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JP5587680B2 - 円筒形支持体を有する印刷版を露光する装置および方法 - Google Patents
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Description

本発明は、印刷版を感光性エレメントから形成する装置および方法、特に印刷版を化学線に露光する装置および方法、特に、円筒形状の印刷版を露光する装置および方法に関する。
フレキソ印刷版は、紙、段ボール、フィルム、箔およびラミネート等の種々の基体上での凸版印刷に用いられることが周知である。フレキソ印刷版を、(特許文献1)および(特許文献2)に記載されているもののような感光性組成物層を含有する感光性エレメントから作製することができる。光重合性組成物と呼ばれる場合もある感光性組成物は、一般に、エラストマーバインダー、少なくとも1つのモノマーおよび光開始剤を含む。感光性エレメントは、一般的には、支持体とカバーシートエレメントまたは多層カバーエレメントとの間に挟置された光重合性組成物層を有する。感光性エレメントを化学線で像様露光すると、露光領域で感光性組成物の光重合が起こり、それにより層の露光領域が硬化して不溶性になる。エレメントを、好適な溶液、たとえば溶媒または溶媒混合物あるいは水溶液で処理するかまたは熱処理して、光重合性層の露光されなかった領域を除去し、フレキソ印刷に用いることができる印刷レリーフを残すことができる。
一般に、印刷に用いられる感光性エレメントはシート形態で使用されるが、印刷エレメントを円筒形態で用いることには特定の応用および利点がある。円筒形印刷エレメントは、壁紙、装飾紙およびギフト包装紙、ならびに見当合せ条件が厳しい場合等、連続したデザインのフレキソ印刷で応用されている。それは、それらデザインを、版の継目のプリントスルーなしに容易に印刷することができるためである。さらに、こうした連続した印刷エレメントは、レーザー露光機器に取り付けるのに適しており、そこでは、レーザー露光によるデジタルイメージングのために、ドラムの代わりに用いるか、またはドラムに取り付けることができる。円筒形印刷エレメントは、円筒形支持体の上に少なくとも光重合性組成物の連続した層を有する、連続した印刷エレメントまたはシームレスフォトポリマースリーブであり得る。他のいくつかの応用では、円筒形支持体に取り付けられた1つまたは複数の平面またはシート状感光性印刷エレメントを有する円筒形印刷エレメントを用い、それは、多くの場合、プレート・オン・スリーブと呼ばれる。
円筒形状の感光性印刷エレメントは、フラットベッド露光装置で露光されることが多い。円筒形エレメント用のほとんどの商用のフラットベッド露光装置は、2列の管状光源を有し、各列は、本質的に平面壁を形成する複数の光管から形成される。感光性エレメントの光重合が起こるのに必要な化学線エネルギーを達成するために、複数の光管が必要である。2列の光管は間隔を空けて、互いに対向しかつ平行に配置され、両端で支持される円筒形印刷エレメントは、それら列の間に位置する。場合によっては、直径の異なる円筒形印刷エレメントの露光に適応するために、管の一方または両方の列の位置を、列間に適切な空間をもたらすように調整することができる。光管の平面壁は、円筒形印刷エレメントの軸に対して平行であることが可能であり、通常、円筒形印刷エレメントの直径、すなわち幅を超えて延在することができる。場合によっては、これら商用露光装置では、壁を形成する光管の各々が、円筒形印刷エレメントの軸に対して平行な軸を有している。他の場合では、壁を形成する光管は、円筒形印刷エレメントの軸に対して横切る軸を有している(しかしながら依然として平面壁を形成する)。しかしながら、第1の場合の列の光管の各々から、または第2の場合の列の光管の各々の任意の位置から、円筒形感光性エレメントの外面、すなわち周囲までの距離が異なる。感光性エレメントに突き当たる光管の各々からの照射線の強度は、各光管から外面までの距離が異なるために同じではない。光の強度は、光源と突き当たる面との間の距離の二乗で変化するため、外面までの管の距離のわずかな差でも、感光性エレメントに突き当たる照射線の強度および角度に大幅な影響を与える可能性がある。これにより、特に比較的直径が大きい円筒形感光性エレメントの場合、露光時間が比較的長くなり、感光性エレメントの露光部分が十分に重合せず、かつ/またはレリーフ画像の隆起面エレメントの質が不十分になる。これらの問題は、光管が老朽化し、したがってそれ以上それらの最大照射線(紫外線)を放出しない露光装置において悪化する可能性がある。
これらフラットベッド露光装置に関する別の問題は、装置が、通常フットプリントが大きく、すなわち、作業時にフロア面積の広い部分を使用するということである。円筒形印刷版用の商用フラットベッド露光装置の例は、CYREL(登録商標)round Exposure Unit(露光ユニット)およびCYREL(登録商標)round Light−finisher Unit(光仕上げユニット)によってDuPont Company(Wilmington、DE)から入手可能である。他のいくつかの商用システムでは、円筒形状の感光性エレメント用の露光装置は、エレメントを露光するだけでなく、連続して処理、すなわちウォッシュアウトしかつ乾燥させることにより印刷版を製造する、マルチステーション自動化システムの一部である。これら露光ユニットには、上述したフラットベッド露光装置と同様の問題がある。さらに、これらマルチステーション自動化システムでは、円筒形感光性エレメントの端部を覆って、エレメントの端部から内部に入り制御されない重合効果をもたらす照射線から保護することができない。
さらに、他の商用露光装置、いわゆる回転露光装置があり、それは、ハウジングの蓋または上部に、円筒形状の感光性エレメントの軸に対して平行な部分円筒形壁を形成する複数の光管の列を有している。これら回転露光装置のいくつかは、円筒形感光性エレメントを直径の範囲内で保持することに適応することができる。しかしながら、通常、光管の列は、直径の異なる円筒形感光性エレメントを露光するために、列から円筒形状の感光性エレメントの外面までの一定の距離を維持するように、位置を変えない。回転露光装置では、フラットベッド露光装置と同様に、直径の異なる円筒形感光性エレメントに適応するために露光時間が調整されることが多い。露光時間を変更することは、装置の製造能力に強い影響を与え、露光される感光性エレメントの品質に影響を与える可能性がある。露光時間が短いために、突き当たる化学線エネルギーの量が不十分である場合、光重合プロセスは、感光性エレメントに対して必要であるようには進行しない。
直径が異なる可能性に加えて、円筒形状の感光性エレメントは、軸方向の長さもまたエレメント毎に異なる可能性がある。フラットベッド露光装置および回転露光装置の両方において、円筒形状の感光性エレメントを、軸方向長さの各端部をホルダー内で配置することにより、装置に水平に取り付けることができるが、それには、円筒形エレメントが対称に配置され、すなわち斜めにならず、かつホルダーに堅固に支持されることを確実にするためにさらなる時間がかかる可能性がある。円筒形感光性エレメントのサイズおよび重量に応じて、エレメントを操作して回転露光装置内に取り付けるために2人の操作者が必要な場合もある。
したがって、露光装置における状態を、円筒形状の感光性エレメントに突き当たる化学線の一貫した質を提供するように、確立しかつ維持することが困難である可能性がある。特に、直径および長さが異なるさまざまな円筒形印刷エレメントに適応し、露光装置における化学線の一貫した質を提供することは困難である可能性がある。露光からの感光性エレメントの重合の質は、化学線エネルギー、露光時間および照射線の角度によって決まる。感光性エレメントに突き当たる化学線エネルギーが低すぎる場合、材料層において、重合反応がまったく開始しない可能性があり、または十分深く発生しない可能性があり、それは、レリーフ画像の小さい隆起した印刷エレメントの形状に強い影響を与える。感光性エレメントに突き当たる化学線エネルギーが高すぎて、露光時間が非常に短くなる場合もまた、隆起した印刷エレメントの形状が粗悪である。隆起した印刷エレメントは肩部を有し、それは、平坦な印刷領域から側壁まで遷移する隆起した印刷エレメントの一部であり、それが急峻になり過ぎ、小さいドットまたはラインが十分な基礎を持たず、印刷中、容易に欠け落ちる可能性がある。
米国特許第4,323,637号明細書 米国特許第4,427,759号明細書 米国特許第5,301,610号明細書 米国特許第5,798,019号明細書 米国特許第5,916,403号明細書 米国特許第4,337,220号明細書 米国特許第4,868,090号明細書 米国特許第4,869,997号明細書 米国特許第4,871,650号明細書 米国特許第4,883,742号明細書 米国特許第6,425,327号明細書 米国特許出願公開第2002/0069777A1号明細書 欧州特許出願公開第0766142A1号明細書 独国特許第2844426号明細書 英国特許第1579817号明細書 米国特許第4,758,500号明細書 米国特許第6,773,859B2号明細書 米国特許第4,427,759号明細書 米国特許第4,460,675号明細書 国際公開第94/03838号パンフレット 国際公開第94/03839号パンフレット 米国特許第5,607,814号明細書 米国特許第5,766,819号明細書 米国特許第5,840,463号明細書 欧州特許出願公開第0891877A号明細書 米国特許第5,654,125号明細書 米国特許第5,760,880号明細書 米国特許第5,262,275号明細書 米国特許第5,719,009号明細書 米国特許第6,238,837号明細書 欧州特許出願公開第0017927号明細書 米国特許第4,806,506号明細書 米国特許出願公開第2004/0048199A1号明細書 特開昭53−008655号公報 米国特許第3,060,023号明細書 米国特許第3,264,103号明細書 米国特許第5,015,556号明細書 米国特許第5,175,072号明細書 米国特許第5,215,859号明細書 米国特許第5,279,697号明細書 米国特許第6,797,454号明細書 米国特許第5,279,697号明細書 米国特許第6,797,454号明細書 米国特許第7,422,840号明細書
したがって、関連技術の問題を克服し、円筒形状の感光性エレメント用の改良された露光装置を提供する必要がある。特に、直径および長さの異なるさまざまな円筒形状の感光性エレメントに容易に適合することができる露光装置が必要である。露光装置はまた、長さの異なる円筒形状の印刷エレメントの安全かつ迅速な位置決めを確実にするべきでもある。さらに、円筒形状の感光性エレメントの直径および長さに関わらず、その外面に突き当たる化学線の一貫したまたは実質的に一貫した強度を提供することができる露光装置が必要である。
本発明は、基部および複数の光管を備える、長手方向軸を有する円筒形印刷スリーブ用の円形露光ユニットを提供する。基部は、開放端を有しかつ実質的にスリーブ支持体の周囲に配置される円形レールを備え、スリーブ支持体は、基部の中心に配置され、かつ長手方向軸が基部に対して直交して向けられるように、印刷スリーブをその一端で支持するように構成される。底部取付具により長手方向軸に対して平行な長手方向の向きに支持される複数の光管は、管の円形壁を形成するように円形レールに沿って光管を配置する手段に固定され、配置する手段は、一端が円形レールの開放端に隣接して配置される底部レールの上に支持される。
本発明はまた、長手方向軸および外面を有する円筒形印刷スリーブを露光する方法も提供する。本方法は、開放端を備えた円形レールを有する基部の中心に配置されたスリーブ支持体の上で、印刷スリーブの一端を支持するステップと、一端が円形レールの開放端に隣接して配置されている底部レールの上に移動可能に支持された底部取付具の上で、長手方向軸に対して平行な長手方向の向きに、複数の光管を支持するステップと、取付具を、底部レールに沿ってかつ円形レールの開放端内に移動させ、それにより光管がスリーブ支持体を実質的に包囲する、ステップと、外面上に化学線を放出するように光管に通電するステップと、を含む。
本発明による円筒形印刷スリーブを露光する装置の一実施形態の正面斜視図であり、正面に装置の内部へのアクセスを可能にするドアがある、ハウジングを示している。 ハウジングが取り除かれた、円筒形印刷スリーブを露光する装置の一実施形態の、図1の切断線2−2に沿った略正面斜視図であり、円形レールを有する基部の中心に支持されている円筒形印刷スリーブと、第1位置においてかつ印刷スリーブに平行な長手方向に支持されている複数の光管と、光管を円形レールに沿って配置する手段と、を有する、露光ステーションにおける内部の一部を示す。 基部の上方のスリーブ支持体の上で円筒形印刷スリーブを回転させる手段の一実施形態を示す、露光装置の底部側の、図2の切断線3−3に沿った略斜視図である。 円筒形印刷スリーブの一端と係合して印刷スリーブを装置に取り付けるスリーブ支持体を有するスリーブ支持体アセンブリーの、図2の切断線4−4に沿った略部分断面図である。 ハウジングおよび複数の光管が取り除かれ、複数の光管を複数の円形レールのうちの1つの円形レールまで移送する手段の一実施形態を示す、図2の切断線5−5に沿った露光装置の略背面斜視図である。 複数の光管を円形レールに沿って配置する手段の一実施形態の底部の略切取かつ正面拡大斜視図であり、複数の光管が、底部レールにあり回転可能スプロケットホイールと噛合するチェーンに、移動可能に固定されている。 長手方向に支持されている複数の光管の一実施形態の底部の略切取かつ正面拡大斜視図であり、光管の各々がブラケットに取り付けられており、ブラケットが、複数の光管を円形レールに配置する手段に関連するチェーンのリンクに移動可能に固定されている。 露光ステーションにおいて第1位置から第2位置まで、複数の円形レールのうちの1つの円形レールに沿って移動する複数の光管を示す、露光装置の頂部側からの略断面図であり、各光管はチェーンによって隣接する光管に連結されている。
