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JP5539788B2 - 触感呈示装置 - Google Patents
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JP5539788B2 - 触感呈示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチセンサに対する入力を受け付けて触感を呈示する装置に関するものである。
近年、携帯電話等の携帯端末において、操作者による操作入力を受け付ける操作部やスイッチ等の入力装置として、タッチパネルやタッチスイッチ等のタッチセンサを備える入力装置が採用されているものがある。携帯端末以外に、電卓、券売機等の情報機器や、電子レンジ、テレビ、照明器具等の家電製品、産業用機器(FA機器)等にも、タッチセンサを備える入力装置は広く使用されている。
このようなタッチセンサには、抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の種々の方式が知られている。しかしながら、いずれの方式のタッチセンサにおいても、指やスタイラスペンによるタッチ入力を受け付けるものであって、タッチセンサ自体は、タッチされても、機械式の押しボタンスイッチのようには物理的に変位しない。
このように、タッチセンサがタッチされても、タッチセンサ自体は物理的に変位しないので、操作者は、タッチ入力が受け付けられても、入力に対するフィードバックを得ることができない。このため、操作者は、操作入力を行う際の「押下した/押下を解除した」という操作感が得られず、同じ位置を何度もタッチする等の繰り返し入力が生じ易く、操作者にストレスを与える場合がある。
このような不要な繰り返し入力を防止するものとして、例えば、タッチ入力を受け付けて、音を鳴らすようにしたものが知られている。また、例えば、当該入力位置に対応して表示部に画像表示されている入力ボタン等の入力用オブジェクト(以下、単に「オブジェクト」と記す)の表示色を変更するなど表示態様を変更したりして、聴覚や視覚により入力操作を確認できるようにしたものも知られている。
しかしながら、聴覚に働きかけるフィードバック方法の場合は、騒音環境下での確認が困難になるとともに、使用機器がマナーモード等の消音状態にあるときは、対応できない。また、視覚に働きかけるフィードバック方法の場合は、表示部に表示されているオブジェクトのサイズが小さいと、特に指で入力を行う際に、指の下にオブジェクトが隠れて表示態様の変化が確認できない場合がある。
そこで、聴覚や視覚によらず、タッチセンサが入力を受け付けると、タッチセンサを振動させるようにしたフィードバック方法も提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2003−288158号公報 特開2008−130055号公報
上記特許文献1および特許文献2に開示の技術によれば、タッチセンサに指などが軽く触れて(タッチされて)、それを入力として受け付けると、操作者の指先などに振動を呈示することができる。つまり、このような入力装置を用いて入力を行う操作者は、タッチセンサに対して行ったタッチ操作が入力装置に受け付けられたことを、振動により認識することができる。
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示の技術は、聴覚や視覚同様に、振動により、単にタッチセンサに対して行ったタッチ操作が、入力装置に受け付けられた事実を、操作者に対して通知しているに過ぎない。
ところで、例えば一般的なPCのキーボードのように、多数の押しボタンスイッチを隣接させて構成したキーを押下する場合であれば、操作者は、あるキーを押下している際であっても、当該キーの周囲に他のキーが存在するか否かを、指先の触覚により認識することができる。
例えば、図10(A)に示すように、操作者が指先で「1」のキーを押下している場合、押下状態のままで指を右方向になぞらせる(スライドさせる)と、操作者は、「2」のキーを押下する前に、「1」のキーの右側に他のキーが存在することを、指先の触覚により認識できる。これは、図10(A)に示すように、操作者が、「1」のキーを押下している指の先端付近の側部の触覚により、「2」のキーのエッジ部分(縁辺部分)の存在を認識することができるためである。このように、実際のキーを押下する場合であれば、操作者は、図10(B)に示すように実際に「2」のキーを押下する前、すなわち図10(A)の段階で、現在押下している「1」のキーに隣接するキー(「2」のキー)が存在することを認識できる。同様に、操作者は、図10(C)に示すように実際に「3」のキーを押下する前、すなわち図10(B)の段階で、現在押下している「2」のキーに隣接するキー(「3」のキー)が存在することを認識できる。
ところが、タッチセンサを用いる場合、そのタッチ面は一般的に平坦であるため、操作者は、あるキー領域を押圧している指先の触覚により、隣接するキー領域のエッジ部分(縁辺部分)の存在を認識することはできない。このように、タッチセンサを用いる入力装置においては、操作者は、タッチセンサに対する押圧入力を行ったままの状態で、当該押圧入力の位置の付近に存在するオブジェクトを触覚により認識することはできない。すなわち、タッチセンサを用いる入力装置においては、操作者は、スライド操作を行っている際、機械式のスイッチにより構成されるキー等を操作しているような操作感を得ることはできないのである。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、タッチセンサの対象とするオブジェクトにマッチしたリアルな触感をフィードバックすることで、違和感のない操作感を操作者に認識させる触感呈示装置を提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る触感呈示装置の発明は、
タッチセンサと、
前記タッチセンサのタッチ面に対する押圧荷重を検出する荷重検出部と、
前記タッチ面を振動させる触感呈示部と、
所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、前記タッチ面を押圧している押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御する制御部と、
を備えることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成する第2の観点に係る触感呈示装置の発明は、
タッチセンサと、
前記タッチセンサのタッチ面に対する押圧荷重を検出する荷重検出部と、
前記タッチ面を振動させる触感呈示部と、
所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの領域内に移行したことを検出すると、前記タッチ面を押圧している押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御する制御部と、
を備える触感呈示装置において、
