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JP5604271B2 - 硬貨処理機 - Google Patents
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JP5604271B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

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本発明は、硬貨の計数等の処理を行う硬貨処理機に関する。
従来、一時貯留手段の一時貯留枠および一時貯留底板のいずれか一方を水平移動させ、一時貯留された硬貨を操作者の収納または返却指示に応じて振り分ける硬貨入金機がある(例えば特許文献1参照)。
特開2007−94664号公報(段落0017、0023、図3)
硬貨処理機において、一時貯留手段内の硬貨を返却する際に、返却先である返却ボックスに返却硬貨が一部に偏って返却されてしまうと、返却ボックスの高さが十分でない場合に、返却ボックスの容量に比べ実際の返却硬貨の容量が下回ってしまう可能性や、返却硬貨が返却ボックスから溢れてしまう可能性がある。
この不具合を返却ボックスの高さを高くすることによって解消することも考えられるが、機器自体の大型化につながるおそれもあり好ましくない。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、返却手段の高さを高くすることなく、返却手段の一部に返却硬貨が偏るのを防ぎ、返却手段内に返却硬貨を均一化を図って収納できる硬貨入金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、投入された硬貨を分離して搬送する分離供給手段と、該分離供給手段で搬送中の硬貨を識別する識別手段と、該識別手段の識別結果に基づいて受け入れ不可な硬貨を排除する排除手段と、前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を一時貯留する一時貯留手段と、該一時貯留手段の硬貨を受け入れて返却する返却手段と、前記一時貯留手段の硬貨を受け入れて収納する少なくとも一つの収納手段と、を備えた硬貨処理機であって、前記一時貯留手段は、前記返却手段と前記少なくとも一つの収納手段との間で往復移動可能に設けられる一時貯留枠および一時貯留底板を有し、これら一時貯留枠および一時貯留底板は、前記返却手段に硬貨を受け渡す際に、前記一時貯留底板により前記返却手段の上部開口を一部覆う状態で前記一時貯留枠の下部開口を前記返却手段の覆われていない上部開口上で一部開放状態とした後、前記返却手段の上部開口の覆いを解除し且つ前記一時貯留枠の下部開口を前記返却手段の覆いが解除された上部開口上で全部開放状態とすることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記一時貯留底板は、前記往復移動方向の長さが前記一時貯留枠の下部開口の前記往復移動方向の長さに比べて長くされており、前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が前記一時貯留枠の下部開口を前記一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、前記返却手段の上部開口を一部覆うことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記返却手段は、前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が前記全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる状態から、前記一時貯留枠のみが移動して前記一時貯留枠の下部開口が前記一部開放状態になったときの一部開放された前記一時貯留枠の下部開口の下方に位置することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記返却手段は、前記一部開放状態から前記一時貯留底板のみが移動して前記一時貯留枠の下部開口が前記全部開放状態となったときの全部開放された前記一時貯留枠の下部開口の下方に位置することを特徴とする
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか一項に係る発明において、前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が、前記一時貯留枠の下部開口を前記一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、前記一時貯留枠の下部開口が、前記少なくとも一つの収納手段の上方に位置することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、一時貯留枠および一時貯留底板が、返却手段に硬貨を受け渡す際に、まず、一時貯留底板により返却手段の上部開口を一部覆う状態で一時貯留枠の下部開口を返却手段の覆われていない上部開口上で一部開放状態とすることで、一時貯留枠の一部開放状態の下部開口の上にあった硬貨を返却手段の覆われていない側に受け渡す。次に、返却手段の上部開口の覆いを解除し且つ一時貯留枠の下部開口を返却手段の覆いが解除された上部開口上で全部開放状態とすることで、一時貯留枠の一部閉塞状態の下部開口の上にあった残りの硬貨を返却手段の先の受け渡し位置からずれた位置に受け渡す。したがって、返却手段の高さを高くすることなく、返却手段の一部に返却硬貨が偏るのを防ぎ、返却手段内に返却硬貨を均一化を図って収納できる。
