JP5534787B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は前述の問題点に鑑み、ディザ処理された画像とディザ処理されていない画像との切り替え部における違和感を減少させて、切り替え部における画質劣化を抑制できるようにすることを目的とする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態における回路構成及び動作を説明する。
図1は、第1の実施形態における画像処理装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、入力端子110は不図示の外部装置(例えば、コンピュータ装置やコントローラ、原稿読み取り装置)等から受信する画像(以後、入力画像データと呼ぶ)を入力する。
図2において、1つの四角は1画素を表わし、各画素の数字は濃度値を表わしている。また、視覚的イメージがし易いように入力画像データの各画素に対して、201〜204に示す画像イメージで表現する。
図2においては、濃度値0の画素を白画素として、201に示す画素イメージで表わし、濃度値255の画素を黒画素として、202に示す画素イメージで表わす。それ以外の中間調の濃度値については、濃度値1〜127の画素は203に示す画素イメージで表わし、濃度値128〜254の画素は204に示す画素イメージで表わす。図2から判るように、この入力画像データは周期的なパターンで構成されている。
図1において、101はディザ量子化部であり、入力された多値画像データに所定の疑似中間調処理を施して中間調画像を生成する中間調処理手段として機能する。本実施形態においては、入力画像データが入力されると、ディザ量子化部101は入力画像データに対して公知のディザ法を用いてディザ処理を行い、画像データ111を出力する。図3は、ディザ量子化部101においてディザ処理された後の画像データ111の一例を示す図である。図3の説明は、図2と同様であるので割愛する。
そこで、モアレの発生を検出する指標として入力画像とディザ画像の濃度変動を用いる。濃度変動が大きいほど、入力画像データとディザ処理後の画像データ111の濃度差が大きくなるので、モアレが発生する可能性は高い。ただし、図4の視覚系の空間周波数特性によると高周波成分における感度(MTF)が小さくなるので、高周波成分の濃度変動はモアレに影響しないと考えられる。
また、ディザ画像にはディザパターンによる特有のノイズ成分(ディザノイズ)がある。以上の理由から、後述する差分値生成部104で濃度変動を算出する前に予め入力画像データとディザ処理後の画像データ111の高周波成分を取り除く必要がある。そのための手段としてローパスフィルタを用いる。
このように、差分値生成部104は、入力画像の低周波成分とディザ画像の低周波成分の差分絶対値を求めるため、第1のローパスフィルタ部102と第2のローパスフィルタ部103の周波数特性は同一でなければならない。また、前述したディザノイズをキャンセルするには、ディザ周期以上の周波数成分をカットするのが望ましい。
図2に示す入力画像データ及び図3に示すディザ処理後の画像データに対して図5に示す3×3のローパスフィルタを施すと、それぞれ図6(a)及び図6(b)になる。図6(a)及び図6(b)の1つの四角は1画素を表わし、各画素の数字は濃度値を表わしている。そして、図6(a)及び図6(b)に示す画像データの差分絶対値を計算すると、図7に示す濃度変動値になる。
ここで、濃度変動値の大きい図7の領域704は図3の領域303と同じ領域を示していることから、濃度変動値の大きさとモアレ発生に相関があることが分かる。以上の処理によってディザ処理によるモアレを検出するための濃度変動値114を出力することができる。
混合比決定部105には、差分値生成部104から出力された濃度変動値114が入力される。そして、濃度変動値114はLUTアドレス生成部801によって整数部アドレス810と小数部アドレス811とに分離される。次に、混合比情報生成部802では、整数部アドレス810に従ってルックアップテーブル803からルックアップテーブル803に予め格納されている混合比データ813を読み出す。そして、小数部アドレス811に従って混合比データ813を補間して混合比情報115を出力する。
O(i,j)=α(i,j)×I(i,j)+(1-α(i,j))×D(i,j) ・・・(1)式
ここで、Oは出力画像データの注目画素濃度値であり、Iは入力画像データの注目画素濃度値であり、Dはディザ量子化部101から出力されたディザ処理後の画像データ111の注目画素濃度値である。また、αは混合比情報115であり、入力画像データの注目画素濃度値の割合を表し、その範囲は0 <= α < =1 である。また、(i,j)は各注目画素の2次元座標を示している。
つまり、出力画像データの注目画素濃度値は、濃度変動値114が「10未満の場合」、ディザ処理後の画像データ111の注目画素濃度値のみで形成される。また、濃度変動値114が「50以上の場合」、入力画像データの注目画素濃度値のみで形成される。それ以外は、前述した式1に従って入力画像データの注目画素濃度値とディザ処理後の画像データ111の注目画素濃度値を混合することで形成される。
例えば、濃度変動値114が「24」だとすると、図9のルックアップテーブルから混合比情報115は「0.35」となる。そして、濃度変動値114に対応する入力画像データの注目画素濃度値が114で、ディザ処理後の画像データ111の注目画素濃度値が255だとすると、式1から、
O=0.35×114+0.65×255
=205.65
となり、出力画像データの注目画素濃度値は約206になる。
また、図10(a)の領域1002と図10(b)の領域1003との濃度値を比較する。この場合、図10(b)の領域1003に示す画素ではディザ処理と入力画像の切り替えによって濃度値が大きく異なってしまい、違和感を感じる。しかし、図10(a)の領域1002に示す画素では緩やかに濃度値が変化しており、前述のような違和感を感じることはない。
また、図10(b)を出力した濃度選択処理において、入力画像データとディザ処理後の画像データの切り替え部による違和感は、前述した閾値HT2を適切な値に設定することで、ある程度回避することができる。しかしながら、任意の画像全てに対して適切な閾値を決定するのは困難であり、複雑な処理を追加する必要がある。
