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JP5542008B2 - 内装パネル構造 - Google Patents
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本発明は、内装パネル構造に関し、詳しくは、建物の内装壁面に空気浄化機能や調湿機能を有する内装パネルを取り付ける際に、内装パネル背後の内装壁面と室内温度との温度差に起因する結露やカビ、ダニなどの発生を防止しようとする技術に関するものである。
従来から、調湿性を有する基材を備えた内装パネルの四周を固定支持する専用枠によって壁面に取り付ける内装パネルの取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この内装パネルは、専用枠の前側に、内装パネルを固定支持する固定部が設けられており、この固定部によって固定支持された前記内装パネルの背面側には、上下にのみ開放され、気流が通じる空間部が構成され、前記壁面との間に空隙が形成されるよう内装パネルが取り付けられている。これにより、内装パネルの背面側に気流が通じる空隙が形成され、住居空間の空気の自然対流がスムーズに空間部へ誘導されるので、内装パネルの背面から湿気を効果的に吸放出させるものである。
特開2010−31494号公報
ところで、内装パネルを内装壁面に取り付けるにあたっては、通常、壁埋め込みにて施工される。しかしこの施工方式だと、リフォーム時に壁を壊して内装パネルを設置しなければならず、リフォームが面倒である。
しかも、内装パネル背後の内装壁面の表面温度が、室内温度よりも低くなり、このため、外気・室内の温度条件や湿度条件、断熱条件などにより結露が発生しやすくなり、カビやダニなどの発生原因となる可能性もある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、リフォームが容易で、しかも内装パネル背後の内装壁面の温度と室内温度との温度差に起因する結露やカビなどが発生しにくくできる内装パネル構造を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明は、建物の内装壁面に取り付けられる内装パネルの上下両端部にそれぞれ吸排気口を設け、内装パネル内に吸排気口同士を連通させるダクト部を設けると共に室内空気を吸排気口からダクト部内に流通させる送風手段を設けてなる内装パネル構造であって、前記内装壁面に取着され且つ前記内装パネルを前記内装壁面から前方に浮かせた状態で取り付ける左右一対の縦桟と、前記左右一対の縦桟間において前記内装パネルの裏面と前記内装壁面との間に形成される空気層と、この空気層の上下両端部の少なくとも一方に設けられる通気開口と、前記ダクト部内を流通する空気の一部を前記空気層内へ導くための分岐風路とを備えていることを特徴としている。
また、前記空気層の上下両端部にそれぞれ通気開口を設けると共に、前記分岐風路を前記ダクト部裏面の上端部近傍から前記空気層内に分岐接続するのが好ましい。
また、前記空気層の上端部に通気開口を設けると共に前記空気層の下端部を閉塞し、前記分岐風路を前記ダクト部裏面の下端部近傍から前記空気層内に分岐接続するのが好ましい。
本発明は、リフォームが容易で、しかも内装パネル背後の内装壁面の温度と室内温度との温度差に起因する結露やカビなどが発生しにくくできるものである。
本発明の一実施形態の内装パネル構造を示し、空気浄化機能及び調湿機能を有する内装パネル本体を内装壁面から空気層をあけて、ふかし施工枠に取り付けた状態の側面断面図である。 (a)は同上の内装パネル本体を内装壁面に固着したふかし施工枠に取り付ける前の状態の斜視図であり、(b)は内装パネル本体をふかし施工枠に取り付けた状態の斜視図であり、(c)は取り付け状態の平面図である。 同上の内装パネル本体のダクト部の分解斜視図である。 (a)は同上のふかし施工枠の斜視図であり、(b)は(a)の要部斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
内装パネル2は、図1に示すように、内装パネル本体3の上下両端部にそれぞれ吸排気口4,5が設けられる。内装パネル本体3内には、吸排気口4,5同士を連通させる連通路を形成するダクト部6が設けられる。このダクト部6の下端部6aには、下側の吸排気口4に臨ませて、室内空気をダクト部6内に流通させるための送風手段7である複数のシロッコファン7aが設けられる。
