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JP5596089B2 - ワイパーアーム - Google Patents
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JP5596089B2 - ワイパーアーム - Google Patents

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本発明は、アームヘッドにアーム本体を回動可能に連結したワイパーアームに関し、特に、必要に応じてアーム本体の回動角度を適切に制限し得るようにしたワイパーアームに関する。
ワイパー装置に備えられるワイパーアームは、一般に、アームヘッドと、アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体であるリテーナと、アームヘッドとリテーナの間に配置されるリターンスプリングとから構成される。
アームヘッドは、ワイパーアームの基端部分を構成する部材であり、ワイパー装置の駆動手段(駆動モータ)に連係されるようになっている。
リテーナは、ワイパーブレードを保持する長尺の保持部材であり、その先端部にワイパーブレードとの連結構造を備えるとともに、その基端部において、アームヘッドに対してピボット軸を介して軸支されることにより、アームヘッドからほぼ水平方向に真っ直ぐ延びる使用位置と、アームヘッドに対して起立した起立位置との間で、回動可能となっている。このような構成により、ワイパー装置の使用時においては、リテーナを使用位置に配置することにより、リテーナに保持されたワイパーブレードを被払拭面(例えば自動車のガラス面)に沿って配置できる一方、洗車時等においては、リテーナを起立位置に配置することにより、リテーナに保持されたワイパーブレードを被払拭面から離れた位置に配置できるようになっている。
リターンスプリングは、リテーナが使用位置付近にあるときには、リテーナを使用位置に引き戻すように作用する一方、リテーナが起立位置付近にあるときには、リテーナを起立位置に引き戻すように作用する。これにより、ワイパー装置の使用状態においては、リターンスプリングは、リテーナを使用位置側に引き戻すように作用するので、ワイパーアームに保持されたワイパーブレードは、適度の押し付け力で被払拭面に押し付けられる。一方、洗車時等には、リテーナを起立位置に配置することにより、リターンスプリングのバネ力によりリテーナが起立位置に保持され続けるようになっている(いわゆるロックバック状態)。
ところで、自動車の洗車を行う洗車装置には、ワイパーアームをロックバック状態とせず、リテーナを使用位置に配置したままで洗車を行うタイプのものがある。このような洗車装置による洗車時においては、洗浄用の部材がワイパーブレードやワイパーアームと接触して、リテーナを使用位置から起立位置方向に動かしてしまうことがある。この場合、動かされたリテーナの回動角度が、リターンスプリングがリテーナを起立位置側に付勢するような角度にまで達してしまうと、リターンスプリングのバネ力により、ワイパーアームが勢いよくロックバック状態とされてしまい、結果として、ワイパーアームが損傷してしまう恐れがある。
このような問題点に対応するため、特開2002−362326号公報には、アーム部材(リテーナ)の回動を規制する回動規制手段を備えたワイパーアームが提案されている。この公報のワイパーアームにおいては、アームヘッドを被覆するヘッドカバーにストッパ壁を設けることにより、このストッパ壁がアーム部材と干渉して、アーム部材の回動が所定角度以内に制限されるようになっている。
特開2002−362326号公報
しかしながら、上記公報のワイパーアームにおいては、回動規制のためのストッパ壁がヘッドカバーに対して一体に形成されているので、ワイパーアームをロックバックするときには、アームヘッドからヘッドカバーを取り外す必要がある。このため、洗車時等にロックバックを行うような使用環境でワイパーアームを使用するときには、ロックバックを行う毎に、アームヘッドからヘッドカバーを取り外す必要があり、面倒である。また、このような面倒を避けるため、洗車時にロックバックを行わない使用環境(例えばヨーロッパ市場)では、ストッパ壁付きのヘッドカバーを備えたワイパーアームを提供し、洗車時にロックバックを行う使用環境(例えば日本市場)では、ストッパ壁を有さないヘッドカバーを備えたワイパーアームを提供するのでは、同一種のワイパーアームに対して、2種類のヘッドカバーを用意しなければならなくなり、非効率である。