一方、図10(a)を出力した濃度混合処理では、ルックアップテーブル803から混合処理をするための混合比情報115を決定しているだけで、前述したような複雑な処理はない。
図12は、図11に示す入力画像データに対して、ディザ量子化部101にてディザ処理した画像データの一例を示す図である。図11及び図12の図の説明は図2と同様であるので割愛する。図12の領域1201に示すようにエッジ部が途切れることで、ジャギー(階段状のギザギザ)が発生していることが分かる。このジャギーは入力画像データと干渉を起こし、モアレを発生させてしまったものと解釈できる。
一方、図13(b)は、図11に示す入力画像データを入力とし、濃度選択処理を行った場合の出力画像データである。また、図13(b)の出力画像データは図10(b)が示す出力画像処理を生成した時の処理内容及びローパスフィルタや閾値の条件で生成された出力画像である。
図13(a)に示す領域1301と図13(b)に示す領域1302とを比較すると、領域1301の画素は領域1302の画素に比べジャギーが軽減されていることが分かる。また、図13(a)に示す領域1303と図13(b)に示す領域1304を比較する。すると、領域1303の画素は領域1304の画素に比べ、入力画像データの注目画素濃度値とディザ処理後の注目画素濃度値の濃度差が少なく、処理切替部分での画質劣化による違和感が少ないことが分かる。
α(i,j) = a ×J(i,j)+ b ・・・(2)式
ここで、Jは濃度変動値114であり、a は1次関数の傾きであり、bは1次関数の切片であり、αは混合比情報115である。また、(i,j)は各注目画素の2次元座標を示している。
ここで、混合比情報115の範囲が「0 <= α < = 1 」になるように、傾きa及びbを設定するか、もしくは混合比情報115が負の場合はα=0に、1以上の場合は1にクリップする。また、式2では1次関数を用いたが、単調増加関数であるなら、線形でなくともよい。
望ましくは、ディザノイズをキャンセルするため、ローパスフィルタはディザマトリクス内の画素の平均を取るのがよい。即ち、ディザマトリクスが3×3の場合、上記ローパスフィルタは3×3の移動平均をとるのである。また、入力画像データの一例として8ビット256階調の例を用いたが、これに限定するものではない。
前述した第1の実施形態は、ディザ処理の周期性によるモアレを濃度変動値114のみで判断し、入力画像とディザ処理後の画像の混合比を決定する。そして、その混合比に従って入力画像とディザ処理後の画像の濃度を混合している。そこで、第2の実施形態では、モアレを濃度変動値114とエッジ量から判断し、入力画像とディザ処理後の画像の混合比を決定する。そして、その混合比に従って入力画像とディザ処理後の画像の濃度を混合している。
図14は、第2の実施形態における画像処理装置の構成例を示すブロック図である。図14中、1401はエッジ抽出部、1402は混合比決定部である。他の構成要素については第1の実施形態と同様であるため、同一符号を付し、説明を省略する。また、動作は図11に示す入力画像データが入力されたものとし、ディザ量子化部101におけるディザ処理後の画像データは図12に示すディザ処理後の画像データであるとして説明する。
図16においては、濃度絶対値が0〜10の時、1601に示す画素イメージで表わし、濃度絶対値が11〜39の時、1602に示す画素イメージで表わし、濃度絶対値が40以上の時、1603に示す画素イメージで表わす。混合比決定部1402は差分値生成部104から出力された濃度変動値114とエッジ情報1411から混合比情報115を出力する。
混合比決定部1402には、差分値生成部104から出力された濃度変動値114と、エッジ抽出部1401から出力されたエッジ情報1411とが入力される。そして、濃度変動値114は、LUTアドレス生成部1701によって整数部アドレス1710と小数部アドレス1711に分離され、第1の混合比情報生成部1702、第2の混合比情報生成部1703及び第3の混合比情報生成部1704に送られる。
O=1.000×128+0.00×255
=128
となり、出力画像データの注目画素濃度値は128となる。
また、混合比決定部1402では第1のルックアップテーブル1705、第2のルックアップテーブル1706及び第3のルックアップテーブル1707の3種類を使用したが、ルックアップテーブルとそれに係る混合比情報生成部の数はこれに限らない。また、セレクタ1708では図19に示す条件を用いて、その条件に対応する混合情報候補値を決定していたが、条件はこれに限らない。
また、エッジ抽出部1401でのエッジ抽出に図15に示す3×3のラプラシアンフィルタを用いたが、これに限らない。以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、複雑な処理を追加する必要なく、ディザ法の欠点を除去し、画質劣化を抑制可能な画像処理装置を提供することができる。
前述した本発明の実施形態における画像処理装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶された画像処理プログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
Claims (14)
- 入力画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理手段と、
前記ハーフトーン処理された画像データの低周波成分と前記入力画像データの低周波成分との差分に応じて混合比を決定する決定手段と、
前記混合比に応じて、前記入力画像データと前記ハーフトーン処理された画像データとを混合する混合手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記決定手段は、
前記入力画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段と、
前記ハーフトーン処理された画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段と、
