JP5604480B2 - 二色粒子 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献4には、この点の問題を解消するために、一方の半球が導電性白色顔料を含み、導電性白色顔料の粒子径が0.10〜5μmである二色粒子が提案されている。
要するに、良好な回転性を有し、さらにはカラー表示性にも優れ、コントラストに優れた二色粒子はいまだ提案されておらず、このような性能を有する二色粒子の開発が要望されているのが現状である。
すなわち、本発明は以下の各発明を提供するものである。
1.略半球で異なる色に着色されている二色粒子であって、少なくとも一方の半球は、
1次粒子径が10〜50nmの透明導電性粒子が配合されてなる二色粒子。
2.上記透明導電性粒子の粉末抵抗率が100Ω・cm以下である1記載の二色粒子。
3.上記透明導電性粒子を10質量部、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量10万)を10質量部、酢酸エチルを80質量部の比で混合させた分散液を、乾燥後膜厚5μmとなるように塗布し乾燥させて形成した塗膜のヘイズが40%以下である請求項1又は2記載の二色粒子。
4.上記透明導電性粒子が、酸化スズ、五酸化二アンチモンドープ二酸化スズ、酸化リンドープ二酸化スズ、アンチモン−二酸化スズドープ酸化チタン、及び二酸化スズドープ酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも一種の透明導電性粒子であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載の二色粒子。
本発明の二色粒子は、略半球で異なる色に着色されている二色粒子であって、少なくとも一方の半球は、特定の1次粒子径を有する透明導電性粒子が配合されてなることを特徴とする。
以下、詳述する。
<粒子の全体構成>
本発明の二色粒子は、異なる色を有する2つの半球を重ね合わせて球状にした形態を有するものであり、その平均粒子径が体積基準で表わして通常30〜200μm、好ましくは70〜150μmの範囲内にある。平均粒子径がこの範囲にある二色粒子は、電圧を印加したときに回転しやすい。また粒子径のバラツキは、均斉度をCv値で表して、通常20%以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下である。後述するマイクロチャンネル法によって二色粒子を作製する場合には、吐出量の制限、ノズルの制限、樹脂粘度の制限などによって、得られる二色粒子の平均粒子径を調整することができる。
本発明の二色粒子は、重合性成分、前記透明導電性粒子及び他の導電材、着色材などからなる粒子形成用組成物(以下、単に「組成物」という場合もある)により形成される。
上記重合性成分としては、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを挙げることができる。なお、本明細書において(メタ)アクリルとはアクリルまたはメタクリルのことを、(メタ)アクリレートとはアクリレートまたはメタクリレートのことを意味する。
本発明において用いられる上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(以下、単に「モノマー」という場合もある)は、重合させて上記二色粒子の樹脂成分を構成する成分であり、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル等のアクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキル、アクリル酸イソボルニル等の(メタ)アクリル酸と2環式アルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル類等が挙げられ、これらのモノマーを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
上記重合性成分としては、上記モノマー中への後述する着色材の分散性を改善するため、あるいは二色粒子を構成するそれぞれの半球の誘電率を調整するために、少なくとも1種類の官能基;例えばカルボキシル基・アミド基・アミノ基・ヒドロキシル基・エポキシ基・ニトリル基を分子内に有するモノマー(官能基含有モノマー)を併用することもできる。
本発明においては、このような官能基含有モノマーを1種単独でまたは2種以上混合して使用することができる。
これらの官能基含有モノマーを用いる場合の配合量は、上記モノマー100重量部に対して1〜90重量部とするのが好ましく、5〜50重量部とするのがさらに好ましい。
上記重合性成分としては、さらに2官能性以上の多官能性モノマーを配合して上記モノマーと反応させてもよい。
