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JP5600936B2 - Led照明装置 - Google Patents
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JP5600936B2 - Led照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、LED(発光ダイオード)を光源に用いたLED照明装置に関する。
近年、LEDのもつ低消費電力、長寿命等の特徴が評価され、LEDを光源に用いたLED照明装置の開発が進んでおり、近い将来、既存の家庭用白熱電球や蛍光灯の多くが、LED照明装置に置き換えられるという予想もされている。
さて、既存の家庭用白熱電球や蛍光灯並みの明るさを確保するには、複数のLEDを搭載する必要があるため、これらのLEDから生じる熱への対策(放熱対策)が、LED照明装置の開発における重要な課題の一つとなっている。
それと同時に、量産化に向けて、効率的に加工・組立てのできるLED照明装置の開発が望まれている。
従来のLED照明装置を開示する特許文献としては、下記に示す特許文献1乃至4の他にも多数の特許文献が存在する。
特許文献1(特開2008−293753号公報)に開示された照明装置は、外面にLED配列面を備える熱交換基部の中空部に挿入されるヒートパイプと、ヒートパイプに外挿される熱放散モジュールを備えており、この熱放散モジュールは、その中空部から放射状に広げられる複数のフィンを備えている。
特許文献2(特開2008−293753号公報)に開示された照明装置は、光源部のLEDの熱を放熱する放熱部を備えており、この放熱部はコルゲート状の放熱フィンを備えている。
特許文献3(特開2009−4130号公報)に開示された照明装置は、使用中、LEDが熱を発する問題を解決すべく、前記LEDおよび/または前記駆動回路部からの熱を放熱する放熱部を備えており、この放熱部は駆動回路部を収容する収容部を有する固定筒と固定筒の外側に固定される放射状に配置された放熱フィンとを備えている。
特許文献4(特開2009−21264号公報)に開示された照明装置は、優れた放熱特性を有する信頼性の高い照明装置を提供することを課題とし、一面に複数の発光ダイオードが搭載された基体の他面上に支持体を設け、支持体から外方に向かって放射状に複数の放熱フィンを延ばした構成を備えている。
しかし、それらの特許文献に開示された従来のLED照明装置は、いまだ量産化に適する構成といえず、しかも放熱対策の点でも満足できるものではなかった。
特開2008−243780号公報 特開2008−293753号公報 特開2009−4130号公報 特開2009−21264号公報
前記特許文献2は複数の放熱フィンを備えているが、これはコルゲート状に形成されていることから、複数の放熱フィン間に形成された通路に沿って空気の流れを形成させて放熱特性を向上させるという効果を期待するのは困難である。
この点、特許文献1、3および4で提案された技術では、放熱フィンを放射状に配置することが提案されており、特に特許文献4では、「基体の一面上に設けられた複数の発光素子が発光する。このとき、複数の発光素子により発生された熱は、基体および支持体に伝導し、複数の放熱フィンを通して放散される。同時に、複数の発光素子により発生された熱により周囲の空気が暖められる。この場合、複数の放熱フィン間に形成された通路に沿って空気の流れが形成される。それにより、放熱特性が向上する」として、放熱フィン間に形成された通路に沿う空気の流れによる放熱特性の向上について積極的に記載されている。
しかしながら、この特許文献4をはじめとして、放射状に配置された放熱フィンの中心側は筒状の支持体に連結されており、この支持体の上下端は閉塞されている。この為、当該支持体内には、発光素子の熱で暖められた気体が充満してしまい、これを効率的に排出できないとの課題があった。
そこで本発明は、このような独自に当該課題に着目し、単なる放熱フィンによる放熱のみならず、加熱された気体を積極的に排出できるようにして、放熱特性を向上させることが可能で、しかも効率的に加工・組立てすることができるLED照明装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のLED照明装置は、少なくともLEDを表面に搭載した基板と、基板の裏面が接する面を有する放熱体とを具備するLED照明装置であって、
当該放熱体は、基板に接する面の裏面から延在して放射状に配置された多数の放熱フィンからなる放射状放熱フィン部と、同じく基板に接する面の裏面から延在して前記放射状放熱フィン部の内側に、当該放射状放熱フィン部と同心円に配置された少なくとも1つ以上の筒状体からなる筒状放熱フィン部とからなり、
