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JP5585826B2 - 対象体認識方法と装置 - Google Patents
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JP5585826B2 - 対象体認識方法と装置 - Google Patents

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本発明は、対象体を計測または撮像することで得た対象体の形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する対象体認識方法と装置に関する。
従来において、対象体を認識するために、計測点から対象体上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体を撮像することにより、対象体の形状のデータ(形状データ)を取得する。この形状データに基づいて、2次元または3次元の仮想座標空間において、対象体が占める対象体領域を生成する。このようにして、対象体の形状を仮想座標空間において表現する。
なお、本願の先行技術文献として、下記の特許文献1がある。特許文献1では、認識対象物の三次元形状データに基づいて、認識対象物の各分割領域の特徴量を求め、特徴量に基づいて分割領域に隣接する他の分割領域との結合度を計算し、結合度が統合しきい値以下である場合に分割領域を他の分割領域に統合させている。
特開2006−185132号公報
しかし、3次元の仮想座標空間において、上述のように生成された対象体領域の外周部分に不明瞭な形状部分が生じる場合がある。不明瞭な形状部分の例を、図1(A)、図1(B)に示す。
図1(A)のように、本来は1つである対象体に対して、2つの対象体領域が生成されてしまう場合がある。例えば、対象体とは本来関係ない物体が、対象体の近辺に存在することがあり、このような物体に対して、別の対象体領域が生成されてしまう。また、対象体の背景に、凹凸が存在することがあり、このような凹凸の凸部分に対して、別の対象体領域が生成されてしまう。さらに、レーザ距離計を用いて、対象体の形状のデータを取得する場合に、レーザの反射強度が強すぎることで、このような強度でレーザを反射している部分に対して、別の対象体領域が生成されてしまう。
図1(B)のように、部分的に重なっている2つの対象体に対し、それぞれ、対象体領域が生成されているが、これら対象体領域が互いに結合されている。そのため、これら対象体領域の境界が認識できなかったり、これら対象体領域を別々の領域として認識できない場合がある。
また、図1(B)のように、隣接する2つの対象体の間における狭い空間において、本来はないはずの小さな領域が別の対象体領域として生成されてしまう場合がある。例えば、前記狭い空間において、対象体の側面が、別の対象体領域として生成されてしまったり、背景の不連続部分(途切れ部分)の存在により、別の対象体領域として生成されてしまう場合がある。
そこで、本発明の目的は、対象体の形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する場合に、対象体領域の外周部に不明瞭な形状部分が発生する可能性を低くすることができる対象体認識方法と装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、対象体の形状を仮想座標空間において表現する対象体認識方法であって、
計測点から対象体上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体を撮像することにより、対象体の形状データを取得する形状データ取得ステップと、
前記形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する領域生成ステップと、
生成した対象体領域に対し修正処理を行う領域修正ステップと、を有し、
前記修正処理は、縮小処理および拡大処理の少なくとも一方を含み、
対象体領域の外周部分または内周部分を処理対象領域とし、
(A)前記縮小処理は、対象体領域の一部である処理対象領域を対象体領域から削除する処理であり、
(B)前記拡大処理は、対象体領域以外の領域であるとともに該対象体領域に隣接する処理対象領域を対象体領域に統合する処理である、ことを特徴とする対象体認識方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、処理対象領域は、対象体領域の外周部分であり、前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った結果、対象体領域が、複数の対象体領域に分割される場合には、仮想座標空間において、当該複数の対象体領域を、互いに別の対象体領域として設定する。
