JP5620726B2 - 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を模式的に示した断面図である。ここでは、インク滴を吐出するインクジェットヘッド10を例に説明するが、本発明の実施に際して、吐出に用いる液体はインクに限られない。
図2はインクジェットヘッド10のノズル面11の平面図(吐出側から見た図)である。図2中、ノズル面11の裏側に存在する流路構造は破線で示した。ここでは、複数のノズル12が1列に並んだノズル列のみを示したが、このようなノズル列を複数列備える形態も可能である。
図2では、1つの共通流路(20,30)に対して、それぞれ1つの大気開放孔(24,34)を形成する例を示したが、大気開放孔の数、及び配置の分布(配置形態)は様々な設計が可能である。
図3は、他の変形例を示す図である。図3中、図1及び図2で説明した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図1乃至図3では、圧力室14のインクを循環させる循環型のヘッドを説明したが、循環系(回収系)の流路を有していない非循環型のヘッドについても、本発明を適用できる。図4に、非循環型のヘッドにおけるノズルと大気開放孔の配置例を示した。図4中、図3で説明した例と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
(イナータンスの条件)
インク吐出用のノズル、絞り部、大気開放孔のそれぞれのイナータンスをLa、Lb、Lcとすると、Lb>La、かつ、Lb>Lcであることが望ましい。
共通流路から吐出用のノズルまでの流路抵抗値をRa、共通流路から大気開放孔までの流路抵抗値をRcとすると、Ra<Rcであることが好ましい。この様に設計されることにより、ノズル面にキャップを当接させて吸引によりパージを行う際、吐出用のノズルからより効果的にインクを抜き出すことができ、吐出流路内(圧力室内)に混入したゴミや気泡を効率的に排除できる。
図5(a)、(b)に、大気開放孔の例を示した。ここでは、第1共通流路20に連通する第1大気開放孔24を説明するが、第2共通流路30に連通する第2大気開放孔34についても同様である。
上述の実施形態では、絞り部の構成として、断面積を小さくしたものを説明したが、絞りの形態はこれに限定されない。例えば、流路内に柱を立てた形状のものなど、流路中に流れを阻害(規制)する部材を配設する構成も可能である。また、直線的な管路に代えて、鉛直方向にアップ/ダウンする折り返し型の流路を採用することも可能である。
図2〜図4では、1列のノズル列を説明したが、ノズル12の並び方は直線状に配列させる形態に限らず、V字型、W字型など、直線を組み合わせて成る折れ線状や、波線型のように曲線に沿った配列形態など、様々な設計が可能である。
図1〜図6で説明した本発明の実施形態によれば、吐出用のノズルからの噴射効率を低下させることなく、クロストークの影響を低減できる。また、大気開放孔はノズル面11に開口しており、吐出用のノズルと同じメンテナンス手段(吸引キャップによる吸引パージなど)によってクリーニングが可能であるため、インク固着などにより、大気開放孔が詰まって、クロストーク軽減効果が低下することを防ぐことができる。
上述した本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドを用いたインクジェット記録装置の例について説明する。
給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されており、給紙部112の給紙トレイ150から記録媒体124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。本例では、記録媒体124として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
描画部116は、描画ドラム(「描画胴」或いは「ジェッティング胴」とも言う)170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図7に示すように、乾燥ドラム(「乾燥胴」とも言う)176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備える。
定着部120は、定着ドラム(「定着胴」とも言う)184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備える。定着ドラム184の回転により、記録媒体124が搬送され、その記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
図7に示すように、定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。搬送ベルト196による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録媒体124は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれてくる。
図7の実施形態では、記録媒体124に直接インク滴を打滴して画像を形成する方式(直接記録方式)のインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、一旦、中間転写体上に画像(一次画像)を形成し、その画像を転写部において記録紙に対して転写することで最終的な画像形成を行う中間転写型の画像形成装置についても本発明を適用することができる。
