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JP5605779B2 - 空調機能付き椅子 - Google Patents
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Description

本発明は、オフィス用の椅子のように、ワーカーの執務環境に応じた空調が必要とされる場合に特に適用して有用となる空調機能付き椅子に関するものである。
椅子に着座した者に対して個別空調を実現するために、従来より座や背凭れから空気を吸い込んだり、逆に吹き出す構造のものは種々に提案されている。これらは着座者の体が密着する面に熱がこもることを防ぐためのものであるが、着座者の体に積極的に空気を吹き付ける構成を備えたものとして、さらに特許文献1に示すものが提案されている。
このものは、着座する利用者に送風を行う機能を備える椅子であって、上面に空気の吸入を行う第1の空気吸入部を有する座部、又は、前面に空気の吸入を行う第2の空気吸入部を有する背凭れ部と、前記利用者に向けて空気を噴出する空気噴出口と、前記第1の空気吸入部、又は、前記第2の空気吸入部から吸入した空気を前記空気噴出口に向けて送る送風手段とを備えて構成されている。
空気噴出口は肘掛け部に設けられており、座を支持する支柱には離席を検知するセンサが組み込まれている。
特開2006−15023号公報
このように、かかる椅子は、共通の送風手段から第1の空気吸入部や第2の空気吸入部を介して座面や背凭れ面の空気を吸引し、これを肘に設けた空気噴出口に送り込む構造を採用しているものである。これも、モータ等を1箇所でまかなうことで部品コストや電力効率の向上を図ったものと言うことができる。しかしながら、空気の引き回しゆえに流路長が増大するため、流路抵抗やそれによる送風手段の負荷を考えた場合、より送風効率よく空気の流れを生成できる余地が残されていると考えられる。
さらに、椅子が置かれている環境や位置、作業内容等の使用状況を始め、個人差や体調等を考えた場合、座や背凭れからの空気の吸引の程度と、肘掛け部からの空気の吹き出しの程度とは、一律であるよりもむしろ、個別に調整できた方がより好ましい。このような個別調整のための構成が同時に前述した送風効率を改善できるものであれば、なお一層好都合である。
加えて、前記特許文献1では支柱に着座スイッチを取り付けて離席時に無用な電力を消費しないようにしているが、支柱には高荷重が作用するため、簡易なセンサを用いて所要の感度に調整することは容易ではないし、支柱が昇降する場合には検出が一層難しくなることも考えられる。
本発明は、これらの課題を両立させる構成を実現した空調機能付き椅子を新たに提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の空調機能付き椅子は、脚に対して座が回転可能であるとともに、前記座の側方に肘を付帯させてなるものにおいて、前記座に設けられ給電を受けて座の内部に座面を温調するための空気の流れを生成する座部空調機構と、前記肘に設けられ給電を受けて肘から着座空間に向かって吹き出す空気の流れを生成する肘部空調機構と、前記座部空調機構に対する操作および前記肘部空調機構に対する操作をそれぞれ受け付ける操作手段と、前記操作手段で受け付ける操作に応じて前記座部空調機構および前記肘部空調機構に対する給電状態の切り替えを行う切替手段とを備え、前記座部空調機構は、給電を受けるモータの付帯する第1の送風機によって、座の前縁側又は後縁側の一方より空気を吸入して、座の内部を流通させて他方より排出し、前記肘部空調機構は、給電を受けるモータの付帯する第2の送風機によって、肘当て部に開口する吸い込み口より空気を吸い込み、肘当て部に開口する吹き出し口より吹き出すように構成されていることを特徴とする。
ここで、座面の温調には、座の内部に空気の流れを生成することで座面にこもる熱を汲み出す作用のほか、座面に対する入熱を行う作用も含む。