また、一時貯留枠および一時貯留底板が、一時貯留枠の下部開口を一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れると、このとき、一時貯留底板は、往復移動方向の長さが一時貯留枠の下部開口の往復移動方向の長さに比べて長くされていて、返却手段の上部開口を一部覆っているため、そのまま、一時貯留枠のみを移動させれば、一時貯留底板により返却手段の上部開口を一部覆う状態で一時貯留枠の下部開口を返却手段の覆われていない上部開口上で一部開放状態とすることができ、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることが可能となる。
請求項に係る発明によれば、一時貯留枠および一時貯留底板が全閉状態にあって識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れた後、一時貯留枠のみが移動して一時貯留枠の下部開口が一部開放状態になると、一部開放された一時貯留枠の下部開口の下方に位置する返却手段に、一時貯留枠の一部開放状態の下部開口の上にあった硬貨を受け渡すことになる。したがって、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、一時貯留枠の下部開口の一部開放状態から、一時貯留底板のみが移動して全部開放状態となると、全部開放された一時貯留枠の下部開口の下方に位置する返却手段に、一時貯留枠の一部閉塞状態の下部開口の上にあった残りの硬貨を受け渡すことになる。したがって、さらなる、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、一時貯留枠および一時貯留底板が、一時貯留枠の下部開口を一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、一時貯留枠の下部開口が収納手段の上方に位置するため、そのまま、一時貯留底板のみを移動させれば、一時貯留枠の下部開口からこの収納手段に硬貨を受け渡すことができる。したがって、さらなる、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の全体構成を概略的に示すものであって、待機状態の一時貯留部と、第1収納シュートおよび第1収納金庫とを示す一部を断面とした側面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の制御系の要部のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示す正面図であって、待機状態にある一時貯留部を示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示すものであって、返却ボックスおよび第1収納金庫とその上方に位置する一時貯留部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示すものであって、第2収納シュートおよび第2収納金庫とその上方に位置する一時貯留部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示す正面図であって、一時貯留枠が返却一部開放位置にある状態を示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示す正面図であって、一時貯留底板が返却全部開放位置にある状態を示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示す正面図であって、一時貯留底板が第1収納全部開放位置にある状態を示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨処理機の下部構成を概略的に示す正面図であって、一時貯留枠が第2収納全部開放位置にある状態を示すものである。
本発明の一実施形態に係る硬貨処理機を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る硬貨処理機1を概略的に示すもので、硬貨処理機1は、処理機本体2と、この処理機本体2に対し着脱可能な台車部3とを有している。以下の説明における前後左右は、硬貨処理機1の前(操作者から見て手前側)、硬貨処理機1の後(操作者から見て奥側)および硬貨処理機1の左右(操作者から見て左右)である。
処理機本体2には、一括投入された硬貨を分離して搬送する分離供給部(分離供給手段)5が上部に設けられている。この分離供給部5は、バラ硬貨が一括投入されるホッパ6と、このホッパ6の下側にその底部を形成するように設けられた水平旋回可能な回転円盤7と、硬貨が一枚のみ通過可能な開口を有し回転円盤7の回転時の遠心力で硬貨を一枚ずつ繰り出す硬貨分離部8と、硬貨分離部8で一枚ずつ繰り出された硬貨を水平に搬送する硬貨搬送部9とを有している。
また、処理機本体2には、硬貨搬送部9で搬送中の硬貨の真偽及び金種を識別し計数する識別部(識別手段)11が硬貨搬送部9の上流側に設けられ、硬貨搬送部9におけるこの識別部11の下流側には、識別部11の識別結果に基づいて真以外の硬貨と識別された受け入れ不可なリジェクト硬貨を排除するリジェクト部(排除手段)12が設けられて、さらに、硬貨搬送部9におけるリジェクト部12の下流側には、識別部11の識別結果に基づいて真の硬貨であって受け入れ可能と識別された硬貨を金種別に振り分ける複数箇所、具体的には取り扱う硬貨(日本国内では1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨および500円硬貨)の種類と同数の六箇所の金種別の振分部13a〜13fが硬貨搬送部9の搬送方向に沿ってこの順に設けられている。
