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JP5558043B2 - 車両用バンパの衝撃力吸収構造 - Google Patents
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Description

本発明は、車幅方向に延びるバンパ本体の後方に配置された車体構成部材により前記バンパ本体を支持するようにした車両用バンパの衝撃力吸収構造に関する。
自動車のフロントバンパでは、外観の向上を図る観点から、バンパ本体をフードの下縁まで上方に大きく広がる意匠とする場合がある。このような上下に広がるバンパとした場合、洗車時,エンジンルーム内作業時に作業者が押したりするとバンパ本体が凹み易くなることから剛性感を高める必要があり、また被衝突物と軽衝突した際の被衝突物への影響を回避するための衝撃力吸収構造を設けるようにしている。
例えば、特許文献1には、フロントバンパに車体フレーム部材に固定される有底筒状の取付け部を後方に延長形成し、該取付け部の中途部に衝突荷重により破断する薄肉部を形成した構造が提案されている。この特許文献1によれば、バンパ本体の取付け部により人が押したときの剛性感を確保でき、軽衝突時には取付け部の薄肉部が破断することにより被衝突物への影響を回避できる。
2001−158311号公報
ところで、前記従来の衝撃力吸収構造は、バンパ本体の取付け部をこれの後方に位置するフレーム部材に固定する構造であり、このためバンパ本体の後方にフレーム部材が位置しない場合には、バンパ本体とフレーム部材との間に衝撃吸収構造を設けることができない。
即ち、フロントバンパの後方には、一般的に矩形枠状に形成されたラジエータサポートが配置されていることから、バンパ本体とラジエータサボートとの間には空間が生じ易くなっている。このためバンパ本体とラジエータサポートとの間に衝撃吸収部を別途設ける必要があり、構造が複雑になるとともに部品点数,コストが増えるという問題が生じる。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなく、バンパ本体の後方の車体構成部材が位置しない部分に衝撃吸収部を設けることができる車両用バンパの衝撃力吸収構造を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、車幅方向に延びるバンパ本体の後方に位置するよう配置された車体構成部材により前記バンパ本体を支持するようにした車両用バンパの衝撃力吸収構造であって、前記バンパ本体の裏面の車体構成部材が位置しない部分に衝撃力吸収部を一体に設け、該衝撃力吸収部は、前記バンパ本体に車両前方から作用する荷重が所定値以下のとき該バンパ本体の変形を抑制するよう機能する剛性部材と、前記荷重が所定値以上のときに該荷重を吸収するよう機能するトリガー手段とで構成され、前記剛性部材は、前記バンパ本体の上部及び下部に後方に突出するよう形成された上,下延設片と、該上,下延設片の後端同士を上下方向に一体に結合すると共に、前記バンパ本体とで中空をなすように形成された中空リブとで構成され、該中空リブには、複数の突部が上下方向に間隔を開けて一体形成され、該突部は前記バンパ本体の裏面に所定隙間を開けて対向しており、
前記トリガー手段は、前記上,下延設片と前記中空リブとの接続部の少なくとも一方を薄肉にすることにより構成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係る衝撃力吸収構造によれば、バンパ本体の裏面の車体構成部材が位置しない部分に衝撃力吸収部を一体に設け、該衝撃力吸収部を、バンパ本体に車両前方から作用する荷重が所定値以下のときには、該バンパ本体の変形を抑制する剛性部材として、前記荷重が所定置以上のときには、該荷重を吸収するトリガー手段として機能させたので、車体構成部材に取り付けることなくバンパ本体自体の剛性感を高めることができるとともに、軽衝突時の被衝突物への影響を回避することができる。これにより洗車時,エンジンルーム内作業時に作業者がバンパに当たっても凹んだりすることはなく、また軽衝突により歩行者と接触したときの衝撃を抑制できる。
また、剛性部材を、バンパ本体の上部及び下部に後方に突出するよう形成された上,下延設片と、該上,下延設片の後端同士を上下方向に一体に結ぶ中空リブとで構成し、トリガー手段を、前記上,下延設片と中空リブとの少なくとも一方の接続部を薄肉化にすることにより構成したので、バンパを製造する際に衝撃力吸収部を同時に形成することができ、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなく低コストで衝撃力吸収部を構成できる。