更に、当該筒状放熱フィン部を構成する筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を備えることを特徴とする。
このような構成を備える本発明のLED照明装置では、LEDで発生した熱が基板から当該基板の裏面が接する放熱体の面に伝わり、これが放熱体の放射状放熱フィン部および筒状放熱フィン部に導かれて大気中に放出されることになる。特に、本発明のLED照明装置は、筒状放熱フィン部を構成する筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を備えていることから、LEDで発せられて放熱フィンに導かれた熱は、全ての放熱フィンの全面を使用して大気中に放出され、よって効率的な放熱を行うことができる。
上記放熱体は、基板に伝わったLEDの熱の伝導効率をよくする為、基板の平坦な裏面が面接触できるような平坦面を有することが望ましく、当該平坦面に基板の裏面を密接に面接触させることにより、基板と放熱体間の熱伝導効率を向上させることができる。また、この放熱体は、基板から伝わった熱を効率的に各放熱フィンに導く為、基板の裏面が接する面からフィンに至るまで継ぎ目のない一体状に形成されていることが望ましい。これは各部品間に隙間があったり、各部材間の接触面積が小さいと、熱伝導効率が悪く十分な放熱効果を得られない為である。
また、本発明にかかるLED照明装置において、前記放射状放熱フィン部は、基板に接する面の裏面から延在する放熱フィンが、前記筒状放熱フィン部と同心である円筒体の周面の一部を切欠いた外周面から放射状に延出させて形成することもできる。
放射状放熱フィン部は、基板に接する面の裏面から延在する略矩形の放熱フィンだけで構成する他、略矩形の放熱フィンを所定の間隔で放射状に配置し、その内周側に、周面の一部を切欠いた円筒体が一体化されて存在するように形成することもできる。
この円筒体の周面の一部を切り欠いた形状としては、円筒体の周面を軸方向に所定の間隔で切り欠いた形状の他、円筒体の周面を周方向に所定の間隔で切り欠いた形状であっても良い。特に円筒体の周面を軸方向に切欠いた場合には、一部が切欠かれた円筒体の周面は大凡円弧状になり、これが基板に接する面の裏面から延在することになる。
放射状に配置された放熱フィンと一体化される円筒体の周面の一部を切り欠くことにより、当該切り欠き部が円筒体の内外における気体流通を可能とする通気路となり、これにより円筒体の内周面からも放熱を行うことが可能になって放熱効果を高めることができる。
また、本発明にかかるLED照明装置において、前記同心円状の状放熱フィンを構成する全ての筒状体は、前記放射状放熱フィンより低く形成することができる。このように形成すれば、前記放熱体における基板の裏面が接する面とは反対側の端部に、該点灯回路に電源を供給する電源接続部ユニットが設けられた場合でも、当該電源接続部ユニットと状放熱フィンを構成する全ての筒状体との間に間隙を確保することができることから、この間隙を通気路として使用することができる。なお、この通気路は、上記のように全ての筒状体を放射状放熱フィンより低く、即ち基板に接する面の裏面からの延出長さを短く形成する他、当該筒状体の一部を切り欠いたり、或いは周面を貫通する孔部等を設けても良い。
また、本発明にかかるLED照明装置において、前記基板の表面には、複数のLEDを環状に配置し、前記放射状放熱フィン部は、基板におけるLEDが配置された領域に接する面の裏面から延在させることができる。発熱部でありLEDの投影上に放射状放熱フィン部を設けることにより、LEDの熱は迅速に放射状放熱フィン部に伝播し、効率的に放熱を行うことができる。
また、本発明にかかるLED照明装置において、前記基板には、前記LEDを点灯させるための点灯回路部品が搭載されており、前記放熱体における基板の裏面が接する面とは反対側の端部には、該点灯回路に電源を供給する電源接続部ユニットが設けられており、該電源接続部ユニットは、前記放熱体に連結される絶縁性を有する口金座と、この口金座に螺合した導電性金属からなる口金とを備え、前記口金は、屋内照明用として規格化された電球ソケットに適合する形状寸法に形成されており、且つ導体を介して前記点灯回路部品と電気的に接続される様に構成することができる。
電球ソケットは屋内照明用として規格化されていることから、当該電球ソケットに取り付け可能なように構成するものであり、またLEDの点灯回路に電源を供給する為に電源接続部ユニットを設けるものである。特に、このような電源接続部ユニットは放熱体の端部に設けられることから、上記本発明の構成を伴わなければ、少なくとも状放熱フィンの端部は閉じられ、その内周面においては十分な放熱が果たされないことが考えられる。よって、本発明では、この状放熱フィンの端部を構成する筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を設け、当該筒状体の内周面からの放熱も可能とするものである。
