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JP5623467B2 - 養生シート設置器具 - Google Patents
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JP5623467B2 - 養生シート設置器具 - Google Patents

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Description

本発明は、保護対象の配置や天井面に段差があっても柔軟に対応でき、また、簡易に設置することができる養生シート設置器具に関する。
建築設備を含めた建築物の改修工事等においては、既設機器・設備や建物仕上げ材・什器類を事前に養生したり、それらの設備等と作業する領域とを区画することが不可欠である。
従来では、それらの設備等を養生シートで囲うことで養生や作業区画を行っている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1には、磁石、吸盤、フック等により天井から床まで吊り下げられる養生シートが開示されている。このように養生シートを設置することで塵埃が室内に飛散することを防止している。
また、特許文献2には、立設した伸縮自在棒の先端に取り付けられた水平のランナーと、スポンジとでシート材の一端を挟持し、そのスポンジを天井面に接触させる防塵シートが開示されている。このような防塵シートによれば、伸縮自在棒を操作して天井から隙間なく防塵シートを設置し、設備等を塵埃から保護することができる。
しかしながら、特許文献1に係る養生シートにおいては、脚立などの足場を用いて天井に養生シートを取り付けなければならず、取り付けに時間や手間を費やしてしまう。また、制御機器などが置かれた場所では、これらの機器が近接し、また狭い場所で作業をする場合もある。このような場合では、脚立などを用いるスペースが確保できない虞もあるし、それらの機器に損傷を与えてしまう虞もある。
また、特許文献2に係る防塵シートにおいては、防塵シートで囲む領域がランナーの形状に左右されてしまう。すなわち、ランナーが直線状であるため、これに吊り下げられるシートも平面状にならざるをえない。例えば、既設設備等の形状や通路に合わせて折り曲げて防塵シートを配置することができない。
なお、特許文献2では、防塵シートを保持する1本のランナー(保持部材に相当)を2本の支柱間で保持する。したがって、2本の支柱と1本のランナーからなる一組を複数組並べることで、養生シートを折り曲げて配置することも可能ではある。しかしながら、隣り合う各組の間では、各組に属する支柱同士が隣接して配置されることになる。このため、必要な支柱の本数が増えてしまうし、支柱を配置するためのスペースも多く必要となる。
特開2011−236626号公報 特許第4217983号公報
本発明は、このような事情に鑑み、脚立などの足場を要さず、保護対象物や作業領域の形状に合わせてこれらを保護するように養生シートを設置することができる養生シート設置器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、天井を有する構造物内に配置された保護対象物を保護する養生シートを設置する養生シート設置器具であって、天井に対して接近又は離隔することが可能に構成された複数の可動支柱を有する複数の支柱本体と、前記各支柱本体が有する可動支柱、及び当該支柱本体とは異なる他の前記支柱本体が有する可動支柱の先端部に支持された保持部材と、隣り合う前記支柱本体を連結する補強部材とを備え、前記保持部材は、前記養生シートの一端を保持し、前記可動支柱は、前記養生シートを保持した前記保持部材を天井に接触させた状態で固定可能であり、前記補強部材は、前記支柱本体を中心として回動可能となるように前記支柱本体に接続されていることを特徴とする養生シート設置器具にある。
かかる第1の態様では、保護対象の形状、配置など、様々な状況に対応して養生シートを折り曲げて設置することができる。また、可動支柱を伸張することで養生シートを保持した保持部材を天井に到達させることができる。すなわち、脚立などの器具を用いることなく、天井まで養生シートを設置させることができ、養生シートの取り付けに掛かる時間や手間を低減することができる。
さらに、補強部材を設けることで支柱本体を安定的に設置することができる。また、養生シートを作業員や工具等などから保護することができ、養生シートの損傷を防ぐことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する養生シート設置器具において、前記各可動支柱は、個別に天井に対して接近又は離隔することが可能であることを特徴とする養生シート設置器具にある。
