JP5528739B2 - 検出装置、表示装置、および物体の近接距離測定方法 - Google Patents
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Description
接触検出の方式としては、光学式、静電容量式、抵抗膜式などがある。このうち光学式と静電容量式は、接触のみならず近接も検出できる。
モバイル機器のように比較的小さな表示画面では、指で操作する際、操作性の観点からある程度の大きさのアイコンが必要となる。ただし、操作性を重視しアイコンを大きくすると、一覧できる情報量が少なくなってしまう。
特許文献1に記載の表示装置の接触および近接検出の方式は静電容量式であり、指などの近接距離に応じて表示状態に変化を持たせることができるように構成されている。この目的から大まかな近接距離しか検出できない。つまり、この表示装置の近接検出では、静電容量の変化を周波数の変化に変換し、この周波数の変化を電圧に変換する。電圧が大きいときは静電容量の変化をもたらす指が近く、電圧が小さいと指が遠くにあると判定する。
小さい静電容量変化でも検出可能とするため、上記特許文献1では発振器を利用した静電容量型検出器を準備する必要がある。このため、上記特許文献1に記載の表示装置(あるいは検出装置)はコストが高くなるという不利益をともなう。
前記検出駆動部は、前記光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する。
前記高さ検出部は、前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像を用いて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する。より詳細に、前記高さ検出部は、前記複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて前記高さを検出する。
一方、後者の場合の検出装置は、カラーフィルタなどの波長選択のための波長選択フィルタ部、遮光フィルタ、あるいは、レンズアレイなどを受光異方性付与部として有するとよい。
この場合の前記光センサアレイは、前記受光異方性付与部の透過光を受光する際に異なる向きから入射される光の受光量に波長依存性が生じることで前記受光異方性が付与される複数の光センサを2次元配置したものである。前記検出駆動部は、互いに異なる波長範囲をそれぞれが有する複数の光を時分割で前記被検出物に照射する。また、前記検出駆動部は、被検出物で反射して戻される反射光が前記受光異方性付与部を透過した後に前記複数の光センサで受光するときの各受光時間を前記複数の光の照射に同期して時分割で制御する。この時分割制御によって複数回の撮像が行われ、これにより複数の検出画像が発生され、その画像のずれに基づいて高さが検出される。
(1)受光異方性を有する光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生するステップ。
(2)前記複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップ。
(1)受光異方性を有する光センサアレイ内の複数の光センサから、異なる受光異方性に対応する光センサの組み合わせで複数回、被検出物を撮像するステップ。
(2)前記複数回の撮像によって得られる複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップ。
以上より、本発明によれば、光学的に被検出物との距離を、コスト増を抑制しつつ精度よく検出(あるいは測定)できる検出装置および表示装置を提供することができる。また、本発明によれば、低コストで高精度な検出を可能とする物体の近接距離測定方法を提供することができる。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:発明を実施する形態の概要(検出装置の例)。
2.第2の実施の形態:色ごとの光を時分割で照射して撮像を時分割で行うフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置への本発明の適用。
3.第3の実施の形態:本発明が適用された、遮光フィルタを用いた空間分割方式の液晶表示装置。
4.第4の実施の形態:有機EL表示装置への本発明の適用。