ここで、これら振分部13a〜13fは、すべて、取り扱う最大径の硬貨(日本国内では500円硬貨)を落下可能な選別孔14a〜14fを有しており、これらのうち上流側の五つの振分部13a〜13eには、図2に示す個別のシャッタソレノイド17a〜17eで駆動されて選別孔14a〜14eを個別に開閉可能なシャッタ15a〜15eが設けられている。さらに、各振分部13a〜13fのそれぞれの上流側には、硬貨の通過を検出する硬貨センサ16a〜16fが設けられている。同様に、リジェクト部12も、リジェクト孔14gと、シャッタソレノイド17gで駆動されてリジェクト孔14gを開閉可能なシャッタ15gと、上流側の硬貨センサ16gとを有している。なお、硬貨センサ16a〜16gは、シャッタ15a〜15e,15gのうちの対応するものの開閉タイミングを制御するために用いられ、また、硬貨の搬送ジャムの有無を検出するために用いられる。
また、処理機本体2は、リジェクト部12で硬貨搬送部9から排除された硬貨を受け入れる着脱自在のリジェクトボックス20と、各振分部13a〜13fで振り分けられた硬貨を金種別に案内するシュート19と、シュート19で案内される硬貨を金種別に一時貯留する一時貯留部(一時貯留手段)21とを有している。シュート19は、各振分部13a〜13fに一対一で対応してそれぞれの鉛直下方に設けられ、各振分部13a〜13fで振り分けられた硬貨を、金種別に案内するシュート部19a〜19fを有している。
一時貯留部21は、左右方向に往復移動可能となるように処理機本体2に個別に支持された一時貯留枠22とその下側の一時貯留底板23とを有している。一時貯留枠22には、鉛直方向に沿いかつ上下に開口する筒状の側壁部22a〜22fが前後方向に並んで形成されている。一時貯留底板23は、一時貯留部21の側壁部22a〜22fに共通の底部を構成するもので、一時貯留枠22の側壁部22a〜22fの下部開口を開閉可能となっている。
一時貯留枠22は、図2に示す枠駆動モータ25を含む枠駆動部26で駆動されることになり、一時貯留底板23は、底板駆動モータ27を含む底板駆動部28で駆動される。ここで、一時貯留底板23は、図3に示すように、その往復移動方向の全長が、一時貯留枠22の下部開口の往復移動方向の全長に比べて所定長さ分長くされている。
図1および図3に示すように、一時貯留枠22および一時貯留底板23は、シュート19a〜19fからの硬貨を受け入れて一時貯留可能となるように、各シュート19a〜19fつまり各振分部13a〜13fに一対一で対応してそれぞれの鉛直下方に側壁部22a〜22fを配置し、側壁部22a〜22fの下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態が、待機状態となっており、このときのそれぞれの位置が待機位置となっている。
具体的に、図3に示すように、一時貯留枠22はシュート19と左右方向に一致する位置が待機位置となっている。また、一時貯留底板23は、待機位置にある一時貯留枠22に対して、その下部開口を全部閉塞する位置であって、往復移動方向の一側(具体的には左側)に突出して、この方向に突出部30を形成する位置が待機位置となっている。また、待機位置にある一時貯留底板23は、その突出部30とは反対側の端縁を、待機位置にある一時貯留枠22の下部開口の突出部30とは反対側の端縁と一致させている。処理機本体2には、一時貯留枠22が待機位置にあることを検知する図2に示す枠待機位置センサ31および一時貯留底板23が待機位置にあることを検知する底板待機位置センサ32が設けられている。
図1に示すように、一時貯留枠22および一時貯留底板23がともに待機位置に位置する待機状態にあるとき、最も上流側の振分部13aおよびシュート19aの鉛直下方に側壁部22aが設けられており、側壁部22aは振分部13aのシャッタ15aが開かれることで選別孔14aから落下された硬貨のみをシュート19aを介して受け入れて一時貯留底板23上に一時貯留させる。同様に、側壁部22bは、振分部13bにてシャッタ15bの開作動で選別孔14bから落下された硬貨のみをシュート19bを介して、側壁部22cは、振分部13cにてシャッタ15cの開作動で選別孔14cから落下された硬貨のみをシュート19cを介して、側壁部22dは、振分部13dにてシャッタ15dの開作動で選別孔14dから落下された硬貨のみをシュート19dを介して、側壁部22eは、振分部13eにてシャッタ15eの開作動で選別孔14eから落下された硬貨のみをシュート19eを介して、側壁部22fは、振分部13fにて選別孔14fから落下された硬貨のみをシュート19fを介して、それぞれ受け入れて一時貯留底板23上に一時貯留させる。
図3に示すように、待機位置にある一時貯留枠22および一時貯留底板23に対し、一時貯留底板23の突出部30側である往復移動方向一側(具体的には左側)の下方に、返却ボックス(返却手段)35が着脱自在に設けられている。図4に示すように、返却ボックス35は、前後方向に並設して複数具体的には金種と同数の六つの個別に仕切られた金種別の返却収容部35a〜35fを有している。返却ボックス35は、一時貯留部21の側壁部22a〜22f内の硬貨を金種別に、シュートを介さず直接返却収容部35a〜35fに上部開口から受け入れて機外に返却するためのものである。
ここで、図3に示すように、返却ボックス35の上部開口は、一時貯留枠22の下部開口よりも往復移動方向の長さが長くなっている。また、返却ボックス35は、待機位置にある一時貯留底板23で上部開口の往復移動方向他側(具体的には右側)の一部が覆われるようになっている。言い換えれば、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態にあって識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、一時貯留底板23が返却ボックス35の上部開口を一部覆うことになる。さらに言い換えれば、待機位置にある一時貯留底板23は、その返却ボックス35側の一縁が、返却ボックス35の上部開口の鉛直上方に位置している。なお、返却ボックス35の上部開口の往復移動方向の中央から往復移動方向一側の部分は、待機位置にある一時貯留底板23で覆われることはなく、鉛直上方に開口している。
