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JP5534006B2 - 伝送装置、伝送方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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JP5534006B2 - 伝送装置、伝送方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、パケットやフレーム等のPDU(Protocol Data Unit)の伝送を制御する技術に関する。
従来、パケット伝送ネットワークにおいて、イーサネット(登録商標)OAM(Operations, Administration and Maintenance)フレームを用いて保守や管理を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。また、パケット伝送ネットワークでは、このような保守や管理とは別にフロー制御などの通信制御が行われている。特に、データセンターやストレージエリアネットワーク(SAN:Storage Area Network)等のためにパケットロスのないイーサネット(登録商標)環境を構築する必要がある場合には、一般的にフロー制御が使用される。パケット伝送ネットワークにおいてフロー制御を行う場合、物理ポート単位での制御や、プライオリティーグループ単位での制御などが行われている。
物理ポート単位での制御では、IEEE802.3で規定されている物理ポート単位でのフロー制御が行われる。具体的には、受信側のバッファにトラフィックを処理する十分な容量が残っていない場合に、受信側からポーズフレームを送信して送信側のデータ送信を一時的に停止させる。また、プライオリティーグループ単位での制御では、同一物理ポート内のトラフィック毎に優先度を付与することによって、プライオリティーフロー制御が行われる。プライオリティーフロー制御は、IEEE802.1Qbbで規定されており、QoS(Quality of Service)を確保することが目的とされている。プライオリティーフロー制御では、プライオリティー独立でフロー制御が実行される。
特表2007−536878号公報
しかしながら、従来のフロー制御では以下のような問題があった。物理ポート単位でのフロー制御では、複数のトラフィックを収容した物理リンクにおいて、あるトラフィックに輻輳が発生した場合に、同一物理リンク内の全てのトラフィックの送信が一時的に停止されてしまう。すなわち、物理ポート単位でのフロー制御では、物理的なリンク単位でポーズフレームが送受信される。そのため、一つのポートに複数のトラフィックが含まれる場合には、あるトラフィックで輻輳が生じると、同一ポート内の全トラフィックが一時的に送信停止していた。
また、プライオリティーフロー制御は、八つのプライオリティー毎のフロー制御として実現される。そのため、あるトラフィックに輻輳が発生した場合に、輻輳が発生したトラフィックと同一プライオリティーに属する全てのトラフィックの送信が一時的に停止されてしまう。また、プライオリティーフロー制御は、ホップ単位での制御である。そのため、プライオリティーフロー制御では、エンドポイント間でのトラフィック個別のフロー制御を実現することはできなかった。
このように、複数のトラフィックが混在するネットワークにおいて、IEEEに規定されたフロー制御を使用すると、トラフィック毎に個別のフロー制御を実施することはできなかった。
上記事情に鑑み、本発明は、エンドツーエンドのトラフィック毎にフロー制御を行うことを可能とする技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、伝送装置であって、受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファと、前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示するための制御信号を生成する信号生成部と、前記制御信号を送信する送信部と、を備える。
本発明の一態様は、伝送方法であって、受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファを備える伝送装置が、前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示するための制御信号を生成する信号生成ステップと、前記伝送装置が、前記制御信号を送信する送信ステップと、を備える。
