JP5583359B2 - アスベスト製品の無害化処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、アスベスト繊維が極めて細かく、長い繊維で微小なため、人が空気中に浮遊しているアスベストを吸い込んだ場合、肺の中に入ると変化し難い性質があり肺の組織の中に溜まり、中皮種などの疾病の要因となることを防止することを可能とする新しいアスベストの無害化処理技術を提供するものである。本発明は、従来のアスベストを高温で溶融する熱処理ではなく、物理的に極微粒子に加工した後、還元雰囲気下に比較的低温で処理することにより、アスベストの安全・安定化を図るものである。また、本発明は、焼却灰または焼却灰から製造された触媒の存在下に低温で加熱処理することによりアスベストを無害化するものであり、廃棄物とされていた焼却灰の有効利用にも通じる新しい技術を提供するものである。また、本発明は、アスベスト自体には有害物質の含有によるものではないので、粉状にして物理的な構造を変え、さらに造粒することなどにより飛酸性を消滅させてアスベストの無害化を達成するものである。無害化したアスベスト含有物は、セラミック材料などとして最良可能となる。
(1)アスベスト含有物を無害化処理する装置であって、該アスベスト含有物および焼却灰または焼却灰から製造された触媒を低酸素雰囲気または還元雰囲気中で加熱する加熱処理装置、該アスベスト含有物の該加熱装置への投入装置、焼却灰から製造された触媒の該加熱装置への投入装置、該加熱処理装置からの無害化処理されたアスベスト含有物の排出装置が配設されていること、および、上記触媒が、焼却灰を粉砕処理してチタンの酸化物と混合し、低酸素雰囲気または還元雰囲気において加熱して製造された触媒であることを特徴とするアスベスト含有物の無害化処理装置。
(2)上記チタンの酸化物が、酸化チタンおよびチタンの複合酸化物から選ばれた1種以上の化合物である(1)に記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(3)上記触媒が、焼却灰に対し、チタンとして0.0001〜0.01重量%のチタンの酸化物を混合し接触させて製造された触媒である(1)または(2)に記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(4)上記触媒が、焼却灰とチタンの酸化物を300〜900℃の雰囲気温度で加熱して製造された触媒である(1)から(3)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(5)上記焼却灰が、都市ゴミの焼却から発生する焼却灰である(1)から(4)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(6)上記アスベスト含有物が100から300メッシュの微粒子である(1)から(5)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(7)上記アスベスト含有物100重量部に対して、上記触媒を1〜40重量部存在させる(1)から(6)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(8)上記加熱処理装置でアスベスト含有物と触媒が400〜900℃の温度で加熱される(1)から(7)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
(9)上記低酸素雰囲気が、酸素濃度6%以下である(1)から(8)のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
本発明は、インパクトミルで繊維状の鉱物を物理的に粉粒体にした後、小さなエネルギー、すなわち、低温度で結晶を変化させてアスベストを無害化することができる。
また、家庭ゴミなどの焼却灰を触媒として使用するため、廃棄物としての処理を必要とした焼却灰を有効利用する途を拡げることが可能となった。
また、アスベスト含有物の無害化処理物を耐火煉瓦の製造などのセラミック原材料として再利用することができる。