前記制御部は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置が前記オブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、前記押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて前記触感とは異なる触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、タッチセンサの対象とするオブジェクトにマッチしたリアルな触感をフィードバックすることで、違和感のない操作感を操作者に認識させる触感呈示装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の実装構造の一例を示す図である。 本実施の形態によるキー周辺領域をオブジェクトに設定した例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置によるキー領域内への移行時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置によるキー領域外への移行時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置が受け付ける動作および押圧荷重の例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置が受け付ける動作および押圧荷重の他の例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置が受け付ける動作および押圧荷重の他の例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る触感呈示装置が受け付ける動作および押圧荷重の他の例を説明する図である。 複数の押しボタンスイッチを隣接させて構成したキーボード上でスライド操作を行う様子を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る触感呈示装置の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態に係る触感呈示装置は、例えば携帯端末で文字または数字を入力する際に用いる入力装置や、銀行に設置されるATM、駅に設置される券売機に用いる入力装置など、タッチセンサにより操作者のタッチ入力を受け付けるものであれば、任意の入力装置とすることができる。
図1に示すように、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、タッチセンサ11、荷重検出部12、触感呈示部13、表示部14、および、全体の動作を制御する制御部15を備える。
タッチセンサ11は、操作者の指などがタッチセンサのタッチ面に触れたこと(タッチ入力)を検出するセンサである。このタッチセンサ11は、例えば抵抗膜方式、静電容量方式、光学式等の公知の方式のもので構成する。また、タッチセンサ11を透過型にして、表示部14の前面に配置して、表示部14に表示したキーやボタン等のオブジェクトに対して操作者がタッチしたことを検出するセンサとしても使われる(いわゆるタッチパネル)。荷重検出部12は、タッチセンサ11のタッチ面に対する押圧荷重を検出するもので、例えば、歪みゲージセンサや圧電素子等の、荷重に対してリニアに反応する素子を用いて構成する。触感呈示部13は、タッチセンサ11を振動させるもので、例えば圧電振動子等を用いて構成する。表示部14は、押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)のような入力ボタン等のオブジェクトを表示するもので、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等を用いて構成する。
図2は、図1に示した触感呈示装置1の実装構造の一例を示すもので、図2(a)は要部断面図、図2(b)は要部平面図である。表示部14は、筐体21内に収納保持する。表示部14上には、弾性部材からなるインシュレータ22を介して、タッチセンサ11を保持する。なお、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、表示部14およびタッチセンサ11を、平面視で矩形状としてある。本実施の形態において、タッチセンサ11は、図2(b)に仮想線で示す表示部14の表示領域Aから外れた4隅に配設したインシュレータ22を介して表示部14上に保持する。
また、筐体21には、表示部14の表示領域から外れたタッチセンサ11の表面領域を覆うようにアッパカバー23を設け、このアッパカバー23とタッチセンサ11との間に、弾性部材からなるインシュレータ24を配設する。
なお、図2に示すタッチセンサ11は、タッチ面11aを有する表面部材を、例えば透明フィルムやガラスで構成し、裏面部材をガラスやアクリルで構成している。タッチセンサ11は、タッチ面11aが押圧されると、押圧部分が押圧力に応じて微少量撓む(歪む)、または構造体そのものが微少量撓む構造のものを用いる。
タッチセンサ11の表面上には、アッパカバー23で覆われる各辺の近傍に、タッチセンサ11に加わる荷重(押圧力)を検出するための歪みゲージセンサ31をそれぞれ接着等により設ける。また、タッチセンサ11の裏面上には、対向する2つの辺の近傍に、タッチセンサ11を振動させるための圧電振動子32をそれぞれ接着等により設ける。すなわち、図2に示す触感呈示装置は、図1に示した荷重検出部12を4つの歪みゲージセンサ31を用いて構成し、触感呈示部13を2つの圧電振動子32を用いて構成している。そして、触感呈示部13によりタッチセンサ11を振動させることにより、タッチ面11aを振動させるようにしている。なお、図2(b)は、図2(a)に示した筐体21、アッパカバー23およびインシュレータ24の図示を省略している。
次に、本実施の形態による隣接キー触感呈示処理を行うにあたり、各オブジェクトに対応するキー周辺領域の設定について説明する。
図3は、本実施の形態において使用するキー等のオブジェクトに基づいて、キー周辺領域を設定した例を示す図である。本実施の形態において、触感呈示装置1は、オブジェクトの領域に移行する操作者のスライド操作を受け付けるに際し、当該オブジェクトに対する入力を検知するよりも前に、入力が移行する先にオブジェクトが存在することを予め検知する必要がある。したがって、本実施の形態による触感呈示装置1は、表示部14に表示するキーやボタンなどの各オブジェクトについて、オブジェクトに対応する領域(以下、単に「キー領域」と記す)の周縁から所定の距離までの領域を規定し、これを便宜上「キー周辺領域」と記す。
図3(A)は、数字キーの「1」および「2」を表すオブジェクトについて、キー周辺領域を設定した例を示す図である。図3(A)に示す「1」のキーのオブジェクトについて、オブジェクトに対応する領域(キー領域)αの周縁から所定の距離dαまでの領域を、キー周辺領域mαとして規定している。また、「2」のキーのオブジェクトについて、オブジェクトに対応する領域(キー領域)βの周縁から所定の距離dβまでの領域を、キー周辺領域mβとして規定している。
図3(A)においては、「1」および「2」のキーのオブジェクトについて、キー周辺領域を規定する距離dαと距離dβとを同じとした例を示してある。しかしながら、これらの距離dαおよびdβは任意とすることができ、「1」と「2」とのキーのオブジェクトについて、それぞれ別個の距離に基づく異なる幅のキー周辺領域を規定することもできる。また、図3(A)の例においては、キー周辺領域を規定する距離dαおよびdβともに、キーの周囲の全ての方向において一定の値としてあるが、これらの距離の値を、例えばキー周囲の縦方向と横方向とで異なる値とするなど、キーの配置や構成に応じて柔軟に規定することができる。