本発明の好ましい実施形態によると、前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った結果、対象体領域が消滅する場合には、仮想座標空間において、当該対象体領域を削除する。
好ましくは、前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った後、前記拡大処理を行う。
本発明の他の実施形態によると、前記対象体領域の内部には、当該対象体領域以外の他の領域が含まれており、処理対象領域は、当該他の領域に含まれ前記対象体領域に囲まれる前記内周部分であり、前記修正処理は、前記内周部分を対象体領域に統合する拡大処理である。
また、上記目的を達成するため、本発明によると、対象体の形状を仮想座標空間において表現する対象体認識装置であって、
計測点から対象体上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体を撮像することにより、対象体の形状データを取得する形状データ取得手段と、
前記形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する領域生成手段と、
生成した対象体領域に対し修正処理を行う領域修正手段と、を有し、
前記修正処理は、縮小処理および拡大処理の少なくとも一方を含み、
対象体領域の外周部分または内周部分を処理対象領域とし、
(A)前記縮小処理は、対象体領域の一部である処理対象領域を対象体領域から削除する処理であり、
(B)前記拡大処理は、対象体領域以外の領域であるとともに該対象体領域に隣接する処理対象領域を対象体領域に統合する処理である、ことを特徴とする対象体認識装置が提供される。
上述した本発明によると、仮想座標空間において生成した対象体領域について、(A)対象体領域内に含まれる領域外周部分を対象体領域から削除する縮小処理、および、(B)対象体領域外に位置するとともに該対象体領域に隣接する領域外周部分を対象体領域に統合する拡大処理の少なくとも一方を行うので、上述の領域外周部分が不明瞭な形状部分である場合には、当該不明瞭な形状部分が、対象体領域から削除され、または、対象体領域に統合される。これにより、対象体領域の外周部分において、不明瞭な形状部分が発生することを抑制できる。
従来技術の問題を説明する図である。 本発明の実施形態による対象体認識装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態による対象体認識方法のフローチャートである。 (A)は、図2のIVA−IVA矢視図であり、(B)は、(A)の2つの対象体に対して生成された複数の対象体領域を示す。 縮小処理を示すフローチャートである。 三角メッシュ数の計測を説明する図である。 (A)は、図4(B)に示す各対象体領域に対し縮小処理を行った結果を示し、(B)は、(A)に示す各対象体領域に対し拡大処理を行った結果を示す。 領域番号付与処理を示すフローチャートである。 拡大処理を示すフローチャートである。 図7(A)の各対象体領域に対し、拡大処理を2回だけ行った結果を示す。 本発明の他の実施形態を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態による対象体認識装置10の機能ブロック部である。対象体認識装置10は、対象体1の形状を仮想座標空間において表現する装置であり、後述のステップS1を行う形状データ取得手段3と、後述のステップS2を行う領域生成手段5と、後述のステップS3を行う領域修正手段7とを備える。形状データ取得手段3は、計測点から対象体1上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体1を撮像することにより、対象体1の形状データを取得する。領域生成手段5は、形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体1が占める対象体領域を生成する。領域修正手段7は、生成した対象体領域に対し修正処理を行う。領域修正手段7は、後述の縮小処理を行う縮小処理手段7aと、後述の領域番号付与処理を行う領域番号付与手段7bと、後述の拡大処理を行う拡大処理手段7cとを有する。
