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JP5575587B2 - シート送り用、シート牽引用のシート張設用具 - Google Patents
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JP5575587B2 - シート送り用、シート牽引用のシート張設用具 - Google Patents

シート送り用、シート牽引用のシート張設用具 Download PDF

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Description

本発明は、ビニールハウスの屋根部分にビニールシートを掛けるためのシート送り用、シート牽引用のシート張設用具に関する。
従来より、農業分野等においては簡易な温室として機能するビニールハウスが利用されている。かかるビニールハウスは、通常、棟方向へ所定の間隔(500〜600mm)で多数立設した鉄パイプからなるアーチ形骨格材と、このアーチ形骨格材相互を連結する多数の鉄パイプからなる棟方向骨格材とにより、妻側から見てほぼアーチ形を形成する骨組を組み立て、この骨組にビニールシートを展張している。そして展張したビニールシートは、断面丸樋状のパッ-カーと称する弾性を有する合成樹脂製の定着具や、アーチ形骨格材相互の間に張られた押さえテープ(ないし紐)によって押さえて骨組に定着させていた。
このようなビニールハウスに対してビニールシートを掛ける作業、特に屋根部分に対してビニールシートを掛ける作業は、多くの作業員による手作業によって行われていた。具体的には、2〜3人がかりでビニールシートの一端を押さえ付けておき、ビニールハウスの両側に二人、骨組の屋根部分の上に一人の作業員を配置し、ビニールシートの他端を引っ張りながら屋根となるビニールシートを掛ける作業を進めていた。
そこで従前においても、ビニールハウスの組み立てに際してビニールシートの掛け作業を補助するための技術が提案されている。
例えば特許文献1(特開2004−49029号公報)では、ハウス骨格上へのビニールシートの装着や取外しを、効率的且つ簡単な作業によって速やかに実施するべく、束状に収縮化したビニールシート6を通過可能とする中空サイズであって所定長とした筒状本体の、両端開口部分の中の少なくともビニールシートの引込み側となる開口部分に、外側に向けて滑らかに拡開状となるようにした反返り縁を形成すると共に、それら適所の外側を門型ハウス骨格への着脱自在な装着部にしてなるビニールハウスのシート設営用具が提案されている。
また、特許文献2(特開2004−121076号公報)では、効率的且つ簡単な作業によって速やかなビニールハウスへのシート装着を実現、可能とするべく、隣接する一対の門型骨格体に対し、軸心周りに回転自在となるよう組み合わされる横設主杆と、束状のシートを載置状にし得る形状に形成したシート支え杆とからなり、当該横設主杆は、その門型骨格体との連結部の中の少なくとも1箇所に近接した箇所に回動規制部を形成してなるシート送り用とするシート張設用具が提案されている。
更に、特許文献3(特開2006−115722号公報)では、小型、軽量である上、構造も簡潔であって製造も容易なシート送り用とするシート張設用具として、牽引用先頭枠、追従枠および繋着機構を有する繋着枠が、夫々ヒンジ機構で互いに折曲げ自在に連結された上、牽引用先頭枠からは潜り杆を後方に向けて所定角度で突設してなるものとしたビニールハウスにおけるシート送り用とするシート張設用具が提案されている。
特開2004−49029号公報 特開2004−121076号公報 特開2006−115722号公報
上記のように、特許文献1ではビニールハウスのシート設営用具が提案されており、特許文献2ではビニールハウスにおけるシート送り用とするシート張設用具、シート方向転換用とするシート張設用具、およびシート牽引誘導用とするシート張設用が提案されており、特許文献3ではシート送り用とするシート張設用具が提案されている。しかしながらより簡易な構造にし、かつ設置時の手間を減じるようにすることについて、未だ改良の余地がある。
即ち、地上から持ち上げたビニールシートの束を、ビニールシートの棟方向に方向転換させるものは、特許文献1及び2に提案されており、また棟方向に引き伸ばされる束になったビニールシートの脱落を抑えるものは特許文献2に提案されているが、従来提案されているこれらのものは全体構造が大きいことから、高所での作業に際して危険を伴うことが考えられる。