図3(B)は、図3(A)で説明したように各キーのオブジェクトに対してキー周辺領域を規定し、これらのオブジェクトを、例えばテンキーを構成する場合のように隣接して配置した例を示している。これらのオブジェクトは、図の簡略化のために、数字キーの「1」から「3」までの3つのオブジェクトを示しているが、当然これに限定されるものではなく、任意の個数のオブジェクトに対してキー周辺領域を規定できる。また、図3(B)においては、横方向のみにオブジェクトを配置しているが、縦方向にも配置するなど、任意の構成で配置することができる。
このようにして設定したキー周辺領域は、表示部14において、オブジェクトの表示とともに表示することもできる。しかしながら、表示部14におけるオブジェクトの表示が見難くなる場合には、キー周辺領域は、仮想的に設定されるものとして、表示部14には表示しないようにするのが好適である。図3においては、説明の必要上、キー周辺領域を破線により示してあるが、キー周辺領域を表示部14に表示しない設定とする場合は、これら破線により示したキー周辺領域は表示せずに、キーのオブジェクトのみを表示部14に表示する。なお、以下の説明においても、必要に応じて、キー周辺領域を破線により示す。
図4および図5は、本実施の形態に係る触感呈示装置1の動作を示すフローチャートである。本実施の形態に係る触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準を満たす状態のまま、タッチセンサ11からの位置情報に基づく入力の位置がオブジェクトに対応する領域内に移行した場合、第1の触感を呈示する。また、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、入力がオブジェクトに対応する領域内に移行する前に、押圧位置がキー周辺領域に移行した場合には、隣接するキーが直近にある旨を示す触感を呈示する。
図4に示すフローチャートは、触感呈示装置1がタッチ入力を受け付けてから、当該入力がキー等に対応する位置である場合、またはキー等に対応する位置に移行した場合に、第1の触感を呈示する動作を示すものである。また、キー領域の外から開始した押圧の入力が、当該キー周辺領域に入った場合には、隣接キー触感を呈示する。この「隣接キー触感」については後述する。なお、図4のフローチャートに示す動作を開始するにあたり、タッチセンサ11のタッチ面に対するタッチ入力を受け付ける前に、触感呈示装置1の表示部14にキー等のオブジェクトを表示しておく。本実施の形態におけるオブジェクトは、入力を受け付ける部位を操作者に示唆する画像とすることができる。例えば、オブジェクトの画像として、数字や文字がキートップに描画されている状態を表す画像を表示部14に表示する。また、このようにして表示部14に表示するオブジェクトには、上述したキー周辺領域を規定しておくものとする。
本実施の形態に係る触感呈示装置1の動作が開始すると、制御部15は、タッチセンサ11への入力を監視するとともに、荷重検出部12で検出される荷重を監視する。ステップS11において、タッチセンサ11が、操作者の指やスタイラスペン等の押圧対象(押圧物)による入力(タッチ入力)を検出した場合、ステップS12に移行する。
ステップS12において、制御部15は、荷重検出部12により検出される押圧荷重が、タッチセンサ11の押圧によって増加しながら所定の基準を満たしたか否かを判定する。なお、荷重検出部12は、例えば、4つの歪みゲージセンサ31の出力の平均値から荷重を検出する。ここで、所定の基準を満たす荷重は、操作者が通常の押圧操作を行う際の押圧荷重に基づいて、例えば1N(ニュートン)などの値を予め設定し、その後も設定変更できるようにするのが好適である。また、この所定の基準は、操作者が意図せずに軽く触れてしまったような場合の操作は入力として受け付けないようにするため、および後述するリアルな触感のための圧覚を操作者に与えるために、操作者の意図に基づく押圧入力の際の押圧荷重を考慮して(例えば平均値など)、過度に低い基準を設定しないようにする。ステップS11においてタッチセンサ11に対する入力が検知されていても、ステップS12において、荷重検出部12により検出される押圧荷重が所定の基準を満たしていない場合、本実施の形態による動作は行わない。
ステップS12において所定の基準を満たす荷重を検出したら、制御部15は、タッチセンサ11からの位置情報に基づく押圧入力の位置が所定領域内に存在するか否かを判定する(ステップS13)。本実施の形態において、「所定領域」とは、キーやボタンなどの入力を受け付けるオブジェクトが表示部14に表示された位置に対応する、タッチセンサ11における領域、すなわち「キー領域」を意味する。
ステップS13において、押圧入力の位置がキー領域内にある場合、制御部15は、押圧入力を検出している位置に対応するオブジェクトの表示態様を変更して表示部14に表示する(ステップS14)。ステップS14にて行うオブジェクトの表示態様の変更は、例えば、オブジェクトの描画を、機械式の押しボタンスイッチが操作者により押下された際のキーが凹んだような表示(以下、キーの「押下表示」という)に変更するなどの態様が考えられる。その他、オブジェクトの表示態様を変更する際には、オブジェクトの色や輝度などを瞬間的に変更するなどして、操作者の押圧入力を受け付けたことを強調するような態様の表示を行ってもよい。
ステップS14においてキーの押下表示を行ったら、制御部15は、触感呈示部13を所定の駆動信号で駆動して、予め設定した所定の振動パターンでタッチセンサ11を振動させて第1の触感を呈示する(ステップS15)。すなわち、制御部15は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの領域内に移行したことを検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して(第1の)触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。触感呈示部13は、例えば、2つの圧電振動子32を同相で駆動する。このようにして、触感呈示装置1は、操作者の意図に基づくプッシュ動作により、押圧入力を受け付ける。
なお、ステップS15において触感呈示部13が押圧対象に対して呈示する第1の触感は、上述したクリック触感とするのが好適である。操作者に対してリアルなクリック触感を呈示するためには、触感呈示装置1は、以下のような動作を行うことにより、操作者の圧覚を刺激した状態で触覚を刺激する。すなわち、触感呈示装置1は、タッチセンサ11に加わる荷重が、触感を呈示する基準(例えば1N)を満たすまでは、圧覚を刺激するようにし、荷重が当該基準を満たすと、圧電振動子32を所定の駆動信号で駆動してタッチ面11aを振動させて触覚を刺激する。これにより、触感呈示装置1は、押しボタンスイッチ(プッシュ式ボタンスイッチ)のようなボタンスイッチを押した際に得られるのと同様なクリック触感を、操作者に呈示することができる。したがって、操作者は、タッチセンサ上部に描画された押しボタンスイッチであっても、現実の押しボタンスイッチを操作した場合と同様のリアルなクリック触感を得ながら、タッチセンサ11に対して入力操作を行うことができるので、違和感を覚えることがない。また、タッチセンサ11を「押した」という意識との連動で入力操作を行うことができるので、単なる押圧による入力ミスも防止することができる。