領域生成手段5と、領域修正手段7とは、コンピュータのCPU(中央処理装置)と数値計算プログラムとにより構成されてよい。なお、各数値計算プログラムは、領域生成手段5、および領域修正手段7により実行可能となるように、適宜の記憶手段に記憶されていてよい。
図3は、対象体認識方法のフローチャートである。図3のように、対象体認識方法は、形状データ取得ステップS1と、領域生成ステップS2と、領域修正ステップS3とを有する。
(形状データ取得ステップ)
形状データ取得ステップS1において、対象体1の形状データを取得する。この形状データは、例えば、レーザ距離計やカメラなどの形状データ取得手段3により取得してよい。
形状データ取得手段3がレーザ距離計である場合には、計測点からのレーザ光の射出とその反射レーザの受光とにより、当該計測点から対象体1上の各被計測点までの距離をレーザ計測する。これら距離のデータを上述の形状データとして取得する。形状データ取得手段3がレーザ距離計である場合には、上述の仮想座標空間は、2次元または3次元の座標空間であるのがよい。
形状データ取得手段3がカメラである場合には、対象体1を撮像することで、画像データに含まれる対象体1の部分を上述の形状データとして取得する。カメラは、例えばCCD(Charge−Coupled Device)カメラであってよい。形状データ取得手段3がカメラである場合には、上述の仮想座標空間は、2次元の座標空間であるのがよい。
図4(A)は、図2のIVA−IVA矢視図であり、対象体1の一例を示す。図4(A)の例では、対象体1は、ロボットハンドにより把持されて搬送される物(ここでは袋体)である。また、図4(A)の例では、2つの対象体1が部分的に重なっている。
(領域生成ステップ)
領域生成ステップS2において、領域生成手段5が、対象体1の前記形状データに基づいて、仮想座標空間において対象体1が占める対象体領域を生成する。この対象体領域は、メッシュ(例えば、三角メッシュ)や格子を用いた仮想座標空間内で表現されてよい。図4(B)は、この領域生成ステップS2により、図4(A)の2つの対象体1に対して生成された複数の対象体領域を示す。すなわち、図4(B)は、図4(A)のように見える角度から2つの対象体1に対し、上述のようにレーザ計測して得た形状データに基づいて生成した対象体領域を示す。なお、図4(B)は、二次元の仮想座標空間において生成された対象体領域の場合を示す。
なお、対象体領域は、二次元の仮想座標空間において表現されてもよいし、三次元の仮想座標空間において表現されてもよい。三次元の仮想座標空間において表現する場合には、対象体1の三次元の形状が認識できる形状データを形状データ取得ステップS1において取得しておく。例えば、対象体1から見て、(より好ましくは複数の方向から)対象体1を、上述のようにレーザ計測することで、三次元の形状が認識できる形状データを取得してもよい。
領域生成ステップS2において、複数の対象体領域が生成される場合には、図4(B)のように、対象体領域を互いに識別するために、各対象体領域には、互いに異なる領域番号が付与される。なお、図4(B)(および図6、図7、図10)において、白丸は、三角メッシュの頂点である。
各対象体領域は、次の特定方法1〜3のいずれかにより特定(表現)されてよい。
・特定方法1
各対象体領域は、1つの上記頂点、または2つ以上の上記頂点の集まりにより表現される。この場合、これら頂点(頂点の座標)の集合に基づいて、対象体を認識することができる。
・特定方法2
対象体領域に含まれる上記頂点のうち、該対象体領域の最も外側に位置する各頂点を特定し、これら頂点を通過するように1周して閉じる曲線を、該対象体領域の境界とする。この境界内の領域を該対象体領域とする。
・特定方法3
特定方法2で使用した前記境界を、該境界内の対象体領域の外側へ設定距離だけ拡大(移動)した新たな境界を特定する。この新たな境界内の領域を対象体領域とする。図6などでは、この特定方法3で対象体領域(斜線が施された領域)を表現している。
図4(B)の例では、三角メッシュの各頂点は、レーザ計測による対象体1上の被計測点に相当する。また、この例では、領域生成ステップS2において、各対象体領域について、該対象体領域内における三角メッシュの各頂点には、該対象体領域の領域番号が付与される。
領域修正ステップS3において、領域修正手段7が、生成された対象体領域に対し修正処理を行う。修正処理は、縮小処理および拡大処理の少なくとも一方(本実施形態では両方)を含む。また、本実施形態では、縮小処理を行った後、拡大処理を行う。本実施形態において、対象体領域の外周部分を処理対象領域(以下、領域外周部分という)とする。