本発明の一態様は、受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファを備える伝送装置に対し、前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示するための制御信号を生成する信号生成ステップと、前記伝送装置が、前記制御信号を送信する送信ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、エンドツーエンドのトラフィック毎にフロー制御を行うことが可能となる。
パケット伝送システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 複数台のパケット伝送装置10と通信可能に接続されるパケット伝送装置10の構成の概略を表す図である。 1台のパケット伝送装置10及び複数台の通信端末20と通信可能に接続されるパケット伝送装置10の構成の概略を表す図である。 パケット伝送装置の具体的な構成例を表す図である。 送受信制御部の機能構成を表す概略ブロック図である。 OAMフレームのフォーマットの具体例を表す図である。 受信パケットを受けた場合の処理の流れを表すフローチャートである。 輻輳検出部の監視処理に関する処理の流れを表すフローチャートである。
図1は、パケット伝送システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。パケット伝送システム1は、複数台のパケット伝送装置(10−1〜10−8)と、複数台の通信端末20を用いて構成される。各パケット伝送装置10は、特定の他のパケット伝送装置と無線通信可能に接続され、パケットを送受信する。図1の場合、パケット伝送装置10−3に対し、パケット伝送装置10−1、10−2及び10−4が無線通信可能に接続されている。また、パケット伝送装置10−4に対し、パケット伝送装置10−3、10−5及びパケット伝送装置10−6が無線通信可能に接続されている。また、パケット伝送装置10−5に対し、パケット伝送装置10−4及び10−7が無線通信可能に接続されている。また、パケット伝送装置10−6に対し、パケット伝送装置10−4及び10−8が無線通信可能に接続されている。また、複数台の通信端末20が、パケット伝送装置10−1、10−2及び10−7に対して通信可能に接続されている。
パケット伝送システム1には、予めトラフィックが設定されている。図1の場合、トラフィック31が、パケット伝送装置10−1及びパケット伝送装置10−7間のエンドツーエンドのトラフィックとして設定されている。すなわち、トラフィック31が、パケット伝送装置10−1から、パケット伝送装置10−3、10−4及び10−5を経由して、パケット伝送装置10−7に到達するトラフィックとして設定されている。また、トラフィック32が、パケット伝送装置10−2及びパケット伝送装置10−6間のエンドツーエンドのトラフィックとして設定されている。すなわち、トラフィック32が、パケット伝送装置10−2から、パケット伝送装置10−3及び10−4を経由して、パケット伝送装置10−6に到達するトラフィックとして設定されている。トラフィック31及びトラフィック32では、例えば通信端末20から送出されたデータが伝送される。図1の場合、パケット伝送装置10−3及び10−4間の物理リンクは、トラフィック31及びトラフィック32を収容している。このように、図1に示されるパケット伝送システム1は、複数のトラフィックを収容する物理リンクを有している。
パケット伝送システム1では、Ethernet(登録商標)OAM(Operations, Administration and Maintenance)のMEP(Maintenance entity group End Point)及びMIP(Maintenance entity group Intermediate Point)が設定されている。例えば図1の場合、パケット伝送装置10−1、10−2、10−6及び10−7がMEPとして設定されている。また、パケット伝送装置10−3、10−4及び10−5がMIPとして設定される。
具体的には、パケット伝送装置10−1とパケット伝送装置10−7に対し、同一のMEP(MEP ID=A)が設定される。また、パケット伝送装置10−2とパケット伝送装置10−6に対し、同一のMEP(MEP ID=B)が設定される。また、MEP間に位置するパケット伝送装置10−3及びパケット伝送装置10−4には、MIP(MEP ID=A,B)が設定される。また、MEP間に位置するパケット伝送装置10−5には、MIP(MEP ID=A)が設定される。