更に特許文献2で提案されているシート送り用のシート張設用具、およびシート方向転換用のシート張設用具は、いずれも隣接する一対の門型骨格体間に設置されることから、門型骨格体間の間隔をシート張設用具の幅に合わせなければならず、これらシート張設用具の設置作業、ひいてはビニールハウスの組立作業において考慮しなければならないといった課題を有していた。
そこで本発明は、高所での設置作業も安全かつ簡易に行うことができるようにしたシート送り用、およびシート方向転換用のシート張設用具を提供することを第1の課題とし、更に門型骨格体間の間隔に依存することなく設置することができるようにしたシート送り用、およびシート方向転換用のシート張設用具を提供することを第2の課題とする。
また、シート張設用具において、束ねたビニールシートを牽引するものは、特許文献2および3で提案されているが、牽引時においてビニールシートが外れないようにする事について、未だ改良の余地があり、更に上に向かって突起する杆(潜り杆)が牽引時における上下動により、牽引するビニールシートを損傷させてしまうことも危惧される。
そこで本発明は、より確実にビニールシートを保持できるようにした連結構造を具備するシート牽引誘導用とするシート張設用具を提供することを第3の課題とし、更に束ねたビニールシートの牽引時においても当該ビニールシートを損傷することの無いようにしたシート牽引誘導用とするシート張設用具を提供することを第4の課題とする。
本発明は上記したような従来提供されているシート張設用具を改良し、従前のシート張設用具では享受し得なかった新たな効果を奏するシート張設用具を提供するものである。
即ち、本発明は前記課題の少なくとも何れかを解決するシート張設用具として、ビニールハウスの骨格を成す門型骨格体に設置され、張設されるビニールシートを保持可能なシート送り用とするシート張設用具であって、門型骨格体が属する仮想垂直面と平行な仮想空間を回動自在な杆部材と、当該杆部材を何れか1つの門型骨格体に保持する連結部材とからなり、当該連結部材は、何れか1つの門型骨格体を挟持する門型骨格体挟持部分と、前記杆部材の長さ方向の一端部を枢着する杆部材枢着部分とを具備するシート送り用のシート張設用具を提供する。
かかるシート送り用のシート張設用具は、杆部材とこれを門型骨格体に組み付ける連結部材とで形成していることから、軽量であり、かつ小型で嵩張らない。よってビニールハウスの屋根部分など、高所での作業においても安全に取り付け作業を行うことができる。更に、当該シート送り用のシート張設用具は、1つの門型骨格体に設けられるものであることから、門型骨格体同士の間隔とは無関係に設置することができ、門型骨格体同士の間隔を自由に設定することができる。即ちこのシート送り用のシート張設用具は、門型骨格体同士の間隔が規則正しく設けられていない場合でも使用可能であり、更に当該シート送り用のシート張設用具を使用することにより、型骨格体同士の間隔を自由に設定したビニールハウスを構築することが可能になる。
また、上記杆部材は連結部材の杆部材枢着部分で枢着され、門型骨格体が属する仮想垂直面と平行な仮想空間を回動自在に設けられることから、ビニールシートを保持する際には当該門型骨格体の外側に突起させて使用し、ビニールシートを保持する必要がない場合には、当該門型骨格体がら突起しないように回動させておくことができる。
なお、上記シート送り用のシート張設用具は、ビニールハウスにおける屋根部分を構成するビニールシートを引き上げる際に、当該屋根部分のビニールシートが脱落するのを阻止するために使用する他、ビニールハウスにおける壁部分を構成するビニールシートの裾側をハウス内の換気のために持上げた場合において、当該持上げた裾側を保持するために使用することができる。即ち、当該シート送り用のシート張設用具は、ビニールハウスにおける屋根部分を構成する骨格部分に取り付ける他、ビニールハウスにおける壁部分を構成するべく地上から立ち上がっている骨格部分に取り付けることもできる。
更に上記シート送り用のシート張設用具は、連結部材に杆部材の回動を規制する回動規制手段を設けることもできる。かかる回動規制手段は、杆部材に突出して回動する杆部材を支持する突起部分として形成する他、連結部材における杆部材枢着部分を、杆部材の回動を阻止する程度に螺着する螺着構造に構成することができる。
また、本発明では前記課題の少なくとも何れかを解決するべく、門型骨格体の屋根部分に持上げたビニールシートを棟方向に引き上げる際に、当該ビニールシートを円滑に移送することができるようにしたシート送り用のシート張設用具を提供する。
即ち、ビニールハウスの骨格を成す門型骨格体に設置され、張設されるビニールシートを保持可能なシート送り用とするシート張設用具であって、何れか1つの門型骨格体に沿う第一部分と、当該第一部分から曲折して延伸する第二部分とを有する曲折杆部材と、当該杆部材を何れか1つの門型骨格体に枢着する連結部材とからなるシート送り用のシート張設用具である。