また、本発明にかかるLED照明装置において、前記基板には、前記LEDを点灯させるための点灯回路部品が搭載されており、前記放熱体における基板の裏面が接する面とは反対側の端部には、該点灯回路に電源を供給する電源接続部ユニットが設けられており、該電源接続部ユニットは、前記放熱体に連結される絶縁性を有する端子台と、この端子台に設けられた端子とを備え、該端子が、導体を介して前記点灯回路部品と電気的に接続されるように構成することもできる。
かかるLED照明装置は、特にダウンライトとしての使用に適した構成となっており、電源接続部ユニットが、放熱体に連結される絶縁性を有する端子台と、この端子台に設けられた端子とを備えている。このLED照明装置(LEDダウンライト照明装置)であっても、状放熱フィンの端部を構成する筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を設けたことにより、当該筒状体の内周面からの放熱も可能となり、放熱効果を向上させることができる。

そして本発明にかかるLED照明装置は、更に次のように構成することもできる。
(1)更に、前記基板に軸方向の圧力を加えて、当該基板を放熱体に密着させる、絶縁性を有した締結部材を備える。
(2)前記基板の表面と対向する位置に配置される光発散部材を備え、
当該光発散部材は、前記基板の表面に搭載したLEDに対向して当該LEDが発した光を発散するための透過部、および前記基板の表面を押圧する当接部を含み、
前記光発散部材は、前記基板を貫通して放熱体に締結される前記締結部材により締結されるとともに、当該締結力をもって前記当接部が前記基板の表面を押圧する構成である。
(3)前記透過部にはレンズが形成してあり、当該レンズを前記基板の表面に搭載したLEDに対向して設ける。
(4)前記基板は円盤状に形成してあり、表面中央部に前記点灯回路部品が搭載されるとともに、その周囲に前記LEDが放射状に配列されており、
前記締結部材は、前記基板の表面側に配置される締結座と、この締結座の裏面から延出する脚部とを含み、
前記締結座は、前記LEDの配列の内側で前記点灯回路部品と対向する位置に設けられ、且つ前記締結座の表面に光拡散体を組み込む。
(5)前記締結部材の締結座には、表面から突起する係止爪が設けられており、
前記光拡散体は、当該係止爪を介して当該締結座の表面側に装着される構成である。
(6)前記基板の裏面が接する面の周縁には軸方向に延出するフード嵌合部が形成してあり、このフード嵌合部に前記基板の表面側を覆うフードの周縁が嵌め込まれる。
(7)前記放熱体は、アルミダイカスト成形にて製作される。
本発明のLED照明装置によれば、LEDで発生した熱を放熱体へ効率的に導き放熱させることが可能で、更に放熱体においては放熱フィンを無駄なく活用して効率的な放熱を行うことができる。
加えて放熱体をアルミダイカスト成形等にて一体形成することにより大幅に部品点数を削減でき、効率的に加工・組立てすることができる効果がある。
本発明の第1実施形態に係るLED照明装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るLED照明装置を示す図であり、(a)はフード、締結部材および光発散部材を除いてLEDを露出させた状態を示すA−A’矢視断面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)はD−D’矢視断面図、(e)は背面図である。 本発明の第1実施形態に係るLED照明装置の組立手順を示す図であり、(a1)(b1)(c1)は平面図、(a2)(b2)(c2)は縦断面図、(a3)は底面図、(a4)は4−4’矢視断面図である。 図3に続く、LED照明装置の組立手順を示す図であり、(d1)(e1)は平面図、(d2)(e2)は縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るLED照明装置における気体の流れを示す図であり、(a)は電源接続部ユニットを外した状態の斜視図、(b)は縦断面図、(c)は電源接続部ユニットを外した状態の底面図である。 本発明の第1実施形態に係るLED照明装置における他の実施の形態にかかる放熱体を示す底面図である。 本発明の第2実施形態に係るLED照明装置の分解斜視図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るLED照明装置の平面図、(b)は同じく底面図、(d)は同じく断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1乃至図5は本発明の第1実施形態に係るLED照明装置を説明するための図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るLED照明装置は、基板10、放熱体30、電源接続部ユニット40、光発散部材50、光拡散体60、締結部材61、およびフード70の各構成部品を含む構成となっている。
