本発明の実施の形態について、図面を参照して以下に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されるものではない。本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解されるからである。
したがって、本発明は以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容のみに限定して解釈されるものではない。なお、図面を用いて本発明の構成を説明するにあたり、同じものを指す符号は異なる図面間でも共通して用いる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一形態である表示装置について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、表示装置に用いる薄膜トランジスタは、p型よりもn型の方が、キャリアの移動度が高い。また、同一の基板上に形成する薄膜トランジスタを全て同じ極性に統一すると、工程数を抑えることができ、好ましい。そのため、本実施の形態では、n型の薄膜トランジスタについて説明する。
図1(A)は、アクティブマトリクス型液晶表示装置のブロック図の一例を示す。図1(A)に示す液晶表示装置は、基板101上に表示素子を備えた画素を複数有する画素部51と、各画素のゲート電極に接続された走査線を制御する走査線駆動回路53と選択された画素へのビデオ信号の入力を制御する信号線駆動回路55と、を有する。
図1(B)は、本発明を適用したアクティブマトリクス型発光表示装置のブロック図の一例を示す。図1(B)に示す発光表示装置は、基板101上に表示素子を備えた画素を複数有する画素部61と、各画素のゲート電極に接続された走査線を制御する第1の走査線駆動回路63及び第2の走査線駆動回路65と、選択された画素へのビデオ信号の入力を制御する信号線駆動回路67と、を有する。一つの画素にスイッチング用TFT(Thin Film Transistor。以下、TFTともいう。)と電流制御用TFTの2つを配置する場合、図1(B)に示す発光表示装置では、スイッチング用TFTのゲート電極に接続された第1の走査線に入力される信号を第1の走査線駆動回路63で生成し、電流制御用TFTのゲート電極に接続された第2の走査線に入力される信号を第2の走査線駆動回路65で生成する。ただし、第1の走査線に入力される信号と、第2の走査線に入力される信号とを、一の走査線駆動回路で生成する構成としてもよい。また、例えば、スイッチング素子が有するTFTの数によって、スイッチング素子の動作を制御するのに用いられる第1の走査線が、各画素に複数設けられていてもよい。この場合、複数の第1の走査線に入力される信号を、全て1つの走査線駆動回路で生成してもよいし、複数の走査線駆動回路を設けてこれらの各々で生成してもよい。
なお、ここでは、走査線駆動回路53、第1の走査線駆動回路63、第2の走査線駆動回路65、及び信号線駆動回路55、67を表示装置に作製する形態を示したが、走査線駆動回路53、第1の走査線駆動回路63、または第2の走査線駆動回路65の一部をIC等の半導体装置で実装してもよい。また、信号線駆動回路55、67の一部をIC等の半導体装置で実装してもよい。
また、信号線駆動回路は、シフトレジスタ回路、及びアナログスイッチを有する構成とすればよい。なおシフトレジスタの一出力信号に対してアナログスイッチを複数設け、画像信号を供給する複数の配線より多い本数の信号線に画像信号を振り分けて、各画素に画像信号を供給する構成としてもよい。
画素部51、61は複数の画素がマトリクス状に配列して構成されている。画素は、走査線と信号線に接続する画素TFT、保持容量素子、画素電極を含んで構成されている。
保持容量素子は、一方の電極と画素TFTが接続され、他方の電極と容量線が接続される。また、画素電極は表示素子(液晶素子、発光素子、コントラスト媒体(電子インク)等)を駆動する一方の電極を構成する。これらの表示素子の他方の電極はコモン端子に接続されている。
また、信号線入力端子と信号線駆動回路55、67との間、走査線入力端子と走査線駆動回路53、第1の走査線駆動回路63、または第2の走査線駆動回路65の間に保護回路が設けられ、走査線、信号線及び容量配線に静電気等によりサージ電圧が印加され、画素TFT等が破壊されないように構成されている。そのため、保護回路にはサージ電圧が印加されたときに、コモン配線に電荷を逃がすように構成されている。
次に、走査線駆動回路53、第1の走査線駆動回路63、第2の走査線駆動回路65、及び信号線駆動回路55、67と、画素部51、61を構成する薄膜トランジスタの構造について、図2を用いて説明する。なお、図2においては、走査線駆動回路53、第1の走査線駆動回路63、第2の走査線駆動回路65、及び信号線駆動回路55、67を代表して、駆動回路100aと示す。
図2は、駆動回路100aを構成する薄膜トランジスタ164aと、画素部100bを構成する薄膜トランジスタ164bの断面図を示す。
駆動回路100aを構成する薄膜トランジスタ164aは、デュアルゲート型の薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタ164aは、基板101上に、ゲート電極103と、半導体層153と、ゲート電極103及び半導体層153の間に設けられるゲート絶縁層107と、半導体層153に接するソース領域及びドレイン領域として機能する不純物半導体層157a、157bと、不純物半導体層157a、157bに接する配線161a、161bとを有する。また、半導体層153、不純物半導体層157a、157b、配線161a、161bを覆う絶縁層165と、絶縁層165上において、半導体層153と重畳する電極とを有する。なお、ここでは、絶縁層165を介して半導体層153と対向する電極をバックゲート電極167と示す。
半導体層153は、微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域153bを有する。微結晶半導体領域153aは、第1の面においてゲート絶縁層107に接し、第1の面と対向する第2の面において一対の非晶質半導体領域153b及び絶縁層165に接する。非晶質半導体領域153bは、第1の面において微結晶半導体領域153aに接し、第1の面と対向する第2の面において、一対の不純物半導体層157a、157bに接する。即ち、半導体層153において、ゲート電極103と重畳する領域において、微結晶半導体領域153aがゲート電極103に接するゲート絶縁層107、及びバックゲート電極167に接する絶縁層165に接する。
デュアルゲート型の薄膜トランジスタは、ゲート電極103と、バックゲート電極167との各々に印加する電位を変えることができる。このため、薄膜トランジスタのしきい値電圧を制御することができる。または、ゲート電極103及びバックゲート電極167に同じ電位を印加することができる。このため、微結晶半導体領域153aの第1の面及び第2の面にチャネルが形成される。
画素部100bを構成する薄膜トランジスタ164bは、シングルゲート型の薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタ164bは、基板101上に、ゲート電極103と、半導体層155と、ゲート電極103及び半導体層155の間に設けられるゲート絶縁層107と、半導体層155に接するソース領域及びドレイン領域として機能する不純物半導体層159a、159bと、不純物半導体層159a、159bに接する配線163a、163bとを有する。
半導体層155は、微結晶半導体領域155a及び非晶質半導体領域155bを有する。微結晶半導体領域155aは、第1の面においてゲート絶縁層107に接し、第1の面と対向する第2の面において非晶質半導体領域155bに接する。非晶質半導体領域155bは、第1の面において微結晶半導体領域155aに接し、第1の面と対向する第2の面において、一対の不純物半導体層159a、159b及び絶縁層165に接する。即ち、半導体層155において、ゲート電極103と重畳する領域において、微結晶半導体領域153aがゲート電極103に接するゲート絶縁層107に接し、非晶質半導体領域155bが絶縁層165に接する。
デュアルゲート型の薄膜トランジスタは、キャリアが流れるチャネルが微結晶半導体領域153aのゲート絶縁層107側の界面近傍と、絶縁層165側の界面近傍の2箇所となるため、キャリアの移動量が増加し、オン電流及び電界効果移動度を高めることができる。このため、駆動回路100aをデュアルゲート型の薄膜トランジスタ164aで構成することで、薄膜トランジスタの面積を小さくすることが可能であり、表示装置の駆動回路の面積を狭くすることが可能であり、表示装置の狭額縁化が可能である。
一方、薄膜トランジスタ164bは、バックチャネル側が非晶質半導体領域155bで形成される。非晶質半導体は、微結晶半導体と比較して抵抗が高く移動度が低いため、オフ状態におけるリーク電流を低減することが可能であり、スイッチング特性が高い。即ち、このため、画素部100bを薄膜トランジスタ164bで構成することで、表示装置のコントラストを高めることができる。
次に、薄膜トランジスタ164a、164bの各構成について、以下に説明する。
基板101としては、ガラス基板、セラミック基板の他、本作製工程の処理温度に耐えうる程度の耐熱性を有するプラスチック基板等を用いることができる。また、基板に透光性を要しない場合には、ステンレス合金等の金属の基板の表面に絶縁層を設けたものを用いてもよい。ガラス基板としては、例えば、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス若しくはアルミノケイ酸ガラス等の無アルカリガラス基板を用いるとよい。また、基板101として、第3世代(550mm×650mm)、第3.5世代(600mm×720mm、または620mm×750mm)、第4世代(680mm×880mm、または730mm×920mm)、第5世代(1100mm×1300mm)、第6世代(1500mm×1850mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2400mm)、第9世代(2400mm×2800mm、2450mm×3050mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等のガラス基板を用いることができる。
ゲート電極103、105は、モリブデン、チタン、クロム、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、ネオジム、スカンジウム、ニッケル等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて、単層でまたは積層して形成することができる。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコンに代表される半導体層、AgPdCu合金、Al−Nd合金、Al−Ni合金などを用いてもよい。
例えば、ゲート電極103、105の二層の積層構造としては、アルミニウム層上にモリブデン層が積層された二層の積層構造、または銅層上にモリブデン層を積層した二層構造、または銅層上に窒化チタン層若しくは窒化タンタル層を積層した二層構造、窒化チタン層とモリブデン層とを積層した二層構造、銅−マグネシウム−酸素合金層と銅層とを積層した二層構造、銅−マンガン−酸素合金層と銅層とを積層した二層構造、銅−マンガン合金層と銅層とを積層した二層構造などとすることが好ましい。三層の積層構造としては、タングステン層または窒化タングステン層と、アルミニウムとシリコンの合金またはアルミニウムとチタンの合金と、窒化チタン層またはチタン層とを積層した積層とすることが好ましい。電気的抵抗が低い層上にバリア層として機能する金属層が積層されることで、電気的抵抗が低く、且つ金属層から半導体層への金属元素の拡散を防止することができる。
ゲート絶縁層107は、CVD法またはスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層または窒化酸化シリコン層を単層でまたは積層して形成することができる。また、ゲート絶縁層107を酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンにより形成することで、薄膜トランジスタの閾値電圧の変動を低減することができる。