かかるシート送り用のシート張設用具における曲折杆部材は、門型骨格体に沿うように、略まっすぐに形成された第一部分と、当該第一部分から曲折して延伸する第二部分とを有しており、全体形状は略「L」字状、「し」字状または「T」字状に形成することができる。即ち、第一部分は門型骨格体に沿う形状であり、第二部分はこの第一部分から立ち上がって突起するような形状であれば良く、当該第二部分で引き上げたビニールシートを抑えることができる。また前記連結部材は、第一部分を門型骨格体に保持するものとして設けられ、少なくとも第二部分が第一部分の軸周りに回動自在であるか、あるいは門型骨格体が属する仮想垂直面と平行な仮想空間を第一部分が回動自在なように、当該曲折杆部材を保持するものとして構成されることが望ましい。
かかるシート送り用のシート張設用具は、ビニールハウスの棟方向に並べて設けられた複数の門型骨格体の内の何れの門型骨格体に設置しても良いが、望ましくは引き上げたビニールシートを棟方向に引き出す始点となる門型骨格体に設置する。即ちこのシート送り用のシート張設用具は、引き上げたビニールシートを方向転換させるものとして機能することから、当該門型骨格体よりも、ビニールシートの引き出し方向とは反対側に設置される事が望ましい。
また、このような用途で使用される場合、このシート送り用のシート張設用具は、ビニールシートを円滑に移送することができるように、摩擦抵抗を減じる材料で形成又はコーティングするか、あるいは第一部分には、当該第一部分を覆って、自らの周方向に回動自在な筒部材を外装(外側に装着すること)することが望ましい。特に筒状部材を外装した場合には、持上げられたビニールシートは、この筒状部材の回動により、抵抗なく円滑に送り出されることになる。
そして本発明では上記シート送り用のシート張設用具に関連するものとして、もっぱら引き上げたビニールシートの方向転換を目的とするシート送り用のシート張設用具を提供する。即ち、ビニールハウスの骨格を成す門型骨格体に設置され、張設されるビニールシートを保持可能なシート送り用とするシート張設用具であって、何れか1つの門型骨格体に沿う軸部材と、当該軸杆部材に外装されてこの軸部材の軸周りに回動自在な筒状部材と、当該軸部材を何れか1つの門型骨格体に連結する連結部材とからなる、シート送り用とするシート張設用具を提供する。
即ち、このシート送り用のシート張設用具は、ビニールハウスの骨格を成す門型骨格体に併設されるものであり、軸部材は所定長のパイプ等から形成することができる。またこの軸部材を門型骨格体に連結する連結部材は、軸部材の片端部または両端部を門型骨格体に固定するものとして形成することができる。
かかるシート送り用のシート張設用具の使用に際しては、持上げたビニールシートが、当該シート送り用のシート張設用具における筒状部材の領域から脱落する事の無いように、即ち持上げるビニールシートの幅を規制する為に、前記した門型骨格体が属する仮想垂直面と平行な仮想空間を回動自在な杆部材と、当該杆部材を何れか1つの門型骨格体に保持する連結部材とからなるシート張設用具を使用することができる。
更に本発明では、前記課題の少なくともいずれかを解決するために、束ねたビニールシートを牽引してビニールハウスの骨格上に引き上げる為に使用する、シート牽引用とするシート張設用具を提供する。即ち、少なくとも先端側が曲折して突起するフレーム本体と、当該フレーム本体の先端又は中間部を基点として後端に向かって立ち上がる立上り部材とからなり、当該立上り部材は、その後端側がフレーム本体の幅方向に沿う幅広部分を備えるシート牽引用のシート張設用具である。
かかるシート牽引用のシート張設用具において、立上り部材は、ビニールシートを牽引する際、当該ビニールシートを抑える押さえ紐を持上げるために機能するものであるが、その後端側にフレーム本体の幅方向に沿う幅広部分が設けられていることから、これが牽引されるビニールシートに当たったとしても、孔を開けてしまうなど、ビニールシートに損傷を与えることがなくなる。かかる立上り部材は、板状に形成する他、金属線材などを用いてフレーム状に形成することもできる。特に金属線剤を用いて形成する場合には、後端側が閉じた、略「U」字状又は「コ」字状に形成することができ、更に後端側が広がるようにした「T」字状に形成したり、後端側に環状部分を形成することができる。
そしてかかるシート牽引用のシート張設用具では、牽引するビニールシートを確実に保持する為の構成を伴うこともできる。即ち、前記フレーム本体は、その中間に平行に対向した鋼線材からなる平行領域を有し、当該平行領域には、フレーム本体の幅方向に連架して当該フレーム本体に一体化された第一横架部材と、当該第一横架部材よりも先端側をフレーム本体の長さ方向に移動自在に設けられ、当該第一横架部材との間でビニールシートを挟持する第二横架部材とが設けられているシート牽引用のシート張設用具とすることができる。