5.第5の実施の形態:レンズアレイを用いて受光異方性を持たせる表示装置例。
6.第5の実施の形態:電子機器への本発明の適用例。
[検出装置の構成]
図1(A)および図1(B)に、本発明の実施の形態に関わる検出装置の要部を示す。
図1(A)に図解される検出装置1は、基板2、光センサアレイ3、受光異方性付与部4、保護層5を少なくとも有する。保護層5の最表面が、被検出物(指やスタイラスペン等)が接近する検出面5Aである。
図示例の検出装置は、相互接続配線として、水平方向に光センサPSを接続し垂直方向に分離するN本の走査線SCNと、垂直方向に光センサPSを相互接続し水平方向に分離するM本のセンサ線SLを有する。
ここで“受光異方性”とは、異なる向きで光センサPSに入る光(被検出物側からの光)に対して受光感度があたかも違うようにした受光時の性質をいう。つまり、ある角度で入射した光についてはセンサ出力が高く、他の角度で入射した光についてはセンサ出力が低くなる性質を受光異方性と呼ぶ。
また、本実施の形態で後述するように、被検出物からの光の向きを主に2方向に分けるレンズをアレイ状に配置したレンズアレイを、受光異方性付与部4として用いることができる。このようなレンズとしては、半円筒状のシリンドリカルレンズがある。
複数の検出画像は、それぞれ光センサPSからのセンサ出力の集合であり、アナログ画像でもデジタル画像でもよい。複数の検出画像の各々は、M本のセンサ線SLからパラレルに排出されるセンサ出力をセンサ読み出しHドライバ6SRH内で必要に応じてデジタル信号に変換して蓄積することで発生した、高さ検出部7に与えられる画像データである。
高さ検出部7自身がCPUの場合もあり、その場合、高さ検出部7の上記機能はCPUが実行するプログラムの手順として実現される。また、高さ検出部7は必要に応じて処理のための画像メモリを含むように構成してもよい。
光照射部は、例えば基板2の光センサアレイ3と反対側の裏面側に配置される。光照射部の光源は任意であるが、低消費電力化や小型化のためには、例えば、少なくとも1つのLED光源とLED光を面状光に変換する導光板とを含んで構成される。導光板の裏面には光センサアレイ3への照度を上げるために反射シートが設けられる。
反射光は受光異方性付与部4を通るときに受光異方性付与のための受光角度依存性を持ち光センサアレイ3に入射される。
一例を挙げると、水平、垂直方向で1つ置きの第1光センサに対しては、例えば水平方向で右からの光が透過され、左からの光がほぼ遮光される。反対に、水平、垂直方向で残る1つ置きの第2光センサに対しては水平方向で左からの光が透過され、右からの光がほぼ遮光される。
この例では光センサアレイ3で離散的な第1光センサ群から第1の検出画像が得られ、他の離散的な第2光センサ群から第2の検出画像が得られる。
このことを利用して高さ検出部7は、被検出物の画像部分のずれの大きさから高さ(センサ受光面から被検出物までの距離)を正確に検出することができる。
受光異方性付与部4としてのカラーフィルタは、詳細は後述するが、その光センサPSに対応する部分に、遮光部と、異方性を与えたい方向の両側に異なる光透過特性のカラーフィルタ部とを有する。
この場合、検出装置1は反射検出型に限られ、しかも、その光出射部が異なる色の少なくとも2色の光を独立に発光する構成が必要である。この複数(例えば2つ)の光を1つの光センサPSで受光する場合は、光の発光を時分割で行い、さらに光センサPSの受光時間の制御も、光の発光に同期した時分割で行う。これにより異なる色の光による撮像が複数回(例えば2回)実行されることになり、各撮像から異なる検出画像が得られる。
ただし、カラーフィルタのフィルタ部分との対応関係で、ある色の光成分に対しては被検出物が近いほど、その色を受光する光センサの受光量が多くなる。そのため、他の色の光成分に対しては被検出物が遠いほど、その色を受光する光センサの受光量が多くなるように、複数の種類の光センサ配置を決める必要がある。
以下、この方式を、遮光フィルタによる空間分割方式と区別する意味で、カラーフィルタと光センサ特性との組み合わせによる空間分割方式と呼ぶ。
なお、ここでは遮光部と光センサPSの関係で受光異方性が付与されている例を示すが、カラーフィルタの場合、遮光部と同様に3方で特定の色成分が遮断または減衰されることで残りの1方に受光異方性を付与することができる。