上記2官能性以上の多官能性モノマーの例としては、(ポリ)アルキレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル類、トリ(メタ)アクリル酸エステル類、テトラ(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。
これらの具体例として、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート,ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート,トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート,ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート,1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート,N−メチロール(メタ)アクリルアマイド、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
本発明の二色粒子に用いられる着色材は、半球毎にどのような色を付けるかで何を用いるかが異なることになるが、通常は一方の半球を白に、他方を赤、青、黒等の色以外の色に着色するので、一方の半球には白色顔料を、他方の半球には着色剤を用いる。
白色顔料としては、たとえば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナホワイトが挙げられ、中でも酸化チタンを好ましく用いることができる。また、商品名「CR−63」「CR−90−2」いずれも石原産業社製、「TCR−52」堺化学工業製等の市販品を用いることもできる。
導電性白色顔料は、たとえば、白色顔料を、酸化アンチモン/二酸化スズ、酸化インジウム/二酸化スズのいずれかの導電性材料で処理して導電性を付与することにより得られる。
上記組成物における上記白色顔料および/または導電性白色顔料の配合量は、上記重合性成分100重量部に対して1〜50重量部とするのが二色間の比重差を低減できる点で好ましく、1〜20重量部とするのがさらに好ましい。
着色された他方の半球に添加される着色剤としては、無彩色染料、無彩色顔料、有彩色染料および有彩色顔料が挙げられる。
黒の着色剤であれば、Olesolol
Fast Black、BONJET BLACK CW-1、Solvent
Black 27Cr(3価)5%含有、Pigment
Black7、カーボンブラック、ブラックパールズ430、ベンガラ、群青等を、
赤の着色剤であれば、VALIFAST
RED 3306、Olesolol Fast RED BL、Solvent
RED 8Cr(3価)5.8%含有、Permanent
Carmain FBB02-JP、ソルベントレッド等を、
青の着色剤であれば、カヤセットブルー、Solvent Blue 35、シアニンブルー、ソルベントブルー等を、
黄色の着色剤であれば、VALIFAST
YELLOW 4120、Oil Yellow 129、Solvent
Yellow 16、Solvent Yellow 33、Disperse
Yellow 54、PV Fast Yellow H2Gレモン色・・・Piast Yellow 8005、パーマネントイエローDHG、リオノールイエロー1212B、シムラーファーストイエロー4400、ピグメントイエロー12等を、
緑の着色剤であれば、Oil
Green 502、Opias Green 502、Solvent
Green 3、ソルベントグリーン等を、
マゼンダの着色剤であれば、VALIFAST
PINK 2310N、Plast RED D-54、Plast
RED 8355、Plast RED 8360、Plast
Vioiet 8850、Disperse Violet 28、Solvent
RED 149、Solvent RED 49、Solvent
RED 52、Solvent RED 218Cr(3価)4%含有、ピグメントレッド57:1、リオノールレッド6B−4290G、イルガライトルビン4BL、ファストゲンスーパーマゼンダRH等を、
シアンの着色剤であれば、VALIFAST
BLUE 2610、VALIFAST BLUE 2606、Oil
BLUE 650、Plast BLUE 8580、Plast
BLUE 8540、Oil BLUE 5511、Solvent
Blue 70 Cu4%含有、リオノールブルー7027、ファストゲンブルーBB、クロモフタルブルー4GNP等を、
オレンジの着色剤であれば、Oil
Orange 201、VALIFAST ORANGE 3210、Solvent Orange 70、カヤセットオレンジG、ソルベントオレンジ、ルモゲンFオレンジ等を、
ブラウンの着色剤であれば、VALIFAST BROWN 2402、Solvent Yellow116、Kayaset Flavine FGなどを挙げることができる。