上述したクリック触感を呈示する際の駆動信号、すなわち触覚を刺激する一定周波数、周期(波長)、波形、振幅は、呈示するクリック触感に応じて適宜設定することができる。例えば、携帯端末に使用されているメタルドームスイッチに代表されるクリック触感を呈示する場合、例えば、170Hzの一定周波数のSin波からなる1周期分の駆動信号により触感呈示部13を駆動する。このような駆動信号により触感呈示部13を駆動させて、タッチ面11aを、基準の押圧荷重Pthが加わった状態で、約15μm振動させる。これにより、実際のキーをクリックした場合のような、リアルなクリック触感を操作者に呈示することができる。
一方、ステップS13において、押圧入力の位置がキー領域内にない場合、制御部15は、押圧入力を検出している位置が、予め設定されたキー周辺領域内に入ったか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16において押圧入力がキー周辺領域内に入っていないと判定された場合、制御部15は、次のステップS17の処理は行わずにステップS18へと移行する。一方、ステップS16において押圧入力がキー周辺領域内に入ったと判定された場合、制御部15は、隣接キー触感を呈示するように触感呈示部13の振動を制御する(ステップS17)。すなわち、制御部15は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して第1(および第2)の触感とは異なる触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。具体的には、制御部15は、荷重検出部12が所定の基準を満たす押圧荷重を検出している状態で、オブジェクトの周辺領域を検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。
なお、ステップS17において呈示する「隣接キー触感」は、上述した第1の触感(例えばクリック触感)および後述する第2の触感とは異なる態様の触感とするのが好適である。こうすることにより、押圧入力を行う操作者は、表示部14を目視していなかったとしても、自らの押圧入力の現在位置がまだキー領域に移行していないが、移行する先にはキー領域が存在し、当該キー領域に移行する寸前であることを、触覚により認識することができる。この「隣接キー触感」は、触感呈示部13の駆動の制御により、隣接するキーのエッジ部分(縁辺部分)に触れた際に得られるような触感とすることができれば、より好適である。
ステップ17の後、制御部15は、タッチセンサ11からの位置情報に基づく入力の位置が、キー領域内に移行したか否かを判定する(ステップS18)。すなわち、この場合、制御部15は、押圧荷重が所定の基準を満たしたまま、押圧入力の位置がキー領域外からキー領域内へと進入したか否かを判定する。これは、操作者が行う動作の観点からみると、タッチパネル11に所定の基準を満たす押圧荷重を加えたまま、キー等のオブジェクト以外に対応する位置から、キー等のオブジェクトに対応する位置まで、タッチパネル11上で押圧位置を移動する入力に相当する。
ステップS18において、押圧入力の位置がキー領域内に移行していない場合、ステップS11に戻り、制御部15は、タッチセンサ11への入力がまだ検出されているか否かを判定する。タッチセンサ11への入力がもはや検出されていない場合は、操作者がタッチセンサ11から指などを離したと判断できるため、本実施の形態の動作を終了する。また、タッチセンサ11への入力がまだ検出されている場合は、上述したステップS12以降の処理を行う。
一方、ステップS18において、押圧入力の位置がキー領域内に移行した場合、制御部15は、押圧入力を検出している位置に対応するオブジェクトの表示態様を変更して(ステップS14)、第1の触感を呈示する(ステップS15)。すなわち、ここで、制御部15は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの領域内に移行したことを検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して(第1の)触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。具体的には、制御部15は、荷重検出部12により検出される押圧荷重が所定の荷重基準を満たす状態のまま、タッチセンサ11からの位置情報に基づく入力の位置が所定領域内に移行した場合、タッチ面を押圧している押圧対象に対して第1の触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。
図5は、図4に示した動作の後に続く動作を説明するフローチャートである。図5に示すフローチャートは、図4の動作の続きであるため、荷重検出部12が所定の基準を満たす押圧荷重を検出した状態のまま、表示部14に表示したオブジェクトに対応する位置の入力をタッチセンサ11が受け付けている状態から開始する。すなわち、図5のフローチャートに示す動作が開始する時点で、押圧入力の位置はキー領域内に存在しており、かつ、押圧荷重は所定の基準を満たしている。図5に示すフローチャートは、押圧入力の位置がキー領域内に存在している状態から、キー領域内に存在しなくなった場合、または押圧入力の位置がキー領域内に存在している状態から隣接するキーのキー領域に移行した場合の動作を示すものである。
図5のフローチャートに示す触感呈示装置1の動作が開始すると、まず、制御部15は、荷重検出部12により検出される押圧荷重が、まだ所定の基準を満たしているか否かを判定する(ステップS21)。
ステップS21において、押圧荷重がもはや所定の基準を満たしていないと判断された場合、制御部15は、入力を受け付けて押下表示していたオブジェクトの表示態様を変更して、押下表示される前の、元のオブジェクトに戻して表示部14に表示する(ステップS25)。ステップS25にてオブジェクトの表示を元に戻す際は、図3のステップ14にて行った押下表示のオブジェクトの描画を、機械式の押しボタンスイッチに対する操作者の押下が解除された際にキーの凹みが元に戻ったような表示に変更するなどの態様が考えられる。この場合も、操作者の押圧入力を受け付けなくなった、すなわち押圧入力が解除されたことを強調するために、オブジェクトの色や輝度などを瞬間的に変更するなどの態様の表示を行ってもよい。
ステップS25においてキーの押下表示を元に戻したら、制御部15は、触感呈示部13を所定の駆動信号で駆動して、タッチセンサ11を予め設定した所定の振動パターンで振動させて第2の触感(例えばリリース触感)を呈示する(ステップS26)。
なお、ステップS26において触感呈示部13が押圧対象に対して呈示する第2の触感は、上述したリリース触感とするのが好適である。このリリース触感を呈示する際に触感呈示部13を駆動する駆動信号は、図4のステップS15の押圧時における駆動信号(クリック触感用)と同じとすることもできるし、異ならせることもできる。例えば、タッチセンサ11が入力を検出する押圧時における駆動信号(クリック触感用)の周波数は170Hzとし、リリース時における駆動信号の周波数は125Hzとすることができる。これにより、実際のキーをリリースした場合のような、クリック触感とは異なるリアルなリリース触感を操作者に呈示することができる。このように、押圧によるクリック触感呈示後のリリース時に、押圧時と同様に、触感呈示部13を所定の駆動信号で駆動して、タッチセンサ11を予め設定した所定の振動パターンで振動させることにより、クリック触感に対するリリース触感を呈示することができる。したがって、押圧時のクリック触感と相俟って、より押しボタンスイッチに近い触感を操作者に呈示することができる。
