JP5534945B2 - アルキルシラン積層体及びその製造方法、並びに薄膜トランジスタ - Google Patents
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Description
Ec≦29.00−0.63x (mN/m) (1)
〈2〉上記アルキルシラン薄膜の平均厚みが10nm以下である、上記〈1〉項記載の積層体。
〈3〉上記アルキルシラン薄膜の粗さRaが1nm以下である、上記〈1〉又は〈2〉項記載の積層体。
〈4〉上記アルキルシラン薄膜がシロキサンオリゴマーを含有する、上記〈1〉〜〈3〉項のいずれか記載の積層体。
〈5〉上記アルキルシランが直鎖アルキルシランである、上記〈1〉〜〈4〉項のいずれか記載の積層体。
〈6〉上記アルキルシラン薄膜が、トリクロロアルキルシラン又はトリアルコキシアルキルシランを原料とする、上記〈1〉〜〈5〉項のいずれか記載の積層体。
〈7〉上記下地層の水酸基を有する表面が、シリカによって提供されている、上記〈1〉〜〈6〉項のいずれか記載の積層体。
〈8〉上記下地層の水酸基を有する表面が、高分子基板上に積層されたシリカ層によって提供されている、上記〈1〉〜〈7〉項のいずれか記載の積層体。
〈9〉上記アルキルシランの炭素数が10以上である、上記〈1〉〜〈8〉項のいずれか記載の積層体。
〈10〉湿度5%以下の雰囲気におけるコンタクトプリント法によって、上記アルキルシラン薄膜を上記下地層上に形成することを含む、上記〈1〉〜〈9〉項のいずれか記載の積層体を製造する方法。
〈11〉ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、ゲート絶縁膜及び有機半導体膜を基板の一方の面上に有し、上記ゲート絶縁膜によって上記ソース電極及び上記ドレイン電極と上記ゲート電極とを絶縁し、且つ上記ゲート電極に印加される電圧によって上記ソース電極から上記ドレイン電極へと上記有機半導体を通って流れる電流を制御する、薄膜トランジスタであって、
上記薄膜トランジスタが、アルキルシラン薄膜を更に有し、上記基板又はゲート絶縁膜が、表面に水酸基を有し、上記アルキルシラン薄膜が、表面に水酸基を有する上記基板又はゲート絶縁膜上に形成されており、且つ上記アルキルシラン薄膜の臨界表面エネルギーEcとアルキルシランの炭素数xとが下記の式(1)を満たす、薄膜トランジスタ:
Ec≦29.00−0.63x (mN/m) (1)
本発明の薄膜トランジスタは、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、ゲート絶縁膜及び有機半導体膜を基板の一方の面上に有し、ゲート絶縁膜によってソース電極及びドレイン電極とゲート電極とを絶縁し、且つゲート電極に印加される電圧によってソース電極からドレイン電極へと有機半導体膜を通って流れる電流を制御する。
本発明の薄膜トランジスタの基板は、その一方の面上に、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、ゲート絶縁膜、有機半導体膜及びアルキルシラン薄膜を積層させて薄膜トランジスタを形成できる任意の材料で作ることができる。したがって、基板としては、シリカ基板、ガラス基板、石英基板、アルミナ基板、チタニア基板、シリコン基板等の無機材料基板、金属基板、樹脂基板等を例示することができる。なお、この基板が導電性材料で作られる場合、基板がゲート電極を兼ねるようにすることもできる。
本発明の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜は、ソース電極及びドレイン電極をゲート電極から絶縁するのに充分な絶縁性を有する任意の材料で製造することができる。したがってゲート絶縁膜は例えば、樹脂、金属酸化物、特にシリカ、ガラス、アルミナ、チタニア等で作ることができる。
本発明の薄膜トランジスタは、表面に水酸基を有する下地層としての基板又はゲート絶縁膜上に形成されているアルキルシラン薄膜を有する。ここで、このアルキルシラン薄膜は、シランカップリング反応を介して下地層の水酸基と結合している。
Ec≦29.00−0.63x (mN/m) (1)
Ec≦28.00−0.63x (mN/m) (2)
Ec≦27.00−0.63x (mN/m) (3)
Ec≦26.00−0.63x (mN/m) (4)
(ここで、Ecはジスマンプロットにより外挿して求めた臨界表面エネルギーであり、且つxはアルキルシランに含有される炭素数である)
Ec=30.50−0.63x (A)
(ここで、Ecはジスマンプロットにより外挿して求めた臨界表面エネルギーであり、且つxはアルキルシランに含有される炭素数である)
本発明の薄膜トランジスタの有機半導体膜は、有機半導体分子の集合体で構成されている半導体膜を意味し、例えばレジオレギュラーポリアルキルチオフェン(P3AT)等の特許文献1及び2並びに非特許文献1〜6で示されるような有機半導体の膜を挙げることができる。
