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JP5565797B2 - エネルギイメージング装置 - Google Patents
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JP5565797B2 - エネルギイメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、観察対象物から放射される直線性エネルギを用いて観察対象物をイメージング化するエネルギイメージング装置に関するものである。
特開平1−209884号公報(特許文献1)の図1には、光の直線性を利用して、観察対象物からの光をピンホールに通過させて結像面に投影する装置が開示されている。またWO2005/002213号公報(特許文献2)の図1には、長尺筒の長手方向の一方の端部に形成された孔部から入射した電磁波が、長尺筒を通過して長尺筒の長手方向の他方の端部に形成された波動変換面に当たって可視光に変換され、この可視光をCCDカメラで撮像する装置が開示されている。
特開平1−209884号公報 WO2005/002213号公報
特開平1−209884号公報(特許文献1)に記載の発明のように、ピンホールを用いた場合は、観察対象物からの光の全体像が結像面に対して180°反転して投影されるだけで、観察対象物の全体映像を任意に拡大してイメージング化することはできない。また、WO2005/002213号公報(特許文献2)に記載の発明では、電磁波を変換して結像した映像の解像度が低下するのを防ぐことはできるものの、撮像して結像した映像自体を拡大することはできない。
なお、上記の撮像装置及び光学レンズを用いた光学顕微鏡等の周知の光学的撮像装置は、装置の構造が比較的簡単で撮像作業が容易であるものの、光の回折等(波の性質)を利用している点で波長の制約を受ける(回折限界がある)。そのため、撮像した映像の拡大倍率に限界がある。一方、走査型電子顕微鏡及びレーザ共焦点顕微鏡等の周知のスキャン式イメージング装置を用いれば、観察対象物の映像の拡大倍率は格段に大きくすることができるものの、装置が複雑で撮像作業に手間がかかる問題がある。また走査型電子顕微鏡等のスキャン式イメージング装置は、撮像した映像がモノクロであるため観察対象物の真の色彩または形状を確認することができない。その上、走査型電子顕微鏡等のスキャン式イメージング装置では、電子線を用いる観察対象物(試料)を真空中に置かなければならない。そのため、試料が生体の場合は乾燥させる必要があり、生体試料にかなりの負荷がかかる。なお、低真空状態で観察可能な低真空電子顕微鏡等も開発されているが、それでも生体試料に相当の負荷がかかる。また、電子線は物質貫通力が極めて弱いため、結晶の内部構造等のイメージング化には不向きである。なお、透過型電子顕微鏡等を用いた場合でも、試料を極めて薄く切らなければならないため、試料にダメージを与える。
本発明の目的は、レンズを用いることなく、観察対象物をイメージング化することができるエネルギイメージング装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、レンズを用いることなく、光学的手段を用いて観察対象物の映像を電子顕微鏡レベルに拡大することができるエネルギイメージング装置を提供することにある。
本発明が改良の対象とするエネルギイメージング装置は、エネルギガイド集束デバイスと被投射部とを備える。エネルギガイド集束デバイスは、複数のエネルギガイドが束になって構成されている。エネルギガイド集束デバイスを構成するエネルギガイドは、入口部とガイド部と出口部とを備え、観察対象物から放射されて直進する直線性エネルギのうち一方向に直進する直線性エネルギを入口部から受け入れてガイド部を経由して出口部から出すように構成されている。観察対象物は、光の散乱等によりその表面から常にエネルギ(例えば可視光)を放射している。光等のエネルギは、直線的に進む(直進する)性質がある。すなわち、複数の直線性エネルギが、放射する複数の方向にそれぞれ直進することにより、観察対象物から複数の直線性エネルギが放射される。エネルギガイドは、このような直線性エネルギのうち一方向に直進する直線性エネルギをガイドする。一方向に直進する直線性エネルギは、例えばエネルギが光の場合は、一方向に直進する0次光および/または散乱光のうち一方向に直進する直線光に相当する。エネルギガイドの構造は、観察対象から放射される直線性エネルギの性質に応じて定めることになる。また束にするエネルギガイドの個数及び束の形状は、観察対象物の大きさ、観察位置、観察範囲等の条件に応じて適宜選択すればよい。