なお、本明細書中において、酸化窒化シリコンとは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、好ましくは、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)及び水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward Scattering Spectrometry)を用いて測定した場合に、組成範囲として酸素が50〜70原子%、窒素が0.5〜15原子%、シリコンが25〜35原子%、水素が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコンとは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、好ましくは、RBS及びHFSを用いて測定した場合に、組成範囲として酸素が5〜30原子%、窒素が20〜55原子%、シリコンが25〜35原子%、水素が10〜30原子%の範囲で含まれるものをいう。ただし、酸化窒化シリコンまたは窒化酸化シリコンを構成する原子の合計を100原子%としたとき、窒素、酸素、シリコン及び水素の含有比率が上記の範囲内に含まれるものとする。
半導体層153、155は、微結晶半導体領域153a、155aと非晶質半導体領域153b、155bが積層することを特徴とする。また、本実施の形態では、微結晶半導体領域153a、155aが凹凸状であることを特徴とする。
ここで、半導体層153、155の詳細な構造について説明する。ここでは、図2(A)に示す薄膜トランジスタ164aのゲート絶縁層107と、ソース領域及びドレイン領域として機能する不純物半導体層157aとの間の拡大図を、図2(B)及び図2(C)に示す。
図2(A)に示すように、微結晶半導体領域153a、155aは凹凸状であり、凸部はゲート絶縁層107から非晶質半導体領域153b、155bに向かって、先端が狭まる(凸部が鋭角である)凸状(錐形状)である。なお、ゲート絶縁層107から非晶質半導体領域153b、155bに向かって幅が広がる凸状(逆錐形状)であってもよい。
微結晶半導体領域153a、155aは、微結晶半導体で形成される。微結晶半導体とは、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体である。微結晶半導体は、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な半導体であり、結晶粒径が2nm以上200nm以下、好ましくは10nm以上80nm以下、より好ましくは、20nm以上50nm以下の柱状または針状の結晶粒が基板表面に対して法線方向に成長している。このため、柱状結晶または針状結晶の結晶粒の界面には、結晶粒界が形成される場合もある。なお、ここでの結晶粒径は、基板表面に対して平行な面における結晶粒の最大直径をいう。また、結晶粒は、非晶質半導体領域と、単結晶とみなせる微小結晶である結晶子を有する。また、結晶粒は双晶を有する場合もある。
微結晶半導体の代表例である微結晶シリコンは、そのラマンスペクトルが単結晶シリコンを示す520cm−1よりも低波数側に、シフトしている。即ち、単結晶シリコンを示す520cm−1とアモルファスシリコンを示す480cm−1の間に微結晶シリコンのラマンスペクトルのピークがある。また、未結合手(ダングリングボンド)を終端するため水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。さらに、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、またはネオンなどの希ガス元素を含ませて格子歪みをさらに助長させることで、安定性が増し良好な微結晶半導体が得られる。このような微結晶半導体に関する記述は、例えば、米国特許4,409,134号で開示されている。
微結晶半導体領域153a、155aの厚さ、即ち、ゲート絶縁層107の界面から、微結晶半導体領域153a、155aの突起(凸部)の先端の距離は、3nm以上410nm以下、好ましくは20nm以上100nm以下とすることで、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。
また、半導体層153、155に含まれる酸素及び窒素の二次イオン質量分析法によって計測される濃度は、1×1018atoms/cm3未満とすることで、微結晶半導体領域153a、155aの結晶性を高めることができるため好ましい。
非晶質半導体領域153b、155bは、非晶質半導体、またはハロゲンを有する非晶質半導体、または窒素を有する非晶質半導体で形成される。窒素を有する非晶質半導体に含まれる窒素は、例えばNH基またはNH2基として存在していてもよい。非晶質半導体としては、アモルファスシリコンを用いて形成する。
窒素を含む非晶質半導体は、従来の非晶質半導体と比較して、CPM(Constant photocurrent method)やフォトルミネッセンス分光測定で測定されるUrbach端のエネルギーが小さく、欠陥吸収スペクトル量が少ない半導体である。即ち、窒素を含む非晶質半導体は、従来の非晶質半導体と比較して、欠陥が少なく、価電子帯のバンド端における準位のテール(裾)の傾きが急峻である秩序性の高い半導体である。窒素を含む非晶質半導体は、価電子帯のバンド端における準位のテール(裾)の傾きが急峻であるため、バンドギャップが広くなり、トンネル電流が流れにくい。このため、窒素を含む非晶質半導体をバックチャネル側に設けることで、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。また、窒素を含む非晶質半導体を設けることで、オン電流と電界効果移動度を高めることが可能である。
さらに、窒素を含む非晶質半導体は、低温フォトルミネッセンス分光によるスペクトルのピーク領域は、1.31eV以上1.39eV以下である。なお、微結晶半導体、代表的には微結晶シリコンを低温フォトルミネッセンス分光により測定したスペクトルのピーク領域は、0.98eV以上1.02eV以下であり、窒素を含む非晶質半導体は、微結晶半導体膜とは異なるものである。
また、非晶質半導体領域153b、155bの他に、微結晶半導体領域153a、155aに、NH基またはNH2基を有してもよい。
また、図2(C)に示すように、非晶質半導体領域153b、155bに、粒径が1nm以上10nm以下、好ましくは1nm以上5nm以下の半導体結晶粒153cを含むことで、オン電流と電界効果移動度を高めることが可能である。
ゲート絶縁層107から非晶質半導体領域153b、155bに向かって、先端が狭まる凸状(錐形状)の微結晶半導体または幅が広がる凸状の微結晶半導体は、微結晶半導体が堆積する条件で微結晶半導体層109を形成した後、結晶成長を低減する条件で結晶成長と共に、非晶質半導体を堆積することで、このような構造となる。
不純物半導体層157a、157b、159a、159bは、リンが添加されたアモルファスシリコン、リンが添加された微結晶シリコン等で形成する。また、リンが添加されたアモルファスシリコン及びリンが添加された微結晶シリコンの積層構造とすることもできる。なお、薄膜トランジスタとして、pチャネル型薄膜トランジスタを形成する場合は、不純物半導体層157a、157b、159a、159bは、ボロンが添加された微結晶シリコン、ボロンが添加されたアモルファスシリコン等で形成する。なお、半導体層153、155と、配線161a、161b、163a、163bとがオーミックコンタクトをする場合は、不純物半導体層157a、157b、159a、159bを形成しなくともよい。
また、不純物半導体層157a、157b、159a、159bを、リンが添加された微結晶シリコン、またはボロンが添加された微結晶シリコンで形成する場合は、半導体層153、155と、不純物半導体層157a、157b、159a、159bとの間に、微結晶半導体層、代表的には微結晶シリコン層を形成することで、界面の特性を向上させることができる。この結果、不純物半導体層157a、157b、159a、159bと、半導体層153、155との界面に生じる抵抗を低減することができる。この結果、薄膜トランジスタのソース領域、半導体層、及びドレイン領域を流れる電流量を増加させ、オン電流及び電界効果移動度の増加が可能となる。
配線161a、161b、163a、163bは、アルミニウム、銅、チタン、ネオジム、スカンジウム、モリブデン、クロム、タンタル若しくはタングステン等により単層で、または積層して形成することができる。または、ヒロック防止元素が添加されたアルミニウム合金(ゲート電極103、105に用いることができるAl−Nd合金等)により形成してもよい。ドナーとなる不純物元素を添加した結晶性シリコンを用いてもよい。ドナーとなる不純物元素が添加された結晶性シリコンと接する側の層を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステンまたはこれらの元素の窒化物により形成し、その上にアルミニウムまたはアルミニウム合金を形成した積層構造としてもよい。更には、アルミニウムまたはアルミニウム合金の上面及び下面を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステンまたはこれらの元素の窒化物で挟んだ積層構造としてもよい。
絶縁層165は、ゲート絶縁層107と同様に形成することができる。また、絶縁層165として、有機樹脂層を用いて形成することができる。有機樹脂層としては、例えばアクリル、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテンなどを用いることができる。また、シロキサンポリマーを用いることができる。
バックゲート電極167は、配線161a、161b、163a、163bと同様に形成することができる。また、バックゲート電極167は、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、または酸化シリコンを添加したインジウム錫酸化物等を用いて形成することができる。
また、バックゲート電極167は、透光性を有する導電性高分子(導電性ポリマーともいう。)を含む導電性組成物を用いて形成することができる。バックゲート電極167は、シート抵抗が10000Ω/□以下であって、且つ波長550nmにおける透光率が70%以上であることが好ましい。また、導電性組成物に含まれる導電性高分子の抵抗率が0.1Ω・cm以下であることが好ましい。
導電性高分子としては、いわゆるπ電子共役系導電性高分子を用いることができる。例えば、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリピロール若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、またはアニリン、ピロール及びチオフェンの2種以上の共重合体若しくはその誘導体等が挙げられる。
次に、薄膜トランジスタ146aの平面図である図3を用いて、バックゲート電極の形状を説明する。
図3(A)に示すように、バックゲート電極167は、ゲート電極103と平行に形成することができる。この場合、バックゲート電極167に印加する電位と、ゲート電極103に印加する電位とを、それぞれ任意に制御することが可能である。このため、薄膜トランジスタのしきい値電圧を制御することができる。
また、図3(B)に示すように、バックゲート電極167は、ゲート電極103接続させることができる。即ち、ゲート絶縁層107及び絶縁層165に形成した開口部150において、ゲート電極103及びバックゲート電極167が接続する構造とすることができる。この場合、バックゲート電極167に印加する電位と、ゲート電極103に印加する電位とは、等しい。この結果、半導体層において、キャリアが流れる領域、即ちチャネルが、微結晶半導体領域のゲート絶縁層107側、及び絶縁層165側に形成されるため、薄膜トランジスタのオン電流を高めることができる。