基板10は、円盤状をした樹脂製の絶縁基板の表面に配線回路パターンを形成してなり、図3(b1)に示すように、当該表面の中央部に点灯回路部品11が搭載されており、さらにその周囲には複数のLED12が放射状に配列して搭載されている。点灯回路部品11は、LED12を点灯させるための回路を構成する各種電子部品である。また、基板10の裏面側には、この点灯回路に外部からの電源を供給するための導線13(本実施形態では2本の導線13)が延出している。
基板10の裏面は平坦面に形成してあり、後述するように放熱体30における基板受面20の表面と面接触する。
周知のとおり、LED12は点灯中に熱が発生する。基板10には、複数のLED12が搭載されているため、これらのLED12から発生する熱により基板10上は高温となる。そこで、基板10には、本発明の必須要件ではないが、アルミベース基板等の絶縁性を有し且つ熱伝導性の高い基板を用いることが好ましい。アルミベース基板は、アルミニウム板上に絶縁層を介して銅箔回路を形成した構成となっており、高熱伝導性フィラーを含有したエポキシ系絶縁層が、実装面の熱を効率よくアルミニウム板側に逃がす機能を有している(参考:理研電線株式会社のホームページ
http://www.rikensen.co.jp/Riken/kakou/alumikiban.htm)。
後述する放熱体30は、基板10を収容する為の基板受面20を具備しており、その表面(図3(a1)の上面)に基板10が配置される。ここで、基板受面の表面は平坦面となっており、基板10の裏面が面接触する。基板10は、図1及び図2(b)に示すように、光発散部材50と共に締結部材61と第1スプリングワッシャ付ネジ111によって基板受面20に締結される。このように、締結部材61と第1スプリングワッシャ付ネジ111によって締結された基板10と基板受面20は、互いに面接触して密接しており、LED12から発生した熱を基板10から基板受面20へと効率的に伝えることができる。
なお、基板受面20の裏面(図3(b2)の下面)からは、当該基板受面20と共に放熱体30を構成する放射状放熱フィン部31と筒状放熱フィン部35が延在している。
放熱体30は、図1乃至5に示すように、表面にLEDを搭載した基板の裏面が接する基板受面20と、この基板受面30の裏面から延在する略矩形の放熱フィン32を、当該裏面の中心を軸として放射状に配置した放射状放熱フィン部31と、同じく基板受面30の裏面から延在して放射状に配置された放射状放熱フィン部の内側に、当該放射状放熱フィン部と同心円に配置された複数の筒状体からなる筒状放熱フィン部35とで構成されており、これらはアルミダイカストによって一体形成されている。
基板受面20には、図1および図3(a1)に示すように、締結部材61を第1スプリングワッシャ付ネジ111で放熱体30の基板受面20に螺着するための螺子穴21が設けられており、また基板10の裏面側から延出する2本の導線13を電源接続部ユニット40まで案内する為の貫通孔22が設けられている。更に、この基板受面20には、基板から延出する2本の導線13を貫通孔22まで案内する段部23および溝部24が形成されている。この段部23、溝部24および貫通孔22は、図3(a4)に示すようにつながっており、溝部24は貫通穴22と基板から延出する2本の導線13の基板における半田付け位置のズレを調整するものとして機能する。即ち、溝部24は、基板から延出する2本の導線13を這わせる溝として機能する。
放熱体30における基板受面20の裏面から延在する筒状放熱フィン部35は、本実施の形態では3つの筒状体36,37,38を一定の間隙を確保した上で同心円に配置して構成されており、各筒状体同士の間隙が気体の通気路として機能することができる。また、筒状放熱フィン部35を構成する3つの筒状体36,37,38は、その軸心長が放射状放熱フィン部31の延在する長さよりも短く形成されている。特に最も外側の筒状体を第一筒状体36、その内側に存在する筒状体を第二筒状体37、更に第二筒状体の内側に存在する筒状体を第三筒状体38とすると、少なくとも第二筒状体37は、第一筒状体36よりも軸心長が短く形成されている。換言すれば、最も外側に存在する第一筒状体36は、それよりも内側に存在する筒状体と同じか、それよりも長い軸心長に形成されている。これにより、貫通孔内22を通る導線13が外部に露出するのを極力避けることができる。このように、全ての筒状体を放射状放熱フィン部31よりも短く形成することにより、各筒状体36,37,38の先端側に空隙が生じ、この空隙が各筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路として機能することができる。その結果、各筒状体の全面が放熱に寄与することができ、放熱効率を大幅に向上させることができる。