(A)縮小処理は、この処理の対象となる対象体領域内に含まれる領域外周部分を該対象体領域から削除する処理である。
(B)拡大処理は、この処理の対象となる対象体領域の外に位置するとともに該対象体領域に隣接する領域外周部分を該対象体領域に統合する処理である。
上述の特定方法1を使用して対象体領域を特定する場合には、領域外周部分は、前記対象体領域の外周全体にわたって存在する上記各頂点である。上述の特定方法2または3を使用して対象体領域を特定する場合には、領域外周部分は、この特定に使用する境界の近傍領域である。この場合、境界の近傍領域は、前記対象体領域の外周全体にわたって延びていてよい。
縮小処理を行った結果、対象体領域が、複数の対象体領域に分割される場合には、仮想座標空間において、当該複数の対象体領域を、互いに別の対象体領域として設定する。
一方、縮小処理を行った結果、対象体領域が消滅する場合には、仮想座標空間において、当該対象体領域を削除する。
本実施形態では、領域修正ステップS3は、図3に示すように、上述の縮小処理を行うステップS31と、領域番号を新たに付与するステップS32と、上述の拡大処理を行うステップS33とを有する。以下、縮小処理(ステップS31)、領域番号付与処理(ステップS32)、および、拡大処理(ステップS33)を詳しく説明する。
(縮小処理)
縮小処理を行うステップS31では、対象体領域内において最も外側部分にある(領域外周部分に相当する)頂点をすべて削除することで、対象体領域を縮小してよい。
図5は、縮小処理を示すフローチャートである。縮小処理を行うステップS31は、図5のようにステップS311〜S318を有する。ステップS311〜S318を、各対象体領域毎に行う。
ステップS311では、縮小処理の対象となる1つの対象体領域内から、頂点(三角メッシュまたは格子の頂点)を1つ選択する。ここで選択した頂点を頂点iとする。
ステップS312では、頂点iに隣接する頂点であって、かつ、頂点iと同じ対象体領域に属する各頂点を特定する。ここで特定した各頂点を頂点jとする。
ステップS313では、各頂点jについて、当該頂点jと頂点iとが属する三角メッシュの数を計測する。この計測対象の三角メッシュは、頂点i,jを含む対象体領域に属する三角メッシュに限られる。例えば、図6(A)の場合には、頂点i,jが属する三角メッシュ(図の網掛け部分)の数は、1つであり、図6(B)の場合には、頂点i,jが属する三角メッシュ(図の網掛け部分)の数は、2つである。
ステップS314では、計測した三角メッシュの数が1個となる頂点jと頂点iの組み合わせが存在するかを判断する。この判断が、YESとなる場合にはステップS315へ進み、NOとなる場合には、ステップS316へ進む。
ステップS315では、頂点iを削除候補として特定して、ステップS317へ進む。
ステップS316では、頂点iを、対象体領域内の頂点としてそのまま維持し、ステップS317へ進む。
ステップS317では、ステップS311において、現在、縮小処理の対象としている対象体領域内にあるすべての頂点を選択したかどうかを判断する。ステップS317の判断がYESとなる場合には、ステップS318へ進む。ステップS317の判断がNOとなる場合には、ステップS311に進み、ステップS311でまだ選択していない頂点を1つ選択し、上述のように各ステップを繰り返す。
ステップS318では、ステップS315において削除候補として特定したすべての頂点を、現在、縮小処理の対象としている対象体領域に含まれないものとして、当該すべての頂点を当該対象体領域外の頂点とする。これにより、対象体領域を縮小する。なお、削除候補の各頂点は、対象体領域の領域外周部分に相当する頂点である。
このような縮小処理を、ステップS2で生成された図4(B)に示す各対象体領域に対し行うことで、各対象体領域は、図7(A)のようになる。ここで、図4(B)における領域番号2〜4の対象体領域は、縮小処理により、その内部に存在する頂点が無くなるので、消滅すべきものとみなし、図7(A)のように仮想座標空間において削除される。
また、図4(B)の場合には、2つの対象体1が、領域番号1の1つの対象体領域として生成されていたが、縮小処理により、図7(A)のように2つの対象体領域に分割される。
上述の縮小処理を、各対象体領域に対し、1回だけ行ってもよいし、2回以上行ってもよい。図7(A)は、図4(B)の各対象体領域に対し、上述の縮小処理を1回だけ行った結果を示す。縮小処理の回数は、1回の縮小処理により縮小する量や、要求される対象体の認識精度などに応じて決定されてよい。
