JP5606882B2 - 太陽光発電診断装置 - Google Patents
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Description
情報取得部は、太陽光発電システムに具備される計測器から、発電量を導出可能な発電相当量を取得する。発電相当量は、発電量そのものであってもよいし、発電量を導出可能な電流量であってもよい。例えば太陽電池アレイで発電される電力は数秒ごとにサンプリングされることを前提に、これらサンプリングデータを基に1分間の平均発電量を発電相当量とすることが考えられる。また、情報記憶部は、情報取得部にて取得される離散的な発電相当量を過去から現在にわたって記憶するためのものである。
基準値算出処理では、情報記憶部にて記憶された発電相当量に基づき、サンプル期間の特定の評価時間帯における発電相当量から上位の発電相当量が抽出される。サンプル期間は、故障判断の基準となる期間であり、例えば過去一ヶ月の期間として設定される。サンプル期間には、後述する評価期間よりも過去の期間が設定されるのであるが、部分的に重なる場合も考えられる。また、抽出されたサンプル期間の発電相当量に応じた基準値が算出される。例えば基準値は、サンプル期間における上位の発電相当量の平均値として算出されるという具合である。
つまり、過去のサンプル期間の発電相当量と評価対象となる評価期間の発電相当量とに基づき故障を判断するのであるが、それぞれの期間で上位の発電相当量を抽出することにより、日射量が十分な条件の下、両期間の発電相当量を比較するのである。これにより、設置条件などの入力を不要とし、太陽光発電システムからの出力に基づき、適切な故障診断を実現することができる。
そこで、請求項10に示すように、サンプル期間及び評価期間の少なくとも一方は、設定変更可能となっていることとしてもよい。例えば季節などで異なる日射量を考慮して妥当なサンプル期間及び評価期間を設定すれば、確実な故障診断に寄与する。
図2に示すように、太陽光発電診断装置30は、太陽光発電システムに対して用いられる。太陽光発電システムでは、図1に示したように、太陽電池アレイ10にて発電される電力がPCS20にて取り出されて商用系統などの電力系統へ供給される。
計測データ受信部31は、太陽光発電システム側の計測器50から各種の情報を取得するための構成である。例えば、コンピュータシステムの入力ポートとして具現化される。なお、計測器50からの情報は、有線で取得されるようにしてもよいし、無線で取得されるようにしてもよい。
演算処理部37は、サンプル期間の評価時間帯における発電量を算出する。具体的に、演算処理部37は、実績履歴DB部32に記憶された1分間の発電量を基に、積算処理を行い、サンプル期間の評価時間帯における発電量を求める。また、演算処理部37は、サンプル期間の評価時間帯における発電量のうち最上位から3番目までの発電量を抽出し、これら発電量の平均値を求める。この平均値が、基準値となる。
最初のS100では、発電量を取得する。この処理は、図2中の計測器50からの情報を、計測データ受信部31にて取得するものである。
次のS180では、故障回数をインクリメントする。故障回数は、故障判断が累積して何回なされたかを示すものである。
本実施形態では、発電量を取得し(図3中のS100)、この発電量を記憶しておき(S110)、サンプル期間の評価時間帯における発電量を算出し、これらのうちで上位の発電量を抽出し(S120)、その平均値を基準値とする(S130)。また、評価期間の評価時間帯における発電量を算出し、これらのうちで上位の発電量を抽出し(S140)、その平均値を評価値とする(S150)。そして、基準値と評価値との差分に基づき、システムの故障を判断する(S160)。
さらにまた、上位の発電量を抽出することにより、たとえデータが欠損している場合であっても、妥当な故障診断が行える。例えば図4(a)では、4月14日の発電量が「0」となっておりデータが欠損していると思われるが、このデータは故障診断に用いられないため、妥当な故障診断が実現される。
(イ)上記実施形態では、評価時間帯を11時〜12時として設定し、当該一つの評価時間帯について基準値及び評価値を算出し、故障診断を行っていた。
(ロ)また、複数の評価時間帯を設定する場合、複数の時間帯におけるピーク値を積算処理して基準値及び評価値を算出し、基準値と評価値との差分を求めることにより、故障を判断するようにしてもよい。
抽出する発電量の数は特に限定されない。例えば、1つ、2つ、あるいは、4つ以上の発電量を抽出するようにしてもよい。また、サンプル期間から抽出される数と評価期間から抽出される数とが違っていてもよい。さらにまた、発電量があるタイミングで実際よりも大きく計測される場合があることを考慮して、最上位あるいは最上位から所定番目までの発電量を除く上位の発電量を抽出するようにしてもよい。例えば、サンプル期間及び評価期間のそれぞれから2番目の発電量を抽出し、この2つの発電量を基準値及び評価値としてもよい(図10参照)。
これに対し、例えば一日毎に評価時間帯の発電量を算出し、過去の発電量と比較して、例えば最上位から3番目までの発電量を常に保持する構成としてもよい。
11:太陽電池モジュール