待機位置にある一時貯留枠22の鉛直下方には、一時貯留部21の硬貨を金種別に受け入れて案内する第1収納シュート(収納手段)38が設けられている。つまり、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態にあって識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる待機状態にあるとき、一時貯留枠22の下部開口が、第1収納シュート38の鉛直上方に位置する。
図1に示すように、この第1収納シュート38には、前後方向に並設して複数具体的には金種と同数の六つの金種別のシュート部38a〜38fが設けられている。これらシュート部38a〜38fは、待機位置にある一時貯留部21の各側壁部22a〜22fに一対一で対応してそれぞれの鉛直下方に設けられている。図3に示すように、第1収納シュート38は、一時貯留枠22の往復移動方向において返却ボックス35と隣り合って配置されており、第1収納シュート38の高さは、返却ボックス35の高さとほぼ等しくなっている。
ここで、第1収納シュート38の上部開口は、待機位置にある一時貯留底板23で全部が覆われるようになっている。具体的には、待機位置にある一時貯留底板23の返却ボックス35側の一縁が、第1収納シュート38の返却ボックス35側の一縁よりも返却ボックス35側に位置し、待機位置にある一時貯留底板23の返却ボックス35とは反対側の他縁が、第1収納シュート38の返却ボックス35とは反対側の他縁と一致している。
待機位置にある一時貯留枠22および一時貯留底板23に対し、一時貯留底板23の突出部30とは反対側である往復移動方向他側(具体的には右側)の下方に、一時貯留部21の硬貨を金種別に受け入れて案内する第2収納シュート(収納手段)39が設けられている。この第2収納シュート39には、図5に示すように、前後方向に並設して複数具体的には金種と同数の六つの金種別のシュート部39a〜39fが設けられている。第2収納シュート39は、図3に示すように、第1収納シュート38の返却ボックス35とは反対側に隣り合って配置されており、一時貯留枠22の往復移動方向の幅が第1収納シュート38の同方向の幅と同じとされ、その高さも、第1収納シュート38の高さと等しくなっている。ここで、第2収納シュート39は、待機位置にある一時貯留底板23で上部開口が覆われることは一切ない。具体的には、待機位置にある一時貯留底板23の返却ボックス35とは反対側の他縁が、第2収納シュート39の第1収納シュート38側の一縁と一致している。
図1に示す台車部3は、下部に設けられたキャスタ40を転動させることで、処理機本体2に対し前面2A側に引き出され、さらに処理機本体2から取り外されて運搬される一方、前面2A側から装填されることで処理機本体2に装着されるようになっている。
台車部3には、処理機本体2に装着された状態で、第1収納シュート38の鉛直下方に第1収納金庫(収納手段)42が着脱可能に設けられている。第1収納金庫42は、前後方向に並設して複数具体的には金種と同数の六つの金種別の収納部42a〜42fを有している。第1収納金庫42の収納部42a〜42fは、第1収納シュート38のシュート部38a〜38fに一対一で対応してそれぞれの鉛直下方に設けられている。つまり、第1収納金庫42は、第1収納シュート38で金種別に案内される硬貨を金種別に受け入れて収納する。第1収納金庫42は、図3に示すように、第1収納シュート38の鉛直下方に配置される上、さらに返却ボックス35の鉛直下方まで広がっており、収納容量の増大化が図られている。当然のことながら、第1収納シュート38と第1収納金庫42とを合わせた高さは、返却ボックス35の高さよりも高くなっている。
台車部3には、処理機本体2に装着された状態で、図5に示すように、第2収納シュート39の鉛直下方に第2収納金庫(収納手段)44が着脱可能に設けられている。第2収納金庫44は、前後方向に並設して複数具体的には金種と同数の六つの金種別の収納部44a〜44fを有している。第2収納金庫44の収納部44a〜44fは、第2収納シュート39のシュート部39a〜39fに一対一で対応してそれぞれの鉛直下方に設けられている。つまり、第2収納金庫44は、第2収納シュート39で金種別に案内される硬貨を金種別に受け入れて収納する。第2収納シュート39と第2収納金庫44とを合わせた高さも、返却ボックス35の高さよりも高くなっている。
図2に示す枠駆動部26は、例えばボールネジ方式で一時貯留枠22を駆動するものであり、一時貯留枠22を、その下部開口全体が返却ボックス35の上部開口に重なり合う位置と、第2収納シュート39の上部開口に重なり合う位置との間で往復移動させることになる。底板駆動部28も、例えばボールネジ方式で一時貯留底板23を駆動するものであり、一時貯留底板23を、その全体が第1収納シュート38よりも返却ボックス35側に位置する位置と、その全体が返却ボックス35よりも第1収納シュート38および第2収納シュート39側に位置する位置との間で往復移動させることになる。
分離供給部5、識別部11、硬貨センサ16a〜16g、およびシャッタソレノイド17a〜17e,17gは、制御部50に接続されている。制御部50には、一時貯留枠22を往復移動させる上記した枠駆動モータ25を含む枠駆動部26と、一時貯留底板23を往復移動させる上記した底板駆動モータ27を含む底板駆動部28と、操作入力を受け付けるとともに案内表示を行う表示操作部52とが接続されている。さらに、制御部50には、一時貯留枠22の位置を検出する枠待機位置センサ31、枠返却一部開放位置センサ53(後述)および枠第2収納全部開放位置センサ54(後述)と、一時貯留底板23の位置を検出する底板待機位置センサ32、底板返却全部開放位置センサ55(後述)および底板第1収納全部開放位置センサ56(後述)とが接続されている。