被投射部には、エネルギガイドの出口部から出た直線性エネルギが投射される。すなわち、エネルギガイド集束デバイスを構成する複数のエネルギガイドをそれぞれ通過した直線性エネルギは、エネルギガイドの個数分だけ被投射部に投射される。被投射部としては、直線性エネルギが光であれば、スクリーン等の結像面または個体撮像素子(CCD)等のイメージセンサを用いることができる。直線性エネルギが光のときに、被投射部としてスクリーン等の結像面を用いる場合には、エネルギガイドの個数に対応する複数の光が結像面に結像される。また、被投射部として個体撮像素子(CCD)を用いる場合は、各エネルギガイドに対応して複数の個体撮像素子を設け、各個体撮像素子が撮像した光(映像)を結像すればよい。
本発明では、エネルギガイドの入口部が、直線性エネルギのみを受け入れる大きさを有し、ガイド部は入口部から入った直線性エネルギを無反射で出口部に導くように構成されている。すなわち、入口部の大きさは、一方向に直進する直線性エネルギのみがガイド部を通過できる大きさになっている。言い換えると、該一方向と異なる方向に直進する他の直線性エネルギがガイド部を通過できない大きさになっている。ここで、「入口部から入った直線性エネルギを無反射で出口部に導く」とは、直線性エネルギがガイド部を通過する際に自らの回折によりガイド部内に反射して直進する方向が変更されることなく、入口部から入った直線性エネルギがそのまま出口部に導かれることを意味する。したがって、観察対象物から発せられた直線性エネルギは、複数のエネルギガイドごとにそのまま被投射部に投射される。
また、エネルギガイド集束デバイスは、複数のエネルギガイドの入口部の中心と出口部の中心とを通る複数本の仮想直線が観察対象物に向かうに従って集束するように構成されている。仮想直線は、直線性エネルギが、エネルギガイドの入口部から出口部に向かって直進する中心軸となる。なお「複数本の仮想直線が観察対象物に向かうに従って集束する」とは、観察対象物から被投射部に向かう方向に複数の仮想直線が一点または一つの領域に集まっていくことを意味する。
本発明のように、直線性エネルギのみを受け入れる大きさを有してガイド部が入口部から入った直線性エネルギを無反射で出口部に導くようにエネルギガイドの入口部を構成し、複数のエネルギガイドの入口部の中心と出口部の中心とを通る複数本の仮想直線が観察対象物に向かうに従って集束するようにエネルギガイド集束デバイスを構成すると、観察対象物から放射されて直進する直線性エネルギが、観察対象物から被投射部に向かって広がるように複数のエネルギガイドを通過して、そのまま被投射部に投射される。そのため、観察対象物から放射されてエネルギガイドによってガイドされた複数の直線性エネルギは、被投射部に広がった状態で投射される。言い換えると、直線性エネルギが可視光の場合は、観察対象物からの直線性の光(0次光および/または直線光)がそれぞれ被投射部に拡大されて投射されるため、複数のエネルギガイドをそれぞれ通過した複数の直線性の光を結像すれば、観察対象物の映像をレンズを用いることなく光学的に拡大して被投射部に投射することができる。
エネルギガイドは、出口部が入口部よりも大きくなるように構成するのが好ましい。このようにすると、ガイド部は入口部から入った直線性エネルギを確実に無反射で出口部に導くことが可能になるため、被投射部への投射精度を向上させることができる。