さらには、図3(C)に示すように、バックゲート電極167は、絶縁層165を介して配線161a、161bと重畳してもよい。ここでは、図2(A)に示す構造のバックゲート電極167を用いて示したが、図3(B)に示すバックゲート電極167も同様に配線161a、161bと重畳してもよい。
なお、図2に示す薄膜トランジスタは、図4に示す薄膜トランジスタのような構造とすることができる。図4において、駆動回路100aに形成される薄膜トランジスタ170aは、図2の薄膜トランジスタ164aに相当し、画素部100bに形成される薄膜トランジスタ170bは、図2の薄膜トランジスタ164bに相当する。
薄膜トランジスタ170a、170bにおいて、配線171a、171b、173a、173bが不純物半導体層157a、157b、159a、159bの上面だけでなく、側面、及び半導体層153、155の側面に接することを特徴とする。
以上に示す表示装置は、駆動回路の一部を基板上に形成するため、表示装置のコストを削減することが可能である。本実施の形態において、駆動回路を構成する薄膜トランジスタを、デュアルゲート型の薄膜トランジスタにすることで、キャリアが流れるチャネルが微結晶半導体領域のゲート絶縁層107側の界面近傍と、絶縁層165側の界面近傍の2箇所となるため、キャリアの移動量が増加し、薄膜トランジスタのオン電流を高めることができる。このため、電流量を多く必要とする薄膜トランジスタにデュアルゲート型の薄膜トランジスタを設けることで、薄膜トランジスタの面積を縮小することができる結果、表示装置の狭額縁化が可能となり、表示領域を拡大することができる。また、画素部において、オン電流が高く、オフ電流を抑えた薄膜トランジスタを各画素のスイッチング素子として用いるため、コントラストが高く、画質の良好な表示装置とすることができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1と異なる薄膜トランジスタについて、図5を用いて説明する。
図5において、駆動回路100aに形成される薄膜トランジスタ178aは、実施の形態1の薄膜トランジスタ164aに相当し、画素部100bに形成される薄膜トランジスタ178bは、実施の形態1の薄膜トランジスタ164bに相当する。後述する点以外の構成は、薄膜トランジスタ164aおよび164bと同様である。
薄膜トランジスタ178a、178bにおいて、半導体層179、181の積層構造が微結晶半導体領域179a、181a、及び非晶質半導体領域179b、181bの積層構造であり、非晶質半導体領域179b、181bがアモルファスシリコンで形成される。
ここで、半導体層179、181の詳細な構造について説明する。ここでは、図5(A)に示す薄膜トランジスタ178aの、ゲート絶縁層107と、ソース領域及びドレイン領域として機能する不純物半導体層157aとの間の拡大図を、図5(B)に示す。
アモルファスシリコンには、粒径が1nm以上10nm以下、好ましくは1nm以上5nm以下の結晶粒が含まれず、アモルファスシリコンは、実施の形態1の非晶質半導体領域で示した窒素を含む非晶質半導体と比較して、秩序性が低い半導体である。非晶質半導体領域179bをアモルファスシリコンで形成することで、微結晶半導体領域179a及び非晶質半導体領域179bの界面を略平坦とすることができる。また、図5(B)に示すように、微結晶半導体領域179a及び非晶質半導体領域179bの略平坦な界面は凹凸状とすることができるが、しかし微結晶半導体領域179aの凸部は鈍角であり、凹凸差は小さい。
薄膜トランジスタ178a、178bをこのような構造とすることで、薄膜トランジスタ178a、178bのオフ電流を更に低減することが可能である。
以上のことから、本実施の形態に示す表示装置は狭額縁化が可能であり、画素部において、オン電流が高く、オフ電流を抑えた薄膜トランジスタを各画素のスイッチング素子として用いるためコントラストが高く、画質の良好な表示装置となる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1と異なる構造の薄膜トランジスタについて、図6を用いて説明する。
図6(A)において、駆動回路100aに形成される薄膜トランジスタ174aは、実施の形態1の薄膜トランジスタ164aに相当し、画素部100bに形成される薄膜トランジスタ174bは、実施の形態1の薄膜トランジスタ164bに相当する。
薄膜トランジスタ174a、174bにおいて、半導体層153、155の端部が、ゲート絶縁層107を介して、ゲート電極175、177の外側に位置せず、ゲート電極175、177上に位置することを特徴とする。薄膜トランジスタ174a、174bをこのような構造とすることで、液晶表示装置のようなバックライトを有する表示装置において、ゲート電極175、177が半導体層153、155に照射する光の遮光部材として機能するため、バックライト等の基板側からの光が半導体層153、155に照射されるのを低減することが可能である。このため、薄膜トランジスタ174a、174bのオフ電流を低減させることができる。
なお、図6(A)の画素部100bの構造の薄膜トランジスタ174bは少なくとも画素部に形成されればよい。即ち、図6(B)に示すように、駆動回路100aを、半導体層153の端部がゲート絶縁層107を介してゲート電極103の外側に位置する薄膜トランジスタ164aで形成し、画素部100bは、半導体層155の端部が、ゲート絶縁層107を介して、ゲート電極177上に位置する薄膜トランジスタ174bで形成することができる。画素部100bの薄膜トランジスタ174bは、ゲート電極177が半導体層155に照射する光の遮光部材として機能するため、バックライト等の基板側からの光が半導体層155に照射されるのを低減することが可能である。このため、画素部100bに形成される薄膜トランジスタ174bのオフ電流を低減することができる。
以上のことから、本実施の形態に示す表示装置は、狭額縁化が可能であり、画素部において、オン電流が高く、オフ電流を抑えた薄膜トランジスタを各画素のスイッチング素子として用いるため、コントラストが高く、画質の良好な表示装置となる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態4)
ここでは、図1に示す表示装置の作製方法について、図7乃至図10を用いて示す。
本実施の形態では、n型の薄膜トランジスタの作製方法について説明する。
図7(A)に示すように、基板101上にゲート電極103、105を形成する。次に、ゲート電極105、105を覆うゲート絶縁層107、微結晶半導体層109を形成する。
基板101としては、実施の形態1に示す基板101を適宜用いることができる。
ゲート電極103、105は、実施の形態1に示すゲート電極103、105に示す材料を適宜用いて形成する。ゲート電極103、105は、基板101上に、スパッタリング法または真空蒸着法を用いて上記した材料により導電層を形成し、該導電層上にフォトリソグラフィ法またはインクジェット法等によりマスクを形成し、該マスクを用いて導電層をエッチングして形成することができる。また、銀、金または銅等の導電性ナノペーストをインクジェット法により基板上に吐出し、焼成することで形成することもできる。なお、ゲート電極103、105と、基板101との密着性向上として、上記の金属材料の窒化物層を、基板101と、ゲート電極103、105との間に設けてもよい。ここでは、基板101上に導電層を形成し、フォトマスクを用いて形成したレジストマスクによりエッチングする。
なお、ゲート電極103、105の側面は、テーパー形状とすることが好ましい。後の工程で、ゲート電極103、105上には、絶縁層、半導体層及び配線層を形成するので、これらに段差箇所において切れを生じさせないためである。ゲート電極103、105の側面をテーパー形状にするためには、レジストマスクを後退させつつエッチングを行えばよい。
また、ゲート電極103、105を形成する工程によりゲート配線(走査線)及び容量配線も同時に形成することができる。なお、走査線とは画素を選択する配線をいい、容量配線とは画素の保持容量の一方の電極に接続された配線をいう。ただし、これに限定されず、ゲート配線及び容量配線の一方または双方と、ゲート電極103、105とは別に設けてもよい。
ゲート絶縁層107は、CVD法またはスパッタリング法等を用いて、実施の形態1で示した材料を用いて形成することができる。ゲート絶縁層107のCVD法による形成工程においてグロー放電プラズマの生成は、3MHzから30MHz、代表的には13.56MHz、27.12MHzの高周波電力、または30MHzより大きく300MHz程度までのVHF帯の高周波電力、代表的には60MHzを印加することで行われる。また、1GHz以上のマイクロ波の高周波電力を印加することで行われる。VHF帯やマイクロ波の高周波電力を用いることで、成膜速度を高めることが可能である。なお、高周波電力がパルス状に印加されるパルス発振や、連続的に印加される連続発振とすることができる。また、HF帯の高周波電力と、VHF帯の高周波電力を重畳させることで、大面積基板においてもプラズマのムラを低減し、均一性を高めることができると共に、堆積速度を高めることができる。また、高周波数が1GHz以上であるマイクロ波プラズマCVD装置を用いてゲート絶縁層107を形成すると、ゲート電極と、ドレイン電極及びソース電極との間の耐圧を向上させることができるため、信頼性の高い薄膜トランジスタを得ることができる。
また、ゲート絶縁層107として、有機シランガスを用いたCVD法により酸化シリコン層を形成することで、後に形成する半導体層の結晶性を高めることが可能であるため、薄膜トランジスタのオン電流及び電界効果移動度を高めることができる。有機シランガスとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC2H5)4)、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH3)4)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC2H5)3)、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH3)2)3)等のシリコン含有化合物を用いることができる。
微結晶半導体層109としては、微結晶半導体層、代表的には、微結晶シリコン層、微結晶シリコンゲルマニウム層、微結晶ゲルマニウム層等を用いて形成する。微結晶半導体層109の厚さは、3〜100nm、好ましくは5〜50nmとすることが好ましい。微結晶半導体層109の厚さが薄すぎると、薄膜トランジスタのオン電流が低減し、微結晶半導体層109の厚さが厚すぎると、薄膜トランジスタが高温で動作する際に、オフ電流が上昇する。それ故、微結晶半導体層109の厚さを厚さ3〜100nm、好ましくは5〜50nmとすることで、薄膜トランジスタのオン電流及びオフ電流を制御することができる。
微結晶半導体層109は、プラズマCVD装置の反応室内において、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素とを混合し、グロー放電プラズマにより形成する。または、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素と、ヘリウム、ネオン、クリプトン等の希ガスとを混合し、グロー放電プラズマにより形成する。シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の流量に対して、水素の流量を10〜2000倍、好ましくは10〜200倍に希釈して、微結晶シリコン、微結晶シリコンゲルマニウム、微結晶ゲルマニウム等を形成する。このときの堆積温度は、室温〜300℃、好ましくは200〜280℃が好ましい。
シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の代表例としては、SiH4、Si2H6、GeH4、Ge2H6等がある。