次に、制御部50の制御内容を説明する。
分離供給部5のホッパ6に硬貨が投入されて表示操作部52に入金処理の実行操作が入力されると、制御部50は、分離供給部5を駆動することになる。そして、制御部50は、分離供給部5から繰り出された硬貨のうち、識別部11の識別結果に基づいて受け入れ不可と識別されたリジェクト硬貨を、すべてリジェクト部12でリジェクトボックス20に返却する一方、受け入れ可能と識別された真の硬貨を、金種別に選別して待機位置にある一時貯留部21a〜21fに振り分けるようにシャッタソレノイド17a〜17eを制御する。
つまり、識別部11で1円硬貨と識別された硬貨を、シャッタソレノイド17aを駆動して振分部13aのシャッタ15aを開いて選別孔14aから一時貯留枠22の側壁部22a内の一時貯留底板23上に一時貯留させる。同様に、5円硬貨と識別された硬貨をシャッタソレノイド17bを駆動して振分部13bの選別孔14bから側壁部22b内に、10円硬貨と識別された硬貨をシャッタソレノイド17cを駆動して振分部13cの選別孔14cから側壁部22c内に、50円硬貨と識別された硬貨をシャッタソレノイド17dを駆動して振分部13dの選別孔14dから側壁部22d内に、100円硬貨と識別された硬貨をシャッタソレノイド17eを駆動して振分部13eの選別孔14eから側壁部22e内に、500円硬貨と識別された硬貨を振分部13fの選別孔14fから側壁部22f内に、それぞれ受け入れて一時貯留させる。なお、一時貯留部21の側壁部22a〜22fへの各金種の振り分けのパターンは上記に限らず他の設定としても良い。
そして、ホッパ6に投入された硬貨のうち識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能と識別された真の硬貨がすべて一時貯留部21内に金種別に一時貯留されると、制御部50は、金種別の計数結果および合計金額を表示操作部52へ表示させる。これに対して、操作者により表示操作部52へキャンセル操作が入力されると、制御部50は、以下の返却処理を行うことになる。他方、操作者により表示操作部52へ承認操作が入力されると、制御部50は、その時点での第1収納金庫42および第2収納金庫44の収納量に応じて、例えば、第1収納金庫42が満杯状態でなければ、下記第1収納処理を行うことになり、第1収納金庫42が満杯状態であり第2収納金庫44が満杯状態でなければ下記第2収納処理を行うことになる。
上記したように、一時貯留部21は、一時貯留枠22および一時貯留底板23がともに待機位置に位置し一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態となる待機状態で、識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能と判断された硬貨を各側壁部22a〜22fに受け入れて金種別に一時貯留することになる。そして、このように待機状態で一時貯留した硬貨を、返却ボックス35に受け渡す返却処理、第1収納シュート38に受け渡して第1収納金庫42に収納する第1収納処理、および第2収納シュート39に受け渡して第2収納金庫44に収納する第2収納処理の三つの処理を行うようになっている。
「返却処理」
図3に示す待機状態で一時貯留部21に受け入れた硬貨を、返却ボックス35に受け渡す返却処理を行う際には、制御部50が、枠駆動部26の枠駆動モータ25のみを正回転させて、図6に示すように、一時貯留枠22のみを往復移動方向の一側である返却ボックス35の方向に移動させる。そして、一時貯留枠22の下部開口の位置が返却ボックス35の上部開口の位置に合うと枠駆動モータ25つまり一時貯留枠22を停止させる。すると、一時貯留枠22は、往復移動方向の第1収納シュート38側の端縁を、返却ボックス35の第1収納シュート38側の端縁に合わせることになり、停止状態にある一時貯留底板23の突出部30により返却ボックス35の上部開口が一部覆われた状態で、一時貯留枠22の下部開口が返却ボックス35の、一時貯留底板23の突出部30により覆われていない上部開口の往復移動方向の中間部上で一部開放状態となる。
言い換えれば、一時貯留枠22は、このように返却処理において一部開放状態となる返却一部開放位置にあるとき、一時貯留底板23と一部一致せずその下部開口を一部開放する。また、言い換えれば、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、図6に示すように互いに一部一致せず一時貯留枠22の下部開口を一部開放する返却一部開放位置は、図3に示すように一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で閉塞する全閉位置から、図6に示すように一時貯留枠22のみが返却ボックス35側に移動し、一時貯留枠22が返却ボックス35の上方に配置される位置となっている。なお、一時貯留枠22を返却一部開放位置で停止させるため、処理機本体2には、一時貯留枠22がこの返却一部開放位置にあることを検知する図2に示す枠返却一部開放位置センサ53が設けられている。
