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JP5542878B2 - 任意に成形された展開可能なメッシュリフレクタ - Google Patents
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JP5542878B2 - 任意に成形された展開可能なメッシュリフレクタ - Google Patents

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Description

背景
開示の分野
この開示は概して、アンテナ用メッシュリフレクタに関し、より詳細には、宇宙船上で使用することができ、かつ、打上げ機に積込まれ、後に宇宙空間において展開されるように適合されたアンテナ用メッシュリフレクタに関する。
背景説明
過去40年間で、いくつかのスタイルの展開可能なメッシュリフレクタが開発されてきた。展開可能なメッシュリフレクタの大部分は放物線状のリフレクタ表面に近似するように意図されていたが、それらの表面が負の湾曲の領域を持たなければ(すなわち、常にリフレクタの焦点の方に湾曲していれば)それらはいずれも理論的には他のゆっくりと変化する表面に近似するように作られることができる。近年、「成形されたリフレクタ」技術が開発され、宇宙アンテナ分野で優勢になっている。しかしながら、今までのところ、リフレクタを飛ばす打上げ機のフェアリングの大きさによって課せられる制約のために、「成形されたリフレクタ」技術は比較的小さな一様な表面(またはセグメント化された表面)のリフレクタに限定されてきた。
衛星アンテナファームがより大きな直径のリフレクタをより数多く備えることにより衛星アンテナファームの性能が向上するため、また、展開可能なメッシュリフレクタはより効率的に宇宙船にパッケージングできるため、(「負の湾曲がない」という制約なしに)最適に成形されたリフレクタ表面に近似するように展開可能なメッシュリフレクタを作ることができれば、非常に向上したアンテナファームを作ることができる。
特に宇宙ベースの用途のために(たとえば、通信衛星用に)展開可能な無線周波数(radio-frequency)(RF)アンテナリフレクタの反射表面を形成するために、細い金属製ワイヤ(たとえば、金めっきを施したモリブデンワイヤ)から作製される軟らかい編みメッシュが通常用いられる。このメッシュは、大幅に硬いネットに取付けることによって置かれ、所望の形状に維持されることができる。このようなメッシュ表面の作製に関連付けられる1つの問題は、メッシュの張力を特定の所望の範囲内に維持する能力、および適切なメッシュ端縁処理部を用いることにより、好ましくない受動相互変調(passive inter-modulation)(PIM)または静電放電(electrostatic discharge)(ESD)を発生させない態様でメッシュ端縁を終端/切断する能力を必然的に伴う。
メッシュ表面を展開可能なリフレクタのネット構造に取付けることの問題は、メッシュ表面がネットに取付けられるときにメッシュ内の張力分布をできる限り均一に維持する能力、メッシュ表面がリフレクタのネット構造の外側カテナリに取付けられるときにメッシュ端縁処理部を適切な張力下におよび皺のない状態に維持する能力、ならびにメッシュの取付けがネット構造内の形状および張力レベルに与える影響を最小限に抑える能力を必然的に伴う。
アストロ−メッシュ(ASTRO-MESH)アイソグリッド(Iso-Grid)ファセットを有するメッシュリフレクタ(以下「タイプ1」リフレクタ)はメッシュリフレクタの一例である。このタイプのリフレクタでは、メッシュ表面は、多数の三角形の実質的に平坦なファセットを備える。特定の方向から見ると、それらの三角形の大部分は等辺であるように見える。メッシュファセットは、三角形の開口を有するネットを形成する、非常に張力がかかったストラップの比較的硬い(理想的には伸張性のない)組の後ろに引張られることによって形状を与えられる。ネットは、メッシュの後ろに配置されかつ反対方向に湾曲した類似の(しかしながら、おそらくはより浅い)ネットの方に後方にネットを引張るばねの組によって形を整えられる。
別のタイプのリフレクタは、径方向/周方向のファセットを有するメッシュリフレクタ(以下「タイプ2」リフレクタ)である。このタイプのリフレクタの最も一般的な例は、TRW TDRSアンテナ上で用いられる傘スタイルの放射状リブリフレクタ、およびハリス・コーポレイション(Harris Corp)によって現在生産されている折畳み式リブリフレクタである。
しかしながら、別のタイプ2リフレクタでは、メッシュファセットは概して台形の形状を有し、この台形の形状は、典型的にはリフレクタリブと一致するかまたはリフレクタリブの場所の近くの放射状弦の組、およびそれらのリブ間に延びる同心の多角形を形成する弦の組に接している。多くの場合、それらの実質的に周方向の弦は、調節可能な張力タイの組で下に(すなわち、リフレクタの焦点から離れるように表面を引張る方向に)引張ることによって、所望の表面の幾何学的形状によりぴったりと一致するように作られる。これらの張力タイにおける荷重は、メッシュファセットに接している多角形の組の後ろに配置された同心の多角形の第2の組を形成する弦の別の組によって典型的には作用を受ける。
別のタイプのリフレクタは、ラップリブ(wrap-rib)型の放物柱状にファセットを有するメッシュリフレクタ(以下「タイプ3」リフレクタ)として知られている。ロックヒード(Lockheed)ラップリブ型リフレクタは、各々が放物柱に近い比較的少数のファセットを備えるメッシュ表面を有する。これらのファセットの各々は、2つの湾曲した放物線状リブ、外側カテナリ部材、および中心ハブの円周の一部に接している。これらのリフレクタ上で用いられるメッシュは、せん断剛性およびポアソン比が非常に低いように設計されており、「ピロー状になる(pillow)」(または、リブ間で内側に、すなわちリフレクタの焦点の方に湾曲する)傾向を最小限に抑える。典型的に、このタイプのリフレクタは、1個から数十個の間のファセットしか含まないであろう。
メッシュが「ピロー状になること」は、機械的な歪みに起因してメッシュで発生する隆起部(または「ピロー」)によって特徴付けられるゆがみである。無線周波数反射表面として用いられる編みワイヤメッシュにおいて「ピロー状になること」は、概して性能を劣化させ、メッシュから反射される無線周波数エネルギのサイドローブのレベルを増大させる。
許容可能なRF性能(挿入損失が低く、受動相互変調(PIM)が低い)のために、メッシュは、すべての温度条件下で、特定の最小限の張力下に保たれるべきである。表面が「ピロー状になる」エラーを許容可能な限界の範囲内にするために、ネット張力に対するメッシュ張力の割合は特定の低い値を上回ってはならない。最大ネット張力は、展開可能なリフレクタ構造によって与えられる利用可能なトルクおよび力によって、ならびに所望の展開トルク安全マージンによって制限される。
平面的なメッシュを二重に湾曲した表面形状にするために、特定の可変歪みがメッシュにかけられるべきである。メッシュが硬くなればなるほど、結果として生じるメッシュの歪みのばらつきが激しくなる。
最低限必要なメッシュの張力を反射表面の外側端縁まで維持するメッシュ端縁処理部が設けられるべきである。
形状に合わせてメッシュをトリミングする際に、端縁処理部はメッシュワイヤの切断された端縁を拘束すべきであり、これは、メッシュワイヤの切断された端縁が解けるのを防ぎ、メッシュワイヤの切断された端縁が偶然に互いに接触する(したがって、PIMを引起す)確率を最小限に抑える。端縁処理部は、アンテナフィードホーンを見せないようにメッシュワイヤの切断された端縁を保護すべきである。端縁処理部は、リフレクタネットおよびそのカテナリに取付ける際に皺のない状態におよび張力下に保たれるべきである。メッシュの張力は、メッシュをネットに取付ける際にできる限り均一に保たれるべきである。ネットおよびそのカテナリの形状、ならびにそれらの張力レベルは、メッシュをネットに取付ける際に大幅に変化すべきではない。