このように、本発明は座及び肘にそれぞれ空調機構を設けて個別に空気の流れを生成するので、流路長は各々において必要最小限を確保すればよく、流路抵抗が送風手段の大きな負荷となることを避けることができる。このため、各々の空調機構に簡易な送風手段を採用しても、効果的な空気の流れを効率良く生成することが可能になる。しかも、このように空調機構を別個のものにすることにより、操作手段において個別に操作を受け付けることができるので、椅子が置かれている環境や位置、作業内容等の使用状況を始め、個人差や体調等に応じて、より細かい空調環境を実現することができるようになる。
良好な操作性を確保するためには、操作手段が、肘もしくは肘の周辺であって着座姿勢にある着座者が操作可能な位置に設けてあることが望ましい。
操作性と効果的な空調機能とを両立させるためには、操作手段は、座部空調機構に対して給電のオンオフ切り替えのための操作を受け付け、前記肘部空調機構に対してオンオフを含む給電レベルの切り替えのための操作を受け付けるように構成されていることが好ましい。
離席時における節電機能を簡単、適切に実現するためには、座に接触式の着座スイッチを埋設し、前記切替手段に、着座スイッチが着席を検知しているときに前記操作手段に対する操作状況に応じて前記座部空調機構および前記肘部空調機構に対する給電状態の切り替えを行わせ、着座スイッチが離席を検知したときに前記操作手段に対する操作状況に拘わらず前記座部空調機構および前記肘部空調機構への給電を停止させるように構成していることが有効である。
この場合、着座者の体の動きで検出漏れが生じることを防ぐためには、前記着座スイッチを、座面の幅方向及び/又は奥行き方向に離間させて複数個所に設けておくことが望ましい。
その際にも着座スイッチの数を必要最小限に抑えるためには、着座スイッチを座面の幅方向及び奥行き方向に同時に離間する対角位置に設けておくことが効果的である。
着座スイッチに体が触れずとも着座を確実に検知するためには、座を着座スイッチとともに張り地で覆い、前記着座スイッチの検出端を張り地に対向する位置に設けて、張り地を介して受圧状態を検知するように構成しておくことが好適である。
本発明の空調機能付き椅子は、以上説明した構成であるから、座の温調機能及び着座空間への送風機能を操作手段を通じて個別に調整することで、着座者各々が必要に応じて適切な空調環境を整えることができ、同時に、各々の空調機構を独立させることにより複雑な流路の引き回しを不要にして、簡素な送風機等を用いて無駄のない高効率の空調機能を有効に実現することが可能となる。
本発明の一実施形態を適用した空調機能付き椅子を示す斜視図。 同側面図。 同平面図。 同椅子に組み込まれている座部空調機構の構成を示す分解斜視図。 同座部空調機構の要部を一部破砕して示す部分拡大斜視図。 同椅子に組み込まれている肘部空調機構の構成を示す分解斜視図。 同椅子において空調操作のための操作手段が組み込まれている肘の説明図。 同実施形態における空調機構、操作手段及び切替回路の関係を示す機能ブロック図。 同切替回路の機能説明図。 同実施形態で採用されているバッテリ収容部の構造を示す斜視図。 同バッテリ収容部の取付方位を説明するための図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の他の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態を適用した椅子を示している。この椅子は、脚1に対して座2が回転可能であるとともに、座2が背3の後傾動作に連動して後方に沈み込むように図示しないシンクロロッキング機構によって座2と背3が連動状態で脚1に支持されている。前記座2の側方には肘4が取り付けてあり、脚1はキャスタ11を介して床上を移動可能とされている。
座2は、図2に一部破砕して示すように、樹脂製のアウターシェル21上にウレタン等からなる座クッション22を取り付けて、座クッション22をアウターシェル21とともに張り地23で覆ったものである。
