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JP5608541B2 - 注出器 - Google Patents
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Description

本発明は、注出器に関するものである。
容器内に収容された内容物を容器外に注出する注出器として、容器の口部に装着されると共に内容物を注出する注出口が形成された注出部材と、注出口を開閉するシール部材と、を備える注出器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。シール部材は、注出部材の内側に配設されて注出口を閉塞する栓体部と、筒状の注出部材の外周面に沿って上下方向に摺動する操作部と、を有しており、この操作部を操作してシール部材を上下動させて栓体部を上下動させることによって、注出口を開閉している。
特許第4176983号公報
しかしながら、このような注出器においても、注出口を開閉させるために操作部を操作しなければならず、操作性を向上させることが求められている。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数を増大させずに操作性を向上させた注出器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の注出器は、内容物を収容する容器の口部に取り付けられる注出器であって、内容物を注出する注出口が形成されると共に、前記注出口の下方に配設された台座を有する注出部材と、弾性材料で形成され、前記台座に着座されると共に前記注出口を閉塞するシール部材と、前記シール部材と係合すると共に前記注出口よりも上方に突出する押下部材と、を備え、前記シール部材が、前記押下部材の押下によって、前記注出口を閉塞する閉塞姿勢と前記注出口を開放する注出姿勢との間で弾性変形し、前記押下部材には、筒状に形成された前記シール部材が外嵌され、該シール部材の内周面との間に前記容器内に外気を導入可能な空気導入路を形成する溝部が形成されており、前記空気導入路が、前記シール部材が前記閉塞姿勢にあるときに閉塞され、前記注出姿勢にあるときに開放されることを特徴とする。
この発明では、注出口よりも上方に突出している押下部材を押し込んでシール部材を閉塞姿勢と注出姿勢との間で弾性変形させることによって、注出口の開閉動作を行うため、部品点数を増大させることなく注出器の操作性を向上させることができる。すなわち、押下部材を押し込むと、台座部に着座していると共に押下部材と係合しているシール部材が上下方向に収縮変形して注出口を開放する。これにより、容器の内部と注出器の外部とが連通し、容器内の内容物が注出口から注出される。また、押下部材の押下を解除すると、シール部材が復元変形して注出口を閉塞する。
さらに、シール部材が注出姿勢にあるときに空気導入路を通して注出器の外部と容器の内部とが連通することで、注出口からの内容物の注出中に注出器の外部と容器の内部との間で空気置換をすることができる。
この発明にかかる注出器によれば、押下部材を押し込んでシール部材が閉塞姿勢と注出姿勢との間で弾性変形することによって注出口の開閉動作を行うため、部品点数を増大させることなく注出器の操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における注出器を示す軸方向断面図である。 図1の注出器のX−X矢視断面図である。 図2の注出器のY−Y矢視断面図である。 図1の口部よりも径方向内側を示す下面図である。 図1の注出器による注出方法を説明する軸方向断面図である。
以下、本発明における注出器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態における注出器1は、図1に示すように、内容物を収容する有底円筒状の容器2の口部3に着脱可能に螺着される。
なお、図示の例では、容器2の口部3の上面視形状が円形状とされており、図1において、その中央を通る中心軸Oに沿って容器2の口部3側を上方、容器2の口部3から離間する方向を下方とする。また、中心軸Oに直交する方向を径方向とし、中心軸O回りの方向を周方向とする。
注出器1は、図1から図4に示すように、内容物を注出する注出口5Aと容器2の内部とを連通する注出路5Bが形成された注出部材5と、弾性部材で形成されると共に注出口5Aを開閉するシール部材6と、シール部材6と係合する押下部材7と、を備えている。
注出部材5は、容器2の口部3に装着される装着部材11と、注出口5Aが形成された流通部材12と、を有する。
装着部材11は、容器2の口部3に装着される装着筒部15と、シール部材6が着座される台座部(台座)16と、を有する。
装着筒部15は、上方に向かうにしたがって内径及び外径が段状に小さくなる円筒状をなしており、下筒部21、環状板部22及び上筒部23を有する。これら下筒部21、環状板部22及び上筒部23は、中心軸Oと同軸に配設されている。
下筒部21は、円筒状をなしており、容器2の口部3に装着されている。また、下筒部21の内周面には、容器2の口部3に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されている。