縮小処理を行うことにより、図7(A)のように、対象体領域を分割することができる。
(領域番号付与処理)
図7(B)のように、縮小処理により、対象体領域が、消滅し、または、分割された場合には、縮小処理後に存在する各対象体領域を互いに識別するために、各対象体領域に領域番号を付与し直す領域番号付与処理を行う。すなわち、領域番号付与処理では、縮小処理後の複数の対象体領域に、領域番号を付与し直す。図7(A)では、領域番号付与処理により、新たな領域番号1、2が、分割された2つの対象体領域に付与されている。
なお、縮小処理により、対象体領域の消滅および分割が起こらなかった場合には、領域番号付与処理を省略してよい。すなわち、ステップS31の次に、ステップS33を行う。
図8は、領域番号付与処理を示すフローチャートである。このような領域番号付与処理を行うステップS32は、図8のようにステップS321〜S326を有する。
ステップS321では、上述の縮小処理後において、仮想座標空間内に存在する複数の対象体領域の中から、1つの対象体領域を選択する。なお、2回目以降のステップS321では、まだ選択していない対象体領域を選択する。
ステップS322では、付与する領域番号nを定める。なお、1回目のステップS321では、n=1とし、以後、ステップS321を通過する度に、nの値を1つ増加させていく。
ステップS323では、ステップS321で選択した対象体領域内におけるまだ選択していない頂点を1つ選択する。
ステップS324では、ステップS323で選択した頂点に領域番号nを付与する。
ステップS325では、ステップS321で選択した対象体領域内にあるすべての頂点に対して、ステップS324において領域番号nを付与したかどうかを判断する。この判断が、YESである場合にはステップS326へ進み、NOである場合には、ステップS323へ戻る。
ステップS326では、すべての対象体領域がステップS321で選択されたかを判断する。この判断が、YESである場合には領域番号付与処理を終了し、NOである場合には、ステップS321へ戻る。
なお、領域番号付与処理において、対象体領域外の頂点には、領域番号が付与されないことになる。
(拡大処理)
拡大処理では、対象体領域内において最も外周側にある頂点に隣接するとともに、この対象体領域の外部にある頂点(領域外周部分に相当する頂点)を、この対象体領域に含めることで、対象体領域を拡大してよい。
図9は、拡大処理を示すフローチャートである。拡大処理を行うステップS33は、図9のようにステップS331〜S338によりなされてよい。なお、図9の例では、上述のレーザ計測による対象体1上の被計測点に相当する三角メッシュの各頂点だけが、拡大処理の対象となる。
ステップS331では、仮想座標空間内に存在する1つまたは複数の対象体領域の中から、拡大処理を施す対象体領域を1つ選択する。この例では、まだ拡大処理が施されていない対象体領域の中から領域番号が一番小さいものを選択する。
ステップS332では、ステップS331で選択した対象体領域内から、頂点(三角メッシュまたは格子の頂点)を1つ選択する。ここで選択した頂点を頂点iとする。
ステップS333では、頂点iに隣接する各頂点を特定する。ここで特定した各頂点を頂点jとする。
ステップS334では、各頂点jの中に、領域番号が付与されていないものがあるかを判断する。この判断が、YESである場合にはステップS335へ進み、NOである場合には、ステップS336へ進む。
ステップS335では、領域番号が付与されていない各頂点jに、ステップS331で選択した対象体領域の領域番号を付与して、ステップS336へ進む。
ステップS336では、ステップS331で選択した対象体領域内にあるすべての頂点が、ステップS332において選択されたかどうかを判断する。この判断が、YESである場合にはステップS337へ進み、NOである場合には、ステップS332へ戻る。
ステップS337では、ステップS335で領域番号を付与した各頂点jを、ステップS331で選択した対象体領域に統合させることで、当該対象体領域を拡大する。ステップS337を終えたら、ステップS338へ進む。
ステップS338では、すべての対象体領域がステップS331で選択されたかを判断する。この判断が、YESである場合には拡大処理を終了し、NOである場合には、ステップS331へ戻る。
上述の拡大処理を、1回だけ行ってもよいし、2回以上行ってもよい。図7(B)は、図7(A)の各対象体領域に対し、上述の拡大処理を1回だけ行った結果を示す。図10は、図7(A)の各対象体領域に対し、上述の拡大処理を2回だけ行った結果を示す。拡大処理の回数は、1回の拡大処理により拡大する量や、要求される対象体の認識精度などに応じて決定されてよい。
