JP5542882B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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以上のことが、取扱性を悪くし、資源消費を増やす要因となっている。
また、近年、加熱容器側面に相対して設けた加熱コイルや、底面に分割して設けた加熱コイルを組み合わせることによって、対流や沸騰の状況を制御し、飯の美味しさを追求した炊飯器が広く用いられるようになってきている。
以上より、いずれの従来技術においても、上記の三つ全てを備えたものはない。炊飯器はアジア圏を中心に大きな需要があるが、今後、美味しさを追求した、大きく重い炊飯器用加熱容器が多量に製造されると、容器自体の資源消費だけでなく、輸送容積・重量の増大にともなう資源消費も増やすことになるため、これらを回避し、省資源・省エネの要求に応える手段が求められることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。加熱容器本体1は有底円筒状に形成され、被誘導加熱部材2を収納するためのサポート部12が設けられている。この本体3の形状は、加熱容器本体1と同様に有底円筒状、又は、立方体であってもよい。図1において上側にある方のサポート部の形状は、有底円筒状の加熱容器の円筒状の側面一体を覆うようにリング状に設けられている。また、その内部に設けられる被誘導加熱部材2もこのサポート部と同様の形状となっている。一方、図1の下部にあるサポート部材の形状は、有底円筒状の加熱容器の円形状の底部一体を覆うように設けられている。また、その内部に設けられる被誘導加熱部材2もこのサポート部と同様の形状となっている。また、加熱容器本体1にはフランジ部11が設けられており、加熱容器本体1を本体3に設置する際に、本体3の釜ケーシング31の上部に嵌合するように配置されている。なお、加熱容器本体1は本体3から着脱自在である。また、図1には示されていないが、通常の炊飯器のように加熱容器本体1の上部には加熱容器本体1の上面を塞ぐための内蓋が設けられ、さらに、その上側には、内蓋を覆う、本体3の上蓋が設けられている。本体3の底部、突起部、側部にはコイル4が設けられている。加熱容器本体1を本体3に設置した際、それぞれのコイル4(底部コイル41、突起部コイル42、側部コイル43)と相対する位置に被誘導加熱部材2が配置されるようになっている。つまり、サポート部12は、加熱容器本体1を本体3に設置した際、被誘導加熱部材2とコイル4とが相対する位置となるように加熱容器本体1に設けられている。調理の際、図示していない電源と電力制御手段とによってコイル4に通電されると、被誘導加熱部材2が発熱し、この熱が加熱容器本体1に伝わって、加熱容器本体1の内部に入れた米や水などの食材を加熱する。なお、電力制御手段は、予めマイコンに記憶された情報と、サーミスタ5の温度情報などを元に電力制御を行い、所定の調理を行う。
以上より、取扱性がよく、省資源性に優れ、美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となる。
実施の形態1では、被誘導加熱部材2を収納したサポート部12が、加熱容器本体1に固定されている例を説明した。実施の形態2では、この被誘導加熱部材2を収納したサポート部12が、加熱容器本体1から着脱可能とし、また、加熱容器本体1自体を折りたたみ可能とした例について説明する。
図2は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。図2において、加熱容器本体1の腹部に取り付ける被誘導加熱部材(腹部リング)2と、加熱容器本体1の底面に取り付ける被誘導加熱部材(底面)2は、加熱容器本体1から取り外し可能に設けられている。すなわち、加熱容器本体1には、大きく開口されたサポート部12が設けられており、また、軟質のシリコン樹脂などで形成されているため、被誘導加熱部材2を容易に着脱可能としている。このような形態とすることによって、万が一加熱容器本体1が破損したり、着色や臭い付着などの不具合があった場合でも、加熱容器本体1のみを交換すればよく、高価な金属やカーボンで形成される被誘導加熱部材2は加熱容器本体1に付け替えて使い回しができるため、無駄にしなくて済む。また、加熱容器本体1は、図2に示すように、胴体側面で折りたためる構造としている。このように折り畳可能とすれば、軟質の加熱容器本体1を洗浄した後、場所を取らずに保管することが可能である。また、メーカーや小売店において、交換部品のストックを低容積化することができる。
