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JP5579549B2 - コネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具 - Google Patents
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JP5579549B2 - コネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具 - Google Patents

コネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具 Download PDF

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Description

本発明は、コネクタハウジングに複数段に装備された複数の端子挿入孔に接続端子が圧入により装着されるコネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具に関する。
図41は、接続端子が圧入により装着される従来のコネクタ101の組立方法を示したものである。
このコネクタ101は、樹脂製のコネクタハウジング103と、該コネクタハウジング103に圧入により装着される複数の金属板製の接続端子105とから構成される。
コネクタハウジング103は、接続端子105が圧入される複数の端子挿入孔111が一列に並ぶ挿入孔列110が、列の延在方向(図41では、矢印X1方向)と直交する方向(図41では、矢印Y1方向)に複数段に形成されている。従来、この種のコネクタハウジング103では、各挿入孔列110における各接続端子105の配置は、どの挿入孔列110でも同じである。即ち、各段の各端子挿入孔111は、他の段の端子挿入孔111と位置を揃えた配置になっている(例えば、下記特許文献1参照)。
接続端子105は、通常、1つの挿入孔列110における複数の端子挿入孔111に対応した分が、各接続端子105の一端部を連結する連結部121により一体化した一体化端子(連鎖端子)120として提供される(例えば、下記特許文献1〜3参照)。一体化端子120は、金属板のプレス成形により、一体形成される。
一体化端子120上の各接続端子105には、圧入操作時に押圧するための肩部123が、端子の幅方向両側に張り出した形態で設けられる。
一体化端子120上の複数の接続端子105は、圧入用治具131を使って、一括圧入される。
圧入用治具131は、接続端子105の基端側で、前記肩部123に隣接する細幅部124を割り込ませる複数のスリット132を有している。スリット132の幅は、前記肩部123が挿通できない幅に設定されている。
コネクタ101への一体化端子120の一括圧入は、次のように行われる。
まず、コネクタハウジング103の1つの挿入孔列110の各端子挿入孔111に、一体化端子120上の各接続端子105の位置を合わせて、コネクタハウジング103と一体化端子120とを対向させる。そして、コネクタハウジング103に対向している一体化端子120の各接続端子105の細幅部124を、圧入用治具131のスリット132に挿通させた状態にする。次いで、圧入用治具131を、図41の矢印Z1方向にスライド移動させると、圧入用治具131により接続端子105の肩部123が端子挿入孔111側に押圧されて、各接続端子105が端子挿入孔111に圧入される。
近年、コネクタ101を実装する基板の小型化や、高密度実装化により、コネクタハウジング103における接続端子105の配列ピッチを狭める狭ピッチ化が要求されている。接続端子105の配列ピッチを狭ピッチにすると、肩部123の装備が難しくなり、肩部123を圧入用治具131で押圧して圧入する組立方法が使えなくなる。
そこで、下記特許文献1では、図42に示す一体化端子120Aを提案している。この一体化端子120Aは、連結部121から延出する接続端子105Aの基端側に、端子挿入孔111に圧入される部分から直角に折れ曲がった折曲部126が形成されている。また、圧入用治具131Aは、折曲部126の段差を押圧する構成となっている。
特開平06−333625号公報 特開2009−140752号公報 特開2004−63101号公報
ところが、上記した各特許文献のコネクタでは、図41,図42に示したように、コネクタハウジング103上の各段の端子挿入孔111が、他の段の端子挿入孔111と位置を揃えている構造であるため、金属板の打ち抜きで形成する一体化端子は、多くても、コネクタハウジング103側の2段分までしか、一体形成することができない。通常は、一体化端子120として一体形成する複数の接続端子105は、コネクタハウジング103側の1段分(1つの挿入孔列110分)で、コネクタハウジング103に多数段に挿入孔列110が配置されている場合には、一段ずつ、一体化端子120の圧入処理を繰り返さなければならず、コネクタの組立作業性の向上が難しいという問題があった。
また、従来のコネクタハウジングに一体化端子の各接続端子を圧入する方法は、接続端子105の基端側の肩部123や折曲部126に圧入用治具131,131Aを当接して、該圧入用治具131,131Aから加える押圧力で、各接続端子105を一気に最後まで押し込む。しかし、圧入用の接続端子は、端子挿入孔111への挿入途中から端子挿入孔111への嵌合が緊密嵌合になるように、端子幅等が設定されているため、一気に最後まで挿入する場合には、挿入途中で、端子挿入孔111と接続端子105との間の摺動摩擦が急激に増加する。そのため、狭ピッチにより接続端子の端子幅が縮小されているような場合には、接続端子が倒れて、接続端子の破損等を招くおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、コネクタハウジングの複数段の端子挿入孔に対応して配列された複数の接続端子を一度に一括圧入して、コネクタの組立作業性を向上させることができるコネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)接続端子が圧入される複数の端子挿入孔が一列に並ぶ挿入孔列が、列の延在方向と直交する方向に複数段に形成されたコネクタハウジングと、前記複数段の端子挿入孔に圧入により装着される複数の接続端子と、を備えるコネクタであって、
前記各段の端子挿入孔は、異なる挿入孔列間で端子挿入孔の位置が重ならないように、配列され、
前記複数の接続端子は、前記端子挿入孔に挿入される棒状の端子本体と該端子本体の途中に突設された抜け止め突起とを備えて前記端子挿入孔に圧入される圧入部と、該圧入部の基端から前記挿入孔列と直交する方向に延出した折曲部と、複数の接続端子の前記折曲部同士を連結して前記複数の接続端子を一体化する連結部と、を備えて、複数段の挿入孔列に対応する複数の接続端子が一体化した一体化端子として前記コネクタハウジングに一括圧入されるコネクタにおける、