メッシュ作製システムは典型的に、メッシュの外側端縁(カテナリ)に沿って、多くの場合にはゴアの縫い目に沿って、剛性または半剛性の端縁ストリップを用いて、メッシュをレイアウトしたときから展開可能なリフレクタ構造上に設置するまでメッシュの張力を固定する。メッシュを保持するためのシステムは典型的に、メッシュの後ろに位置する金属製のばねによって張力をかけられる平坦なストリップを用いる。
大型の展開可能なリフレクタ用のメッシュ表面を作り、張力をかけ、保持するための方法が開発されてきた。メッシュは、直接縫合されて外側端縁に縫付けられたポケットを有するゴアから作製されてもよく、外側カテナリ弦はその外側端縁を通され、メッシュに径方向に張力をかけるために用いられる。メッシュは、メッシュ開口を通るリフレクタリブにネットを取付ける部材でネットの後ろに(すなわち、リフレクタの焦点から離れて配置されたネットの側に)メッシュを保持することによって、湾曲した形状を与えられてもよい。これらの方法に従えば、メッシュとネットとの間の追加の取付装置またはメッシュ端縁処理部が用いられることはない。
上述の方法の1つの不利な点は、PIMの影響を受けにくい用途でしか金めっきを施したモリブデンメッシュとともに上述の方法を用いることができないことである。しかしながら、PIMの影響を受けやすい用途では、このような方法は、アラコン(ARACON)(登録商標)繊維(ニッケルめっきを施したケブラー(Kevlar)繊維から作製される、デュポン(DuPont)から入手可能な材料)などの、元来PIM飽和レベルが低い材料からなるメッシュとともに用いることが意図される。金めっきを施したモリブデンではなくアラコン(登録商標)繊維を用いることの不利な点は、挿入損失が増大することである。
剛性または半剛性のストリップを利用する他の方法に関連付けられる不利な点は、それらのストリップの使用に関連付けられる質量および剛性が増大することである。質量の増大は、ミッションのブースト段階中アンテナをブーストして軌道に乗せ、アンテナを支持することに関連付けられるコストが高くなるために、特に宇宙での用途にとっては望ましくない。ストリップの剛性が高いことは望ましくない。なぜなら、(1)ストリップを成形して任意に成形された表面にするためにより多くの力が必要であるためであり、(2)メッシュ端縁処理部をネットに取付けることにより、張力レベルおよび形状が大幅に変わる可能性があるためであり、(3)(張力ばねなどの)追加の設備が加えられなければ均一なストリップの張力を維持することが困難であるためであり、アンテナの質量、コストおよび複雑さをさらに増大させる。
ラップリブタイプのリフレクタは理論的には正または負のいずれかの湾曲を有する成形された表面に近似させることができるが、成形されたリフレクタの用途のためにラップリブタイプのリフレクタを用いることによって、他の現実的な問題が課される。具体的には、表面形状が直接リブの形状によって与えられるので、湾曲したリブの各々が異なって成形されることが必要であり、したがってリフレクタの生産コストを実質的に増大させるであろう。さらに、十分な自由度を与えて優れた性能を得るために、リブの数は周方向に十分な成形を行うのに十分に多くなければならない(なぜなら、表面を成形するための、リブ間のスパンに設けられる機能がないためである)。この結果、対応する質量および積込まれる体積が増大することに加えて、コストがさらに増大する可能性があり、これらはすべて非常に望ましくない。
タイプ1リフレクタでは、3本の弦(またはストラップ)が各ネットノードにおいて交差するので、各ノードにおいて弦間で荷重をやり取りでき、したがって張力はいずれか1つの弦に沿って実質的に変化し得る。
同様に、タイプ2リフレクタでは、放射状弦の張力が各弦の長さに沿って一定ではないことを均衡分析から説明できる。たとえば、放射状弦の張力は、リフレクタの中心付近の弦セグメントとその縁付近の弦セグメントとの間で実質的に増大する。その結果、中心における張力が許容可能なピロー状になるエラーにとって必要な最小レベルであれば、リフレクタの外側縁付近の張力は必要な最低値よりも数倍高い場合がある。さらに、周方向の部材の張力は、各交点を通るときに変化する可能性があり、各周方向の弦のセグメントごとに個々の測定および調節が必要である。
典型的なメッシュリフレクタの耐用期間にわたって(およびすべての温度条件において)最小限の張力を保証するために、(タイプ1リフレクタの場合のように)始動させるために実質的により高い張力を与えなければならないか、または可撓性の供給源(たとえば、可撓性部材もしくはばね)を各セグメントに与えなければならない。
したがって、展開可能なRFアンテナリフレクタ用の反射表面を軟らかい金属製のワイヤメッシュから作製するシステムおよび方法が必要である。このようなシステムは、メッシュの張力を特定の所望の範囲内に維持するための手段、および適切なメッシュ端縁処理部を用いることにより、好ましくないPIMまたはESDを発生させない態様でメッシュ端縁を終端/切断するための手段を提供するはずである。
展開可能なリフレクタの、前方に湾曲した表面の形状を規定する比較的硬いネットに反射表面を取付けるシステムおよび方法も必要である。このようなシステムは、設置する間メッシュ張力の均一性を最大にするはずであり、メッシュ端縁処理部を皺のない状態に維持するはずであり、メッシュの取付けがリフレクタネットにおける形状および張力レベルに与える影響を最小限に抑えるはずである。
この開示は、先行技術に関連付けられる問題または不利な点のうちの1つ以上を克服することに向けられる。
発明の概要
この開示の一局面に従って、正および負の両方の湾曲を有する成形されたリフレクタを生産するために、メッシュリフレクタを作るための方法および装置を用いることができる。
この開示の別の局面に従って、(金めっきを施した細いモリブデンワイヤから編み上げられてもよい)軟らかいワイヤメッシュを利用して展開可能なアンテナリフレクタの反射表面を作製するためのシステムおよび方法、ならびにRFリフレクタの、前方に湾曲した表面の形状を規定する比較的硬いネットに反射表面を取付けるためのシステムおよび方法を提供する。作製システムは、軽量であり、剛性が低く、熱膨張係数(coefficient of thermal expansion)(CTE)が低く、PIMおよび静電放電(ESD)のポテンシャルを最小限に抑える端縁保護を生み出す、メッシュ端縁を切断および処理するための新規の方法を用いてもよい。設置方法は、メッシュ張力を良好に制御し、皺のないメッシュ端縁処理部を提供し、メッシュの取付けがリフレクタネットにおける形状および張力レベルに与える影響を最小限に抑える。
この開示のさらに別の局面に従って、リフレクタは、メッシュ反射表面と、メッシュ反射表面に取付けられて、表面に実質的に垂直な方向に重要な成分を有する力をかけることによってメッシュ反射表面を成形する細長い部材の第1の組とを含む。細長い部材のうちの少なくとも1つは圧縮力をかけることができ、残りの細長い部材は張力しかかけることができないかまたは張力もしくは圧縮力のいずれかをかけることができる。メッシュ反射表面にかけられる圧縮力によって、メッシュ反射表面は、メッシュ反射表面の湾曲全体に対して逆の湾曲の領域を含むことができる。リフレクタは、メッシュリフレクタ反射表面に取付けられた細長い部材の第2の組も含んでいてもよい。