以下の詳細な説明を通して、図面のすべての図において同様の参照符号は同様の要素を指している。
本発明は、円筒形状の感光性エレメントを露光する装置および方法を提供する。本明細書では、円筒形状の感光性エレメントを、円筒形印刷スリーブまたは印刷スリーブと呼ぶ場合もある。本装置を、本明細書では、円形露光ユニットまたは露光装置と呼ぶ場合もある。本露光装置および方法を、円筒形印刷スリーブの像様露光、ブラケットまたは全面露光、後露光、および/または光仕上げ露光に用いることができる。本露光装置は、直径および長さの異なるさまざまな円筒形状の感光性エレメントに容易に適応することができる。本発明は、各々の内径が異なるさまざまな円筒形印刷スリーブを、同じ装置で、各径に対して特有の支持シリンダー、すなわちドラムを必要とすることなく露光する容易な方法を提供する。露光装置は、各々の長手方向軸の長さが異なるさまざまな円筒形印刷スリーブに容易に適応することができる。それは、長手方向軸の一端のみが支持されるためである。これにより、装置の工具が減少し露光方法が簡略化されるという利点が提供される。露光装置はまた、長さの異なる円筒形状の印刷エレメントの安全かつ迅速な位置決めを確実にする。本発明はまた、直径の異なる円筒形印刷スリーブからの繰返し長さが異なる円筒形印刷版を作製する容易かつ安価な方法も提供する。特定の円筒形感光性エレメントの繰返し長さは、印刷基板上で画像領域が繰り返される前の、印刷基板上の像領域の開始から終了までの距離である。繰返し長さを、円筒形印刷スリーブの外面の円周、すなわち外周(長さ)とみなすことも可能である。さらに、本露光装置は、円筒形エレメントの直径および長さに関わりなく、円筒形状の印刷スリーブの外面に付き当たる化学線の一貫したまたは実質的に一貫した強度を提供することができる。本露光装置はまた、円筒形エレメントの直径および長さに関わりなく、円筒形状の印刷スリーブの外面に突き当たる化学線の一貫したまたは実質的に一貫した形状も提供し、それにより画像の質がスリーブ間で一貫する。
本発明によれば、装置および方法は、円筒形状または実質的に円筒形状と関連する円筒形印刷スリーブを露光する。すなわち、印刷スリーブ自体の支持体が円筒形であってもよく、または印刷スリーブを、円筒形状である少なくとも1つの他の構造体とともに一まとめにしてもよい。結果としての印刷スリーブは、最終的に印刷シリンダーに取り付けられるため、支持体または構造体の形状は略円筒形である。しかしながら、印刷スリーブは、本装置および方法に動作的に関連している間、または印刷シリンダーに取り付けられていない時、円筒形でなくてもよく、または、単に実質的に円筒形状であってもよい。円筒形印刷スリーブは、支持体と、支持体の内面とは反対の支持体の上のまたは支持体に隣接した組成物層とを有している。印刷スリーブは、円筒形状支持体に隣接してまたはその上に、連続した、シームレスの、または実質的にシームレスの光重合性組成物層を有することができる。印刷スリーブはまた、プレート・オン・スリーブシステムも含むことができる。通常、プレート・オン・スリーブは、少なくとも、平面支持体、すなわちプレートの上に組成物層を有し、プレートは、円筒形状の支持体の上に取り付けられている。プレートの両端部は、スリーブに巻き付けられた時、接触または接合してもしなくてもよい。プレート・オン・スリーブはまた、2つ以上のプレートまたはプレートの一部が、スリーブ上のさまざまな間隔の位置に取り付けられる実施形態も含む。印刷スリーブとして、好ましくは、両縁部を突合せ接合することによってシリンダー内に形成される基部支持体の上に、少なくとも1つの光重合性組成物層を有する、印刷プレートまたは感光性プレートも考えられる。プレート縁部を、限定されないが融着、テーピング、縫合、締付、ホチキス留め、接着および縫製を含む任意の方法によって接合することができる。この実施形態では、基部支持体は円筒形支持体となる。上述した実施形態のいずれも、すなわち連続した印刷板またはプレート・オン・スリーブを、円筒形印刷スリーブと呼ぶことができる。円筒形印刷スリーブを、本明細書では、円筒形印刷板、円筒形状の印刷板、円筒形印刷エレメント、円筒形状の印刷エレメント、円筒形感光性エレメント、感光性エレメント、印刷スリーブまたはスリーブと呼ぶ場合もある。
円筒形印刷スリーブは管状、すなわち中空の細長い円筒であり、スリーブの中空内を走る長手方向軸に沿って取り出される軸方向長さを有している。円筒形上の印刷スリーブの軸方向長さを、本明細書ではスリーブの幅と呼ぶ場合もある。印刷スリーブは、第1端部と第1端部の反対側の第2端部とを有し、それらの間の距離が軸方向長さを確定する。第1端部および第2端部は各々、側縁を有しており、その厚さは、感光性組成物層および支持体ならびに任意の介在層の厚さの合計であるかまたは実質的に合計である。印刷スリーブはまた、内径を有する、ほとんどの実施形態では支持体である内面と、支持体に対向する外面とを有している。印刷スリーブの外面は、印刷スリーブの外径を確定する。印刷スリーブの外面の周囲の長さを、繰返し長さと呼ぶ場合もある。いくつかの実施形態では、本露光装置で用いられる印刷スリーブの内径は、5cmから50cmである。他の実施形態では、印刷スリーブの内径は10cmから30cmである。いつかの実施形態では、本装置において露光される印刷スリーブは、繰返し長さが約25cmから約125cmであってもよい。他の実施形態では、印刷スリーブの繰返し長さは30cmから100cmである。
円筒形印刷スリーブは、未硬化状態、硬化状態または部分的硬化状態であり得る組成物層を有している。いくつかの実施形態では、円筒形印刷スリーブは化学線に反応する、すなわち感光性の組成物層を含み、したがって、印刷スリーブの組成物層は、本発明によって露光される前、未硬化であるかまたは架橋されていない。いくつかの実施形態では、円筒形印刷スリーブは、像様露光であるように感光性組成物層の露光に対しその外面にマスクを有していてもよい。他の実施形態では、円筒形印刷スリーブは、本装置において感光性組成物層を全体的に硬化させまたは架橋するように露光されるブラケットであってもよい。全体的に硬化した印刷スリーブを、後に、印刷に好適なレリーフ面を形成するように彫刻してもよい。他の実施形態では、化学線に露光されしたがって硬化し、すなわち光硬化しまたは架橋された感光性組成物層から形成されたレリーフ面を光仕上げまたは非粘着化するように、本装置において、円筒形印刷スリーブのレリーフ面を露光してもよい。さらに他の実施形態では、円筒形印刷スリーブは、化学線に露光され実質的に硬化するが、依然として化学線に反応する組成物の層から形成されたレリーフ面を有し、したがって、円筒形印刷スリーブを、本装置により、レリーフ面の硬化すなわち架橋を完了するように化学線に露光してもよく、それを後露光とも呼ぶ場合がある。
図1は、本発明による円筒形印刷スリーブ5を露光する装置10を示す。露光装置10は、ハウジング12を有し、その正面には、装置の内部18へのアクセスを可能にするドア15がある。操作者は、内部18にアクセスし、露光の前に印刷スリーブをスリーブ支持体22に取り付けて、露光後に印刷スリーブを取り外すことによって、印刷スリーブ5を露光ステーション20に配置する。少なくとも、露光ステーション20において印刷スリーブ5を化学光に露光するように複数の光管24のうちの1つまたは複数の光管23が通電された時、ドア15が閉鎖される。ハウジング12またはドア15は、露光装置10の動作を見るための1つまたは複数の窓25を有していてもよい。露光装置10は、露光される印刷スリーブ5に関する情報を入力し、その動作を監視し制御するための、ディスプレイおよび一続きのセレクタを有する制御パネル26を有している。
図2では、露光装置10のハウジング12を取り除くことにより、内部18の一部が示されている。そこには、円筒形印刷スリーブ5がスリーブ支持体アセンブリー28のスリーブ支持体22に取り付けられている露光ステーション20と、露光ステーションに隣接した第1位置30にある複数の光管24と、がある。装置10は、底部側33に基部32と、頂部側35において基部の反対側に配置された頂部34と、を有している。露光ステーション20は、ハウジング12の内部18の基部32と頂部34との間の位置にある。基部32および頂部34は、印刷スリーブ5の軸方向長さと、印刷スリーブのスリーブ支持体22への取付けおよびそこからの取外しと、に適応するのに十分な間隔で分離されている。図示する実施形態では、基部32および頂部34は、各々、頂部34を基部32に連結する装置10のフレーム36に取り付けられている。
図2〜図6に示すように、装置10は、円筒形印刷スリーブ5をその一端5aで支持するスリーブ支持体アセンブリー28のスリーブ支持体22と、第1位置30においてかつ長手方向の向きに支持されている複数の光管24と、複数の同心円形レール42の円形レール40に沿って光管24を配置する手段38と、を有している。スリーブ支持体22は、複数の同心円形レール42を有する基部32に隣接して、複数の同心円形レールに対して中心になるように配置されている。頂部34は、基部32の複数の同心円形レール42に対応し、かつ基部32の同心円形レール42に面するように向けられている、複数の同心円形レール43(想像線で示す)を有している。特に示さない限り、複数の同心円形レール42を含む基部32の説明は、頂部34においてそのまま当てはまる。簡略化のために、複数の同心円形レールを、複数の同心レールまたは複数の円形レールと呼ぶ場合がある。複数の光管24を、第1位置30から、露光位置45と呼ぶ場合もある第2位置45まで、基部32の同心レールのうちの任意の1つと頂部34の対応する同心レール44とに沿って、配置することができる。複数の光管24を複数の円形レール42のうちの任意の同心レール40に配置する手段38により、本装置は、露光されている印刷スリーブの直径とは無関係に、印刷スリーブ5の外面5eと光管23の各々との間の間隔を一定にまたは実質的に一定に維持することができる。
基部32の複数の同心レール42の各同心レール40は、ほぼ円形のレール40であり、複数の光管24の前端48に対し、円形レール40に入るかまたはそこから出るようにアクセスを提供する開放端46を有している。頂部34の複数の円形レール43の各同心レール44は、ほぼ円形のレール44であり、複数の光管24の前端48に対し、円形レール44に入るかまたはそこから出るようにアクセスを提供する開放端47を有している。複数の同心レール42、43のうちの1つのレールを、同心レール40、44または円形レール40、44と呼ぶ場合もある。円形レール40、44は、スリーブ支持体を中心に完全に円形経路を形成する必要はないことが理解されるべきである。円形レール40、44の各々は、開放端46、47から測定して約90度から約360度までの、スリーブ支持体22を実質的に包囲する弧を形成する。図示する実施形態では、複数の同心レール42、43の円形レール40、44の各々の弧は、開放端46、47から測定して約270度である。この実施形態では、基部32は、複数の同心レール42を含まない領域に凹部50を有している。凹部50は、レール52に対し、複数の光管24の前端48を複数の同心レール42の円形レール40の開放端46に配置するためのアクセスを提供する。頂部34は、複数の同心レール43を含まない領域において凹部54を有している。凹部54は、レール55に対し、複数の光管24の前端48を複数の同心レール43の円形レール44の開放端47に配置するためのアクセスを提供する。円形レール40、44の各々の弧が約270度から約360度である別の実施形態では、円形レール40、44の開放端46、47に対しアクセスを得るために、複数の光管24に対して基部32および頂部34に別個の経路が存在してもよい。図示する実施形態では、円形レール40、44の各々は、基部32(および頂部34)内に窪みを形成するかまたはその面の内側にある、溝を形成する。他の実施形態では、円形レール40、44の各々は、基部32(または頂部34)の面に対して外側であるリブまたは軌道であってもよい。