本発明の薄膜トランジスタのソース電極、ドレイン電極及びゲート電極は、電極として用いるのに充分な導電性を有する任意の材料で製造することができる。したがって電極は、金、銀、銅、ニッケル、クロム、アルミニウム等の金属、導電性樹脂、導電性金属酸化物等で作ることができる。また、電極の厚さは、必要とされる導電性、柔軟性等に基づいて決定することができる。
本発明の薄膜トランジスタは上記の構成以外の任意の他の層を有していても例えば、保護層、特に有機半導体膜上に形成された保護膜を有することができる。このような保護層は例えば、ポリパラキシリレン等で形成することができる。
300nmの熱酸化膜付のn型シリコンウエハ(面方位〈100〉、比抵抗1〜10Ω)を用い、熱濃硫酸で30分処理した後、純水、アセトン、トルエン、ヘキサンを用いてそれぞれ数回超音波洗浄を行った。さらにUVオゾン洗浄装置にて30分間洗浄を行ったものを基板として用いた。
東レ・ダウコーニング製Sylgard184を平板状に硬化させて、ポリジメチルシロキサン製のスタンプ材を得、これを用いた。
日本分光製M−150エリプソメーターを用い、入射角70度にて測定した。有機薄膜の屈折率はn=1.45として計算した。
協和界面科学製接触角計CA−X型を用いて、純水で測定した。
臨界表面エネルギーが30mN/m、35mN/m、40mN/m、及び50mN/mのぬれ指数標準液(JIS K6768)を用いて接触角を測定して、ジスマンプロットによって得た。
表面粗さ及び突起は、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製SPA400−DMF装置(原子間力顕微鏡:AFM)を用いて、20μm角の視野で測定した。
有機半導体膜の電荷移動度及び閾値電圧(Vth)は、ケースレー社製4200−SCS型半導体評価装置を用いて評価した。
(アルキルシラン薄膜の作製(湿度3%以下の窒素中でのコンタクトプリント法))
オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の20mMヘキサン溶液を作製した。得られたオクタデシルトリクロロシラン溶液中にスタンプ材を浸し、窒素中で10分間乾燥させた。
レジオレギュラーポリ(3−ヘキシルチオフェン)(「P3HT」)(アルドリッチ社販売、プレクトロニクス製、MW=25000〜35000、エレクトロニクスグレード)1質量部を、トルエン99質量部に溶解して、スピンコーティング用溶液を得た。このスピンコーティング用溶液を用いて、上記のアルキルシラン薄膜を有する基板上に、P3HT膜(すなわち有機半導体膜)をスピンコーティング(1800rpm、20秒間)した。
得られた有機半導体膜にマスク蒸着法にて金を真空蒸着して、ソース電極及びドレイン電極を形成し(L/w=50μm/1.5mm)、シリコン基板をゲート電極として、薄膜トランジスタを得た。すなわち、図5に示すような構成の薄膜トランジスタを得た。
得られたアルキルシラン薄膜及び薄膜トランジスタについての評価結果を表1及び図6に示す。ここで、図6では、アルキルシラン薄膜の臨界表面エネルギー(Ec)とアルキル鎖の炭素数(x)との関係を示している。また、この図6では、参考のために、Ec=29.00−0.63x(式(1))の直線を併せて示している。
この実施例は、アルキルシラン薄膜の原料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにドデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数12)を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られたアルキルシラン薄膜及び薄膜トランジスタについての評価結果を表1及び図6に示す。
この実施例は、アルキルシラン薄膜の材料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにオクチルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数8)を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られたアルキルシラン薄膜及び薄膜トランジスタについての評価結果を表1及び図6に示す。
この実施例は、アルキルシラン薄膜の材料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにブチルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数4)を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られたアルキルシラン薄膜及び薄膜トランジスタについての評価結果を表1及び図6に示す。
(アルキルシラン薄膜の作製(大気中でのコンタクトプリント法))