また、上記公報には、他の実施形態として、ヘッドカバーに代えて、回動規制機能を有するキャップを備えたワイパーアームが開示されている。この実施形態において、キャップは、アーム部材の回動位置を制限するための配置と、アーム部材を起立位置まで回動可能とするための配置を、選択的にとり得るようになっている。しかしながら、このような特別な構成を有するキャップを用いるのでは、ワイパーアームに大幅な構成変更を加える必要があり、コストアップを招いてしまう。また、洗車時にロックバックを行う使用環境で用いられるワイパーアームには、そもそも、このような複雑な構成のヘッド自体が不要である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、アームヘッドにアーム本体を回動可能に連結したワイパーアームにおいて、ロックバック可能なワイパーアームからの変更を最小限としつつ、必要に応じてアーム本体の回動角度を適切に制限できるワイパーアームを提供することを目的とする。
本発明では、ワイパーブレードを保持可能なアーム本体と、アームヘッドとを備えたワイパーアームであって、前記アーム本体は、使用位置と起立位置の間で回動可能であるようにピボット軸を介して前記アームヘッドに連結されているワイパーアームにおいて、前記アーム本体に対して着脱自在に取り付け可能である回動規制部材と、前記アームヘッドに設けられ、前記回動規制部材と当接することにより前記アーム本体の回動角度を制限する当接部とを備え、前記回動規制部材が装着可能な装着穴を備え、前記装着穴への装着時に、前記回動規制部材の少なくとも一部が、前記装着穴の外側に配置されることにより、前記当接部と当接可能となっており、前記装着穴は、前記アーム本体の前記アームヘッド側の端部を、前記ピボット軸が延びる方向に貫通して形成されており、前記当接部は、前記アームヘッドの前記アーム本体側の端部に形成されている。
前記回動規制部材は、前記装着穴に対してスナップフィットにより装着されるようにしてもよい。
前記回動規制部材は、基端部と、前記基端部から延びる弾性変形可能な腕部と、前記腕部の先端に設けられた先端部とを備え、前記装着穴に装着されたときには、前記基端部と前記先端部が前記装着穴の外側に配置されるようにしてもよい。
前記回動規制部材は、前記アーム本体に対して、連結部材を介して連結されていてもよい。
本発明によれば、ワイパーアーム(例えば、ワイパーアーム1)は、アーム本体(例えば、リテーナ3)に着脱自在の回動規制部材(例えば、回動規制部材30、35、40、61)と、アームヘッド(例えば、アームヘッド本体2及びヘッドカバー4)に設けられた当接部(例えば、当接部16、62)とを備え、回動規制部材の非装着時には、アーム本体を起立位置まで回動できる一方、回動規制部材の装着時には、回動規制部材と当接部の当接により、アーム本体の回動が所定角度内に制限されるようになっている。したがって、ワイパーアームの使用者は、その使用環境に応じて、回動規制部材を着脱することにより、ワイパーアーム1の機能変更を自由に行うことができる。よって、ワイパーアームの使用における自由度及び利便性が向上する。
また、ロックバック可能なワイパーアームに対して、最小限の変更を加えるだけで、回動規制機能付きのワイパーアームを提供できるので、製造コストを削減できる。
また、リテーナの回動制限が必要とされる市場に対しては、回動規制部材を備えた状態のワイパーアームを販売する一方で、リテーナの回動角度制限が必要とされない市場に対しては、回動規制部材を備えない状態のワイパーアームを販売することも可能であるので、回動制限付きと回動制限なしのワイパーアームを区別なく製造することができ、製造コストを削減できる。
また、回動規制部材を、装着穴(例えば、装着穴26)に対してスナップフィット式で着脱可能とすれば、ワイパーアームの使用者は、極めて容易に着脱作業を行うことができる。
また、装着穴が、アーム本体の基端部(例えば、基端部21)を、ピボット軸(例えば、ピボット軸14)の方向に貫通して形成されるようにし、回動規制部材の基端部(例えば、基端部31、36)と先端部(例えば、先端部33A及び33B、38)が装着穴の外側に配置されるようにすれば、回動規制部材による回動規制は、アーム本体の両側で行われる。したがって、回動規制のための構造に十分な強度を与えることができ、確実な回動規制を行うことができるとともに、回動規制部材の損壊等も有効に防止できる。