一方、肘4の外形を形成する肘本体4xは、下端が座2を構成するアウターシェル21の側縁近傍の下面にボルト等により固定された支持部である肘フレーム41と、この肘フレーム41に対しリンク機構40を介して相対移動可能とされた肘当て部42とを備えたもので、肘当て部42は、図3に示すように着座者の両側に前後に延びる状態で配置される第1の使用位置42(P)と、90°回動して着座者の前方に幅方向に延びる状態で配置される第2の使用位置42(Q)との間で移動可能とされている。
そして、座2に、給電を受けて図2に矢印Aで示すように座面を温調するための空気の流れを座2の内部に生成する座部空調機構5を設け、また肘4に、給電を受けて図2に矢印Bで示すように肘当て部42から着座空間に向かって吹き出す空気の流れを生成する肘部空調機構6を設けている。
以下、両空調機構5,6について具体的に説明する。座部空調機構5を設けるにあたり、図4に示すように、座2を構成する座クッション22の上面ないし前縁の前垂れ部となる部位に凹み22a、22bが設けてあり、この凹み22a、22bは展開状態で平面視凸状をなしている。また、座クッション22を受容する座アウターシェル21の前縁に前垂れ状態でバックアッププレート21bを取り付けている。これに対して、座部空調機構5は、前記凹み22a、22bに対応する平坦部5a及び前垂れ部5bを供えた凸状をなす流路形成材51と、この流路形成材51の凸部分に埋め込んだモータM1の付帯する第1の送風機である送風機(吸気ファン)52と、これら流路形成材51及び送風機52を包む張り地53とを含んで構成されている。送風機52はモータM1の軸に沿った方向に気流を生成する軸流タイプの羽根52xを有するものである。流路形成材51は、図5に示すように立方体の各辺に相当する位置に骨格51aを有し頂上に受圧用の頂板51cが配置された立体格子51xを接続部51bによって連ねた形態をなし、利用者の体重を受け止めつつ利用者と図4に示した座クッション22との間に空気の流通を許容する流路を形成するものである。このような流路形成材51をファン及び張り地と組み合わせたものは一般に「空調ざぶとん」として知られている。本実施形態では、図4に示したようにいわゆる空調ざぶとんに椅子に装着する上で適した形態を付与するとともに、上面側に張られる張り地53の後部上面の一部の領域にメッシュ状の排出口53aを形成して、矢印Aで示すように送風機52を介して吸込んだ空気を流路形成材51の中に流通させた後、その空気を前記排出口53aから排気するようにしている。このような座部空調機構5の平坦部5aを前記凹部22a内に収まるように嵌め込み、前垂れ部5bを前記凹部22b内に収まるように嵌め込みつつアウターシェル21のバックアッププレート21aの前面に位置づけ、送風機52はモータM1の軸が前後方向を向くように、かつ吸込み口52aを前方に向けて配置する。そして、流路形成材51を座クッション22及びアウターシェル21の一部とともに図1及び図2に示すように座面を構成するメッシュ地の張り地23によって包み、その張り地23をアウターシェル21の下面側における適宜位置に固定している。
これにより、図2に矢印Aで示したように、座部空調機構5で生成される空気は、座2の前縁から吸入されて内部を流通し後縁上方に排出されるまでの間に、座面にこもる熱を汲み出し、着座者の臀部に涼感を与えるとともに、座2の後縁側から上方へ排気されて背3の前面に流れることで着座者の背にも涼感を与えるものとなる。張り地53には座面側から空気を吸い込むような適度の通気性を付与しておいてもよい。
一方、肘部空調機構6は図2に示すように、肘本体4xを構成する肘当て部42の上面に開口する吹き出し口61と、前記肘当て部42の下面に開口する吸込み口62と、前記吹き出し口61と前記吸い込み口62の間に形成される内部流路63と、前記内部流路63に設けられ給電を受けて前記吸込み口62から空気を吸い込み前記吹き出し口61より着座空間に向けて吹き出す第2の送風機である送風機64とから構成される。
