JP5551425B2 - 触媒コンバータの製造方法、および触媒コンバータ - Google Patents
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Description
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、触媒コンバータの浄化機能低下を抑制する触媒コンバータの製造方法、および触媒コンバータを提供することである。
実施例1の触媒コンバータ9の製造方法、および触媒コンバータ9について説明する。
図1は触媒コンバータ9の斜視図である。触媒コンバータ9は、円筒状の外筒5と、この外筒5に挿入された金属触媒担体1とを有している。金属触媒担体1の外周には複数(実施例1では20個)の凹部8が形成されている。
図2は金属触媒担体1の斜視図、図3は金属触媒担体1の端面の拡大図である。金属触媒担体1は厚さ50[μm]程度のステンレス材からなる波板状の金属箔2と、平板状の金属箔3とを重ねた状態で多重に巻回してロール状に形成されている。波板状金属箔2と平板に状金属箔3により形成された空間は金属触媒担体1の軸方向につながっており、ここが排気ガス通路となる。金属箔2,3には、排気を金属触媒担体1の軸方向のみではなく径方向にも通過させることによって浄化機能を向上させるためにスリット孔4が多数形成されている。スリット孔形状は長孔の他に例えば丸孔形状でも良い。スリット孔4は無くてもよい。
また、金属箔2,3の巻回終端部は最外周部にスポット溶接等により止着されている。
図5は外筒5の内周に金属触媒担体1とロッド6とを挿入した状態を軸方向から見た図、図6は図5に示す外筒5の内周に金属触媒担体1とロッド6とを挿入した状態を軸方向にA−A線に沿って切断した図である。
拡散接合では接合部材同士を密接させるために加圧しながら加熱する必要がある。しかしながら、金属触媒担体1は厚さが非常に薄い(実施例1では50[μm])の金属箔2,3から形成されているため、未接合状態の金属触媒担体1に縮径する方向に圧力が加わると金属触媒担体1の外周が座屈して、外筒5と金属触媒担体1との間に凹部が生じることがある。この凹部が大きいと、触媒のコーティングされた金属触媒担体1の排気ガス通路内を通らずに凹部を通る排気ガスの量が多くなり触媒に触れずに通過してしまう排気ガスが出るため触媒コンバータ9の浄化機能が低下するおそれがあった。
これにより、外筒5内周の凸部(ロッド6)と金属触媒担体1が当接する部分に凹部8を設けることができ、また凹部8を多数、均等に設けることができるため、一つ一つの凹部8を小さく、比較的等間隔に設けることが可能となる。そのため、排気ガス通路をバイパスして凹部8に逃げる排気ガスの量を抑制することが出来ると共に、浄化触媒の影響を受けずに凹部8を通過する排気ガスを無くすことが出来るようになり、触媒コンバータ9の浄化機能を向上することができる。
これにより、簡単な形状の部材を用いて、外筒5の内周に凸部を設けることができる。
これにより、触媒コンバータ9内に余分な部材であるロッド6を残すことがなく、触媒コンバータ9を製造することができる。
一つ一つの凹部8を小さく多数設けることにより、凹部8に逃げる排気ガスの量を抑制することができると共に、凹部8においても触媒の影響を受けずに流れる排気ガスが無くなるので、触媒コンバータ9の浄化機能の低下を抑制することができる。
実施例1の触媒コンバータ9の製造方法、および触媒コンバータ9の効果について以下に列記する。
よって、金属触媒担体1が外筒5内周の凸部(ロッド6)部分と当接する位置に凹部8を設けることができ、また凹部8を多数均等に設けることができるため、一つ一つの凹部8を小さく、比較的等間隔に設けることが可能となる。そのため、排気ガス通路をバイパスして凹部8に逃げる排気の量を抑制することができるとともに凹部8においても触媒の影響を受けずに流れる排気ガスが無くなるため、触媒コンバータ9の浄化機能を向上することができる。ロッド6の断面形状を丸としているため、外周から加圧し縮径しても金属箔よりなる金属触媒担体に亀裂を生じることも無い。断面形状は丸に限らず、金属触媒担体の直径に合わせて楕円形状、三角形状等を選択する事が出来る。
よって、簡単な形状の部材を用いて、外筒5の内周に凸部を設けることができる。