本発明の実施例1による車両用バンパの斜視図である。 前記バンパの正面図である。 前記バンパの衝撃力吸収部の正面図である。 前記バンパの衝撃力吸収部の断面図(図2のIV-IV線断面図)である。 前記バンパの断面図(図2のV-V線断面図)である。 本発明の実施例2による車両用バンパの断面図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本発明の実施例1による車両用バンパの衝撃力吸収構造を説明するための図である。
図において、1は自動車の車体の前端面に配設されたフロントバンパを示している。該フロントバンパ1は、車幅方向に延びるバンパ本体1aと、該バンパ本体1aの左,右側縁から後方に屈曲して延びる左,右のサイド部1b,1bとを有する。
前記フロントバンパ1は、該バンパ本体1aの後方に位置するよう配置されたラジエータサポート(車体構成部材)2により支持されている。
このラジエータサポート2は、エンジンルームを構成する前部車体の前端部に配置されており、車両上下方向に延びる左,右のサイド部材3,3と、該左,右のサイド部3の上端間に結合された車幅方向に延びるアッパ部材4と、下端間に結合された車幅方向に延びるロア部材5とを矩形状をなすように組み付けた構造を有する。
前記ラジエータサポート2の各部材3〜5により囲まれた空間Aの前方を覆うように前記バンパ本体1aが配置されている。
前記左,右のサイド部材3の前面には車幅方向に延びるバンパリインホース6が結合されている。このバンパリインホース6は、前記バンパ本体1aの裏面の上下方向中央部に近接するよう配置されており、該バンパ本体1aの前方からの荷重に対する剛性を高めている。
また前記アッパ部材4の車幅方向中央部にはフードロックリインホース7の上端部が結合されており、該フードロックリインホース7の下端部は前記バンパリインホース6の背面に結合されている。
車両正面から見て、前記フードロックリインホース7と右側のサイド部材3との間にラジエータ8が配置されており、該ラジエータ8は前記アッパ部材4及びロア部材5に取り付けられている(図2参照)。
前記ラジエータサポート2の上方には、エンジンルームを開閉するフード10が配設されている。このフード10は後端部が車体フレーム(不図示)に回動可能に支持されており、前端部10aの車幅方向中央部に取り付けられたストライカ(不図示)が前記フードロックリインホース7に係脱可能にロックされている。
前記フード10の前端部10aは、前記バンパ本体1aの上縁部1cに連続面をなすよう形成されている。
前記バンパ本体1aは、前記フード10の前縁部10aに続いて下方に大きく広がるように形成されている。該バンパ本体1aの左,右上側部にはヘッドライト装着部1d,1dが切り欠き形成されており、左,右下側部にはフォグランプ取付け孔1e,1eが形成されている。
また前記バンパ本体1aの上部の車幅方向中央部には、オーナメント取付け部1fが形成され、該オーナメント取付け部1fの下方には、車幅方向に延びる長孔状の走行風導入口1gが形成されている。この走行風導入口1gの開口周縁には後方に突出する延設片1hが一体に形成されている。
前記バンパ本体1aの下部には、ライセンスプレート取付け部1iとラジエータグリル部1jとが車幅方向に延びるよう連続形成されている。このラジエータグリル部1jの後方に前記ラジエータ8が配置されている。
前記バンパ本体1aの上縁部1cには、該上縁部1cから後方に屈曲して延びる左,右の取付け部1k,1kが形成されている。該左,右の取付け部1kは、これの各取付け孔1mに装着されたクリップ11により前記アッパ部材4の上壁面4aに取り付けられている(図1,図4参照)。
また前記バンパ本体1aのライセンスプレート取付け部1iには、前記フードロックリインホース7の下端部がクリップ(不図示)により取り付けられている。
そして前記バンパ本体1aの裏面のラジエータサポート2が位置しない前記空間A部分には衝撃力吸収部1nが一体に設けられている。この衝撃力吸収部1nは、バンパ本体1aの上部に車幅方向に所定間隔をあけて4つ形成されている。
前記各衝撃力吸収部1nは、前記バンパ本体1aに車両前方から作用する荷重が所定値以下のときには、該バンパ本体1aの変形を抑制する剛性部材として機能し、前記荷重が所定置以上のときには、該荷重を吸収するトリガー手段として機能しており、詳細には以下の構造を有する。
前記剛性部材は、前記バンパ本体1aの上縁部1cに続いて後方に一体に突出形成され、前記取り付け部1kに連続する延設片1pと、前記走行風導入口1gに形成された延設片1hと、この上,下の延設片1p,1hの後端同士を上下方向に一体に結ぶ帯状の中空リブ1qとで構成されている。