また、回動規制部材は、ヘッドカバー(例えば、ヘッドカバー4)の内側に完全に隠された状態とすることができるので、ワイパーアームの外観を全く変更することなく、回動規制機能付きのワイパーアームを提供できる。
本発明の第1の実施形態におけるワイパーアームを示す側断面図であり、回動規制部材を取り外したワイパーアームにおいて、リテーナを使用位置に配置した状態を示す図である。 同じくワイパーアームを示す側面図であり、回動規制部材を取り外したワイパーアームにおいて、リテーナを使用位置に配置した状態を示す図である。 同じくワイパーアームを示す側断面図であり、回動規制部材を取り外したワイパーアームにおいて、リテーナを起立位置に配置した状態を示す図である。 同じくワイパーアームを示す側面図であり、回動規制部材を取り外したワイパーアームにおいて、リテーナを起立位置に配置した状態を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す平面図であり、回動規制部材を取り外した状態を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す側面図であり、回動規制部材を取り外した状態を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す平面図であり、回動規制部材が装着された状態のワイパーアームを示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す側面図であり、回動規制部材が装着された状態のワイパーアームを示す図である。 同じくワイパーアームを示す側面図であり、回動規制部材によりリテーナの回動が規制されている状態を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す側面図であり、回動規制部材によりリテーナの回動が規制されている状態を示す図である。 同じく回動規制部材を示す側面図である。 同じくワイパーアームの一部を示す斜視図であり、装着穴に回動規制部材を装着する様子を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す斜視図であり、装着穴に回動規制部材が装着された状態を示す図である。 同じく回動規制部材の変形例を示す平面図である。 同じく回動規制部材の他の変形例を示す斜視図である。 同じく回動規制部材の他の変形例が装着穴に装着された状態を示す断面図である。 本発明の参考となる実施形態におけるワイパーアームの一部を示す側断面図であり、リテーナが使用位置にある状態を示す図である。 同じくワイパーアームの一部を示す断面図であり、リテーナの回動が規制されている状態を示す図である。 同じくヘッドカバーを示す側断面図である。 同じくアームヘッドを示す側面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1から図4には、本発明の第1の実施形態におけるワイパーアーム1を示す。なお、図1から図4には、後述する回動規制部材30を取り外した状態のワイパーアーム1が示されている。
図示されるように、ワイパーアーム1は、アームヘッド本体2と、アームヘッド本体2に対して回動可能に連結されたリテーナ3と、アームヘッド本体2を被覆するヘッドカバー4と、アームヘッド本体2とリテーナ3の間に配置されたリターンスプリング5とを備えている。本実施形態において、アームヘッド本体2、リテーナ3及びヘッドカバー4は、いずれも、ほぼ全体が樹脂により成形されている。なお、本実施形態では、リテーナ3が、特許請求の範囲におけるアーム本体を構成しており、またアームヘッド本体2とヘッドカバー4が、特許請求の範囲におけるアームヘッドを構成している。
アームヘッド本体2は、ワイパーアーム1の基端側部分を構成する部材であり、ヘッド基部11と、ヘッド基部11から前方(リテーナ3側)に延びる一対のヘッド腕部12とを備えている(図5参照)。ヘッド基部11には、上下方向に貫通する軸穴13が形成されており、この軸穴13に取り付けられた駆動軸(図示せず)を介して、ワイパーアームと駆動手段(図示せず)が連係されるようになっている。
一対のヘッド腕部12の間には、リテーナ3を軸支するためのピボット軸14が備えられる。また、各ヘッド腕部12の前端部の上側には、斜め上方を向く面からなる当接部16が形成されている。詳しくは後述するように、この当接部16に回動規制部材30(図11等参照)が当接することにより、リテーナ3の所定角度を超えての回動が防止されるようになっている。