上述の実施形態では、停止したヘッドに対して被描画媒体を搬送する構成を例示したが、本発明の実施に際しては、停止した被描画媒体に対してヘッドを移動させる構成も可能であり、ヘッドと被描画媒体を両方移動させる構成も可能である。
上記の実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェット記録装置への適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを描画するインクジェットシステムに広く適用できる。
Claims (10)
- 液滴を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルに対応して設けられた複数の圧力室と、
前記複数の圧力室のそれぞれに対応して配置され、各圧力室内の液体に吐出力を与える
エネルギー発生素子と、
前記複数の圧力室に連通し、各圧力室に液体を供給する共通流路と、
前記圧力室毎に各圧力室と前記共通流路との間をつなぐ個別の流路部分に設けられた絞
り部と、
前記共通流路に連通し、前記複数のノズルが形成されたノズル面に開口を有する大気開
放孔と、を備え、
前記ノズルのイナータンスをLa、前記絞り部のイナータンスをLb、前記大気開放孔の
イナータンスをLcとすると、Lb>La、かつ、Lb>Lcであることを特徴とする液体吐
出ヘッド。 - 請求項1において、
前記共通流路から前記ノズルの開口までの流路抵抗値をRa、前記共通流路から前記大
気開放孔の開口までの流路抵抗値をRcとすると、Ra<Rcであることを特徴とする液体
吐出ヘッド。 - 請求項1又は2において、
前記大気開放孔は、前記共通流路から前記ノズル面に向かって真っ直ぐに伸びたストレ
ート形状の流路によって前記共通流路につながっていることを特徴とする液体吐出ヘッド
。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記大気開放孔は、前記共通流路から前記ノズル面に向かって真っ直ぐに伸びたストレ
ート形状の流路部と、該流路部から前記ノズル面の開口に向かって開口面の広さが大きく
なるザグリ部と有していることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記共通流路に連通して設けられる前記大気開放孔の数は、当該共通流路に並列に接続
されている前記圧力室の数よりも少ないことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記共通流路の一方の端部には、当該共通流路を他の流路と連結させる連結口が設けら
れ、他方の端部は当該共通流路の終端部となっており、
少なくとも前記共通流路の前記終端部に前記大気開放孔が配置されることを特徴とする
液体吐出ヘッド。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記共通流路の一方の端部は、連結口を介して他の流路と連結されており、
当該連結口から他方の端部の終端部に至る前記共通流路のうち、前記終端部側により多
くの前記大気開放孔が配置されることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 請求項1乃至7のいずれか1項において、
前記各圧力室にそれぞれ個別に連通する個別回収流路と、
前記個別回収流路を介して前記複数の圧力室に連通し、各圧力室から液体を回収する共
通回収流路と、
前記共通回収流路に連通し、前記複数のノズルが形成されたノズル面に開口を有する大
気開放孔と、
を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 液滴を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルに対応して設けられた複数の圧力室と、
前記複数の圧力室のそれぞれに対応して配置され、各圧力室内の液体に吐出力を与える
エネルギー発生素子と、
前記複数の圧力室に連通し、各圧力室に液体を供給する第1共通流路と、
前記第1共通流路を他の第1流路に連結させるために当該第1共通流路に設けられた第
1連結口と、
前記圧力室毎に各圧力室と前記第1共通流路との間をつなぐ第1個別流路と、
前記各圧力室にそれぞれ個別に連通する第2個別流路と、
前記第2個別流路を介して前記複数の圧力室に連通し、各圧力室から液体を回収し又は
各圧力室に液体を供給する第2共通流路と、
前記第2共通流路を他の第2流路に連結させるために当該第2共通流路に設けられた第
2連結口と、
前記第1共通流路及び第2共通流路のうち、前記第1連結口から前記圧力室までの流路
抵抗値と前記第2連結口から前記圧力室までの流路抵抗値とを比較して流路抵抗値が低い
方の共通流路に連通し、前記複数のノズルが形成されたノズル面に開口を有する大気開放
孔と、
を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドと、
前記エネルギー発生素子に印加する駆動電圧信号を生成し、前記液体吐出ヘッドの吐出
動作を制御する駆動制御手段と、
前記液体吐出ヘッドと被描画媒体とを相対移動させる搬送手段と、
を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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