アスベストとは天然に産する繊維状の鉱物資源で、蛇紋石族と角閃石族に大別される。主な原料はケイ酸塩鉱物で種々の珪酸イオンと痩々の金属イオンとからなる。その基本となるのはオルトケイ酸イオン[SiO4 4−〕で、多種多様なケイ酸イオンができる。これらに結合する金属イオンもK2+、Na+、Ca2+、Al3+、Mg2+、Fe2+、Mn2+などと多種多数で、この両者が結合してアスベストはできている。ケイ酸塩とは、造岩鉱物として天然に広く多量に存在し、地球地殻の主成分である。地殻を構成する元素のうち最も多いのは酸素で、重量%では全元素の約47%弱を占める。次に多いのがケイ素で27%ぐらい、アルミニウム8%、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムと続き、地球のほとんどがケイ酸塩でできている。化学的にいうとシリカ(酸化ケイ素)と金属酸化物(Al、Fe、Na、Kなど)が結合して結晶体になっている
アスベストは、ケイ酸塩からなる無機材料である鉱物であり、結晶化して極めて安定な化学物質なので、人に摂取された後、体内で溶出することはない。また、有害性の金属は含有していないが、繊維が極めて細かく針状形状であるため、その物理的な刺激が、健康被害を引き起こす。人間が空気中で吸い込んだ場合、一旦肺に入ると変化し難い性質があり、肺の組織中に留まり、タンパク質や鉄など付着して、細胞を弱め、中皮腫など疾病の要因となる。
環境省の指針として、「アスベスト(石綿)は、耐熱性、耐薬品性等の優れた性質から建材に広く利用されてきたが、作業従事者がアスベストを吸い込むことによりじん肺、肺がん、中皮腫等を引き起こす可能性のある有害物質である。」として発表した。廃棄物処理法では、特別管理産業廃棄物に指定された。アスベスト成形板についても、飛散防止のための湿潤化、保護具の着用等の措置を行うことが規定された。
処理経路については、中間処理をしてアスベストの性状を失わせたことを確認できる場合、再生利用が可能となる。但し、特別管理産業廃棄物である廃石綿等の処分又は再生の方法については、環境大臣が定める方法で、溶融設備を用いて溶融する方法が定められている。しかしながら、アスベスト法が制定され、回収したアスベストは、高温(1500℃)で熱処理することになっている。燃えないように耐火性を高くするために使用したアスベスト製品を、それ以上の熱で再度加熱することはエネルギーの大きな損失である。また、大気汚染の問題も残る。本発明者らが開発したアスベストから耐火煉瓦を作ることは、循環型社会の構築に貢献すると共に焼却灰の有効利用とアスベストの再利用が同時に行なわれる。
本発明のアスベスト含有物の無害化処理装置で無害化処理を実施するには、ハンドリング、粉砕、分級、撹拌、混合、混練、さらには集塵まで各操作が必要とされ、その結果として磨耗、付着、閉塞、漏れ、シール性などの問題が各工程に発生する恐れがある。したがって、これらの問題を解決しながら、(1)選別、(2)乾燥、(3)粉砕、(4)粒形調整、(5)撹拌、(6)混合、(7)混練、(8)成形までを一連の流れとし、アスベストの形状を変え、金属化合物の集合体に変換することが必要とされる。
耐火性の強いアスベストは飛散性があり、環境汚染の原因になるため、例えば、密閉できるピットと連携した脱水圧縮装置で脱水し、外気に触れないように、密閉乾燥ダクトを経由、貯留のできるホッパーを経て、適量に解砕機で解砕して、振動篩で金属類など不純物を選別し、不純物は解砕機を循環する。選別した原料はインパクトミルで150メッシュの粉粒体とし、この粉粒体に焼却灰から製造した触媒を添加混合し、例えば、500℃の還元炉で加熱すると、結晶が崩れ、耐熱性の高い資材に分子の組み換えが行なわれ、多結晶体となる。こうして結晶化処理工程を経たアスベストは、針状結晶が崩壊し、飛散性による健康被害はなくなるので、その生成物を耐火煉瓦、建築資材などの原材料として利用することが可能となる。
本発明のアスベスト含有物を無害化処理する装置は、該アスベスト含有物を触媒の存在下に、低酸素雰囲気または還元雰囲気中で加熱処理することを特徴とするものであり、反応雰囲気の調整には不活性ガスを使用してもよく、例えば、窒素(N2)ガスを循環使用する。不活性ガスとして窒素(N2)ガスを使用すると、窒素ガスの分子量は28であり、その熱的特性(熱容量、熱伝導度、伝熱係数等)は、分子量が29の空気とほとんど差がないので、両者の乾燥特性には変わりがない。加熱機から乾燥装置へ送りこまれるガスの温度、湿度は常に一定でないと安定した運転が保持できないので、加熱器へのリターンも温度条件が一定となるよう、ガスの熱交換を行う熱回収器をつけることが好適である。反応雰囲気の酸素濃度は、6%以下であることが好ましく、3%以下の範囲がさらに好ましい。また、反応雰囲気に還元性のガスなどを存在させることにより還元性に保つことがアスベストの無害化反応を促進するには適している。
アスベスト含有物と触媒との配合割合は、アスベスト含有物100重量部に対して触媒を1.0〜40重量部が好ましく、さらに5.0〜20重量部を配合するのがより好ましい。触媒の配合割合は、アスベスト含有物中のアスベスト含量に応じて適宜決定すべきものである。