内装パネル本体3のダクト部6は、図3に示すように、幅広の調湿用凹所30と、幅狭のサーキュレータ用凹所31とが並列状に設けられている。幅広の調湿用凹所30内には、脱臭フィルタ、調湿剤などの空気浄化機能部材(図示せず)が収納保持される。幅広の調湿用凹所30の下端部には2個のシロッコファン7aが並列配置され、幅狭のサーキュレータ用凹所31の下端部には1個のシロッコファン7aが配設される。これにより、ダクト部6は空気浄化機能と調湿機能とを併せ持つようになる。なお、図3中の13は後述する空気層11に通じる分岐風路であり、50は電気配線であり、51は配線ホルダである。
内装パネル2は、図2に示すように、既存の内装壁面1に取着される左右一対の縦桟9に取り付けられる。なお図2中の80は送風手段7の操作部である。
本例では、左右一対の縦桟9と、左右一対の縦桟9を連結する上下複数本の横桟10とで、ふかし施工枠8が構成される。縦桟9は例えば木製、横桟10は例えば金属製とされる。なお横桟10は縦桟9よりも薄肉状に形成され、後述する空気層11が横桟10に遮られることなく、上下方向に連続形成されるようにしている。
次に、ふかし施工枠8の具体例を図4に示す。図4において、上下複数の横桟10はそれぞれ、釘やビスなどの固着具60で内装壁面1に固着されている。各横桟10の左右両端部には、それぞれ、前方Fに向かって取付片63が屈曲形成され、この取付片63がビスやネジなどの固着具61で縦桟9の内側面に固着されている。更に、取付片63の先端から横方向に向かって係止片64が屈曲形成されている。この係止片64は内装パネル本体3裏面と平行に屈曲している。内装パネル本体3裏面のダクト部6と干渉しない両側部分に設けた引っ掛け具(図示せず)が係止片64に対して前方Fから引っ掛け係止可能とされる。
ここで、内装パネル本体3の引っ掛け具は、内装パネル本体3の裏面を内装壁面1から前方Fに浮かせた状態で、上記係止片64に対して着脱可能に引っ掛け係止される。これにより、内装パネル2裏面と内装壁面1との間には、図1に示すように、空気層11が形成される。この空気層11の左右両側は、上記左右一対の縦桟9(図2)によってそれぞれ閉塞される。空気層11は上下にのみ開放されていると共に、その上下両端部は、それぞれ、通気開口12を有する上蓋20と下蓋19とで覆われている。
本例では、上蓋20が内装パネル本体3の上端部に取着され、下蓋19が内装パネル本体3の下端部に取着されている。内装パネル本体3の上端部と天井面18との間には、パネル上通路15が形成され、このパネル上通路15を介して室内と上蓋20の通気開口12とが連通している。内装パネル本体3の下端部と床面17との間には、パネル下通路14が形成され、このパネル下通路14を介して室内と下蓋19の通気開口12とが連通している。
一方、内装パネル本体3のダクト部6裏面の上端部6b近傍には、分岐風路13が分岐接続されている。分岐風路13は、ダクト部6内を流通する空気の一部を空気層11内へ導くためのものであり、図1に示す例では、上向きに開口したスリット13aで構成されている。このスリット13aから空気層11内への送風方向は上向きになっており、これにより、空気層11内に上昇気流を発生させ、この上昇気流を利用してパネル下通路14から空気層11内に室内空気を吸い込む構造となっている。
次に、室内空気の循環動作を説明する。
操作部80(図2)で送風手段7を駆動すると、室内空気が図1の矢印Aで示すように、内装パネル2下端の吸排気口4からダクト部6内に吸い込まれ、脱臭フィルタや調湿剤等を通過して、内装パネル2上端の吸排気口5から室内に戻される。このとき、ダクト部6を循環する空気Aの一部は、内装パネル本体3の背面上端に設けた分岐風路13のスリット13aから空気層11内に分岐供給される。このとき、スリット13aから空気(風)が上方向に向けて吹き出すことによって、空気層11内で上昇気流が発生し、これにより空気層11内が負圧になる。この負圧を利用して、室内空気が図1の矢印Aとは別経路の矢印Bで示すように、パネル下通路14から下蓋19の通気開口12を通じて空気層11に吸い込まれ、更に空気層11の上端の通気開口12からパネル上通路15を通って室内に戻される。