なお、ゲート絶縁層107を窒化シリコン層とすると、微結晶半導体層109の堆積初期において非晶質半導体領域が形成されやすく、微結晶半導体層109の結晶性が低く、薄膜トランジスタの電気特性が悪くなる。このため、ゲート絶縁層107を窒化シリコン層とする場合は、微結晶半導体層109を、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の希釈率の高い条件、または低温条件で堆積することが好ましい。代表的には、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積気体の流量に対して、水素の流量を200〜2000倍、好ましくは250〜400倍とする高希釈率条件が好ましい。また、微結晶半導体層109の堆積温度を200〜250℃とする低温条件が好ましい。高希釈率条件または低温条件により、初期核発生密度が高まり、ゲート絶縁層107上の非晶質成分が低減し、微結晶半導体層109の結晶性が向上する。
微結晶半導体層109の原料ガスとして、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトン、キセノン等の希ガスを用いることで、微結晶半導体層109の成膜速度が高まる。また、成膜速度が高まることで、微結晶半導体層109に混入される不純物量が低減するため、微結晶半導体層109の結晶性を高めることができる。このため、薄膜トランジスタのオン電流及び電界効果移動度が高まると共に、スループットを高めることができる。
微結晶半導体層109を形成する際の、グロー放電プラズマの生成は、3MHzから30MHz、代表的には13.56MHz、27.12MHzのHF帯の高周波電力、または30MHzより大きく300MHz程度までのVHF帯の高周波電力、代表的には、60MHzを印加することで行われる。また、1GHz以上のマイクロ波の高周波電力を印加することで行われる。なお、高周波電力がパルス状に印加されるパルス発振や、連続的に印加される連続発振とすることができる。また、HF帯の高周波電力と、VHF帯の高周波電力を重畳させることで、大面積基板においてもプラズマのムラを低減し、均一性を高めることができると共に、堆積速度を高めることができる。
なお、微結晶半導体層109を形成する前に、CVD装置の処理室内の気体を排気しながら、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体を導入して、処理室内の不純物元素を除去することで、後に形成される薄膜トランジスタのゲート絶縁層107及び微結晶半導体層109における不純物量を低減することが可能であり、薄膜トランジスタの電気特性を向上させることができる。
次に、図7(B)に示すように、微結晶半導体層109上に半導体層111を堆積する。半導体層111は、微結晶半導体領域111a及び非晶質半導体領域111bで構成される。次に、半導体層111上に、不純物半導体層113、及び導電層115を形成する。次に、導電層115上にレジストマスク119、121を形成する。
微結晶半導体層109を種結晶として、部分的に結晶成長させる条件(結晶成長を低減させる条件)で、微結晶半導体領域111a及び非晶質半導体領域111bを有する半導体層111を形成することができる。
半導体層111は、プラズマCVD装置の処理室内において、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素と、窒素を含む気体とを混合し、グロー放電プラズマにより形成する。窒素を含む気体としては、アンモニア、窒素、フッ化窒素、塩化窒素、クロロアミン、フルオロアミン等がある。グロー放電プラズマの生成は、微結晶半導体層109と同様にすることができる。
このとき、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素との流量比は、微結晶半導体層109と同様に微結晶半導体層を形成する条件を用い、原料ガスに窒素を含む気体を用いることで、微結晶半導体層109の堆積条件よりも、結晶成長を低減する条件とすることができる。具体的には、半導体層111の堆積初期においては、原料ガスに窒素を含む気体が含まれるため、部分的に、結晶成長が抑制され、錐形状の微結晶半導体領域が成長すると共に、非晶質半導体領域が形成される。さらに、堆積中期または後期では、錐形状の微結晶半導体領域の結晶成長が停止し、非晶質半導体領域のみが堆積される。この結果、半導体層111において、微結晶半導体領域111a、及び欠陥が少なく、価電子帯のバンド端における準位のテール(裾)の傾きが急峻である秩序性の高い半導体層で形成される非晶質半導体領域111bを形成することができる。
ここでは、半導体層111を形成する条件の代表例は、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の流量に対する水素の流量が10〜2000倍、好ましくは10〜200倍である。なお、通常の非晶質半導体層を形成する条件の代表例は、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の流量に対する水素の流量は0〜5倍である。
また、半導体層111の原料ガスに、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、またはクリプトン等の希ガスを導入することで、成膜速度を高めることができる。
半導体層111の厚さは、厚さ50〜350nm、好ましくは120〜250nmとすることが好ましい。
ここでは、半導体層111の原料ガスに窒素を含む気体を含ませて、微結晶半導体領域111a及び非晶質半導体領域111bを有する半導体層111を形成したが、他の半導体層111の形成方法として、微結晶半導体層109の表面に窒素を含む気体を曝して、微結晶半導体層109の表面に窒素を吸着させた後、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体及び水素を原料ガスとして半導体層111を形成することで、微結晶半導体領域111a及び非晶質半導体領域111bを有する半導体層111を形成することができる。
不純物半導体層113は、プラズマCVD装置の反応室内において、シリコンを含む堆積性気体と、水素と、ホスフィン(水素希釈またはシラン希釈)とを混合し、グロー放電プラズマにより形成する。シリコンを含む堆積性気体を水素で希釈して、リンが添加されたアモルファスシリコン、またはリンが添加された微結晶シリコンを形成する。なお、p型の薄膜トランジスタを作製する場合は、不純物半導体層113として、ホスフィンの代わりに、ジボランを用いて、グロー放電プラズマにより形成すればよい。
導電層115は、実施の形態1に示す配線161a、161b、163a、163bと同様の材料を適宜用いることができる。導電層115は、CVD法、スパッタリング法または真空蒸着法を用いて形成する。また、導電層115は、銀、金または銅等の導電性ナノペーストを用いてスクリーン印刷法またはインクジェット法等を用いて吐出し、焼成することで形成しても良い。
第2のフォトリソグラフィ工程によりレジストマスク119、121を形成する。レジストマスク119、121は厚さの異なる領域を有する。ここでは、各薄膜トランジスタの配線を覆う領域と、チャネル形成領域の厚さを異ならせると共に、駆動回路における薄膜トランジスタのチャネル形成領域を覆うレジストの厚さと、画素部における薄膜トランジスタのチャネル形成領域を覆うレジストの厚さとを異ならせる。代表的には、各薄膜トランジスタの配線を覆う厚さが最も厚く、次に、画素部の薄膜トランジスタのチャネル形成領域の厚さ、駆動回路の薄膜トランジスタのチャネル形成領域の厚さの順に厚さが薄くなる。
このようなレジストマスクは、多階調マスクを用いて形成することができる。多階調マスクを用いることで、使用するフォトマスクの枚数を低減し、作製工程数が削減できるため好ましい。本実施の形態において、微結晶半導体層109、半導体層111のパターンを形成する工程と、ソース領域とドレイン領域を分離する工程と、駆動回路に形成される薄膜トランジスタのチャネル形成領域のエッチング工程と、画素部に形成される薄膜トランジスタのチャネル形成領域のエッチング工程において、多階調マスクを用いることができる。
多階調マスクとは、多段階の光量で露光を行うことが可能なマスクであり、代表的には、露光領域、半露光領域及び未露光領域の3段階以上の光量で露光を行う。多階調マスクを用いることで、一度の露光及び現像工程によって、複数(本実施の形態では三種類)の厚さを有するレジストマスクを形成することができる。そのため、多階調マスクを用いることで、フォトマスクの枚数を削減することができる。
図11(A1)及び図11(B1)は、代表的な多階調マスクの断面図を示す。図11(A1)にはグレートーンマスク280を示し、図11(B1)にはハーフトーンマスク285を示す。
図11(A1)に示すグレートーンマスク280は、透光性を有する基板281上に遮光層により形成された遮光部282、及び遮光層のパターンにより設けられた回折格子部283で構成されている。
回折格子部283は、露光に用いる光の解像度限界以下の間隔で設けられたスリット、ドットまたはメッシュ等を有することで、光の透過率を制御する。なお、回折格子部283に設けられるスリット、ドットまたはメッシュは周期的なものであってもよいし、非周期的なものであってもよい。
透光性を有する基板281としては、石英等を用いることができる。遮光部282及び回折格子部283を構成する遮光層は、クロムまたは酸化クロム等により設けられる。
グレートーンマスク280に露光するための光を照射した場合、図11(A2)に示すように、遮光部282に重畳する領域における透光率は0%となり、遮光部282も回折格子部283も設けられていない領域における透光率は100%となる。また、回折格子部283における透光率は、概ね10〜70%の範囲であり、回折格子のスリット、ドットまたはメッシュの間隔等により調整可能である。
図11(B1)に示すハーフトーンマスク285は、透光性を有する基板286上に半透光層により形成された半透光部287、及び遮光層により形成された遮光部288で構成されている。
半透光部287は、MoSiN、MoSi、MoSiO、MoSiON、CrSi等の層を用いて形成することができる。遮光部288は、グレートーンマスクの遮光層と同様の材料を用いて形成すればよく、好ましくはクロムまたは酸化クロム等により設けられる。
ハーフトーンマスク285に露光するための光を照射した場合、図11(B2)に示すように、遮光部288に重畳する領域における透光率は0%となり、遮光部288も半透光部287も設けられていない領域における透光率は100%となる。また、半透光部287における透光率は、概ね10〜70%の範囲であり、形成する材料の種類または形成する膜厚等により、調整可能である。
多階調マスクを用いて露光して現像を行うことで、厚さの異なる領域を有するレジストマスクを形成することができる。
次に、レジストマスク119、121を用いて、微結晶半導体層109、半導体層111、不純物半導体層113、及び導電層115をエッチングする(図7(C)参照)。この工程により、微結晶半導体層109、半導体層111、不純物半導体層113及び導電層115を素子毎に分離し、半導体層123、125、不純物半導体層126、127、及び導電層129、131を形成する。なお、半導体層123は、微結晶半導体層109及び半導体層111の一部であり、微結晶半導体領域123a、及び非晶質半導体領域123bを有する。半導体層125は、微結晶半導体層109及び半導体層111の一部であり、微結晶半導体領域125a、及び非晶質半導体領域125bを有する(図2(A)参照)。
次に、レジストマスク119、121を後退させて、チャネル形成領域を覆う部分において分離されたレジストマスク133a、133b、チャネル形成領域を覆う部分において分離されていないレジストマスク135を形成する。レジストマスクの後退には、酸素プラズマによるアッシングを用いればよい。駆動回路に形成される薄膜トランジスタのゲート電極上で分離するようにレジストマスク119、121をアッシングすることで、レジストマスク133a、133b、135を形成することができる(図8(A)参照。)。ここでは、次のエッチング工程で駆動回路に形成される薄膜トランジスタの不純物半導体層を分離するため、さらには、半導体層123の途中までエッチングするために、駆動回路の薄膜トランジスタを覆うレジストマスクを分離する。
次に、レジストマスク133a、133bを用いて導電層129及び不純物半導体層126をエッチングし、導電層145a、145b、及び一対の不純物半導体層141a、141bを形成する。また、半導体層123も一部エッチングされ、凹部を有する半導体層137が形成される。また、当該エッチング工程により、画素部では、半導体層125、不純物半導体層127、及び導電層131において、レジストマスク135から露出している端部がエッチングされ、半導体層139、不純物半導体層143、導電層147となる(図8(B)を参照。)。