かかるシート牽引用のシート張設用具では、ビニールシートが引かれることにより抵抗が増した場合、第二横架部材は第一横架部材側に引き寄せられることになり、その結果、第一横架部材と第二横架部材により、ビニールシートを挟持する力が強まり、より確実にビニールシートを保持することができる。
以上のように構成された本発明に係るシート張設用具は、新規な構造などを採用することにより、軽量かつコンパクトなシート張設用具として実現されており、その結果、ビニールハウスを建設する場合など、高所での設置作業も安全かつ簡易に行うことができる。また、シート送り用(使い方によりシート方向転換用)のシート張設用具は、1つの門型骨格体に設置可能とすることにより、門型骨格体間の間隔に依存することなく設置することができ、骨格体を用いたビニールハウスであれば、門型骨格体の間隔に依存することなく使用することができ、また門型骨格体を任意の間隔に設定したビニールハウスを構築することができる。
更に本発明によって提供される、シート牽引用のシート張設用具によれば、引き上げるビニールシートの引き上げ抵抗が増すにつれて、より確実にビニールシートを保持できるシート牽引誘導用とするシート張設用具を提供することができ、更に立上り部材の後端側にフレーム本体の幅方向に沿う幅広部分を形成していることから、当該シート牽引用のシート張設用具が、ビニールシートの牽引時に上下揺動したとしても、立上り部材の後端側が牽引されるビニールシートを損傷することは無くなり、安全にビニールシートを張ることができる。
第一の実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具を示す(A)一部を省略した正面図、(B)右側面図である。 第二の実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具を示す(A)一部を省略した正面図、(B)右側面図である。 第三の実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具を示す(A)一部を省略した正面図、(B)b−b’断面矢視図である。 実施の形態に係るシート牽引用のシート張設用具を示す(A)斜視図、(B)使用状態を示す斜視図である 各シート張設用具を用いたビニールハウスの組み立て状態略図である。 各シート張設用具を用いた他のビニールハウスの組み立て状態略図である。
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係るシート張設用具を具体的に説明する。図1〜3は、本実施の形態に係る幾つかのシート送り用のシート張設用具10を示しており、図4は本実施の形態に係るシート牽引用のシート張設用具40を示しており、図5及び6は、本実施の形態に係るシート張設用具を用いてビニールシートSを張設する際の作業状態を示す略図である。
先ず図1を参照しながら、本実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具10の代表的な実施の形態を説明する。この図1において、図1(A)は一部を省略した正面図、図2(B)は右側面図を示している。図1に示すシート送り用のシート張設用具10は、門型骨格体Pの延伸方向に回動自在な杆部材12と、この杆部材12を門型骨格体Pに対して枢着する連結部材14とからなっている。この図1において、杆部材12は連結部材14と結合される基部だけを示し、その先端を省略しているが、当該杆部材12は通常であれば10cm〜30cm、望ましくは15cm〜20cm程度の長さに形成される。また、かかる杆部材12は門型骨格体Pを構成する鉄パイプと同じものを使用して形成することができ、即ち外径が約22mm程度の鉄パイプを用いて形成することができる。
この実施の形態において、杆部材12は連結部材14に枢着される基部側を押し潰して平らに形成しているが、必ずしも基部を押し潰す必要はなく、パイプ状のままであっても良い。ただし、本実施の形態に示すように、基部側を押し潰した場合には、その窄んで段状に形成された部分が門型骨格体Pに当たり、両者の係合により杆部材12の回動を阻止することができる。
そしてこの杆部材12は、門型骨格体Pを包囲して把持するようにして一体化された連結部材14に枢着される。この連結部材14は、1つの門型骨格体Pを周回して挟持する門型骨格体挟持部分11と、この門型骨格体挟持部分11に繋がって、杆部材12の長さ方向の一端部(基部側)を枢着する杆部材枢着部分13とで構成されている。具体的には、杆部材12の基部に設けられた孔16と、杆部材枢着部分に設けられた孔とを一致させ、ボルトとナットなどで連結部材14と杆部材12とを一体化している。