符号“1CN_1”により示す左上のコーナー部分の領域では、上方と左方からの入射光量が限定的になるため、下異方性付与部4Dと右異方性付与部4Rを用いるとよい。同様な理由から、符号“1CN_2”により示す右上のコーナー部分の領域では下異方性付与部4Dと右異方性付与部4Rを用いる。また、符号“1CN_3”により示す左下のコーナー部分の領域では右異方性付与部4Rと上異方性付与部4Uを用いる。さらに、符号“1CN_4”により示す右下のコーナー部分の領域では左異方性付与部4Lと上異方性付与部4Uを用いる。
カラーフィルタの場合、右異方性付与部4R、左異方性付与部4L、下異方性付与部4D、上異方性付与部4Uの任意の2つ(図3の領域に応じて適切な丸印の2つ)に異なる波長範囲を選択する、つまり色選択性をもたせた2つのカラーフィルタ部が配置される。
つぎに、高さ検出部7が2つの検出画像で行う高さ検出の手法を、2例説明する。なお、以下の説明では、右異方性付与部4Rと左異方性付与部4Lとの組み合わせを一例とするが、上述したように検出場所に応じて、下異方性付与部4Dと上異方性付与部4Uとの組み合わせでもよい。また、コーナー部等、場所によっては上下の一方と、左右の一方とで異方性付与部を任意に組み合わせることもできる。
第1の手法では、図1(B)の検出駆動部6から出力される2つの検出画像を用い、その各々に含まれる被検出物に対応する画像部分のセンサ出力分布のピーク位置に基づいて高さ検出を行う。
図4(A2)および図4(B2)において、その横軸が異方性付与方向(例えばx方向)の位置を示し、また、被検出物に対応する画像部分を発生したセンサ出力(受光量)が、横軸から縦方向に離れるほど大きいことを表している。つまり、この縦軸は検出画像のラインプロファイルを表している。図4(A1)と図4(B1)は、それぞれ図4(A2)と図4(B2)の検出画像のラインプロファイルが得られるときの被検出物SDの基準面(例えば検出面5Aまたは受光面)からの距離の相違を模式的に示している。
図5(A)のように被検出物SDが小さい場合に対して、図5(B)に被検出物SDが大きい場合を示す。
図4を用いて説明した上記第1の手法は、指先のように小さな対象物の場合はうまくいくが、大きな対象物の際は、ピーク検出法では正確にセンサ受光面から対象物までの距離(高さ)を求めることができない。なぜなら、大きな対象物(被検出物SD)の場合、第1検出画像P1と第2検出画像P2の各ラインプロファイルはピーク付近がフラットになる場合があり、その場合のピーク検出の精度によっては検出ピークに大きな幅が生じるからである。そのため、その検出ピーク幅のどのポイントを差分演算の対象にするかによって位置ずれ量も誤差を含むことになり、結果として、高さ検出の精度が悪いことがある。
第2の手法は第1の手法の欠点を持たない手法であり、図6(A)に被検出物が小さい場合のセンサ出力分布例を、図6(B)に被検出物が大きい場合のセンサ出力分布例を、それぞれ示す。
第2の手法では、第1検出画像P1と第2検出画像P2に共通なある閾値THを用いて、各検出画像データを2値化し、2値化情報に基づいて高さ検出を行う。この2値化情報を図6には2つの丸印で示す。第1検出画像P1を変換して得られた第1識別画像PI1と、第2検出画像P2を変換して得られた第2識別画像PI2とは、それぞれ被検出物に対応した検出画像部分に相当する。よって、図6(A)に比べ図6(B)で識別画像の大きさが大きくなっている。この識別画像の大きさ(径)は閾値THのとりかたに依存するが、この大きさ自体は高さ検出に影響しない。
よって、例えば分布ピークが小さい場合や小さい被検出物の検出では第1の手法を用い、分布ピークが大きい場合や大きい被検出物の検出では第2の手法を用いることとして、両手法を切り替えるか併用することもできる。
第2の実施の形態に関わる表示装置は、ユーザとのインタラクティブな情報の入出力が可能な表示パネル(I/Oディスプレイパネル)として実現してもよい。あるいは、I/Oディスプレイパネルとその外部のICをモジュール実装した表示モジュール、さらには、アプリケーションプログラムの実行部まで備えた、例えばテレビジョン受像機、モニタ装置などとして、当該実施の形態に関わる表示装置を実現してもよい。
以下、アプリケーションプログラムの実行部まで備えた表示装置を例として、第2の実施の形態の詳細を説明する。
図7は、表示装置の全体構成を表すブロック図である。
図7に図解する表示装置10は、I/Oディスプレイパネル10Pと、バックライト20と、表示ドライブ回路1100と、受光ドライブ回路1200と、画像処理部1300と、アプリケーションプログラム実行部1400とを有する。