導電層129、131のエッチングはドライエッチングまたはウエットエッチングを用いることができる。
次に、図9(A)に示すように、レジストマスク133a、133b、135を後退させて、レジストマスク133a、133bより幅の狭いレジストマスク149a、149b、及びチャネル形成領域を覆う部分において分離されているレジストマスク151a、151bを形成する。レジストマスクの後退には、酸素プラズマによるアッシングを用いればよい。画素部に形成される薄膜トランジスタのゲート電極上で分離するようにレジストマスク133a、133b、135をアッシングすることで、レジストマスク149a、149b、151a、151bを形成することができる。ここでは、次のエッチング工程で画素部に形成される薄膜トランジスタの不純物半導体層を分離するために、画素部の薄膜トランジスタを覆うレジストマスクを分離する。
次に、レジストマスク151a、151bを用いて導電層147及び不純物半導体層143をエッチングし、ソース電極及びドレイン電極として機能する配線163a、163b、及びソース領域及びドレイン領域として機能する一対の不純物半導体層159a、159bを形成する。なお、配線163a、163bの一方は、ソース電極またはドレイン電極のみならず信号線としても機能する。ただし、これに限定されず、信号線とソース電極及びドレイン電極とは別に設けてもよい。また、半導体層139の一部がエッチングされ、凹部を有する半導体層155が形成される。ここでは、非晶質半導体領域155bが露出されるように、半導体層139をエッチングすることで、ゲート電極と重なる領域においては、非晶質半導体領域155bが露出する半導体層155となる。
また、当該エッチング工程により、駆動回路では、半導体層137、不純物半導体層141a、141b、及び導電層145a、145bにおいて、レジストマスク149a、149bから露出している端部がエッチングされ、半導体層153、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の不純物半導体層157a、157b、配線161a、161bとなる。なお、配線161a、161bの一方は、ソース電極またはドレイン電極のみならず信号線としても機能する。ただし、これに限定されず、信号線とソース電極及びドレイン電極とは別に設けてもよい。このとき、微結晶半導体領域153aが露出されるように半導体層153をエッチングすることで、配線161a、161bで覆われる領域では微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域153bが積層され、配線161a、161bで覆われず、かつゲート電極と重なる領域においては、微結晶半導体領域153aが露出する半導体層153となる(図9(B)を参照。)。
なお、半導体層153は、微結晶半導体領域153a、及び非晶質半導体領域153bを有する。半導体層155は、微結晶半導体領域155a、及び非晶質半導体領域155bを有する。
ここでは、エッチングにおいてドライエッチングを用いているため、配線161a、161bの端部と、不純物半導体層157a、157bの端部とが揃い、配線163a、163bの端部と、不純物半導体層159a、159bの端部とが揃っているが、導電層145a、145b、147をウエットエッチングし、不純物半導体層141a、141b、143をドライエッチングすると、配線161a、161bの端部と、不純物半導体層157a、157bの端部とがずれ、配線163a、163bの端部と、不純物半導体層159a、159bの端部とがずれ、断面において、配線161a、161b、163a、163bの端部が、不純物半導体層157a、157b、159a、159bの端部より内側に位置する。
次に、ドライエッチングを行ってもよい。ドライエッチングの条件は、露出している微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bにダメージが入らず、且つ微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bに対するエッチングレートが低い条件を用いる。つまり、露出している微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155b表面にほとんどダメージを与えず、且つ露出している微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bの厚さがほとんど減少しない条件を用いる。エッチングガスとしては、代表的にはCl2、CF4、またはN2等を用いる。また、エッチング方法については特に限定はなく、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)方式、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)方式、電子サイクロトン共鳴プラズマ(ECR:Electron Cyclotron Resonance)方式、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)方式等を用いることができる。
次に、微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bの表面をプラズマ処理、代表的には水プラズマ処理、アンモニアプラズマ処理、窒素プラズマ処理等を行ってもよい。
水プラズマ処理は、水蒸気(H2O蒸気)に代表される、水を主成分とするガスを反応空間に導入し、プラズマを生成して、行うことができる。この後、レジストマスク149a、149b、151a、151bを除去する。なお、当該レジストマスクの除去はドライエッチング前に行ってもよい。
上記したように、微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bを形成した後に、微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155bにダメージを与えない条件で更なるドライエッチングを行うことで、露出した微結晶半導体領域153a及び非晶質半導体領域155b上に存在する残渣などの不純物を除去することができる。また、ドライエッチングに続けて水プラズマ処理を行うことで、レジストマスクの残渣を除去することができる。また、プラズマ処理を行うことで、ソース領域とドレイン領域との間の絶縁を確実なものにすることができ、完成する薄膜トランジスタのオフ電流を低減し、電気的特性のばらつきを低減することができる。
以上の工程により、薄膜トランジスタ164a及び薄膜トランジスタ164bを作製することができる。また、少ないマスク数で、チャネル形成領域が微結晶半導体層で形成される薄膜トランジスタを作製することができる。また、オフ電流が低く、オン電流及び電界効果移動度が高い薄膜トランジスタを生産性高く作製することができる。
次に、図10(A)に示すように、絶縁層165を形成する。絶縁層165は、ゲート絶縁層107と同様に形成することができる。
次に、フォトリソグラフィ工程により形成したレジストマスクを用いて絶縁層165に開口部を形成する。次に、駆動回路にバックゲート電極167を形成し、画素部に画素電極169を形成する(図10(B)参照)。
バックゲート電極167、画素電極169は、スパッタリング法により、実施の形態1に示す材料を用いた薄膜を形成した後、フォトリソグラフィ工程によって形成したレジストマスクを用いて上記薄膜をエッチングすることで、形成できる。また、透光性を有する導電性高分子を含む導電性組成物を塗布または印刷した後、焼成して形成することができる。
以上の工程により、図1に示すような表示装置に用いることが可能な素子基板を作製することができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態2に示す薄膜トランジスタの作製方法について、図7を用いて説明する。
実施の形態4と同様に、基板101上にゲート電極103、105を形成する。次に、ゲート電極103、105上にゲート絶縁層107を形成する。次に、ゲート絶縁層に微結晶半導体層109を形成する(図7(A)参照。)。
次に、本実施の形態では、微結晶半導体層109上に非晶質半導体層を形成し、非晶質半導体層上に図10(B)に示すように、不純物半導体層113、導電層115を形成する。
本実施の形態では、非晶質半導体の堆積条件としては、プラズマCVD装置の反応室内において、シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体と、水素とを混合し、グロー放電プラズマにより、非晶質半導体層を形成する。シリコンまたはゲルマニウムを含む堆積性気体の流量に対して、水素の流量を0〜10倍、好ましくは1〜5倍に希釈して非晶質半導体層を形成することができる。
この後、実施の形態4と同様の工程により、図5に示す薄膜トランジスタ178a、178bを形成することができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態6)
上記実施の形態を踏まえて、薄膜トランジスタを作製し、該薄膜トランジスタを画素部、さらには駆動回路に用いて表示機能を有する半導体装置(表示装置ともいう)を作製することができる。また、薄膜トランジスタの駆動回路の一部または全体を、画素部と同じ基板上に一体形成し、システムオンパネルを形成することができる。
表示装置は表示素子を含む。表示素子としては液晶素子(液晶表示素子ともいう)、発光素子(発光表示素子ともいう)を用いることができる。発光素子は、電流または電圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでおり、具体的には無機EL(Electro Luminescence)、有機EL等が含まれる。また、電子インクなど、電気的作用によりコントラストが変化する表示媒体も適用することができる。
また、表示装置は、表示素子が封止された状態にあるパネルと、該パネルにコントローラを含むIC等を実装した状態にあるモジュールとを含む。さらに、該表示装置を作製する過程における、表示素子が完成する前の一形態に相当する素子基板に関し、該素子基板は、電流を表示素子に供給するための手段を複数の各画素に備える。素子基板は、具体的には、表示素子の画素電極のみが形成された状態であっても良いし、画素電極となる導電膜を形成した後であって、エッチングして画素電極を形成する前の状態であっても良いし、あらゆる形態があてはまる。
なお、本明細書中における表示装置とは、画像表示デバイス、表示デバイス、もしくは光源(照明装置含む)を指す。また、コネクター、例えばFPC(Flexible printed circuit)もしくはTAB(Tape Automated Bonding)テープもしくはTCP(Tape Carrier Package)が取り付けられたモジュール、TABテープやTCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、または表示素子にCOG(Chip On Glass)方式によりIC(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て表示装置に含むものとする。
半導体装置の一形態に相当する液晶表示パネルの外観及び断面について、図16を用いて説明する。図16は、第1の基板4001上に形成された上記実施の形態で示した微結晶半導体層を含む信頼性の高い薄膜トランジスタ4010、4011、及び液晶素子4013を、第2の基板4006との間にシール材4005によって封止した、パネルの上面図であり、図16(B)は、図16(A1)、(A2)のM−Nにおける断面図に相当する。
第1の基板4001上に設けられた画素部4002と、走査線駆動回路4004とを囲むようにして、シール材4005が設けられている。また画素部4002と、走査線駆動回路4004の上に第2の基板4006が設けられている。よって画素部4002と、走査線駆動回路4004とは、第1の基板4001とシール材4005と第2の基板4006とによって、液晶層4008と共に封止されている。また第1の基板4001上のシール材4005によって囲まれている領域とは異なる領域に、別途用意された基板上に単結晶半導体層または多結晶半導体層で形成された信号線駆動回路4003が実装されている。