図2〜図5に示すように、スリーブ支持体アセンブリー28は、スリーブ支持体22とスリーブ支持体を回転させる手段56とを有している。印刷スリーブ5は、少なくとも露光中に回転することにより、印刷スリーブを包囲する複数の光管24から放出される化学線が、印刷スリーブ5の外面に全体的に均一にまたは実質的に均一に突き当たることができることを確実にする。一実施形態では、スリーブ支持体22は、シャフト60の第1端60aと係合する通路59を有するプラットフォーム58を有している。印刷スリーブ5の一端5aは、印刷スリーブが装置10に取り付けられた時にプラットフォーム58と嵌合する。一実施形態では、スリーブ支持体22、特にプラットフォーム58は、内径および/または厚さの異なるさまざまな印刷スリーブ5の取付けおよび支持に適切に適合することを可能にするために、交換可能である。プラットフォーム58を、スリーブホルダ58と呼ぶ場合もある。シャフト60の第1端60aの近くに板部材61があり、それはシャフトに対して直交して固定されており、それによって、印刷スリーブ5がプラットフォーム上の適所にある時、プラットフォーム58は、プラットフォームをシャフト上に保持するためにシャフトの第1端の一部が十分プラットフォームの通路59内に延在して、板部材61の上に位置することができる。一実施形態では、プラットフォーム58は、シャフト60から取外し可能であり、本装置において、直径および/または厚さの異なる印刷スリーブ5の露光に適合するための必要に応じて、別のプラットフォームと交換される。いくつかの実施形態では、シャフトの回転が、印刷スリーブ5を支持するプラットフォームを回転させるためにより容易に伝達するように、プラットフォームと板部材との間に十分な摩擦を発生させるために、板部材61に、または板部材61とプラットフォーム58との間に、Oリングが取り付けられている。他の実施形態では、板部材61はプラットフォーム58に隣接する面を有し、それは、シャフトにおける板部材の回転運動を、印刷スリーブ5を支持するプラットフォームに伝達するために、プラットフォームと板部材との間に摩擦を発生させるように、十分凹凸が付されている。
プラットフォーム58は、肩部64の上方に隆起する円筒形状の帯部62を有している。隆起帯部62は、肩部64に対して垂直な外周面65を有している。帯部62の外面65は、平滑であってもよくまたは凹凸が付されていてもよい。いくつかの実施形態では、帯部62の外面65は、凹凸が付されており、粗化されているかまたはローレット切りされていてもよく、または溝を有していてもよく、または溝のパターンを有していてもよい。隆起帯部62は、外径が印刷スリーブ5の内径に対応しており、それにより、印刷スリーブ5がスリーブ支持体22の上に配置された時、印刷スリーブ5の一端5aが隆起帯部62と嵌合する。肩部64は、隆起帯部62の外面65から最外縁まで測定した場合の深さが、印刷スリーブ5の端部5aの側縁を支持し、かつ印刷スリーブをその長手方向軸がプラットフォーム58上に垂直の向きであるように保持するために十分な深さである。ほとんどの実施形態では、肩部64の深さは、少なくとも、印刷スリーブ5の側縁の全厚さと同じである。印刷スリーブ5がスリーブ支持体22に取り付けられた時、印刷スリーブ5の第1端5aは、プラットフォーム58の肩部64の上に位置するように、滑り嵌合で隆起帯部62と嵌合する。本露光装置10は、各々隆起帯部62の直径および/または肩部64と深さが異なる、2つ以上の独立したプラットフォーム58を有していてもよく、それらは、直径および/または厚さの異なるさまざまな印刷スリーブ5を補足しかつそれらの露光に適応するために、スリーブ支持体アセンブリー28において交換可能である。
任意に、露光の前に、スリーブ支持体22のプラットフォーム58に嵌合する印刷スリーブの端部5aと反対側の、印刷スリーブ5の第2端5bに、端部カバー63を配置してもよい。ほとんどの実施形態では、端部カバー63は、印刷スリーブ5の第2端5bに配置される。端部カバー63は、化学線、たとえば紫外線が、印刷スリーブ5の内部、すなわち中空空間に入ること(内部から印刷スリーブの制御されない重合をもたらす可能性がある)、および印刷スリーブの第2端において縁を露光することを防止する。いくつかの実施形態では、任意の端部カバーは、上述したようにスリーブ支持体22のプラットフォーム58と同じかまたは類似していてもよく、同じかまたは同様の隆起帯部62および肩部64を有していてもよい。いくつかの実施形態では、端部カバー63は、スリーブ支持体22のプラットフォーム58と少なくとも同じ直径および/または肩部深さを有する。他の実施形態では、端部カバーは、印刷スリーブ5上に位置しその側縁を覆うディスクまたは蓋であってもよい。
スリーブ支持体アセンブリー28のシャフト60は、基部32に取り付けられている軸受ハウジング66を通って、かつ軸受ハウジング66に位置合せされる基部の通路67を通って延在するように、十分長い。軸受ハウジング66は、1つまたは複数の軸受を有しており、それによってシャフト60がハウジング内で回転することができる。軸受および軸受ハウジングは、その組合せが回転するシャフト60に対して支持を提供することができるのであれば限定されない。いくつかの実施形態では、軸受ハウジング66はジャーナル軸受である。いくつかの実施形態では、板部材61は、プラットフォーム58に取り付けられた時に印刷スリーブ5の第1端5aが、複数の光管24の最下端の約15cm上方であるように、シャフト60上に位置する。いくつかの実施形態では、印刷スリーブ5の軸方向長さは、複数の光管24の長さに対して中心に配置されない。いくつかの実施形態では、印刷スリーブ5の軸方向長さは、印刷スリーブがプラットフォーム58に取り付けられた時、複数の光管24の長さの中心に、または実質的に中心に配置される。
図示する実施形態では、スリーブ支持体22を回転させる手段56は、第1つば付きプーリー69aに結合された第1モーター68を有している。基部32の、複数の同心レール42の反対側に、第2つば付きプーリー69bが位置しており、軸受ハウジング66の下で基部の通路67に位置合せされている。シャフト60の第2端60bは、第2プーリーのつばの止めねじにより第2つば付きプーリー69bに結合されている。駆動ベルト70が、第1つば付きプーリー69aおよび第2つば付きプーリー69bに巻き付いている。スリーブ支持体22に取り付けられた印刷スリーブ5を回転させるために、第1モーター68が通電され、第1つば付きプーリー69aを回転させ、駆動ベルト70を移動させることにより、シャフト60に係合している第2つば付きプーリー69bを回転させる。ほとんどの実施形態では、印刷スリーブ5は、複数の光管24が所定の円形レールに配置された後、スリーブ支持体アセンブリー28のスリーブ支持体22上で回転する。スリーブ支持体22を回転させる手段56は、図示する実施形態に限定されない。スリーブ支持体を回転させる手段の代替実施形態は、当業者が対応できる範囲内にあり、限定されないが、直接駆動およびチェーンギアの使用を含むことができる。スリーブ支持体22上における印刷スリーブ5の回転の速度は、特に限定されない。いくつかの実施形態では、印刷スリーブ5は、1〜15回転/分で回転する。ほとんどの実施形態では、印刷スリーブ5は、約5回転/分で回転する。
図2に示すように、複数の光管24は第1位置30にあり、それは、ホーム位置30と呼ぶ場合もある。図示する実施形態では、ホーム位置30にある複数の光管24は、基部32および頂部34からの複数の同心レール40、42に隣接しかつそこから延在する光管の実質的平面壁を形成する。複数の光管24が、ホーム位置30において実質的平面壁を形成する必要がなく、たとえば、ホーム位置において円形壁、弧を形成する壁、またはさらには螺旋状壁を形成することができる、代替実施形態が考えられる。複数の光管24の各光管23は、長手方向軸を有している。少なくとも露光位置45において、複数の光管24は長手方向の向きに支持されており、そこでは、光管の長手方向軸は、印刷スリーブ5(スリーブ支持体上の適所にある)の長手方向軸に対して平行であるかまたは実質的に平行である。図2、図6および図7に示す実施形態では、複数の光管24を配置する手段38の一実施形態は、チェーン駆動アセンブリー71を用いて、複数の光管24を、第1位置、すなわちホーム位置30から第2位置、すなわち露光位置45まで、かつ任意に戻るように移動させる。露光位置45において、複数の光管24は、円形レール40、44のうちの1つに位置して、印刷スリーブ5を実質的に包囲する光管のほぼ円形の壁を形成する。
光管アセンブリー72では、複数の光管24の各光管23は、底部端74aおよび頂部端74bを有するブラケット74において2つのソケット73の間に取り付けられる。ブラケット74の底部端74aは、少なくとも1つのピン76と嵌合する少なくとも1つの穴75aを有しており、ピン76は、チェーン駆動アセンブリー71の第1チェーン78の1つのリンク77を隣接するリンクに固定している。同様に、但し図示しないが、ブラケット74の頂部端もまた、少なくとも1つのピンと嵌合する少なくとも1つの穴を有しており、ピンは、チェーン駆動アセンブリー71の第2チェーンの1つのリンクを隣接するリンクに固定している。第1チェーン78のピン76と第2チェーン81のピン79とは、ともに、長さがリンク77、80を超えて上方にかつ下方に延在する部分を有している。ピン76、79の延在部分は、穴75a、75bと嵌合する。複数の光管アセンブリー72の各々のブラケット74は、ブラケットの各端部74a、74bにおける少なくとも1つの穴75a、75bを、ブラケットの底部端および頂部端において少なくとも1つの延在ピン76、79に嵌合させることにより、第1チェーン78および第2チェーン81に沿って適切に隔置される。それにより、光管23の各々を、印刷スリーブ5の長手方向軸に対して平行な向きに維持することができ、かつそのそれぞれのブラケット74における光管23の各々を、隣接するブラケットと結合することなく、円形レール40、44の任意の1つに沿って、印刷スリーブ5の外面5eに向かって向けることができる。したがって、第1チェーン78のリンク77は、ブラケットの底部端74aに移動可能に固定され、第2チェーン81のリンク80は、ブラケットの頂部端74bに移動可能に固定される。いくつかの実施形態では、複数の光管24は、5〜50個の光管アセンブリー72を有し、各光管23は、別個のブラケット74に個々に取り付けられ、互いに隣接して位置合せされる。一実施形態では、複数の光管24は、少なくとも22個の光管アセンブリー72を有し、各光管23は、別個のブラケット74に個々に取り付けられ、互いに隣接して位置合せされる。
一実施形態では、複数の光管24を配置する手段38は、底部レール52によって支持される第1チェーン78と、第1チェーン78を底部レールに沿って、かつ複数の同心レール42の円形レール40のうちの1つの開放端46内に移動させる手段82と、を有している。底部レール52は、基部32の複数の同心レール42の開放端46に隣接する第1端52aと、装置10のフレーム36に枢支取付される、第1端52aと反対の第2端52bとを有している。第1チェーン78のリンク77を固定するピン76はまた、リンクの下方にも延在する。第1チェーン78のリンク77および下方に延在するピン76は、底部レール52の軌道84の溝83内に位置する。装置10の頂部側35における頂部レール55および第2チェーン81は、装置10の底部側33の底部レール52および第1チェーン78と本質的に同じである。複数の光管24を配置する手段38は、頂部レール55によって支持される第2チェーン81をさらに有することができる。頂部レール55は、頂部34の複数の同心レール43の開放端47に隣接する第1端55aと、装置10のフレーム36に枢支取付される、第1端55aと反対の第2端55bとを有している。第2チェーン81のリンク80を固定するピン79は、リンクから上方に延在し、それにより、リンクおよび上方に延在するピンは、頂部レール55の軌道(図示せず)の溝85内にある。図示する実施形態では、底部レール52は、第1位置30において複数の光管24の位置または位置合せを維持するために必要な長さに沿って軌道84を支持する、レールフレーム84aも有している。レールフレーム84aは、軌道の、チェーンリンク77がある溝83を有する側を除き、軌道84を本質的に封止する。軌道84およびレールフレーム84aを、所望の機能を提供するのに好適な任意の材料から構成することができる。一実施形態では、軌道84は、ナイロン等のプラスチックであり、レールフレーム84aは金属である。同様に、頂部レール55は、底部レール52と同様に構成されたレールフレーム(図示せず)とともに、軌道(図示せず)に溝85を有している。底部レール52および頂部レール55の各々は、レールの第1端52a、55aと第2端52b、55bとの間に位置する、レール52、55の側部を通して溝83、85まで、すなわち、レールフレーム84aおよび軌道84の一部を通して、溝穴88を有している。
チェーンをレールに沿って移動させる手段82は、第2モーター90を有しており、それは、溝内のチェーンと係合する少なくとも1つのスプロケットホイール94aが取り付けられている、回転可能ロッド92に結合されている。一実施形態では、歯95aを有する底部スプロケットホイール94aが、ロッド92の第1端92aに取り付けられており、それにより、底部スプロケットホイールが底部レール52の溝穴88と整列し、底部スプロケットホイール94aの少なくとも一部が、スプロケットホイールの歯95aが溝83にある第1チェーン78のリンク77と噛合または係合するために十分、溝穴88内に引っ込んでいる。底部スプロケットホイール94aの歯95aが、溝83内の第1チェーン78のリンク77と係合することにより、第1チェーンが底部レール52に沿って移動する。図示する実施形態では、回転可能ロッド92は、底部レール52と頂部レール55との間に延在する。歯95bを有する頂部スプロケットホイール94bが、ロッド90の第1端92aと反対の第2端92bに取り付けられており、それにより、頂部スプロケットホイール94bは、頂部レール55の溝穴(図示せず)と位置合せされ、頂部スプロケットホイール94bの少なくとも一部は、スプロケットホイール94bの歯が、溝内にある第2チェーン81のリンク80と噛合または係合するために、十分に溝穴内に引っ込んでいる。頂部スプロケットホイール94bの歯95bが溝85内の第1チェーン81のリンク80と係合することにより、第2チェーン81が頂部レール55に沿って移動する。回転ロッド90上の底部スプロケットホイールイ94aおよび頂部スプロケットホイール94bが同時に回転することにより、第1チェーン78が底部レール52に沿って移動し、第2チェーン81が頂部レール55に沿って移動する。それにより、複数の光管24が、1つの位置から別の位置に移動する間に、レール52、55に対して直交しかつ長手方向の向きに維持される。スプロケットホイール94a、94bは、ロッド90上で、一方向、たとえば左回りに回転し、それにより、複数の光管24に連結しているチェーン78、81をホーム位置30から露光位置45まで移動させる。ロッド90上のスプロケットホイール94a、94bの回転の方向は、たとえば右回り方向に反転し、それにより、複数の光管24に連結しているチェーン78、81が露光位置45からホーム位置30まで移動する。溝穴88は、複数の光管24の位置とは無関係に、チェーン78、81が常にそれぞれのスプロケットホイール94a、94bの歯95a、95bによって係合されることを確実にする位置で、底部レール52の第1端52aと第2端52bとの間に位置している(同様に、溝穴は、頂部レール55の第1端55aと第2端55bとの間に位置する)。