また、放熱体30における基板受面20の裏面から延在する放射状放熱フィン部31は、前記筒状放熱フィン部35と同心円で、円筒体の周面の3箇所を等間隔で軸方向に切り欠いたような円弧状33の外周面から、略矩形の放熱フィン31を放射状に延出させて構成されている。このように形成された放射状放熱フィン部31は、1つの円弧状33から延出する放熱フィン32を放射状放熱フィンモジュールとすると、各放射状放熱フィンモジュール同士の間には、切り欠いたような部分の幅に相当する間隙が生じ、これが通気路として機能することができる。
更に本発明における放熱体は、第一筒状体36、第二筒状体37および第三筒状体38、又は締結孔部124aのいずれかを、放射状放熱フィン部の3箇所を等間隔で軸方向に切り欠いた部分の幅より僅かに広い幅のみを放射状放熱フィン部と同等の軸心長に形成することもできる。このように形成すれば基板10から電源接続ユニットへの2本の導線も外部から見えなくすることが出来る。
図6は、電源接続部ユニット40の口金座41を放熱体30に締結する為の締結孔部124aを、放射状放熱フィン部における3箇所の切り欠き部分に正対させて配置し、この締結孔部124aの切り欠き部に正対する側の側面に、当該切り欠いた部分の切り欠き幅よりも広い幅の遮視部分124bを形成している。この遮視部分124bは、放射状放熱フィン部の端面と面一になるまで延長しており、これにより放熱効果を高めながらも基板10から電源接続ユニットにつながる2本の導線を外部から見えなくすることが出来る。なお、この遮視部分124bまたは締結孔部124aは、放射状放熱フィン部における切り欠いた幅から2本の導線が通る穴(第三筒状体38の内面)の壁面を結んだ線(図面中の二点鎖線)で規定される幅と同じか、これよりも大きく形成されることが望ましい。
よって、上記のように放熱フィンが形成された放熱体30では、図5に示すように、第一筒状体36の内外周面から放出された熱は、第二筒状体37および第三筒状体38の端部に確保された通気路を通り、そして各放射状放熱フィンモジュール同士の間の通気路を通って大気中に排出されることになる。同じように、第二筒状体37の内外周面から放出された熱は、第三筒状体38の端部に確保された通気路および各放射状放熱フィンモジュール同士の間の通気路を通って大気中に排出されることになる。そして放射状放熱フィン部の全面から排出された熱は、そのまま或いは各放射状放熱フィンモジュール同士の間の通気路を通って大気中に排出されることになる。その結果、基板を介して基板受面に伝わったLEDの熱は、各放熱フィンに伝わって、その表面から大気へと放散することができる。
電源接続部ユニット40は、本実施形態では口金座41及び口金42で構成してある。
口金座41は、絶縁性の樹脂材で形成してあり、一端部が放熱体30の他端部に嵌め合わされる嵌合部41aを形成しており、他端部は口金42を螺合して装着するための口金装着部41bとなっている。この口金座41は、図1及び図2(b)に示すように、ネジ131とスプリングワッシャ及び座金132により、放熱体30に締結される。具体的には、放熱体30の他端部に締結孔(ネジ孔)部124aが形成してあり、口金座41の他端部から挿通したネジ131をこの締結孔部124aに螺合することで、口金座41が放熱体30に締結される。
口金42は、導電性を有する金属材料で成形してある。口金42の周壁は、円筒状のネジ部42aを形成しており、その内周面が口金座41の口金装着部41bに螺合する(図2(d)参照)。本実施形態では、口金42は、屋内照明用として規格化された電球ソケットに適合する形状に加工してある。屋内照明用の電球ソケットとしては、例えば、ハロゲンランプ等に適用されるE11規格、ナツメ球やクリプトンランプ等に適用されるE17規格、一般の白熱電球等に適用されるE26規格などが、日本工業規格(JIS)や国際規格(IEC)に規定されている。口金42は、これら規格化された屋内照明用の電球ソケットに適合する形状となっており、これにより既存の電球ソケットに装着して屋内交流電源から電力供給を受けて点灯することができる。