以上より、取扱性がよくて、省資源性に優れ、美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となることに加え、上記のように被誘導加熱部材2を取り外し可能として使い回し可能としたことによりこの被誘導加熱部材2の無駄を抑制できることで更に省資源に寄与することができる。また、加熱容器本体1の変形が可能であることで更に取扱がよいものとなる。
図3は、本発明の実施の形態3に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。図3では、側部コイル43がない本体3を想定している。
本実施の形態3の被誘導加熱部材2は、底面の被誘導加熱部材と、この底面の被誘導加熱部材と熱的に接続されて加熱容器本体1の側面を覆うように長方形の花弁部21が設けられている。このように、被誘導加熱部材2の花弁部21が底面から側面まで花弁状に延長されて形成されていることから、加熱容器本体1の底面をコイル4(底部コイル41及び突起部コイル42)で加熱する際に、底面に対向する被誘導加熱部材2で発生した熱が花弁部21に伝わることで、加熱容器本体1の側面の加熱も可能となっている。このような形態とすることによって、花弁部21の内側に、上昇方向の対流を形成することが可能となる。また、被誘導加熱部材2の底面に中央突起部22も合わせて形成することによって、花弁部21と中央突起部22から上昇する流れが形成され、花弁部21のない側面側に下降する流れが形成されることになり、効率のよい対流が可能となる。
以上より、取扱性がよくて、省資源性に優れ、本体3に側部コイル43がなくても美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となる。
実施の形態1乃至3では、被誘導加熱部材2を、加熱容器本体1の外側に設ける例を説明したが、実施の形態4では、加熱容器本体1の下部の内側に設け、さらに、その上に第2の容器を設ける例について説明する。
図4は、本発明の実施の形態4に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。被誘導加熱部材2は、加熱容器本体1の内側に設置され、同じく加熱容器本体1の内側に形成されたストッパー部13に嵌合することによって、固定される。すなわち、例えば、図4の右側の図に示すように、まず、加熱容器本体1の上面側を開き、ストッパー部13が設けられている周を広くする。それにより、被誘導加熱部材2を加熱容器本体1の底面とストッパー部13との間に固定する。つまり、被誘導加熱部材2の周縁上端がストッパー部13の下面に当接することで、被誘導加熱部材2が加熱容器本体1に固定される。また、このストッパー部13は、このストッパー部13の上に、底面に孔を有する第2容器14を設置することにも寄与する。このような形態とすることにより、例えば、被誘導加熱部材2と第2容器14とで別の調理を行ったり、被誘導加熱部材2でお湯を沸かしつつ、被誘導加熱部材2の上に、さらに第2容器14を設置することで、被誘導加熱部材2により第2容器14を加熱することで、第2容器14で蒸し料理を作ったりすることができる。なお、第2容器14の材質は、加熱容器本体1と同様でもよいし、異なっていてもよい。
以上より、取扱性がよくて、省資源性に優れ、美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となることに加え、調理のバリエーションを増やすことができる。
図5は、本発明の実施の形態5に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。実施の形態5は、実施の形態4の変形例であり、実施の形態4では、被誘導加熱部材2の中央突起部22が第2容器14の底面に接触していなかったが、実施の形態5では、被誘導加熱部材2の中央突起部22が、第2容器14の底面に接触できるように形成される。そのため、被誘導加熱部材2の熱が、第2容器14に伝導しやすい構造となっている。本実施の形態では、水を用いない蒸し料理に適しており、肉や野菜などの食材のみを被誘導加熱部材2に入れた後に、第2容器14で蓋をすることにより、食材が接触している被誘導加熱部材2の底面部分と、蓋にあたる第2容器14の底部とを加熱することができる。被誘導加熱部材2を加熱容器本体1の内側に設置した際の両者の隙間が小さいほど、熱伝導がよくなり、吹き零れが隙間を通じて釜ケーシング31に落ちづらくなる。
以上より、取扱性がよくて、省資源性に優れ、美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となることに加え、調理のバリエーションを増やすことができ、精度よく加熱部分の温度制御をすることで、さらに美味しい飯を炊くことが可能となる。