動作の一実施形態では、チェーン78(および81)を移動させる手段82の第2モーター90に通電することにより、ロッド90が回転し、それにより、底部スプロケットホイール94aおよび頂部スプロケットホイール94bが、複数の光管24をホーム位置30から露光位置45まで配置する方向に回転する。底部スプロケットホイール94aおよび頂部スプロケットホイール94bが回転するに従い、それらスプロケットホイールの歯95a、95bが、第1チェーン78および第2チェーン81のリンク77、80とそれぞれ係合し、それにより、チェーンがそれぞれのレール52、55に沿って移動し、複数の光管24が適所まで移動する。底部レール52の第1端52aが基部32の円形レール40の開放端46に位置合せされ、頂部レール55の第1端55aが、頂部34の対応する円形レール44の開放端47と位置合せされるため、第1チェーン78は、底部レール52の溝83に沿って、基部32の1つの円形レール40内に移動し、第2チェーン81は、頂部レール55の溝85に沿って頂部34の円形レール44内に移動し、それによって複数の光管24を円形レール40、44に沿って配置する。第1チェーン78および第2チェーン81は、複数の光管24の前端48が円形レール40、44の弧の端部に達して、基部32と頂部34との間に光管の円形またはほぼ円形の壁(実質的に印刷スリーブ5を包囲している)を形成するまで、それぞれの円形レール40、44を横断する。複数の光管24の前端48は、複数の光管の後端49と接触するかまたは当接する必要はない。図8において、複数の光管24は、底部レール52から円形レール40に沿って(かつ、図示しないが、頂部レール55から円形レール44に沿って)位置決めしながら、ホーム位置30から露光位置45まで移動している。ほとんどの実施形態では、チェーン駆動アセンブリー71における光管アセンブリー72の各々に対し、複数の光管24は、ブラケット74の底部端74aおよび頂部端74bの両方を係合させることによって、円形レール40、44のうちの1つに沿って配置されるが、複数の光管のブラケットの一端または他端、すなわち、光管アセンブリーのブラケットの底部端または頂部端のみが、たとえばチェーン駆動装置によって係合され、印刷スリーブ5を包囲する円形またはほぼ円形の壁を形成するように光管を配置する、別の実施形態も考えられる。
いくつかの実施形態では、複数の光管24のすべてまたは実質的にすべてが、露光位置45において円形レール40、41のうちの1つに位置することができる。他の実施形態、特に、円形レール40、44の直径が小さい実施形態では、露光位置45において、複数の光管24のすべての光管が所定の円形レール40、44になくてもよく、円形レールに配置されない残りの光管は、ホーム位置に関連するレール、すなわち底部レール52および頂部レール55に残る。露光装置の任意の1つの実施形態では、円形レールの1つに、複数の光管24のうちの7〜22個の光管があってもよい。両方の実施形態において、複数の光管のうちの所定の円形レールにある複数の光管は、実質的に印刷スリーブ5を包囲する。複数の光管24のすべての光管が所定の円形レールにある実施形態では、複数の光管24の前端48と複数の光管の後端49との間に間隙(図示せず)が形成される。複数の光管のうち所定の円形レールに位置しないものもある実施形態では、複数の光管の前端48と底部(および頂部)レールに残っている光管から形成される壁との間に、間隙(図示せず)が形成される。
上述したチェーン駆動アセンブリー71の代りに、ホーム位置30に関連する底部レール52(および頂部レール55)から円形レール40(および円形レール44)まで、複数の光管24を配置する手段38の代替実施形態も考えられ、かつ本発明により包含される。1つの代替実施形態では、複数の光管のうちの光管の各々に対するブラケットの端部が、チェーンの代りにばね鋼帯またはベルトに結合される。レールの開放端では、余分なベルトがロールを形成することができ、それを、移動、すなわち押出または引張動作により移動させて、複数の光管に結合されたベルトを所望の位置に配置することができる。別の代替実施形態では、複数の光管のブラケット端が、チェーンの代りに屈曲可能なプラスチックまたはゴム製ストリップに結合される。別の代替実施形態では、複数の光管のブラケット端が、チェーンの代りに歯付きベルト(開放端を有する)に結合される。駆動ギアを用いて、歯付きベルト、または屈曲可能なプラスチックまたはゴム製ストリップ、あるいはばね鋼ベルトまたはロールに直接係合し、複数の光管に結合されたベルトまたはストリップを移動させることができる。ベルトまたはストリップは、駆動ギアが直接係合するようにその長さに沿って一連の溝穴または穴あるいは切欠きを有する。駆動ローラーを用いて、ベルトまたはストリップを直接押圧することにより移動させることも考えられる。別の代替実施形態では、ベルト、ストリップまたはチェーンを移動させる機構は、モーター、水圧または空気圧によって駆動することができるプッシュアームアセンブリーである。
露光装置10は、複数の同心レール42(43)の1つの円形レール40(44)の開放端46(47)に複数の光管24を移送する手段98も有している。複数の光管24を移送する手段98は、あり得る複数の同心レール42から1つの円形レール46を選択し、それにより、複数の光管24を露光位置45において印刷スリーブ5に対して適切に配置することができるようにする。また、1つの円形レール40の開放端46に複数の光管24を移送することにより、配置する手段38は、複数の光管24をホーム位置30から露光位置45に(または露光位置からホーム位置に)適切に配置することができる。ほとんどの実施形態において、印刷スリーブ5の直径により、本質的に、特定の円形レール40の選択が確定され、それにより、印刷スリーブ5と包囲する光管24との間の間隔が、露光されている印刷スリーブの直径とは無関係に、同じかまたは実質的に同じに維持される。印刷スリーブ5の外面5eと、印刷スリーブを実質的に包囲する複数の光管24のうちの複数の光管との間の間隔が一定であることにより、露光、すなわち印刷スリーブに突き当たる照射線の強度および露光時間を印刷スリーブ間で一貫させることができ、それにより、結果としての印刷スリーブに高品質なレリーフ構造がもたらされる。他の実施形態では、印刷スリーブの外面と光管との間隔を、第1径の印刷スリーブと第1径と異なる第2径の印刷スリーブとの間で維持する必要はない。
ほとんどの実施形態では、複数の光管24を移送する手段98は、底部レール55の第1端52aを、基部32の複数の同心レール42のうちの1つの円形レール40の開放端46まで移動させ、上部レール55の第1端55aを、頂部34の複数の同心レール43のうちの1つの円形レール44の開放端47まで移動させる。ほとんどの実施形態では、底部レール55の第1端52aは、基部32の複数の同心レール42の開放端46に対して直交する経路に沿って移動し、頂部レール55の第1端55aは、頂部34の複数の同心レール43の開放端47に対して直交する経路に沿って移動する。頂部34の1つの円形レール44は、基部32の1つの円形レール40に対応する。いくつかの実施形態では、移送する手段98は、レール52、55を、複数の同心レール42、43からずれた位置から、円形レール40、44のうちの1つの開放端46、47まで移動させる。いくつかの実施形態では、移送する手段98は、レール52、55を、基部32および頂部34からずれた位置から、円形レール40、44のうちの1つの開放端46、47まで移動させる。ほとんどの実施形態では、移送する手段98は、底部レール52(および頂部レール55)を、1つの円形レール40の開放端46(47)から複数の同心レール42(43)のうちの別の円形レールの開放端まで移動させる。
図2、図3および図5に示すように、複数の光管24を1つの円形レール40の開放端46まで移送する手段98に対する移送アセンブリー99の一実施形態は、搬送チェーン105によって底部スピンドル102および頂部スピンドル103に結合された第3モーター101を有している。底部スピンドル102および頂部スピンドル103を、本明細書では底部ねじ軸102および頂部ねじ軸103と呼ぶ場合もある。底部スピンドル102およびその底部レール52への結合は、頂部スピンドルおよび頂部レール55にそのままあてはまる。底部スピンドル102の一端には、搬送チェーン105のリンクと係合する歯付きスプロケット108が取り付けられている。底部スピンドル102は、フレーム36に固定されたブロック109に、基部32の凹部50に隣接して取り付けられている。図示する実施形態では、底部スピンドル102は、底部スピンドルに取り付けられた底部搬送ブロック110のねじ穴と係合するねじ面を有している。同様に、装置10の頂部側35において、頂部スピンドル103は、搬送チェーン105のリンクと係合する歯付きスプロケット112を有し、フレーム36に固定されたブロック109に、頂部34の凹部54に隣接して取り付けられている。頂部スピンドル103は、頂部スピンドルに取り付けられた頂部搬送ブロック(図示せず)のねじ穴と係合するねじ面を有している。任意の好適な手段により、底部搬送ブロック110を底部レール52に取り付けることができ、頂部搬送ブロックを頂部レール55に取り付けることができる。一実施形態では、レール52、55を、たとえばねじによって搬送ブロック110に直接取り付けることができる。別の実施形態では、レール52、55を、それぞれの搬送ブロックおよびレールにボルト留めされたブラケット部材により、搬送ブロック110に取り付けることができる。底部スピンドル102および頂部スピンドル103の回転は、搬送チェーン105を介して同期する。スピンドル102、103は、必要に応じて(スピンドルのねじ切りの向きに)右回りにかつ左回りに回転することにより、底部レール52の第1端52aおよび頂部レール55の第1端55aを、所望のまたは所定の円形レール40、44の開放端46、47に達するために好適な方向に、凹部50、54に沿って移動させることができる。底部レール52の第2端52bおよび頂部レール55の第2端55bは、各々フレーム36に枢支連結されており、それにより、各レール52、55の第1端52a、55aは、レール52、55を結合することなく、凹部50、54にわたって移動するために十分な自由を有する。底部レール52の第1端52aが円形レール40の開放端46に隣接しており、頂部レール55の第1端55aが円形レール44の開放端47に隣接しているため、底部レール52の第1端52aおよび頂部レール55の第1端55aは、スピンドル102、103が回転する時、それらのそれぞれの円形レール40、44の開放端46、47に対して直交する経路に沿って移動する。底部レールおよび頂部レールの各々の第2端が、装置のフレームに枢支連結されず、代りに、レールの第2端が、レールの前端と移動するように取り付けられることが可能であり、すなわち、両レールの全長が前端の円形レールへの移送と平行して移動する代替実施形態も考えられる。この実施形態では、レールの第2端を、別のスピンドルに、前端と同じかまたは同様の方法で、または他のこうした機構で取り付けて、第1端とともに移動するように同期させることができる。
動作時、底部ねじ式スピンドル102上の底部レール52の第1端52aと頂部ねじ式スピンドル103上の頂部レール55の第1端55aとを移動させることにより、複数の光管24を、複数の同心レール42、43の所定の円形レール40、44の開放端46、47まで移送する。第3モーター101に通電することにより、搬送チェーン105が回転する。底部スピンドル102の歯付きスプロケット108および頂部スピンドル103の歯付きスプロケット112が、搬送チェーン105のリンクと噛合し、それにより底部スピンドル102および頂部スピンドル103が回転する。底部スピンドル102および頂部スピンドル103の回転により、それぞれの搬送ブロック110、111がそのスピンドルに沿って移動し、底部レール52および頂部レール55が基部32および頂部34の凹部50、54に沿って移送される。スピンドル102、103が回転すると、第1端52a、55aが所定の円形レール40、44の開放端46、47に位置するまで、底部レール52の第1端52aが、基部32の複数の同心レール42の開放端46に対して直交する経路に沿って移動または摺動し、頂部レール55の第1端55aが、頂部34の複数の同心レール43の開放端に対して直交する経路に沿って移動または摺動する。底部レール52の第1端52aが、基部32の円形レール40の開放端46に隣接すると、底部レール52の軌道84の溝83が、基部32の円形レール40(の溝)と整列する。同様に、装置10の頂部側35において、頂部レール55の第1端55aが頂部34の円形レール44の開放端47に隣接すると、頂部レール55の軌道の溝85は、頂部34の対応する円形レール44(の溝)と整列する。