リテーナ3は、ワイパーアーム1の主要部分を構成する長尺部材であり、その基端部21がアームヘッド11の一対のヘッド腕部12の間に配置されている。基端部21には、ピボット軸穴22が形成されており、このピボット軸穴22に、アームヘッド本体2のピボット軸14が嵌合することにより、リテーナ3がアームヘッド本体2に対して軸支されている。これにより、リテーナ3は、アームヘッド本体2からほぼ水平方向に向けて真っ直ぐに延びる使用位置(図1及び図2に示す位置)と、アームヘッド本体2に対して上方に起立した起立位置(図3及び図4に示す位置)との間で、回動し得るようになっている。
リテーナ3の先端部23には、保持凹部24が設けられている。この保持凹部24に対して、図示されないワイパーブレードが装着されることにより、ワイパーアーム1にワイパーブレードが保持されるようになっている。
リターンスプリング5は、引っ張りバネであり、その基端部5Aが、アームヘッド本体2の係止ピン15に、また先端部5Bが、リテーナ3の係止部25に、それぞれ係止されている。リターンスプリング5のバネ力は、リテーナ3が使用位置付近にある場合には、リテーナ3を使用位置方向に回動させるように作用する一方、リテーナ3が起立位置付近にある場合には、リテーナ3を起立位置方向に回動させるように作用する。
このような構成により、ワイパー装置の使用時(払拭作業時)には、リテーナ3を使用位置とすることで、リテーナ3に保持されたワイパーブレード(図示せず)は、被払拭面(例えば自動車のガラス面)に沿って配置される。この状態で、ワイパーブレードが被払拭面に押し付けられ、リテーナ3がわずかに回動すると、リターンスプリング5は、リテーナ3に対して使用位置に引き戻す方向の力を与える。これにより、リテーナ3の先端部23に保持されたワイパーブレードは、リターンスプリング5のバネ力に応じた適度な押し付け力で、被払拭面に押し付けられることになる。
一方、洗車時等においては、リテーナ3に保持されたワイパーブレードを被払拭面から引き離すように、リテーナ3を起立位置に配置すると、リターンスプリング5のバネ力は、リテーナ3を起立位置に保持するように作用する。これにより、ワイパーアーム1は、リテーナ3が起立位置に保持された状態(いわゆるロックバック状態)に維持されることになる。
図5及び図6に示すように、リテーナ3の基端部21には、回動規制部材30(図11等参照)が装着されるための装着穴26が設けられる。装着穴26は、アームヘッド本体2の前端部(両側のヘッド腕部12の前端部)に近接した位置において、リテーナ3の基端部21を横方向(すなわちピボット軸14が延びる方向)に貫通して形成されている。装着穴26は、回動規制部材30の形状に合わせて、四角形断面を有しており、また、装着穴26に装着された回動規制部材30がアームヘッド本体2の当接部16と当接するときに、当接部16と回動規制部材30が真っ直ぐに向き合うように、斜め方向に傾いて形成されている。
図7及び図8に示すように、装着穴26には、リテーナ3の回動を規制するための回動規制部材30が、着脱自在に装着され得る。装着穴26に回動規制部材30が装着された場合、図9及び図10に示すように、リテーナ3が使用位置から起立位置に向けて所定角度回転すると、回動規制部材30とアームヘッド本体2の当接部16と当接する。これにより、リテーナ4のそれ以上の回動が防止されるようになっている。
図11から図13に示すように、回動規制部材30は、基端部31と、基端部31からほぼ平行に延びる一対の脚部32A、32Bと、各脚部32A、32Bの先端(基端部31と反対側の端部)に設けられた先端部33A、33Bとを備えている。先端部33A、33Bは、脚部32A、32Bの外側にのみ形成され、先端部33A、33Bの間には、間隔35が形成されている。
回動規制部材30は、弾性を有する部材から形成されており、両側の脚部32A、32Bは、互いに近づく方向に撓むことができる。これにより、装着穴26の一方の開口に対して、回動規制部材30の先端部33A、33Bを挿入していくと(図12参照)、両側の脚部32が撓み、先端部33A,33Bの間隔35が狭まることにより、回動規制部材30を装着穴26内にスナップフィットさせることができるようになっている。なお、先端部33A、33Bには、装着穴26への挿入を容易とするためのテーパが形成されている。
