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JP5599562B2 - シート用クッション体 - Google Patents
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Description

本発明は、自動二輪車,ATV,PWC用等のシート本体を組み立てるに用いられるシート用クッション体に関するものである。
自動二輪車用シートを例示すると、一般に、単層構造の樹脂発泡フォームをクッション体としてシート本体が組み立てられている。
単層構造のクッション体では、当該クッション体を低硬度化すると、シートとしての体圧・荷重分散性、ストローク感、ハネ感、タッチ感は良好に保てるが、底突き感、ヘタリ等が生じ易くて耐久性能に欠ける。一方、高硬度化すると、シートとしての底突き感、ヘタリ等の発生を防げて耐久性能は保てるが、体圧・荷重分散性、ストローク感、ハネ感、タッチ感が低下してしまう。
従来、単層構造のクッション体に代えて、乗員が体に感じる振動を少なくさせて乗心地を向上するべく、粘弾性ウレタンエラストマーのような粘弾性体を母体となるウレタンフォームに重ね合わせてクッション体を形成することが提案されている(特許文献1)。
先に提案のクッション体によると、粘弾性ウレタンエラストマーのような粘弾性体がシートとしての価格を高価なものにし、また、重量を増す原因となる。
特開平02−286481号
本発明は、価格を安価に抑えて重量も増さず、体圧・荷重分散性、ストローク感、ハネ感、タッチ感等のシート性能を付与できると共に、底突き感、ヘタリ等の発生を防げて耐久性能を保てるシート用クッション体を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、樹脂発泡フォームと一体に成形する布材を中間層として介在し、高硬度の樹脂発泡フォームを下部層とし、低硬度の樹脂発泡フォームを上部層として複層構造に形成したシート用クッション体において、前記下部層が前記布材より下方に設けられ、前記下部層は左右方向の端部まで高硬度に形成され、さらに、前記上部層は左右方向の端部まで低度に形成されていることを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、前記上部層と前記下部層では、前記部層の方が、左右方向の幅が大きく形成されていることを特徴とする。
本願の請求項3に係る発明は、前記上部層及び前記下部層の各々が有する左右側面は、連続した傾斜形状に形成されていることを特徴とする。
本願の請求項4に係る発明は、前記上部層の前側端部は、前記布材の前側端部よりも前方に回り込むように前記布材の前側端部に覆い被さっていることを特徴とする。
本発明に係る発明によれば、価格を安価に抑えて重量も増さず、体圧・荷重分散性、ストローク感、ハネ感、タッチ感等のシート性能を付与できると共に、底突き感、ヘタリ等の発生を防げて耐久性能を保てるシート用クッション体を構成できる。
図示実施の形態は、自動二輪車,ATV,PWC用等のシート本体を組み立てるに用いられるシート用クッション体に係る。図1は、シート用クッション体をシートの前後方向断面です。図2は、同シート用クッション体をシートの幅方向断面で示す。
図示のシート用クッション体は、高硬度(高密度)の樹脂発泡フォーム1を下部層とし、低硬度(低密度)の樹脂発泡フォーム2を上部層とし、後述するように樹脂発泡フォームと一体に成形する布材3を中間層として介在させて複層構造に形成されている。
下部層,上部層の各樹脂発泡フォーム1,2は、発泡ウレタン樹脂で形成されている。中間層の布地3としては不織布が用いられ、その不織布3は下部層ウレタンフォーム1の上面、且つ、上部層ウレタンフォーム2の下面と対面する全面に亘って介在されている。
上述したシート用クッション体を製造するには、まず、成形型の型内に、ウレタンフォームの表面層となるよう不織布3をセットし、下部層のウレタンフォーム1を発泡成形する。次いで、不織布3と一体に発泡成形した下部層のウレタンフォーム1を別の成形型に移し替え、不織布3を上向きにセットさせて上部層ウレタンフォーム2を発泡成型すればよい。
このように構成するシート用クッション体では、不織布3を中間層として介在し、高硬度のウレタンフォーム1を下部層とし、低硬度のウレタンフォームを上部層としてクッション体を複層構造に形成することから、各ウレタンフォーム1,2の硬度をシートのクッション体として好適なよう調整できる。
これにより、体圧・荷重分散性、ストローク感、ハネ感、タッチ感等のシート性能と共に、底突き感、ヘタリ等の発生を防げて耐久性能をシート本体に付与するようにできる。
殊に、ウレタンフォーム1,2と一体に成形する不織布3を中間層として介在することから、不織布3が周囲の発泡ウレタン樹脂を引き込んで面剛性を備えられる。このため、不織布3が荷重を面で受け止めることによる荷重分散性を発揮すると共に、動的ストローク感もシート本体に付与できてシート性能を向上させることができる。
不織布3は、下部層ウレタンフォーム1の上面,上部層ウレタンフォーム2の下面と対面する全面に介在していることから、シート全面に亘って荷重分散性,動的ストローク感を付与でき、ハネ感、タッチ感等を含むシート性能をより向上させることができる。
各ウレタンフォーム1,2は価格的に安価な発泡ウレタン樹脂で形成し、不織布3も価格的に安価なものであるから、安価な複層構造のクッション体として得られる。また、不織布3を介在させてクッション体の厚みを確保するものであるため、シート全体の重量を軽量化できる。
上述したクッション体は、シート表皮を被せることによりシート本体として組み立て、また、シート本体を車体のボトムフレームに取り付けることから自動二輪車,ATV,PWC用等の乗り物用シートとして車体に搭載される。その乗り物用シートは、シート性能,耐久性能の良好な安価で軽量なものとして車体に搭載できる。
上述したウレタンフォーム1,2、不織布3は乗物用シートを構成するに好適な代表例を挙げたものであり、シート用クッション体を形成するに適用可能なものであれば、他の材質の発泡樹脂,布材を用いるようにできる。また、不織布3は下部層ウレタンフォーム1の上面,上部層ウレタンフォーム2の下面と対面する全面に亘って介在するよう説明したが、着座部位の主要部のみに介在してもよい。
本発明に係るシート用クッション体をシートの前後方向断面で示す説明図である。 図1のシート用クッション体をA−A線断面で示す説明図である。
1 下部層の樹脂発泡フォーム(ウレタンフォーム)
2 上部層の樹脂発泡フォーム(ウレタンフォーム)
3 布材(不織布)

Claims (4)

  1. 樹脂発泡フォームと一体に成形する布材を中間層として介在し、高硬度の樹脂発泡フォームを下部層とし、低硬度の樹脂発泡フォームを上部層として複層構造に形成したシート用クッション体において、
    前記下部層が前記布材より下方に設けられ、前記下部層は左右方向の端部まで高硬度に形成され、さらに、前記上部層は左右方向の端部まで低度に形成されていることを特徴とするシート用クッション体。
  2. 前記上部層と前記下部層では、前記部層の方が、左右方向の幅が大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート用クッション体。
  3. 前記上部層及び前記下部層の各々が有する左右側面は、連続した傾斜形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート用クッション体。
  4. 前記上部層の前側端部は、前記布材の前側端部よりも前方に回り込むように前記布材の前側端部に覆い被さっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート用クッション体。
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