エネルギガイドは、入口部及び出口部の少なくとも一方が、ガイド部に対して仮想直線が垂線となるまたは所定の角度で交差する仮想平面内で所定の範囲内で変位できるように構成されている。この場合は仮想直線がガイド部と干渉しないように所定の範囲を定めるのが好ましい。このようにエネルギガイドの入口部または出口部を、ガイド部に対して仮想平面内で、仮想直線がガイド部と干渉しない範囲内で変位できるようにすると、観察対象物のイメージング倍率を自在に拡大、縮小することができる。すなわち、入口部を小さくし、かつ出口部を大きくするように、入口部と出口部を変位させれば、観察対象物から被投射部に向かう方向に延びる複数の仮想直線の間隔が広がるように各仮想直線間の角度を大きくすることができるため、観察対象物の撮像倍率を可能な限り大きくすることができる。そのため、電子顕微鏡による観察に不向きな生体(動く物)の構造や結晶内部の構造等の観察対象物を、光学顕微鏡を使用するように簡易に観察でき、しかも電子顕微鏡レベルの倍率で観察することが可能になる。さらに、直線性エネルギが光の場合には、電子顕微鏡では実現できなかった、観察対象物の細部をカラーでイメージング化することが可能になる。なお、エネルギガイド集束デバイスの構造上の条件(例えば、エネルギガイドの個数、エネルギガイドの束の形状、エネルギガイド自体の寸法等)を制御することにより、さらに自在に観察対象物のイメージング倍率を拡大、縮小することが可能になる。なお、この場合は、入口部と出口部との間に基材を設け、この基材に断面形状が円形を呈する貫通孔を形成することによってガイド部を構成すればよい。
直線性エネルギが光の場合は、ガイド部の形状を円筒形状にするのが好ましい。このようにすると、直線性エネルギがガイド部の円筒形状の内壁に反射するのを確実に防ぐことができる。また他のエネルギガイドまたはエネルギガイド集束デバイスの外部から回折したエネルギを円筒形状のガイド部が遮断することができるため、エネルギガイドを通過する直線性エネルギ以外の直線性エネルギがガイド部に進入するのを防ぐことができる。また、直線性エネルギがガイド部を通過する際に自ら回折した場合でも、回折したエネルギを円筒形状のガイド部が内部で遮断して他のエネルギガイドに進入するのを防ぐことができる。そのため、このような円筒形状のガイド部を用いると、直線性エネルギのみを確実に被投射部に投射することができるため、投射したい直線性エネルギのみを確実に被投射部に投射することができる。この場合は、複数のエネルギガイドをそれぞれ先細りの管状部材で形成するのが好ましい。このような管状部材を予め用意しておけば、エネルギガイドを簡単な構造で確実に形成することができる。
なお、本発明では、直線性エネルギとして、光だけでなく、電波、音波、地震波等の波動エネルギも、エネルギガイド集束デバイスを通過させて被投射部に投射することができる。したがって、可視光に基づく映像の観察だけでなく、電波、音、地震波等の観察も可能になる。
なお、本発明では、観察対象物からの直線性エネルギを実質的に拡大して投射する態様(例えば微細なものを拡大する場合)を対象としているが、本発明は、観察対象物からの直線性のエネルギを縮小して投射する態様(遠方の景色、天体等を観察する場合)も対象とすることができる。この場合は、例えば、エネルギガイド集束デバイスを、複数のエネルギガイドの入口部の中心と出口部の中心とを通る複数本の仮想直線が被投射部に向かうに従って集束するように構成すればよい。
本発明の実施の形態であるエネルギイメージング装置の一例を用いて観察対象物からのエネルギを投射する態様を示す図である。 本発明の実施の形態であるエネルギイメージング装置の他の例を用いて観察対象物からのエネルギを投射する態様を示す図である。 本実施の形態のエネルギイメージング装置における被投射部として個体撮像素子(CCD)を用いた場合の態様を説明する図である。 本発明のエネルギイメージング装置を用いて、地震波を観察する場合の態様を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、投射するエネルギが光の場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態であるエネルギイメージング装置の一例を用いて観察対象物からのエネルギを投射する態様を示す図である。図1において、符号1は、本例のエネルギイメージング装置である。エネルギイメージング装置1は、観察対象物3から放射される直線性の光(0次光および/または直線光)を直線性エネルギとして集めるために、エネルギガイド集束デバイス5と被投射部9とを備えている。観察対象物3は、光の散乱により表面3aから散乱光(可視光VL)を放射する。散乱光の中でも0次光は、光エネルギであり、直線的に進む(直進する)。