かかる第2の態様では、天井に段差がある場合でも、段差がある天井面にそれぞれ保持部材を接触させ、養生シートを設置することができる。
本発明の第の態様は、第1又は第2の態様に記載する養生シート設置器具において、前記補強部材は、水平方向に配設される水平部材と、該水平部材に交差する垂直部材とが格子状に連結されたものであり、前記水平部材は、前記支柱本体を中心として回動可能となるように前記支柱本体に接続されていることを特徴とする養生シート設置器具にある。
かかる第の態様では、補強部材の強度を高めることができる。
本発明の第の態様は、第の態様に記載する養生シート設置器具において、一端が前記水平部材に接続され、他端が前記保持部材に接続される伸縮自在な昇降部材を備えることを特徴とする養生シート設置器具にある。
かかる第の態様では、保持部材をより容易に天井面に接触させることができる。
本発明の第の態様は、第1〜第の何れか一つの態様に記載する養生シート設置器具において、前記支柱本体の間隔に合わせた幅の養生シートが巻回され、回動可能なシート供給装置を備え、前記シート供給装置は、前記養生シートの一端を保持した前記保持部材が天井方向に接近するに伴い回動して養生シートを供給することを特徴とする養生シート設置器具にある。
かかる第の態様では、養生シートを容易に保持部材に取り付けることができる。
本発明によれば、脚立などの足場を要さず、保護対象物や作業領域の形状に合わせてこれらを保護するように養生シートを設置することができる養生シート設置器具が提供される。
本実施形態に係る養生シート設置器具の概略構成図である。 可動支柱を有する支柱本体の縦断面図である。 支柱本体の接続部の正面図及び断面図である。 補強部材を分解した正面図及び補強部材の要部の正面図である。 支柱本体及び補強部材の上面図及びその断面図である。 可動支柱に取り付けられる保持部材の概略斜視図である。 養生シートを保持する保持部材の側面図である。 昇降部材の側面図である。 養生シートを供給するシート供給装置の側面図である。 構造物内における保護対象と養生シート設置器具の上面図である。 養生シート設置器具の斜視図である。
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る養生シート設置器具の概略構成図である。
養生シート設置器具1は、天井(図示せず)を有する構造物内において、保護対象100と、作業等を行う領域(図面の養生シート設置器具1より手前側)とを区画するように養生シート40を設置するためのものである。保護対象100としては、既設機器・設備や建物仕上げ材・什器類などが挙げられる。
また、詳細は後述するが、養生シート設置器具1は、保護対象100の形状や通路などに合わせて折り曲げて養生シート40を配置することができる。図に示した例では、中央に示した養生シート40は保護対象100の前面を保護し、別の養生シート40が右奥に向かって折れ曲がり、保護対象100の右側面を保護している。このように、養生シート設置器具1は、保護対象100や作業領域の形状に合わせ、これらを保護するように養生シート40を設置することが可能となっている。
養生シート設置器具1は、複数(同図では3本)の支柱本体10を備えている。各支柱本体10は、複数の可動支柱20(同図では2本)を有している。なお、各支柱本体10を区別して説明するときは、支柱本体10A、10B、10Cと称する。
可動支柱20は、支柱本体10に取り付けられた状態で、天井に対して接近(図の上方)又は離隔(図の下方)に移動自在となっている。
また、支柱本体10が有する一本の可動支柱20、及び他の支柱本体10が有する一本の可動支柱20の先端部には、保持部材30が支持されている。例えば、隣り合う一組の支柱本体10Aと支柱本体10Bについては、支柱本体10Aの一本の可動支柱20、及び支柱本体10Bの一本の可動支柱20の先端部に保持部材30が保持されている。支柱本体10Bと支柱本体10Cとの間も同様である。
保持部材30は、養生シート40(図のハッチが施された部分)の上端側を保持している。保持部材30は、天井面に接触しており、養生シート40が天井から床まで達するように養生シート40を吊り下げている。
各支柱本体10の間には、一組の支柱本体10を連結する格子状の補強部材50が設けられている。補強部材50を設けることで、支柱本体10を安定的に床などに設置することができる。また、補強部材50は、養生シート40よりも図面手前側に配置されている。すなわち、補強部材50は、最も作業領域よりに配置されている。このような配置とすることで、作業員や工具等が養生シート40に触れる可能性を低減することができる。