基板10から延びる導線13は、この口金42に半田付けされる。
光発散部材50は、図1及び図2(b)に示すように、基板10の表面と対向する位置に配置される。この光発散部材50は、円盤状の平板部51の周縁から円筒状の周壁52が軸方向へ延出した形状の本体を有し、この本体の平板部51に透過部53が形成してある。透過部53は、基板10の表面に搭載した複数のLED12と対向する複数箇所に形成してあり、これら透過部53がLED12の発した光を発散させながら透過する機能を有している。また、この透過部53の表面にはレンズ部を設けて更に拡散を図ることもできる。
また、平板部51の3箇所から裏面側に向かって段付き円筒部54が形成してある。この段付き円筒部54には、既述した第1スプリングワッシャ付ネジ111が挿通されるとともに、表面側の凹部には後述する締結部材61の脚部63が配置される。
これら段付き円筒部54と周壁52の各端面が、第1スプリングワッシャ付ネジ111の締結力をもって基板10の表面を押圧する当接部を構成している。これら当接部から受ける押圧力により基板10が基板受面20に密接する。
締結部材61は、図1に示すように、円盤状のテーブル面62と、このテーブル面の3箇所から裏面側に延出する円筒状の脚部63と、テーブル面62の表面に形成した係止爪64を備えた構成となっている。
この締結部材61は、光拡散部材50の平板部51の表面側で、透過部53の内側中心寄りに配置される。ここで、脚部63は、既述したとおり光拡散部材50の段付き円筒部54に形成された表面側の凹部に配置される。
第1スプリングワッシャ付ネジ111は、締結部材61のテーブル面62から脚部63の中空部内へ挿通され、光発散部材50の段付き円筒部54、基板10を透して、先端部が基板受面20に設けられた螺子穴に螺合されて、これら締結部材61、光発散部材50、基板10及び基板受面20を一体に締結する。
光拡散体60は、図1及び図2(b)に示すように、内部が空洞をした円錐形状に形成してあり、その表面は、LED12から発せられ光発散部材50の透過部53を透過してきた光を乱反射させるように、細かな凹凸を有した面になっている。光拡散体60の内側には係合片60aが底面(開口)に向かって延出しており、当該係合片60aを締結部材61の係止爪64に係止することで、光拡散体60が締結部材61の表面に装着される。
この光拡散体60は、円周状に配置されたLED12とその対向位置にある透過部53の内側(中央寄り)に配置され、透過部53を透過して内側へ発散してきたLED12の光を外方へ乱反射させる。このように、光拡散体60を内側に設けることで、光を効率的に放散して明るさの向上を図ることができる。また、この透過部53の表面にはレンズ部を設けることもできる。
フード70は、白色半透明の樹脂材でドーム状に形成してあり、図2(b)に示すように、基板10を覆うようにして基板受面20の周壁に装着される。
次に、図3及び図4を主に参照して、本実施形態に係るLED照明装置の組立手順を説明する。
まず、図3(a1)(a2)に示す放熱体30の上面、即ち基板受面20の上面に、図3(b1)(b2)に示すように、基板10を配置し、さらに同図(c1)(c2)に示すように、基板10を覆うように光発散部材50を配置する。そして、図4(d1)(d2)に示すように、光発散部材50の平板部51に締結部材61を配置して、第1スプリングワッシャ付ネジ111をもって、これら締結部材61、光発散部材50、および基板10を基板受面20と一体に締結する。同じく図4(d1)(d2)に示すように、放熱体30の他端側には、ネジ131とスプリングワッシャ及び座金132をもって口金座41を締結する。口金座41には、図2(b)に示したように、口金40を螺合する。またこのとき、口金40に導線13を半田付けする。そして図4(e1)(e2)に示すように、締結部材61の表面に光拡散体60を装着する。
最後に、図示しないが、基板受面20に対してフード70を装着して、LED照明装置の組立が完成する(図1参照)。なお、基板10への点灯回路部品11、LED12、導線13等の装着は、上述した組立工程とは別の工程であらかじめ行われる。
〔第2実施形態〕
図7乃至図8は本発明の第2実施形態に係るLED照明装置を説明するための図である。なお、先に示した第2実施形態に係るLED照明装置と同一部分又は相当する部分には同一符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態のLED照明装置は、ダウンライトとしての使用に適した構成となっている。すなわち、図7及び図8に示すように、アルミダイカスト製の放熱体300は、その基板受面200が、軸方向に長く延出した周壁201を有している。この周壁の内周面は、光を反射する鏡面に仕上げられている。さらに、この周壁201の外周面には、放熱効果を高める多数の突条202が形成してあり、かつ当該外周面の3箇所に、ばね性を有する保持片210が締結してある。この保持片210のばね力をもって家屋の天井に穿設した取付孔にLED照明装置が施設される。その施設構造は周知のダウンライトと同じであるため、詳細な説明は省略する。