この開示のさらなる局面に従って、逆の湾曲の領域を有する表面を含む放物線状の反射表面および任意に成形された反射表面の両方に近似させることができる傘スタイルの展開可能なメッシュリフレクタを提供する。反射表面は、複数の平行四辺形の形状のファセットを形成する2組の実質的に平行な弦からなる、予め非常に張力をかけられたネットに取付けられた軟らかいメッシュによって提供されてもよい。ネット/メッシュは、微調節可能な張力タイおよび/または圧縮ロッドの組を介してファセットのコーナーの各々において引張るおよび/または押すことによって所望の形状に一致するように作られてもよく、微調節可能な張力タイおよび/または圧縮ロッドの遠位端は、メッシュの後部側に配置された、予め張力をかけられたカテナリの形状の弦の組に対して作用する。ネット/メッシュおよび後部カテナリは、高い展開トルクを与えることができる手段および十分に展開された位置にほぼ同時に到達するようにリブの展開を調整するための手段によって中心ハブに接続された実質的に硬い放射状リブの組によって支持され、予め張力をかけられてもよい。
メッシュ表面の任意の成形を行なうために、メッシュ表面に張力および圧縮力の両方をかける能力が提供される。これは、張力タイおよび圧縮ロッドの組合せの使用を含んでいてもよい。
圧縮ロッドの安定性を確保するために、ロッドの少なくとも上部端部に弦の二次元のネットを設けてもよい。
典型的には成形された表面に関連付けられる湾曲が高いために、「ピロー状になる」エラーを許容可能なレベルに保つために表面成形ネット弦には(放物線状のリフレクタ上で通常用いられるものよりも)はるかに高い張力が必要である。したがって、構成は以下のことを行うことが非常に望ましい。
a.ネット全体にわたって張力レベルを測定する能力(知識)を単純化する。
b.弦の張力の大きさを制御するために単純な手段を提供する。
c.弦の張力を安定した範囲に維持するための手段を提供する。
ネットの張力を高くする必要がある結果、(より効率的なリブの構成によって)リブを強くする/硬くする必要があり、(より効率的な展開ヒンジの構成によって)展開ヒンジを強くする/硬くする必要がある。加えて、他のリブよりも相当に遅く十分な展開に到達するリブがないようにリブの展開を調整する必要があり、したがって、メッシュおよびネットに予め荷重をかけるために必要なトルクを不均衡に配分せざるを得ない。
本明細書に記載される装置および方法の役目は、逆の(負の)湾曲の領域を含み得る「成形されたリフレクタ」表面に近似させることができる展開可能な/折畳み可能なメッシュリフレクタを提供することである。
この開示の例示的な実施例は、一体型の折畳める弾性ヒンジを有する傘スタイルの展開可能なメッシュリフレクタである。
特徴、役目および利点は、この開示の種々の実施例では独立して達成されることができ、またはさらに他の実施例では組合せられてもよい。
地球の周りの軌道上にある展開可能なリフレクタを含む衛星の斜視図である。 展開可能なリフレクタを積み込まれた構成で示す、側面からの概略斜視図である。 リフレクタ表面を成形および形成する構造上の構成要素の概略斜視図である。 展開可能なリフレクタの、側面からの概略斜視図である。 図4のリフレクタの一部の拡大斜視図である。 展開可能なリフレクタの裏当てまたは支持構造を示す概略斜視図である。 リフレクタ表面を所望の形状に維持するために用いられ得る圧縮ロッドの断面図である。 展開可能なリフレクタのための抑制および調整機構を示す、側面からの概略図である。 展開可能なリフレクタのための蝶番式構造を示す、図8の線9−9に沿った断面図である。 複数の正方形の形状の領域を有する、ファセットを有するリフレクタのためのネット構造の構成の平面図である。 複数の可変サイズの長方形の形状の領域を有する、ファセットを有するリフレクタのためのネット構造の平面図である。 複数の菱形の形状の領域を含む幾何学的形状を有する、ファセットを有するリフレクタのためのネット構造の平面図である。 複数の可変サイズの平行四辺形の形状の領域を含む、ファセットを有するリフレクタのためのネット構造の平面図である。 「たこ糸」の構成の後部カテナリ弦を含む展開可能なリフレクタのための構造の一部を示す平面図である。 「物干綱」の構成の後部カテナリ弦を含む展開可能なリフレクタのための構造の一部の平面図である。 展開可能なリフレクタの後部カテナリ弦を一定の張力下に維持するためにばねとして用いられ得る屈曲プレートの側面図である。 屈曲プレートおよびリフレクタリブの、図16の線17−17に沿った断面図である。 展開可能なリフレクタの、大きな荷重がかけられた後部カテナリ弦を一定の張力下に維持するためにばねとして用いられ得る重荷重屈曲プレートの側面図である。 図18の線19−19に沿った、図18の屈曲プレートおよびリフレクタリブの断面図である。 メッシュ表面の作製に好適な平坦なパターンを生成するために用いられ得る平坦なパターンの境界上に重ね合わせられた反射メッシュの概略平面図である。 メッシュ表面の作製に好適な平坦なパターンを生成するために用いられ得る最適な面上に重ね合わせられた図20の反射メッシュの概略側面図である。 折畳まれていない構成のメッシュ端縁処理部材の概略平面図である。 折畳まれた構成の図22のメッシュ端縁処理部材の概略平面図である。 3つの連続したメッシュ端縁処理部材の群の概略斜視図である。 メッシュ表面の一部に取付けられたメッシュ端縁処理部材の概略平面図である。
詳細な説明
図1では、地球42の周りの軌道上にある衛星40の斜視図が示される。衛星40自体は、本体44と、本体44に装着された展開可能なメッシュリフレクタタイプのアンテナ46とを両方含んでいる。展開可能なアンテナ46も同様に、反射メッシュ48と、メッシュ48を展開して吊り下げるための支持フレームワーク50とを両方含んでいる。展開可能なアンテナ46を搭載させることによって、衛星40は、宇宙空間における軌道上にありながらも電磁波を送受信して、それによってたとえば地上の通信ステーション52と通信することができる。
リフレクタ46は、図2では積込まれた構成で示されており、図3および図4では展開された構成で示されている。
リフレクタ支持構造は、8本の回動アーム58を有する8本の放射状リブ56を担持する細長い複合ハブ54を備え、各回動アームはリブ56の先端部60において装着されている。各リブ56は、周方向の寸法と比較して軸方向の寸法が実質的に長い断面を内側端部において有していてもよい。リブ56は、折畳むことができる多層の「カーペンタテープ(carpenter's tape)」複合ヒンジ62を介してハブ54に取付けられていてもよい。
反射メッシュ48は、金めっきを施したモリブデンワイヤで編み上げられてもよく、張力をかけられ、ネット64に縫付けられてもよい。ネット64は、ベクトラン(Vectran)(登録商標)(液晶高分子)または石英ファイバから撚り合わせられ得る比較的硬い、熱的および環境的に安定した弦からなる。
ネット64は、回動アーム58の上端68の間を渡す外側カテナリ66の組に取付けられてもよい。これらのカテナリ66は、ネット64と同一の繊維から撚り合わせられたより重い弦から作られてもよい。
張力は、ネット64に与えられてもよく、複合屈曲部74を介してハブ54を回動アーム58の下端72に接続する放射状テンショナ70の組によって実質的に一定に維持されることができる。放射状テンショナ70は、外側カテナリ66と同一の材料から作られてもよい。
ネット弦76は、大きさが等しいかまたはわずかに異なる複数の長方形の開口を形成するように配置されてもよい。
後部反作用カテナリ78の組は、リブ56の後部端部の間を渡し、小さな複合屈曲部82を介してリブ56に接続されてもよい。
反射メッシュ48およびネット64は、ネット64のコーナー86を後部カテナリ78に沿ったポイント88に接続する下垂タイ84の組によって成形されてもよい。
下垂タイ84は、特許取得済みの調節可能な結び目を用いることにより小さな滑らかなビーズ90(図5および図7)を介して後部カテナリ78に取付けられてもよく、反射メッシュ48の表面を成形するために長さを容易におよび正確に調節することができる。下垂タイ84はネット弦76と同一の材料から作られてもよい。