なお、補強部材50は、このような格子状の形状に限定されず、各支柱本体10を連結する部材であれば任意の形状でよい。例えば、棒状の水平部材51だけで各支柱本体10を連結してもよいし、板状の部材で各支柱本体10を連結してもよい。
保持部材30と補強部材50との間には、昇降部材60が設けられている。昇降部材60は、長さ調節が可能な棒状の部材であり、下側端部は、補強部材50の水平部材51に接続されている。昇降部材60の上側端部は、保持部材30に接続されている。このような昇降部材60を用いて、保持部材30を天井面に接触させたり、その状態から戻すことができる。昇降部材60の詳細については後述する。
養生シート40は、シート状のものであり、特に材質や形状に限定はないが、例えば、ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。養生シート40は、上端側が保持部材30に保持されている。養生シート40の長さは、下端側が床に達するか、床にテープなどで固定できる程度とすることが好ましい。
養生シート40の幅は、2つの支柱本体10の間隔と同程度とすることが好ましい。2つの支柱本体10につき1枚の養生シート40を取り付けることになるため、作業を行いやすいからである。ただし、養生シート40は、複数の支柱本体10の間に亘る幅としてもよい。すなわち、1枚の養生シート40を3本以上の支柱本体10に亘り取り付けられるような幅としてもよい。
養生シート40を設置することで、保護対象100が設置された構造物内において作業等をする際に、塵埃や塗料などが保護対象100に付着することが防止される。また、作業員や工具等が物理的に保護対象100に接触して傷つけることも防止される。
以下、各部材の構成について詳細に説明する。
図2は、可動支柱を有する支柱本体の縦断面図である。支柱本体10は、台座部11の上に設けられた円筒状の筒部12を有している。筒部12の上面には、各可動支柱20が挿通する開口部13が形成されている。また、筒部12内には、2本の可動支柱20が収納されている。
可動支柱20は、支柱本体10の筒部12よりも長く形成されており、各可動支柱20の一部が開口部13から露出している。各可動支柱20は、天井90に対して接近又は離隔するように移動可能となっている。なお、可動支柱20は、伸縮自在に形成された部材であってもよい。可動支柱20が伸縮することで天井90に対して接近又は離隔することが可能だからである。
また、支柱本体10の側面には、固定ネジ14が取り付けられる雌ネジ(図示せず)が設けられている。雌ネジに取り付けられた固定ネジ14は、可動支柱20の側面を押圧することが可能となっている。固定ネジ14に押圧されることで、可動支柱20の移動が規制され、可動支柱20の位置を固定することができる。なお、2本の可動支柱20は、それぞれ異なる位置で固定することが可能である。
このような構成の支柱本体10及び可動支柱20によれば、可動支柱20を支柱本体10から引き出して天井90側に伸ばし、固定ネジ14により固定することで、その状態を維持することができる。
また、支柱本体10には、補強部材50を接続する接続部15が設けられている。図3(a)は接続部の正面図、図3(b)は図3(a)のA−A線断面図、図3(c)は図3(a)のB−B線断面図である。
図3(a)及び(b)に示すように、支柱本体10には、その外周面に沿って円環状の係止溝16が設けられている。係止溝16は、L字係止片17aとL字係止片17bとで構成され、断面がほぼT字状に形成されている。
また、図3(a)及び(c)に示すように、係止溝16には、補強部材50に設けられたT字型係止爪(詳細は後述する)が挿入される挿入部18が設けられている。
図4は、補強部材を分解した正面図及び補強部材の要部の正面図である。補強部材50は、複数の水平部材51と垂直部材52とを格子状に連結したものである。水平部材51は、水平方向に配設される棒状の部材であり、垂直部材52は、水平部材51に対して直交して配設される棒状の部材である。
本実施形態では、3本の水平部材51がほぼ等間隔に並ぶように、各水平部材51を各4本の垂直部材52で連結して一体の補強部材50A、50Bとしてある。そして、これらの補強部材50A、50Bを連結部材53で連結して、一連の補強部材50としてある。連結部材53は、水平部材51が嵌合する連結穴54が設けられた円筒状の部材である。補強部材50A、50Bのそれぞれの水平部材51が各連結部材53の連結穴54に嵌合することで、各水平部材51は連結されている。
また、補強部材50の各水平部材51には、連結部材53に嵌合される一端とは反対側の他端に、T字型係止爪55が形成されている。
図5を用いて、T字型係止爪55による補強部材50と支柱本体10との接続について説明する。図5は、支柱本体及び補強部材の上面図及びその断面図である。