移送アセンブリー99の代替実施形態では、複数の光管を1つの円形レールの開放端まで移送する手段98は、ステッピングモーターまたはサーボモーター等の位置決めモーターを有することができ、それは、複数の円形レールの各円形レールに対し、底部レールおよび/または頂部レールの第1端の位置を確定することができる。この実施形態では、搬送モーターおよび搬送チェーンの代りに、底部スピンドルおよび頂部スピンドルの回転と同期するステッピングモーターまたはサーボモーターを使用することができる。タイミングベルト、ギア駆動装置およびリンク機構の使用を含む、底部スピンドルの頂部スピンドルに対する運動を同期させる他の実施形態も考えられる。
露光装置の底部レールおよび頂部レールの各々に沿ってまたは隣接して、1つまたは複数のセンサーを取り付けることにより、レールの位置を確定することができ、かつ/または光管アセンブリーの1つまたは複数の構成部品において、複数の光管の位置を確定することができる。一実施形態では、露光位置において最後に円形レールに入る光管のブラケットに、コードセンサーのコードが接続される。コードセンサーのコードが、複数の光管の移動によって伸長または収縮すると、センサーが光管の位置を確定し、本装置に関連するコンピューターにモーターを制御するようにフィードバックを提供する。別の実施形態では、コードセンサーのコードは底部レールの前端に接続される。コードセンサーのコードが、凹部に沿ったレールの前端の移動によって伸長または収縮すると、センサーは、円形レールの開放端に対する前端の位置を確定し、搬送アセンブリーの第3モーターを制御するようにコンピューターにフィードバックを提供する。本装置において1つまたは複数のセンサーを用いることにより、印刷スリーブを検出し、かつ/または外径および/または印刷スリーブの外面から基準位置まで(または複数の光管のうちの1つまたは複数まで)の間隔を確定することも可能である。1つまたは複数のセンサーを用いて、本露光装置の内部環境における1つまたは複数の位置の温度を確定し、かつ/または複数の光管のうちの1つまたは複数の光管の温度を確定することもことも可能である。使用されるセンサーのタイプは限定されず、たとえば、コードセンサー、赤外線センサー、超音波センサー、光バリアーセンサー、機械スイッチセンサー、およびレーザーまたはレーザービーム光バリアーを用いる三角測量センサーを含むことができる。
複数の光管24は、複数の光管アセンブリー72から構成されており、その各々が、ブラケット74内で2つのソケット73の間に取り付けられた光管23を有している。本明細書では、光管23をランプ23と呼ぶ場合もある。光管またはランプ23は、化学線と呼ぶことが多い、印刷スリーブ上の感光性組成物の光反応に必要な波長または波長範囲の照射線を放出する。各光管アセンブリー72は、さらに、少なくとも、ランプを始動させるのに必要な電圧を提供するようにバラストを有しており、それを用いて、ランプを流れる電流を安定化しまたは維持することも可能である。バラストのタイプは限定されないが、たとえば、電子および電磁を含むことができる。ほとんどの実施形態では、バラストは電子バラストである。任意に、各光管アセンブリーは、ランプのコイルを予熱する変圧器を有していてもよい。一実施形態では、変圧器は、ブラケットの、光管の反対側、すなわちブラケットの背面に取り付けられ、ソケットに接続される。バラストは、ランプを始動させるためにかつランプの動作のために用いられる。任意の変圧器によってランプのコイルを予熱することにより、通常、ランプの動作寿命が延長し、すなわち、ランプが所望の照射線出力を提供する時間が延長される。バラストによっては、変圧器の機能を提供してコイルを予熱するものもある。
露光装置10の一実施形態では、複数の光管24の各ランプ23または光管は、同じかまたは実質的に同じ波長または波長範囲の照射線を放出することができる。この実施形態では、たとえば、複数の光管の各ランプは、310〜400nmの範囲の波長の紫外線(紫外線A放射(UV−A)と呼ばれる場合もある)を放出してもよい。この実施形態は、印刷スリーブを(一体化マスクを介して)主露光するのに特に有用であり、光重合プロセスを完了するために(レリーフが形成された後)後露光するのにも有用であり得る。露光装置の代替実施形態では、複数の光管は少なくとも2つのタイプのランプを有することができ、各タイプのランプが、異なる波長または波長範囲の照射線を放出する。この代替実施形態では、たとえば、複数の光管の1つのタイプのランプが、310〜400nmの範囲の波長の紫外線(UV−A)を放出してもよく、複数の光管の別のタイプのランプが、200〜約300nmの範囲の波長の紫外線(紫外線C照射線(UV−C)と呼ばれる場合もある)を放出してもよい。ほとんどの実施形態では、2つのタイプのランプは、複数の光管の壁に沿って交互の位置にある。この実施形態は、レリーフ面を形成するようにすでに処理されている印刷スリーブの後露光のステップと仕上げ露光のステップとを結合するのに特に有用であり、後露光は重合プロセスを完了し、仕上げ露光は印刷スリーブのレリーフ面を非粘着化するのに用いられる。
本露光装置10において、印刷スリーブ5を露光するために、いかなる照射線源を用いることも可能である。ほとんどの実施形態では、化学線源は管状ランプの形態である。ほとんどの実施形態では、光管は蛍光ランプであり、印刷スリーブ上の感光性組成物の光反応に必要な波長で十分な化学線を放出する材料を含む。他のいくつかの実施形態では、光管は、高圧または中圧メタルハライドランプであってもよい。露光ステーション45の複数の同心レールの各円形レールにおいて印刷スリーブを実質的に包囲するのに十分な数の光管があれば、複数の光管における光管の数は特に限定されない。いくつかの実施形態では、複数の光管における光管の数は、5〜50個である。他の実施形態では、複数の光管における光管の数は7〜30個である。さらに他の実施形態では、複数の光管における光管の数は、18〜26個である。ほとんどの実施形態では、複数の光管24におけるすべてのランプが、印刷スリーブの露光のために円形レールにないランプがある場合であっても、露光中に照射線を放出するように通電される。露光毎にすべてのランプに通電することにより、複数のランプにおけるすべてのランプが同じ速度で老朽化することが確実になり、したがって、印刷スリーブ上の露光の質が、装置の動作の長時間にわたって一貫することが確実になる。他の実施形態では、複数の光管のうち円形レールにあるランプのみが、露光中に照射線を放出するように通電される。さらに他の実施形態では、円形レールにあるランプと、円形レールの開放端に隣接するかまたはその近くのランプのうちの1つまたは複数のみと、が、露光中に照射線を放出するように通電される。ほとんどの実施形態では、複数の光管の各ランプは、出力が60〜140ワットである。一実施形態では、複数の光管の各ランプは、長さが、少なくとも印刷スリーブの軸方向長さと同程度の長さである。ほとんどの実施形態では、複数の光管のランプは、長さが、本装置によって露光することができる印刷スリーブの軸方向長さより長い。複数の光管に対して好適なランプは、100ワット蛍光ランプ、型番TL100W−10−R SLV(Phillips Corp.、Amsterdam、Netherlands)である。ほとんどの実施形態では、複数の光管アセンブリーは、印刷スリーブの外面から約0.5〜約6.0インチ(約1.0〜約15cm)の間隔にあり得る。他のいくつかの実施形態では、複数の光管アセンブリーは、約1〜約15インチ(約2.54〜38.1cm)の間隔にあってもよい。露光時間は、照射線の強度およびスペクトルエネルギー分布、印刷スリーブからの複数の光管の距離、および印刷スリーブ上の光重合性材料の特質および厚さに応じて、数秒から数分まで変化してもよい。
いくつかの実施形態では、露光の一貫した質、すなわち複数の光管によって放出される照射線が、印刷スリーブの単一露光に対するとともに、印刷スリーブの1つの露光から異なる印刷スリーブの別の露光に対し、すなわちある時間にわたる複数の印刷スリーブの露光に対し、一貫することを確実にするために、複数の光管の各ランプは、一定のまたは実質的に一定の温度で、または温度範囲内に維持される。複数の光管の各ランプを一定のまたは実質的に一定の温度あるいは温度範囲で維持することは、各露光に対して放出される照射線の一貫した質を提供すること、およびランプの寿命を延長することに役立つ。いくつかの実施形態では、複数の光管の各ランプを、35〜75℃で維持するべきである。ほとんどの実施形態では、各ランプを、60℃未満、特に38〜60℃で維持するべきである。複数の光管の各ランプの温度を、1つまたは複数の接触センサーまたは赤外線センサーによって測定することができる。いくつかの実施形態では、複数の光管のランプの各々の温度を代表する、1つのランプのみの温度を測定する。
複数の光管のランプの温度を比較的一定に維持することに加えて、ほとんどの実施形態では、露光の質は、印刷スリーブを一定のまたは実質的に一定の温度で、あるいは温度範囲で維持することによっても向上する。印刷スリーブの温度を、内面(すなわち支持体側)および/または外面を含む、印刷スリーブの任意の位置で取得することができ、1つまたは複数の赤外線センサーで測定することができる。概して、印刷スリーブが維持されている温度が低いほど、レリーフ画像の質は向上する。いくつかの実施形態では、露光中の印刷スリーブの温度は、50℃未満に維持される。他の実施形態では、露光中の印刷スリーブの温度は、20〜50℃で維持される。
複数の光管は、通電されると、通常熱を発生し、それは特に、露光装置の内部の閉鎖された環境において、ランプおよび印刷スリーブの温度に影響を与える可能性がある。ランプによって、ランプおよび/または印刷スリーブが過熱するほどの熱が発生する可能性があり、ランプおよび/または印刷スリーブの温度を所望の温度範囲内で維持することが困難になる可能性がある。複数の光管内で、かつランプの各々の軸方向長さに沿って、ランプ間で温度を一定に維持し、ランプ内でかつランプ間で相対的高温領域または低温領域がないようにすることが望ましい。同様に、印刷スリーブ上の温度を一定に維持し、印刷スリーブ上に相対的高温領域または低温領域がないようにすることも望ましい。さらに、露光装置には、内部環境において、他の領域より高温または低温である1つまたは複数の領域がある可能性があり、それは、印刷スリーブに対する露光の質にさらに影響を与える可能性がある。円形露光装置の内部環境は、温度が46℃未満に維持される。特に、内部環境および/または印刷スリーブの温度を維持することが重要であり、それは、温度が上昇することが、露光中の印刷スリーブの光重合の酸素阻害に影響を与える可能性があり、それは、レリーフ画像の隆起エレメント、すなわちドットの形状に有害な影響を与える可能性があるためである。ほとんどの実施形態では、本露光装置は、熱管理システムとともに、露光装置の内部環境の1つまたは複数の状態を、印刷スリーブを露光するために好適な範囲内で一定にまたは比較的一定に維持する手段も有することが望ましい。一実施形態では、熱管理システムを用いて、少なくともランプが、露光中に所望の温度範囲で維持される状態を確実にすることができる。さらに、他の実施形態では、熱管理システムを用いて、ランプが所望の温度範囲で維持されるとともに、印刷スリーブが所望の温度範囲内で維持されることを確実にすることができる。
熱管理システムは、以下の熱管理部品アセンブリーのうちの1つまたは複数を有する。内部環境の1つまたは複数の状態を比較的一定して維持するために、露光ユニットの動作中に、熱管理部品アセンブリーのすべてが機能する必要はない。露光装置の動作中のいかなる時点においても、熱管理部品アセンブリーのうちの1つまたは複数が機能していればよい。
第1熱管理部品アセンブリーは、複数の光管に関連する複数のファンを有し、各個々の光管は、光管が発生する熱を除去する少なくとも1つのファンを有する。ほとんどの実施形態では、各光管アセンブリーは、ブラケットの頂部端に、ランプから空気を長手方向に排出するかまたは引き出す個々のファンをさらに有する。ランプが垂直に向けられており、暖気がランプの頂部端まで上昇するため、各ランプの個々のファンは、ランプの長手方向軸に沿って比較的一定の温度を維持するのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、各光管アセンブリーは、ブラケットの頂部端に第1ファン、ブラケットの底部端に、ランプの軸に沿って長手方向に空気を除去する第2ファンをさらに有する。ほとんどの実施形態では、光管用の複数のファンは、露光装置の動作中に連続して動作する。