上記組成物には、公知の熱重合開始剤や光重合開始剤を含有させることが好ましい。
熱重合開始剤としては、例えば、パーオキシエステル類、有機パーオキサイド類、有機ハイドロパーオキサイド類、有機パーオキシケタール類及びアゾ化合物類が挙げられる。
パーオキシエステル類としては:例えば、tert-ヘキシルパーオキシピバレート、tert-ブチルパーオキシネオデカネート、tert-ブチルパーオキシベンゾエート、tert-ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ヘキシルパーオキシネオデカネート、クミルパーオキシネオデカネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートが挙げられる。
有機パーオキサイド類としては:例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、ジアセチルパーオキサイド、ジデカノイルパーオキサイド、ジイソノナイルパーオキサイド、2−メチルペンタノイルパーオキサイドが挙げられる。
また有機ハイドロパーオキサイド類としては:例えば、tert−ブチルハイドロパ−オキサイド、クミルハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジハイドロパーオキシヘキサン、p−メタンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパ−オキサイドが挙げられる。
また有機パ−オキシケタ−ル類としては:例えば、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが挙げられる。
またアゾ化合物類としては:例えば、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2´−アゾビスシクロヘキシルニトリル、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、ジメチル−2,2´−アゾビスイソブチレートが挙げられる。
また、光重合開始剤としては、従来公知であるアセトフェノン類;例えば、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセトフェノン、またケトン類;例えば、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p´−ジクロロベンゾフェノン、p,p´−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、N,N´−テトラメチル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、また、ベンゾインエーテル類;例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシロキシムエステル、チオキサンソン類を挙げることができる。
これらの重合開始剤は1種単独でまたは2種以上を組合せて使用することもできる。
また、上記組成物には、UV増感剤、帯電制御剤、顔料分散剤、熱安定剤、導電剤、防腐剤、表面張力調整剤、消泡剤、防錆剤、酸化防止剤、近赤外吸収剤、紫外線吸収剤、蛍光剤、蛍光増白剤などの他の成分を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で配合することができる。
帯電制御剤は、上記モノマー100重量部に対して0.05〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部の量で使用される。
そして、本発明においては上記透明導電性粒子が少なくともいずれか一方の半球を構成する組成物に配合されている。配合される半球は、白色半球と白以外に着色された半球とのいずれでもよいが、通常はいずれか一方の半球である。
上記透明導電性粒子は、その1次粒子径が10〜50nmであり、好ましくは10〜30nmである。
1次粒子径は、TEM(透過型電子顕微鏡)による電子顕微鏡写真から一次粒子の大きさを直接計測する方法で測定することができる。具体的には、個々の1次粒子の短軸径と長軸径を計測し、平均をその粒子の粒径とし、次に、100個の粒子について、それぞれの粒子の体積を得られた粒径の立方体と近似して求め、体積平均粒径を平均の1次粒子径とする。
上記1次粒子径が10nm未満であると、二次凝集が発生しやすく、ハンドリング性が悪化し、50nmを超えると、色味と回転性とのバランスが悪くなる。
また、上記透明導電性粒子は、その粉末抵抗率が100Ω・cm以下であるのが、二色粒子の過帯電を防止し、電圧印加経時での回転を安定させる点で好ましく、5Ω・cm以下であるのがさらに好ましい。
粉末抵抗率は、下記のようにして測定できる。