拡大処理を行うことにより、縮小処理で生じた(複数の対象体領域間の)隙間を埋めることができ、また、縮小処理で小さくなった対象体領域を大きくすることができる。
本発明の実施形態による対象体認識方法で得られた対象体領域に基づいて、対象体1を認識することができる。この認識は、対象体1の位置、姿勢、形状または面積などの認識であってよい。
対象体1が、ロボットハンドにより把持されて搬送される搬送物(例えば、製造物の部品)である場合には、搬送物の前記認識(位置や姿勢の認識)に基づいて、制御装置が搬送ロボットを制御することで、対象体1が、搬送ロボットにより、把持されて所定位置まで搬送されてよい。
対象体1が、人である場合には、コンピュータが、人の顔の前記認識(形状の認識)に基づいて、形状データ取得ステップにおけるレーザ計測または撮像の範囲内に、人が何人いるかを判断してよい。この場合、形状データ取得ステップにおけるレーザ計測または撮像の範囲(場所)は、人を載せる交通機関(例えば、電車)の駅の改札や電車の線路の踏切であってもよいし、建物の出入口であってもよい。このようなレーザ計測または撮像の範囲に人が何人いるかを判断することで、人の混み具合を知ることができる、
対象体1が、電気メッキの処理対象(例えば、くぎ、ナット、ボルト、産業機械や自動車の部品など)である場合には、処理対象の面積の前記認識に基づいて、表面積を算出し、算出した表面積に基づいて、電気メッキを行う時間を定めることができる。
CADデータに基づいて製品(例えば、プレス加工品)を製造した場合に、当該製品が対象体1であってもよい。この場合、当該製品の形状の前記認識に基づいて、当該製品の形状がそのCADデータに一致しているかを判定することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の各内容を、単独で、または任意に組み合わせて採用してよい。その場合、他の点は上述と同じであってよい。
上述の三角メッシュの各頂点は、レーザ計測による対象体1上の被計測点に相当してもよいし、レーザ計測による被計測点に相当しなくてもよい。
上述では、縮小処理または拡大処理による対象体領域の縮小または拡大は、メッシュの頂点に基づいて行われたが、設定量(具体的な寸法)だけ、当該縮小または拡大を行ってもよい。例えば、上述の特定方法2、3の境界を用いる場合において、領域外周部分は、対象体領域の外側から内側へ向かう方向に、当該設定量だけ幅を有する。従って、縮小処理では、対象体領域内に含まれる当該幅の領域外周部分が、対象体領域から削除され、拡大処理では、対象体領域外に位置する当該幅の領域外周部分が対象体領域に統合される。
上述では、縮小処理と拡大処理を行ったが、拡大処理を行わなくてもよい。
上述の縮小処理を行わなくてもよい。この場合、縮小処理の代わりに、寸法が設定寸法より小さい対象体領域を削除する処理を行い、その後、上述のように、領域番号付与処理および拡大処理を行ってよい。ここで、寸法としては、上述の特定方法1を用いる場合には、対象体領域に含まれる上記頂点の数であってよく、上述の特定方法2または3を用いる場合には、対象体領域の面積または体積であってよい。
処理対象領域は、上述では対象体領域の外周部分であったが、対象体領域の内周部分であってもよい。この内周部分Y(例えば、図11の網掛け部分)は、図11のように、不正領域Xに含まれる。不正領域Xは、対象体領域R(図11の斜線部分)の内部に位置する対象体領域R以外の領域である。また、内周部分Yは、対象体領域Rに囲まれる部分である。
上述の領域生成ステップS2で生成された対象体領域Rが、不正領域Xを有している場合に、上述の領域修正手段7は、上述の領域修正ステップS3(修正処理)を行う前に、または、上述の領域修正ステップS3の代わりに、次の修正処理を行う。
領域修正手段7は、不正領域Xを対象体領域に統合する拡大処理を行う。すなわち、領域修正手段7は、内周部分Y(予め設定した寸法を有する領域)を対象体領域Rに統合する拡大処理を行う。当該拡大処理は、当該不正領域Xの全てが対象体領域Rに統合されるまで繰り返して行われる。これにより、不正領域Xを無くすことができる。
なお、上述の不正領域は、表面に凹凸がある対象体1の凹部または凸部により発生し得る。当該凹部または凸部が領域生成ステップS2において不正領域として生成されてしまう場合がある。
1 対象体、3 形状データ取得手段、5 領域生成手段、
7 領域修正手段、7a 縮小処理手段、7b 領域番号付与手段、
7c 拡大処理手段、10 対象体認識装置