図6はこの肘部空調機構6を分解して示すものであり、リブ等の詳細な構造は省略してある。肘当て部42は、ベース42aとカバー42bに上下分割可能なもので、ベース42aが肘フレーム41の上端に形成した台座41aにリンク機構40を構成する一対のリンクメンバ40a、40bの軸m、nを介して取り付けられて、図3に示したように姿勢変更動作を引き起こすように構成されている。ベース42aには吸込み口62が、カバー42bには吹き出し口61が、互いに対向する位置に開口し、ベース42aの吸込み口62の上にモータM2の付帯した送風機(排気ファン)64が配置され、送風機64の出口と吹き出し口61とを接続する位置に内部流路63を形成するほぼ中空球状の部材からなる風向調節部65が球面状の受座66を介して首振り自在に配置されている。この送風機64もモータM2の軸に沿った方向に気流を生成する軸流タイプの羽根64xを有するものである。風向調節部65は、可動吸込み口65aと可動吹き出し口65bとの間に内部流路63を形成しているもので、可動吹き出し口65bはカバー42bの吹き出し口61の開口の内側に突出状態で配置されて風向調節部65の首振り機能が担保されており、可動吸い込み口65aは図2に模式的な破線で示すように送風機64の出口を呑み込んだ状態で首振り動作が担保されている。このように、送風機64と風向調節部65とは、肘部空調機構6の吸い込み口62と吹き出し口61の間にユニット化して組み込まれている。
組立状態において、図2及び図7等に示すように、前記吹き出し口61が肘当て部42の上面に開口する一方、前記吸い込み口62が前記吹き出し口61に対向する肘当て部42の下面に開口し、肘当て部42の下面と肘フレーム41の上端に形成した台座41aとの間にはリンク機構40が位置することになるが、リンク機構40の作動によって吸い込み口62が塞がれないように、リンク機構40のうち特に前側を支持するリンクメンバ40aの形状や位置、そして吸込み口62の開口位置や口径等が規定してある。
これにより、利用者は前記風向調節部65を利用して、肘当て部42を着座者の側方に配置した図3に示す第1の使用位置42(P)で吹き出し方向を自由に変えることができ、肘当て部42を着座者の前方に配置した第2の使用位置42(Q)でも吹き出し方向を自由に変えることができ、さらに肘当て部42を両使用位置P,Qの間の各位置に配置した際にも吹き出し方向を自由に変えることができるため、着座者は顔や胸、下腹部や大腿部等の所望の部位に直接風を送って涼感を得ることができるものである。
そして本実施形態では、前記座部空調機構5に対するスイッチング操作機能および肘部空調機構6に対するスイッチング操作機能を集合させた操作手段7を図7に示すように肘4に設け、この操作手段7に入力される操作状況に応じ、図8に示す切替回路8を通じて前記座部空調機構5および肘部空調機構6に対する給電状態の切り替えを行うようにしている。
操作手段7は、図7に示すように着座姿勢にある着座者が操作可能な肘4の一部、具体的にこの実施形態では着座者から見て右側の肘フレーム41の台座41a付近において、肘当て部42に手を掛けたままで利用できる位置に設けたボックス70に取り付けたもので、座部空調機構5に対して給電のオンオフ切り替えのための操作を受け付ける座部空調スイッチ71と、前記肘部空調機構6に対してオンオフを含み段階的に給電レベルの切り替えのための操作を受け付ける肘部空調摘み72と、空調全体のオンオフ切り替えを行うメインスイッチ73とを備えている。この実施形態では、座部空調スイッチ71とメインスイッチ73は着座者からみて外側の起立面に設けられ、肘部空調摘み72は前側の起立面に設けられているが、取付態様はこれに限るものではない。