前記一体化端子を前記コネクタハウジングの複数段の端子挿入孔に圧入装着するコネクタの組立方法であって、
前記一体化端子の各圧入部を各端子挿入孔に圧入する操作を、
前記圧入部の前記抜け止め突起が前記端子挿入孔の開口端に接触する程度に、前記一体化端子上の各圧入部の先端側部分のみを前記端子挿入孔に挿入して、前記一体化端子を前記コネクタハウジングに仮止め状態にする仮圧入工程と、
前記仮止め状態から前記一体化端子を前記端子挿入孔側に押し込んで、各圧入部が各端子挿入孔内に圧入完了した状態にする本圧入工程と、
との2段階に分けて実施することを特徴とするコネクタの組立方法。
(2)前記仮圧入工程では、コネクタハウジングの各端子挿入孔と前記一体化端子の各圧入部とを対向状態に位置合わせした後、前記折曲部を前記端子挿入孔側に押圧付勢することで、前記一体化端子の各圧入部を各端子挿入孔に圧入することを特徴とする上記(1)に記載のコネクタの組立方法。
(3)前記本圧入工程では、各圧入部の基端を、前記一体化端子の端子列の延在方向と直交する方向にスライド可能な一対の挟持部材で挟持固定すると共に、前記一対の挟持部材の一方には前記各圧入部の基端から延出する前記折曲部の前記端子挿入孔側の面に積層する端子受け部を備え、
本圧入のために前記折曲部に付与される押圧力で前記折曲部が変形することを前記端子受け部により防止することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタの組立方法。
(4)接続端子が圧入される複数の端子挿入孔が一列に並ぶ挿入孔列が、列の延在方向と直交する方向に複数段に形成されると共に、異なる挿入孔列間で端子挿入孔の位置が重ならないように前記各段の端子挿入孔が配置されたコネクタハウジングに、前記複数段の端子挿入孔の配列に対応して複数の接続端子が一体形成された一体化端子を一括して圧入装着する際に、各接続端子の基端側を挟持固定する端子固定用治具であって、
一体化端子の一側の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子間に挿入される複数の第1押さえ片が櫛歯状に配列された第1押さえ治具と、一体化端子の他側の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子間に挿入される複数の第2押さえ片が櫛歯状に配列された第2押さえ治具と、を備え、
前記第1押さえ片は、一体化端子の一側の最前列の接続端子間に挿入されたときに該第1押さえ片の一方の側に複数段に並ぶ複数の接続端子の基端の一側の面に当接する複数の第1当接面と、前記複数の第1当接面が階段状に並ぶように隣接する前記第1当接面間を繋ぎ、前記接続端子間への挿入時に前記接続端子の基端を前記第1当接面に誘導する第1ガイド面と、を備え、
前記第2押さえ片は、一体化端子の他側の最前列の接続端子間に挿入されたときに前記第1押さえ片の一方の側と対向する側に複数段に並ぶ複数の接続端子の基端の他側の面に当接する複数の第2当接面と、前記複数の第2当接面が階段状に並ぶように隣接する前記第2当接面間を繋ぎ、前記接続端子間への挿入時に前記接続端子の基端を前記第2当接面に誘導する第2ガイド面と、を備え、
前記第1押さえ治具の第1当接面と前記第2押さえ治具の第2当接面とで前記一体化端子の基端側を挟持固定することを特徴とする端子固定用治具。
上記(1)の構成によれば、仮圧入工程では、接続端子の圧入部の抜け止め突起がコネクタハウジングの端子挿入孔に入らないため、接続端子と端子挿入孔との摺動摩擦が小さい。また、本圧入工程では、接続端子の圧入部の抜け止め突起が端子挿入孔に押し込まれるため、接続端子と端子挿入孔との摺動摩擦が大きくなる。しかし、一体化端子のコネクタハウジングへの圧入は、仮圧入工程と本圧入工程との2段階に分けて実施するため、圧入途中で摺動摩擦が急激に増加することはない。そのため、圧入処理中に摺動摩擦が急激に増加することによって接続端子が倒れるといった不都合の発生を防止して、一体化端子の各接続端子をコネクタハウジングに確実に圧入することができる。
上記(2)の構成によれば、一体化端子のコネクタハウジングへの圧入操作は、接続端子の折曲部を押圧することによって行うため、接続端子には圧入時の押圧用に専用の肩部を接続端子の幅方向に張り出させる必要がなくなる。そのため、接続端子間の配列ピッチを狭める狭ピッチ化によるコネクタの小型化が図り易い。
上記(3)の構成によれば、本圧入工程で圧入される接続端子は、一体化端子の端子列の延在方向と直交する方向にスライド可能な一対の挟持部材によって挟まれると同時に、一方の挟持部材に設けられた端子受け部が接続端子の折曲部の端子挿入孔側の面に積層して、接続端子の基端がしっかりと固定された状態で圧入される。
そのため、摺動摩擦が大きくなる本圧入工程でも、圧入途中で接続端子が倒れることがなく、確実に接続端子を圧入することができ、コネクタの組立作業性を向上させることができる。
上記(4)の構成によれば、一体化端子として複数段に形成された各接続端子の基端を、第1押さえ治具の櫛歯状の第1押さえ片に装備された第1当接面と、第2押さえ治具の櫛歯状の第2押さえ片に装備された第2当接面とで挟持するため、一体化端子を一括して圧入する際に、一体化端子として複数段に形成された各接続端子をしっかりと固定することができ、一体化端子の圧入処理を容易にすることができる。
本発明によるコネクタの組立方法によれば、仮圧入工程では、接続端子の圧入部の抜け止め突起がコネクタハウジングの端子挿入孔に入らないため、接続端子と端子挿入孔との摺動摩擦が小さい。また、本圧入工程では、接続端子の圧入部の抜け止め突起が端子挿入孔に押し込まれるため、接続端子と端子挿入孔との摺動摩擦が大きくなる。しかし、一体化端子のコネクタハウジングへの圧入は、仮圧入工程と本圧入工程との2段階に分けて実施するため、圧入途中で摺動摩擦が急激に増加することはない。そのため、圧入処理中に摺動摩擦が急激に増加することによって接続端子が倒れるといった不都合の発生を防止して、一体化端子の各接続端子をコネクタハウジングに確実に圧入することができる。
本発明による端子固定用治具によれば、一体化端子として複数段に形成された各接続端子の基端を、第1押さえ治具の櫛歯状の第1押さえ片に装備された第1当接面と、第2押さえ治具の櫛歯状の第2押さえ片に装備された第2当接面とで挟持するため、一体化端子を一括して圧入する際に、一体化端子として複数段に形成された各接続端子をしっかりと固定することができ、一体化端子の圧入処理を容易にすることができる。