一方、ステップS21において、押圧荷重がまだ所定の基準を満たしていると判断された場合、制御部15は、押圧入力を検出している位置が、現在押圧入力を受け付けているキーに隣接するキーの予め設定されたキー周辺領域内に入ったか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において押圧入力が隣接するキーのキー周辺領域内に入っていないと判定された場合、制御部15は、次のステップS23の処理は行わずにステップS24へと移行する。一方、ステップS23において押圧入力が隣接するキーのキー周辺領域内に入ったと判定された場合、制御部15は、隣接キー触感を呈示するように触感呈示部13の振動を制御する(ステップS23)。すなわち、制御部15は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して第1(および第2)の触感とは異なる触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。具体的には、制御部15は、荷重検出部12が所定の基準を満たす押圧荷重を検出している状態で、オブジェクトの周辺領域を検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。
ステップ23の後、制御部15は、タッチセンサ11からの位置情報に基づく入力の位置が、現在押圧入力を検出しているキー領域外に移行したか否かを判定する(ステップS24)。すなわち、この場合、制御部15は、押圧荷重が所定の基準を満たしたまま、押圧入力の位置がキー領域内からキー領域外へと退出したか否かを判定する。これは、操作者が行う動作の観点からみると、タッチパネル11に所定の基準を満たす押圧荷重を加えたまま、キー等のオブジェクトに対応する位置から、当該キー等のオブジェクト以外に対応する位置まで、タッチパネル11上で押圧位置を移動する入力に相当する。
ステップS24において、押圧入力の位置がキー領域外に移行していない場合、ステップS21に戻り、制御部15は、押圧荷重がまだ所定の基準を満たしているか否かを判定する。ステップS21において、押圧荷重がもはや所定の基準を満たしていないと判断された場合、上述したように、ステップS25およびステップS26の動作を行う。
一方、ステップS24において、押圧入力の位置が現在押圧入力を検出しているキー領域外に移行した場合、制御部15は、入力を受け付けて押下表示していたオブジェクトの表示を元に戻して(ステップS25)、触感呈示部13を所定の駆動信号で駆動して第2の触感を呈示する(ステップS26)。すなわち、ここで、制御部15は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの領域外に移行したことを検出すると、タッチ面を押圧している押圧対象に対して第2の触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。具体的には、荷重検出部12により検出される押圧荷重が所定の荷重基準を満たす状態のまま、タッチセンサ11からの位置情報に基づく入力の位置が所定領域外に移行した場合、タッチ面を押圧している押圧対象に対して第2の触感を呈示するように触感呈示部13の駆動を制御する。
以下、図6〜図10を参照して、図4および図5により説明した本実施の形態に係る触感呈示装置1の動作の具体例を、さらに説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る触感呈示装置1が押圧入力を受け付ける動作および押圧荷重の例を説明する図である。
図6(A)は、操作者の指がキー領域α内を押圧し、その後当該押圧を解除する様子を概略的に示す図である。なお、図5(A)において、キー領域αは、タッチセンサ11における領域であって、キーやボタンなどの入力を受け付けるオブジェクトが表示部14に表示された位置に対応する。このキー領域αの周囲には、破線によりキー周辺領域mαを示してある。なお、図6(A)において、通常、オブジェクトのキートップに表示される「A」や「1」などの入力に係る文字は省略してある。また、図6(A)において、操作者の指とキー領域αおよびキー周辺領域mαとの大きさの比率は、説明の便宜上のものであり、実際の大きさの比率を反映したものではない。
図6(B)は、図6(A)に示した動作が行われる際に、荷重検出部12により検出される、タッチセンサ11のタッチ面に対する押圧荷重の時間変化を示すグラフである。なお、図6(B)において、上述した押圧荷重の「所定の基準」はPthとして示してある。また、図6(A)および図5(B)において、括弧内に示す数字により、時間の経過の順番を示してある。以下、説明の便宜上、これら括弧つきの数字を「時点」という。
図6(A)に示すように、時点(1)は、操作者がキー領域α内を押圧しようとしている様子を、時点(2)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重でキー領域α内を押圧している様子を、時点(3)は、操作者が押圧を解除している様子を示している。この動作が行われる際、図6(B)に示すように、荷重検出部12は、時点(1)から時点(2)の間で押圧荷重を検出し始め(つまりタッチ面に対して操作者が押圧を開始した)、時点(2)から時点(3)の間で押圧荷重を検出しなくなる(つまり操作者がタッチ面に対する押圧を解除した)。また、時点(2)において、荷重検出部12は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出しており、時点(2)の少し手前で押圧荷重がPthを満たし、時点(2)の少し後で押圧荷重がPthを満たさなくなる。
図4および図5で説明したように、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、キー領域α内において所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出すると第1の触感(例えばクリック触感)を呈示し、キー領域α内において押圧荷重が所定の基準Pthを満たさなくなると第2の触感(リリース触感)を呈示する。図6(B)において、時点(2)の少し前で、押圧荷重がPthを満たした際の時間軸の下方に示す下向きの矢印(↓)は、キーが凹んだような触感である第1の触感が呈示されることを意味する。同様に、時点(2)の少し後で、押圧荷重がPthを満たさなくなった際の時間軸の下方に示す上向きの矢印(↑)は、凹んだキーが元に戻るような触感である第2の触感が呈示されることを意味する。
なお、本実施の形態においては、キー領域内において所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出すると第1の触感を呈示し、キー領域内において押圧荷重が所定の基準Pthを満たさなくなると第2の触感を呈示した。すなわち、例えばクリック触感を呈示する際の押圧荷重の基準とリリース触感を呈示する際の押圧荷重の基準は、同じ値Pthとして説明した。しかしながら、リリース触感を呈示する荷重基準は、押圧時にクリック触感を呈示する荷重基準よりも50%〜80%低い値に設定してもよい。このようにすれば、同一位置(オブジェクト)に対してクリックした後にリリースする場合に、入力および入力解除の順次の動作と触感呈示タイミングとが合致し、違和感のないリアルなクリック触感およびリリース触感を呈示することができる。
