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JP5637800B2 - シュリンク包装体 - Google Patents
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Description

本発明はシュリンク包装体に関する。
従来、製品に使う容器の選択においては、様々な条件の中での汎用形状の(表面形状に特異な成型形状を有さない)容器を採用することがある。
しかしながら、汎用形状の容器は滑り止めなどの機能性に乏しく、その使用性の向上が課題としてある。
そこで、汎用形状の容器を採用しつつシュリンクラベルを利用した容器の滑り止め機能を向上させるべく鋭意研究を行なった。
シュリンクラベルは、従来より、液体洗浄剤や口腔洗口液等を入れた容器に装着することが多い。このようなシュリンクラベルは商品名等の表示機能と、容器を傷や衝撃から保護する機能を有している。
しかしながら、シュリンクラベルは、一般的にそれ自体が特有に形状を持っているわけでなく、熱収縮性を有する第一の樹脂製フィルムを容器に装着し、熱収縮させることで容器表面に密着させ、容器形状と同化するものである。
そのため、従来のシュリンクラベルではシュリンクフィルム自体の印刷等の加飾による差別化が主な機能であった。
例えば、特開2005−280789号(:特許文献1)では、ボトルのシュリンク包装体であって、接着剤等を塗布された非熱収縮部と塗布されていない熱収縮部を積層したシュリンクラベルをボトルに巻き付けと、シュリンクラベル上にシュリンクフィルムを外巻きする包装体が開示されている。主に硝子容器のボトル破損時にシュリンクフィルムがあることで、液漏れが検出できないことを防止するための工夫として、ストレッチ方向に平行に接着剤などを塗布し、収縮率の低い部分を再現する。
それにより、段ボールのコルゲート様形状のような収縮を作りかつもう一重上巻することで外観を整えている。この場合、コルゲート形状の部分を通じ、ボトル破損時の液通路を形成し、液漏れ検出精度を向上させることができるものとしている。容器破損の液漏れの検出性能の向上を目的としている。
また、特開2005−15030号(:特許文献2)では、光沢と非光沢の整列された多角図形の下地印刷を施した熱収縮性筒状ラベル(シュリンクフィルム)を容器に装着している。容器の加飾性向上としてシュリンクフィルムに光沢と非光沢の整列された多角図形の下地印刷を施し、商品名や意匠印刷以外の手段で加飾性を向上させるものである。また、容器加飾の手段が印刷のみによるものである。
上記各特許文献1〜2等の従来技術では、ボトルに装着するシュリンクフィルムは加飾によって装飾性を向上できるが、滑り止め等の機能性向上には不十分であった。
特開2005−280789号公報 特開2005−15030号公報
本発明は、上記実情に鑑み、シュリンクフィルムに特定の加工を施すことによって容器の滑り止め機能や外観差別性を持たせることを可能にする容器に設けるシュリンク包装体を提供しようとするものである。
本発明者は、シュリンクフィルムに、ある条件でミシン目を入れて、ボトルに装着して熱収縮させた場合、ミシン目の切れ目部分がフィルム表面から外方に飛び出す形状(凸形状)で収縮する特性を見いだし、このミシン目の収縮形状(凸形状)により容器に滑り止め機能および外観差別性を持たせることが可能になるものである。
ただ、ミシン目はそれ自体が破れ易い状態であることからさらに工夫し、もう1重のシュリンクフィルムを装着・収縮させることで凸凹形状を保ちながらフィルム自体の強度確保を可能にできる。つまり、本発明は、シュリンクラベルがある条件でのミシン目の収縮特性を用い単純な表面形状の容器の滑り止め機能およびデザイン加飾性改善を実現するものである。
本発明は以下の構成によって課題を解決している。
本発明は、 ボトル表面に熱収縮性の樹脂製フィルムを胴巻きしかつ熱収縮によって密着させ、前記ボトル形状の一部としたシュリンク包装体であって、
前記樹脂製フィルムは、第一の樹脂製フィルム及び第二の樹脂製フィルムであり、
前記第一の樹脂製フィルムは、特定方向のミシン目を前記第一の樹脂製フィルムに貫通するように加工し、熱収縮させることによって前記第一の樹脂製フィルムをボトルに密着させると共に、前記ミシン目が熱収縮によってミシン目の加工方向に直交する両側部分が凸状を成すようにしたものであり、
前記ボトル表面に密着させると共に前記ミシン目が凸状を成すようにした前記第一の樹脂製フィルムの表面に前記第二の樹脂製フィルムを胴巻きして熱収縮によって密着させたものであることを特徴とするシュリンク包装体である。