図5(a)に示すように、補強部材50を支柱本体10に接続するときは、水平部材51のT字型係止爪55を係止溝16の挿入部18に挿入する。そして、図5(b)に示すように、支柱本体10を中心として水平部材51(補強部材50)を回動することで、T字型係止爪55がL字係止片17a、17bにより係止される。
このように、接続部15を介して支柱本体10と水平部材51(補強部材50)とを接続することで、2本の支柱本体10が補強部材50によって連結される。これにより、支柱本体10を安定的に床などに設置することができる。
さらに、水平部材51(補強部材50)は、支柱本体10を中心として回動可能であるので、2本の支柱本体10がどの様な配置であろうとも、これら2本の支柱本体10を連結することができる。すなわち、図1に示したように、養生シート40を折り曲げて配置するために複数の支柱本体10を非直線状に並べた場合であっても、補強部材50はこれらの支柱本体10を連結することができる。
図6は、可動支柱に取り付けられる保持部材の概略斜視図であり、図7は、養生シートを保持する保持部材の側面図である。
図6に示すように、保持部材30は、支柱本体10Aの一本の可動支柱20と、支柱本体10Bの一本の可動支柱20の先端部に支持されている。具体的には、保持部材30の下面(天井とは反対側)には、両端部に挿入孔31が設けられている。一方、可動支柱20の先端(天井側)には、挿入孔31に挿入される挿入部21が設けられている。保持部材30は、可動支柱20の各挿入部21が各挿入孔31に挿入されることで、可動支柱20に保持される。
上述したように、可動支柱20は、天井に対して接近又は離隔するように移動可能である。したがって、可動支柱20に保持された保持部材30も可動支柱20の移動にともない天井に対して接近又は離隔することが可能となっている。
図6及び図7(a)に示すように、保持部材30は、養生シート40を挟持する第1挟持部材32及び第2挟持部材33から構成されている。第1挟持部材32及び第2挟持部材33は何れも長尺状に形成され、ほぼ同じ長さに形成されている。第1挟持部材32は、天井側に位置し、第2挟持部材33は、可動支柱20側に位置する。第1挟持部材32は、蝶番34で第2挟持部材33に接続されており、蝶番34を中心に回動可能となっている。
図7(b)に示すように、第2挟持部材33の上面に養生シート40の上端部40aが配置された状態で、第1挟持部材32が閉じることで、養生シート40は、第1挟持部材32及び第2挟持部材33により挟持される。
このように養生シート40を挟持した状態で保持部材30が天井側に接触することで、養生シート40を天井から吊り下げることができる(図1参照)。
また、第1挟持部材32の上面には、緩衝材35が設けられている。緩衝材35としては、ゴムなどの弾力があるものや、ポリウレタンなどの柔軟性がある材料を用いることができる。第1挟持部材32の上面は、天井との接触面になるため、このような緩衝材35を設けることで、天井を保護することができる。また、緩衝材35が天井面に段差や傾斜を吸収するので、保持部材30を天井面に密着させることができる。
図8(a)は、昇降部材の側面図であり、図8(b)は、補強部材及び保持部材に取り付けた昇降部材の側面図である。
図8(a)に示すように、昇降部材60は、外筒61と、内筒62を有している。内筒62は、外筒61の内側に収容されており、外筒61から出し入れが可能となっている。また、外筒61と内筒62には、これらを固定する固定機構63が設けられている。
固定機構63は、内筒62を外筒61に固定するものである。固定機構63は、特に図示しないが、円筒状の内面にネジが設けられ、外筒61の外周面に設けられたネジ山に螺合するようになっている。外筒61から固定機構63を緩めた状態では、内筒62は外筒61から自由に出し入れが可能となっている。
固定機構63を外筒61に螺合すると、固定機構63内部に設けたゴムなどの弾性材料等が内筒62の外周を押圧するように構成されている。このように弾性材料が内筒62の外周を押圧することで、外筒61に対して内筒62が固定される。
このように、内筒62を外筒61から適宜引き出し、固定機構63で固定することで、昇降部材60を任意の長さに調節することができる。
なお、固定機構63は上述したような構成に限定されない。例えば、ネジなどの締結部材で外筒61と内筒62とを固定してもよい。また、内筒62を複数本継ぎ足すことで昇降部材60の長さを調整してもよい。
また、昇降部材60の下部には、取付部64が設けられている。取付部64は、補強部材50の水平部材51の外周面に合わせた形状を有している。ここでは、水平部材51を円柱状としたので、取付部64は、断面形状が半弧形状となっている。図8(b)に示すように、取付部64は、最下段の水平部材51の上面に載置される。