以上のようにMEP及びMIPの設定がなされることによって、パケット伝送装置10−1及びパケット伝送装置10−7間と、パケット伝送装置10−2及びパケット伝送装置10−6間において、各トラフィックに沿った個別のOAMフレームが伝送される。
パケット伝送システム1では、MEPとして設定された受信側のパケット伝送装置10(図1の場合はパケット伝送装置10−6及び10−7)において輻輳が生じた場合に、この受信側のパケット伝送装置10が、送信側のエンドポイント(端点)となるパケット伝送装置10(図1の場合はパケット伝送装置10−1及び10−2)に対してOAMフロー制御フレーム61を送信する。パケット伝送システム1では、このようなOAMフロー制御フレーム61の送受信によって、フロー制御が実現される。なお、パケット伝送システム1では、送信側のエンドポイント(端点)となる装置は、パケット伝送装置10のみであり、ユーザーデータを生成する通信端末20は送信側のエンドポイント(端点)にはならない。
なお、図1に表されるパケット伝送システム1の構成は一例にすぎない。パケット伝送システム1に備えられるパケット伝送装置10の台数、接続関係、トラフィックの経路などは適宜変更されても良い。また、どのパケット伝送装置10がMEP又はMIPとして設定されるかも適宜変更されても良い。また、パケット伝送装置10には複数台の通信端末20ではなく一台の通信端末20が接続されても良い。また、各パケット伝送装置10−1〜10−8に対して、不図示のパケット伝送装置や他の通信装置や通信端末20がさらに接続されても良い。
図2Aは、複数台のパケット伝送装置10と通信可能に接続されるパケット伝送装置10の構成の概略を表す図である。図2Aの場合、パケット伝送装置10は、複数のアンテナ部11、複数の送受信制御部12及び中継制御部13を備える。
アンテナ部11は、無線通信可能に接続された他のパケット伝送装置10のアンテナ部11との間で無線信号の送受信を行う。アンテナ部11は、送受信制御部12から受けた送信すべきパケット(以下、「送信パケット」という。)を、無線通信可能に接続された他のパケット伝送装置10のアンテナ部11へ送信する。また、アンテナ部11は、無線通信可能に接続された他のパケット伝送装置10のアンテナ部11からパケットを受信し(以下、受信されたパケット(以下、「受信パケット」という。)を送受信制御部12へ渡す。
送受信制御部12は、受信パケットを判別し、OAM処理などを行う。送受信制御部12は、アンテナ部11から通常のパケットを受信パケットとして受けると、受信パケットを中継制御部13へ渡す。なお、通常のパケットとは、OAMフレームではないパケットであり、例えばユーザーデータのパケットである。また、送受信制御部12は、アンテナ部11から自装置宛ではないOAMフレームを受信パケットとして受けると、受信パケットを中継制御部13へ渡す。また、送受信制御部12は、中継制御部13から送信パケットを受けると、アンテナ部11を介して送信パケットを送信する。
中継制御部13は、送受信制御部12から受けた受信パケットについて、ヘッダ情報などに基づいて中継処理を行う。中継制御部13が行う中継処理は、既存の技術を用いて実現される。
図2Bは、1台のパケット伝送装置10及び複数台の通信端末20と通信可能に接続されるパケット伝送装置10の構成の概略を表す図である。図2Bの場合、パケット伝送装置10は、アンテナ部11、送受信制御部12及び中継制御部14を備える。図2Bにおけるアンテナ部11及び送受信制御部12の構成は、図2Aにおけるアンテナ部11及び送受信制御部12と同じである。中継制御部14は、複数の通信端末20に対して接続されている点で中継制御部13と異なる。中継制御部14は、通信端末20から受信したパケットについて、ヘッダ情報などに基づいて中継処理を行う。また、中継制御部14は、送受信制御部12から受けた受信パケットについて、ヘッダ情報などに基づいて中継処理を行う。中継制御部14が行う中継処理は、既存の技術を用いて実現される。
図3は、パケット伝送装置10−3の具体的な構成例を表す図である。パケット伝送装置10の送受信制御部12には、例えば図3に示されるように、複数のアンテナ部11が接続されても良いし、一つのアンテナ部11が接続されても良い。図3の場合、パケット伝送装置10−3の送受信制御部12−1には、パケット伝送装置10−1と無線通信するためのアンテナ部11−1と、パケット伝送装置10−2と無線通信するためのアンテナ部11−2とが接続されている。また、パケット伝送装置10−3の送受信制御部12−2には、パケット伝送装置10−4と無線通信するためのアンテナ部11−3が接続されている。各アンテナ部11は、例えばマイクロ波などの指向性の強い電波を用いて、対向して設置された他のアンテナ部11と無線通信するように構成されても良い。