12:太陽電池セル
13:太陽電池ストリング
20:パワーコンディショナ(PCS)
30:太陽光発電診断装置
31:計測データ受信部
32:実績履歴DB部
33:ユーザ設定部
34:診断部
35:表示部
36:送信部
37:乖離度算出処理部
38:故障判断処理部
39:データ処理部
50:計測器
52:電力計測部
Claims (13)
- 太陽光発電システムに具備される計測器から、発電量を導出可能な発電相当量を取得する情報取得部と、
前記情報取得部にて取得される離散的な前記発電相当量を過去から現在にわたって記憶するための情報記憶部と、
前記情報記憶部にて記憶された前記発電相当量に基づき、故障判断の基準となる期間であるサンプル期間の特定の評価時間帯における発電相当量から上位の発電相当量を抽出し、当該発電相当量に応じた基準値を算出する基準値算出処理、
前記情報記憶部にて記憶された前記発電相当量に基づき、評価期間の前記評価時間帯における発電相当量から上位の発電相当量を抽出し、当該発電相当量に応じた評価値を算出する評価値算出処理、
及び、前記基準値と前記評価値との差分を求めることによって、故障を判断する故障判断処理、
を実行可能な診断部と、
を備えていることを特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1に記載の太陽光発電診断装置において、
前記診断部は、前記基準値算出処理にて、前記サンプル期間の発電相当量のうち、最上位からM番目までの発電相当量を抽出すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1に記載の太陽光発電診断装置において、
前記診断部は、前記基準値算出処理にて、前記サンプル期間の発電相当量のうち、上位M´番目までの発電相当量を除く上位の発電相当量を抽出すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記診断部は、前記評価値算出処理にて、前記評価期間の発電相当量のうち、最上位からN番目までの発電相当量を抽出すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記診断部は、前記評価値算出処理にて、前記評価期間の発電相当量のうち、上位N´番目までの発電相当量を除く上位の発電相当量を抽出すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記基準値及び前記評価値は、前記抽出した発電相当量の平均値であること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
過去の複数のサンプル期間における前記基準値の推移に基づき前記基準値の経時変化を予測するためのトレンドが設定されるようになっており、
前記診断部は、前記基準値算出処理にて算出された前記基準値が前記トレンドから外れている場合、当該基準値による前記故障判断処理を行わないこと
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記特定の評価時間帯として複数の時間帯が設定されており、
前記診断部は、前記基準値算出処理及び前記評価値算出処理にて前記複数の時間帯における基準値及び評価値を算出し、前記故障判断処理にて、前記複数の時間帯のそれぞれについて前記基準値と前記評価値との差分を求めることにより、故障を判断すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記特定の評価時間帯として複数の時間帯が設定されており、
前記診断部は、前記基準値算出処理及び前記評価値算出処理にて前記複数の時間帯のそれぞれにおけるピーク値を前記上位の発電相当量として抽出し、前記複数の時間帯におけるピーク値を積算処理して基準値及び評価値を算出し、前記故障判断処理にて、前記基準値と前記評価値との差分を求めることにより、故障を判断すること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記サンプル期間及び前記評価期間の少なくとも一方は、設定変更可能となっていること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記評価時間帯は、南中時刻を含む時間帯であること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜11のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記故障判断処理によって故障したと判断された回数が予め設定された設定回数を越えると、故障診断の結果を外部へ通知する通知部を備えていること
を特徴とする太陽光発電診断装置。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の太陽光発電診断装置において、
前記診断部は、前記故障判断処理にて故障したと判断した場合、当該判断時の前記評価期間を、次の故障判断処理では、前記サンプル期間から外すこと
を特徴とする太陽光発電診断装置。
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