上記表示ドライブ回路1100が線順次で画素駆動を行って液晶層(光変調層)を駆動するのに対し、受光ドライブ回路1200は光センサアレイを線順次で駆動する回路である。なお、光センサからの受光データは、例えばフレーム単位でフレームメモリ(FM)に蓄積され、撮像画像(複数の検出画像)として画像処理部1300へ出力される。
また、本発明の適用により高精度な高さ検出ができる。このため、高さ範囲を数段階に区分して、どの区分に指先などの被検出物が存在するかに応じて、アプリケーションソフトウエアに、単なるボタン切り替えなどの2値情報以上の情報量をもつ多値情報を入力することもできる。よって、動作の程度、例えばゲームなどのアクションの程度などを指先の高さで制御するアプリケーションソフトウエアの操作への適用も可能である。
なお、簡単な例では、指先などの被検出物の位置座標(高さを含む)を表示データに含むようにし、I/Oディスプレイパネル10P上に表示させる処理も例示できる。
図8は、I/Oディスプレイパネル10Pの構成例を示す図である。
図8に図解するI/Oディスプレイパネル10Pは、表示領域DRおよびセンサ領域SRを含む表示部10P1と、表示Hドライバ(DH.DRV)2200と、表示Vドライバ(DV.DRV)2300を有する。また、I/Oディスプレイパネル10Pは、センサ読み出しHドライバ(SRH.DRV)6SRHと、センサ読み出しVドライバ(SV.DRV)6SRVとを有する。
画素ユニットとは、3色または4色等の色配列の基本をなす画素の組であり、画素ユニットを規則的に配列することにより表示領域DRおよびセンサ領域SRが形成されている。
光センサPSのアノードは、キャパシタCの大きさで蓄積容量が決まり、その蓄積電荷がリセットスイッチRSTSWによって接地電位に放電(リセット)されるようになっている。リセットスイッチRSTSWをオンからオフの状態にしてから、つぎにオンするまでの時間が電荷蓄積時間、つまり撮像時間に相当する。
蓄積電荷は読み出しスイッチRSWがオンとなるタイミングで、バッファアンプBAMPを介してセンサ線SLに供給され、図9に示す画素ユニットの基本構成3100の外部へ出力される。また、リセットスイッチRSTSWのオンとオフの動作は、リセット線RSTLにより供給されるリセット信号により制御され、読み出しスイッチRSWのオンとオフの動作は、リード制御線RCLにより供給されるリード制御信号により制御される。リセット線RSTLとリード制御線RCLによりセンサ走査信号線SSCNを構成する。
図10では、赤(R)表示時の画素(R画素)を含む画素ユニットの基本構成10PRと、緑(G)表示時の画素(G画素)を含む画素ユニットの基本構成10PGと、青(B)表示時の画素(B画素)を含む画素ユニット10PBとが表示部10P1内に並んで示されている。なお、画素の色は他の実施の形態ではカラーフィルタの色配列で規定されるが、本実施の形態では、フィールドシーケンシャル方式であるためLED光源の色で規定される。よって、図10に示す3つの画素ユニットの基本構成10PR,10PG,10PBは、時系列に表示色が変化する同一画素ユニットを示すものである。
なお、センサ線SLに定電流源IGが接続され、センサ読み出しHドライバ6SRHで感度良く受光量に対応した信号が検出されるようになっている。
図11(A)に画素ユニットの平面(受光異方性付与部4(図1(A)参照)の領域区分)を示す。また、図11(B)に、画素ユニットの断面を図11(A)と対応して示す。
(液晶)表示装置10は、2枚のガラス基板が貼り合わされ、その間や外面側に種々の機能層を有して、バックライト20と表示面11との間に配置された表示部10P1が配置されている。ここでいう表示部10P1は、図7のI/Oディスプレイパネル10Pの有効表示領域に対応する。
TFT基板30の表示面11側の主面には、絶縁膜32A、配線層32B、平坦化膜32Cからなる受光層32が形成されている。また、TFT基板30の他方の主面(裏面)には、第1偏光板40が貼られている。
フォトダイオードPDの上方を開口部とする配線層32Bには、図9のセンサ線SL、リセット線RSTL、リード制御線RCLおよび電源線等となる多数の配線が形成されている。
平坦化膜32Cは、配線による段差を平坦化するように配線を覆って形成されている。