また、基板受面200の開口面には、フード220が装着される。このフード220は枠体221によって周縁部が保持されている。枠体221は、ネジ222により放熱体の基板受面200における周壁201に締結される。
本実施形態のLED照明装置では、電源接続部ユニットが端子(図示せず)を内蔵する端子台230で構成されており、取付枠241、固定板242及びネジ243をもって、放熱体300に締結されている。すなわち、固定板242が、第2の締結部材を構成するネジ121、ナット122、とスプリングワッシャ及び座金123により放熱体300の他端部に固定されており、この固定板242にネジ243をもって取付枠241が装着される。そして、この取付枠241に端子台230がカシメ固定される。
端子台230に内蔵された図示しない端子には、導線13が半田付けされる。
次に、本実施形態に係るLED照明装置の組立手順を説明する。
まず、放熱体300の一端面に存在する基板受面200の他端面に固定板242を配置した状態で、ネジ121、ナット122とスプリングワッシャ及び座金123をもって、当該固定板242を放熱体30に締結する。
次いで、放熱体300の基板受面200の表面(上面)に基板10を配置し、さらに基板10を覆うように光発散部材50を配置するとともに、光発散部材50の平板部51に締結部材61を配置して、第1スプリングワッシャ付ネジ111と第1ナット112をもって、これら締結部材61、光発散部材50、基板10を基板受面200に対して一体に締結する。
さらに、締結部材61の表面に光拡散体60を装着し、かつ基板受面200の開口面にフード220を装着する。
また、放熱体300の他端部に固定した固定板242に、ネジ243をもって取付枠241を装着し、この取付枠241に端子台230をカシメ固定する。このような手順をもってLED照明装置が組み立てられる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10:基板、11:点灯回路部品、12:LED、13:導線、
20:基板受面、
30:放熱体、
40:電源接続部ユニット、41:口金座、41a:嵌合部、41b:口金装着部、42:口金、
50:光発散部材、51:平板部、52:周壁、53:透過部、54:段付き円筒部、
60:光拡散体、60a:係合片、61:締結部材、62:テーブル面、63:脚部、64:係止爪、
70:フード、
111:第1スプリングワッシャ付ネジ、
200:基板受面、201:周壁、202:突条、210:保持片、220:フード、221:枠体、
230:端子台、241:取付枠、242:固定板、

Claims (12)

  1. 少なくともLEDを表面に搭載した基板と、基板の裏面が接する面を有する放熱体とを具備するLED照明装置であって、
    当該放熱体は、
    基板に接する面の裏面から延在して放射状に配置された多数の放熱フィンからなる放射状放熱フィン部と、
    同じく基板に接する面の裏面から延在して前記放射状放熱フィン部の内側に、当該放射状放熱フィン部と同心円に配置された少なくとも1つ以上の筒状体からなる筒状放熱フィン部とからなり、
    更に、当該筒状放熱フィン部を構成する全ての筒状体は、その軸心長を、前記放射状放熱フィン部が前記基板に接する面の裏面から延在する長さよりも短く形成することにより、当該各筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を形成し、
    前記放射状放熱フィン部は、前記筒状体の内外における気体流通を可能とする通気路を通った熱を大気中に排出させる通気路を備えることを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記放射状放熱フィン部は、基板に接する面の裏面から延在する放熱フィンが、前記筒状放熱フィン部と同心である円筒体の周面の一部を切欠いて構成された円弧状部の外周面から放射状に延出しており、
    1つの円弧状部から延出する放熱フィンが放射状放熱フィンモジュールを構成し、当該放射状放熱フィンモジュール同士の間が通気路として機能することを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記状放熱フィンを構成する全ての筒状体は、最も外側に存在する筒状体は、それよりも内側に存在する筒状体と同じか、それよりも長い軸心長に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  4. 前記放熱体は、基板を収容して当該基板の裏面が面接触する基板受面を具備しており、