所望の表面形状が下垂タイ84に表面上を押上げることを要求する場合、圧縮ロッド92(図7にさらに詳細に図示)を用いてもよい。
各圧縮ロッド92は、電気絶縁ブッシング100および102によって分離され得る外側管96と内側管98との間に配置され得るばね94を含んでいてもよく、電気絶縁ブッシング100および102は、GEプラスチックス(GE Plastics)から入手可能なウルテム(Ultem)1000などのプラスチック材料から作られてもよい。下垂タイ84などの張力対応の細長い部材は、圧縮ロッド92の中心を通って延びていてもよく、上述の特許取得済みの調節可能な結び目を用いることにより小さな滑らかなビーズ90を介して後部カテナリ78に圧縮ロッド92を取付けるために用いられてもよい。結び目によって、圧縮ロッド92の長さが容易におよび正確に調節される。
圧縮ロッド92にPIMがないようにするために、圧縮ロッド92は構成要素間の偶然の金属間接触を認めるべきではない。したがって、ばね94が、ブッシング100および102におけるねじ山のような深溝の上に通すことによって終端され得る張力巻ばねであることが好ましい。ばね94は、外側管96と内側管98との間の隙間に緩く嵌まるように選択されてもよい。圧縮ロッド92の中心を通って延びる下垂タイ84がばね94を引伸ばすのに十分に縮められる限り、金属間接触はなく、圧縮ロッド92にはPIMがなくなる。熱的に安定した材料から圧縮ロッド92を製造する必要はない(したがって、任意の好適な金属またはプラスチック材料から作ることができる)。なぜなら、下垂タイ84の剛性が圧縮ロッド92内のばね94の剛性をはるかに上回っており、したがって下垂タイの材料の低い熱膨張係数(Thermal Expansion Coefficient)(CTE)がその挙動を支配するためである。
中央機構104は、リフレクタのハブ54内に位置していてもよい(図8参照)。機構104は、リブの展開中に抗力/トルクを与える。機構104の役割を果たし得るであろう装置の例は、渦電流ダンパ、磁性粒子ダンパ、粘性ダンパ、摩擦ダンパ、および適切な減速ギアヘッドを有する電気モータ(たとえば、ステッパモータおよび/またはDCモータ)を含む。
中央機構104は、ストラップまたは弦などの可撓性部材(締め綱)106を介してリブ56の各々に取付けられてもよい。締め綱106は、リブ56の展開中常に等しい長さを有するように配置されてもよい。
反射メッシュ48に対して任意成形機能を与えるために(すなわち、湾曲の方向に関する制約なしに)、張力のみの部材(たとえば、下垂タイ84)および張力/圧縮対応部材(たとえば、下垂タイ84を取囲む圧縮ロッド92)がメッシュの成形のために用いられてもよい。後者は、所望の表面形状が負の湾曲を含み得る場所、したがって圧縮力が必要な場所で用いられる。張力のみの部材および張力/圧縮部材の両方の長さは、ビーズ90を通る上述の特許取得済みの結び目を用いることにより細かい単位で容易に調節することができる。先行技術のリフレクタ(たとえば、タイプ2リフレクタ)では、下垂タイの長さの調節のために複雑な調節ハードウェア(たとえば、ねじを切ったファスナー、回り継手など)が用いられ、これは停止リスクをもたらし、コスト、質量および展開停止リスクの増大の一因となる。
圧縮ロッド92および圧縮ロッド92に接続された弦76のシステムが不安定になる可能性を回避するために、圧縮ロッド92の各々の上部端部(メッシュが取付けられている側の端部)は、(この実施例では互いにほぼ垂直な)2つの異なる方向に延びる弦76によって安定化されてもよい。これは、特定のポイントでしか二方向(径方向および周方向)に延びる弦を持たず、ポイントの大部分が周方向の弦しか持たない放射状リブおよび折畳み式リブリフレクタとは異なっている。
表面の弦はすべて、(多角形を形成し、ほぼ周方向に走っている外周部材を除いて)本質的に2つの基本的な方向のうちの1つの方向に走っていてもよい。一実施例では、弦76は、実質的に正方形の開口を有するネット108を形成する(図10)。別の実施例では、弦76は、大きさが異なる長方形の開口を有するネット110を形成する(図11)。第3の実施例では、弦76は、菱形の形状の開口を有するネット112を形成する(図12)。最も一般的な場合では、弦76は、大きさが異なる平行四辺形の形状の開口を有するネット114を形成する(図13)。
圧縮ロッド92の上部端部に対して安定性を与えることに加えて、このスタイルのネットはいくつかの利点を提供する。
「ピロー状になる」エラーを制御するために、弦76の張力は特定の最小レベルを上回っていなければならない。一方、弦の張力が過剰になると、結果的に展開力および構造荷重が増大し、対応して質量および展開リスクが増大する。結果として、優れたリフレクタの構成は、各弦セグメント76の張力を制御する能力、およびその張力を測定し、リフレクタ48の耐用期間を通じて特定の最小張力を維持する能力を必要とする。ネット弦76が各交点を通るときに実質的にまっすぐなままであり得るために、および各交点には弦76が2本しかないために、各弦76における荷重がリフレクタ表面全体にわたってトラバースしたときに実質的に変化のないままであることは、典型的な交点における均衡を調査することによって説明できる。したがって、弦ネット64全体にわたる張力を調節および測定するために必要なのは、各弦76の一端におけるこのような調節のための設備、および各弦76に沿ったどこか1つのスパンにおいて取られる1つの測定値だけである。
(下垂タイとともに用いられるものに類似した)ビーズ90および調節可能な結び目は、ネット弦76の各々の端部に設けられてもよく、ネット弦76の各々を外側カテナリ弦66に接続するため、ならびに長さおよび張力レベルを調節するために用いられてもよい。
この開示に従えば必要な調節設備および可撓性部材の数の大幅な減少に加えて、それらの設備をすべて反射エリアの外側に置くことができる。タイプ2リフレクタでは、リフレクタの内部に調節設備および可撓性要素を置く必要があることにより、複雑さおよび/または表面精度の悪化が生じる。この開示はこのような複雑さを回避する。
調節機能の数を最小限に抑えることおよび調節機能を反射エリアの外側に都合よく置くことに加えて、この開示は、リフレクタネットを形成および成形するために必要な個々の弦の数を最小限に抑える。リフレクタ製造プロセス中に各弦を予め調整し、予め測定し、切断し、分類し、検査し、追跡しなければならないので、必要な弦の数を低減することにより、リフレクタの製造コストは大幅に低減される。
各ネット弦の長さがある程度表面形状に依存するので、および表面形状が表面調節プロセス中にいくらか変化する可能性があるので、この開示の長い連続的なネット弦は非常に有利である。これらの長くかつ可撓性のネット弦は、弦の張力の最小限の変化によって表面形状の変化を吸収することができる。他のネットの構成では、大幅な弦の張力の変化が回避されるべきである場合、形状に小さな変化が生じることによって個々の弦セグメントの長さを再調節せざるを得ない可能性がある。
従来のメッシュリフレクタでは、後部反作用ネットは典型的に(深さを除いて)前部ネットと同一の幾何学的形状を有する。しかしながら、この開示では、(主に圧縮要素を安定化させるために)前部ネットが各ノードにおいて二方向に走る弦を有しているので、後部ネットは一方向にしか走っていない弦116からなっていてもよい。後部弦116の大部分は、前部ネット弦76が延びる二方向のうちの一方向に延びている(図14および図15参照)。その形状のために、これらの後部弦116は「物干綱(clotheslines)」(図15)と称され、細長いリフレクタの場合には「たこ糸(kite lines)」(図14)と称される。物干綱(またはたこ糸)を構成する弦116は、小さな取付クリップ118を介して裏当て構造リブ56に取付けられてもよい。しかしながら、より短い弦116のうちのいくつかは、全体的な方向に変化がないリブ56のうちのいくつかを飛ばしてもよい。後部弦を(他の弦ではなく)リブ56に直接取付けることができるという事実は、表面制御ポイント間の相互作用を大幅に低減し、製造中の表面の幾何学的形状の調節をはるかに容易にする。