対向電極FEおよび画素電極PEは透明電極材料からなり、対向電極FEは画素間共通の大きさで配置され、画素電極PEは画素ごとに分離されている。特に画素電極PEは垂直方向に長いスリットを多数有する。
画素電極PEの表面および下地の絶縁膜33Aを覆って、第1配向膜34が形成されている。
スペーサが形成されていない箇所から、2枚の基板間の内部空間に液晶が注入されている。その後、液晶の注入箇所が閉じられると、液晶がTFT基板30、対向基板31およびスペーサ内に液晶が封入され、これにより液晶層37が形成されている。液晶層37は、第1配向膜34と第2配向膜36に接しているため、それら配向膜のラビングの向きで液晶分子の配向方向が決められる。
この場合、画素電極PEと対向電極FEは絶縁分離されているが、下層側の対向電極FEは、上層側で液晶層37に接する画素電極PEのパターンの間から液晶に電気的な作用を与える。このため、横方向の駆動モードでは電界の向きが横方向となる。これに対し、2つの電極が液晶層37を、その厚さ方向から挟んで配置される場合は、電界の向きが縦方向(厚さ方向)となる。
第2偏光板50の表示面11側は不図示の保護層に覆われ、その最表面が、外部から画像を視認する表示面11となっている。
図12に示すように、表示部10P1の列方向(垂直方向)に延びるラインとしてセンサ領域(遮光領域)SRが形成され、その間に表示領域DRが配置される。図12で太い破線で示す四角の領域が画素ユニットであり、画素の所定数個に対応する。RGB3色表示の場合の画素ユニットは3画素とブラックマトリクスに対応した面積を有するが、フィールドシーケンシャル方式では色表示の色数と画素ユニットの画素数は必ずしも対応していなくてもよい。
この赤成分の光Lrを受光したときにフォトダイオードPDから出力されるセンサ出力の集合から、例えば第1検出画像P1(図4〜図6参照)が構成される。また、青成分の光Lbを受光したときにフォトダイオードPDから出力されるセンサ出力の集合から、例えば第2検出画像P2(図4〜図6参照)が構成される。
つぎに、第1検出画像P1および第2検出画像P2を取得する手順、ならびに、高さ検出の手順を含む表示装置10の動作について、詳細に説明する。
また、このときバックライト20も表示ドライブ回路1100によって駆動され、I/Oディスプレイパネル10Pと同期した点灯と消灯の動作がなされる。
このような1/3フレーム期間(1/120秒間)がR,G,Bの各色で3回繰り返すことで1フレームの画像表示がなされる。
図15(A)に、書き込み動作期間とスキャン動作を模式的に示す。図15(B1)にR発光期間を、図15(B2)にG発光期間を、図15(B3)にB発光期間を、それぞれ示す。
図15(B1)〜図15(B3)は、図14と同様に、非発光期間(バックライトオフ)と発光期間(バックライトオン)が短い周期(1/360秒)で繰り返されることを表している。
この動作は、期間T3とT4、期間T5とT6の組み合わせで、G発光表示とB発光表示でも、同様に繰り返される。
指の位置は撮像データの中央に位置し、各撮像データのピーク位置は指のある位置からそれぞれ左右にずれていることが分かる。R発光時のピーク位置座標を(x1,y1)、B発光時のピーク位置座標を(x2,y1)とする。
ピーク間距離|x1−x2|は指高さdに対して単調増加している。このことから、ある指高さで検知使用とした際、ピーク間距離の閾値を切ることにより、ある高さに被検出物が来ているかどうか判定することができる。
ピーク間距離|x1−x2|>16の場合に「指あり」、
ピーク間距離|x1−x2|≦16の場合に「指なし」
とすれば、非接触で被検出物の有無を判定することができる。
また、光センサPS(図11(B)の受光層32)および受光異方性付与部4(図11(B)のカラーフィルタ35)は、表示装置10と同一のプロセスで作成できる。このため、本実施の形態の表示装置10は、静電容量タイプなどで必要であった外付け部材が不要となり、コストを削減することができる。
さらに、時分割方式を採用することにより、非常に分解能が高い撮像データを得ることができ、受光面から被検出物までの距離を高精度で演算することができる。
図11〜図12に示す例では、センサ受光面の真上を遮光する構造としたが、例えば図18(B)〜図18(C)のように、センサ受光面よりも遮光部60が小さくなっても、光センサPSの受光異方性が保たれれば採用することができる。逆に、遮光部60をセンサ受光面よりも大きくしても、光センサPSの受光異方性が保たれれば採用することができる。