このように、触感呈示装置1は、タッチ面にて検出される押圧荷重が所定の基準Pthを満たし(ステップS12)、押圧位置がキー領域α内である場合(ステップS13)、第1の触感を呈示する(ステップS15)。同様に、触感呈示装置1は、押圧位置がキー領域α内であっても(図4のSTART)、タッチ面にて検出される押圧荷重が所定の基準Pthを満たさなくなると(ステップS21)、第2の触感を呈示する(ステップS26)。
以上のように、本実施の形態に係る触感呈示装置1によれば、操作者は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重によりキー領域αを押圧すれば第1の触感が得られ、その後押圧荷重を弱めて所定の基準Pthを満たさなくなると第2の触感が得られる。したがって、操作者は、タッチセンサを用いて操作入力を行っていても、機械式のスイッチにより構成されるキー等を操作しているかのごとき触感を得ることができる。
図7は、本発明の実施の形態に係る触感呈示装置1が押圧入力を受け付ける動作および押圧荷重の他の例を説明する図である。図7以降において各記号等が表す意味は、図6で説明したものと同様である。したがって、図7においても、このキー領域αの周囲には、破線によりキー周辺領域mαを示してある。図7(A)は、操作者の指がキー領域α外を押圧し、その後当該押圧を維持したままキー周辺領域内mαに入ってから、さらに当該押圧を維持したままキー領域α内に入った後に、当該押圧を解除する様子を概略的に示す図である。
図7(A)に示すように、時点(1)は、操作者がキー領域α外を押圧しようとしている様子を、時点(2)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重でキー領域α外を押圧している様子を示している。時点(3)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(2)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域α内に移行する手前で、キー周辺領域mα内に入る様子を示している。時点(4)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(3)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域α内に移行する様子を示している。時点(5)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(4)からキー領域α内を押圧したまま押圧位置を移動させた様子を、時点(6)は、操作者が押圧を解除している様子を示している。
この動作が行われる際、図7(B)に示すように、荷重検出部12は、時点(1)から時点(2)の間で押圧荷重を検出し始める(つまりタッチ面に対して操作者が押圧を開始した)。また、時点(2)において、荷重検出部12は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出しており、時点(2)から時点(3)の間では、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたままである(つまり操作者はPthを満たす押圧荷重で押圧位置を移動している)。また、時点(3)から時点(4)および時点(4)から時点(5)の間でも、荷重検出部12は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出したままであり(つまり操作者はPthを満たす押圧荷重で押圧位置を移動している)、時点(5)において、押圧荷重がPthを満たさなくなる。さらに、荷重検出部12は、時点(5)から時点(6)の間で押圧荷重を検出しなくなる(つまり操作者がタッチ面に対する押圧を解除した)。
図4および図5で説明したように、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま押圧位置がキー領域α外からキー周辺領域mαに到達したのを検出すると(領域mα内に入ると)、隣接キー触感を呈示する。また、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま押圧位置がキー領域α外からキー領域α内に移行すると第1の触感を呈示する。さらに、触感呈示装置1は、キー領域α内において検出される押圧荷重が所定の基準Pthに満たなくなると第2の触感を呈示する。
図7(B)に示すように、時点(3)において、時間軸の下方に示すアスタリスク(*)は、隣接キー触感が呈示されることを意味する。また、時点(4)において、時間軸の下方に示す下向きの矢印(↓)は第1の触感が呈示されることを意味し、さらに、時点(5)において、押圧荷重がPthを満たさなくなった際の時間軸の下方に示す上向きの矢印(↑)は第2の触感が呈示されることを意味する。なお、時点(2)において、押圧荷重がPthを満たしているが(ステップS12)、押圧位置はキー領域内ではなく(ステップS13)、まだキー周辺領域にもキー領域内にも移行していないため(ステップS16、ステップS18)、第1の触感も第2の触感も呈示する条件を満たさない。したがって、この時点では、触感は呈示しない。
このように、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま(ステップS12)、押圧位置がキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると(ステップS16)、隣接キー触感を呈示する(ステップS17)。また、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま(ステップS12)、押圧位置がキー領域α外からキー領域α内に移行すると(ステップS18)、第1の触感を呈示する(ステップS15)。一方、触感呈示装置1は、押圧位置がキー領域α内であっても(図4のSTART)、タッチ面にて検出される押圧荷重が所定の基準Pthを満たさなくなると(ステップS21)、第2の触感を呈示する(ステップS26)。
以上のように、本実施の形態に係る触感呈示装置1によれば、操作者は、所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると隣接キー触感が得られる。したがって、操作者は、タッチセンサに対する押圧入力を行ったままの状態で、当該押圧入力の位置の付近に存在するオブジェクトを触覚により認識することができる。また、触感呈示装置1によれば、操作者は、所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α内に移行すると第1の触感が得られ、その後キー領域αを押圧する押圧荷重を弱めて所定の基準Pthに満たなくなると第2の触感が得られる。
図8は、本発明の実施の形態に係る触感呈示装置1が押圧入力を受け付ける動作および押圧荷重の、さらに他の例を説明する図である。図8(A)は、操作者の指がキー領域α外を押圧し、その後当該押圧を維持したままキー周辺領域mα内に入ってから、さらに当該押圧を維持したままキー領域α内に入った後に当該キー領域α外に出てから、当該押圧を解除する様子を概略的に示す図である。