環状板部22は、上面視で円環状をなしており、下筒部21の上端から下筒部21の全周にわたって径方向内方に向けて突設されている。そして、環状板部22は、下筒部21の上端と上筒部23の下端とを接続する。
上筒部23の内径及び外径は、それぞれ下筒部21の内径及び外径よりも小さくなっており、上筒部23の下端には、口部3内に嵌合される突出筒部24が下方に向けて突設されている。この突出筒部24の内径は、上筒部23の内径よりも大きくなっている。そのため、突出筒部24の上端と上筒部23の下端との間には、段差部が形成されている。
台座部16は、装着筒部15よりも径方向内側に配設されており、底壁部25、接続部26及び環状部27を有する。
底壁部25は、上面視で中心軸Oと同軸に配設された円形状をなしており、この底壁部25の径方向中央部には、シール部材6の径方向内側と容器2の内部とを連通する連通口25Aが形成されている。
接続部26は、底壁部25の外周縁から周方向に間隔をあけて等間隔に複数(本実施形態では4つ)形成されており、底壁部25の外周縁と上筒部23の下端部とを接続する。そして、接続部26は、底壁部25の外周縁から上方に向けて突設された直立部28と、直立部28の上端から径方向外方に向けて突設された水平部29と、を有する。
環状部27は、上面視で中心軸Oと同軸に配設された円環状をなしており、複数の水平部29を周方向で接続する。これら環状部27と周方向で隣り合う2つの水平部29とによって、流通部材12の径方向内側と容器2の内部とを連通する流通口16Aが画定される。また、環状部27と周方向で隣り合う2つの水平部29と上筒部23の下端部とによって、挿通孔16Bが画定される。したがって、これら流通口16A及び挿通孔16Bは、それぞれ周方向に間隔をあけて等間隔に複数(本実施形態では4つ)形成されている。
流通部材12は、径方向外方に向かうにしたがって上方に向けて湾曲する椀状部31と、椀状部31から下方に向けて垂下する筒状部32と、を有する。これら椀状部31及び筒状部32は、中心軸Oと同軸に配設されている。
椀状部31の径方向中央部に形成された開口部は、筒状部32の径方向内側と椀状部31の径方向内側とを連通する注出口5Aとなっている。
筒状部32は、円筒状をなしており、筒状部32の下端には、周方向に間隔をあけて等間隔に複数(本実施形態では4つ)の係合脚部33が下方に向けて突設されている。この係合脚部33は、上面視で挿通孔16Bと対応する位置に形成されており、その下端部には、径方向外方に向けて突出する係合突出部33Aが形成されている。また、係合脚部33は、対応する挿通孔16Bを通って装着筒部15における上筒部23の下端と突出筒部24の上端との間の段差部と係合する。これにより、流通部材12は、装着部材11に取り付けられる。
シール部材6は、円筒状をなしており、上方から下方に向けて順に頭部41、胴部42及び脚部43を有する。そして、シール部材6は、椀状部31の注出口5Aと台座部16の底壁部25との間に配設されている。これら頭部41、胴部42及び脚部43は、中心軸Oと同軸に配設されている。
頭部41の上面の外周縁部は、椀状部31の注出口5Aの縁部に当接している。また、頭部41の上下方向中央部の内周面には、押下部材7の後述する係合フランジ部53が係合する係合溝部41Aが全周にわたって形成されている。なお、頭部41の外周縁部は、椀状部31の注出口5Aの縁部に対して上方付勢状態で当接してもよい。
胴部42の外径は、頭部41の外径よりも小さくなっている。
脚部43は、内径が胴部42の内径よりも大きい円筒状をなしており、頭部41及び胴部42よりも径方向で薄肉となっている。また、脚部43の下端は、底壁部25の周縁部に当接しており、脚部43の外周面は、接続部26の直立部28の径方向内面に当接している。そのため、台座部16のうち接続部26の直立部28よりも径方向内側の空間と直立部28よりも径方向外側の空間とは、脚部43によって隔離されている。
押下部材7は、支柱部51と、支柱部51の上端に連設された天板部52と、を有する。これら支柱部51及び天板部52は、中心軸Oと同軸に配設されている。
支柱部51は、円柱状をなしており、椀状部31の注出口5Aに挿通されている。そして、支柱部51の上端部は、注出口5Aよりも上方に突出している。また、支柱部51のうち注出口5Aよりも下方に位置する部分には、全周にわたってシール部材6が外嵌されている。さらに、支柱部51の上下方向中央部には、径方向外方に向けて突出する一対の係合フランジ部53が形成されており、支柱部51の下端部には、径方向外方に向けて膨出する膨出部54が形成されている。
さらに、支柱部51には、上下方向に沿って支柱部51の上端から膨出部54の上端まで延在する一対の導入溝部(溝部)51Aが形成されている。一対の導入溝部51Aは、中心軸Oを挟んで径方向で反対側に形成されている。導入溝部51Aは、シール部材6の内周面との間で空気導入路55を画定する。この空気導入路55は、上端部が注出口5Aよりも上方に位置しているが、膨出部54の上面がシール部材6における脚部43の内周面と胴部42の内周面との間に形成された段差部と当接しているため、注出器1の外部と容器2の内部との連通が遮断されている。
天板部52は、椀状部31と同様に、径方向外方に向かうにしたがって上方に向かうように湾曲している。天板部52の下面と椀状部31の上面との間には、空隙が形成されており、注出口5Aを流通する内容物が椀状部31の上面に沿って流動する。