さらに、液晶モードは、TN、VA、IPS、FFS、ECBなど問わない。
本実施の形態は、空間分割方式を採用した(液晶)表示装置に関し、図19〜図21に例示される。
ここで図19は第2の実施の形態に関わる図11に対応し、図20は図12に、図21は図13に、それぞれ対応する。以下、図19〜図21が、図11〜図13と異なる点を説明し、同一符号を付した構成の説明を省略する。また、図7〜図10、ならびに、第1の実施の形態で述べた検出手法の基本は本実施の形態でも適用される。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様、TFT基板30に受光層32と表示電極層33を同一プロセスで形成し、また、対向基板31にカラーフィルタ15を形成する。受光層32にはフォトダイオードPDがアレイ状に配置され、これにより光センサアレイ3(図1参照)が形成される。
この光センサの種類とは、カラーフィルタ15の光透過特性が異なるとの意味である。つまり、カラーフィルタ15の光透過特性が異なることでフォトダイオードPDに受光異方性をもたせることから、この意味で光センサアレイを空間的に分離している。
この右側開口のセンサ領域を右異方性センサ領域SRRと呼び、左側開口のセンサ領域を左異方性センサ領域SRLと呼ぶ。
配置方法については市松状に限定せずに、ストライプ状配置としてもよい。
そこで第3の実施の形態では、検出光に赤外線(波長λ=850[nm])の赤外光IRを用いることにより、表示画像に依存しないシステムを採用した。ただし、可視光でも同様のシステムを組むことは可能である。
IR透過部62を形成する手法は種々あるが、ここでは図19に示すように、赤(R)のカラーフィルタ部に赤(R)の透過フィルタ層を重ねた2層重ね構造により、これを実現している。
図23(A)〜図23(C)の各色の波長範囲を参照すると、図22(A)のRBフィルタは、可視光を遮断する一方、赤外線(波長λ=850[nm])を良好に透過することが分かる。これにより表示画像に依存しないシステムを組むことができる。
図22(B)にその透過スペクトルを示す。
このスペクトルから可視光遮断効果がRBフィルタより高いことがわかり、その分、検出精度を向上させることが可能となる。
指の位置は撮像データの中央に位置し、各撮像データのピーク位置は指のある位置からそれぞれ左右にずれていることが分かる。右異方性センサから出力される撮像データのピーク位置座標を(X1,Y1)、左異方性センサから出力される撮像データのピーク位置を(X2,Y1)とする。
そのピーク位置のx座標差分|X1−X2|を計算することにより、図16と同様のグラフを得ることができる。
第1および第2の実施の形態と同様な指高さで検知使用とした際、ピーク間距離の閾値を基準として、ある高さに被検出物が存在するか否かを判定することができる。また、第2の実施の形態と同様に、高さ情報を含む位置情報をアプリケーションソフトの操作へ応用することができる。
また、図19に示すように画素ユニットはRGBの3色混合の場合は3画素分とセンサ領域との合計の面積とし、4色混合の場合はさらに1画素分大きい面積とする。
さらに空間分割方式を採用することにより、特殊な3色LEDバックライトを使う必要がないため、低コストで実現可能であり、1画面の表示クロック周波数も時分割より低くてすむ。
図19〜図21に示す例では、センサ受光面の真上を遮光する構造としたが、例えば図25(B)〜図25(D)のように、センサ受光面をより完全に覆うようにしてもよいし、一部または全部を覆わないようにしてもよい。ただし、これらの変形例では、光センサPSの受光異方性が保たれることを条件とする。
特に空間分割型の場合で可視光で検出することを前提とするならば、反射型液晶表示装置に本発明を応用して被検出物の影を撮像するものでもよい。その場合、IR光源などの特別な光源を含むバックライト20が不要となる。
[レンズアレイによる受光異方性]
つぎに、レンズアレイによる受光異方性の付与について図面を参照して説明する。この第4の実施の形態は、空間分割方式の一種であり第3の実施の形態のカラーフィルタ15にIR透過部62を設ける代わりに採用できる構成を示すものである。
本発明が適用可能な表示装置は、液晶表示以外の表示方法、例えば有機EL、無機EL、電子ペーパーなどの方式は問わない。