特に本実施の形態にかかる連結部材14では、門型骨格体Pよりも下になる位置であって、且つ杆部材12の回動領域に突起して、杆部材12の回動を規制する回動規制手段18が設けられている。かかる回動規制手段18の存在により、杆部材12はその回動が一定の範囲に規制される。そして回動が規制された杆部材12により、図5及び6に示したように、ビニールハウスの屋根部分領域に引き上げられたビニールシートSを抑えることができ、当該屋根部分領域からビニールシートSがズレ落ちるのを阻止することができる。
図2は他の実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具20を示しており、図2(A)は一部を省略した正面図、図2(B)は右側面図を示している。この図に示すシート送り用のシート張設用具20は、図1(A)中に鎖線で示した門型骨格体Pに沿う向きに延伸する第一部分21と、この第一部分21から曲折して上方に伸びた第二部分22とで構成された曲折杆部材23を用いて構成されており、この曲折杆部材23は、その基部側が連結部材24によって、第一部分21の軸周りに回動自在な状態で、門型骨格体Pに固定されている。また第一部分21には、当該第一部材の軸周りに回動自在な筒状部材25を外装している。第一部分21に筒状部材25を外装していることから、図6に示すようにビニールシートSを引き上げた際に、この筒状部材25が回動し、引き上げたビニールシートSと曲折杆部材23との間で発生する筈の摩擦抵抗を減じることができる。これにより、ビニールシートSの引き上げを極めてスムーズに行うことができる。
この図2に示したシート送り用のシート張設用具20において、連結部材24は門型骨格体Pを保持する第一連結具24bと、曲折杆部材23を保持する第二連結具24aとで構成されており、両者はボルトとナットにより螺着一体化されている。このようにして門型骨格体Pに一体化された曲折杆部材23は、ボルトとナットの係合を緩めることにより、第一部分21の軸周りに回動自在となり、使用しないときには、図2(B)に鎖線で示すように、第二部分22が門型骨格体Pの外側に突起しない方向(即ちビニールハウスの内側となる方向)に回動させて、収めておくことができる。
図3は更に他の実施の形態に係るシート送り用のシート張設用具30を示しており、図3(A)は一部省略正面図、図3(B)はb−b’矢視断面図を示している。この図に示すシート送り用のシート張設用具30は、前記図2に示したシート送り用のシート張設用具20における曲折杆部材23の第一部分21だけで軸部材21を構成し、この軸部材21に、筒状部材25を回動自在に設けたものである。そして軸部材21は、その軸方向の両端部を連結部材24で門型骨格体Pに固定しており、これにより当該シート送り用のシート張設用具10の、門型骨格体Pのお軸周りの移動を確実に阻止することができる。
そしてこの図3に示す実施の形態では、筒状部材25が門型骨格体Pに干渉することなく回動可能なように、連結部材24を構成する第一連結具24aと第二連結具24bとの間に、板状のスペーサ27を介在させている。かかるスペーサー27の存在により、筒状部材25は門型骨格体Pに干渉することなく自由に回動することができる。
この図3に示したシート送り用のシート張設用具30は、図5に示すように、ビニールシートSをビニールハウスの屋根領域に持上げる部分に設置することができる。その結果、持上げられるビニールシートSは円滑に引き上げることが可能になる。なお、持上げるビニールシートSが、筒状部材25の存在領域からはみ出すことが無いように、前記図1に示したシート送り用のシート張設用具10で、幅方向を規制することができる。その結果、持上げられるビニールシートSは、すべて筒状部材25の回動によって円滑に引き上げられることになる。
以上、図2及び3に示したシート送り用のシート張設用具20, 30は、その曲折杆部材23および軸部材21を、門型骨格体Pを構成するのと同様の鉄パイプを用いて形成することができる。また曲折杆部材23の第一部分21及び軸部材21の長さは、適宜設定することが可能であるが、一般には30cm〜100cm程度、望ましくは40cm〜60cm程度の長さに形成することができる。また曲折杆部材23の第二部分22の長さは、図1に示したシート送り用のシート張設用具10と同じような長さに設定することができる。
そして図4は、本実施の形態に係るシート牽引用のシート張設用具40を示しており、図4(A)は当該シート牽引用のシート張設用具40の斜視図、図4(B)は当該シート牽引用のシート張設用具40の使用状態を示す略図である。