取付クリップ118(図16および図17)は、複合(たとえば、グラファイトエポキシ)プレートから機械加工された小さな屈曲部であってもよい。これらのクリップ118の各々は、先細りになった可変幅片持梁セクション120と、U字型の接着セクション122とを有する。接着セクション122は、スペーサプレート124(これも複合プレートから作られてもよい)によってリフレクタリブ56の側に接着されてもよい。(リフレクタメッシュノードを制御する)物干綱弦116の内側の列と(リフレクタ外周カテナリを制御する)物干綱弦116の外側の列との間には荷重の大きさの点で大きな差があるので、大きさが異なる2つの弦を物干綱上で用いることができる。
荷重に大きな差があるために、大きさ(および向き)が異なる2つの屈曲部も用いることができる。したがって、表面シートとクリップ126との間、およびリブのハニカムコアとハニカムコアの表面シートとの間の接着部における引張り応力を低減するために、重量のある屈曲クリップ126(図18および図19)を(弦のスパンに対して)各リブ56の遠い側に置いてもよい。片持梁セクション120および128の幅が先細りになっている理由は、各片持梁セクション120および128の長さに沿ってほぼ一定の曲げ応力を与え、したがって、屈曲クリップ118および126の重量を最小限に抑え、可撓性を最大にするためである。また、接着セクション122がU字型である理由は、片持梁セクション120の根元付近で発生する(軽量のクリップ118についての)剥離応力を最小限に抑えるためである。最後に、可撓性クリップを用いて弦をリブに取付ける理由は、システム(弦+クリップ)における事前の伸びが確実に弦の伸長よりもはるかに大きくなるようにすることによって(熱膨張またはクリープに起因する)弦の伸長/収縮に対する後部カテナリシステムの張力の感度を低減するためであり、屈曲部の撓みが、弦の張力を測定するための、および時間の経過に伴う張力のいずれの変化も観察するための便利な手段を提供するためである。
他のリフレクタでは、傘リフレクタリブは典型的に円筒管から作られる。展開荷重の大部分がリブ展開ヒンジ軸に垂直な面にあり、ヒンジ軸を含む面における荷重/剛性要件がはるかに小さいので、この開示におけるリブは先細りになったトラスとして成形される。トラスは、複合(たとえば、グラファイトエポキシ)表面シートを備えるハニカムプレートから切断されてもよい。これらのトラスは、(トラスの深さが最小である)リブの外側端部におけるほぼゼロからリブの内側端部における最大値まで徐々に蓄積する展開荷重(曲げモーメント)を担持する点で円筒管よりもはるかに効率的である。このリブの構成のさらなる利点は、このリブの構成によって、リブの幅を増大させる必要なく(トラスの深さのみを増大させることによって)はるかに深い一体型ヒンジを使用できる(したがって、より多くの展開モーメント機能を与える)ことである。加えて、リブの幅が低減されることにより、直径がより小さなハブを用いることができ、したがってハブの質量および積み込まれるリフレクタパッケージの全径を低減する。
先行技術のリフレクタでは、弾性の折畳み可能な一体型ヒンジは、円筒の2つの向い合う部品である2組の湾曲したシェルからなる。この開示では、一体型ヒンジ62は、すべてが同じ方向(上方または焦点側の方)に向いている2組(またはそれ以上の組)の湾曲したシェルからなっていてもよく、その同じ方向に任意の距離だけ間隔が空いていてもよい(図8および図9参照)。先行技術のリフレクタでは、対称であるために、ヒンジは上に曲げられようと下に曲げられようと等しく効率的に動作する。しかしながら、この開示では、すべてのシェルが同じ方向に向いているので、ヒンジ62は、一方向(上方)に曲げられたときには対称的なヒンジよりも効率的に動作し、反対方向に曲げられたときには非効率的に動作する(または全く動作しない)ように最適化されることができる。リフレクタリブ56は積み込みのために一方向にしか曲げられる必要がないので、ヒンジ62において用いられる非対称的な構成は、ヒンジの質量を小さくするための先行技術の対称的なヒンジよりも効率的であり、与えることができる展開トルク/エネルギがより大きい。ヒンジの性能および質量はさらに、シェルの組の長さを変化させることによって最適化されてもよい。このヒンジの構成によれば、また、リフレクタのネットおよびメッシュに深刻な損傷を与える可能性がある状態である、リブ56が後方に曲がること(後ろに折れ曲がること)がより困難になる。
リフレクタリブ56が展開中に徐々に移動し、十分に展開された位置にほぼ同時に到達するように、リフレクタリブ56の各々は、可撓性部材106を介して、リフレクタのハブに位置する中央機構104に取付けられてもよい。中央機構104は、(渦電流ダンパ、粘性ダンパ、磁性粒子ダンパ、または摩擦ダンパなどのように)受動的である可能性もあれば、または(減速ギアヘッドを有する電気モータなどのように)能動的である可能性もある。中央機構104は展開を減速させ、したがって展開行程の終わりの大きな衝撃を回避する。そうでなければ、この大きな衝撃はリフレクタネット64に損傷を与える可能性があるだろう。また、中央機構104によって、リブ56は十分に展開された位置に基本的に同時に到達し、その結果、すべてのリブ56が協働してネットおよびカテナリに張力をかける。これが行なわれず、たとえ数度でもリブ56のうちの1つが他のリブ56に遅れをとる場合には、リブ56のうちの1つが単独で、ネット64ならびにカテナリ66および78からの、予め張力をかける荷重の大半を支えることになる。これは、(リブがリフレクタ46全体に張力をかけるのに十分なトルクマージンを持たない場合には)展開停止に繋がる可能性があり、および/またはネット弦76の過度の応力に繋がる可能性があり、表面精度のいくらかの損失または弦76に対する物理的な損傷さえもたらす。
図20から図25を参照して、メッシュの作製およびメッシュ取付装置についてここで説明する。
メッシュの作製のために、リフレクタ46の大きさよりもわずかに大きい、実質的に平坦な軽量のトップを有する好適なテーブル(図示せず)を用いてもよい。テーブルトップは、いくつかの構造梁で補強されてもよく、絶縁体の組を介して複数の台の上に支持されてもよい。テーブルトップは、滑らかな丸みをおびた端縁を有していてもよく、少なくとも1つの振動装置(たとえば、可変パワーおよび可変速度電気回転振動器)を備えていてもよい。
作製中に反射メッシュ48に張力をかけるために、(たとえば、数インチだけ間隔を空けた)複数の小さな錘を用いてもよく、各々の錘は、弦と、弦をメッシュ端縁に接続するように適合されたフックとを備える。錘の大きさおよび錘の間隔は、所望のメッシュの張力を与えるように選択され得る。
図20は、1.0よりも大きいであろう適度に大きなF/D(F=名目焦点距離およびD=名目リフレクタ直径)を有するリフレクタの典型的なメッシュ表面を示す。表面は、8本の比較的浅い長いカテナリ151と8本の比較的湾曲した短いカテナリ152に接していてもよい。メッシュ48は長方形のネット153に取付けられているように表わされており、長方形のネット153はメッシュ48を複数のほぼ平坦な長方形のファセットに分割する。F/Dが比較的大きいために、側面図(図21)からわかるようにメッシュ表面の湾曲は比較的低い。
平坦なテーブル上に反射メッシュ48を作製することが望ましいので、およびメッシュ材料が元来平坦であるので、メッシュを準備する際に、平坦なパターンの境界を規定するための方法が用いられてもよく、上述の目的を満たすメッシュをもたらす。上記方法は以下のとおりに行なわれ得る。