前記中空リブ1qには、前方に突出する突部1rが上下方向に所定の間隔をあけて一体形成されている。この各突部1rは、バンパ本体1aの裏面に所定の隙間sをあけて対向している。この隙間sは5mm程度に設定されている。これによりバンパ本体1aを前方から人が押すと、バンパ本体1aが突部1rに当たることで変形量が抑制されている。
前記中空リブ1qの背面には、これに沿って上下方向に延びる縦リブ1sが一体に形成されている。この縦リブ1sは前記取り付け部1kの中途部まで延びており、これによりバンパ本体1aの外力に対する剛性を高めている。
前記トリガー手段は、前記上,下の延設片1p,1hと前記中空リブ1qとの接続部に薄肉部1t,1tを形成することにより構成されている。前記バンパ本体1aに前方から外力が加わると、バンパ本体1aが変形して各突部1rに当接し、この状態からさらに外力が加わると前記薄肉部1tが破断してバンパ本体1aが後方に移動することにより、前記外力を吸収する。
本実施例の衝撃力吸収構造によれば、バンパ本体1aの裏面のラジエータサポート2が位置しない空間A部分に衝撃力吸収部1nを一体に形成し、該衝撃力吸収部1nを、バンパ本体1aに車両前方から作用する荷重が所定値以下のときには、該バンパ本体1aの変形を抑制する剛性部材として、前記荷重が所定置以上のときには、該荷重を吸収するトリガー手段として機能させたので、ラジエータサポート2に取り付けることなくバンパ本体1a自体の剛性感を高めることができるとともに、軽衝突時の被衝突物への影響を回避することができる。これにより洗車時,エンジンルーム内作業時に作業者がバンパ本体1aに当たっても凹んだりすることはなく、また軽衝突により歩行者と接触したときの歩行者への衝撃力を抑制できる。
本実施例では、剛性部材を、バンパ本体1aの上縁部1c及び走行風導入口1gの開口縁に後方に突出するよう形成された上,下の延設片1p,1hと、該上,下の延設片1p,1hの後端同士を上下方向に一体に結ぶ中空リブ1qとで構成し、トリガー手段を、前記上,下の延設片1p,1hと中空リブ1qとの接続部に薄肉部1tを形成することにより構成したので、フロントバンパ1を製造する際に衝撃力吸収部1nを同時に形成することができ、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなく低コストで衝撃力吸収部1nを構成できる。
図6は本発明の実施例2を説明するための図であり、図中、図4と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例の衝撃力吸収構造は、剛性部材を、バンパ本体1aの裏面に上下方向に延びるリブ1xを一体に形成することにより構成し、トリガー手段を、前記リブ1xに切欠き部1y,1yを形成することにより構成している。
前記リブ1xは、上,下の延設片1p,1hを一体に連結するように形成されている。また前記切欠き部1yはリブ1xと上,下の延設片1p,1hとの接続部近傍に形成されている。
前記実施例では、剛性部材を、バンパ本体1aの裏面に上下方向に延びるリブ1xを一体に形成することにより構成し、トリガー手段を、前記リブ1xに切欠き部1yを形成することにより構成したので、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなく低コストで衝撃力吸収部1nを構成でき、前記実施例1と同様の効果がある。
1 フロントバンパ
1a バンパ本体
1h,1p 延設片
1n 衝撃力吸収部
1q 中空リブ
1t 薄肉部
1x リブ
1Y 切欠き部

Claims (1)

  1. 車幅方向に延びるバンパ本体の後方に位置するよう配置された車体構成部材により前記バンパ本体を支持するようにした車両用バンパの衝撃力吸収構造であって、
    前記バンパ本体の裏面の車体構成部材が位置しない部分に衝撃力吸収部を一体に設け、
    該衝撃力吸収部は、前記バンパ本体に車両前方から作用する荷重が所定値以下のとき該バンパ本体の変形を抑制するよう機能する剛性部材と、前記荷重が所定値以上のときに該荷重を吸収するよう機能するトリガー手段とで構成され、
    前記剛性部材は、前記バンパ本体の上部及び下部に後方に突出するよう形成された上,下延設片と、該上,下延設片の後端同士を上下方向に一体に結合すると共に、前記バンパ本体とで中空をなすように形成された中空リブとで構成され、
    該中空リブには、複数の突部が上下方向に間隔を開けて一体形成され、該突部は前記バンパ本体の裏面に所定隙間を開けて対向しており、
    前記トリガー手段は、前記上,下延設片と前記中空リブとの接続部の少なくとも一方を薄肉にすることにより構成されている
    ことを特徴とする車両用バンパの衝撃力吸収構造。
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