都市ごみ廃棄物を焼却により中間処理をした焼却灰を、酸素低減雰囲気または還元雰囲気の空間を持つ還元炉で、チタン系金属酸化物と接触させ300から900℃の雰囲気温度で加熱処理することでカドミウム、鉛、六価クロムのような重金属類を含む異種金属化合物の混合物である焼却灰を効率よく相互分解・反応させ、重金属類を難溶性金属化合物に変化させるとともに触媒能と吸着能を賦活化させることができ、アスベストの無害化処理に有用な触媒に再加工することができる。
触媒の原料とする焼却灰としては、都市ごみの一般焼却灰が典型的な例であるが、各種の金属化合物を含む焼却灰であれば利用することができる。焼却灰の他の例としては、活性汚泥、下水汚泥、消化汚泥などの汚泥類の焼却灰、産業廃棄物の焼却灰を挙げることができる。有害なダイオキシン類を含有しない焼却灰であることが望ましい。これらの焼却灰にはカドミウム、鉛、六価クロムのような有害物質が含有されている場合があり、しかも、有害物質の種類、含有量は常に変動するが、本触媒の製造はこれらの変動に確実に対応できる。
焼却灰を触媒として利用するには、焼却灰の金属成分を難溶性金属化合物に変えることが必要であり、また、触媒性能を高くするためには金属成分の表面を広げるために焼却灰を微粉砕スルのが好適である。焼却灰を微粉化することにより生成した金属化合物の表面積が大きくなり触媒活性が大となり、添加するチタンの酸化物との反応性、ならびに、焼却灰の重金属類を含む異種金属化合物の混合物間あるいは添加するチタンの酸化物との相互分解・反応が良好となる。触媒製造装置において、被処理焼却灰の表面積を拡大する粉砕処理装置、好ましくは100〜300メッシュ、さらに好ましくは150〜200メッシュの微粒子に粉砕処理する粉砕処理装置を還元反応処理の前に設けることが好適である。
触媒の原材料として、焼却灰にチタンの酸化物を添加する。
一般に、触媒には金属触媒、金属酸化物触媒などがある。金属元素の中の遷移金属である鉄、コバルト、ニッケル、銅および白金属であるルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金は水素分子を解離して、水素原子にして活性化を高める。普通、水素分子を解離するエネルギーは約450キロジュールのエネルギーがないと解離されないが水素原子はニッケル、ロジウム、白金などの表面上では、室温で容易に解離してニッケル、ロジウム、白金上に吸着する。この解離をさせる原動力は金属表面の水素原子に対する化学親和力である。解離した水素原子は反応性に富み、金属表面に近づいてくる炭化水素(エチレンやプロピレンなど)に付加したり、炭素と酸素の化合物など有機化合物に付加して水素化生成物をつくる。また、白金属や鉄、コバルト、ニッケルは炭化水素のC−H結合をも解離して水素化分解も行う。このように触媒は金属分子を活性のある金属原子にして、化学反応を熱源にたよらず、促進する力をもっている。
焼却灰としては、上記のとおり都市ごみの一般焼却灰が典型的な例であるが、各種の金属化合物を含む焼却灰であればいずれをも利用することができる。焼却灰の他の例としては、活性汚泥、下水汚泥、消化汚泥などの汚泥類の焼却灰を挙げることができる。焼却灰には上記チタンの酸化物をチタンとして0.0001〜0.01重量%、好適には0.0005〜0.005重量%、さらに好適には0.001〜0.005重量%添加混合し加熱処理することにより、燃焼灰に含有される金属化合物間との反応が生起されて本発明の触媒(触媒能と吸着能の賦活化された焼却灰)が製造される。
一般廃棄物、下水汚泥、産業廃棄物などの焼却灰の再焼成に先だってチタンの酸化物を添加し、上記割合となるように調整する。再焼成する時には、原料焼却灰に含まれるチタン(チタンの酸化物)量の確認が必要であり、原料焼却灰に含まれるチタン(チタンの酸化物)量を勘案して添加するチタンの酸化物の量を決める。したがって、再焼却時に粉体状のチタンの酸化物を添加して焼却する。そのようにすれば、チタンの酸化物の触媒作用で、重金属類を含む異種金属化合物の混合物である焼却灰を300℃前後の低い温度で効率よく相互分解・反応させ、重金属類を難溶性金属化合物に変化させるとともに触媒能と吸着能を賦活化させ、アスベスト含有物の無害化処理に有用な触媒に再加工することができる。