図8(A)に示すように、時点(1)は、操作者がキー領域α外を押圧しようとしている様子を、時点(2)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重でキー領域α外を押圧している様子を示している。時点(3)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(2)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域αに移行する手前で、キー周辺領域mα内に入る様子を示している。
時点(4)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(3)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域α内に移行する様子を示している。時点(5)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(4)からキー領域α内を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α内からキー領域α外に移行する様子を示している。時点(6)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(5)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させた様子を、時点(7)は、操作者が押圧を解除している様子を示している。
この動作が行われる際、図8(B)に示すように、荷重検出部12は、時点(1)から時点(2)の間で押圧荷重を検出し始める(つまりタッチ面に対して操作者が押圧を開始した)。また、時点(2)において、荷重検出部12は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出しており、時点(2)から時点(3)の間では、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたままである(つまり操作者はPthを満たす押圧荷重で押圧位置を移動している)。また、時点(3)から時点(4)および時点(5)を経て時点(6)までの間でも、荷重検出部12は、所定の基準Pthを満たす押圧荷重を検出したままであり(つまり操作者はPthを満たす押圧荷重で押圧位置を移動している)、時点(6)において、押圧荷重がPthを満たさなくなる。さらに、荷重検出部12は、時点(6)から時点(7)の間で押圧荷重を検出しなくなる(つまり操作者がタッチ面に対する押圧を解除した)。
図4および図5で説明したように、本実施の形態に係る触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま押圧位置がキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると、隣接キー触感を呈示する。また、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま押圧位置がキー領域α外からキー領域α内に移行すると第1の触感を呈示する。さらに、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま押圧位置がキー領域α内からキー領域α外に移行すると第2の触感を呈示する。
図8(B)に示すように、時点(3)において、時間軸の下方に示すアスタリスク(*)は、隣接キー触感が呈示されることを意味する。また、時点(4)において、時間軸の下方に示す下向きの矢印(↓)は第1の触感が呈示されることを意味し、時点(5)において、時間軸の下方に示す上向きの矢印(↑)は第2の触感が呈示されることを意味する。なお、時点(2)において、押圧荷重がPthを満たしているが(ステップS12)、押圧位置がキー領域内ではなく(ステップS13)、まだキー周辺領域にもキー領域内にも移行していないため(ステップS16、ステップS18)、第1の触感も第2の触感も呈示する条件を満たさない。したがって、この時点では、触感は呈示しない。また、時点(6)において、押圧荷重がPthを満たさなくなっているが、この時点では、第1の触感も第2の触感も呈示する条件を満たさないため、触感は呈示しない。
このように、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま(ステップS12)、押圧位置がキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると(ステップS16)、隣接キー触感を呈示する(ステップS17)。また、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま(ステップS12)、押圧位置がキー領域α外からキー領域α内に移行すると(ステップS18)、第1の触感を呈示する(ステップS15)。一方、触感呈示装置1は、押圧荷重が所定の基準Pthを満たしたまま(ステップS21)、押圧位置がキー領域α内からキー領域α外に移行すると(ステップS24)、第2の触感を呈示する(ステップS26)。
以上のように、本実施の形態に係る触感呈示装置1によれば、操作者は、所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると隣接キー触感が得られる。したがって、操作者は、タッチセンサに対する押圧入力を行ったままの状態で、当該押圧入力の位置の付近に存在するオブジェクトを触覚により認識することができる。また、触感呈示装置1によれば、操作者が所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α内に移行すると第1の触感が得られ、その後所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α外に移行すると第2の触感が得られる。
図9は、本発明の実施の形態に係る触感呈示装置1が押圧入力を受け付ける動作および押圧荷重の、さらに他の例を説明する図である。図9(A)は、操作者の指がキー領域α外を押圧し、その後当該押圧を維持したままキー領域α内に入った後に当該キー領域α外に出て、さらに当該押圧を維持したままキー領域αに隣接するキー領域β内に入った後に当該キー領域β外に出てから、当該押圧を解除する様子を概略的に示す図である。このように、触感呈示装置1は、隣接する複数の異なるキー領域を跨ぐようにして押圧位置を移動させる入力を行う際にも上述と同様の動作を行う。
図9(A)に示すように、時点(1)は、操作者がキー領域α外を押圧しようとしている様子を、時点(2)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重でキー領域α外を押圧している様子を示している。時点(3)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(2)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域α内に移行する手前で、キー周辺領域mα内に入る様子を示している。時点(4)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(3)からキー領域α外を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α外からキー領域α内に移行する様子を示している。時点(5)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(4)からキー領域α内を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域αに隣接するキー領域β外からキー領域β内に移行する手前で、隣接するキーのキー周辺領域mβ内に入る様子を示している。時点(6)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(5)からキー領域α内を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域α内からキー領域α外に移行する様子を示している。