しかして、室内空気を、上記空気浄化機能及び調湿機能等を有するダクト部6に循環させることにより、室内の空気を浄化する効果及び調湿する効果が得られる。
更に、室内空気を、ダクト部6とは別経路で空気層11内に循環させることにより、内装パネル2背後の内装壁面1の表面温度T2(図2(c))が室内温度とほぼ同じ、つまり室内に露出している内装壁面1の表面温度T1とほぼ同じになる。つまり外気・室内の温度条件や湿度条件、断熱条件に影響されることなく、表面温度T2を室温まで下げることができる。この結果、内装パネル2のダクト部6内部やその裏面側、及び内装壁面1において、結露やカビ、ダニなどが発生するのを防止することが可能になる。
しかも、既存の内装壁面1から浮かして内装パネル2を施工する、ふかし施工方式を採用したことにより、リフォーム時には既存の内装壁面1をそのまま残して、内装パネル2の設置や交換等の施工が可能となるため、リフォームが容易となる。
また本例では、空気層11の上下両端部にそれぞれ通気開口12を設けると共に、空気層11の上端部近傍に分岐風路13を分岐接続しているので、分岐風路13から少量の風を空気層11内に流すだけで、空気層11内に負圧が生じやすくなる。これにより、負圧を利用して空気層11に室内空気を循環させることができる。このように1つの送風手段7を用いて、内装パネル2のダクト部6と空気層11とに別ルートで室内空気を送り込むことができるので、室内空気の対流が促進されるものである。
図5は本発明の他の実施形態である。本例では、空気層11の上端部を通気開口12を有する上蓋20で覆うと共に空気層11の下端部を密閉構造の下蓋19aで閉塞している。さらに、内装パネル本体3のダクト部6裏面の下端部6a近傍に、上向きに開口したスリット13aからなる分岐風路13を空気層11内に分岐接続している。そして、分岐風路13から空気層11内への送風方向を上向きにすることで、空気層11の下端から上端に向かって風が流れるようになる。つまり、下蓋19をスリットのない密閉構造とした場合でも、空気層11の下端部側に風を送り込むことができる。この結果、前記図1の実施形態と同様、内装パネル2背後の内装壁面1の表面温度を室内温度とほぼ同じにでき、結露やカビ、ダニなどが発生しにくくなる効果が得られる。
前記図1及び図5の各実施形態では、下側の吸排気口4から上側の吸排気口5に室内空気が循環するように、送風手段7を駆動させる場合を説明したが、これには限定されない。例えば、上側の吸排気口4から下側の吸排気口5に向かって室内空気が循環するように、送風手段7を駆動させてもよい。要するに、室内の上方に暖気が滞留したり下方に冷気が滞留しにくいように循環させればよく、これにより室内を快適な温度分布に保つことができ、室内に居る者は快適に過ごすことができる。
1 内装壁面
2 内装パネル
3 内装パネル本体
4,5 吸排気口
6 ダクト部
6a 下端部
6b 上端部
7 送風手段
8 ふかし施工枠
9 縦桟
10 横桟
11 空気層
12 通気開口
13 分岐風路
F 前方

Claims (3)

  1. 建物の内装壁面に取り付けられる内装パネルの上下両端部にそれぞれ吸排気口を設け、内装パネル内に吸排気口同士を連通させるダクト部を設けると共に室内空気を吸排気口からダクト部内に流通させる送風手段を設けてなる内装パネル構造であって、前記内装壁面に取着され且つ前記内装パネルを前記内装壁面から前方に浮かせた状態で取り付ける左右一対の縦桟と、前記左右一対の縦桟間において前記内装パネルの裏面と前記内装壁面との間に形成される空気層と、この空気層の上下両端部の少なくとも一方に設けられる通気開口と、前記ダクト部内を流通する空気の一部を前記空気層内へ導くための分岐風路とを備えることを特徴とする内装パネル構造。
  2. 前記空気層の上下両端部にそれぞれ通気開口を設けると共に、前記分岐風路を前記ダクト部裏面の上端部近傍から前記空気層内に分岐接続することを特徴とする請求項1記載の内装パネル構造。
  3. 前記空気層の上端部に通気開口を設けると共に前記空気層の下端部を閉塞し、前記分岐風路を前記ダクト部裏面の下端部近傍から前記空気層内に分岐接続することを特徴とする請求項1記載の内装パネル構造。
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