透明導電材の粉末を9.8MPaにて加圧成形して試料片を作成し、加圧した状態で試料片の上下間の抵抗値を測定し、同時に試料片の厚みを測定し、測定された抵抗値及び試料片の厚さ及び断面積から体積抵抗率を算出することができる。
上記透明導電性粒子における「透明」とは、多少の着色がなされていても当該粒子のみを上記重合性成分に配合して形成された樹脂を見た場合に反対側が透けて見える状態となることを意味し、その上記透明導電性粒子を10質量部、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量10万:旭化成ケミカルズ社製商品名「デルペット80N」)を10質量部、酢酸エチルを80質量部の比で混合させた分散液を、分散直後すぐにブレードを用い、乾燥後膜厚5μmとなるように塗布し乾燥させて形成した塗膜のヘイズが40%以下であるのが本発明の所望の効果を発現する点で好ましく、30%以下であるのがさらに好ましい。
ヘイズは、JIS K7361−1(1997年)に準拠して測定することができる。
また、商品名「T‐1」三菱マテリアル社製、商品名「SN100P」石原産業社製、等の市販品を用いることもできる。
上記透明導電性粒子の配合割合は、上記重合性成分100質量部に対して1〜20質量部とするのが好ましく、5〜10質量部とするのがさらに好ましい。
本発明の二色粒子は、公知のマイクロチャンネル法を用いて製造することができる。
上記マイクロチャンネル法としては、特開2010−145598号公報に記載の方法を用いることができる。
以下、簡単に説明すると、本発明において用いられるマイクロチャンネル法は、上記組成物を含む原料調整液と着色された半球部分を形成する組成物を含む原料調整液とを二相に分相した着色連続相を移送し、流動性媒体が流れているマイクロチャンネル内に連続的又は間欠的に順次吐出させる。上記着色連続相と上記流動性媒体とは、お互いにO/WまたはW/O状態を形成して存在するという、不溶の関係にあるため、吐出された着色連続相は第2マイクロチャンネル内を流れながら、界面張力により二色粒子となる。そしてこの着色連続相は樹脂またはそのモノマーを含有しており、樹脂またはそのモノマーは、着色連続相が吐出されて球状化されているときにUV照射および/または加熱することにより重合して硬化することにより、通常は樹脂の硬化体を形成し、外観上、個々の二色粒子が異なる色に略二分された二色粒子が調製される。
マイクロチャンネル法において用いられる流動性媒体は、前述のように上記着色連続相とO/WまたはW/Oの関係にある、換言すれば流動性媒体に着色連続相を溶解させず、また着色連続相が球状になるために、この流動性媒体中で着色連続相が自由に変形できる媒体である。
本発明の二色粒子は、表示装置である電子ペーパーに用いることができる。以下、電子ペーパーについて図1を参照して説明する。
図1に示す本実施形態の電子ペーパー1は、多数の空隙を有する基材(シリコーンゴム基材であってシリコーンオイルで膨潤したもの)10と、該空隙内に配された二色粒子20とからなる。各2色粒子20は、それぞれ透明なシリコーンオイル層30内に位置するように配設されている。
また、本実施形態において基材10は2つの電極で挟持されている。使用者が視認する視認面側に位置する可視光を透過する光透過性の透明電極40と、反対側に位置する透明ではない電極基板40’である。
また、二色粒子20は、その表面がシリコーンオイル層30により被覆されており、シリコーンオイル30の存在により回転自在となされている。
また、特に図示しないが各支持体の周縁は枠体により密封・封止されており、このような電子ペーパー全体の構成は公知の電子ペーパーと同様の構成を特に制限なく採用することができ、基材についても後述するシリコーンオイルで膨潤しうるシリコーンゴムなど通常この種の電子ペーパーに用いられるものを特に制限なく用いることができる。また、基板や電極の形成材料はこの種の電子ペーパーに用いられるものを特に制限なく用いることができる。
そして、本実施形態の電子ペーパーは、上述の本発明の二色粒子を配合してなるので、回転性低下と色味の低下の問題を同時に解決することができ、高コントラストなものである。
表1に示す配合で白色の半球(第1半球)用の組成物及び着色された半球(第2半球)用の組成物をそれぞれ調製し、得られた組成物を用いて、流動性媒体をポリビニルアルコール水溶液とし、その流速を100ml/hrとし、重合方法をUV照射とし、特開2010−145598号公報の実施例と同一のマイクロチャンネル装置を用いて図1に示す二色粒子を調製した。なお、以下単に「部」という場合には質量部を示す。導電材としては表1及び表2に示す透明導電性材料を用いた。用いた導電材の一次粒子径と紛体抵抗率とを表1に示す。
表1に示す透明導電性粒子(表中「導電材」として示している、以下同じ)「T-1」を10質量%、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量10万:旭化成ケミカルズ社製デルペット80N)を10質量%、酢酸エチルを80質量%の比で混合させた分散液を、乾燥後膜厚5μmとなるように塗布して形成した塗膜のヘイズは28.4%であった。