実施例1と同様にして、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)溶液中に浸したスタンプを窒素中で10分間乾燥した。
(アルキルシラン薄膜の作製(液相法))
オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の20mMトルエン溶液を作製した。得られたオクタデシルトリクロロシラン溶液中にシリコン基板を浸漬し、7日間保持した。浸漬の後で、基板をトルエン、エタノールで洗浄し、エタノール中で30分間超音波洗浄を行った。ここまでの工程は全て湿度が3%以下に制御されたグローブボックス中で行った。
この比較例は、アルキルシラン薄膜の原料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにドデシルトリクロロシラン(炭素原子数12)を用いた以外は、比較例2と同様にしてアルキルシラン膜を得た。また、得られたアルキルシラン薄膜を用いて、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作製した。
この比較例は、アルキルシラン薄膜の材料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにオクチルトリクロロシラン(炭素原子数8)を用いた以外は、比較例2と同様にアルキルシラン膜を得た。また、得られたアルキルシラン薄膜を用いて、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作製した。
この比較例は、アルキルシラン薄膜の材料として、オクタデシルトリクロロシラン(直鎖、炭素原子数18)の代わりにブチルトリクロロシラン(炭素原子数4)を用いた以外は比較例2と同様にアルキルシラン膜を得た。また、得られたアルキルシラン薄膜を用いて、実施例1と同様にして薄膜トランジスタを作製した。
Claims (10)
- 表面に水酸基を有する下地層、及び前記下地層上に形成されているアルキルシラン薄膜を有する、アルキルシラン積層体であって、
前記アルキルシラン薄膜の臨界表面エネルギーEcとアルキルシランの炭素数xとが下記の式(1)を満たし:
Ec≦29.00−0.63x (mN/m) (1)
前記下地層の水酸基を有する表面が、高分子基板上に積層されたシリカ層によって提供されている、
アルキルシラン積層体。 - 前記アルキルシラン薄膜の平均厚みが10nm以下である、請求項1記載の積層体。
- 前記アルキルシラン薄膜の粗さRaが1nm以下である、請求項1又は2記載の積層体。
- 前記アルキルシラン薄膜がシロキサンオリゴマーを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記アルキルシランが直鎖アルキルシランである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記アルキルシラン薄膜が、トリクロロアルキルシラン又はトリアルコキシアルキルシランを原料とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記下地層の水酸基を有する表面が、シリカによって提供されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記アルキルシランの炭素数が10以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層体。
- 湿度5%以下の雰囲気におけるコンタクトプリント法によって、前記アルキルシラン薄膜を前記下地層上に形成することを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の積層体を製造する方法。
- ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、ゲート絶縁膜及び有機半導体膜を基板の一方の面上に有し、前記ゲート絶縁膜によって前記ソース電極及び前記ドレイン電極と前記ゲート電極とを絶縁し、且つ前記ゲート電極に印加される電圧によって前記ソース電極から前記ドレイン電極へと前記有機半導体を通って流れる電流を制御する、薄膜トランジスタであって、
前記薄膜トランジスタが、アルキルシラン薄膜を更に有し、前記基板又はゲート絶縁膜が、表面に水酸基を有し、前記アルキルシラン薄膜が、表面に水酸基を有する前記基板又はゲート絶縁膜上に形成されており、且つ前記アルキルシラン薄膜の臨界表面エネルギーEcとアルキルシランの炭素数xとが下記の式(1)を満たし:
Ec≦29.00−0.63x (mN/m) (1)
前記下地層の水酸基を有する表面が、高分子基板上に積層されたシリカ層によって提供されている、
薄膜トランジスタ。
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