本発明に係るコネクタの一実施形態の背面側からの斜視図である。 図1に示したコネクタの前面側からの斜視図である。 図1に示したコネクタの背面図である。 図1に示したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに圧入される複数の接続端子を一体化した一体化端子と、一体化端子の圧入操作時にコネクタハウジングが取り付けられるハウジングホルダの分解斜視図である。 (a)は図4に示した一体化端子の平面図、(b)は図4に示した一体化端子の正面図、(c)は図4に示した一体化端子の側面図である。 (a)は図4に示した一体化端子上の各接続端子の折曲部付近の拡大斜視図、(b)は(a)に示した接続端子の圧入部の抜け止め突起の平面図である。 一実施形態のコネクタハウジングが取り付けられたハウジングホルダを固定する前の状態を示す斜視図である。 (a)は端子装着ベース上の第1押さえ治具で一体化端子の位置決めをしている状態の拡大斜視図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は図8に示した一体化端子の取り付け状態を別の角度から視た斜視図、(b)は(a)において第1押さえ治具の複数の第1押さえ片が一体化端子の接続端子の基端を位置決めしている状態の拡大斜視図である。 (a)は一体化端子が第1押さえ治具によって端子装着ベース上に位置決めされている状態の平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図である。 図20の仮圧入装置の端子装着ベース上に第2押さえ治具が取り付けられて、第1押さえ治具と第2押さえ治具とで端子挿入孔の各接続端子が挟持固定された状態の仮圧入装置の斜視図である。 (a)は図11の端子装着ベース付近の拡大斜視図、(b)は(a)に示した端子装着ベースと端子固定用治具との拡大図である。 仮圧入装置の端子装着ベースに取り付けられる第1押さえ治具と第2押さえ治具の斜視図である。 (a)は第1押さえ治具の櫛歯状の第1押さえ片と、第2押さえ治具の櫛歯状の第2押さえ片が対向配置されている状態の正面図、(b)は(a)に示した第1押さえ片と第2押さえ片とが互いに噛合した状態の正面図である。 (a)は図12(b)に示した端子固定用治具による接続端子の挟持状態の拡大斜視図、(b)は端子固定用治具による接続端子の挟持状態の側面図である。 (a)は端子固定用治具が一体化端子の各接続端子を挟持固定している状態の平面図、(b)は端子固定用治具の第1押さえ治具の第1押さえ片と第2押さえ治具の第2押さえ片とが接続端子の基端を挟持している状態の拡大斜視図、(c)は端子固定用治具の第1押さえ治具の第1押さえ片と第2押さえ治具の第2押さえ片とが接続端子の基端を挟持している状態の正面図、(d)は端子固定用治具の第1押さえ治具の第1押さえ片と第2押さえ治具の第2押さえ片とが接続端子の基端を挟持している状態の拡大側面図である。 (a)は図7に示した仮圧入装置においてハウジングホルダがハウジング支持ベースに固定された状態におけるハウジング支持ベース側からの斜視図、(b)は同仮圧入装置における圧入操作ハンドル側からの斜視図である。 (a)は図7に示した仮圧入装置に対向状態で固定されたコネクタハウジングと一体化端子の拡大斜視図、(b)は(a)の状態を別の角度から視た斜視図である。 (a)は図7に示した仮圧入装置においてコネクタハウジングを支持するハウジングホルダの拡大斜視図、(b)は(a)に示したハウジングホルダの背面側からの斜視図である。 図7に示した仮圧入装置の端子装着ベース上の端子固定用治具の第1押さえ治具に図5に示した一体化端子を取り付けた状態の斜視図である。 図20の端子装着ベース付近の拡大斜視図である。 (a)は図17に示した仮圧入装置の圧入操作部である操作レバーを圧入方向に回動させて、一体化端子をコネクタハウジングに仮止め状態まで圧入した状態の斜視図、(b)は(a)の仮圧入装置を別の角度から視た斜視図である。 図22のコネクタハウジングと一体化端子との仮圧入状態の拡大斜視図である。 (a)は図22のコネクタハウジングと一体化端子との仮圧入状態の拡大側面図、(b)は(a)の仮圧入状態でコネクタハウジング内に挿入されている接続端子を透視した側面図、(c)の(b)の要部の拡大図である。 仮圧入装置において、圧入処理が完了後に、第2押さえ治具を端子装着ベースから取り外して、接続端子を端子固定用治具の挟持状態から開放した後、端子装着ベースを元の位置に戻した状態の斜視図である。 (a)は図25に示した仮圧入装置におけるハウジング支持ベース付近の拡大斜視図、(b)は(a)のハウジング支持ベース付近を別の角度から視た斜視図である。 (a)は仮圧入工程が終了したコネクタハウジングのハウジングホルダに取り付けられた状態の斜視図、(b)は(a)のコネクタハウジングをハウジングホルダから取り外した状態の斜視図である。 (a)は図27(b)に示したコネクタハウジングを別の角度から視た斜視図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 仮圧入工程を終えたコネクタハウジングに対して本圧入工程を行う本圧入装置の説明図で、(a)はハウジング支持台を引き出した状態の斜視図、(b)は(a)のハウジング支持台上にコネクタハウジングが装着された状態の斜視図、(c)はコネクタハウジングが装着されたハウジング支持台を本圧入位置に移動させた状態の斜視図である。 図29に示した本圧入装置の側面図である。 (a)は本圧入装置の圧入パンチに装備された第1押さえ治具の斜視図、(b)は圧入パンチにスライド可能に装備される第2押さえ治具の斜視図である。 本圧入装置の圧入パンチにおける第1押さえ治具の取付け部を示す斜視図である。 (a)本圧入装置の圧入パンチに装備された端子固定用治具の第2押さえ治具が、第1押さえ治具から離脱している状態の斜視図、(b)は(a)の側面図である。 (a)本圧入装置の圧入パンチに装備された端子固定用治具の第2押さえ治具が、第1押さえ治具に噛合して、端子固定用治具により接続端子の基端が挟持されている状態の斜視図、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図34(b)のH矢視図、(b)は(a)の櫛歯同士が噛み合っている部位の拡大図、(c)は(b)のI矢視図である。 (a)は本圧入装置の圧入パンチが、仮圧入状態の一体化端子に接触する位置まで移動した状態の側面図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は本圧入装置の圧入パンチに装備された端子固定用治具で、仮圧入状態の接続端子の基端を挟持させた状態の側面図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は図37(a)の状態から圧入パンチの押圧により、接続端子をコネクタハウジングに本圧入した状態の側面図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 (a)は本圧入が完了した後で端子固定用治具による挟持を解除した状態の側面図、(b)は(a)の要部の拡大図である。 一実施形態に示したコネクタハウジングの全段の端子挿入孔に接続端子が圧入された状態の説明図で、(a)はコネクタハウジングの背面側からの斜視図、(b)はコネクタハウジングの前面側からの斜視図、(c)はコネクタハウジングの背面図である。 従来のコネクタの組立方法を示す斜視図である。 従来の改良されたコネクタの組立方法を示す斜視図である。