エネルギガイド集束デバイス5は、複数のエネルギガイド7が束になって構成されている。エネルギガイド7は、入口部7aとガイド部7bと出口部7cとを備えており、観察対象物3から放射されて直進するエネルギとして直線性の0次光SLを入口部7aから受け入れてガイド部7bを経由して出口部7cからエネルギガイド7の外部に出すように構成されている。本例では、エネルギガイド7は形状が変形しないチューブからなる管状部材8で形成されている。エネルギガイド7の入口部7a、ガイド部7b及び出口部7cは、この管状部材8の入口側開口部8a、管状本体8b及び出口側開口部8cにそれぞれ対応している。管状本体8bの内部は、管状部材8の形状に対応して図示しない円筒形状の空洞になっており、管状本体8bの内部は入口側開口部8a及び出口側開口部8cに連通している。また入口側開口部8aの形状、管状本体8bの径方向の断面形状及び出口側開口部8cの形状は、いずれも管状部材8の形状に対応して円形になっている。なお理解を容易にするため、本例では4本のエネルギガイド7を扇状の束にしてエネルギガイド集束デバイス5を構成している。しかしながら、エネルギガイドの個数及び束の形状は、観察対象物の大きさ、観察位置、観察範囲等の条件に応じて適宜選択することができる。
エネルギガイド集束デバイス5を通過した(複数のエネルギガイド7の出口部7cから出た)直線性の0次光SLは、被投射部9に投射される。つまり、エネルギガイド集束デバイス5を構成する複数のエネルギガイド7をそれぞれ通過した直線性の0次光SLは、4個のエネルギガイド7に対応して被投射部9に投射される。この例では、被投射部9として、結像面を構成するスクリーン11が用いられている。スクリーン11(結像面)には、4本のエネルギガイド7をそれぞれ通過した4つ直線性の0次光SLに対応する4つの映像UIが投射される。言い換えると、4つの映像UIは結像された結像映像CIとしてスクリーン11(結像面)に映し出される。
本実施の形態では、エネルギガイド7の入口部7aが、直線性エネルギである0次光のみを受け入れる大きさを有し、ガイド部7bが入口部7aから入った直線性の0次光SLを無反射で(すなわち、ガイド部7b内に反射して直線性の0次光SLが直進する方向が変更されることなく)出口部7cに導くように構成されている。具体的には、入口部7a(入口側開口部8a)の大きさは、散乱により回折する光DL(非直線性のエネルギ)を遮断して直線性の0次光SLのみがガイド部7b(管状本体8b)を通過できる大きさになっている。そのため、観察対象物3から発せられた直線性の0次光SLは、エネルギガイド7ごとにそのまま被投射部9(スクリーン11)に投射される。
エネルギガイド集束デバイス5は、複数のエネルギガイド7の入口部7aの中心7acと出口部7cの中心7ccとを通る複数本の仮想直線VSが観察対象物3に向かうに従って集束するように構成されている。言い換えると、エネルギガイド集束デバイス5は、被投射部9から観察対象物3に向かうに従って複数の仮想直線VSの相互間の間隔寸法が徐々に狭くなっていくこと(すなわち、観察対象物3から被投射部9に向かうに従って複数の仮想直線VSの相互間の間隔が広がるように構成されている。この仮想直線VSは、直線性の0次光SLが、エネルギガイド7の入口部7aから出口部7cに向かって直進する中心軸CAとなる。