さらに、図8(a)に示すように、昇降部材60の上部には、固定部65が設けられている。固定部65には、溝状に開口した収容部66が設けられている。図8(b)に示すように、収容部66には、保持部材30が収容される。
このような構成の昇降部材60は、取付部64を水平部材51に取り付け、固定部65を保持部材30に固定した状態で、その長さを伸張することで、保持部材30を天井面に接触させることができる。
図9は、養生シート40を供給するシート供給装置の側面図である。図示するように、養生シート40は、軸73を中心に巻回されて養生シートロール41を形成している。シート供給装置70は、軸73が回動可能なように支持する支柱72、及び支柱72が固定された台座71を備えている。
養生シート40(養生シートロール41)は、支柱本体10の間隔に合わせた幅に形成されている。養生シート40の一端を保持部材30に保持させ、昇降部材60を用いて(図8参照)保持部材30を持ち上げる。これにより、軸73とともに養生シートロール41が回転し、所定長の養生シート40を得ることができる。保持部材30が天井に達したら、養生シート40を床にテープなどで固定する。もしくは、養生シート40を養生シートロール41から切断し、その下端部を床にテープなどで固定してもよい。
このように、シート供給装置70は、養生シートロール41を回動可能な状態で支持するので、養生シートロール41自体の位置がずれたりすることが防止される。また、養生シートロール41から養生シート40を取り出す作業を容易にすることができる。
ここで、上述した構成の養生シート設置器具1の使用方法について説明する。図10は、構造物内における保護対象と養生シート設置器具の上面図である。
構造物内には、壁91の近傍に保護対象100が設置されている。この保護対象100を養生シート設置器具1で保護する。
まず、保護対象100の周囲に、支柱本体10を設置する。各支柱本体10の間隔は、保持部材30、養生シート40、補強部材50(図1参照)の幅にあわせる。そして、各支柱本体10を補強部材50で連結する。さらに、各支柱本体10の可動支柱20に保持部材30を取り付ける。
上述したように、補強部材50は、支柱本体10を中心として、回動自在に支柱本体10に接続可能である。このため、図に例示するように、各支柱本体10が一直線上に並んでいなくても、これらを補強部材50で連結することができる。すなわち、養生シート設置器具1は、各支柱本体10を節として様々な方向に折れ曲がった折れ線状に配置することができる。
また、1本の支柱本体10には2本の可動支柱20が設けられ、その各可動支柱20には別の支柱本体10の可動支柱20との間で保持部材30が設けられる。このような構成とすることで、折れ線状に配置された支柱本体10及び補強部材50と同様に、保持部材30も折れ線状に配置することができる。さらに、1本の支柱本体10に2本(複数)の可動支柱20を設けることで、養生シート40を折り曲げる部分に配置する支柱本体10の使用数を低減することができる。
次に、保持部材30を最も下げた状態にして、保持部材30に養生シート40を取り付ける。例えば、2つの支柱本体10の間に、図9に示したシート供給装置70を配置し、養生シート40の一端を保持部材30に保持させる。
そして、図11に示すように、昇降部材60を用いて、保持部材30を天井面に接触させる。図11は、養生シート設置器具の斜視図である。
まず、作業員は、昇降部材60を保持部材30及び水平部材51に取り付ける。すなわち、昇降部材60の下部を取付部64(図8参照)で水平部材51に取り付け、上部を固定部65(図8参照)で保持部材30に固定する。
次に、作業員は、保持部材30が天井面に接触するまで昇降部材60を伸張する。すなわち、固定機構63(図8参照)を緩めた状態で内筒62(図8参照)を伸張することで、保持部材30を天井に接するまで持ち上げる。このとき、昇降部材60の伸張に伴い、可動支柱20も天井方向に移動する。
そして、作業員は、固定機構63を締めることで内筒62を外筒61に固定し、長さを固定する。これにより、保持部材30を天井に接した状態で保持することができる。なお、昇降部材60を収縮させれば、保持部材30を作業員の手元に戻し、養生シート40を取り外すことができる。
このように昇降部材60を用いることで、脚立などを用いて作業員が高所で作業をしなくても、保持部材30を天井面に接触させ、養生シート40を天井から床まで隙間なく配置することができる。