以下、本発明に係るコネクタ及びコネクタの組立方法、及びコネクタの組立方法で使う装置や治具の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4は本発明に係るコネクタの一実施形態を示したもので、図1は一実施形態のコネクタの背面側からの斜視図、図2は図1に示したコネクタの前面側からの斜視図、図3は図1に示したコネクタの背面図である。また、図4は、図1に示したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに圧入される複数の接続端子を一体化した一体化端子と、一体化端子の圧入操作時にコネクタハウジングが取り付けられるハウジングホルダの分解斜視図である。
この一実施形態のコネクタ1は、コネクタハウジング11と、該コネクタハウジング11に装備された複数個の端子挿入孔12に圧入される複数の接続端子21とから構成される。
本実施形態のコネクタハウジング11は、接続端子21が圧入される複数の端子挿入孔12がコネクタの幅方向(図3の矢印X3方向)に一列に並ぶ挿入孔列14a,14b,14c,14d……が、列の延在方向と直交する方向(図3の矢印Y3方向)に複数段に形成されている。図示例の場合は、挿入孔列は6段に形成されている。
図3において、コネクタハウジング11の上半分に位置する3段分(挿入孔列14a,14b,14cの分)の端子挿入孔12は、異なる挿入孔列14a,14b,14c間で端子挿入孔12の位置が重ならないように、配列されている。即ち、これらの3段の挿入孔列では、矢印X3方向に適宜距離L1だけ、位置をずらして配置されている。
本実施形態の場合、コネクタハウジング11の下半分に位置する3段分(挿入孔列14d,14e,14fの分)の端子挿入孔12は、上半分に位置する3段分と同様に、各段で位置をずらした配置になっている。
本実施形態の場合、コネクタハウジング11の上半分又は下半分に位置する3段分の端子挿入孔12に圧入される複数の接続端子21は、これら3段分の挿入孔列における端子挿入孔12の配置に対応する配置で複数の接続端子21を一体化した一体化端子20として形成されて、3段分の接続端子21が一括してコネクタハウジング11に圧入される。
図5及び図6は一体化端子20及び接続端子21の詳細構造を示したもので、図5(a)は図4に示した一体化端子20の平面図、図5(b)は図4に示した一体化端子20の正面図、図5(c)は図4に示した一体化端子20の側面図である。また、図6(a)は図4に示した一体化端子20上の各接続端子21の折曲部付近の拡大斜視図、図6(b)は図6(a)に示した接続端子の圧入部の抜け止め突起の平面図である。
一体化端子20は、コネクタハウジング11の3段分の端子挿入孔12に相当する複数個の接続端子21を連結部22により連結一体化した構造で、金属板の打ち抜きにより一体形成される。
一体化端子20上の各接続端子21は、端子挿入孔12に圧入される圧入部21aと、該圧入部21aの基端から挿入孔列14a,14b……と直交する方向(図3の矢印Y3方向)に延出した折曲部21bと、を備えている。
図5(c)に示すように、複数の折曲部21bの圧入部21aと逆側の端部21cは、圧入部21aと平行な方向に直角に折り曲げられた後、連結部22に連結されている。各接続端子21の圧入部21aは、図6に示すように、端子挿入孔12に挿入される真っ直ぐな棒状の端子本体31と、該端子本体31の途中に突設された抜け止め突起32と、を備えている。
端子本体31の幅寸法w1(図6(b)参照)は、端子挿入孔12の幅寸法以下に設定されていて、少ない摺動摩擦で、容易に端子挿入孔12に挿入可能になっている。しかし、抜け止め突起32の部分の幅寸法w2(図6(b)参照)は、端子挿入孔12の幅寸法以上に設定されていて、該抜け止め突起32の弾性変形を伴って端子挿入孔12に緊密嵌合するようになっている。従って、抜け止め突起32が端子挿入孔12に挿入されるときには、抜け止め突起32の弾性変形に相応する摺動摩擦力が作用する。
本実施形態の接続端子21は、折曲部21bの端部が基板に半田付けされる端子である。それぞれの接続端子21の折曲部21bは、圧入部21aが圧入される端子挿入孔12の挿入孔列の高さに相応して、図3の矢印Y3方向への延出長が設定されている。
次に、コネクタハウジング11に一体化端子20の各接続端子21を圧入装着するコネクタの組立方法について説明する。
本実施形態では、一体化端子20の各圧入部21aをコネクタハウジング11の各端子挿入孔12に圧入する操作を、仮圧入工程と、本圧入工程と、の2段階に分けて実施する。
ここに、仮圧入工程は、圧入部21aの抜け止め突起32が端子挿入孔12の開口端に接触する程度に、一体化端子20上の各圧入部21aの先端側部分のみを端子挿入孔12に挿入して、一体化端子20をコネクタハウジングに仮止め状態にする作業工程である。後述の図27及び図28は、仮圧入工程を終えて、一体化端子20がコネクタハウジング11に仮止めされた状態を示している。
また、本圧入工程は、仮止め状態から一体化端子20を端子挿入孔12側に更に押し込んで、各圧入部21aが各端子挿入孔12内に圧入完了した状態にする作業工程である。図1〜図3は、本圧入工程を終えた後、一体化端子20の連結部22が切除されて、複数の接続端子21が互いに分離された状態を示している。
次に、上記の仮圧入工程で使用する装置及び治具について説明すると共に、本実施形態の仮圧入工程の特徴を説明する。
図7は、仮圧入工程を行う仮圧入装置40を示したもので、コネクタハウジング11が取り付けられたハウジングホルダ47を固定する前の状態を示す斜視図である。
この仮圧入装置40は、端子装着ベース41と、端子固定用治具42と、ハウジング支持ベース43と、基台44と、圧入操作部45と、ハウジングホルダ47と、を備えている。
図8〜図10は、端子装着ベース41を示している。
端子装着ベース41は、略立方体状のブロックで、図10(c)に示すように、前面411の上半部に、折曲部当て面412を備えている。この折曲部当て面412は、一体化端子20における接続端子21の折曲部21bの背面を当接する面である。