図4は、送受信制御部12の機能構成を表す概略ブロック図である。送受信制御部12は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、送受信制御プログラムを実行する。送受信制御部12は、送受信制御プログラムの実行によって、パケット受信部121、パケットフィルタ122、OAM処理部123、送信制御部124、受信パケットバッファ125、輻輳検出部126、OAM生成部127、送信パケットバッファ128、パケット送信部129を備える装置として機能する。なお、送受信制御部12の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。送受信制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、送受信制御部12が備えるCPUやメモリ等のハードウェアの一部又は全部は、中継制御部13や他の送受信制御部12と共有されても良い。
パケット受信部121は、アンテナ部11から受信パケットを受けると、受信処理を行い、受信パケットをパケットフィルタ122に渡す。
パケットフィルタ122は、受信パケットがOAMフレームであるか否か判定する。受信パケットがOAMフレームである場合、パケットフィルタ122は受信パケットをOAM処理部123へ渡す。一方、受信パケットがOAMフレームではない場合、パケットフィルタ122は受信パケットを受信パケットバッファ125へ渡す。
OAM処理部123は、パケットフィルタから受信パケットを受けると、受信パケット(OAMフレーム)がOAMフロー制御フレーム61であるか否か判定する。OAMフレームがOAMフロー制御フレーム61である場合、OAM処理部123はOAMフロー制御フレーム61を送信制御部124へ渡す。一方、OAMフレームがOAMフロー制御フレーム61でない場合、OAM処理部123はOAMフレームに基づいてOAM処理を行う。なお、OAM処理部123が行うOAM処理は既存の技術を用いて実現される。
送信制御部124は、OAMフロー制御フレーム61に設定されたフロー制御時間に従って、送信パケットバッファ128に対し送信制御信号を出力する。
受信パケットバッファ125は、パケットフィルタ122から受けた受信パケットをバッファリングする。受信パケットバッファ125は、所定のタイミング又は中継制御部14による制御に応じて、受信パケットを中継制御部14へ出力する。
輻輳検出部126は、受信パケットバッファ125のパケット蓄積量を監視する。輻輳検出部126は、受信パケットバッファ125のパケット蓄積量が予め定められた上限閾値を超えると、OAM生成部127に対し停止用OAM生成制御信号を出力する。停止用OAM生成制御信号とは、送信停止用のOAMフロー制御フレーム61を生成することを指示するための信号である。また、輻輳検出部126は、受信パケットバッファ125のパケット蓄積量が予め定められた下限閾値を下回ると、OAM生成部127に対し再開用OAM生成制御信号を出力する。再開用OAM生成制御信号とは、送信再開用のOAMフロー制御フレーム61を生成することを指示するための信号である。なお、上限閾値及び下限閾値は、設計者又は管理者によって適宜設定される。例えば、設計者又は管理者は、パケット伝送装置10に通信可能に接続された他の端末装置を操作することによって、上限閾値又は下限閾値の設定を変更する。
OAM生成部127は、OAM生成制御信号に従ってOAMフロー制御フレーム61を生成し、送信パケットバッファ128へ出力する。
送信パケットバッファ128は、中継制御部14から送信パケットを受けると、送信パケットをバッファリングする。また、送信パケットバッファ128は、OAM生成部127からOAMフロー制御フレーム61を受けると、OAMフロー制御フレーム61をバッファリングする。そして、送信パケットバッファ128は、所定の規則に従ってバッファリングしている送信パケットやOAMフロー制御フレーム61をパケット送信部129に出力する。このとき、送信パケットバッファ128は、送信パケットよりもOAMフロー制御フレーム61を優先的にパケット送信部129へ出力する。また、送信パケットバッファ128は、送信制御部124から送信制御信号を受けると、送信制御信号を受けた時から、送信制御信号に設定されている時間が経過するまでの間、パケット送信部129への送信パケットの出力を停止する。なお、送信パケットバッファ128は、送信制御信号を受けた後であって送信制御信号に設定されている時間が経過する前であっても、OAM生成部127からOAMフロー制御フレーム61を受けた場合には、OAMフロー制御フレーム61を優先的にパケット送信部129へ出力する。また、送信パケットバッファ128は、送信制御信号を受けた後であって送信制御信号に設定されている時間が経過する前であっても、設定された時間が“0”である送信制御信号を送信制御部124から新たに受けた場合には、停止していた送信パケットの出力を再開する。