1.まず所望のリフレクタ表面に最適な面155を規定する。面155を規定する際に、最小二乗法または他の便利な方法(アイボーリング法(eye-balling)さえ)を用いることができる。
2.垂直および水平なネット線153を含む所望のメッシュ表面を最適な面上に投影して、最初の平坦なパターンを決定する。この平坦な面上の投影された線セグメントの各々の長さは本当の長さよりも短くなることは周知である。これは、長い外側カテナリ151および短い外側カテナリ152ならびにネット線153をすべて含む。その結果、この平坦なパターンに従って反射メッシュ48を作製する場合、反射メッシュ48およびその外側カテナリ端縁処理部は、リフレクタ上に設置するとさらに引伸ばされなければならないことになる。反射メッシュ48自体は典型的には非常に軟らかいので、さらに伸びることにより張力レベルが適度に増大する結果にしかならないであろうが、外側カテナリ端縁処理部は典型的にはメッシュよりも大幅に硬く、外側カテナリ端縁処理部を引伸ばすことによって張力レベルが望ましくなく増大する可能性がある。
3.カテナリ線とネット線との間、または垂直なネット線と水平なネット線との間の隣接する交点ポイントを接続する短いほぼまっすぐな線セグメントの和として、長いカテナリ線151およびネット線153の各々のおよその長さを計算する。同様に、最適な面上に投影されたセグメントの長さの和として、「投影された」平坦なパターンのカテナリおよびネット線のおよその長さを計算する。たとえば、図20を参照して、ポイントP1およびP2を接続するカテナリ線セグメントL12の長さは以下のように書くことができる。
L12=[(X1−X2)+(Y1−Y2)+(Z1−Z2)1/2
同様に、平坦なパターンの面PL12上のこの線セグメントの投影長さは以下のように書くことができる。
PL12=[(X1−X2)+(Y1−Y2)1/2
上述のように、投影された平坦なパターンの線の各々の長さは、その対応する3次元の線よりもわずかに短くなる(これは、正項(Z1−Z2)がPL12についての式からなくなっているので明らかである)。
4.リフレクタのネット上に設置したときにカテナリ端縁処理部を引伸ばす必要性を回避するために、およびリフレクタのネット上に設置したときのメッシュにおけるさらなる歪みの量を低減するために、平坦なパターンの端縁を規定するポイントは、わずかに外向きに移動させることによって摂動を加えられる。たとえば、投影された平坦なパターンのポイントP1およびP2は、位置P1’およびP2’に移動される。これらのポイントは(メッシュ表面の中心に対して)およそ径方向に移動させることが勧められる。この問題に対する固有の解決策は存在しないが、移動の大きさは以下の基準を満たす必要がある。
i.長いカテナリ151の各々の3次元の長さは、その平坦なパターン151’の長さに等しいか、または平坦なパターン151’の長さよりもわずかに長い。これを達成できる1つの方法は、(L12などの)セグメントの各々の3次元の長さが移動後の対応する投影長さ(PL1’2’)に確実に等しくなるようにすることによるものである。
ii.短いカテナリ152の各々の3次元の長さは、その平坦なパターン152’の長さよりも(3%未満だけ)わずかに長い。これらの短いカテナリは、より湾曲しているので、湾曲を低減することによって、比較的低い張力下で設置するとわずかに伸びることができる。この結果、メッシュの張力は局所的にわずかに増大し、これらの湾曲した短いカテナリの形状を安定化させる傾向がある。
iii.垂直および水平なネット線の各々の3次元の長さは、摂動を加えられた平坦なパターンの長さよりも長い。これは、構成するほぼまっすぐなセグメントの長さを加えることにより(座標面XZまたはYZとの交点ポイントに始まり、外側カテナリとの交点ポイントで終了する)これらの線の各々の長さを計算し、(水平なネット線の場合)終了ポイントの修正されたX’座標または(垂直なネット線の場合)終了ポイントの修正されたY’座標が確実にその計算された長さ未満であるようにすることによって達成されることができる。たとえば、ポイント(P1)で終了する水平なネット線の長さは、修正されたポイント(P1’)の座標X1’の絶対値よりも大きいはずである。
5.5つの最も内側のネットセル156について平坦なパターンを描く。しかしながら、これら5つのセルに関連付けられる垂直および水平な弦(すなわち、4つの最も内側の水平および垂直なネット弦)の各々の本当の長さが、摂動を加えられた平坦なパターン上の最終的な長さを上回る割合だけ、投影されたセルのXおよびY寸法を減らす。
6.たとえばマイラー(Mylar)フィルム上に平坦なパターンの実物大のプロットを準備する。プロットは、内側のセルについての修正された位置に加えて、メッシュの外側の境界を表わす2組の同心の線を含んでいてもよい。これらの組のうちの1つは、所望の名目上の完成されたメッシュ境界を表わす。この線は、(たとえば、約0.3″だけ)名目上のリフレクタネット境界のわずかに内側を走っているはずである。線の第2の組は、第1の組から一定の距離(たとえば、0.3″)だけオフセットされて、第1の組の外側を走っているはずである。この線の第2の組は、メッシュを切断すべき場所である。さらに、プロットは、垂直および水平なネット線の、メッシュ境界との交点(たとえば、図20におけるポイントP1’およびP2’)を示す印を含んでいるはずである。代替的に、マイラーフィルム上に平坦なパターンをプロットする代わりに、コンピュータによって駆動される特別なオーバーヘッドプロジェクタを用いてメッシュテーブル上に平坦なパターンの実物大のイメージを投影することができるであろう。
メッシュ端縁処理ストリップ160(図22〜図25)を作製するために用いられる材料は、特定の特性を有するべきである。この材料は、軽量であり、熱的に安定している(CTEが低い)べきである。この材料はまた、メッシュ材料よりも大幅に硬いが、ネットカテナリ弦材料よりもはるかに可撓性であるべきである。最後に、その電気抵抗率は、PIMを防ぐのに十分に高いが、ESDの脅威を回避するのに十分に低いべきである。
これらの要件は、グラファイト微粒子(たとえば、CV2−1148)をドープされ得るシリコーンRTV樹脂を含浸したケブラー織物(たとえば、120スタイル布地)で構成される複合材料によって満たされることができる。質量およびCTEを最小限に抑えるために、織物を完全に湿らせるのに十分な最小量の樹脂が用いられるべきであり、過剰な樹脂はすべて(たとえば、スパチュラを用いて)押出される。(室温でおよび少なくとも30%の相対湿度で)少なくとも24時間硬化した後、材料は(布地の縦糸および充填方向に対して)+/−45°方向で適切な幅のストリップに切断されてもよい。これにより、強度が十分に高いが、CTEが非常に低く、剛性が十分に低いストリップが提供される。
望まれるならば、上述の複合材料は石英またはグラファイト繊維から作られることができるであろう。上述の複合材料は、低いCTEおよび低い剛性の所望のバランスを達成するために調整された±30°から±60°の範囲の角度で積層された、バランスの取れたまたはバランスの取れていない織物の複数の層を含むこともできるであろう。
長い端縁処理部材162(図24)は典型的には、まっすぐなストリップとして切断できるのに十分に低い湾曲を有する。これらの部材の各々は、(100”までの長さの部材では幅がおよそ0.8”の)1つの連続的なストリップと、幅がおよそ1.3”のいくつかのより短いストリップとを必要とする。短い端縁処理部材164は、湾曲した部材として切断しなければならないのに十分に湾曲していてもよい。これらの湾曲したストリップは折畳まれるので、これらのストリップの折畳みを容易にするために1つ以上の場所166においてこれらのストリップの外側端縁に「ダーツをつける」(たとえば、1つのこのようなストリップ164を作製するための典型的な平坦なパターンを示す図22に示すように、数インチごとに外側端縁170に径方向に切れ目を入れる)ことが必要であるかもしれない。