端子装着ベース41の前面の下部には、後述する端子固定用治具42の構成要素である第1押さえ治具(端子受け)48が固定される。また、図8に示すように、端子装着ベース41の上面には、後述する端子固定用治具42の構成要素である第2押さえ治具(端子押さえ)49を位置決めするための治具位置決め突起413が設けられている。第1押さえ治具48や第2押さえ治具49については、後で詳述する。
端子固定用治具42は、図11及び図12に示すように、端子装着ベース41の前面411の下部に固定された第1押さえ治具48と、端子装着ベース41の上面に固定される第2押さえ治具49とから構成される。
端子固定用治具42を構成する第1押さえ治具48と第2押さえ治具49は、端子装着ベース41に取り付けられて、折曲部当て面412に折曲部21bの背面を当接した一体化端子20の圧入部21aの基端を挟持固定する。
図13〜図16は、第1押さえ治具48及び第2押さえ治具49の詳細な構造と、これらの第1押さえ治具48及び第2押さえ治具49が接続端子21の基端部を挟持固定する構造を詳しく示したものである。
第1押さえ治具48は、図13〜図16に示すように、一体化端子20の一側(図15では下側)の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子21間に挿入される複数の第1押さえ片481が櫛歯状に配列されている。
また、第2押さえ治具49は、図13〜図16に示すように、一体化端子20の他側(図15では、上側)の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子21間に挿入される複数の第2押さえ片491が櫛歯状に配列されている。
第1押さえ片481は、図14に示すように、その一方の側(図14では左側)に、3つの第1当接面51,52,53と、これらの第1当接面51,52,53を階段状に連結する2つのガイド斜面(ガイド面)54,55とを備えている。
3つの第1当接面51,52,53は、図16(b),(c)に示すように、第1押さえ片481が一体化端子20の一側(図16(c)では下側)の最前列の接続端子21間に挿入されたときに、該第1押さえ片481の一方の側(図16(c)では左側)に3段に並ぶ3つの接続端子21の基端の一側(図16(c)では下側)の面に当接する。
2つのガイド斜面54,55は、3つの第1当接面51,52,53が階段状に並ぶように隣接する第1当接面間を繋ぎ、接続端子21間への第1押さえ片481の挿入時に接続端子21の基端を各第1当接面51,52,53に誘導する。
第2押さえ片491は、図14に示すように、その一方の側(図14では、右側)に、3つの第2当接面61,62,63と、これらの第2当接面61,62,63を階段状に連結する2つのガイド斜面64,65とを備えている。
3つの第2当接面61,62,63は、第2押さえ片491の一方の側(図14では、右側)に3段に並ぶ3つの接続端子21の基端の他側の面(図16(c)では上側の面)に当接する。
2つのガイド斜面64,65は、3つの第2当接面61,62,63が階段状に並ぶように隣接する第2当接面間を繋ぎ、接続端子21間への第2押さえ片491の挿入時に接続端子21の基端を第2当接面61,62,63に誘導する。
以上の端子固定用治具42は、図14(b)及び図16(c)に示したように、第1押さえ治具48の第1押さえ片481と第2押さえ治具49の第2押さえ片491とを噛み合わせたとき、第1押さえ治具48の第1当接面と第2押さえ治具49の第2当接面とで一体化端子20の3段に配置されている各接続端子21の基端側を一括して、挟持固定する。
なお、本実施形態の場合、図16(d)に示すように、第2押さえ治具49は、折曲部21bの端子挿入孔側に向いた面に積層(当接)する端子受け部493を備えている。
この端子受け部493は、仮圧入のために折曲部21bに付与される押圧力で折曲部21bが変位することを防止し、折曲部21bが変形することを防止する。
ハウジング支持ベース43は、図17及び図18に示すように、端子装着ベース41と対向する位置で基台44に固定されたベース本体431と、該ベース本体431に回動可能に設けられた押圧ブロック432と、押圧ブロック432を回動操作するブロック操作レバー433とを備えている。
ベース本体431は、端子装着ベース41と対向する側に、ハウジングホルダ47の後端面を当接させるホルダ当接面435を有している。ベース本体431は、コネクタハウジング11を支持したハウジングホルダ47の後端面を当接させることで、ハウジングホルダ47に支持されているコネクタハウジング11を、端子装着ベース41の対向位置に位置決めする。
押圧ブロック432は、図7に示すようにベース本体431の上方に退避した退避位置と、図17に示すように退避位置からハウジングホルダ47とコネクタハウジング11の上に降下して、ハウジングホルダ47とコネクタハウジング11とを基台44に押圧して固定する固定位置と、に移動可能である。
押圧ブロック432の退避位置や固定位置への移動は、ブロック操作レバー433の回動操作によって行う。
ハウジング支持ベース43によって基台44上に固定されるハウジングホルダ47は、図19に示すように、前面側に、コネクタハウジング11を取り付けるハウジング載置部471が設けられている。ハウジング載置部471は、載置したコネクタハウジング11の上端面がハウジングホルダ47の上端面よりも僅かに上に突出するように、高さ設定されている。これは、後述の図24に示すように、押圧ブロック432が、確実にコネクタハウジング11を押圧できるようにするためである。
図19(a)に示すように、コネクタハウジング11は、接続端子21の挿入側が端子装着ベース41側に向くように、ハウジングホルダ47に取り付けられる。
換言すると、ハウジング支持ベース43は、端子装着ベース41に固定された一体化端子20の圧入部21aの対向位置にコネクタハウジング11の端子挿入孔12が位置するように、ハウジングホルダ47と一緒にコネクタハウジングを基台44に固定する。
基台44は、端子装着ベース41とハウジング支持ベース43とを、接続端子21の圧入方向に相対移動可能に支持する。本実施形態の場合、ハウジング支持ベース43は基台44に固定されているが、端子装着ベース41は、図17に矢印Z4で示すように、ハウジング支持ベース43に向かってスライド可能に支持される。図17の矢印Z4は、ハウジング支持ベース43により固定されたコネクタハウジング11に対して、端子装着ベース41に固定された接続端子21を圧入する方向である。
圧入操作部45は、図17に示す圧入操作レバー451を、図中の矢印Z5方向に起こすことで、端子装着ベース41を一定距離だけハウジング支持ベース43側に移動させる。このときの端子装着ベース41の移動により、一体化端子20はその折曲部21bが当接している端子装着ベース41の折曲部当て面412により、コネクタハウジング11側に押圧付勢される。この時の折曲部当て面412による押圧付勢によって、端子装着ベース41上の一体化端子20の各接続端子21の圧入部21aが、コネクタハウジング11の各端子挿入孔12に対して仮圧入位置まで圧入される。