パケット送信部129は、送信パケットバッファ208が出力した送信パケット又はOAMフロー制御フレーム61に送信処理を行い、アンテナ部11を介して送信を実行する。
図5は、OAMフレームのフォーマットの具体例を表す図である。図5の左側のテーブルは、OAMフレームの一種であるCCM(Continuity Check Message)フレーム51のフォーマットを表す図である。CCMフレーム51のフォーマットは、ITU−T G.1731に規定されている。図5の右側のテーブルは、OAMフロー制御フレーム61のフォーマットを表す図である。CCMフレーム51は、MEL、Version、OpCode、Flags、TLV(Type Length Value) Offset、Sequence Number、MEP ID、MEG ID、TxFCf、RxFCb、TxFCb、Reserved、End TLV等のフィールドを有する。これらのフィールドのうち、Sequence Number、MEP ID、MEG ID、TxFCf、RxFCb、TxFCb、Reserved、End TLVをまとめてTLVフィールド52という。
OAMフロー制御フレーム61は、CCMフレーム51に対してフロー制御情報のフィールド(フロー制御情報フィールド62)を追加することによって構成される。例えば、OAMフロー制御フレーム61は、CCMフレーム51のTLVフィールド52中にフロー制御情報フィールド62を挿入して構成される。より具体的には、OAMフロー制御フレーム61は、例えばCCMフレーム51のReservedフィールドとEND TLVフィールドとの間にフロー制御情報フィールド62を挿入して構成される。フロー制御情報フィールド62は、フロー制御識別子のフィールドと、フロー制御時間のフィールドとを有する。フロー制御識別子のフィールドには、OAMフロー制御フレーム61であることを表す所定の値が設定される。フロー制御時間のフィールドには、送信を停止する時間を表す値が設定される。
図6及び図7は、パケット伝送装置10の送受信制御部12の動作の流れを表すフローチャートである。図6は、受信パケットを受けた場合の処理の流れを表すフローチャートである。また、図7は、輻輳検出部126の監視処理に関する処理の流れを表すフローチャートである。図6及び図7は並行して実行されても良いし、図6の所定の処理(例えばステップS103の受信バッファ処理)の後に図7の処理が実行されても良い。以下、図6及び図7を用いて送受信制御部12の処理について説明する。
まず、図6に表される処理について説明する。パケット受信部121が受信パケットを受けると(ステップS101)、パケット受信部121は受信処理を行い、パケットフィルタ122へ受信パケットを渡す。次に、パケットフィルタ122が、受信パケットのヘッダのEtherTypeを参照し、受信パケットがOAMフレームであるか否か判定する(ステップS102)。受信パケットがOAMフレームではない場合(ステップS102−NO)、受信パケットバッファ125が、受信パケットをバッファリングし、通常通りの処理を行う(ステップS103)。そして、受信パケットバッファ125は、中継制御部14による制御に応じて受信パケットを中継制御部14へ出力する。なお、受信パケットがOAMフレームでない場合とは、例えば受信パケットがユーザーデータのパケットである場合などである。一方、受信パケットがOAMフレームであった場合(ステップS102−YES)、パケットフィルタ122が受信パケットをOAM処理部123へ渡す(ステップS104)。
次に、OAM処理部123が、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61であるか否か判定する(ステップS105)。この処理は、例えば以下のように実行できる。まず、OAM処理部123は、OAMフレームのOpCodeの値に基づいて、受信パケットがCCMフレーム51であるか否か判定する。受信パケットがCCMフレーム51でない場合には、OAM処理部123は、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61ではないと判定する。また、受信パケットがCCMフレーム51である場合には、OAM処理部123はさらにフロー制御識別子の有無を判定する。