第2熱管理部品アセンブリーは、装置の頂部側において、複数の光管のホーム位置に隣接して1つまたは複数の循環ファンを有する。ほとんどの実施形態では、1つまたは複数の循環ファンは、複数の光管の頂部端の上方に水平に向けられることにより、空気を垂直に、すなわちホーム位置にある複数の光管の平面壁に対して実質的に平行に循環させる。ホーム位置における複数の光管の壁全体に沿って空気を循環させるように、十分な数の1つまたは複数の循環ファンが設けられる。1つまたは複数の循環ファンの数は、複数の光管における光管の数、複数の光管が形成する壁の長さ、および循環ファンの長さによって決まる。1つまたは複数の循環ファンは、複数の光管アセンブリーの周囲で空気を循環させ、装置の頂部側で捕捉され得る暖気を装置の底部側におけるより低温の空気と混合する。ほとんどの実施形態では、1つまたは複数の循環ファンは、露光装置の動作中に連続して動作する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の循環ファンは、複数の光管がホーム位置にあり、かつ複数の光管が通電され照射線を放出している時に動作する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の循環ファンは、複数の光管が通電されかつ円形レールに位置する時に動作する。
第3熱管理部品アセンブリーは、印刷スリーブの長手方向軸に対して平行に向けられたスロットノズルを有するファンを含む。スロットノズルファンは、露光位置において空気を送風し、特に、複数の光管(円形レールにある)の前端48と複数の光管の後端(または底部レールおよび頂部レールに残っている光管の壁)との間に形成された間隙を通して、印刷スリーブ上に空気を送風するように向けられている。ほとんどの実施形態では、スロットノズルファンは、長さが少なくとも、本装置において露光することができる印刷スリーブの最大軸方向長さ程度である。スロットノズルファンは、露光装置を包囲する部屋環境からの周囲空気を使用し、その空気をスリーブの外面に送風する。通常、室内の周囲空気は24℃未満である。スロットノズルファンは、印刷スリーブの外面を冷却して印刷スリーブの温度を維持し、印刷スリーブと、印刷スリーブを包囲する光管のほぼ円形の壁と、の間に熱が蓄積しないようにする。ほとんどの実施形態では、スロットノズルファンは、複数の光管のランプが、ランプの最大出力が発生する最低温度、例えば38℃に達した後に動作する。
第4熱管理部品アセンブリーは、内部の温度を実質的に一定に維持し、それにより比較的に高温な空気の領域と比較的低温な空気の領域とがある内部環境を最小限にするように、露光装置を通して空気を循環させる1つまたは複数の追加の循環ファンを有する。ほとんどの実施形態では、1つまたは複数の追加の循環ファンは、装置の底部側において内部に位置する横流送風機である。ほとんどの実施形態では、1つまたは複数の追加の循環ファンは、露光装置が動作している間ずっと動作する。
第5熱管理部品アセンブリーは、露光装置内から空気を収集し、収集した空気を、露光装置の外部の環境に移動させる排気送風機を有する。ほとんどの実施形態では、排気送風機は、露光装置の頂部側と底部側との間のおよそ中間の位置から内部空気を収集する。露光装置を通して1つまたは複数の吸気ポートを配置することができる。いくつかの実施形態では、露光ステーションに少なくとも1つの吸気ポートが位置する。ほとんどの実施形態では、排気送風機は、露光ユニットが動作している間ずっと動作する。
本露光装置に組み込むように、他の熱管理システムおよび他の熱管理部品アセンブリーも可能であり、かつ十分に本技術の範囲内にある。
円形露光ユニットの動作
円形露光ユニット10の動作に対し、操作者は、露光される円筒形印刷スリーブ5に好適に嵌合するスリーブ支持体22を選択する。印刷スリーブ5は、露光中に垂直に支持され得る場合、スリーブ支持体22と好適に嵌合する。露光装置10のドア15を開放し、選択されたプラットフォーム58を、シャフト60に固定されている板部材61の上に配置する。円形露光ユニット10の熱管理部品アセンブリーの少なくともいくつかの動作は、メインスイッチによって開始している。ほとんどの実施形態では、動作している熱管理部品アセンブリーは、第1熱管理アセンブリー、すなわち複数の光管に関連する複数のファンと、第2熱管理アセンブリー、すなわち複数の光管に対して平行に空気を垂直に循環させる1つまたは複数の循環ファンと、第4熱管理アセンブリー、すなわち露光ユニットの内部において空気を循環させる1つまたは複数の追加の循環ファンと、第5熱管理アセンブリー、すなわちユニット内の空気を収集しそこから取り除く排気送風機と、を含む。
円筒形印刷スリーブを露光する方法の動作は、複数の同心レール42を有する基部32の中心に配置されているスリーブ支持体22上で、印刷スリーブ5の一端5aを支持することで開示する。ほとんどの実施形態では、印刷スリーブ5の第1端5aを帯部62の周囲に滑り嵌合させ、印刷スリーブの側縁が肩部64に載置されるようにすることによって、印刷スリーブ5をプラットフォーム58上に垂直に取り付ける。スリーブ支持体22上の垂直位置において、印刷スリーブ5の長手方向軸は、基部32に対して直交するように向けられる。任意に、化学線が支持体内を透過して支持体に隣接する光重合性層を露光すること、すなわち背面露光を防止するために、印刷スリーブの中空すなわち内部空間に、不透明材料のシートまたは管を配置することができる。任意に、印刷スリーブ5の第2端5bの上に端部カバー63を配置してもよい。ドア15を閉鎖し、操作者は、制御パネル26を介してメニューから所望の露光時間を選択し、開始を押す。スリーブ支持体アセンブリー28の第1モーター68に通電し、それにより、スリーブ支持体22およびそこに取り付けられた印刷スリーブ5を回転させる。複数の光管24が、直線状レール(すなわち、底部レール52および頂部レール55)のホーム位置30から、複数の同心レール42、43の円形レール40、44上の露光位置45への配置を開始する。移送アセンブリー99の第3モーター101に通電し、搬送チェーン105を移動させ、それにより、底部レール52の第1端52aと頂部レール55の第1端55aとを、それぞれ基部32および頂部34の凹部50、54にわたって同期して移送する。光バリアーセンサーが、印刷スリーブ5が基部32に対して垂直であることを検査する。垂直でない場合、制御パネルのディスプレイを介して、操作者に対し、印刷スリーブの位置を補正する必要があることを示すメッセージが送信される。光バリアーセンサーはまた、印刷スリーブ5の外面5eを検出し、この情報を、露光ユニット10に関連するコンピューター(図示せず)に提供する。コンピューターは、印刷スリーブ5の直径を確定し、複数の同心レール42、43のうちのいずれの円形レール40、44が選択されるかを確定する。ほとんどの実施形態では、露光位置45における円形レール上の複数の光管24と円筒形印刷スリーブ5の外面5eとの間の間隔が、一定または実質的に一定である、すなわち、所定の円形レール40、44における複数の光管24と印刷スリーブ5の外面5eとの1つの円形レール40、44との間の間隔が、直径の異なる1つまたは複数の他の印刷スリーブの露光に対して使用された場合と同じかまたは実質的に同じであるように、1つの円形レール40、44が選択される。移送アセンブリー99のねじ式スピンドル102、103が、底部レール52の第1端52aおよび頂部レール55の第1端55aを、基部32の所定の円形レール40および頂部34の対応する所定の円形レール44の開放端47に隣接するように搬送し、底部レール52および頂部レール55の溝83を、円形レール40、44の溝に位置合せする。配置する手段38の第2モーター90に通電して、ロッド92およびスプロケットホイール94a、94bを同期して回転させ、基部32の円形レール40の溝内でチェーン78(および頂部34の円形レール44内の対応する第2チェーン)を移動させ、それにより、複数のランプ24をホーム位置30から所定の円形レール40、44上の露光位置45に配置する。複数の光管24は、光管の前端48が円形レールの弧の端部に達するまで、所定の円形レール40、44内に移動し、それにより、印刷スリーブ5を実質的に包囲するように、十分な数の複数の光管24を円形レール40、44内に配置する。複数の光管24のすべてのランプに通電して、照射線を放出し、所望の光反応をもたらすために十分な期間、印刷スリーブ5の外面を化学線に露光する。期間を、時間で、または測定された照射線(紫外線)強度に基づく単位で測定することができる。複数の光管のランプの温度を監視し、最低温度(ランプの最大出力が発生する)に達した後に、第3熱管理アセンブリーのスロットノズルファンを始動して、周囲の室内空気を印刷スリーブ5上に送風する。
露光期間の最後に、複数の光管24を露光位置45からホーム位置30まで移送する間、ランプはオンのままである。ロッド92およびスプロケット94a、94bの回転を反転させて、チェーン78を底部直線状レール52および頂部直線状レール55まで戻す。ホーム位置30まで戻る間、少なくとも、複数の光管24の円形レール40、44にあったランプのすべてが、すべてのランプが動作中であるか否かを検出するフォトセルを通過する。複数の光管のランプのすべてが、直線状レール52、55上のホーム位置に戻ると、ランプはオフに切り替わり、レール52、55はその初期位置に戻る。操作者は、ドア15を開放し、スリーブ支持体22から印刷スリーブ5を取り外す。
印刷スリーブ(感光性エレメント)
印刷スリーブは感光性エレメントと呼ばれる場合もある。「感光性」という用語は、少なくとも1つの感光性層が、化学線への応答時に、1つまたは複数の反応、特に光化学反応を開始することができる任意の系を包含する。感光性エレメントは、光重合性組成物の少なくとも1つの層を含む。本明細書中で用いられる場合、「光重合性」という用語は、光重合性、光架橋性、またはその両方の系を包含するように意図される。感光性エレメントは、印刷に好適な面を形成するように、化学線に露光されかつ処理されることが可能な印刷前駆体である。いくつかの実施形態では、感光性エレメントからもたらされる印刷版には、フレキソ印刷および活版印刷等の凸版印刷に対する最終用途の印刷応用がある。凸版印刷は、印刷版が画像領域から印刷し、印刷版の画像領域が隆起しており、非画像領域が凹陥している、印刷方法である。いくつかの他の実施形態では、感光性エレメントからもたらされる印刷版は、グラビア印刷またはグラビア状印刷の応用での使用にも好適であり得る。グラビア印刷は、印刷版が画像領域から印刷し、印刷領域が凹陥しており、インクまたは印刷材料を収容する小さい凹状カップまたは窪みからなり、非画像領域が版の表面である、印刷方法である。グラビア状印刷は、グラビア印刷に類似しているが、画像領域が凹陥しており、印刷中に転写するインクを支持する窪みを形成する凹状領域からなる凸版印刷版が用いられる。本明細書全体を通して、化学線は、紫外線および/または可視光を含むものとする。
バインダーは、限定されるものではなく、単一のポリマーまたはポリマーの混合物でありうる。いくつかの実施形態では、バインダーは、エラストマーバインダーである。他の実施形態では、バインダーは、化学線で露光されるとエラストマーになる。いくつかの実施形態では、バインダーは、A−B−A型ブロックコポリマーのエラストマーブロックコポリマーである。ただし、Aは、非エラストマーブロックを表し、かつBは、エラストマーブロックを表す。非エラストマーブロックAは、ビニルポリマーたとえばポリスチレンでありうる。エラストマーブロックBの例としては、ポリブタジエンおよびポリイソプレンが挙げられる。いくつかの実施形態では、エラストマーバインダーは、ポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロックコポリマー、ポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)ブロックコポリマー、およびそれらの混合物を含む。バインダーは、感光性組成物の少なくとも50重量%の量で存在することが好ましい。
光重合性組成物は、透過性非混濁感光性層が生成される範囲内でバインダーと相溶しうる付加重合可能な少なくとも1種の化合物を含有する。付加重合可能な少なくとも1種の化合物はまた、モノマーと呼ばれることもあり、単一のモノマーまたはモノマーの混合物でありうる。光重合性組成物に使用可能なモノマーは、当該技術分野で周知であり、限定されるものではないが、少なくとも1つの末端エチレン基を有する付加重合性エチレン性不飽和化合物を包含する。当業者であれば、光重合性組成物に好適な特性を提供するように、モノマーを適切に選択することができる。付加重合可能な化合物(モノマー)は、エラストマー組成物の少なくとも5重量%の量で存在する。
光開始剤は、化学線に対して感光性であり過度の停止を伴うことなく1種もしくは複数種のモノマーの重合を開始するフリーラジカルを生成させる任意の単一の化合物または化合物の組合せでありうる。公知のクラスの光開始剤はいずれも使用可能である。他の選択肢として、光開始剤は、照射線により活性化される増感剤によりフリーラジカルを提供するようにした時に化合物のうちの1つがフリーラジカルを提供する化合物の混合物でありうる。好ましくは、開始剤は、可視線または紫外線に対して感光性である。光開始剤は、概して、光重合性組成物の重量に基づいて0.001%〜10.0%の量で存在する。
光重合性層は、所望の最終特性に応じて他の添加剤を含有しうる。光重合性層への追加の添加剤としては、分光増感剤、増感剤、可塑剤、レオロジー改質剤、熱重合禁止剤、着色剤、プロセス助剤、酸化防止剤、オゾン分解防止剤、UV吸収剤、および充填剤が挙げられる。添加剤は、バインダーおよびモノマーと適合性があるべきである。