この図に示すシート張設用具40は、特に束ねたビニールシートSを、ビニールハウスにおける屋根領域に牽引して引っ張るためのものであり、本実施の形態では、鋼線材を用いて形成されている。かかるシート牽引用のシート張設用具40は、先端領域42を山形に突起させると共に、その後端領域41を矩形に形成したフレーム本体43と、このフレーム本体43の矩形に形成された領域41から上方に向かって立ち上がっている立上り部材45とで構成されている。先端の尖っている先端領域42には、図4(B)に示すように牽引するための紐体47を結びつけ、矩形の領域41では牽引対象となる束ねたビニールシートSを保持することができる。
矩形に形成されてビニールシートSを保持する部分には、その幅方向に架設された第一横架部材44aと、当該第一横架部材44aよりも先端側をフレーム本体の長さ方向に移動自在に設けられた第二横架部材44bとが設けられている。このように形成した矩形部分41では、束ねたビニールシートSを図4(A)に矢印で示すように、第二横架部材44bを巻いて戻すことにより、ビニールシートSが引っ張られた場合には、この第二横架部材44bも第一横架部材44aに押し付けられ、その結果、第一横架部材44aと第二横架部材44bとの間で、より強固にビニールシートSを挟持することができるようになる。
そして矩形の部分41から、後端側に向かって上方に立ち上がっている立上り部材45は、後端側を閉じた略「U」字状とし、後端側に、フレーム本体の幅方向に沿う幅広部分46を形成している。このように立上り部材45を形成することにより、シート牽引用のシート張設用具40を引っ張り、当該シート張設用具が門型骨格体Pにより上下方向に揺動したとしても、牽引されるビニールシートSに当たる立上り部材45の後端は、フレーム本体43の幅方向に広く形成されていることから、牽引されるビニールシートSに孔を開ける問題をなくすことができる。
このように構成されたシート牽引用のシート張設用具40では、図4(B)及び図5,図6に示すように、先端部分に紐体を連結し、これを引っ張ることにより、後端側でビニールシートSを牽引し、また立上り部材45で門型骨格体P同士間に設けられた押さえ紐を持ち上げ、ビニールシートSを円滑に牽引することができる。このようにして牽引するためには、当然のことながら、シート張設用具40を引く紐体47は、予め、門型骨格体Pの上および押さえ紐wの下を通るように張り巡らされている必要がある。
そして、上記した各シート張設用具のビニールハウス組み立て時における使用方法は上記したとおりであるが、更にその全体的な配置状況を図5および6に示している。この図5については、上記において種々参照しながら説明していることから詳細な説明は省略する。ただし、前記図1に示したシート送り用のシート張設用具10は、図6に示すように、ビニールハウスにおける横部分のビニールシートS、即ち壁部分を構成するビニールシートSを保持するものとしても使用することができる。具体的には、夏場などにおいて、ビニールハウス内の温度が上昇しすぎた場合、一定の時間、換気の為にビニールシートSをめくり上げる事が行われている。従来、めくり上げたビニールシートSは、紐などで結び付けていたが、前記図1に示したシート送り用のシート張設用具10を、ビニールハウスを構成する骨格の立上り部分に設置することにより、当該めくり上げたビニールシートSを保持するものとしても使用することができる。
10,20,30 シート張設用具
11 門型骨格体挟持部分
12 杆部材
13 杆部材枢着部分
14 連結部材
18 回動規制手段
23 曲折杆部材
24 連結部材
25 筒状部材
27 スペーサ
43 フレーム本体
47 紐体
w 押さえ紐
P 門型骨格体
S ビニールシート

Claims (2)

  1. 束ねたビニールシートを牽引してビニールハウスの骨格上に引き上げる、シート牽引用とするシート張設用具であって、
    少なくとも先端側が曲折して突起するフレーム本体と、当該フレーム本体の先端又は中間部を基点として後端に向かって立ち上がる立上り部材とからなり、
    当該立上り部材は、その後端側がフレーム本体の幅方向に沿う幅広部分を備えることを特徴とするシート牽引用のシート張設用具。
  2. 前記フレーム本体は、その中間に平行に対向した鋼線材からなる平行領域を有し、
    当該平行領域には、フレーム本体の幅方向に連架して当該フレーム本体に一体化された第一横架部材と、当該第一横架部材よりも先端側をフレーム本体の長さ方向に移動自在に設けられ、当該第一横架部材との間でビニールシートを挟持する第二横架部材とが設けられている、請求項に記載のシート牽引用のシート張設用具。
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