また、得られた二色粒子を用いて図1に示す電子ペーパーを以下のようにして調整した。
厚さ80μmのPET/ポリエチレン複合フィルムのポリエチレン面を内側にして袋を調製した。この袋の両面にITO付PETフィルムのITO面が内側にくるように、粘着剤層の厚さが25μmのトランスファー粘着テープを用いて袋の両面に張り合わせて封入用袋を得た。別に、得られた二色粒子を、多数シリコーンオイルを含浸させたシリコーンゴム(信越化学工業製、商品名「KE−106」)内に封入して電子ペーパーシートを得た。得られた電子ペーパーシートを封入用袋に封入して評価用電子ペーパーを得た。
得られた二色粒子について、色味と回転性とを下記のようにして評価した。
色味:スライドガラスをマスキングし、半球用の組成で各成分を含む重合前液をペーストし、硬化させて着色確認用のサンプルを作製し、目視により着色された半球を形成する着色された樹脂の着色度合いを確認し、薄くなったりくすんだりせずに着色材の色が忠実に再現されている場合は○、色が薄くなったりくすんでしまい着色材の色が再現できていない場合には×とした。また、カラー反射濃度計(伊原電子工業製、型式「R710」)を用いてそれぞれK・Y・M・C(ブラック・イエロー・マゼンタ・シアン)値を測定した。その結果第1半球(白色)K=0.58であった。
回転性:電子ペーパーに、電極間に150Vの電位差が生じるように電圧の印加をおこない、二色粒子の向きを統一した。電極間の電圧の印加方法を正負反転させることによって、二色粒子を反転させた。この際の二色粒子の反転の様子を確認し、反転している粒子数(200個中)を数えた。190〜200個反転したものを◎、150〜190個反転したものを○、0〜150個反転したものを×とした。確認サイズは約1mm角内とし、N=5における平均値にて評価を行った。
各半球を構成する組成を表1に示す各成分及び配合量とした以外は実施例1と同様にして二色粒子を調製した。得られた二色粒子について実施例1と同様にして電子ペーパーを調製し、評価を行った。その結果を表1に示す。
また、実施例2の二色粒子用の組成については、スライドガラスをマスキングし、実施例2の第2半球用の組成で各成分を含む重合前液をペーストし、硬化させて着色確認用のサンプルを作製し、目視により着色された半球を形成する着色された樹脂の着色度合いを確認すると共にカラー反射濃度計(伊原電子工業製、型式「R710」)を用いてC(シアン)値を測定した。その結果を図2に示す。
また、実施例1と同様にして透明導電性粒子のヘイズを測定した。その結果「SN100P」が27.9 %、「EP SP−2」が 38.2 %であった。
さらに実施例3及び4で得られた二色粒子についてもカラー反射濃度計で測定した。その結果、実施例3の二色粒子は、第2半球(黒色)K=1.95であり、実施例4の二色粒子は第2半球(赤色)M=1.85であった。
各半球を構成する組成を表1に示す各成分及び配合量とした以外は実施例1と同様にして二色粒子を調製した。得られた二色粒子について実施例1と同様にして電子ペーパーを調製し、評価を行った。その結果を表1に示す。
また、比較例1の2色粒子用の組成については、実施例2と同様にして第2半球用の組成により形成される樹脂の着色度合いを確認すると共にC(シアン)値を測定した。その結果を図2に示す。
また、実施例1と同様にして導電性白色顔料のヘイズを測定した。その結果「ET−500W」が88.4%、「W−4」が95.1%であった。
Claims (4)
- 略半球で異なる色に着色されている二色粒子であって、
少なくとも一方の半球は、
1次粒子径が10〜50nmの透明導電性粒子が配合されてなる二色粒子。 - 上記透明導電性粒子の粉末抵抗率が100Ω・cm以下である
請求項1記載の二色粒子。 - 上記透明導電性粒子を10質量部、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量10万)を10質量部、酢酸エチルを80質量部の比で混合させた分散液を、乾燥後膜厚5μmとなるように塗布し乾燥させて形成した塗膜のヘイズが40%以下である請求項1又は2記載の二色粒子。
- 上記透明導電性粒子が、酸化スズ、五酸化二アンチモンドープ二酸化スズ、酸化リンドープ二酸化スズ、アンチモン−二酸化スズドープ酸化チタン、及び二酸化スズドープ酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも一種の透明導電性粒子であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか記載の二色粒子。
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