光重合性層の厚さは、所望の印刷形態のタイプに応じて広範にわたり変化させることが可能であり、たとえば、約0.010インチ〜約0.250インチもしくはそれ以上(約0.025cm〜約0.64cmもしくはそれ以上)である。いくつかの実施形態では、光重合性層は、厚さが約0.002インチ〜約0.067インチ(約0.005cm〜約0.17cm)の範囲でありうる。
支持体は、フレキソ印刷版または印刷スリーブを作製するのに用いられる感光性エレメントと従来用いられる任意の材料であり得る。支持体は、それ自体円筒形状であってもよく、またはプレート・オン・スリーブについて上述したように、平面状であって円筒形支持体に取り付けられてもよく、または任意の方法で端部縁を合せて固定することにより円筒に形成される感光性板の平面シートであってもよい。いくつかの実施形態では、支持体は、支持体を介する「バックフラッシュ」露光に適応するように化学線に対して透過性である。好適な支持体材料の例としては、高分子フィルム、たとえば、付加ポリマーおよび線状縮合ポリマーにより形成されたもの、透過性のフォームおよび布が挙げられる。金属支持体が照射線に対して透過性でないとしても、特定の最終使用条件下では、アルミニウムのような金属を支持体として使用することも可能である。好ましい支持体は、ポリエステルフィルムであり、特に好ましいのは、ポリエチレンテレフタレートである。支持体は、シート形態であっても円筒形態であってもよく、スリーブ、またはスリーブ支持体、または円筒形支持体と呼ぶ場合もある。スリーブ支持体のタイプは限定されない。スリーブ支持体を、可撓性材料の単一の層からまたは複数の層から形成してもよい。いくつかの実施形態では、可撓性スリーブ支持体はポリマーフィルムからなる。それは、それらが、通常、紫外線に対して透過性であり、それにより、円筒形印刷スリーブにおいてフロアを構築するようにバックフラッシュ露光に適応するためである。多層スリーブは、可撓性材料の層の間に粘着層またはテープを有していてもよい。多層スリーブの一例は、(特許文献3)に開示されている。スリーブ支持体は、ニッケルまたはガラスエポキシ等、不透過性の化学線遮断材料からなってもよい。他の実施形態では、スリーブ支持体は、直径が印刷スリーブと異なる印刷シリンダーに印刷スリーブを適合させる印刷スリーブアダプターまたはブリッジスリーブを含むことができる。支持体は、通常、厚さが0.002〜0.050インチ(0.0051〜0.127cm)である。シート形態の場合の好ましい厚さは、0.003〜0.016インチ(0.0076〜0.040cm)である。スリーブは、壁厚さが10ミル(0.025cm)未満から80ミル(0.203cm)以上であり得るが、通常、10〜40ミル(0.025〜0.10cm)である。一般に、好ましい壁厚さは、所望の最終使用条件によって決まる。
円筒形シームレスまたは実質的にシームレスの光重合性エレメントの作製および形成は限定されず、たとえば、(特許文献4)および(特許文献5)においてCushnerらにより、(特許文献6)においてArimatsuにより、(特許文献7)においてKitamuraらにより、(特許文献8)においてKochらにより、(特許文献9)および(特許文献10)においてWallbillichらにより、(特許文献11)においてFanらにより、(特許文献12)においてRossiniらにより開示されている方法および装置により作製してもよい。シームレスの光重合性層は、光重合性層が光重合性材料の連続体であり、それによって、少なくともエレメントの外周面、すなわち印刷面に、印刷品質に影響を与える層または他の欠陥等、光重合性材料の境界または接合線がないことを意味する。いくつかの実施形態では、光重合性材料の層は、層の厚さを通して、すなわち支持体の表面から光重合性層の外面まで、エレメントの軸方向長さに沿って連続している。シームレスの光重合性印刷版の例は、(特許文献13)においてFanらによって開示されている。さらに、平坦シートの形態である、すなわちプレートとも呼ばれる感光性エレメントを、エレメントを切断して、縁が接触するように円筒形支持体に巻き付け、縁を合せて融合または接合することにより連続した円筒形印刷スリーブを形成することによって、前処理することができる。場合によっては、縁は、接合するためにいかなる間隙または部分的な重なりもなしに接触してもよい。他の場合では、縁は、部分的に重なるかまたは間隙を形成して接合される。さらに別の実施形態では、光重合性平坦シートエレメントの縁を、限定されないが、融着、テーピング、縫合、締付、ホチキス留めおよび接着を含む方法によって突合せ接合し、縁を合せて融合または接合することにより、印刷スリーブを形成することができる。顧客のニーズに応じて、突合せ接合された印刷スリーブの露光および/または処理後、突合せ接合部分を切り取り、その後、(平面)プレートとして印刷シリンダーに取り付けることができる。別法として、光重合性平坦シートエレメントを切断して対向する縁を接合することができ、それにより、露光および処理後に、結果としての印刷スリーブを印刷シリンダーに(印刷シリンダーと円筒形版との間に圧縮性印刷アダプタースリーブがあってもなくても)そのまま取り付けることができる。プレートの縁を接合して円筒形版にするプロセスについては、たとえば(特許文献14)、(特許文献15)および(特許文献16)において開示されている。
光重合性層の頂部、すなわち光重合性層の支持体とは反対側に、1つまたは複数の追加の層があってもよい。所望の用途に応じて、追加の層は、化学線に対して不透過性であっても透過性であってもよい。それらは、限定されないが、エラストマー層、剥離層、化学線不透過層、バリアー層、接着性改質層、および感光性エレメントの表面特性を改変する層を含む、感光性エレメントに対して1つまたは複数の機能を有していてもよい。追加の層は、(特許文献17)においてFanらが開示しているような、光重合性層の上に少なくとも1つの熱的に除去可能な層を有していてもよい。他の好適な層には、(特許文献18)および(特許文献19)に記載されている多層カバーエレメントにおけるエラストマー層として開示されているものがある。感光性エレメントには、化学線不透過層と光重合性層との間かまたは化学線不透過層と存在する場合はエラストマー層との間に、ワックス層および/またはバリアー層があり得る。感光性エレメントは、任意に、感光性エレメントの最外層に一時的なカバーシートを有している。
一実施形態では、印刷スリーブは、光重合性層の上またはそれに隣接して、あるいは存在する場合はエラストマー層の頂部に、化学線不透過層を有している。化学線不透過層は、デジタルマスク形成方法により、印刷スリーブ、すなわち感光性エレメントの上に一体化フォトマスクを形成することができる。化学線不透過層を、赤外(IR)感光性層と呼ぶ場合もあり、それは、層が、赤外レーザー照射線に対する感受性があり、化学線を遮断することができる可能性があるためである。ほとんどの実施形態では、IR感光性層は、化学線に対して不透過性であり、すなわち、光学濃度が≧2.5であり、赤外線レーザーを用いて、好ましくはアブレーションによりイメージングすることができる。IR感光性層は、750〜20,000nmの波長(赤外線)範囲の高吸収力を有する材料を含む。ほとんどの実施形態では、たとえばカーボンブラック、グラファイト等、無機顔料を用いてIR照射線を吸収する。赤外線吸収材料の量は、通常、層の総重量に対して0.1〜40重量%である。化学線を遮断するために≧2.5の光密度を達成するために、赤外感光性層は、化学線の透過を防止する材料を含む。この化学線遮断材料は、赤外線吸収材料と同じであっても異なっていてもよく、たとえば、染料または顔料、特に上述した無機顔料であってもよい。この材料の量は、通常、層の総重量に対して1〜70重量%である。赤外感光性層は、任意に、ポリマーバインダーを有している。可塑剤、コーティング剤等、他の助剤があり得る。一実施形態では、赤外感光性層を、印刷スリーブの光重合性層の外面にコーティングするかまたは塗布してもよい。赤外感光性層の厚さは、通常2nm〜50μmであり、好ましくは4nm〜40μmである。これら赤外感光性層およびそれらの作製については、たとえば(特許文献20)および(特許文献21)に詳細に記載されている。
デジタルマスク形成方法の代替実施形態では、印刷スリーブ、すなわち感光性エレメントは、最初は赤外感光性層を含まない。この場合、赤外感光性層は、上述した感光性層とともに含まれる赤外感光性層と同じか実質的に同じである。赤外感光性層を支持する別個のエレメントが、感光性エレメントとの組立体を形成し、赤外感光性層は、感光性エレメントの、通常光重合性層である支持体と反対の面に隣接する。別個のエレメントには、デジタル露光プロセスに役立つように、放出層または加熱層等、1つまたは複数の他の層があり得る。(特許文献22)においてFanらにより、(特許文献23)、(特許文献24)および(特許文献25)においてBlanchettにより開示されているように、組立体を、赤外レーザー照射線によって像様露光することにより、赤外感光性層を選択的に転写し、光重合性層の上に画像を形成しまたは堆積させる。転写された赤外感光性層の部分のみが、in−situマスクを形成する感光性エレメントの上にあることになる。
別の実施形態では、フォトマスク像を、別個のキャリヤーの上で作成し、その後、熱および/または圧力を印加することにより、光重合性層の支持体と反対側の面に転写してもよい。光重合性層は、通常粘着性であり、転写画像を保持する。そして、前露光および/または像様露光の前に、別個のキャリヤーをエレメントから除去することができる。別個のキャリヤーは、材料を選択的に除去し画像を形成するようにレーザー照射線に像様露光される赤外感光性層を有していてもよい。このタイプのキャリヤーの例は、Rexam,IncによるLaserMask(登録商標)イメージングフィルムである。
さらに別の実施形態では、デジタルマスク形成を、インクジェットインクの形態の照射線不透過材料の画像様塗布によって達成することができる。インクジェットインクの画像様塗布は、光重合性層の上に直接であってもよく、または感光性エレメントの光重合性層の上に堆積してもよい。
像様露光を、像担持フォトマスクを介して感光性エレメントを露光することによって行う。ほとんどの実施形態では、上述したように、フォトマスクを印刷スリーブと一体化する。ほとんどの実施形態では、一体化フォトマスクを、デジタル方法によって円筒形印刷スリーブ(すなわち感光性エレメント)の上に形成する。デジタル方法では、本露光装置による化学照射線への露光の前に、印刷スリーブを赤外レーザー照射線に像様露光して、印刷スリーブの上に一体化フォトマスクを形成する。一体化フォトマスクを、in−situマスクと呼ぶ場合もある。赤外線レーザー露光を、750〜20,000nmの範囲で放射するさまざまなタイプの赤外線レーザーを使用して行うことができる。780〜2,000nmの範囲で放射するダイオードレーザー、1064nmで放射するNd:YAGレーザーを含む赤外線レーザーが好ましい。好適な赤外線レーザー露光装置は、(特許文献26)および(特許文献27)においてFanらによって開示されている。いわゆるデジタルイメージングにおいて、放射線不透過層は、赤外レーザー照射線に像様露光されることにより、光重合性層、すなわちin−situマスクの上に画像を形成するか、またはその上に堆積される。赤外レーザー照射線は、(特許文献28)、(特許文献29)および(特許文献30)においてFanによって開示されているように、光重合性層から赤外感光性層(すなわち照射線不透過層)を選択的に除去する、たとえばアブレーションまたは気化させることができる。一体化フォトマスクは、本露光装置による化学線への露光の後続するステップのために、感光性エレメントの上に残る。赤外レーザー照射線は、上述したように、光重合性層の上に赤外感光性層を選択的に転写することができる。
支持体を通る印刷スリーブの全背面露光を、支持体に隣接する、所定厚さのフォトポリマー層を重合することによって行ってもよい。このフォトポリマー層の重合部分をフロアと呼ぶことが多い。フロアは、光重合性層と支持体との間の粘着性を向上させ、ハイライトドット解像度に役立ち、かつプレートレリーフの深さも確立する。フロア厚さは、露光時間、露光源等によって変化する。この露光を、散乱照射で行っても指向性照射で行ってもよい。画像様主露光に対して好適な照射線源のすべてを用いることができる。露光は、概して1〜30分間である。いくつかの実施形態では、全背面露光を、(未硬化)印刷スリーブの製造中に行い、したがって、顧客が未硬化印刷スリーブを、レリーフ面を有する印刷スリーブにするために必要なステップが簡略化する。他の実施形態では、全背面露光を、顧客による像様露光の前または後に行ってもよい。多くの実施形態において、印刷スリーブの全背面露光を、現円形露光装置とは別個の異なる露光装置で行う。
本露光装置において、印刷スリーブを、化学線に像様露光またはブランケット露光、すなわち全面露光する。印刷スリーブを、スリーブ支持体に印刷スリーブを取り付けて、複数の光管を所定円形レールに、印刷スリーブを実質的に包囲するように配置し、光管に通電して化学線を放出させることによって露光する。像様露光時、光重合性層の照射線露光領域を、層の未露光領域に著しい重合または架橋を発生させることなく不溶性状態にする。