本実施の形態のように、エネルギガイド7の入口部7aを直線性の0次光SLのみを受け入れる大きさにして、ガイド部7bが入口部7aから入った直線性の0次光SLを無反射で出口部7cに導くように構成した上で、複数のエネルギガイド7の入口部7aの中心7acと出口部7cの中心7ccとを通る複数本の仮想直線VSが観察対象物3に向かうに従って集束するようにエネルギガイド集束デバイス5を構成すると、観察対象物3から放射されて直進する直線性の0次光SLが、観察対象物3から被投射部9に向かう方向に複数本の仮想直線VSの間隔が広がるように複数のエネルギガイド7を通過して、そのまま被投射部9に投射される。そのため、観察対象物3からの複数の直線性の0次光SLが被投射部9に広がった状態で投射される。換言すれば、観察対象物3からの複数の直線性の0次光SL(可視光VL)が被投射部9に拡大された状態で投射されるため、各直線性の0次光SLに対応する映像UIを結像して結像映像CIとすれば、観察対象物3をレンズを用いることなく光学的に拡大して被投射部9に投射することができる。
エネルギガイド7は、出口部7cが入口部7aよりも大きくなるように構成されている。すなわち本例では、管状部材8の入口側開口部8aの径寸法が、出口側開口部8cの径寸法よりも大きくなっている。具体的には、エネルギガイド7を形成する管状部材8の形状が、観察対象物3に向かって先細りとなる形状になっている。エネルギガイド7としてこのような形状の管状部材8を用いると、ガイド部7b(管状本体8b)は入口部7a(入口側開口部8a)から入った直線性エネルギを確実に無反射で出口部7c(出口側開口部8c)に導くことが可能になり、被投射部9(スクリーン11)への投射精度が向上する。また、このような形状の管状部材8を予め用意しておけば、エネルギガイドを簡単な構造で確実に形成することができる。
図2は、本発明の実施の形態であるエネルギイメージング装置の他の例を用いて観察対象物からのエネルギを投射する態様を示す図である。なお、図2の例において図1の例と共通する部分については、図1で付した符号の数に100の数を加えた数の符号を一部に付して説明を省略する場合がある。図2では、エネルギイメージング装置101のエネルギガイド集束デバイス105の構造が、図1のエネルギイメージング装置1のエネルギガイド集束デバイス5の構造と異なっている。すなわち、エネルギガイド107の入口部107aと出口部107cとの間に基材を設け、この基材に断面形状が円形を呈する貫通孔を形成する。具体的には、エネルギガイド集束デバイス105を構成する複数のエネルギガイド107の入口部107aを、第1の板状部材108に可視光VL(直線性の0次光SL′)が透過できるスリット108aを形成することにより構成する。また複数のエネルギガイド107の出口部107cを、第2の板状部材110に可視光VL(直線性の0次光SL′)が透過できるスリット110aを形成することにより構成する。さらに複数のエネルギガイド107のガイド部107bを、入口部107a(スリット108a)と出口部107c(スリット110a)との間に位置するように構成する。すなわち、エネルギガイド107は、観察対象物103から放射されて直進する直線性の0次光SL′を入口部107a(スリット108a)から受け入れてガイド部107bを経由して出口部107c(スリット110a)からエネルギガイド107の外部に出すように構成されている。
第1の板状部材108及び第2の板状部材110は、スリット108a,110aが形成された部分を除き可視光VLを遮蔽できる材質を用いればよい。本例では、第1の板状部材108及び第2の板状部材110は、直線性の0次光SL′が透過可能なガラス層に蒸着により金属層を形成した二層構造の板状部材を用いる。そして、第1の板状部材108及び第2の板状部材110の金属層に、エッチングによりスリット108a,110aを形成する。第1の板状部材108及び第2の板状部材110上に相互に対応する複数のスリット108a,110aをパターン形成することにより、上述した図1の複数のエネルギガイド7(管状部材8)が束になって構成されたエネルギガイド集束デバイス5を用いた場合と同様の機能が得られる。図1のようにエネルギガイド7として管状部材8を用いる場合は、各管状部材8を配置する際の位置決め制御が容易でないのに対して、図2のように第1の板状部材108及び第2の板状部材110上に相互に対応する複数のスリット108a,110aを形成する場合は、エネルギガイド集束デバイス105(複数のエネルギガイド107)の位置決め制御が容易になる。
