報が多い場合は、キーボード1201を用いると便利である。更に、重なり合った筐体1001と筐体1002(図33(A))は、スライドし図33(C)のように展開し、携帯情報端末としての使用できる場合は、キーボード1201、ポインティングディバイス1105を用いることで円滑な操作が可能である。外部接続端子ジャック1107はACアダプタ及びUSBケーブル等の各種ケーブルと接続可能であり、充電及びパーソナルコンピュータ等とのデータ通信が可能である。また、外部メモリスロット1202に記録媒体を挿入することにより、大量のデータ保存及び移動に対応できる。
筐体1002の裏面(図33(B))には、裏面カメラ1203及びライト1204を備えており、表示部1101をファインダーとし静止画及び動画の撮影が可能である。
また、上記機能構成に加えて、赤外線通信機能、USBポート、テレビワンセグ受信機能、非接触ICチップ、イヤホンジャック等を備えたものであってもよい。
上記実施の形態に示す表示装置を適用することにより、量産性を高めることができる。