回動規制部材30を装着穴26に装着したとき、脚部32A、32Bは装着穴26内に配置される一方、基端部31及び先端部33A、33Bは、装着穴26の両側開口の外側に配置される(図7及び図13参照)。このため、脚部32A、32Bは、リテーナ3の装着穴26とほぼ同一の長さを有するものとなっている。一方、基端部31及び先端部33A、33Bは、脚部32よりも横方向に張り出した形状を有しており、基端部31の幅と、一対の先端部33A、33Bにより形成される幅は、いずれも装着穴26の幅よりも大きくなっている。
このような構成により、回動規制部材30を装着穴26に装着した場合、装着穴26の外側に配置された基端部31及び先端部33A、33Bは、アームヘッド本体2の当接部16と当接する部分となるとともに、回動規制部材30の装着穴26からの抜け止めをする係止部としても機能するようになっている。
なお、本実施形態において、回動規制部材30は、ワイパーアーム1の他の部材(アームヘッド本体2、リテーナ3、アームヘッド4)から分離された部材としているが、変形例として、回動規制部材30を、ワイパーアーム1の他の部材のいずれかに対して、例えば可撓性を有する連結部材を介して連結しておいてもよい。これにより、回動規制部材30を装着穴26に装着していない場合に、回動規制部材30の紛失を有効に防止できる。
次に、本実施形態のワイパーアーム1の作用について説明する。
ワイパーアーム1をロックバック状態とする必要がある使用環境で用いるときには、図1から図6に示すように、回動規制部材30をリテーナ3の装着穴26から取り外しておく。これにより、リテーナ3の回動動作は特に制限されないので、リテーナ3を、アームヘッド本体2に対して、図1及び図2に示す使用位置と図3及び図4に示す起立位置の間で回動させることができ、必要に応じてワイパーアーム1をロックバック状態とすることができる。
一方、ワイパーアーム1をロックバック状態となることが防止されるべき使用環境で用いるときには、リテーナ3の装着穴26に対して、回動規制部材30をスナップフィットにより嵌め込み、図7から図10に示すように、回動規制部材30が装着穴26に装着された状態とする。これにより、ワイパー装置の使用(被払拭面の払拭作業)に伴うリテーナ3の小さな回動は許容される一方、リテーナ3の所定角度を超えての回動は制限されることになる。
すなわち、図8に示すように、リテーナ3が使用位置付近にある場合には、回動規制部材30の基端部31及び先端部33A、33Bは、アームヘッド本体2の当接部16に当接していないので、リテーナ3の小さな回動動作は許容される。したがって、リテーナ3は、払拭作業に伴う適度な回動動作を行うことができる。
これに対して、図9及び図10に示すように、リテーナ3が使用位置から所定角度回動すると、回動規制部材30の基端部31及び先端部33A、33Bが、アームヘッド本体2の対応する当接部16に当接する結果、リテーナ3は、それ以上は回動できなくなる。これにより、リテーナ3の制限範囲を超えての回動が適切に防止され、洗車時等における意図しないロックバックによってワイパーアーム1が破損してしまうような事態が有効に防止される。
以上のように、本実施形態のワイパーアーム1は、リテーナ3の装着穴26に対して着脱自在の回動規制部材30を備えたので、ワイパーアーム1が用いられる使用環境に応じて回動規制部材30を着脱することにより、ワイパーアーム1の他の構成を特に変更することなく、ロックバック可能なワイパーアームとしても、またリテーナ3の回動範囲が制限されるワイパーアームとしても用いることができる。したがって、ワイパーアーム1の使用者が、その使用環境に応じて、回動規制部材30の着脱をすることにより、使用者側でワイパーアーム1の機能変更を自由に行うことができるので、ワイパーアームの使用における自由度及び利便性が向上する。
また、本実施形態のワイパーアーム1は、従来構造のワイパーアームに対して、装着穴26を設け、回動規制部材30を備えるだけで構成できるので、従来のワイパーアームに対する変更が必要最小限で済み、リテーナ3の回動規制機能付きのワイパーアーム1を低コストで提供できる。
また、リテーナ3の回動制限が必要とされる市場に対しては、回動規制部材30を備えた状態のワイパーアーム1を販売する一方で、リテーナ3の回動角度制限が必要とされない市場に対しては、回動規制部材30を備えない状態のワイパーアーム1を販売することも可能であるので、回動制限付きと回動制限なしのワイパーアームを区別なく製造することができ、製造コストを削減できる。