なお、別途形成した駆動回路の接続方法は、特に限定されるものではなく、COG方法、ワイヤボンディング方法、或いはTAB方法などを用いることができる。図16(A1)は、COG方法により信号線駆動回路4003を実装する例であり、図16(A2)は、TAB方法により信号線駆動回路4003を実装する例である。
また第1の基板4001上に設けられた画素部4002と、走査線駆動回路4004は、薄膜トランジスタを複数有しており、図16(B)では、画素部4002に含まれる薄膜トランジスタ4010と、走査線駆動回路4004に含まれる薄膜トランジスタ4011とを例示している。薄膜トランジスタ4010、4011上には絶縁膜4020、4021が設けられている。
薄膜トランジスタ4010、4011は、実施の形態1乃至実施の形態5に示す薄膜トランジスタを適用することができる。
液晶素子4013が有する画素電極4030は、薄膜トランジスタ4010と電気的に接続されている。そして液晶素子4013の対向電極4031は第2の基板4006上に形成されている。画素電極4030と対向電極4031と液晶層4008とが重なっている部分が、液晶素子4013に相当する。なお、画素電極4030、対向電極4031はそれぞれ配向膜として機能する絶縁膜4032、4033が設けられ、絶縁膜4032、4033を介して液晶層4008を挟持している。
なお、第1の基板4001、第2の基板4006としては、ガラス、金属(代表的にはステンレス)、セラミックス、プラスチックを用いることができる。プラスチックとしては、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやポリエステルフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
またスペーサ4035は絶縁膜を選択的にエッチングすることで得られる柱状のスペーサであり、画素電極4030と対向電極4031との間の距離(セルギャップ)を制御するために設けられている。なお球状のスペーサを用いていても良い。また、対向電極4031は、薄膜トランジスタ4010と同一基板上に設けられる共通電位線と電気的に接続される。共通接続部を用いて、一対の基板間に配置される導電性粒子を介して対向電極4031と共通電位線とを電気的に接続することができる。なお、導電性粒子はシール材4005に含有させる。
また、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために5重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を用いて液晶層4008に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が1msec以下と短く、光学的等方性であるため配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。
なお透過型液晶表示装置の他に、反射型液晶表示装置でも半透過型液晶表示装置でも適用できる。
また、本実施の形態の液晶表示装置では、基板の外側(視認側)に偏光板を設け、内側に着色層、表示素子に用いる電極という順に設ける例を示すが、偏光板は基板の内側に設けてもよい。また、偏光板と着色層の積層構造も本実施の形態に限定されず、偏光板及び着色層の材料や作製工程条件によって適宜設定すればよい。また、ブラックマトリクスとして機能する遮光層を設けてもよい。
また、薄膜トランジスタの表面凹凸を低減するため、及び薄膜トランジスタの信頼性を向上させるため、上記実施の形態で得られた薄膜トランジスタを無機絶縁膜や平坦化絶縁膜として機能する絶縁膜(絶縁膜4020、絶縁膜4021)で覆う構成となっている。
平坦化絶縁膜として絶縁膜4021を形成する。絶縁膜4021としては、ポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、エポキシ等の、耐熱性を有する有機材料を用いることができる。また上記有機材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)、シロキサン系樹脂、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)等を用いることができる。なお、これらの材料で形成される絶縁膜を複数積層させることで、絶縁膜4021を形成してもよい。
なおシロキサン系樹脂とは、シロキサン系材料を出発材料として形成されたSi−O−Si結合を含む樹脂に相当する。シロキサン系樹脂は置換基としては有機基(例えばアルキル基やアリール基)やフルオロ基を用いても良い。また、有機基はフルオロ基を有していても良い。
絶縁膜4021の形成法は、特に限定されず、その材料に応じて、スパッタリング法、SOG法、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、液滴吐出法(インクジェット法、スクリーン印刷、オフセット印刷等)、ドクターナイフ、ロールコーター、カーテンコーター、ナイフコーター等を用いることができる。
対向電極4031は、画素電極と同様に形成することができる。
また別途形成された信号線駆動回路4003と、走査線駆動回路4004または画素部4002に与えられる各種信号及び電位は、FPC4018から供給されている。
接続端子電極4015が、液晶素子4013が有する画素電極4030と同じ導電膜から形成され、端子電極4016は、薄膜トランジスタ4010、4011のソース電極及びドレイン電極と同じ導電膜で形成されている。
接続端子電極4015は、FPC4018が有する端子と、異方性導電膜4019を介して電気的に接続されている。
また図16においては、信号線駆動回路4003を別途形成し、第1の基板4001に実装している例を示しているがこの構成に限定されない。走査線駆動回路を別途形成して実装しても良いし、信号線駆動回路の一部または走査線駆動回路の一部のみを別途形成して実装しても良い。
本実施の形態に示す液晶表示装置には、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、MVA(Multi−domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optical Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モードなどを用いることができる。
以上の工程により、狭額縁化され、コントラストが高く、画質の良好な液晶表示装置を作製することができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態7)
本実施の形態では、半導体装置として電子ペーパーの例を示す。
スイッチング素子と電気的に接続する素子を利用して電子インクを駆動させる電子ペーパーに用いてもよい。電子ペーパーは、電気泳動表示装置(電気泳動ディスプレイ)とも呼ばれており、紙と同じ読みやすさ、他の表示装置に比べ低消費電力、薄くて軽い形状とすることが可能という利点を有している。
電気泳動ディスプレイは、様々な形態が考えられ得るが、プラスの電荷を有する第1の粒子と、マイナスの電荷を有する第2の粒子とを含むマイクロカプセルが溶媒または溶質に複数分散されたものであり、マイクロカプセルに電界を印加することによって、マイクロカプセル中の粒子を互いに反対方向に移動させて一方側に集合した粒子の色のみを表示するものである。なお、第1の粒子または第2の粒子は染料を含み、電界がない場合において移動しないものである。また、第1の粒子の色と第2の粒子の色は異なるもの(無色を含む)とする。
このように、電気泳動ディスプレイは、誘電定数の高い物質が高い電界領域に移動する、いわゆる誘電泳動的効果を利用したディスプレイである。電気泳動ディスプレイは、液晶表示装置には必要な偏光板が必要ない。
上記マイクロカプセルを溶媒中に分散させたものが電子インクと呼ばれるものであり、この電子インクはガラス、プラスチック、布、紙などの表面に印刷することができる。また、カラーフィルタや色素を有する粒子を用いることによってカラー表示も可能である。
また、アクティブマトリクス基板上に適宜、二つの電極の間に挟まれるように上記マイクロカプセルを複数配置すればアクティブマトリクス型の表示装置が完成し、マイクロカプセルに電界を印加すれば表示を行うことができる。例えば、実施の形態1乃至実施の形態5に示す薄膜トランジスタによって得られるアクティブマトリクス基板を用いることができる。
なお、マイクロカプセル中の第1の粒子および第2の粒子は、導電体材料、絶縁体材料、半導体材料、磁性材料、液晶材料、強誘電性材料、エレクトロルミネセント材料、エレクトロクロミック材料、磁気泳動材料から選ばれた一種の材料、またはこれらの複合材料を用いればよい。
図17は、半導体装置の例としてアクティブマトリクス型の電子ペーパーを示す。半導体装置に用いられる薄膜トランジスタ581としては、実施の形態1乃至実施の形態5に示す薄膜トランジスタを本実施の形態における薄膜トランジスタ581として適用することもできる。
図17の電子ペーパーは、ツイストボール表示方式を用いた表示装置の例である。ツイストボール表示方式とは、白と黒に塗り分けられた球形粒子を表示素子に用いる電極である第1の電極及び第2の電極の間に配置し、第1の電極及び第2の電極に電位差を生じさせて球形粒子の向きを制御することにより、表示を行う方法である。
基板580上に形成された薄膜トランジスタ581はボトムゲート構造の薄膜トランジスタであり、絶縁膜583に覆われている。薄膜トランジスタ581のソース電極またはドレイン電極は第1の電極587と、絶縁層583、絶縁膜585に形成する開口で接しており電気的に接続している。第1の電極587と基板596に設けられた第2の電極588との間には黒色領域590a及び白色領域590bを有し、周りに液体で満たされているキャビティ594を含む球形粒子589が設けられており、球形粒子589の周囲は樹脂等の充填材595で充填されている(図17参照。)。第1の電極587が画素電極に相当し、第2の電極588が共通電極に相当する。第2の電極588は、薄膜トランジスタ581と同一基板上に設けられる共通電位線と電気的に接続される。共通接続部を用いて、一対の基板間に配置される導電性粒子を介して第2の電極588と共通電位線とを電気的に接続することができる。
また、ツイストボールの代わりに、電気泳動素子を用いることも可能である。透明な液体と、正に帯電した白い微粒子と負に帯電した黒い微粒子とを封入した直径10μm〜200μm程度のマイクロカプセルを用いる。第1の電極と第2の電極との間に設けられるマイクロカプセルは、第1の電極と第2の電極によって、電場が与えられると、白い微粒子と、黒い微粒子が逆の方向に移動し、白または黒を表示することができる。この原理を応用した表示素子が電気泳動表示素子であり、一般的に電子ペーパーとよばれている。電気泳動表示素子は、液晶表示素子に比べて反射率が高いため、補助ライトは不要であり、また消費電力が小さく、薄暗い場所でも表示部を認識することが可能である。また、表示部に電源が供給されない場合であっても、一度表示した像を保持することが可能であるため、電波発信源から表示機能付き半導体装置(単に表示装置、または表示装置を具備する半導体装置ともいう)を遠ざけた場合であっても、表示された像を保存しておくことが可能となる。
以上の工程により、狭額縁化され、コントラストが高く、画質の良好な電子ペーパーを作製することができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態8)
半導体装置として発光表示装置の例を示す。表示装置の有する表示素子としては、ここではエレクトロルミネッセンスを利用する発光素子を用いて示す。エレクトロルミネッセンスを利用する発光素子は、発光材料が有機化合物であるか、無機化合物であるかによって区別され、一般的に、前者は有機EL素子、後者は無機EL素子と呼ばれている。