Claims (6)

  1. 対象体の形状を仮想座標空間において表現する対象体認識方法であって、
    計測点から対象体上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体を撮像することにより、対象体の形状データを取得する形状データ取得ステップと、
    前記形状データに基づいて、三角メッシュを用いた仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する領域生成ステップと、
    生成した対象体領域に対し修正処理を行う領域修正ステップと、を有し、
    前記修正処理は、縮小処理を含み、
    対象体領域の外周部分または内周部分を処理対象領域とし、
    (A)前記縮小処理は、対象体領域の一部である処理対象領域を対象体領域から削除する処理であり、
    前記縮小処理では、
    (A−1)対象体領域における三角メッシュの頂点iを1つ選択し、
    (A−2)頂点iに隣接する頂点であって、かつ、頂点iと同じ対象体領域に属する各頂点jを特定し、
    (A−3)各頂点jについて、当該頂点jと頂点iとが属する三角メッシュの数を計測し、
    対象体領域内のすべての頂点iについて前記(A−1)と前記(A−2)と前記(A−3)を行い、前記(A−3)で計測した数が1つとなるすべての頂点iを、対象体領域に含まれないものとして、当該すべての頂点iを当該対象体領域外の頂点とする、ことを特徴とする対象体認識方法。
  2. 処理対象領域は、対象体領域の外周部分であり、
    前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った結果、対象体領域が、複数の対象体領域に分割される場合には、仮想座標空間において、当該複数の対象体領域を、互いに別の対象体領域として設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の対象体認識方法。
  3. 前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った結果、対象体領域が消滅する場合には、仮想座標空間において、当該対象体領域を削除する、ことを特徴とする請求項2に記載の対象体認識方法。
  4. 前記領域修正ステップにおいて、前記縮小処理を行った後、拡大処理を行い、
    前記拡大処理は、対象体領域以外の領域であるとともに該対象体領域に隣接する処理対象領域を対象体領域に統合する処理である、ことを特徴とする請求項2または3に記載の対象体認識方法。
  5. 前記対象体領域の内部には、当該対象体領域以外の他の領域が含まれており、処理対象領域は、当該他の領域に含まれ前記対象体領域に囲まれる前記内周部分であり、
    前記修正処理は、前記内周部分を対象体領域に統合する拡大処理を含み、
    前記拡大処理は、対象体領域以外の領域であるとともに該対象体領域に隣接する処理対象領域を対象体領域に統合する処理である、ことを特徴とする請求項1に記載の対象体認識方法。
  6. 対象体の形状を仮想座標空間において表現する対象体認識装置であって、
    計測点から対象体上の各被計測点までの距離を計測することにより、または、対象体を撮像することにより、対象体の形状データを取得する形状データ取得手段と、
    前記形状データに基づいて、三角メッシュを用いた仮想座標空間において対象体が占める対象体領域を生成する領域生成手段と、
    生成した対象体領域に対し修正処理を行う領域修正手段と、を有し、
    前記修正処理は、縮小処理を含み、
    対象体領域の外周部分または内周部分を処理対象領域とし、
    (A)前記縮小処理は、対象体領域の一部である処理対象領域を対象体領域から削除する処理であり、
    前記縮小処理では、
    (A−1)対象体領域における三角メッシュの頂点iを1つ選択し、
    (A−2)頂点iに隣接する頂点であって、かつ、頂点iと同じ対象体領域に属する各頂点jを特定し、
    (A−3)各頂点jについて、当該頂点jと頂点iとが属する三角メッシュの数を計測し、
    対象体領域内のすべての頂点iについて前記(A−1)と前記(A−2)と前記(A−3)を行い、前記(A−3)で計測した数が1つとなるすべての頂点iを、対象体領域に含まれないものとして、当該すべての頂点iを当該対象体領域外の頂点とする、ことを特徴とする対象体認識装置。
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