    前記基板の表面には、複数のLEDを環状に配置してなり、
    前記放射状放熱フィン部は、前記基板受面において、前記基板におけるLEDが配置された領域に接する面の裏面から延在している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  5. 更に、前記基板を放熱体に密着させる向きに押圧する、絶縁性を有した締結部材を備え、
    電源接続部ユニットの口金座を締結する為の締結孔部を具備し、
    前記放射状放熱フィン部は、基板に接する面の裏面から延在する放熱フィンが、前記筒状放熱フィン部と同心である円筒体の周面の一部を軸方向に切欠いて構成された円弧状部の外周面から放射状に延出しており、
    当該締結孔部における円弧状部同士の隙間に正対する側の側面には、電源接続ユニットにつながる導線を外部から見えなくする遮視部分を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  6. 前記基板の表面と対向する位置に配置される光発散部材と、前記基板を放熱体に密着させる向きに押圧する締結部材を備え、
    当該光発散部材は、前記基板の表面に搭載したLEDに対向して当該LEDが発した光を発散するための透過部、および前記基板の表面を押圧する当接部を含み、
    前記光発散部材は、前記基板を貫通して放熱体に締結される前記締結部材により締結されるとともに、当該締結力をもって前記当接部が前記基板の表面を押圧する構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  7. 前記透過部にはレンズが形成してあり、当該レンズを前記基板の表面に搭載したLEDに対向して設けたことを特徴とする請求項6に記載のLED照明装置。
  8. 更に、前記基板を放熱体に密着させる向きに押圧する締結部材を備えており、
    前記基板は円盤状に形成してあり、表面中央部には、前記LEDを点灯させるための点灯回路部品が搭載されるとともに、その周囲に前記LEDが放射状に配列されており、
    前記締結部材は、前記基板の表面側に配置される締結座と、この締結座の裏面から延出する脚部とを含み、
    前記締結座は、前記LEDの配列の内側で前記点灯回路部品と対向する位置に設けられ、且つ前記締結座の表面に光拡散体を組み込んだことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  9. 前記締結部材の締結座には、表面から突起する係止爪が設けられており、
    前記光拡散体は、当該係止爪を介して当該締結座の表面側に装着される構成であることを特徴とする請求項8に記載のLED照明装置。
  10. 前記基板の裏面が接する面の周縁には軸方向に延出するフード嵌合部が形成してあり、このフード嵌合部に前記基板の表面側を覆うフードの周縁が嵌め込まれることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  11. 前記基板には、前記LEDを点灯させるための点灯回路部品が搭載されており、
    前記放熱体における基板が接する面の裏面から延在する前記筒状体の端部には、該点灯回路に電源を供給する電源接続部ユニットが設けられており、
    該電源接続部ユニットは、前記放熱体に連結される絶縁性を有する口金座と、この口金座に螺合した導電性金属からなる口金とを備え、
    前記口金は、屋内照明用として規格化された電球ソケットに適合する形状寸法に形成されており、且つ導体を介して前記点灯回路部品と電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のLED照明装置。
  12. 前記基板には、前記LEDを点灯させるための点灯回路部品が搭載されており、
    前記放熱体における基板が接する面の裏面から延在する前記筒状体の端部には、該点灯回路に電源を供給する電源接続部ユニットが設けられており、
    該電源接続部ユニットは、前記放熱体に連結される絶縁性を有する端子台と、この端子台に設けられた端子とを備え、
    該端子が、導体を介して前記点灯回路部品と電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至10に記載のLED照明装置。
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