フロー制御識別子が無い場合には、OAM処理部123は、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61ではないと判定する。一方、フロー制御識別子が有る場合には、OAM処理部123は、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61であると判定する。上記のような判定の結果、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61でない場合(ステップS105−NO)、OAM処理部123が、受信されたOAMフレームに応じて通常のOAMの処理を実行する(ステップS106)。一方、受信パケットがOAMフロー制御フレーム61である場合(ステップS105−YES)、OAM処理部123が、OAMフロー制御フレーム61を送信制御部124へ渡す。
次に、送信制御部124が、OAMフロー制御フレーム61のTLVフィールドに設定されたフロー制御時間を検出する。そして、送信制御部124が、送信制御信号を生成し、フロー制御時間に設定されている時間を送信制御信号に付与して送信パケットバッファ128へ送信する。送信制御信号に設定された時間(フロー制御時間)が“0”の場合(ステップS107−NO)、送信パケットバッファ128は、その時点で送信パケットの送信処理が停止していれば送信処理を再開し、送信処理が行われている状態であれば送信処理を継続する(ステップS108)。一方、フロー制御時間が“0”より大きい場合(ステップS107−YES)、送信パケットバッファ128は、その時点で送信処理を停止していれば送信停止を継続し、送信処理が行われていれば送信を停止する(ステップS109)。
次に、図7に表される処理について説明する。まず、輻輳検出部126が、所定のタイミング毎に受信パケットバッファ125のパケット蓄積量が所定の上限閾値を超過しているか否か判定する(ステップS201)。パケット蓄積量が所定の上限閾値を超過していない場合には(ステップS201−NO)、輻輳検出部126は特に処理を行わない。なお、この場合は、受信パケットバッファ125は通常処理を行う。
一方、パケット蓄積量が所定の上限閾値を超過した場合(ステップS201−YES)、輻輳検出部126が、OAM生成部127に対し停止用OAM生成制御信号を出力する。次に、停止用OAM生成制御信号を受けたOAM生成部127が、OAMフロー制御フレーム61を生成する。このとき、OAM生成部127は、“0”よりも大きい送信停止時間の値(例えば設定可能な送信停止時間の最大値)を、フロー制御時間のフィールドに設定する。OAM生成部127は、自装置(パケット伝送装置10)が受信側のエンドポイントとなっているトラフィックにおいて、送信側のエンドポイントとなっている全てのパケット伝送装置10を、OAMフロー制御フレーム61の送信先として設定する。そして、OAM生成部127は、送信パケットバッファ128にOAMフロー制御フレーム61を出力する。送信パケットバッファ128は、OAM生成部127からOAMフロー制御フレーム61を受けると、OAMフロー制御フレーム61を優先的にパケット送信部129へ出力する。そしてパケット送信部129がOAMフロー制御フレーム61を送信する(ステップS202)。なお、OAM生成部127は、OAMフロー制御フレーム61の送信先(すなわち、自装置が受信側のエンドポイントとなっているトラフィックにおいて送信側のエンドポイントとなっている全てのパケット伝送装置10)を、OAMフレームや受信パケットのヘッダ情報などに基づいて予め取得しておく。また、設計者や管理者などによって、パケット伝送装置10毎に予めトラフィックが設定されることによって、この設定内容に基づき、OAM生成部127がOAMフロー制御フレーム61の上記送信先を取得しても良い。
その後、OAM生成部127は、輻輳検出部126から再開用OAM生成制御信号を受信するまで、ステップS202の処理を繰り返し実行する(ステップS203−NO)。このとき、OAM生成部127は、OAMフロー制御フレーム61を受信して送信処理を停止する装置において送信停止が途切れないような間隔で、OAMフロー制御フレーム61を出力する。例えば、OAM生成部127は、OAMフロー制御フレーム61に設定するフロー制御時間よりも短い時間間隔で、OAMフロー制御フレーム61を生成し出力する。