図6に示すように、一時貯留枠22のみが移動してその下部開口が一部開放状態になると、このときの一部開放された一時貯留枠22の下部開口の下方に返却ボックス35が位置するため、一時貯留部21に貯留されていた一部の硬貨が返却ボックス35に返却される。つまり、一時貯留枠22が一部開放状態になる際に、一時貯留部21に貯留されていた硬貨のうち、一時貯留枠22の下部開口の開放される部分およびその近傍に貯留されていた一部の硬貨が、一時貯留枠22の往復移動方向における返却ボックス35の略中央に落下する。このとき、図4に示す状態となり、側壁部22a内にあった硬貨のみが返却収容部35aに、側壁部22b内にあった硬貨のみが返却収容部35bに、側壁部22c内にあった硬貨のみが返却収容部35cに、側壁部22d内にあった硬貨のみが返却収容部35dに、側壁部22e内にあった硬貨のみが返却収容部35eに、側壁部22f内にあった硬貨のみが返却収容部35fに、それぞれ落下することになる。
次に、制御部50は、底板駆動部28の底板駆動モータ27のみを正回転させて、図7に示すように、一時貯留底板23のみを待機位置から返却ボックス35とは反対方向に移動させることになる。そして、制御部50は、一時貯留底板23による返却ボックス35の上部開口の覆いが解除され、且つ、返却一部開放位置で停止している一時貯留枠22の下部開口が、返却ボックス35の一時貯留底板23による覆いが解除された上部開口上で全部開放状態となると、底板駆動モータ27つまり一時貯留底板23を停止させる。すると、一時貯留底板23が、往復移動方向の返却ボックス35側の端縁を、返却ボックス35および一時貯留枠22のそれぞれの第1収納シュート38側の端縁と一致させることになる。
言い換えれば、一時貯留底板23は、このように返却処理の全部開放状態となる返却全部開放位置にあるとき、一時貯留枠22の下部開口と全部一致せず一時貯留枠22の下部開口を全部開放する。さらに言い換えれば、図7に示す一時貯留枠22の下部開口および一時貯留底板23が互いに全部一致せず一時貯留枠22の下部開口を全部開放する返却全部開放位置は、図6に示すように一時貯留枠22および一時貯留底板23が互いに一部一致せず一時貯留枠22の下部開口を一部開放する返却一部開放位置から、図7に示すように、一時貯留底板23のみが第1収納シュート38側に突出部30の所定長さに応じた長さ分を移動し、一時貯留枠22が返却ボックス35の上方に配置されたままの位置となっている。なお、一時貯留底板23を返却全部開放位置で停止させるため、処理機本体2には、一時貯留底板23がこの返却全部開放位置にあることを検知する図2に示す底板返却全部開放位置センサ55が設けられている。
このように、図6に示す返却一部開放状態から一時貯留底板23のみが移動して、図7に示すように一時貯留枠22の下部開口が全部開放状態となったときのこの下部開口の下方に返却ボックス35が位置するため、返却一部開放状態では一時貯留部21に残留していた硬貨が返却ボックス35に返却される。つまり、一時貯留底板23が返却全部開放位置に位置すると、返却一部開放状態で一時貯留枠22の下部開口の一時貯留底板23で閉塞状態にあった部分に貯留されていた残りのすべての硬貨が、一時貯留底板23の往復移動方向における返却ボックス35の中央よりも第1収納シュート38側に落下する。このときも、図4に示す状態であり、側壁部22a内にあった硬貨のみが返却収容部35aに、側壁部22b内にあった硬貨のみが返却収容部35bに、側壁部22c内にあった硬貨のみが返却収容部35cに、側壁部22d内にあった硬貨のみが返却収容部35dに、側壁部22e内にあった硬貨のみが返却収容部35eに、側壁部22f内にあった硬貨のみが返却収容部35fに、それぞれ落下することになる。
その後、制御部50は、枠駆動部26の枠駆動モータ25を逆回転させて、図3に示すように、一時貯留枠22を第1収納シュート38の方向に移動させることになり、一時貯留枠22が待機位置に位置したことを、枠待機位置センサ31で検知すると、枠駆動モータ25つまり一時貯留枠22を停止させる。制御部50は、これと並行して、底板駆動部28の底板駆動モータ27を逆回転させて、一時貯留底板23を返却ボックス35の方向に移動させることになり、一時貯留底板23が待機位置に位置したことを、底板待機位置センサ32で検知すると、底板駆動モータ27つまり一時貯留底板23を停止させる。
「第1収納処理」
図3に示す待機状態で一時貯留部21に受け入れた硬貨を、一時貯留底板23で全閉状態とされた一時貯留枠22の下部開口の下方に位置する第1収納シュート38を介して第1収納金庫42に受け渡す第1収納処理を行う際には、制御部50が、底板駆動部28の底板駆動モータ27のみを逆回転させて、図8に示すように、一時貯留底板23のみを待機位置から返却ボックス35の方向に移動させることになり、一時貯留底板23による第1収納シュート38の上部開口の覆いが解除され、且つ、待機位置で停止している一時貯留枠22の下部開口が、第1収納シュート38の覆いが解除された上部開口上で全部開放状態となると、底板駆動モータ27つまり一時貯留底板23を停止させる。すると、一時貯留底板23が、往復移動方向の第2収納シュート39側の端縁を、一時貯留枠22および第1収納シュート38の返却ボックス35側の端縁と一致させることになる。
言い換えれば、一時貯留底板23は、このように第1収納処理の全部開放状態となる第1収納全部開放位置にあるとき、一時貯留枠22の下部開口および第1収納シュート38の上部開口と全部一致せず、一時貯留枠22の下部開口および第1収納シュート38の上部開口を全部開放する。なお、一時貯留底板23を第1収納全部開放位置で停止させるため、処理機本体2には、一時貯留底板23がこの第1収納全部開放位置にあることを検知する図2に示す底板第1収納全部開放位置センサ56が設けられている。
このように、図3に示す待機状態から図8に示すように一時貯留底板23のみが移動して一時貯留枠22の下部開口が全部開放状態となったときの全部開放された一時貯留枠22の下部開口の下方に第1収納シュート38が位置するため、一時貯留部21に貯留されていたすべての硬貨が第1収納シュート38を介して第1収納金庫42に収納される。このとき、図1に示す状態となり、側壁部22a内にあった硬貨のみが収納部42aに、側壁部22b内にあった硬貨のみが収納部42bに、側壁部22c内にあった硬貨のみが収納部42cに、側壁部22d内にあった硬貨のみが収納部42dに、側壁部22e内にあった硬貨のみが収納部42eに、側壁部22f内にあった硬貨のみが収納部42fに、それぞれ収納されることになる。