また、他のスイッチング機能として本実施形態は、図4に示すように座2の2箇所に接触式の着座スイッチ9を埋設し、これによって離席時に節電のために空調機能全体をオフ状態にするようにしている。この着座スイッチ9は、座面の幅方向及び奥行き方向に同時に離間するように対角2箇所に設けたもので、図5に示した流路形成材51の立体格子51x、51x間にスイッチ本体90を嵌め込んだ状態で検出端91を上に向けて配置されるもので、スイッチ本体90に対して検出端91が突没可能かつ突出方向に弾性付勢されていて、没入時に受圧状態を検知するものである。着座スイッチ9は流路形成材51とともに張り地53によって包まれて図4に示した座部空調機構5をなし、この座部空調機構5は更に図2に示した座2の張り地23で覆われることによって、着座スイッチ9の検出端91は張り地53、23に対向した状態で配される。そして、着座者の荷重により検出端91が張り地23、53を介して押下されることでスイッチが入り、受圧状態を検知するようになっている。
図9は、前述した切替回路8の切替機能を模式的に示したものである。この実施形態では電源にバッテリ10を採用しており、バッテリ10と座部空調機構5のモータM1との間がメインスイッチ73、着座スイッチ9および座部空調スイッチ71を介して接続され、バッテリ10と肘部空調機構6のモータM2との間がメインスイッチ73、着座スイッチ9および肘部空調摘み72を介して接続された構造をなす。切替機能としては、メインスイッチ73がONの状態で着座スイッチ9が着席を検知しているときに、前記座部空調スイッチ71及び前記肘部空調摘み72の操作状況に応じて前記座部空調機構5に対する給電のオンオフや前記肘部空調機構6に対する給電のオンオフ並びに通電量(すなわち風量)の切り替えを行い、2つの着座スイッチ9が何れもオフとなって離席を検知したときには前記座部空調スイッチ71や肘部空調摘み72に対する操作状況に拘わらず前記座部空調機構5および前記肘部空調機構6のモータM1,M2への給電を停止するものである。勿論、メインスイッチ73がOFFの状態にあるときにも両空調機構5,6はバッテリ10から遮断される。図はあくまでひとつの機能を例示したに過ぎず、操作手段7の構成や切替回路8の切替機能については種々に変形実施することができる。
さらに本実施形態では、図2及び図10に示すように、椅子の一部に設けたバッテリ収容部100にバッテリ10を着脱可能にセットするようにしている。バッテリ収容部100は樹脂製のもので、肘フレーム41の付け根を座2のアウターシェル21に取り付ける際に図示しないブラケットを用いて肘4とともに共締めしてぶら下げた状態で支持するようにしたもので、投入口100aが後方に向けて斜め上方に開口するように投入されるバッテリ10に対するガイド面100bを傾斜させ、投入先となる前方の後向き面100cに受電端子100dを配している。一方、バッテリ10は、バッテリ収容部100に対し投入又は抜き取り自在であって、取り外して外部の充電器で充電可能なものであり、その前向き面10cには、所定の投入位置で前記受電端子100dと電気的に導通する部位に給電端子10dを設け、その傍らにバッテリ残量をLEDの点灯状態によって知らせる残量表示部10eが設けてある。バッテリ10には、不図示の充電端子が備わっている。
そして、バッテリ10をバッテリ収容部100に投入口100aから投入した際に、ガイド面100bに沿ってバッテリ10がスライドして自重で所定位置に到達し、バッテリ荷重を利用して前記給電端子10dと前記受電端子100dとの電気的な接続状態を確立するようにしている。バッテリ収容部100の後向き面100cの隣接位置には、バッテリ10の残量表示部10eを塞がないための窓100eが開口させてあり、所定位置に投入されたバッテリ10の残量表示部10eを前記窓100eを介し開放して、図2に矢印Fで示すように椅子の前方からバッテリ残量を視認できるようにしている。前述したように、この椅子は座2が背3とともにシンクロロッキングして後傾するものであり、図11(a)に示す非後傾時と(b)に示す最大後傾時の間でバッテリ収容部100の角度が座2の角度とともに変化する。このため、前述したバッテリ収容部100は、同図(b)に示す最大後傾時に投入口100aから投入先に向かう方向に延びるガイド面100bの傾斜が水平を越えて逆傾斜とならないように、図11(a)に示す非後傾時の傾斜角度が設定してある。