メッシュ端縁仕上げを容易にするために、幅が0.8”の長いストリップおよび短いストリップは、折り線168に沿って長さ方向に折畳まれ、折り目をつけられてもよく、メッシュ上に設置する準備が整うまで折畳まれて保管されてもよい。折り線168は、ストリップの外側端縁170から約0.3”のところにあってもよい(典型的な短いストリップ164についての図22および図23参照)。長いストリップ162は類似しているがまっすぐであってもよい。
メッシュテーブル上に平坦なパターンの実物大のプロットを設置する。(プロッタまたはフィルム幅の制約のために)プロットが2つ以上のセグメントからなる場合、互いに対しておよびテーブルの端縁に対して注意深くセグメントを位置合わせする。テーブルにプロットをしっかりと取付ける。接着可能でない透明なフィルムのストリップが、平坦なパターンのフィルム上にプロットされたメッシュ境界の上にしっかりと設置されてもよい。
メッシュの平坦なパターンを覆い、かつ、各方向に少なくとも数インチに及ぶのに十分に大きなメッシュ材料の正方形の部分を切断し、次いで、それをメッシュテーブル上の平坦なパターンの上に下向きに置く。メッシュの端縁付近にフックを用いて錘を取付ける。フックは、丸みをおびたテーブル端縁の上に(または、テーブルがそのように備え付けられる場合にはテーブル端縁の周りのローラーの上に)弦を走らせ、錘をテーブル端縁の周りに自由にぶら下げることができる。テーブル振動器を用いて、テーブルとメッシュ/錘との間の摩擦を遮断して、均一なメッシュ張力を確保する。(必要であるたびに)錘の間の間隔を調節して、適切なメッシュの張力レベルを維持する。適切な手段(たとえば、感圧接着剤(pressure sensitive adhesive)(PSA)テープ、錘または磁気ストリップ)を用いてメッシュをテーブルに固定する。
適切なマーキング手段を用いて、メッシュ材料上で5つの中央ネット正方形(156)の場所に注意深く印を付ける。1つの可能な手段は、色のついた糸(および湾曲した針)を用いて、(ピッチがおよそ1″の)かなり粗いステッチを使用してそれらの正方形の境界に一時的に印を付けるというものである。糸は、メッシュがリフレクタ上に設置された後、取外されてもよい。
端縁処理部を適用してメッシュ端縁を仕上げるプロセスは、いくつかのステップを含む。
第1に、たとえば、ストリップ162および164を作るために利用されたケブラーに含浸させるために用いられる同一のシリコーンRTVを用いて、長い端縁処理ストリップ162を反射メッシュ48に接着する。(接着中にストリップに圧力がかかったときの)過剰な押出しを回避するだけの接着剤しか用いないが、少なくともいくらかの接着剤が確実にストリップ162の外側端縁全体に沿って至るところで押出されるようにする。これは、反射メッシュ48を封入するためであり、ストリップ162の外側端縁に沿って切断されるときにいずれのメッシュワイヤの動きも最小限に抑えるためである。ストリップ162は、メッシュに接着されているときに、外側メッシュ境界を表わす平坦なパターンのプロット151’上の2組の線の外側の組に沿って外側端縁が位置するように注意深く位置合わせされるべきである。接着剤は、少なくとも16時間の硬化が許されるはずである。
第2に、鋭いナイフを用いて、端縁処理ストリップ162のうちの1本の外側端縁に沿ってメッシュを切断する。次いで、以前に定められた折り目線に沿って(メッシュが取付けられた状態で)ストリップ162を折畳み、ストリップ全体に沿って折り目を再度定める。折畳まれたストリップ162同士を接着するだけの接着剤であるが、硬化中に折畳まれたストリップ162の上に圧力がかかったときに過剰な押出を回避する接着剤を用いて、折り目の内側に沿ってシリコーンRTV接着剤の薄いビーズを塗布する。残りの(7本の)長い端縁ストリップ162についてこのプロセスを繰返し、次いで接着剤を16時間硬化させる。
第3に、(8本の)長いストリップ162を接着し、折畳んだ後、上述の第1のステップを繰返して、以前と同様に(8本の)短いストリップ164を接着し、硬化させる。短いストリップ164は、(図24に示すように)折畳まれた長いストリップに部分的に重なっていてもよい。
第4に、(図24に示すように)鋭い(ケブラー切断)ナイフを用いて、短いストリップ164の外側端縁ならびに過剰な長さの短く折畳まれた長い端縁ストリップに沿ってメッシュを切断する。次いで、予め折り目をつけられた折り線168に沿って(反射メッシュ48が取付けられた状態で)短いストリップ164を折畳み、折り目線を再度定めて、ステップ2と同様に折畳まれたストリップ同士を接着する。
第5に、幅の広い端縁処理ストリップを用いて、各交点ポイントに少なくとも1/2”の隙間を残して、垂直および水平な平坦なパターンのネット線との交点間のメッシュ境界線セグメントごとの長さにタブ170を切断する(図25参照)。また、幅の広いストリップのおよそ3″の長さの部分を切断し、それらを約1″の間隔の空いた短い端縁処理ストリップに垂直に置く。シリコーンRTV接着剤を用いて、折畳まれた長いストリップ162および短いストリップ164の上に幅の広いストリップタブ170を接着する。
メッシュの取付けのために、メッシュは以下のとおりにリフレクタネット64の上に吊下げられてもよい。
一時的操作弦172(たとえば、そのうちの8本)が、折畳まれた長い端縁ストリップ162のすぐ外側の幅の広い端縁処理タブ170に縫付けられてもよい(図25参照)。これらの操作弦172は、軽量の操作フレーム(図示していないが、リフレクタの大きさよりもわずかに大きくてもよい)に取付けられてもよく、メッシュテーブルから反射メッシュ48を持上げ、(メッシュテーブル上には逆さまに作製されるので)表が上になるように回転させて、最終位置に近いリフレクタネット64の上に反射メッシュ48を置くために用いられてもよい。
次に、操作弦172は、操作フレームから1つずつ切離されてもよく、対応するネット外側カテナリ66が取付けられる場所のできる限り近くの回動アーム58の上端68に接続されてもよい。
外側カテナリのアスペクト比(長さに対する反り)および所望の反射メッシュ48の張力レベルに基づいて、メッシュ端縁閉じストリップ162および164のおよその張力レベル(典型的には数ポンド)が計算され得る。操作弦172は、(メッシュの湾曲および1−Gの荷重の影響を計算に入れるために)計算されたレベルよりもわずかに高いレベルまで張力をかけられてもよい。これによって、メッシュ端縁閉じストリップは外側カテナリ66の近くに置かれるはずである。
反射メッシュ48をネット64に取付けるために、まず、折畳まれた長いメッシュ端縁ストリップ162がネット外側カテナリ66におよそ平行に、およびそれらのカテナリ66の位置における名目からの任意の公知のずれについて調節されたおよそ名目設計距離(0.3″)だけネット外側カテナリ66の内側を走っていることを確認する。もしそうでなければ、操作弦172の張力を調節することによって、および/または構造に対する操作弦172の取付ポイントの場所を調節することによって、状況を改善しようとする。また、端縁ストリップ162および164のいずれにも皺がないことおよび端縁処理タブの外側に1/4インチから3/4インチ延びているネットカテナリの上に端縁処理タブが位置していることを確認する。
次に、タブ170を保持するためのいくつかの一時的な手段(たとえば、小さなワニ口クリップ)を用いて対応するネット外側カテナリ66の上にタブ170を折畳む。全周を一時的に固定した後、必要に応じてメッシュ端縁が依然として皺がない状態でタブの折畳みを調節していることを確認する。