また、回動規制部材30は、装着穴26に対してスナップフィット式で着脱可能となっているので、ワイパーアーム1の使用者は、極めて容易に着脱作業を行うことができる。
また、回動規制部材30による回動規制は、回動規制部材30の基端部31及び先端部33A、33Bとアームヘッド本体2の当接部16との当接により、リテーナ3の両側で行われるので、回動規制のための構造に十分な強度を与えることができ、確実な回動規制を行うことができるとともに、回動規制部材30の損壊等も有効に防止できる。
また、回動規制部材30は、ヘッドカバー4の内側に完全に隠された状態とすることができるので(図1及び図3参照)、ワイパーアーム1の外観を全く変更することなく、回動規制機能付きのワイパーアーム1を提供できる。
図14には、回動規制部材の変形例を示す。この変形例において、回動規制部材35は、基部36と、基部26から延び出す一対の脚部37A及び37Bを備えているが、先端部38は、一方の脚部37Aにのみ設けられ、他方の腕部37Bには設けられていない。このような構成により、回動規制部材30の装着穴26への挿入時に、脚部37Aを大きく撓ますことができ、装着作業が更に容易となる。
図15及び図16には、回動規制部材の他の変形例を示す。本変形例において、回動規制部材40は、弾性材料から構成された中空の枠型部材であり、幅広とされた両側の端部41、42と、端部41、42の間の中間部43とを備えている。
端部41、42は、略四角形の中空部分を囲む枠から構成されている。また、中間部43は、両側の端部41、42から一体に延び出す一対の板部材からなり、端部41、42と中間部43で、中間部43部分が幅狭となった連続した中空部44が形成されている。更に、端部41、42の外側の角部41A、42Aは、面取りがなされ、装着穴46への装着が容易化されている。なお、本実施形態では、端部41、42は、同一の形状及び寸法を有しており、回動規制部材40は左右対称の形状となっている
一方、リテーナ3の基端部21の装着穴46は、回動規制部材40の形状に合わせて、両側の開口部分に形成された幅広部47、48と、幅広部47、48の間の幅狭部49とを備えている。幅広部47、48の上下及び左右の幅は、回動規制部材40の端部41、42の幅とほぼ一致し、また、幅狭部49の上下及び左右の幅及び長さは、回動規制部材40の中間部43の幅及び長さとほぼ一致している。一方、幅広部47、48の長さは、端部41、42の長さよりも短く形成されている。
このような構成により、回動規制部材40を使用するときには、回動規制部材40の端部41、42の一方を、幅広部47、48の一方から装着穴46に挿入していく。この場合、回動規制部材40の端部41又は42が中空部44側に弾性変形することにより装着穴46の幅狭部49を通過するので、装着穴46内への回動規制部材40の装着を容易に行うことができる。
このように、装着穴46内に回動規制部材40が装着されると、回動規制部材40の端部41、42の一部が、装着穴46の外側に突出した状態となる。この端部41、42の突出部分が、アームヘッド本体2の当接部16と当接することにより、リテーナ3の回動規制がなされるようになっている。
図17から図20には、本発明の参考となる実施形態におけるワイパーアーム51を示す。
本実施形態のワイパーアーム51は、回動規制部材61をヘッドカバー54に対して着脱自在とし、この回動規制部材61に当接する当接部62をリテーナ53に設けたことを特徴とするものである。
詳しく説明すると、ワイパーアーム51は、アームヘッド52と、アームヘッド52に対して回動可能に連結されたリテーナ53と、アームヘッド52を覆うヘッドカバー54と、アームヘッド52とリテーナ53の間に設けられたリターンスプリング55とを備えている。
図19にも示すように、ヘッドカバー54は、アームヘッド52を収容するための中空部を備えた箱型の部材である。ヘッドカバー54の両側側壁54A(図19には一方の側面だけを示す)に対して、ピン型の回動規制部材61が着脱自在に取り付けられる。これにより、回動規制部材61は、両側側壁54Aの間に架け渡された状態で、ヘッドカバー54の内側に配置されるようになっている。回動規制部材61の着脱は、例えば、ヘッドカバー54の側壁54Aに形成された装着穴に、ピン型の回動規制部材61を挿通することによってなされる。