この例において、入口部107a及び出口部107cの少なくとも一方が、ガイド部107bに対して仮想直線VS′が垂線となる、または所定の角度で交差する仮想平面内で所定の範囲内で変位できるようにエネルギガイド107を構成することにより、観察対象物103からの直線性の0次光SL′が被投射部109に投射されて形成される映像の倍率を自在に変更することができる。本例では、エネルギガイド7の入口部7a(スリット108a)及び出口部7c(スリット110a)はいずれも、ガイド部7bに対して仮想直線VS′が所定の角度で交差する第1の仮想平面VP1,第2の仮想平面VP2内で所定の範囲内で変位できるように構成されている。ガイド部7bに対して仮想直線VS′が交差する所定の角度は、観察対象物の大きさ、観察位置、観察範囲、撮像倍率等により適宜定めればよい。なお本例では、仮想平面が、第1の板状部材108及び第2の板状部材110上にそれぞれ仮想された平面が第1の仮想平面VP1及び第2の仮想平面VP2となり、入口部107a及び出口部107cはそれぞれ第1の仮想平面VP1及び第2の仮想平面VP2内に位置している。
エネルギガイド7の入口部7a及び出口部7cが変位できる所定の範囲は、仮想直線VS′がガイド部107bと干渉しないように定められている。本例では、仮想直線VS′がガイド部107bと干渉しない範囲内で、エネルギガイド107(第1の板状部材108及び第2の板状部材110)が図2に示す矢印の方向に移動できるようになっている。したがって、入口部7a及び出口部7cは、このエネルギガイド107の移動範囲内で変位することができる。また例えば、仮想直線VS′がガイド部107bと干渉しない範囲内で、入口部107a(スリット108a)を小さくし、かつ出口部107c(スリット110a)を大きくするように、入口部107a(スリット108a)と出口部107c(スリット110a)とを変位させれば、観察対象物103から被投射部109に向かう方向に延びる複数の仮想直線VS′の間隔が広がるように各仮想直線VS′間の角度を大きくすることができる。そのため、観察対象物103の撮像倍率を可能な限り拡大、縮小することができる。
図2の例では、エネルギガイド107のガイド部107bの形状が円筒形状になっている。具体的には、ガイド部107bに内部に円筒形状の空間を構成する筒部材112を配置する。筒部材112の材質は、可視光を遮断する材質となっている。また筒部材112により、図示しない他のエネルギガイドまたはエネルギガイド集束デバイス105の外部から回折した光を遮断することができるため、他の直線性の光がガイド部107bに進入するのを防ぐことができる。したがって、ガイド部107bにこのような筒部材112を配置すると、0次光SL′のみを確実に被投射部109に投射することができるため、光の回折により撮像が乱れる(撮像の解像度が低下する)のを防ぐことができる。
図3は、本実施の形態のエネルギイメージング装置における被投射部として個体撮像素子(CCD)を用いた場合の態様を説明する図である。なお、図3の例において図1の例と共通する部分については、図1で付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。図3に示すように、被投射部9または109は、結像面(スクリーン11)の代わりに、イメージセンサ[個体撮像素子(CCD211)]を用いることができる。図3の態様では、エネルギガイド集束デバイス205を構成する複数のエネルギガイド207として複数の管状部材208が用いられており、各管状部材208ごとに、被投射部として複数の個体撮像素子(CCD)211が設けられている。これらの個体撮像素子(CCD)211は複数のエネルギガイド207(管状部材208)を通過した直線性の0次光SL″をそれぞれ撮像することができるようになっている。そして、各個体撮像素子(CCD)211が撮像した直線性の0次光SL″を結像処理することにより、観察対象物203の映像を結像することができる。