実施の形態6では、加熱容器本体1の断熱性を向上するための構造について説明する。
図6は、本発明の実施の形態6に係る炊飯器の構成を示す断面模式図である。ここでは、加熱容器本体1の主に側面を2層構造とし、2層間の空間を維持するために壁123が形成され、この空間に空気、又は断熱材、又は蓄熱材が設けられている。さらに、被誘導加熱部材2の底面の一部と、サポート部12に設けられた嵌合部122とを嵌合した際に、被誘導加熱部材2の側面側の底面とサポート部12との間に空気層が設けられ、これらが断熱・蓄熱部121を形成し、側面からの熱漏洩を抑制している。
以上より、取扱性がよくて、省資源性に優れ、美味しい飯が炊ける構造を兼ね備えた炊飯器の実現が可能となることに加え、保温中の温度低下を抑制することで、飯の食味低下を抑制することが可能となる。
Claims (11)
- 非磁性体で形成された加熱容器と、
前記加熱容器を着脱自在に収納する本体と、
前記加熱容器に設けられた被誘導加熱部材と、
前記本体に設けられ、前記被誘導加熱部材を誘導加熱するコイルと、
前記本体の内壁を構成し、前記加熱容器を収納するケーシングとを備え、
前記加熱容器にはフランジ部が形成され、前記ケーシング上部が前記フランジ部を支持するように前記本体に設置された状態において、前記被誘導加熱部材と前記コイルとが相対する位置となるように設けられており、
前記加熱容器は、軟質耐熱材で形成されており、外周の少なくとも一部に前記被誘導加熱部材を前記加熱容器内部に収納するためのサポート部を備えている
ことを特徴とする加熱調理器。 - 非磁性体で形成された加熱容器と、
前記加熱容器を着脱自在に収納する本体と、
前記加熱容器に設けられた被誘導加熱部材と、
前記本体に設けられ、前記被誘導加熱部材を誘導加熱するコイルと、
前記本体の内壁を構成し、前記加熱容器を収納するケーシングとを備え、
前記加熱容器にはフランジ部が形成され、前記ケーシング上部が前記フランジ部を支持するように前記本体に設置された状態において、前記被誘導加熱部材と前記コイルとが相対する位置となるように設けられており、
前記被誘導加熱部材が、
前記加熱容器の内側に配置されており、
前記加熱容器の内側に配置されている前記被誘導加熱部材の周縁上部と当接するストッパー部が、前記加熱容器の内側に形成されている
ことを特徴とする加熱調理器。 - 前記被誘導加熱部材を、
前記加熱容器の底面、前記加熱容器の底面の略中央部を上方に突出させた突起部、及び前記加熱容器の側面のうち、少なくとも2箇所以上に設けた
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記加熱容器とは異なる第2容器を、
前記ストッパー部の上に着脱自在に設置できる構造を有する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱調理器。 - 前記第2容器は、底面に孔を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。 - 第2容器を前記加熱容器内部に設置した際に、
前記被誘導加熱部材の底面の中央部を上方に突出させた突起部と、第2容器の底面とが接触する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の加熱調理器。 - 前記被誘導加熱部材において、
底面の中央部を上方に突出させた突起部が設けられ、
側面に、該底面から上方に向かって花弁状に形成された花弁部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の加熱調理器。 - 前記加熱容器の側面が2層以上の構造を有し、
層状構造の間に、空気、断熱材、又は蓄熱材が設けられた
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の加熱調理器。 - 前記被誘導加熱部材が、前記加熱容器から着脱自在である
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱容器が、
折りたたみ可能な構造を有する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱容器を前記本体内部に配置した際に、
前記本体の底面に設けられたサーミスタと、前記被誘導加熱部材の一部とが接触するように、前記加熱容器、又は前記サポート部に孔を有する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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