次のステップは、反射メッシュ48をネット64の中心に縫付けるというものである。1つの便利な技術は、反射メッシュ48を引伸ばしてネット64と接触させるようにいくつかの軽量の分散された錘を利用するというものである。(これは、メッシュ自体の単独の重さのためにメッシュの中心がネット64と接触するのに反射メッシュ48が十分に大きく、表面が十分に浅い場合には必要ないかもしれない。)反射メッシュ48の中心における印が対応するネット弦76とぴったりと整列しない場合には、(特定のメッシュ張力に対して小さな)横方向の荷重をメッシュにかけることによって状況を補正しようとする。そうでなければ、中心メッシュ印がネット弦76の十分に近くに持ってこられるまで周囲タブの一時的な取付/張力を再調節する。次いで、好適な安定した縫付け糸、たとえばケブラーまたは石英糸、および湾曲した針を用いて、反射メッシュ48をネット弦76に縫付ける。5つの中央正方形156(図20)はすべて、4つの中心コーナーのうちの1つで縫付けが開始し、終了するならば、1本の連続的な糸を用いて縫付けられることができる。1つの可能性は、図20に示す順序で縫付けを行なうことである(順序は、1,2,3,4,1,5,6,2,7,8,3,9,10,4,11,12,1である)。
その後、CTEが低い強い縫付け糸(たとえば、ベクトランまたはケブラー)を用いて、各タブ170の初め、中ほどおよび終わりにおいて適切な結び目を利用して、タブ170を外側カテナリ66に縫付ける。その結果、タブ170は、中間ポイントにおいて外側カテナリ66に横方向および軸方向の両方の方向に(すなわち、外側カテナリの方向に対して法線の方向に、および外側カテナリの方向に沿って)外側カテナリ66に固定され、残りの長さに沿って少なくとも横方向に外側カテナリ66に固定される。
縫付けが完了した後、操作弦172を取外し、1/2インチよりも幅が広くてもよいタブ170のいずれの折り目の幅もトリミングし、次いで、RTV接着剤の小さな連続的なビーズを各タブ170の自由な端縁に塗布する。小さな連続的なビーズは、各タブ170の自由な端縁をそれ自体の下面に固定する。これによって、76、78または84などのいずれの弦もタブ170上にぶら下がる確率がなくなる。
最後に、反射メッシュ48は、残りのネット弦76に縫付けられてもよい。残りのネット弦76は、外側カテナリ66に始まり、各ネット弦76に続いて、リフレクタの中心または反対側の外側カテナリ66に至る。
メッシュの作製に関して、端縁ストリップ162および164を作製するために用いられるケブラー/RTV複合材料の構成は、以下の理由で端縁処理部の機械的および電気的要件の両方を満たす。
1)マトリックスとしてのシリコーンRTVの使用は、ケブラー繊維の剛性と比較して元来剛性が低いために、剛性が低いおよびCTEが低いという両方の要件を規定する。2)ケブラー120織物の+/−45°の繊維の向きは、(典型的には、マトリックス材料すなわちRTVの剛性よりも数倍しか高くない)軸方向の剛性を最小限に抑えながら、CTEを最小限に抑える(0/90°の繊維の向きと同一のCTEを提供する)。3)有機ケブラー繊維および制御されたグラファイト粉末ドーピングと結合されたシリコーンマトリックス材料の誘電特性は、ESDおよびPIMの両方にとって安全な10Ω・cmから10Ω・cmの範囲内に十分収まるバルク抵抗率を生み出す。
(RTV接着剤フィレット内で)端縁ストリップ162および164の外側端縁のすぐそばのメッシュをトリミングするためのプロセスは、RTVによって封入されることによってメッシュワイヤが確実に安定化されるようにする。これは、メッシュ端縁がほつれるまたは解ける機会および自由なワイヤ端縁が互いに接触する機会を最小限に抑え、したがって関連付けられるPIMリスクを最小限に抑える。
長い端縁ストリップ162および短い端縁ストリップ164を折畳み、部分的に重ねるための幾何学的形状は、PIMの影響を最小限に抑えるように設計されている。1)端縁ストリップ162および164は折返されてもよく、その結果、(いくつかの弱いPIM供給源を含み得る)反射メッシュ48のトリミングされた自由な端縁は、メッシュ自体によって、アンテナフィードホーン(図示せず)の見通し線内にないように保護される。2)端縁ストリップ162および164の折畳まれた部分の幅(0.3”)は、平坦なままであるストリップ162および164の部分の幅(0.8−0.3=0.5”)よりも狭い。したがって、折畳んだ後、反射メッシュ48の切断された自由な端縁は、端縁ストリップ162および164の内側の反射メッシュ48の部分と接触できない。端縁ストリップ162および164が(名目上)半分に折畳まれていれば、(特定の許容差条件下で)反射メッシュ48の切断された自由な端縁がストリップ162および164の内側の反射メッシュ48の部分に触れて、アンテナフィードホーンの見通し線においてPIMをおそらく発生させる可能性が存在していたであろう。3)長い端縁ストリップ162を接着して折畳み、その上に短いストリップ164を接着し、端縁ストリップ162および164をトリミングして、次いで短いストリップ164を折畳むプロセスシーケンスは、(端縁ストリップ162および164の対が出会う)メッシュコーナーにおける金属間接触に起因するPIM供給源を導入する可能性を排除する。
平坦なパターンを設計するためのプロセスは、二重に湾曲した表面にすることによって引起されるメッシュの張力のばらつきを最小限に抑える。さらに、このプロセスは、(おそらく端縁処理部に皺を生じさせる)端縁処理部を圧縮する必要性または端縁処理部を大幅に引伸ばす必要性を排除する。
メッシュの取付けに関して、このプロセスはいくつかの利点を提供する。
a) 低い剛性を有するようにメッシュ端縁処理部の材料および構成を選択することによって、ネットカテナリの張力または形状を大幅に変化させることなくいくらかの妥当なメッシュ端縁処理部の張力変化を導入することが可能である。
b) ネット/メッシュの作製許容差を補正するために、比較的幅の広いタブ170を用いてメッシュをネット外側カテナリ66に取付けることによってタブ170の間でいくらかの応力のない調節が可能になる。
c) 上述の取付けシーケンス(一時的な周囲取付け、続くメッシュ中心取付け、次いで最終的な周囲取付け)によって、設置中の反射メッシュ48の張力のばらつきが最小限に抑えられる。
d) 設置中に反射メッシュ48にかかる軽量の分散された重力を用いることによって、反射メッシュ48は、メッシュをネットに縫付けるプロセス中の面内張力のばらつきを最小限に抑えながら、所望の二重に湾曲した形状を取らざるを得なくなる。また、軽量の分散された重力を用いることによって、(困難な分析/ソフトウェアタスクである)平坦なパターン上でネット弦76の場所を正確に予め規定する必要性および(時間を要するメッシュ作製ステップである)メッシュテーブル上にある間に反射メッシュ48上でこれらの場所に印を付ける必要性がなくなる。
この発明の他の局面および特徴は、図面、開示および添付の特許請求の範囲を検討することから得られることができる。

Claims (4)

  1. 張力ばねによって互いに接続された2つの入れ子式管および張力対応の細長い部材からなる、長さが調節可能な圧縮対応の細長い部材であって、2つの入れ子式管の間の隙間に配置された張力ばねの蓄積エネルギは入れ子式管を強制的に伸長させる傾向があるが、張力対応の細長い部材はその伸長を抑制する、圧縮対応の細長い部材。
  2. 張力ばねは張力巻ばねである、請求項1に記載の圧縮対応の細長い部材。
  3. ばねの端部は、電気絶縁材料から作られかつねじ山のような深溝を有する円筒形のブッシングの上に通すことによって終端される、請求項1に記載の圧縮対応の細長い部材。
  4. 張力対応の細長い部材が取付けられる、絶えず調節可能な結び目を有するビーズをさらに含む、請求項1に記載の圧縮対応の細長い部材。
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