次に、以上に説明した仮圧入装置40を使用した仮圧入工程の手順を説明する。
まず、図20及び図21に示すように、端子装着ベース41の前面411に第1押さえ治具48が取り付けられている状態で、端子装着ベース41に一体化端子20を位置決めする。このとき、一体化端子20は、接続端子21の先端をハウジング支持ベース43側に向け、且つ、図16(d)に示すように、折曲部21bの背面を端子装着ベース41の折曲部当て面412に当接させる。
次いで、図11及び図12に示したように、端子装着ベース41に第2押さえ治具49を取り付ける。この第2押さえ治具49の取り付けによって、端子装着ベース41上の一体化端子20は、図15及び図16に示すように、各接続端子21の基端が、端子固定用治具42により挟持固定された状態になる。
次いで、コネクタハウジング11を組み付けたハウジングホルダ47を図7に示すようにハウジング支持ベース43に位置決めし、コネクタハウジング11の各端子挿入孔12と前記一体化端子20の各圧入部21aとを対向状態に位置合わせする。その後、図17及び図18に示すように、ハウジング支持ベース43上のコネクタハウジング11に押圧ブロック432を押圧して、端子装着ベース41上の接続端子21と対向する位置に、コネクタハウジング11を固定する。
次いで、図22に示すように、圧入操作部45の圧入操作ハンドル451を、矢印Z6方向に起こすことで、端子装着ベース41をハウジング支持ベース43側にスライド移動させ、端子装着ベース41に固定されている各接続端子21の先端側を、ハウジング支持ベース43に固定されているコネクタハウジング11の端子挿入孔12に圧入する。
この場合、図23及び図24に示すように、端子装着ベース41に装備されている第1押さえ治具48がハウジングホルダ47の前端に当接した状態になると、それ以上は端子装着ベース41をハウジング支持ベース43側には移動できなくなる。第1押さえ治具48がハウジングホルダ47の前端に当接した状態になったとき、各接続端子21の圧入部21aの抜け止め突起32が端子挿入孔12の開口端に接触する程度に、一体化端子20上の各圧入部21aの先端側部分のみが端子挿入孔12に挿入されて、一体化端子20がコネクタハウジング11に仮止め状態にする仮圧入が完了する。
次いで、図25に示すように、端子装着ベース41から第2押さえ治具49を取り外して、端子固定用治具42による接続端子21の挟持固定を解除した後、圧入操作部45の圧入操作ハンドル451を矢印Z7方向に戻す。圧入操作ハンドル451の戻しによって、端子装着ベース41は矢印Z8方向に戻る。
端子装着ベース41を圧入前の位置に戻すと、ハウジング支持ベース43に固定されているコネクタハウジング11には、図26に示すように、一体化端子20が仮止め状態で取り付けられている。次いで、押圧ブロック432によるコネクタハウジング11の固定を解除して、ハウジング支持ベース43から、ハウジングホルダ47と一緒にコネクタハウジング11を取り外すと、仮圧入工程は全て完了である。図27及び図28は、コネクタハウジング11に一体化端子20の各接続端子21が仮止めされた状態を、示している。
以上に説明した仮圧入装置40による仮圧入工程は、コネクタハウジング11の各端子挿入孔12と一体化端子20の各圧入部21aとを対向状態に位置合わせした後、折曲部21bを端子挿入孔12側に押圧付勢することで、一体化端子20の各圧入部21aを各端子挿入孔12に圧入することを特徴としている。
次に、上記の本圧入工程で使用する装置や治具について説明すると共に、本実施形態の本圧入工程の特徴を説明する。
図29及び図30は、本圧入工程を行う本圧入装置70を示したものである。
この本圧入装置70は、ハウジング支持台71と、圧入パンチ72と、本圧入用の端子固定用治具73と、を備えている。
ハウジング支持台71は、図29に示すように、仮圧入装置40で一体化端子20が仮圧入されたコネクタハウジング11を、折曲部21bの背面を上に向けて支持する。ハウジング支持台71には、仮圧入装置40で使用していたハウジングホルダ47を位置決めする2つの突起711が設けられており、ハウジングホルダ47を突起711に位置決めすることで、ハウジングホルダ47上のコネクタハウジング11が所定の向きに位置決めされる。
ハウジング支持台71は、水平方向(図29(a)の矢印X9方向)にスライド移動可能に、装置基台75に取り付けられる。
ハウジング支持台71には、図29(b)に示すように、スライド移動により装置基台75から引き出した状態で、コネクタハウジング11を搭載したハウジングホルダ47が取り付けられる。ハウジングホルダ47は、仮圧入工程を済ませたコネクタハウジング11が取り付けられる。
ハウジング支持台71上のコネクタハウジング11は、図29(c)に示すように、ハウジング支持台71上の所定位置に戻すことで、本圧入処理を行う圧入位置に位置決めされる。
圧入パンチ72は、図30に示すように、装置基台75に対して昇降可能な昇降架台76に固定されている。圧入パンチ72は、ハウジング支持台71に支持されたコネクタハウジング11上の一体化端子20の上に降下することにより、圧入パンチ72側に向けられている一体化端子20の折曲部21bの背面を端子圧入方向に押圧可能である。図30に示した矢印Y10は、圧入パンチ72の昇降方向を示している。
端子固定用治具73は、圧入パンチ72に装備されて、前記圧入パンチ72が接触している一体化端子20の圧入部21aの基端を挟持固定する。
端子固定用治具73は、図30〜図32に示すように、圧入パンチ72の下端に固定される第1押さえ治具78と、第1押さえ治具78に向かって水平方向に移動可能に圧入パンチ72に取り付けられる第2押さえ治具79とから構成される。
第1押さえ治具78は、図33及び図35に示すように、圧入パンチ72の先端面(図33(b)では、下面)が接触する一体化端子20の一側(図33(b)では左側)の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子21間に挿入される複数の第1押さえ片781が櫛歯状に配列されている。
また、第2押さえ治具79は、図34及び図35に示すように、圧入パンチ72の先端面(図34(b)では、下面)が接触する一体化端子20の他側(図34(b)では、右側)の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子21間に挿入される複数の第2押さえ片791が櫛歯状に配列されている。
第1押さえ片781は第1押さえ治具48の第1押さえ片481と同様の構成であり、第2押さえ片791は第2押さえ治具49の第2押さえ片491と同じ構成である。