その後、制御部50は、底板駆動部28の底板駆動モータ27を正回転させて、図3に示すように、一時貯留底板23を第2収納シュート39の方向に移動させることになり、一時貯留底板23が待機位置に位置したことを、底板待機位置センサ32で検知すると、底板駆動モータ27つまり一時貯留底板23を停止させる。
「第2収納処理」
図3に示す待機状態で一時貯留部21に受け入れた硬貨を、一時貯留枠22の下部開口の下方に位置する第1収納シュート38の返却ボックス35とは反対側の第2収納シュート39を介して第2収納金庫44に受け渡す第2収納処理を行う際には、制御部50が、枠駆動部26の枠駆動モータ25のみを逆回転させて、図9に示すように、一時貯留枠22のみを返却ボックス35とは反対方向に移動させることになり、停止状態にある一時貯留底板23に対し、一時貯留枠22の下部開口が、一時貯留底板23で覆われていない第2収納シュート39の上部開口上で全部開放状態となり、その下部開口の位置が第2収納シュート39の上部開口の位置に合うと枠駆動モータ25つまり一時貯留枠22を停止させる。すると、一時貯留枠22は、往復移動方向の返却ボックス35とは反対側の端縁を、第2収納シュート39の返却ボックス35とは反対側の端縁に一致させることになり、往復移動方向の返却ボックス35側の端縁を、第2収納シュート39の返却ボックス35側の端縁に一致させることになる。
言い換えれば、一時貯留枠22は、このように第2収納処理の全部開放状態となる第2収納全部開放位置にあるとき、一時貯留底板23と全部一致せず、その下部開口を全部開放する。なお、一時貯留枠22を第2収納全部開放位置で停止させるため、処理機本体2には、一時貯留枠22がこの第2収納全部開放位置にあることを検知する図2に示す枠第2収納全部開放位置センサ54が設けられている。
このように、上記した待機状態から一時貯留枠22のみが移動して一時貯留枠22の下部開口が全部開放状態となったときの全部開放された一時貯留枠22の下部開口の下方に第2収納シュート39が位置するため、一時貯留部21に貯留されていたすべての硬貨が第2収納シュート39を介して第2収納金庫44に収納される。このとき、図5に示す状態となり、側壁部22a内にあった硬貨のみが収納部44aに、側壁部22b内にあった硬貨のみが収納部44bに、側壁部22c内にあった硬貨のみが収納部44cに、側壁部22d内にあった硬貨のみが収納部44dに、側壁部22e内にあった硬貨のみが収納部44eに、側壁部22f内にあった硬貨のみが収納部44fに、それぞれ収納されることになる。
その後、制御部50は、枠駆動部26の枠駆動モータ25を正回転させて、図3に示すように、一時貯留枠22を第1収納シュート38の方向に移動させることになり、一時貯留枠22が待機位置に位置したことを、枠待機位置センサ31で検知すると、枠駆動モータ25つまり一時貯留枠22を停止させる。
以上に述べた本実施形態によれば、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、返却ボックス35に硬貨を受け渡す際に、まず、一時貯留底板23により返却ボックス35の上部開口を一部覆う状態で一時貯留枠22の下部開口を返却ボックス35の覆われていない上部開口上で一部開放状態とすることで、一時貯留枠22の一部開放状態の下部開口の上にあった硬貨を返却ボックス35の覆われていない側に受け渡す。次に、返却ボックス35の上部開口の覆いを解除し且つ一時貯留枠22の下部開口を返却ボックス35の覆いが解除された上部開口上で全部開放状態とすることで、一時貯留枠22の一部閉塞状態の下部開口の上にあった残りの硬貨を返却ボックス35の先の受け渡し位置からずれた位置に受け渡す。したがって、返却ボックス35の高さを高くすることなく、返却ボックス35の一部に返却硬貨が偏るのを防ぎ、返却ボックス35内に返却硬貨を均一化を図って収納できる。
また、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態にあって識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れると、このとき、一時貯留底板23は、往復移動方向の長さが一時貯留枠22の下部開口の往復移動方向の長さに比べて長くされていて、返却ボックス35の上部開口を一部覆うため、そのまま、一時貯留枠22のみを移動させれば、一時貯留底板23により返却ボックス35の上部開口を一部覆う状態で一時貯留枠22の下部開口を返却ボックス35の覆われていない上部開口上で一部開放状態とすることができ、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることが可能となる。
また、一時貯留枠22および一時貯留底板23が全閉状態にあって識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れた後、一時貯留枠22のみが移動して一時貯留枠22の下部開口が一部開放状態になると、一部開放された一時貯留枠22の下部開口の下方に位置する返却ボックス35に、一時貯留枠22の一部開放状態の下部開口の上にあった硬貨を受け渡すことになる。したがって、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