よって、触媒コンバータ9内に余分な部材であるロッド6を残すことがなく、触媒コンバータ9を製造することができる。
一つ一つの凹部8を小さく多数設けることにより、排気ガス通路をバイパスして凹部8に逃げる排気の量を抑制することができると共に、浄化触媒の影響を受けずに流下する排気ガスを無くすことが出来るので、触媒コンバータ9の浄化機能の低下を抑制することができる。
実施例2の触媒コンバータ9の製造方法、および触媒コンバータ9について説明する。実施例2の触媒コンバータ9の製造方法では、金属触媒担体1と外筒5との間からロッド6を抜く工程を省き、ロッド6を残した状態で拡散接合を行っている点で、実施例1と相違する。また実施例2の触媒コンバータ9では、金属触媒担体1と外筒5との間にロッド6が挿入されている点で実施例1と相違する。
実施例1と同様の構成について説明を省略し、同一の符号を付す。
実施例2では、触媒コンバータ9の製造方法として、ロッド6を挿入したまま拡散接合を行うようにした。
これにより、ロッド6を取り除く工程を省くことができ、製造工程を簡略化することができる。
また実施例2では、触媒コンバータ9として、金属触媒担体1の複数の凹部8の位置であって、外筒5と金属触媒1との間に略円筒状に配置したロッド6が挿入した状態で残される。
これにより、ロッド6を取り除く工程を省くことができ、製造工程を簡略化することができる。
実施例2の触媒コンバータ9の製造方法、および触媒コンバータ9の効果について以下に列記する。
そのため、ロッド6を取り除く工程を省くことができ、製造工程を簡略化することができる。
これにより拡散接合を行う前に金属触媒担体1の凹部8が崩れることなく、ロッド6により、金属触媒担体1の凹部8を塞ぐことが可能となる。よって、凹部8に逃げる排気の量を抑制することができ、触媒コンバータ9の浄化機能の低下を抑制することができる。
以上、本発明の触媒コンバータ9の製造方法、および触媒コンバータ9を実施例に基づき説明したが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されず、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
また実施例1及び実施例2では、金属箔2,3の厚さは50[μm]程度、外筒5の厚さを1.2[mm]〜2[mm]程度としているが、この厚さは適宜設定できる。
また実施例1及び実施例2では、チャック機構7により縮径方向に加圧した状態で拡散接合を行っているが、チャック機構7による縮径工程が終了したのちにチャック機構7から外した状態で拡散接合を行うようにしても良い。
また実施例1及び実施例2では、金属触媒担体1の外周に20個の凹部8を形成しているが、この個数は適宜設定しても良い。
また実施例1および実施例2では、ロッド6を20本用いているが、この本数は適宜設定して良い。
また実施例1では、ロッド6の一端部を外筒5の軸方向外側に突出しているが、ロッド6を外筒5内に収納した状態であっても良い。この場合、ロッド6を押し出す治具等を用いてロッド6を抜き取るようにすれば良い。
2 波板状の金属箔
3 平板状の金属箔
5 外筒
6 ロッド
8 凹部
9 触媒コンバータ
10 凸部
Claims (3)
- 金属触媒担体1を波板状の金属箔2と、平板状の金属箔3とを重ねた状態で多重に巻回して円柱ロール状に形成する第1工程と、
内径が前記金属触媒担体の外径よりも大径である円筒形の外筒に、円柱状のロッドを介在させて前記金属触媒担体を挿入する第2工程と、
前記外筒の外周側から前記外筒および前記金属触媒担体を縮径する第3工程と、
前記外筒および前記金属触媒担体に熱を加えることで拡散接合を行う第4工程と、
を設けたことを特徴とする触媒コンバータの製造方法。 - 請求項1に記載の触媒コンバータの製造方法において、
前記第3工程の後に、前記ロッドを抜く工程を設けたことを特徴とする触媒コンバータの製造方法。 - 請求項1に記載の触媒コンバータの製造方法において、
前記第4工程では、前記ロッドを挿入したまま拡散接合を行うことを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
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