通常、焼却灰は金属もしくは非金属元素の酸化物の混合体であり、場合によっては毒性物質の発生もあり得るため、酸化反応を極力小さくし、金属酸化物を金属状態に近づけると同時に共存する金属類間の反応を促進するために不活性ガス雰囲気下または還元雰囲気下に加熱することが好適である。チタンの酸化物の存在下、低酸素雰囲気または還元雰囲気においては、焼却灰から触媒を製造する工程において、焼却灰中に含まれる有害物質の除去または無害化することができる。通常、焼却灰からダイオキシン類を分解除去するには、ダイオキシン類の完全な分解を考慮して、処理温度は雰囲気温度900℃前後とすることが好適であるとされている。炉内温度800〜900℃で処理する加熱処理工程を設けて、焼却灰の含水率を短時間で低減(2%以下)する場合には、同時に排ガス中のダイオキシン類の熱分解を行ってもよい。しかし、この乾燥工程は必ずしも必要ではなく、ダイオキシン類の除去を次の還元加熱工程と同時に行なうほうが好ましい。
本発明の触媒(触媒能と吸着能の賦活化された焼却灰)の成分組成は明らかではないが、主成分としてはチタン複合金属や酸化鉄、アルミナ、カルシウム、シリカ、マグネシウムなどを含有する難溶性の化合物からなるものと考えられる。本発明により製造された触媒の溶出試験を行ったところ表2の結果を得た。カドミウム、鉛、六価クロム、砒素、水銀およびセレン化合物の溶出はほとんど無いことが判明した、したがって、この触媒は、製品類の環境汚染を心配することなく使用することができる。
焼却灰サンプルはストーカ炉方式の焼却場および流動床炉方式の焼却場より採取したものを使用した。本発明の装置は、焼却灰再資源化プラントシステムの還元反応設備、安定化反応設備、排煙処理設備などの設備を有する。
2)選別設備:粒度選別:振動篩(スクリーン網目50mm、粒度50mm以上除外、粒度50mm以下次工程へ)鉄分選別:磁選機〔鉄分除外(比較的粗大な鉄分)〕
3)還元反応設備:雰囲気温度約900℃、焼却灰温度約600℃、処理時間約40分、添加剤(チタンの複合酸化物)、酸素濃度約6%、加熱源(A重油)
主反応:有機塩素化合物の脱塩素化;灰中のダイオキシン類分解、有機塩素化合物の熱分解;炉内のダイオキシン類分解;重金属化合物とチタンの複合酸化との反応、重金属類の不溶化
4)破砕・粉砕設備:破砕設備:粒度10〜20mm以下、鉄分選別:鉄分除去(比較的微細な鉄分)、粉砕処理:粒度100メッシュ(95%)
5)安定化反応設備:処理温度約200℃、処理時間約60分、酸素濃度約6% 加熱源(廃熱利用)
製造した触媒中のダイオキシン類濃度を測定したところ、「毒性等量」は「0.000」であった。また、生成物の重金属溶出性の評価実験を行ったところ、重金属類の溶出はほとんど認められなかった。
焼却灰サンプルはストーカ炉方式の焼却場より採取したものを使用した。実施例1と同様にして本発明の触媒を製造した。焼却灰化からの再資源化プラントシステムは、乾燥処理設備、還元反応設備、安定化処理設備を有し、実施例1の設備に乾燥処理設備を付属させたものである。酸素量は3%に設定して、酸素媒体による反応を抑制した。還元的雰囲気内では、特に有害元素等は酸素よりも硫黄と反応しやすく、ケイ酸塩類は逆に硫黄よりも酸素と反応しやすい。
粉砕処理工程: 処理 乾燥焼却灰を粒度100メッシュ以下に粉砕、 効果 焼却灰の表面積増大による反応速度向上及び安定化
(2)還元処理工程:
添加剤(主成分:酸化チタン)を混入、 炉内酸素濃度3% 、排煙処理設備:排ガス急冷装置+バグファイルタ
効果: 焼却灰中のダイオキシン類の脱塩素化および熱分解
、重金属溶出防止
実施例1で製造した触媒を使用してアスベスト含有物の無害化処理を行なった。アスベスト含有物としては、ビルの天井に吹き付けられていたアスベスト建材の廃棄物を使用した。アスベスト含物の無害化処理装置は、粉砕設備、還元反応設備、安定化反応設備、加熱処理装置からの無害化処理されたアスベスト含有物の排出設備、排煙処理設備など次の設備を有する。
(2)選別設備:粒度選別:振動篩(スクリーン網目50mm、粒度50mm以上除外、粒度50mm以下次工程へ)鉄分選別:磁選機〔鉄分除外(比較的粗大な鉄分)〕
(3)破砕処理:粒度100メッシュ以下に破砕
(4)還元反応設備:雰囲気温度約900℃、アスベスト含有物温度約600℃、処理時間約40分、添加剤(実施例1で製造した触媒30重量部をアスベスト含有物100重量部に対し混合)、酸素濃度約6%、加熱源(A重油)
主反応:有機塩素化合物の脱塩素化;灰中のダイオキシン類分解、有機塩素化合物の熱分解;炉内のダイオキシン類分解;触媒とアスベスト含有物との無害化反応
(5)破砕・粉砕設備:破砕設備:粒度10〜20mm以下の鉄分選別:鉄分除去(比較的微細な鉄分)、粉砕処理:粒度100メッシュ(95%)