輻輳検出部126は、ステップS201の処理の後も受信パケットバッファ125のパケット蓄積量の監視を継続する。そして、受信パケットバッファ125のパケット蓄積量が所定の下限閾値を下回った場合(ステップS203−YES)、輻輳検出部126が、OAM生成部127に対し再開用OAM生成制御信号を出力する。次に、再開用OAM生成制御信号を受けたOAM生成部127が、OAMフロー制御フレーム61を生成する。このとき、OAM生成部127は、“0”をフロー制御時間のフィールドに設定する。OAM生成部127は、自装置(パケット伝送装置10)がエンドポイントとなっているトラフィックの送信側のエンドポイントとなっている全てのパケット伝送装置10を、OAMフロー制御フレーム61の送信先として設定する。OAM生成部127は、送信パケットバッファ128にOAMフロー制御フレーム61を出力する。そしてパケット送信部129がOAMフロー制御フレーム61を送信する(ステップS204)。
パケット伝送システム1の動作について、パケット伝送装置10−7において輻輳が生じた場合を例に説明する。この場合、パケット伝送装置10−7が、フロー制御時間のフィールドに“0”より大きい値が設定されたOAMフロー制御フレーム61を生成する。そして、パケット伝送装置10−7が、OAMフロー制御フレーム61をパケット伝送装置10−1宛に送信する。パケット伝送装置10−5、10−4及び10−3は、パケット伝送装置10−7から送信されたOAMフロー制御フレーム61をパケット伝送装置10−1へ向けて転送する。自装置宛のOAMフロー制御フレーム61を受信したパケット伝送装置10−1は、OAMフロー制御フレーム61に設定されているフロー制御時間を抽出し、フロー制御時間に設定された時間が経過するまで送信パケットの送信処理を停止する。また、パケット伝送装置10−1は、受信したOAMフロー制御フレーム61に設定された時間が経過した場合や、フロー制御時間が“0”に設定されたOAMフロー制御フレーム61を新たに受信した場合には、停止していた送信パケットの送信処理を再開する。
パケット伝送システム1では、Eternet(登録商標)OAMのCCMフレーム51を利用してエンドツーエンドでフロー制御情報を伝送することによって、エンドツーエンドでトラフィック毎のフロー制御を行う。このような動作により、トラフィック31と同じ物理リンクを経由するトラフィック32を停止することなく、トラフィック31のみにフロー制御を実施することができる。すなわち、複数のトラフィックを収容した物理リンクにおいて、あるトラフィックにおいて発生した輻輳を原因として、同じ物理リンクを経由する他の全てのトラフィックが停止されてしまうことを回避することが可能となる。
また、上述のように、複数のトラフィックを収容した物理リンクにおいて、輻輳が発生したトラフィック以外のトラフィックには送信停止の影響がでない。そのため、複数のトラフィックを収容した物理リンクでのQoSの確保と効率的な伝送が可能になる。
また、上述のように、送信側のエンドポイント(端点)となる装置は、パケット伝送装置10のみであり、ユーザーデータを生成する通信端末20は送信側のエンドポイント(端点)にはならない。そのため、ユーザーデータを生成する個々の通信端末20毎にフロー制御を行う必要が無く、パケット伝送装置10単位でフロー制御を行うことができる。したがって、例えばパケット伝送装置10に対して複数台の通信端末20が接続してVLAN(Virtual Local Area Network)を形成しているような場合に、VLANから送出されるトラフィックをまとめてフロー制御することが可能となる。
<変形例>
図1に示した実施例では、同一リンクを2つのトラフィック(トラフィック31及び32)が経由するネットワークを例に挙げて示した。しかし、同一リンクを経由するトラフィックの数には特に制限はない。
また、上述した実施例では、Ethenet OAMのCCMフレーム51にフロー制御情報を付加することによってOAMフロー制御フレーム61を生成した。しかしながら、他のOAMフレームにフロー制御情報を付加することによってOAMフロー制御フレーム61を生成しても良い。例えば、ITU−T Y.1731に規定されているVSP(Vender-Specific OAM Function)に対してフロー制御情報を付加することによってOAMフロー制御フレーム61を生成しても良い。
また、上述した実施例では、エンドポイントのMEPとなるパケット伝送装置10に対して、図4に表される送受信制御部12を実装した。しかしながら、MIPとなるパケット伝送装置10に対して、図4に表される送受信制御部12を実装しても良い。例えば、図1におけるパケット伝送装置10−5に対して、図4に表される送受信制御部12を実装しても良い。このように構成されることによって、エンドポイント間のみならず、中継装置(MIP)での輻輳発生時においても、トラフィック個別のフロー制御を行うことが可能となる。なお、この場合、OAM生成部127は、自装置(パケット伝送装置10)が受信側のエンドポイントとなっているトラフィックではなく、自装置(パケット伝送装置10)が中継するトラフィックにおいて、送信側のエンドポイントとなっている全てのパケット伝送装置10宛にOAMフロー制御フレーム61を送信する。