なお、本実施形態において、配線類は基本的に省略してあるが、図8や図9の回路構成を、極力配線類を外部に露出させることなく実現するために、適宜、肘フレーム41の内部やアウターシェル21の内側等に配線類が引き回されている。
また、以上において座部空調機構5や肘部空調機構6の一部にヒータを採用することで、温風を生成して着座者に対する入熱を行うことも可能である。
以上のように、本実施形態の空調機能付き椅子は、脚1に対して座2が回転可能であるとともに、前記座2の側方に肘4を付帯させてなる椅子において、前記座2に設けられ給電を受けて座2の内部に座面を温調するための空気の流れを生成する座部空調機構5と、前記肘4に設けられ給電を受けて肘4から着座空間に向かって吹き出す空気の流れを生成する肘部空調機構6と、前記座部空調機構5に対する操作および前記肘部空調機構6に対する操作をそれぞれ受け付ける操作手段7と、前記操作手段7で受け付ける操作に応じて前記座部空調機構5および前記肘部空調機構6に対する給電状態の切り替えを行う切替手段8とを備えたものである。
このように、本実施形態は座2及び肘4にそれぞれ空調機構5,6を設けて個別に空気の流れを生成するので、流路長は各々において必要最小限を確保すればよく、流路抵抗が送風手段の大きな負荷となることを避けることができる。このため、各々の空調機構5,6に簡易な送風機52、64を採用しても、効果的な空気の流れを効率良く生成することが可能になる。しかも、このように空調機構5、6を別個のものにすることにより、操作手段7においても個別に操作を受け付けることができるので、椅子が置かれている環境や位置、作業内容等の使用状況を始め、個人差や体調等に応じて、より細かい空調環境を実現することができるようになる。
特に、操作手段7を、肘4の一部であって着座姿勢にある着座者が操作可能な位置に設けているので、着座者が肘4に手を載せたままで座部空調機構5及び肘部空調機構6の双方に対する操作を行うことができ、空調効果を体感しながら両空調機構5,6に対する適切な調節を行うことが可能になる。
一般に、肘4から着座空間に向けて吹き付けられる空気は直接的に着座者に作用し即座に体感されるため、風量等の細かい切り替えが効果的であるのに対して、座面に対する温調は即座に体感し難いところがある。これに対して、本実施形態の操作手段7は、座部空調機構5に対して給電のオンオフ切り替えのための操作を受け付け、前記肘部空調機構6に対してオンオフを含む給電レベルの切り替えのための操作を受け付けるように構成してあるので、煩雑な操作を回避しながら効果的な調整機能を実現することができる。
また、座2に接触式の着座スイッチ9を埋設し、前記切替手段8に、着座スイッチ9が着席を検知しているときに前記操作手段7に対する操作状況に応じて前記座部空調機構5および前記肘部空調機構6に対する給電状態の切り替えを行わせ、着座スイッチ9が離席を検知したときに前記操作手段7に対する操作状況に拘わらず前記座部空調機構5および前記肘部空調機構6への給電を停止させるように構成しており、支柱に着座スイッチを取り付ける場合に比べて、座面であれば荷重が分散され、高荷重が作用する部位を検出する必要がないため、簡易なスイッチを用いて所要の感度で離席を適切に検知することができる。しかも、座面であれば採用する着座スイッチ9の個数や設置箇所に自由度があるため、目的・用途に応じた設計が容易になるとともに、座2が昇降するような椅子においても昇降機構に支障なく適用することができるようになる。
特に、本実施形態の着座スイッチ9は、座面の幅方向及び奥行き方向に離間させて2箇所に設けてあるため、前後左右に着座者の着座位置が変わっても検出漏れを防ぐことができ、しかも、着座スイッチ9が座面の幅方向及び奥行き方向に同時に離間するように対角位置に設けてあるので、必要最小限の着座スイッチの数で前後左右への着座位置の変化に対応することが可能となる。