処理ステップの後、印刷スリーブを、本露光装置によって均一に後露光することにより、光重合プロセスが完了し、そのように形成された印刷スリーブが印刷および格納中に安定したままであることを確実にすることができる。この後露光ステップは、画像様主露光と同じ照射線源を利用することができる。さらに、印刷スリーブの表面が依然として粘着性である場合、非粘着化処理を施してもよい。「仕上げ」とも呼ぶこうした方法は、本技術分野において周知である。たとえば、印刷スリーブを臭素溶液または塩素溶液で処理することによって、粘着性を除去することができる。好ましくは、非粘着化を、波長が300nm以下であるUV照射線源に露光することによって達成する。このいわゆる「光仕上げ」は、(特許文献31)および(特許文献32)に開示されている。さまざまな仕上げ方法を組み合せてもよい。いくつかの実施形態では、後露光および仕上げ露光を、両照射線源を有する本露光装置を用いて印刷スリーブに対し同時に行う。
処理
マスクを介する化学線への像様露光に続き、光重合性層の非重合領域を除去し、それによりレリーフ画像を形成するように、印刷スリーブを処理する。処理ステップは、光重合性層の化学線に露光されなかった領域、すなわち未露光領域または未硬化領域において少なくとも光重合性層を除去する。エラストマーキャッピング層を除き、通常、光重合性層の上に存在する可能性のある追加の層を、光重合性層の重合領域から除去するかまたは実質的に除去する。デジタルマスク形成用のIR感光性層を含む印刷スリーブの場合、光重合性層にレリーフ画像を形成する処理ステップが、マスク画像(化学線に露光されている)を除去してもよい。
感光性エレメントの処理には、(1)印刷スリーブを、非重合領域をウォッシュアウトするように好適な現像液に接触させる「湿式」現像、および/または(2)印刷スリーブを、光重合性層の非重合領域が溶融または軟化または流動して除去されるようにする現像温度まで加熱する「乾式」現像を含む。乾式現像は、熱現像と呼ばれる場合もある。レリーフを形成するために湿式処理と乾式処理の組合せを用いることができることも考えられる。
乾式現像を、室温で行うことができるが、通常、約80〜100°Fで行う。現像液は、有機溶剤、水溶液または半水溶液、および水であり得る。現像液の選択は、主に、除去される光重合性材料の化学的性質によって決まる。好適な溶剤現像液を選択することは、当業者が十分に対応できる範囲内である。現像時間は、光重合性材料の厚さおよびタイプ、使用されている溶剤、ならびに機器およびその動作温度に基づいて変化する可能性がある。現像液を、浸漬、噴霧、およびブラシまたはローラー塗布を含む、任意の好都合な方法で付与することができる。ウォッシュアウトを、現像液および任意に機械的ブラシング作用を用いてプレートの未硬化部分を除去し、露光像およびフロアを構成するレリーフを残す、自動処理ユニットで行うことができる。溶液での現像による処理に続き、処理済み印刷スリーブを、概して吸い取るかまたは拭き取り、後に、強制空気または赤外線加熱炉でより完全に乾燥させる。乾燥時間および温度は、機器設計、空気流および材料によって異なり得る。
印刷スリーブを熱的に処理することには、光重合性層の未硬化部分が液化する、すなわち軟化または溶融または流動するのに十分な温度まで、感光性エレメントを加熱することと、未硬化部分を除去することと、を含む。熱現像時、感光性組成物の層が、部分的に液化することができる。すなわち、熱現像中、未硬化組成物は、妥当な処理温度または現像温度で軟化または溶融しなければならない。印刷スリーブが、光重合性層の上に1つまたは複数の追加の層を有する場合、その1つまたは複数の追加の層もまた、光重合性層に対して許容できる現像温度の範囲で除去可能であることが望ましい(ただし必須ではない)。光重合性層の重合領域(硬化部分)は、非重合領域(未硬化部分)より溶融温度が高く、したがって、熱現像温度で溶融、軟化および流動しない。未硬化部分を、(特許文献33)に記載されているような温度での空気流または液体流、(特許文献34)に記載されているような真空、および(特許文献35)、(特許文献36)、(特許文献37)、(特許文献38)、(特許文献39)、(特許文献40)、(特許文献41)に記載されているような吸収材との接触を含む任意の手段により、組成物層の硬化部分から除去することができる。未硬化部分を除去する好ましい方法は、エレメントの最外面を、現像媒体等の吸収性面に接触させて溶融部分を吸収するか吸い上げるかまたは吸い取ることによる。
「溶融する」という用語を、吸収材による吸収を可能にするように軟化させかつ粘度を低下させる上昇した温度に曝された組成物層の未照射(未硬化)部分の挙動を説明するために用いる。しかしながら、本明細書を通して、組成物が、固体状態と液体状態との間で急激な遷移温度を有する可能性があるかないかに関わらず、「溶融」、「軟化」および「液化」という用語を用いて、組成物層の加熱された未照射部分の挙動を説明する場合もある。本発明の目的のために組成物層を「溶融する」ために広い温度範囲を利用してもよい。吸収は、プロセスの連続動作中、低温では低速になり高温では高速になり得る。
感光性エレメントを加熱し、エレメントの最外面を現像媒体に接触させる熱処理ステップを、同時に、または現像媒体に接触した時に、光重合性層の未硬化部分が依然として軟性であるかまたは溶融状態にある限り、逐次、行うことができる。少なくとも1つの光重合性層(および追加の層)を、未硬化部分の溶融をもたらすには十分であるが、層の硬化部分の歪みをもたらすほど高くない温度まで、伝導、対流、照射、または他の加熱方法によって加熱する。光重合性層の上に堆積する1つまたは複数の追加の層は、同様に現像媒体によって、軟化しまたは溶融しまたは流動することができ、吸収され得る。光重合性層の未硬化部分の溶融または流動をもたらすために、感光性エレメントを、約40℃を上回る、好ましくは約40℃から約230℃(104〜446°F)の表面温度まで加熱する。現像媒体の未硬化領域で溶融する光重合性層とのある程度密接な接触を維持することにより、未硬化感光性材料の光重合性層から現像媒体への転写が発生する。依然として加熱状態にある間に、現像媒体を、支持体層と接触している硬化した光重合性層から分離し、レリーフ構造体を露呈する。光重合性層を加熱するステップと溶融(部分)層を現像媒体に接触させるステップとのサイクルを、適切に未硬化材料を除去し十分なレリーフ深さをもたらすために必要な回数繰り返すことができる。
感光性エレメントを熱現像するために好適な装置は、(特許文献42)においてPetersonらにより、かつ(特許文献43)においてJohnsonらにより開示されている。熱処理が行われるために、感光性エレメントをドラムまたは平面の上に配置してもよい。円筒形印刷スリーブの熱現像に特に好適な装置は、(特許文献44)においてDudekらによって開示されている。
照射線硬化性組成物の未照射または未硬化部分の溶融または軟化または液化温度を超える溶融温度を有し、同じ動作温度で優れた引裂き抵抗を有する、現像媒体を選択する。現像媒体を、不織布材料、紙料、繊維状織材料、開放セル発泡材料、含まれる容積のある程度実質的な部分を空隙容積として含む多孔性材料から選択する。現像媒体はまた、溶融したエラストマー組成物に対して高吸収性も有しているべきである。
5 印刷スリーブ
5a 第1端
5b 第2端
5e 外面
10 露光装置
12 ハウジング
15 ドア
18 内部
20 露光ステーション
22 スリーブ支持体
23 光管
24 光管
25 窓
26 制御パネル
28 スリーブ支持体アセンブリー
30 第1位置
32 基部
33 底部側
34 頂部
35 頂部側
36 フレーム
38 配置する手段
40 円形レール
41 円形レール
42 同心円形レール
43 同心円形レール
44 同心レール
45 露光位置
46 開放端
47 開放端
48 前端
49 後端
50 凹部
52 レール
52a 第1端
52b 第2端
54 凹部
55 レール
55a 第1端
55b 第2端
56 回転させる手段
58 プラットフォーム
59 通路
60 シャフト
60a 第1端
60b 第2端
61 板部材
62 隆起帯部
63 端部カバー
64 肩部
65 外面
66 軸受ハウジング
67 通路
68 第1モーター
69a 第1つば付きプーリー
69b 第2つば付きプーリー
70 駆動ベルト
71 チェーン駆動アセンブリー
72 光管アセンブリー
73 ソケット
74 ブラケット
74a 底部端
74b 頂部端
75a 穴
75b 穴
76 ピン
77 リンク
78 第1チェーン
79 ピン
80 リンク
81 第2チェーン
82 移動させる手段
83 溝
84 軌道
84a レールフレーム
85 溝
88 溝穴
90 第2モーター、ロッド
92 ロッド
92a 第1端
92b 第2端
94a 底部スプロケットホイール
94b 頂部スプロケットホイール
95a 歯
95b 歯
98 移送する手段
99 移送アセンブリー
101 第3モーター
102 底部スピンドル
103 頂部スピンドル
105 搬送チェーン
108 歯付きスプロケット
109 ブロック
110 底部搬送ブロック
111 頂部搬送ブロック
112 歯付きスプロケット

Claims (7)

  1. 長手方向軸を有する円筒形印刷スリーブ用の円形露光ユニットであって
    開放端を有しかつ実質的にスリーブ支持体の周囲に配置される円形レールを備える基部であって、前記スリーブ支持体が、前記基部の中心に配置され、かつ前記長手方向軸が前記基部に対して直交して向けられるように、前記印刷スリーブをその一端で支持するように構成された、基部と、
    管の円形壁を形成するように前記円形レールに沿って光管を配置する手段に取り付けられる底部マウントにより前記長手方向軸に対して平行な長手方向の向きに支持される複数の光管であって、前記配置する手段が、一端が前記円形レールの前記開放端に隣接して配置される底部レールの上に支持される、光管と、
    を含む円形露光ユニット。
  2. 前記光管を配置する手段が、
    前記底部マウントに移動可能に取り付けられたリンクを有する、前記底部レールによって支持される第1チェーンと、
    前記第1チェーンを前記底部レールに沿い、かつ前記円形レールの前記開放端内に移動させる手段であって、移動により、前記光管が前記スリーブ支持体を実質的に包囲することができるようにする、移動させる手段と、
    を備える、請求項1に記載の露光ユニット。
  3. 記基部の上に配置されかつ前記スリーブ支持体を実質的に包囲する、複数の同心円形レールであって、前記底部レールに沿って移動した時、各円形レールが、前記第1チェーンを受け入れるように構成された開放端を有する、同心円形レールと、
    前記底部レールを、前記円形レールの前記開放端に対して直交する経路に沿って移送する手段であって、移送により、前記底部レールの前記一端が、所定の円形レールの前記開放端に隣接して配置され得るようにする、移送する手段と、
    をさらに含む、請求項2に記載の露光ユニット。
  4. 記基部の反対側に配置されかつそれに連結される頂部であって、前記基部の前記円形レールに対応しかつ対応する開放端を有する円形レールを備える、頂部
    をさらに有し、
    前記複数の光管が、前記底部マウントと反対側の前記光管の端部において個々の頂部マウントによって支持され、前記配置する手段が、一端が前記頂部の前記円形レールの前記開放端に隣接して配置される頂部レールに連結される、請求項1に記載の露光ユニット。
  5. 記基部に配置されかつ前記スリーブ支持体を実質的に包囲する複数の同心円形レールであって、各円形レールが開放端を有する、同心円形レールと、
    前記頂部に配置され、前記基部の前記同心円形レールに対応し、かつ前記基部の前記レールの前記開放端に対応する開放端を有する、複数の同心円形レールと、
    前記底部レールおよび前記頂部レールを、前記基部および前記頂部の前記円形レールの前記開放端に対して直交する経路に沿って移送する手段であって、移送により、前記底部レールの前記一端が前記基部の所定の円形レールの前記開放端に隣接して配置されることを可能にし、前記頂部レールの前記一端が、前記頂部の対応する所定の円形レールの前記開放端に隣接して配置されることを可能にする、移送する手段と、
    をさらに含む、請求項4に記載の露光ユニット。
  6. 長手方向軸および外面を有する円筒形印刷スリーブを露光する方法であって
    開放端を備えた円形レールを有する基部の中心に配置されたスリーブ支持体の上で、前記印刷スリーブの一端を支持するステップと、
    一端が前記円形レールの前記開放端に隣接して配置されている底部レールの上に移動可能に支持された底部マウントの上で、前記長手方向軸に対して平行な長手方向の向きに、複数の光管を支持するステップと、
    前記マウントを、前記底部レールに沿ってかつ前記円形レールの前記開放端内に移動させ、それにより前記光管が前記スリーブ支持体を実質的に包囲する、ステップと、
    前記外面上に化学線を放出するように前記光管に通電するステップと、
    を含む方法。
  7. 前記円形レールが、前記基部の上に配置された複数の同心円形レールのうちの1つであり、
    前記スリーブ支持体の上に配置された前記印刷スリーブの前記外面を検知するステップと、
    前記複数の同心レールから、開放端を有する所定の円形レールを選択するステップと、
    前記底部レールの前記開放端を、前記所定の円形レールの前記開放端に隣接するように移送するステップと、
    をさらに含み、
    前記所定の円形レールにおける前記光管が、前記印刷スリーブの前記外面から所定間隔にある、請求項6に記載の方法。
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