また、上述した実施例では、再開用OAM生成制御信号を受けたOAM生成部127は、フロー制御時間のフィールドに“0”を設定してOAMフロー制御フレーム61を生成した。しかしながら、再開用OAM生成制御信号を受けたOAM生成部127は、送信パケットの送信処理を停止しているパケット伝送装置10に対して、送信パケットの送信処理の再開を指示することができるのであれば、どのような形態のOAMフロー制御フレーム61を生成しても良い。例えば、フロー制御時間のフィールドに“0”を設定するのではなく、送信処理の再開を表す所定の文字列や記号を設定するようにOAM生成部127が構成されても良い。
また、上述した実施例では、PDU(Protocol Data Unit)の具体例としてパケットやフレームが用いられたが、他のPDUを伝送する伝送装置としてパケット伝送装置10及びパケット伝送システム1が構成されても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本願は、2010年4月15日に、日本に出願された特願2010−093991号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
エンドツーエンドのトラフィック毎にフロー制御を行うことができる。
10(10−1〜10−8) パケット伝送装置(伝送装置)
20 通信端末
31,32 トラフィック
11 アンテナ部
12 送受信制御部
13,14 中継制御部
121 パケット受信部
122 パケットフィルタ
123 OAM処理部
124 送信制御部
125 受信パケットバッファ(受信バッファ)
126 輻輳検出部(信号生成部)
127 OAM生成部(信号生成部)
128 送信パケットバッファ
129 パケット送信部(送信部)

Claims (5)

  1. 受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファと、
    前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示し、前記他の伝送装置と自装置との間の伝送装置に対しては送信の停止を指示しないことを示す制御信号を生成する信号生成部と、
    前記制御信号を送信する送信部と、
    を備える伝送装置。
  2. 前記信号生成部は、前記他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を再開することを指示するための制御信号を生成し、
    前記送信部は、前記伝送単位データの送信を再開することを指示するための制御信号を送信する、請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記信号生成部は、OAM(Operations, Administration and Maintenance)フレームに所定の値を設定することによって前記制御信号を生成する請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファを備える伝送装置が、前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示し、前記他の伝送装置と自装置との間の伝送装置に対しては送信の停止を指示しないことを示す制御信号を生成する信号生成ステップと、
    前記伝送装置が、前記制御信号を送信する送信ステップと、
    を備える伝送方法。
  5. 受信した伝送単位データを一時的に蓄積する受信バッファを備える伝送装置に対し、
    前記受信バッファの蓄積量が所定の上限閾値を超えた場合に、自装置が受信する前記伝送単位データのトラフィックにおける送信側の端点となっている他の伝送装置を送信先として、伝送単位データの送信を停止することを指示し、前記他の伝送装置と自装置との間の伝送装置に対しては送信の停止を指示しないことを示す制御信号を生成する信号生成ステップと、
    前記伝送装置が、前記制御信号を送信する送信ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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