本実施の形態では、直線性エネルギとして直線性の0次光SL、SL′及びSL″を用いているが、電波、音波、地震波等の波動エネルギも、エネルギガイド集束デバイスを通過させて被投射部に投射することができる。図4は、本発明のエネルギイメージング装置を用いて、地震波を観察する場合の態様を説明する図である。この例では、図4に示すように、地面Gに複数のエネルギイメージング装置301を設置する。地面Gの内部UGで地震が発生した場合に、震源ECから地面Gに向かって伝播した地震波EW(波動エネルギ)をエネルギイメージング装置301が測定すれば、測定データを解析することにより、震源地、震度、地震の規模等を観察することができる。
本発明によれば、観察対象物から放射されて直進する直線性エネルギが、観察対象物から被投射部に向かうに従って相互間の間隔が広がるように複数のエネルギガイドを通過して、そのまま被投射部に投射されて、観察対象物からの直線性エネルギを被投射部に広げた状態で投射することができる。そのため、複数の直線性エネルギを用いて観察対象物をレンズを用いることなく、観察対象物のイメージを拡大して被投射部にイメージング化することができる。また、電子顕微鏡による観察に不向きな生体の構造や結晶内部の構造等の観察対象物を、光学顕微鏡を使用するように簡易に観察でき、しかも電子顕微鏡レベルの倍率で観察することが可能になる。さらに、電子顕微鏡では実現できなかった、観察対象物の細部をカラーで撮像することが可能になる。
1 エネルギイメージング装置
3 観察対象物
SL 直線性の光(0次光)
5 エネルギガイド集束デバイス
7 エネルギガイド
7a 入口部
7ac 入口部の中心
7b ガイド部
7c 出口部
7cc 出口部の中心
VS 仮想直線
VP1 第1の仮想平面(仮想平面)
VP2 第2の仮想平面(仮想平面)
8 管状部材
9 被投射部

Claims (6)

  1. 観察対象物から放射されて直進する直線性エネルギのうち一方向に直進する前記直線性エネルギを入口部から受け入れ、ガイド部を経由して出口部から出す複数のエネルギガイドが、束になって構成されたエネルギガイド集束デバイスと、
    前記エネルギガイドの出口部から出た前記直線性エネルギが投射される被投射部とを備えてなるエネルギイメージング装置であって、
    前記エネルギガイドの前記入口部は、前記一方向に直進する前記直線性エネルギのみを受け入れる大きさを有し、前記ガイド部は前記入口部から入った前記直線性エネルギを無反射で前記出口部に導くように構成されており、
    前記エネルギガイド集束デバイスは、前記複数のエネルギガイドの前記入口部の中心と前記出口部の中心とを通る複数本の仮想直線が前記観察対象物に向かうに従って集束するように構成されており、
    前記エネルギガイドは、前記入口部及び前記出口部の少なくとも一方が、前記ガイド部に対して前記仮想直線が垂線となるまたは所定の角度で交差する仮想平面内で所定の範囲内で変位できるように構成されており、
    前記所定の範囲は、前記仮想直線が前記ガイド部と干渉しないように定められていることを特徴とするエネルギイメージング装置。
  2. 前記出口部は前記入口部よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のエネルギイメージング装置
  3. 記直線性エネルギが光であり、
    前記ガイド部は、円筒形状を有しているかまたは基材に形成された断面形状が円形を呈する貫通孔からなる請求項に記載のエネルギイメージング装置。
  4. 前記直線性エネルギが光であり、
    前記複数のエネルギガイドは、それぞれ先細りの管状部材で形成されている請求項1に記載のエネルギイメージング装置。
  5. 前記被投射部は、結像面または個体撮像素子(CCD)等のイメージセンサである請求項またはに記載のエネルギイメージング装置。
  6. 前記直線性エネルギが、電波、音波、地震波等の波動エネルギである請求項1に記載のエネルギイメージング装置。
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