図20にも示すように、アームヘッド52の両側のヘッド腕部52Aの上端には、V字型溝52Bが形成されている。これにより、アームヘッド52にヘッドカバー54を装着したときには、V字型溝52B内に、回動規制部材61が配置される。この結果、回動規制部材61の中央部分が、ヘッド腕部52Aの間に配置されるようになっている。
図17及び図18に示すように、リテーナ53の基端部53Aの後端には、回動規制部材61と当接し得る当接部62が設けられている。これにより、図18に示すように、リテーナ53が所定角度まで回動したときには、この当接部62が、回動規制部材61のヘッド腕部52Aの間に配置された部分に接触して、リテーナ53のそれ以上の回動が制限されるようになっている。
このように、本実施形態においても、着脱自在な回動規制部材61により、リテーナ53の回動を適切な範囲内に制限することができる。したがって、ワイパーアーム51の使用者は、その使用環境に応じて、ワイパーアームの機能(回動規制の有無)を自由に変更することができる。
なお、上記各実施形態においては、具体的な回動規制部材30、35、61を例示してきたが、これらの例示は、回動規制部材の一例に示すものに過ぎず、本発明の回動規制部材を限定するものではない。すなわち、回動規制部材は、ワイパーアームのいずれかの部材に着脱自在のものであれば、どのような形態のものでも構わない。例えば、上記第1の実施形態の回動規制部材30に代えて、ボルト及びナットを用い、このボルトを、リテーナ3の基端部21を横方向に貫通するボルト穴に装着することにより、ボルトの頭部とナットが当接部16と当接するようにして、リテーナ3の回動が制限されるようにしてもよい。
また、回動規制部材は、アームヘッド本体に対して着脱自在とすることもできる。この場合、当接部は、リテーナに設けるようにすればよい。
1 ワイパーアーム
2 アームヘッド本体
3 リテーナ
4 ヘッドカバー
5 リターンスプリング
11 ヘッド基部
12 ヘッド腕部
13 軸穴
14 ピボット軸
15 係止ピン
16 当接部
21 リテーナの基端部
22 ピボット軸穴
23 リテーナの先端部
24 保持凹部
25 係止部
26 装着穴
30 回動規制部材
31 回動規制部材の基端部
32A、33B 回動規制部材の脚部
33A、33B 回動規制部材の先端部
35 回動規制部材
36 回動規制部材の基端部
37A、37B 回動規制部材の脚部
38 回動規制部材の先端部
40 回動規制部材
41 回動規制部材の端部
42 回動規制部材の端部
43 回動規制部材の中間部
44 回動規制部材の中空部
46 装着穴
47 装着穴の幅広部
48 装着穴の幅広部
49 装着穴の幅狭部
51 ワイパーアーム
52 アームヘッド
52A ヘッド腕部
52B V字溝
53 リテーナ
54 ヘッドカバー
54A ヘッドカバーの側壁
55 リターンスプリング
61 回動規制部材
62 当接部

Claims (4)

  1. ワイパーブレードを保持可能なアーム本体と、アームヘッドとを備えたワイパーアームであって、前記アーム本体は、使用位置と起立位置の間で回動可能であるようにピボット軸を介して前記アームヘッドに連結されているワイパーアームにおいて、
    前記アーム本体に対して着脱自在に取り付け可能である回動規制部材と、
    前記アームヘッドに設けられ、前記回動規制部材と当接することにより前記アーム本体の回動角度を制限する当接部と
    を備え、
    前記回動規制部材が装着可能な装着穴を備え、前記装着穴への装着時に、前記回動規制部材の少なくとも一部が、前記装着穴の外側に配置されることにより、前記当接部と当接可能となっており、
    前記装着穴は、前記アーム本体の前記アームヘッド側の端部を、前記ピボット軸が延びる方向に貫通して形成されており、前記当接部は、前記アームヘッドの前記アーム本体側の端部に形成されているワイパーアーム。
  2. 前記回動規制部材は、前記装着穴に対してスナップフィットにより装着される請求項1に記載のワイパーアーム。
  3. 前記回動規制部材は、基端部と、前記基端部から延びる弾性変形可能な腕部と、前記腕部の先端に設けられた先端部とを備え、前記装着穴に装着されたときには、前記基端部と前記先端部が前記装着穴の外側に配置される請求項2に記載のワイパーアーム。
  4. 前記回動規制部材は、前記アーム本体に対して、連結部材を介して連結されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイパーアーム。
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