次に、以上のような構成の注出器1による内容物の注出方法について説明する。
まず、図5の矢印Aに示すように、注出器1を装着した容器2を傾けた状態で押下部材7を押し込むと、押下部材7の支柱部51とシール部材6の頭部41とが係合しているので、押下部材7を押し込む力がシール部材6に伝達する。そして、シール部材6は、脚部43が台座部16の底壁部25に着座しているので、押し込み力によって収縮変形し、シール部材6の頭部41は、椀状部31の注出口5Aの縁部から離間して注出口5Aを開放する。このように、シール部材6は、図1及び図3に示すような頭部41が注出口5Aを閉塞する閉塞姿勢から、図5に示すような注出口5Aを開放する注出姿勢となる。これにより、注出口5A及び注出路5Bを通して容器2の内部と注出器1の外部とが連通する。また、シール部材6における脚部43の内周面と胴部42の内周面との上記段差部は、膨出部54の上面から離間する。これにより、空気導入路55は、容器2の内部と注出器1の外部とを連通する。なお、図5では、シール部材6のうち胴部42が弾性変形しているが、頭部41や脚部43が弾性変形することによって注出口5Aを開放してもよい。
容器2内の内容物は、流通部材12の筒状部32の内周面に沿って注出路5Bを通過し、注出口5Aから注出される。そして、注出口5Aから注出された内容物は、流通部材12の椀状部31と押下部材7の天板部52との間の間隙を通って注出器1から外部に注出される。このようにして、容器2の内容物が注出される。
また、注出器1の外部の空気は、流通部材12の椀状部31と押下部材7の天板部52との間の間隙を通って空気導入路55内に入り、この空気導入路55から連通口25Aを通って容器2の内部に導入される。このようにして、容器2の内容物と外部の空気との間の空気置換が行われる。なお、空気置換は、注出路5Bのうち内容物が流通していない部分を通って注出器1の外部から空気が導入されることによって行われてもよい。
このとき、内容物は全周にわたって形成された椀状部31と天板部52との間から注出されるため、容器の傾倒方向性が限定されず、操作性に優れている。
押下部材7の押し込みを解除すると、シール部材6が復元変形し、シール部材6の頭部41は、椀状部31の注出口5Aの縁部に当接する。これにより、注出口5Aが閉塞され、容器2の内部と注出器1の外部との連通が遮断される。また、シール部材6における脚部43の内周面と胴部42の内周面との上記段差部は、膨出部54の上面に当接する。これにより、空気導入路55による容器2の内部と注出器1の外部との連通が遮断される。
以上のようにして、容器2内の内容物を注出する。
以上のような構成の注出器1によれば、注出口5Aよりも上方に突出して配設されている押下部材7を押下してシール部材6を閉塞姿勢と注出姿勢との間で弾性変形させることによって注出口5Aの開閉操作が行えるため、部品点数を増大させることなく注出器1の操作性を向上させることができる。
また、シール部材6が注出姿勢にあるときに、注出口5Aから内容物を注出しながら注出器1の外部と容器2の内部との間で空気置換できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、装着部材は、容器の口部に螺着する構成となっているが、口部に嵌合して装着する構成など、他の構成であってもよい。また、装着部材は、口部に直接装着されているが、別の部材を用いて口部に取り付けられてもよい。
注出部材は、装着部材と流通部材とを備えているが、装着部材と流通部材とを一体的に形成してもよい。
注出部材は、注出口を有する注出路が形成されると共に台座部を備える構造であれば、他の構造であってもよい。
シール部材は、押下部材の支柱部に全周にわたって外嵌されているが、押下部材と係合すると共に閉塞姿勢において注出口を閉塞する構造であれば、他の構造であってもよい。
押下部材は、円椀状をなす平板部を有しているが、部分的に注出口よりも上方に位置する構造であれば、平板部を有さない構造など、他の構造であってもよい。
この発明によれば、部品点数を増大させずに操作性を向上させた注出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 注出器、2 容器、3 口部、5 注出部材、5A 注出口、6 シール部材、7 押下部材、16 台座部(台座)、51A 導入溝部(溝部)、55 空気導入路

Claims (1)

  1. 内容物を収容する容器の口部に取り付けられる注出器であって、
    内容物を注出する注出口が形成されると共に、前記注出口の下方に配設された台座を有する注出部材と、
    弾性材料で形成され、前記台座に着座されると共に前記注出口を閉塞するシール部材と、
    前記シール部材と係合すると共に前記注出口よりも上方に突出する押下部材と、を備え、
    前記シール部材が、前記押下部材の押下によって、前記注出口を閉塞する閉塞姿勢と前記注出口を開放する注出姿勢との間で弾性変形し、
    前記押下部材には、筒状に形成された前記シール部材が外嵌され、該シール部材の内周面との間に前記容器内に外気を導入可能な空気導入路を形成する溝部が形成されており、
    前記空気導入路が、前記シール部材が前記閉塞姿勢にあるときに閉塞され、前記注出姿勢にあるときに開放されることを特徴とする注出器。
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