その上、座2を着座スイッチ9とともに張り地53等で覆い、前記着座スイッチ9の検出端91を張り地53等に対向する位置に設けて、張り地53等を介して受圧状態を検知するように構成しているので、張り地53等によって着座スイッチ91を隠すことができるのは勿論のこと、張り地53等が引っ張られても着座スイッチ91が入るように設定することができるので、着座スイッチ9から外れた位置に着座しても着座状態を有効に検知することができ、この点でも精度を落とさずに着座スイッチ9の数を減らす構成として効果的なものとなる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、座2の前縁側に送風機52を配置して空気を吸い込み、座2の後縁側から排気するように座部空調機構5を構成したが、図12に示すように、座2の後縁側に送風機152を配置して空気を吸い込み、座2の前縁側から排気するように座部空調気候105を構成しても、上記に準じた作用効果が奏される。
また、着座スイッチは、図13に示すように座2の4箇所に縦2列、横2列をなすように設けてもよいし、5個以上とする構成も妨げない。逆に、検出精度が落ちなければ、中央に1箇所のみ、あるいは縦一列のみ、横一列のみに配置する態様も可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…脚
2…座
4…肘
5…座部空調機構
6…肘部空調機構
7…操作手段
8…切替手段
9…着座スイッチ
23,53…張り地
91…検出端

Claims (7)

  1. 脚に対して座が回転可能であるとともに、前記座の側方に肘を付帯させてなる椅子であって、
    前記座に設けられ給電を受けて座の内部に座面を温調するための空気の流れを生成する座部空調機構と、前記肘に設けられ給電を受けて肘から着座空間に向かって吹き出す空気の流れを生成する肘部空調機構と、前記座部空調機構に対する操作および前記肘部空調機構に対する操作をそれぞれ受け付ける操作手段と、前記操作手段で受け付ける操作に応じて前記座部空調機構および前記肘部空調機構に対する給電状態の切り替えを行う切替手段とを備え
    前記座部空調機構は、給電を受けるモータの付帯する第1の送風機によって、座の前縁側又は後縁側の一方より空気を吸入して、座の内部を流通させて他方より排出し、
    前記肘部空調機構は、給電を受けるモータの付帯する第2の送風機によって、肘当て部に開口する吸い込み口より空気を吸い込み、肘当て部に開口する吹き出し口より吹き出すように構成されていることを特徴とする空調機能付き椅子。
  2. 操作手段が、肘もしくは肘の周辺であって着座姿勢にある着座者が操作可能な位置に設けてある請求項1記載の空調機能付き椅子。
  3. 操作手段は、座部空調機構に対して給電のオンオフ切り替えのための操作を受け付け、前記肘部空調機構に対してオンオフを含む給電レベルの切り替えのための操作を受け付けるように構成されている請求項1又は2記載の空調機能付き椅子。
  4. 座に接触式の着座スイッチを埋設し、前記切替手段に、着座スイッチが着席を検知しているときに前記操作手段に対する操作状況に応じて前記座部空調機構および前記肘部空調機構に対する給電状態の切り替えを行わせ、着座スイッチが離席を検知したときに前記操作手段に対する操作状況に拘わらず前記座部空調機構および前記肘部空調機構への給電を停止させるように構成している請求項1〜3何れかに記載の空調機能付き椅子。
  5. 前記着座スイッチが、座面の幅方向及び/又は奥行き方向に離間させて複数個所に設けてある請求項4何れかに記載の空調機能付き椅子。
  6. 着座スイッチが座面の幅方向及び奥行き方向に同時に離間する対角位置に設けてある請求項5記載の空調機能付き椅子。
  7. 座を着座スイッチとともに張り地で覆い、前記着座スイッチの検出端を張り地に対向する位置に設けて、張り地を介して受圧状態を検知するように構成している請求項4〜6何れかに記載の空調機能付き椅子。

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