前記第1のフィルタ処理手段の出力値と前記第2のフィルタ処理手段の出力値との差分値を生成する差分値生成手段と、
前記差分値より混合比を決定する混合比決定手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ハーフトーン処理手段が前記ハーフトーン処理はディザ処理であり、
前記ローパスフィルタは、前記ディザ処理のディザ周波数より大きい周波数成分をカットすることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記混合比決定手段は、前記差分値が大きくなるにつれて、前記混合手段で混合される前記入力された多値画像データの画素の割合を単調増加(傾き0を含む)する混合比を生成し、前記混合手段で混合される前記ハーフトーン処理手段から出力された画像データの画素の割合を、1から前記入力された多値画像データの画素の割合を引いた値とすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記混合比決定手段は、前記差分値に従ってルックアップテーブルから混合比を決定することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
- 前記混合比決定手段は、前記差分値の単調増加関数、及び該単調増加関数の結果が負となった場合を0に、1以上となった場合を1にクリップする関数により混合比を決定することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第1のフィルタ処理手段及び前記第2のフィルタ処理手段は、フィルタサイズ及びフィルタ係数が同じフィルタを用いることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記入力画像データに対する混合比と前記ハーフトーン処理された画像データに対する混合比とがいずれも0以上1以下の値であり、それぞれの混合比を加算すると1になり、
前記決定手段は、前記差分の絶対値が第1の閾値より大きい場合は、入力画像データに対する混合比を1とし、前記差分の絶対値が第1の閾値より小さく第2の閾値より大きい場合は、前記入力画像データに対する混合比を0より大きく1未満の値に設定し、前記差分の絶対値が第2の閾値より小さい場合は、前記入力画像データに対する混合比を0とすることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。 - 入力画像データにハーフトーン処理するハーフトーン処理手段と、
前記入力画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段と、
前記ハーフトーン処理された画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段と、
前記第1のフィルタ処理手段の出力値と前記第2のフィルタ処理手段の出力値の差分値を生成する差分値生成手段と、
前記入力画像データのエッジの強さを示すエッジ量を検出するエッジ量検出手段と、
前記差分値、及び前記エッジ量より混合比を決定する混合比決定手段と、
前記混合比決定手段により決定される混合比に従って前記入力画像データと前記ハーフトーン処理された画像データとを混合する混合手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記混合比決定手段は、前記差分値に応じた前記混合比を出力する複数のルックアップテーブルを具備し、前記エッジ量に従って前記複数のルックアップテーブルの中からルックアップテーブルを1つ選択し、前記選択されたルックアップテーブルを参照して前記差分値に応じた混合比を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記混合比決定手段は、第1のルックアップテーブルと、前記第1のルックアップテーブルとは異なる第2のルックアップテーブルとを保持し、
前記第2のルックアップテーブルの方が、前記第1のルックアップテーブルよりも、前記ハーフトーン処理された画像データを構成する画素値の方が、前記入力画像データを構成する画素値よりも多く反映される前記混合比に対応する前記差分の範囲が大きくなるように前記第1のルックアップテーブルと前記第2のルックアップテーブルとが構成されており、
前記混合比決定手段は、前記エッジ量が所定値よりも小さい場合は、前記第2のルックアップテーブルを選択することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 入力画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理工程と、
前記ハーフトーン処理された画像データの低周波成分と前記入力画像データの低周波成分との差分に応じて混合比を決定する決定工程と、
前記混合比に応じて、前記入力画像データと前記ハーフトーン処理された画像データとを混合する混合工程とを有することを特徴とする画像処理方法。 - 入力画像データにハーフトーン処理するハーフトーン処理工程と、
前記入力画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理工程と、
前記ハーフトーン処理された画像データに対してローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理工程と、
前記第1のフィルタ処理工程の出力値と前記第2のフィルタ処理工程の出力値の差分値を生成する差分値生成工程と、
前記入力画像データのエッジの強さを示すエッジ量を検出するエッジ量検出工程と、
前記差分値、及び前記エッジ量より混合比を決定する混合比決定工程と、
前記混合比決定工程において決定される混合比に従って前記入力画像データと前記ハーフトーン処理された画像データとを混合する混合工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータに読み込み込ませ実行させることで、前記コンピュータを請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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