即ち、第1押さえ片781は、図35に示すように、その一方の側(図35(b)では上側)に、3つの第1当接面81,82,83と、これらの第1当接面81,82,83を階段状に連結する2つのガイド面84,85とを備えている。
3つの第1当接面81,82,83は、図35(a),(b)に示すように、一体化端子20の一側(図35(a)では左側)の最前列の接続端子21間に挿入されたときに該第1押さえ片781の一方の側(図35(b)では上側)に3段に並ぶ3つの接続端子21の基端の一側(図35(b)では左側)の面に当接する。
2つのガイド面84,85は、3つの第1当接面81,82,83が階段状に並ぶように隣接する第1当接面間を繋ぎ、接続端子21間への第1押さえ片981の挿入時に接続端子21の基端を各第1当接面81,82,83に誘導する。
第2押さえ片791は、図35に示すように、一体化端子20の他側の最前列の接続端子21間に挿入されたときに第1押さえ片781の一方の側(図35(b)では、上側)に、3つの第2当接面91,92,93と、これらの第2当接面91,92,93を階段状に連結する2つのガイド面94,95とを備えている。
3つの第2当接面91,92,93は、第2押さえ片791の一方の側(図35(b)では、下側)と対向する側に3段に並ぶ3つの接続端子21の基端の他側の面(図35(b)では右側の面)に当接する。
2つガイド面94,95は、3つの第2当接面91,92,93が階段状に並ぶように隣接する第2当接面間を繋ぎ、接続端子21間への第2押さえ片791の挿入時に接続端子21の基端を第2当接面91,92,93に誘導する。
以上の端子固定用治具73は、図35(a)に示したように、第1押さえ治具78の第1押さえ片781と第2押さえ治具79の第2押さえ片791とを噛み合わせたとき、第1押さえ治具78の第1当接面81,82,83と第2押さえ治具79の第2当接面91,92,93とで一体化端子20の3段に配置されている各接続端子21の基端側を一括して、挟持固定する。
なお、本実施形態の場合、図35(c)に示すように、第2押さえ治具79は、折曲部21bの端子挿入孔側に向いた面に積層(当接)する端子受け部793を備えている。
この端子受け部793は、本圧入のために圧入パンチ72から折曲部21bに付与される押圧力で折曲部21bが変位することを防止し、折曲部21bが変形することを防止する。
次に、以上に説明した本圧入装置70を使用した本圧入工程の手順を説明する。
まず、図30に示すように、仮圧入工程を済ませて一体化端子20が仮止めされたコネクタハウジング11を、装置基台75上の本圧入位置にセットする。
次いで、図36に示すように、コネクタハウジング11に仮止めされている一体化端子20の上に圧入パンチ72を降下させ、圧入パンチ72の先端面を、折曲部21bの背面に接触させる。このとき、圧入パンチ72に固定されている第1押さえ治具78の第1押さえ片781の3つの第1当接面81,82,83が、第1押さえ片981の一方の側(図35(b)では上側)に3段に並ぶ3つの接続端子21の基端の一側(図35(b)では左側)の面に当接する。
次いで、図37に示すように、第2押さえ治具79を第1押さえ治具78側にスライドさせて、図35に示すように、第2押さえ治具79と第1押さえ治具78とで、一体化端子20の圧入部21aの基端を挟持固定した状態にする。
次いで、第2押さえ治具79と第1押さえ治具78とで一体化端子20の圧入部21aの基端を挟持固定した状態のまま、図38に示すように、圧入パンチ72を降下させて、圧入パンチ72から折曲部21bの背面への押圧付勢で、圧入部21aをコネクタハウジング11の端子挿入孔12に押し込む。
そして、圧入パンチ72を所定位置まで降下して、圧入部21aの端子挿入孔12への圧入が本圧入状態になったら、圧入パンチ72の降下を止め、図39に示すように、第2押さえ治具79を一体化端子20から引き抜き、端子固定用治具73による圧入部21aの挟持を解除する。
端子固定用治具73による圧入部21aへの挟持を解除したら、圧入パンチ72を上昇させた後、ハウジング支持台71を装置基台75の外に引き出して、コネクタハウジング11を取り出す。
以上に説明した本圧入装置70による本圧入工程は、一体化端子20上の各圧入部21aの基端を、一体化端子20の端子列の延在方向と直交する方向にスライド可能な一対の挟持部材で挟持固定すると共に、一対の挟持部材の一方には各圧入部21aの基端から延出する折曲部21bの端子挿入孔12側の面に積層する端子受け部793を備える。そして、本圧入のために折曲部21bに付与される押圧力で折曲部21bが変形することを、端子受け部793により防止することを特徴としている。
本実施形態で示したコネクタハウジング11は、挿入孔列が6段に形成されているため、コネクタハウジング11の3段分の接続端子21を一体形成した一体化端子20を圧入する場合には、2個の一体化端子20を順番にコネクタハウジング11に圧入すれば、図40に示すように、コネクタハウジング11の6段分の端子挿入孔12に接続端子21を装着した状態を得ることができる。
以上に説明したコネクタ1では、コネクタハウジング11における各段の端子挿入孔12は、異なる挿入孔列14間で端子挿入孔12の位置が重ならないように、配列されているため、一体化端子20は、例えば、3段以上の複数段分の接続端子21を、金属板の打ち抜きで一体形成することができる。そのため、コネクタハウジング11の一段分の一体化端子20を用いた従来のコネクタと比較すると、コネクタハウジング11に圧入する一体化端子20の数量、圧入作業を低減して、コネクタの組立作業性を向上させることができる。
また、以上に説明したコネクタ1の組立方法の場合、仮圧入工程では、接続端子21の圧入部21aの抜け止め突起32がコネクタハウジング11の端子挿入孔12に入らないため、接続端子21と端子挿入孔12との摺動摩擦が小さい。また、本圧入工程では、接続端子21の圧入部21aの抜け止め突起32が端子挿入孔12に押し込まれるため、接続端子21と端子挿入孔12との摺動摩擦が大きくなる。しかし、一体化端子20のコネクタハウジング11への圧入は、仮圧入工程と本圧入工程との2段階に分けて実施するため、圧入途中で摺動摩擦が急激に増加することはない。そのため、圧入処理中に摺動摩擦が急激に増加することによって接続端子21が倒れるといった不都合の発生を防止して、一体化端子20の各接続端子21をコネクタハウジング11に確実に圧入することができる。
また、以上に説明したコネクタ1の組立方法の場合、一体化端子20のコネクタハウジング11への圧入操作は、接続端子21の折曲部21bを押圧することによって行うため、接続端子21には圧入時の押圧用に専用の肩部を接続端子21の幅方向に張り出させる必要がなくなる。そのため、接続端子21間の配列ピッチを狭める狭ピッチ化によるコネクタの小型化が図り易い。