有機EL素子は、発光素子に電圧を印加することにより、一対の電極から電子および正孔がそれぞれ発光性の有機化合物を含む層に注入され、電流が流れる。そして、それらキャリア(電子および正孔)が再結合することにより、発光性の有機化合物が励起状態を形成し、その励起状態が基底状態に戻る際に発光する。このようなメカニズムから、このような発光素子は、電流励起型の発光素子と呼ばれる。
無機EL素子は、その素子構成により、分散型無機EL素子と薄膜型無機EL素子とに分類される。分散型無機EL素子は、発光材料の粒子をバインダ中に分散させた発光層を有するものであり、発光メカニズムはドナー準位とアクセプター準位を利用するドナー−アクセプター再結合型発光である。薄膜型無機EL素子は、発光層を誘電体層で挟み込み、さらにそれを電極で挟んだ構造であり、発光メカニズムは金属イオンの内殻電子遷移を利用する局在型発光である。なお、ここでは、発光素子として有機EL素子を用いて説明する。
次に、半導体装置の一形態に相当する発光表示パネル(発光パネルともいう)の外観及び断面について、図18を用いて説明する。図18は、第1の基板上に形成された薄膜トランジスタ及び発光素子を、第2の基板との間にシール材によって封止した、パネルの上面図であり、図18(B)は、図18(A)のH−Iにおける断面図に相当する。
第1の基板4501上に設けられた画素部4502、信号線駆動回路4503a、4503b、及び走査線駆動回路4504a、4504bを囲むようにして、シール材4505が設けられている。また画素部4502、信号線駆動回路4503a、4503b、及び走査線駆動回路4504a、4504bの上に第2の基板4506が設けられている。よって画素部4502、信号線駆動回路4503a、4503b、及び走査線駆動回路4504a、4504bは、第1の基板4501とシール材4505と第2の基板4506とによって、充填材4507と共に密封されている。このように外気に曝されないように気密性が高く、脱ガスの少ない保護フィルム(貼り合わせフィルム、紫外線硬化樹脂フィルム等)やカバー材でパッケージング(封入)することが好ましい。
また第1の基板4501上に設けられた画素部4502、信号線駆動回路4503a、4503b、及び走査線駆動回路4504a、4504bは、薄膜トランジスタを複数有しており、図18(B)では、画素部4502に含まれる薄膜トランジスタ4510と、信号線駆動回路4503aに含まれる薄膜トランジスタ4509とを例示している。
薄膜トランジスタ4509、4510は、実施の形態1乃至実施の形態5に示す薄膜トランジスタを適用することができる。
また4511は発光素子に相当し、発光素子4511が有する画素電極である第1の電極4517は、薄膜トランジスタ4510のソース電極またはドレイン電極と電気的に接続されている。なお発光素子4511の構成は、第1の電極4517、EL層4512、第2の電極4513の積層構造であるが、示した構成に限定されない。発光素子4511から取り出す光の方向などに合わせて、発光素子4511の構成は適宜変えることができる。
隔壁4520は、有機樹脂膜、無機絶縁膜または有機ポリシロキサンを用いて形成する。特に感光性の材料を用い、第1の電極4517上に開口部を形成し、その開口部の側壁が連続した曲率を持って形成される傾斜面となるように形成することが好ましい。
EL層4512は、単数の層で構成されていても、複数の層が積層されるように構成されていてもどちらでも良い。
発光素子4511に酸素、水素、水分、二酸化炭素等が侵入しないように、第2の電極4513及び隔壁4520上に酸化物絶縁膜を形成してもよい。酸化物絶縁膜としては、水分や、水素イオンや、OH−などの不純物をブロックする無機絶縁膜を用いる。
また、信号線駆動回路4503a、4503b、走査線駆動回路4504a、4504b、または画素部4502に与えられる各種信号及び電位は、FPC4518a、4518bから供給されている。
接続端子電極4515が、発光素子4511が有する第1の電極4517と同じ導電膜から形成され、端子電極4516は、薄膜トランジスタ4509、4510が有するソース電極及びドレイン電極と同じ導電膜から形成されている。
接続端子電極4515は、FPC4518aが有する端子と、異方性導電膜4519を介して電気的に接続されている。
発光素子4511からの光の取り出し方向に位置する第2の基板は透光性を有していなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透光性を有する材料を用いる。
また、充填材4507としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。例えば充填材として窒素を用いればよい。
また、必要であれば、発光素子の射出面に偏光板、または円偏光板(楕円偏光板を含む)、位相差板(λ/4板、λ/2板)、カラーフィルタなどの光学フィルムを適宜設けてもよい。また、偏光板または円偏光板に反射防止層を設けてもよい。例えば、表面の凹凸により反射光を拡散し、映り込みを低減できるアンチグレア処理を施すことができる。
信号線駆動回路4503a、4503b、及び走査線駆動回路4504a、4504bは、別途用意された基板上に単結晶半導体層または多結晶半導体層によって形成された駆動回路で実装されていてもよい。また、信号線駆動回路のみ、或いは一部、または走査線駆動回路のみ、或いは一部のみを別途形成して実装しても良く、図18の構成に限定されない。
以上の工程により、狭額縁化され、コントラストが高く、画質の良好な発光表示装置を作製することができる。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態9)
本明細書に開示する半導体装置は、電子ペーパーとして適用することができる。電子ペーパーは、情報を表示するものであればあらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。例えば、電子ペーパーを用いて、電子書籍(電子ブック)、ポスター、デジタルサイネージ、PID(Public Information Display)、電車などの乗り物の車内広告、クレジットカード等の各種カードにおける表示等に適用することができる。電子機器の一例を図19に示す。
図19は、電子書籍の一例を示している。例えば、電子書籍2700は、筐体2701および筐体2703の2つの筐体で構成されている。筐体2701および筐体2703は、軸部2711により一体とされており、該軸部2711を軸として開閉動作を行うことができる。このような構成により、紙の書籍のような動作を行うことが可能となる。
筐体2701には表示部2705が組み込まれ、筐体2703には表示部2707が組み込まれている。表示部2705および表示部2707は、続き画面を表示する構成としてもよいし、異なる画面を表示する構成としてもよい。異なる画面を表示する構成とすることで、例えば右側の表示部(図19では表示部2705)に文章を表示し、左側の表示部(図19では表示部2707)に画像を表示することができる。
また、図19では、筐体2701に操作部などを備えた例を示している。例えば、筐体2701において、電源2721、操作キー2723、スピーカ2725などを備えている。操作キー2723により、頁を送ることができる。なお、筐体の表示部と同一面にキーボードやポインティングデバイスなどを備える構成としてもよい。また、筐体の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子、またはACアダプタおよびUSBケーブルなどの各種ケーブルと接続可能な端子など)、記録媒体挿入部などを備える構成としてもよい。さらに、電子書籍2700は、電子辞書としての機能を持たせた構成としてもよい。
また、電子書籍2700は、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。無線により、電子書籍サーバから、所望の書籍データなどを購入し、ダウンロードする構成とすることも可能である。
(実施の形態10)
本明細書に開示する半導体装置は、さまざまな電子機器(遊技機も含む)に適用することができる。電子機器としては、例えば、テレビジョン装置(テレビ、またはテレビジョン受信機ともいう)、コンピュータ用などのモニタ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機(携帯電話、携帯電話装置ともいう)、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置、パチンコ機などの大型ゲーム機などが挙げられる。
図20(A)は、テレビジョン装置の一例を示している。テレビジョン装置9600は、筐体9601に表示部9603が組み込まれている。表示部9603により、映像を表示することが可能である。また、ここでは、スタンド9605により筐体9601を支持した構成を示している。
テレビジョン装置9600の操作は、筐体9601が備える操作スイッチや、別体のリモコン操作機9610により行うことができる。リモコン操作機9610が備える操作キー9609により、チャンネルや音量の操作を行うことができ、表示部9603に表示される映像を操作することができる。また、リモコン操作機9610に、当該リモコン操作機9610から出力する情報を表示する表示部9607を設ける構成としてもよい。
なお、テレビジョン装置9600は、受信機やモデムなどを備えた構成とする。受信機により一般のテレビ放送の受信を行うことができ、さらにモデムを介して有線または無線による通信ネットワークに接続することにより、一方向(送信者から受信者)または双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など)の情報通信を行うことも可能である。
図20(B)は、デジタルフォトフレームの一例を示している。例えば、デジタルフォトフレーム9700は、筐体9701に表示部9703が組み込まれている。表示部9703は、各種画像を表示することが可能であり、例えばデジタルカメラなどで撮影した画像データを表示させることで、通常の写真立てと同様に機能させることができる。
なお、デジタルフォトフレーム9700は、操作部、外部接続用端子(USB端子、USBケーブルなどの各種ケーブルと接続可能な端子など)、記録媒体挿入部などを備える構成とする。これらの構成は、表示部と同一面に組み込まれていてもよいが、側面や裏面に備えるとデザイン性が向上するため好ましい。例えば、デジタルフォトフレームの記録媒体挿入部に、デジタルカメラで撮影した画像データを記憶したメモリを挿入して画像データを取り込み、取り込んだ画像データを表示部9703に表示させることができる。
また、デジタルフォトフレーム9700は、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。無線により、所望の画像データを取り込み、表示させる構成とすることもできる。
図21は携帯型のコンピュータの一例を示す斜視図である。
図21の携帯型のコンピュータは、上部筐体9301と下部筐体9302とを接続するヒンジユニットを閉状態として表示部9303を有する上部筐体9301と、キーボード9304を有する下部筐体9302とを重ねた状態とすることができ、持ち運ぶことが便利であるとともに、使用者がキーボード入力する場合には、ヒンジユニットを開状態として、表示部9303を見て入力操作を行うことができる。
また、下部筐体9302はキーボード9304の他に入力操作を行うポインティングデバイス9306を有する。また、表示部9303をタッチ入力パネルとすれば、表示部の一部に触れることで入力操作を行うこともできる。また、下部筐体9302はCPUやハードディスク等の演算機能部を有している。また、下部筐体9302は他の機器、例えばUSBの通信規格に準拠した通信ケーブルが差し込まれる外部接続ポート9305を有している。
上部筐体9301には更に上部筐体9301内部にスライドさせて収納可能な表示部9307を有しており、広い表示画面を実現することができる。また、収納可能な表示部9307の画面の向きを使用者は調節できる。また、収納可能な表示部9307をタッチ入力パネルとすれば、収納可能な表示部の一部に触れることで入力操作を行うこともできる。
表示部9303または収納可能な表示部9307は、液晶表示パネル、有機発光素子または無機発光素子などの発光表示パネルなどの映像表示装置を用いる。