有機EL表示装置70は、基板71の積層構造内に、R,G,Bの光をそれぞれ自発光する有機EL膜を備える。
この有機EL膜に赤外光成分IRを発光する、または、多く含む発光特性の有機積層膜72IRを形成しておき、これをIR光源とする。
本実施の形態では第3の実施の形態と同様なカラーフィルタ15によりフォトダイオードPDに受光異方性を持たせることが可能である。
以上説明した本実施形態に係る表示装置は、図28〜図32に示す様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置、ビデオカメラなど、電子機器に入力された映像信号、若しくは、電子機器内で生成した映像信号を、画像若しくは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。以下に、本実施形態が適用される電子機器の一例について説明する。
本適用例に係るテレビは、フロントパネル120やフィルターガラス130等から構成される映像表示画面部110を含む。映像表示画面部110として第2〜第5の本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含む。表示部112として第2〜第5の実施形態に係る表示装置を用いることができる。
本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含む。表示部123として第2〜第5の実施形態に係る表示装置を用いることができる。
本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含む。表示部134として本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含む。ディスプレイ144やサブディスプレイ145として第2〜第5の本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
Claims (10)
- 複数の光センサが2次元配置され、受光異方性を有する光センサアレイと、
前記光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、
前記光センサアレイの前記被検出物が接近する側に位置し、1つの前記光センサの受光面に対向する部分が、遮光部と、当該遮光部の一方向の一方側から斜めに入る光と他方側から斜めに入る光とに異なる波長選択性を持たせることで前記光センサに受光異方性を付与するカラーフィルタとを含む受光異方性付与部と、を有し、
前記カラーフィルタは、前記遮光部の一方向の一方側にあって、第1色成分を透過する波長選択性を持たせる第1色成分透過フィルタと、前記遮光部の一方向の他方側にあって、前記第1色成分と異なる第2色成分を透過する波長選択性を持たせる第2色成分透過フィルタとを有し、
前記検出駆動部は、複数の光を時分割で前記被検出物に照射し、前記複数の光のうち前記第1色成分の光の照射時に対応する期間と、前記複数の光のうち前記第2色成分の光の照射時に対応する期間とに前記光センサによる撮像を行い、当該撮像によって前記複数の検出画像を発生させる
検出装置。 - 複数の光センサが2次元配置され、受光異方性を有する光センサアレイと、
前記光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、を有し、
前記光センサアレイの前記被検出物が接近する側に、前記光センサに対向する部分ごとに透過光の波長範囲を制限するカラーフィルタが配置され、
光センサの受光面と対向して前記カラーフィルタの遮光部が配置され、当該遮光部に隣接するカラーフィルタ部分の透過光の波長範囲が、各光センサに対しセンサ配置面内の少なくとも一方の方向で異なることによって前記光センサアレイに前記受光異方性をもたせている
検出装置。 - 前記高さ検出部は、前記複数の検出画像の各々において前記被検出物に対応した前記画
像部分を識別し、当該識別した画像部分の受光量のピーク位置を前記複数の検出画像の各
々で求め、当該複数の検出画像における前記受光量のピーク位置の差から演算により前記
高さを求める
請求項1または2に記載の検出装置。 - 前記高さ検出部は、前記複数の検出画像の各々に対し検出画像に含まれる各センサ出力
を閾値との大小関係で2値化し、得られた2値化情報から前記被検出物に対応した画像部
分を識別し、当該画像部分の各重心位置を算出し、求めた重心位置の差から演算により前