また、一時貯留枠22の下部開口の一部開放状態から、一時貯留底板23のみが移動して全部開放状態となると、全部開放された一時貯留枠22の下部開口の下方に位置する返却ボックス35に、一時貯留枠22の一部閉塞状態の下部開口の上にあった残りの硬貨を受け渡すことになる。したがって、さらなる、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
また、一時貯留枠22および一時貯留底板23が、一時貯留枠22の下部開口を一時貯留底板23で全部閉塞する全閉状態にあって識別部11の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、一時貯留枠22の下部開口が第1収納シュート38の上方に位置するため、そのまま、一時貯留底板23のみを移動させれば、一時貯留枠22の下部開口からこの第1収納シュート38に硬貨を受け渡すことができる。したがって、さらなる、構造の簡素化、制御の容易化および省電力化を図ることができる。
なお、以上の実施形態においては、収納処理における硬貨の受け渡し先を、第1収納シュート38および第1収納金庫42と、第2収納シュート39および第2収納金庫44との二カ所設ける場合を例にとり説明したが、第1収納シュート38および第1収納金庫42の一カ所のみ設けても良く、三カ所以上としても良い。また、第1収納シュート38および第2収納シュート39をなくして、一時貯留部21から直接第1収納金庫42および第2収納金庫44に硬貨を受け渡しても良い。
また、以上の実施形態においては、一時貯留底板23の往復移動方向の長さを一時貯留枠22の下部開口の同じ方向の長さに比べて長くし突出部30を形成することで、返却ボックス35に硬貨を受け渡す際に、全閉状態から一時貯留枠22のみを移動させて、一時貯留底板23により返却ボックス35の上部開口を一部覆う状態で一時貯留枠22の下部開口を返却ボックス35の覆われていない上部開口上で一部開放状態とする場合を例にとり説明した。しかしこれに限定されることはなく、一時貯留底板23の往復移動方向の長さを一時貯留枠22の下部開口の同じ方向の長さと同等としても良い。この場合、例えば、返却ボックス35に硬貨を受け渡す際に、全閉状態にある一時貯留枠22および一時貯留底板23を一体に移動させて、一時貯留底板23により返却ボックス35の上部開口を一部覆う状態となると一時貯留底板23を停止させるとともに、一時貯留枠22のみをさらに移動させて、一時貯留枠22の下部開口を返却ボックス35の覆われていない上部開口上で一部開放状態とすることになる。
1 硬貨処理機
5 分離供給部(分離供給手段)
11 識別部(識別手段)
12 リジェクト部(排除手段)
21 一時貯留部(一時貯留手段)
22 一時貯留枠
23 一時貯留底板
35 返却ボックス(返却手段)
38 第1収納シュート(収納手段)
39 第2収納シュート(収納手段)
42 第1収納金庫(収納手段)
44 第2収納金庫(収納手段)

Claims (4)

  1. 投入された硬貨を分離して搬送する分離供給手段と、
    該分離供給手段で搬送中の硬貨を識別する識別手段と、
    該識別手段の識別結果に基づいて受け入れ不可な硬貨を排除する排除手段と、
    前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を一時貯留する一時貯留手段と、
    該一時貯留手段の硬貨を受け入れて返却する返却手段と、
    前記一時貯留手段の硬貨を受け入れて収納する少なくとも一つの収納手段と、を備えた硬貨処理機であって、
    前記一時貯留手段は、
    前記返却手段と前記少なくとも一つの収納手段との間で往復移動可能に設けられる一時貯留枠および一時貯留底板を有し、
    これら一時貯留枠および一時貯留底板は、
    前記返却手段に硬貨を受け渡す際に、前記一時貯留底板により前記返却手段の上部開口を一部覆う状態で前記一時貯留枠の下部開口を前記返却手段の覆われていない上部開口上で一部開放状態とした後、前記返却手段の上部開口の覆いを解除し且つ前記一時貯留枠の下部開口を前記返却手段の覆いが解除された上部開口上で全部開放状態とし、
    前記一時貯留底板は、前記往復移動方向の長さが前記一時貯留枠の下部開口の前記往復移動方向の長さに比べて長くされており、前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が前記一時貯留枠の下部開口を前記一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、前記返却手段の上部開口を一部覆うことを特徴とする硬貨処理機。
  2. 前記返却手段は、前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が前記全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる状態から、前記一時貯留枠のみが移動して前記一時貯留枠の下部開口が前記一部開放状態になったときの一部開放された前記一時貯留枠の下部開口の下方に位置することを特徴とする請求項記載の硬貨処理機。
  3. 前記返却手段は、前記一部開放状態から前記一時貯留底板のみが移動して前記一時貯留枠の下部開口が前記全部開放状態となったときの全部開放された前記一時貯留枠の下部開口の下方に位置することを特徴とする請求項記載の硬貨処理機。
  4. 前記一時貯留枠および前記一時貯留底板が、前記一時貯留枠の下部開口を前記一時貯留底板で全部閉塞する全閉状態にあって前記識別手段の識別結果に基づいて受け入れ可能な硬貨を受け入れる際に、前記一時貯留枠の下部開口が、前記少なくとも一つの収納手段の上方に位置することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
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