製造した処理物は、微細な繊維構造を有せず、ダイオキシン類の「毒性等量」は「0.000」であった。また、生成物の重金属溶出性の評価実験を行ったところ、重金属類の溶出はほとんど認められなかった。
実施例3と同様にして本発明の触媒を製造した。プラントシステムは、乾燥処理設備、還元反応設備、安定化処理設備を有し、実施例3の設備に乾燥処理設備を付属させたものである。酸素量は3%に設定して、酸素媒体による反応を抑制した。
粉砕処理工程: 乾燥焼却灰を粒度100メッシュ以下に粉砕、 効果:アスベスト含有物の表面積増大による反応速度向上及び安定化
(2)一次反応処理工程(還元処理工程)
処理: 実施例2で製造した触媒を15重量部アスベスト含有物100重量部に対し混合: 炉内酸素濃度3% 、結果:アスベストの針状結晶がなくなっているのを確認した。
アスベスト100グラムと実施例1で製造した触媒10グラムをインパクトミルで20分間高速回転して粉砕して粉砕粒度が0.2mmの粉体にして無酸化雰囲気下に700℃の恒温炉に10分間投入して加熱処理した。得られたサンプルを実体顕微鏡で見ると粉粒体が見られ、針状結晶は認められなかった。
被処理物質(アスベストセメント・金属鉄くず・廃プラスチックなどの混合物)100重量部を加熱炉内に置き、5重量部の焼却灰触媒を混合し、無酸素の環境下700℃で3時間の加熱処理を行なった。このときの炉内はロータリーポンプ(達成真空度0.2Pa)において、排気およびアルゴンガスによるガス置換によりにより市販の高純度アルゴンガスに含まれる酸素量(ppm以下)以下の無酸素状態を達成した。
2 受入れホッパー
3 搬送装置
4 振動篩機
5 No.1磁選機
6 搬送装置
7 還元反応装置
8 搬送設備
9 破砕機
10 No.2磁選機
11 搬送装置
12 粉砕機
13 搬送装置
14 安定化反応装置
15 搬送装置
16,17 原料、セメントタンク
18,19 搬送装置
20,21 No.1、No.2定量供給機
22 混合機
23 搬送装置
24 袋詰機
Claims (9)
- アスベスト含有物を無害化処理する装置であって、該アスベスト含有物および焼却灰または焼却灰から製造された触媒を低酸素雰囲気または還元雰囲気中で加熱する加熱処理装置、該アスベスト含有物の該加熱装置への投入装置、焼却灰から製造された触媒の該加熱装置への投入装置、該加熱処理装置からの無害化処理されたアスベスト含有物の排出装置が配設されていること、および、上記触媒が、焼却灰を粉砕処理してチタンの酸化物と混合し、低酸素雰囲気または還元雰囲気において加熱して製造された触媒であることを特徴とするアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記チタンの酸化物が、酸化チタンおよびチタンの複合酸化物から選ばれた1種以上の化合物である請求項1に記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記触媒が、焼却灰に対し、チタンとして0.0001〜0.01重量%のチタンの酸化物を混合し接触させて製造された触媒である請求項1または2に記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記触媒が、焼却灰とチタンの酸化物を300〜900℃の雰囲気温度で加熱して製造された触媒である請求項1から3のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記焼却灰が、都市ゴミの焼却から発生する焼却灰である請求項1から4のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記アスベスト含有物が100から300メッシュの微粒子である請求項1から5のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記アスベスト含有物100重量部に対して、上記触媒を1〜40重量部存在させる請求項1から6のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記加熱処理装置でアスベスト含有物と触媒が400〜900℃の温度で加熱される請求項1から7のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
- 上記低酸素雰囲気が、酸素濃度6%以下である請求項1から8のいずれかに記載のアスベスト含有物の無害化処理装置。
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