また、図21の携帯型のコンピュータは、受信機などを備えた構成として、テレビ放送を受信して映像を表示部9303または表示部9307に表示することができる。また、上部筐体9301と下部筐体9302とを接続するヒンジユニットを閉状態としたまま、表示部9307をスライドさせて画面全面を露出させ、画面角度を調節して使用者がテレビ放送を見ることもできる。この場合には、ヒンジユニットを閉状態として表示部9303を表示させず、さらにテレビ放送を表示するだけの回路の起動のみを行うため、最小限の消費電力とすることができ、バッテリー容量の限られている携帯型のコンピュータにおいて有用である。
なお、本実施の形態は他の実施の形態に適用することが可能である。
本実施例では、図3に示す薄膜トランジスタにおいて、デュアルゲート型薄膜トランジスタと、シングルゲート型薄膜トランジスタの電気特性の変化について説明する。
はじめに薄膜トランジスタの作製工程を、図12を用いて示す。
基板301上に絶縁層303を形成し、絶縁層303上にゲート電極305を形成した。
ここでは、基板301として、ガラス基板(コーニング社製EAGLE2000)を用いた。
チタンターゲットを流量20sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ50nmのチタン層を絶縁層303上に形成し、その上にアルミニウムターゲットを流量50sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ380nmのアルミニウム層を形成し、その上に、チタンターゲットを流量20sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ120nmのチタン層を形成した。次に、チタン層上にレジストを塗布した後、第1のフォトマスクを用いて露光した後、現像してレジストマスクを形成した。
次に、当該レジストマスクを用いてエッチング処理を行って、ゲート電極305を形成した。ここでは、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)装置を用い、ICPパワー600W、バイアスパワー250W、圧力1.2Pa、エッチングガスに流量60sccmの塩化ボロン、流量20sccmの塩素を用いて第1のエッチングを行った後、ICPパワー500W、バイアスパワー50W、圧力2.0Pa、エッチングガスに流量80sccmのフッ化炭素を用いて第2のエッチングを行った。
この後、レジストマスクを除去した。
次に、ゲート電極305及び絶縁層303上に、ゲート絶縁層307、微結晶半導体層309を形成した。ここまでの工程を、図12(A)に示す。
ここでは、ゲート絶縁層307として、厚さ110nmの窒化シリコン層及び厚さ110nmの酸化窒化シリコン層を形成した。
窒化シリコン層の堆積条件としては、SiH4の流量を40sccm、H2の流量を500sccm、N2の流量を550sccm、NH3の流量を140sccmとして材料ガスを導入して安定させ、処理室内の圧力を100Pa、基板の温度を280℃とし、RF電源周波数を13.56MHz、RF電源の電力を370Wとしてプラズマ放電を行う、プラズマCVD法を用いた。
酸化窒化シリコン層の堆積条件としては、SiH4の流量を50sccm、N2Oの流量を600sccmとし、材料ガスを導入して安定させ、処理室内の圧力を25Pa、基板の温度を280℃として30Wのプラズマ放電を行う、プラズマCVD法を用いた。
次に、処理室内から基板を搬出した後、処理室内をクリーニングし、アモルファスシリコン層を保護層として処理室内に堆積した後、処理室内に基板を搬入した後、微結晶半導体層309を形成した。
微結晶半導体層309の堆積条件としては、SiH4の流量を10sccm、H2の流量を1500sccm、アルゴンの流量を1500sccmとして材料ガスを導入して安定させ、処理室内の圧力を280Pa、基板の温度を280℃とし、RF電源周波数を13.56MHz、RF電源の電力を50Wとしてプラズマ放電を行うプラズマCVD法を用いた。
ここでは、試料1及び試料3においては、微結晶半導体層309として、厚さ70nmの微結晶シリコン層を形成した。また、試料2及び試料4においては、微結晶半導体層309として、厚さ30nmの微結晶シリコン層を形成した。
次に、図12(B)に示すように、半導体層311を形成し、半導体層311上に不純物半導体層313を形成した。
半導体層311の堆積条件としては、SiH4の流量を40sccm、1000ppmNH3(水素希釈)の流量を125sccm、H2の流量を1375sccm、Arの流量を2000sccmとして材料ガスを導入して安定させ、処理室内の圧力を280Pa、基板の温度を280℃とし、RF電源の電力を100Wとしてプラズマ放電を行った。
ここでは、試料1及び試料3においては、半導体層311として、厚さ80nmのシリコン層を形成した。また、試料2及び試料4においては、半導体層311として、厚さ175nmのシリコン層を形成した。
不純物半導体層313として、厚さ50nmのリンが添加されたアモルファスシリコン層を形成した。このときの堆積条件は、堆積温度を280℃、シラン流量100sccm、0.5%ホスフィン(水素希釈)流量を170sccm、圧力170Pa、RF電源周波数を13.56MHz、RF電源の電力を60Wとしてプラズマ放電を行うプラズマCVD法を用いた。
次に、不純物半導体層313上にレジストを塗布した後、第2のフォトマスクを用いて露光し、現像してレジストマスクを形成した。次に、当該レジストマスクを用いて、微結晶半導体層309、半導体層311、不純物半導体層313をエッチングして、微結晶半導体領域315a及び非晶質半導体領域315bを有する半導体層315、不純物半導体層317を形成した(図12(C)参照。)。ここでは、ICP装置を用い、ソースパワー1000W、バイアスパワー80W、圧力1.51Pa、エッチングガスに流量100sccmの塩素を用いたエッチング条件を用いた。この後レジストマスクを除去した。
次に、図12(D)に示すように、ゲート絶縁層307、半導体層315、不純物半導体層317を覆う導電層319を形成した。ここでは、チタンターゲットを流量20sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ50nmのチタン層を形成し、その上にアルミニウムターゲットを流量50sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ200nmのアルミニウム層を形成し、その上に、チタンターゲットを流量20sccmのアルゴンイオンでスパッタリングして、厚さ50nmのチタン層を形成した。
次に、導電層319上にレジストを塗布した後、第3のフォトマスクを用いて露光し、現像してレジストマスクを形成した。当該レジストマスクを用いて導電層319をドライエッチングして、配線321を形成し、不純物半導体層317をドライエッチングしてソース領域及びドレイン領域323を形成し、更には、半導体層315をエッチングした。
ここでは、ICPパワー450W、バイアスパワー100W、圧力1.9Pa、エッチングガスに流量60sccmの塩化ホウ素及び流量20sccmの塩素を用いたエッチング条件を用いた。また、試料1及び試料3は、半導体層325の凹部の深さを100〜120nmとするエッチングを行い、半導体層325の配線321に覆われない領域の厚さを30〜50nmとした。また、試料2及び試料4は、半導体層329の凹部の深さを20〜40nmとするエッチングを行い、半導体層329の配線321に覆われない領域の厚さを165〜185nmとした。なお、本実施例では、ソース電極及びドレイン電極として機能する配線321の平面形状は、直線型である。
次に、半導体層325、329表面にフッ化炭素プラズマを照射し、半導体層325、329表面に残留する不純物を除去した。ここでは、ソースパワー1000W、バイアスパワー0W、圧力0.67Pa、エッチングガスに流量100sccmのフッ化炭素を用いたエッチング条件を用いた。
次に、半導体層325、329表面に水プラズマを照射し、半導体層325、329表面の欠陥を低減すると共に、ソース領域及びドレイン領域の絶縁性を高めた。ここでは、ソースパワー1800W、圧力66.5Pa、流量300sccmの水蒸気の導入により発生したプラズマを半導体層325、329に照射した。この後、レジストマスクを除去した。
次に、絶縁層327として、窒化シリコン層を形成した。このときの堆積条件は、SiH4の流量を20sccm、NH3の流量を220sccm、窒素の流量を450sccm、水素の流量を450sccmとして材料ガスを導入し、処理室内の圧力を160Pa、基板の温度を250℃とし、200Wの出力によりプラズマ放電を行って、厚さ300nmの窒化シリコン層を形成した。
次に、図13(A)(B)には示していないが、絶縁層327上にレジストを塗布した後、第4のフォトマスクを用いて露光し、現像してレジストマスクを形成した。当該レジストマスクを用いて絶縁層327の一部をドライエッチングして、ソース電極及びドレイン電極として機能する配線321を露出した。また、絶縁層327及びゲート絶縁層307の一部をドライエッチングして、ゲート電極305を露出した。この後、レジストマスクを除去した。
以上の工程により、薄膜トランジスタ335、337を作製した(図13(A)、図13(B)参照。)。
次に、絶縁層327上に導電層を形成した後、該導電層上にレジストを塗布した後、第5のフォトマスクを用いて露光し、現像してレジストマスクを形成した。当該レジストマスクを用いて該導電層の一部をドライエッチングして、バックゲート電極331を形成した。
ここでは、スパッタリング法により厚さ50nmの酸化珪素を含むインジウム錫酸化物層を形成した後、ウエットエッチング処理によりバックゲート電極331を形成した。なお、図示しないが、バックゲート電極331は、ゲート電極305と接続している。
以上の工程により、薄膜トランジスタ339、341を作製した(図13(C)、図13(D)参照。)。
次に、薄膜トランジスタの電気特性を測定した結果を図14及び図15に示す。図14及び図15において、横軸はゲート電圧、左縦軸はドレイン電流、右縦軸は電界効果移動度を示す。また、ドレイン電圧が1V及び10Vの電流電圧特性を実線で示し、ドレイン電圧が10Vの電界効果移動度を破線で示す。なお、本実施例の薄膜トランジスタのチャネル長を3.6μm、チャネル幅を20μm、ゲート絶縁層の厚さを220nm、平均誘電率を5.17として電界効果移動度を計算した。
図14(A)は、試料1の薄膜トランジスタ335の電気特性を示し、図14(B)は試料3の薄膜トランジスタ339の電気特性を示す。
図15(A)は、試料2の薄膜トランジスタ337の電気特性を示し、図15(B)は試料4の薄膜トランジスタ341の電気特性を示す。
また、薄膜トランジスタ335、337、339および341において、ドレイン電圧が10Vでゲート電圧が15Vのときのオン電流(Ion(Vg=15V)と示す。)、最小オフ電流(Ioff(min)と示す。)、最小オフ電流のゲート電圧−10Vのときのオフ電流(Ioff(min.−10V)と示す。)、しきい値電圧(Vthと示す。)、S値(S−valueと示す。)、ドレイン電圧が10Vのときの電界効果移動度(μFE(Vd=10V)と示す。)を表1に示す。
表1より、試料2の薄膜トランジスタ337より試料1の薄膜トランジスタ335の方が電界効果移動度は高い。また、試料2の薄膜トランジスタ337及び試料4の薄膜トランジスタ341を比較すると、シングルゲート型をデュアルゲート型としても電界効果移動度が1.4倍程度である。一方、試料1の薄膜トランジスタ335及び試料3の薄膜トランジスタ339を比較すると、シングルゲート型をデュアルゲート型とすることで電界効果移動度が1.7倍になる。また、オン電流が約2倍に上昇する。
以上のことから、試料3に示す薄膜トランジスタ339、即ちゲート電極305と重畳する領域において、微結晶半導体領域がゲート絶縁層307及び絶縁層327で挟持されるデュアルゲート型の薄膜トランジスタとすることで、オン電流を高めることが可能であり、薄膜トランジスタの占有面積を縮小することが可能である。このため、試料3に示す薄膜トランジスタ339を駆動回路に用いることで、表示装置の狭額縁化が可能である。