記高さを求める
請求項1または2に記載の検出装置。 - 入力する映像信号に応じて入射光を変調し、発生した表示画像を出力する光変調部と、
前記光変調部からの前記表示画像を表示する表示面と、
複数の光センサが2次元配置され、受光異方性を有する光センサアレイと、
前記光センサアレイを駆動して前記表示面に接触または近接する被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、
前記光変調部と前記表示面との間に位置し、1つの前記光センサの受光面に対向する部分が、遮光部と、当該遮光部の一方向の一方側から斜めに入る光と他方側から斜めに入る光とに異なる波長選択性を持たせることで前記光センサに受光異方性を付与するカラーフィルタと、を含む受光異方性付与部と、を有し、
前記カラーフィルタは、前記遮光部の一方向の一方側にあって、第1色成分を透過する波長選択性を持たせる第1色成分透過フィルタと、前記遮光部の一方向の他方側にあって、前記第1色成分と異なる第2色成分を透過する波長選択性を持たせる第2色成分透過フィルタを有し、
前記検出駆動部は、複数の光を時分割で前記被検出物に照射し、前記複数の光のうち前記第1色成分の光の照射時に対応する期間と、前記複数の光のうち前記第2色成分の光の照射時に対応する期間とに前記光センサによる撮像を行い、当該撮像によって前記複数の検出画像を発生させる
表示装置。 - 前記検出駆動部は、前記光変調部が前記表示画像を出力していない期間に、前記被検出物の撮像による前記複数の検出画像の発生を行う
請求項5に記載の表示装置。 - 前記検出駆動部は、前記光変調部が変調する可視光と異なる非可視光を前記被検出物に
照射することで前記被検出物の撮像による前記複数の検出画像の発生を行う
請求項5に記載の表示装置。 - 入力する映像信号に応じて入射光を変調し、発生した表示画像を出力する光変調部と、
前記光変調部からの前記表示画像を表示する表示面と、
複数の光センサが2次元配置され、受光異方性を有する光センサアレイと、
前記光センサアレイを駆動して前記表示面に接触または近接する被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、
前記光センサアレイと前記表示面との間に前記光変調部が配置され、
前記光変調部と前記表示面との間に、前記光変調部の前記光センサに対向する部分ごとに透過光の波長範囲を制限するカラーフィルタが配置され、
光センサの受光面と対向して前記カラーフィルタの遮光部が配置され、当該遮光部に隣接するカラーフィルタ部分の透過光の波長範囲が、各光センサに対しセンサ配置面内の少なくとも一方の方向で異なることによって前記光センサアレイに前記受光異方性をもたせている
表示装置。 - 前記検出駆動部は、前記光変調部が前記表示画像を出力している期間に、前記光変調部が変調する可視光及び当該可視光と異なる非可視光を前記被検出物に照射することで前記被検出物の撮像による前記複数の検出画像の発生を行う
請求項8に記載の表示装置。 - 受光異方性を有する光センサアレイ内の複数の光センサから、異なる受光異方性に対応する光センサの組み合わせで複数回、被検出物を撮像するステップと、
前記複数回の撮像によって得られる複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップと、を含み、
前記光センサアレイ内の複数の光センサの各々は、遮光部と、当該遮光部の一方向の一方側から斜めに入る光と他方側から斜めに入る光とに異なる波長選択性を持たせるカラーフィルタとを含む受光異方性付与部とによって前記受光異方性をもたせた光センサであり、
前記カラーフィルタは、前記遮光部の一方向の一方側にあって、第1色成分を透過する波長選択性を持たせる第1色成分透過フィルタと、前記遮光部の一方向の他方側にあって、前記第1色成分と異なる第2色成分を透過する波長選択性を持たせる第2色成分透過フィルタを有し、
前記被検出物を撮像するステップでは、複数の光を時分割で前記被検出物に照射し、前記複数の光のうち前記第1色成分の光の照射時に対応する期間と、前記複数の光のうち前記第2色成分の光の照射時に対応する期間とに前記光センサによる撮像を行い、当該撮像によって前記複数の検出画像を発生させる
近接距離測定方法。
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