一組の支柱本体10の間に養生シート40を取り付けたら、他の一組の支柱本体10の間に順次養生シート40を取り付ける。ここで、天井90に段差が有る場合においても、その境界に支柱本体10を設置することで、この段差に対応することができる。すなわち、その支柱本体10は、2つの保持部材30を保持しており、各保持部材30は個別に高さ調整が可能だからである。
以上に説明したように、本実施形態に係る養生シート設置器具1は、保護対象100の形状や通路などに合わせて養生シート40を折り曲げて配置することができる。図10に示した例では、折れ線状に折れ曲がった状態で、保護対象100を養生シート40で保護することができる。また、天井面に段差があっても、これらの段差に対応して隙間なく養生シート40を設置することができる。このように、養生シート設置器具1は、保護対象100の形状、配置、天井の段差など、様々な状況に対応して養生シート40を設置できるという配置の柔軟性を有する。
昇降部材60やシート供給装置70を用いることで、脚立などの器具を用いることなく、天井まで養生シート40を設置させることができる。これにより、養生シート40の取り付けに掛かる時間や手間を低減することができる。
養生シート設置器具1の厚さ(奥行き幅)は、支柱本体10の幅であるので、省スペースである。したがって、脚立などを用いるスペースが確保できないような狭隘な場所でも養生シート40を設置することが可能である。
また、各支柱本体10の間に補強部材50を設け、補強部材50と保護対象100との間に養生シート40が位置するようにした。このような配置とすることで、養生シート40に作業員や工具等が接触する可能性を低減でき、養生シート40の損傷を防ぐことができる。
さらに、養生シート40を補強部材50にテープや紐などで固定することも可能である。養生シート40を補強部材50に固定することで、養生シート40が膨れて隙間ができることを防止することができる。
なお、養生シート設置器具1を構成する各部材の材質は、特に限定されないが、プラスチックを用いることが好ましい。プラスチックを用いることで、養生シート設置器具1が軽量化され、運搬時の作業性を向上することができる。
本発明は、既設機器・設備や建物仕上げ材・什器類を事前に養生したり、それらの設備等を区画する作業を行う産業において利用することができる。
1 養生シート設置器具
10 支柱本体
15 接続部
16 係止溝
20 可動支柱
30 保持部材
35 緩衝材
40 養生シート
50 補強部材
51 水平部材
52 垂直部材
60 昇降部材
70 シート供給装置
100 保護対象

Claims (5)

  1. 天井を有する構造物内に配置された保護対象物を保護する養生シートを設置する養生シート設置器具であって、
    天井に対して接近又は離隔することが可能に構成された複数の可動支柱を有する複数の支柱本体と、
    前記各支柱本体が有する可動支柱、及び当該支柱本体とは異なる他の前記支柱本体が有する可動支柱の先端部に支持された保持部材と
    隣り合う前記支柱本体を連結する補強部材とを備え、
    前記保持部材は、前記養生シートの一端を保持し、
    前記可動支柱は、前記養生シートを保持した前記保持部材を天井に接触させた状態で固定可能であり、
    前記補強部材は、前記支柱本体を中心として回動可能となるように前記支柱本体に接続されている
    ことを特徴とする養生シート設置器具。
  2. 請求項1に記載する養生シート設置器具において、
    前記各可動支柱は、個別に天井に対して接近又は離隔することが可能である
    ことを特徴とする養生シート設置器具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する養生シート設置器具において、
    前記補強部材は、水平方向に配設される水平部材と、該水平部材に交差する垂直部材とが格子状に連結されたものであり、
    前記水平部材は、前記支柱本体を中心として回動可能となるように前記支柱本体に接続されている
    ことを特徴とする養生シート設置器具。
  4. 請求項に記載する養生シート設置器具において、
    一端が前記水平部材に接続され、他端が前記保持部材に接続される伸縮自在な昇降部材を備える
    ことを特徴とする養生シート設置器具。
  5. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載する養生シート設置器具において、
    前記支柱本体の間隔に合わせた幅の養生シートが巻回され、回動可能なシート供給装置を備え、
    前記シート供給装置は、前記養生シートの一端を保持した前記保持部材が天井方向に接近するに伴い回動して養生シートを供給する
    ことを特徴とする養生シート設置器具。
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