更に、以上に説明したコネクタ1の組立方法の場合、本圧入工程で圧入される接続端子21は、一体化端子20の端子列の延在方向と直交する方向にスライド可能な一対の挟持部材によって挟まれると同時に、一方の挟持部材に設けられた端子受け部が接続端子21の折曲部21bの端子挿入孔12側の面に積層して、接続端子21の基端がしっかりと固定された状態で圧入される。
そのため、摺動摩擦が大きくなる本圧入工程でも、圧入途中で接続端子21が倒れることがなく、確実に接続端子21を圧入することができ、コネクタの組立作業性を向上させることができる。
また、以上に説明したコネクタ1の組立方法で使用する端子固定用治具42や端子固定用治具73では、一体化端子20として複数段に形成された各接続端子21の基端を、第1押さえ治具48、78の櫛歯状の第1押さえ片481,781に装備された第1当接面と、第2押さえ治具49,79の櫛歯状の第2押さえ片491,791に装備された第2当接面とで挟持するため、一体化端子20を一括して圧入する際に、一体化端子20として複数段に形成された各接続端子21をしっかりと固定することができ、一体化端子20の圧入処理を容易にすることができ、コネクタの組み立て作業性を向上させることができる。
なお、本発明のコネクタ、該コネクタの組立方法及び端子固定用治具は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、一体化端子は、接続端子を3段に配列する構造に限らず、コネクタハウジング側の4段分以上の接続端子を一体化した構造とすることもできる。その場合に、端子固定用治具も、4段分以上の接続端子を一括して挟持する構成とすることができる。
1 コネクタ
11 コネクタハウジング
12 端子挿入孔
20 一体化端子
21 接続端子
21a 圧入部
21b 折曲部
22 連結部
32 抜け止め突起
40 仮圧入装置
41 端子装着ベース
42 端子固定用治具
43 ハウジング支持ベース
48 第1押さえ治具
49 第2押さえ治具
51,52,53 第1当接面
61,62,63 第2当接面
54,55 ガイド斜面
64,65 ガイド斜面
70 本圧入装置
71 ハウジング支持台
72 圧入パンチ
73 端子固定用治具
78 第1押さえ治具
79 第2押さえ治具
412 折曲部当て面
481 第1押さえ片
491 第2押さえ片
781 第1押さえ片
791 第2押さえ片

Claims (4)

  1. 接続端子が圧入される複数の端子挿入孔が一列に並ぶ挿入孔列が、列の延在方向と直交する方向に複数段に形成されたコネクタハウジングと、前記複数段の端子挿入孔に圧入により装着される複数の接続端子と、を備えるコネクタであって、
    前記各段の端子挿入孔は、異なる挿入孔列間で端子挿入孔の位置が重ならないように、配列され、
    前記複数の接続端子は、前記端子挿入孔に挿入される棒状の端子本体と該端子本体の途中に突設された抜け止め突起とを備えて前記端子挿入孔に圧入される圧入部と、該圧入部の基端から前記挿入孔列と直交する方向に延出した折曲部と、複数の接続端子の前記折曲部同士を連結して前記複数の接続端子を一体化する連結部と、を備えて、複数段の挿入孔列に対応する複数の接続端子が一体化した一体化端子として前記コネクタハウジングに一括圧入されるコネクタにおける、
    前記一体化端子を前記コネクタハウジングの複数段の端子挿入孔に圧入装着するコネクタの組立方法であって、
    前記一体化端子の各圧入部を各端子挿入孔に圧入する操作を、
    前記圧入部の前記抜け止め突起が前記端子挿入孔の開口端に接触する程度に、前記一体化端子上の各圧入部の先端側部分のみを前記端子挿入孔に挿入して、前記一体化端子を前記コネクタハウジングに仮止め状態にする仮圧入工程と、
    前記仮止め状態から前記一体化端子を前記端子挿入孔側に押し込んで、各圧入部が各端子挿入孔内に圧入完了した状態にする本圧入工程と、
    との2段階に分けて実施することを特徴とするコネクタの組立方法。
  2. 前記仮圧入工程では、コネクタハウジングの各端子挿入孔と前記一体化端子の各圧入部とを対向状態に位置合わせした後、前記折曲部を前記端子挿入孔側に押圧付勢することで、前記一体化端子の各圧入部を各端子挿入孔に圧入することを特徴とする請求項1に記載のコネクタの組立方法。
  3. 前記本圧入工程では、各圧入部の基端を、前記一体化端子の端子列の延在方向と直交する方向にスライド可能な一対の挟持部材で挟持固定すると共に、前記一対の挟持部材の一方には前記各圧入部の基端から延出する前記折曲部の前記端子挿入孔側の面に積層する端子受け部を備え、
    本圧入のために前記折曲部に付与される押圧力で前記折曲部が変形することを前記端子受け部により防止することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタの組立方法。
  4. 接続端子が圧入される複数の端子挿入孔が一列に並ぶ挿入孔列が、列の延在方向と直交する方向に複数段に形成されると共に、異なる挿入孔列間で端子挿入孔の位置が重ならないように前記各段の端子挿入孔が配置されたコネクタハウジングに、前記複数段の端子挿入孔の配列に対応して複数の接続端子が一体形成された一体化端子を一括して圧入装着する際に、各接続端子の基端側を挟持固定する端子固定用治具であって、
    一体化端子の一側の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子間に挿入される複数の第1押さえ片が櫛歯状に配列された第1押さえ治具と、一体化端子の他側の最前列に一列に並ぶ複数の接続端子間に挿入される複数の第2押さえ片が櫛歯状に配列された第2押さえ治具と、を備え、
    前記第1押さえ片は、一体化端子の一側の最前列の接続端子間に挿入されたときに該第1押さえ片の一方の側に複数段に並ぶ複数の接続端子の基端の一側の面に当接する複数の第1当接面と、前記複数の第1当接面が階段状に並ぶように隣接する前記第1当接面間を繋ぎ、前記接続端子間への挿入時に前記接続端子の基端を前記第1当接面に誘導する第1ガイド面と、を備え、
    前記第2押さえ片は、一体化端子の他側の最前列の接続端子間に挿入されたときに前記第1押さえ片の一方の側と対向する側に複数段に並ぶ複数の接続端子の基端の他側の面に当接する複数の第2当接面と、前記複数の第2当接面が階段状に並ぶように隣接する前記第2当接面間を繋ぎ、前記接続端子間への挿入時に前記接続端子の基端を前記第2当接面に誘導する第2ガイド面と、を備え、
    前記第1押さえ治具の第1当接面と前記第2押さえ治具の第2当接面とで前記一体化端子の基端側を挟持固定することを特徴とする端子固定用治具。
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