また、時点(7)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(6)においてキー領域α内からキー領域α外に移行した瞬間に、キー領域β外からキー領域β内に移行する様子を示している。時点(8)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(7)からキー領域β内を押圧したまま押圧位置を移動させ、キー領域β内からキー領域β外に移行する様子を示している。時点(9)は、操作者が所定の基準を満たす押圧荷重で、時点(8)からキー領域β外を押圧したまま押圧位置を移動させた様子を、時点(10)は、操作者が押圧を解除している様子を示している。
この動作に基づいて、触感呈示装置1は、図9(B)に示すように、時点(3)において隣接キー触感を呈示する。また、触感呈示装置1は、時点(4)において第1の触感を呈示し、時点(5)において再び隣接キー触感を呈示してから、時点(6)において第2の触感を呈示する。さらに、触感呈示装置1は、時点(7)において再び第1の触感を呈示し、時点(8)において再び第2の触感を呈示する。なお、時点(2)において、押圧荷重がPthを満たしているが、触感呈示装置1は触感を呈示しない。また、時点(9)において、押圧荷重がPthを満たさなくなっているが、触感呈示装置1は触感を呈示しない。
以上のように、本実施の形態に係る触感呈示装置1によれば、操作者は、所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域α外からキー周辺領域mα内に入ると隣接キー触感が得られる。また、操作者は、所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域β外からキー周辺領域mβに到達させても隣接キー触感が得られる。したがって、操作者は、隣接する複数のオブジェクトを跨いでスライド入力を行う際でも、タッチセンサに対する押圧入力を行ったままの状態で、当該押圧入力の位置の付近に存在するオブジェクトを触覚により認識することができる。
なお、触感呈示装置1によれば、操作者が所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域αまたはβ内に移行すると第1の触感が得られる。また、触感呈示装置1によれば、操作者が所定の基準Pthの押圧荷重を維持したまま押圧位置をキー領域αまたはβ外に移行すると第2の触感が得られる。したがって、操作者は、タッチセンサを用いて複数のキー領域を跨ぐように押圧位置を移動させて入力を行う際でも、機械式のスイッチにより構成されるキー等を操作しているかのごとき触感を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上述した実施の形態においては、動作が行われる際に音声を発生させるか否かについては言及していない。しかしながら、上記各実施の形態による動作と共に、当該動作と連動する音声を適宜発生させるようにすれば、入力装置の操作性をさらに向上させ、誤入力の発生を一層低減することができる。また、上述した実施の形態においては、説明の簡略化のため、タッチセンサのタッチ面にキー領域が1つまたは2つ存在する場合について説明したが、当然、3つ以上の多数のキー領域を有するようにもできる。さらに、上述した実施の形態においては、説明の簡略化のため、操作者の入力の押圧位置が横方向に移動する場合のみについて説明したが、当然、縦方向など任意の方向の移動についても想定することができる。
また、上述した各実施の形態における荷重検出部は、任意の個数の歪みゲージセンサを用いて構成することができる。さらに、荷重検出部は、タッチセンサにおける入力検出方式に応じて、例えば、抵抗膜方式の場合には、接触面積による抵抗変化に基づく出力信号の変化から荷重が検出できれば、歪みゲージセンサを用いることなく構成することができる。あるいは、静電容量方式の場合には、静電容量の変化に基づく出力信号の変化から荷重が検出できれば、歪みゲージセンサを用いることなく構成することができる。
また、触感呈示部は、任意の個数の圧電振動子を用いて構成したり、タッチセンサの全面に透明圧電素子を設けて構成したり、触感を呈示する振動を表現できるのであれば、偏心モータを駆動信号の1周期で1回転させるようして構成したり、することもできる。さらに、荷重検出部および触感呈示部は、圧電素子を用いて構成する場合は、圧電素子を共用して荷重検出部および触感呈示部を構成することもできる。
また、本発明に係る触感呈示装置は、荷重検出部により検出される押圧荷重が、触感を呈示する基準を満たした際に、触感呈示部を駆動させる。しかしながら、上記荷重検出部により検出される押圧荷重が触感を呈示する基準を満たした際とは、荷重検出部により検出される押圧荷重が触感を呈示する基準値に達した際であってもよいし、荷重検出部により検出される押圧荷重が触感を呈示する基準値を超えた際でもよい。また、荷重検出部により触感を呈示する基準値が検出された際でもよい。
なお、上述した実施の形態においては、接触の位置が所定の領域に「到達」するとは、所定の領域内に入った状態として説明したが、当該所定の領域の縁辺を規定するライン上にて接触の位置が検出された場合に、接触の位置が所定の領域に「到達」したとしてもよい。
11 タッチセンサ
11a タッチ面
12 荷重検出部
13 触感呈示部
14 表示部
15 制御部
21 筐体
22 インシュレータ
23 アッパカバー
24 インシュレータ
31 歪みゲージセンサ
32 圧電振動子

Claims (2)

  1. タッチセンサと、
    前記タッチセンサのタッチ面に対する押圧荷重を検出する荷重検出部と、
    前記タッチ面を振動させる触感呈示部と、
    所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、前記タッチ面を押圧している押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする触感呈示装置。
  2. タッチセンサと、
    前記タッチセンサのタッチ面に対する押圧荷重を検出する荷重検出部と、
    前記タッチ面を振動させる触感呈示部と、
    所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置がオブジェクトの領域内に移行したことを検出すると、前記タッチ面を押圧している押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御する制御部と、
    を備える触感呈示装置において、
    前記制御部は、所定の荷重基準を満たした押圧荷重の位置が前記オブジェクトの周辺領域内に入ったことを検出すると、前記押圧対象に対して、前記タッチ面を振動させて前記触感とは異なる触感を呈示するように前記触感呈示部の駆動を制御することを特徴とする、触感呈示装置。
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