また、本発明においては、ミシン目の加工方向は、第一の樹脂製フィルムの主たる収縮方向に対して直角に設けたことが好適である。
本発明のシュリンク包装体によれば、樹脂製フィルムが、第一の樹脂製フィルムであって特定方向のミシン目を前記第一の樹脂製フィルムに貫通するように加工し、熱収縮させることによって第一の樹脂製フィルムをボトルに密着させると共に、前記ミシン目が熱収縮によってミシン目の加工方向に直交する両側部分が凸状を成すようにしたので、滑り止め機能および加飾性形状を合わせて有することができる。
また、前記包装体表面に第二の樹脂製フィルムを胴巻きして熱収縮によって密着させることによって、滑り止め様形状および加飾性形状(鱗模様等)となったミシン目から第一の樹脂製フィルムが切れてしまうことを防ぐことができる。
また、ミシン目の加工方向は、第一の樹脂製フィルムの主たる収縮方向に対して直角に設けたことによって、主たる収縮方向に平行方向は除いてもよい。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るシュリンク包装体の全体説明図、(b)は樹脂フィルムの拡大説明図である。 第2の実施形態に係るシュリンク包装体の説明である。 第3の実施形態に係るシュリンク包装体の説明である。 第4の実施形態に係るシュリンク包装体の説明である。 各実施形態に係るシュリンク包装体の試験結果を比較する図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るシュリンク包装体の説明図である。
図1に示すように、シュリンク包装体は、ボトル(容器)10表面に熱収縮性の第一の樹脂製フィルム(第一の樹脂製フィルム12)を胴巻きしかつ熱収縮によって密着させ、前記ボトル形状の一部としたものである。
ボトル10は液体洗剤、液体柔軟剤、液体漂白剤等の液体製品を収容する容器であって、胴部10aの上端の肩部を上細く形成してその先端の口部10bが胴部よりかなり細く筒状に開口形成されている。口部10bには、螺合によって着脱自在にキャップ10cを設けて使用時・不使用時に当該口部10bの開口を開閉可能にしている。
胴部10aは横断面形状が長円形形状または円形形状のもの、かつ、側面視で上下肩部がやや窄まっている形状である。表面部に凹凸があまりない汎用的なボトル10である。
前記第一の樹脂製フィルム12は、特定方向のミシン目14を前記第一の樹脂製フィルム12に貫通するように加工したものである。前記第一の樹脂製フィルム12は収縮させることによって当該第一の樹脂製フィルム12をボトル10に密着させると共に、前記ミシン目14が熱収縮によってミシン目14の加工方向に直交する両側部分が凸状を成すようにしたものである。
第一の樹脂製フィルム12は、図1に示すように、その主たる収縮方向(P)に対して直角方向(W)に入れたミシン目14が収縮時に綺麗に収縮される。ミシン目14は切り込み方向にある程度の長さ(1.0〜2.8mm)に切り幅を取って形成される。第1の実施形態では、前記収縮方向(実施形態では、ボトル10に第一の樹脂製フィルム12を巻き付ける周方向に対応している)に対して直角の方向にミシン目14を入れる。第一の樹脂製フィルム12を収縮させることによって、ミシン目14が開き、ミシン目14の縁部が立ち上がって凸部を形成する。
この場合、ミシン目14の切り幅は刃物の設計上生じる誤差を考慮し、0.8mm〜3.0mmとすることが好ましく、1.5mm以上にすることによって滑り止め様の凸状になった収縮形状を確実に再現できる。それ以下であると開きが不十分で凸状の収縮形状を実現できない。
また、第一の樹脂製フィルム12は1軸延伸、2軸延伸等種類によって収縮方向が異なるのがその収縮方向に対して直角にするとミシン目14が開き易く好適であるが、本発明においては種々の角度を持ってミシン目14を形成することができるが、少なくとも、収縮方向に平行にミシン目14が形成されておらず、凸状の収縮形状を実現できる角度であることがさらに好ましい。
第一の樹脂製フィルム12は、PET(ポリエチレンテレフタレート)を材料に用いることができ、厚さが40μmが主流で、60μmぐらいまで用いることができる。また、OPS(二軸延伸ポリスチレンシート:縦横に延伸してシート状にした素材)では、厚さが40μmが主流で、60μmぐらいまで用いることができる。塩化ビニールも同様に用いることができる。
また、収縮のための加熱処理には、65〜100℃と温度条件とすることが好ましく、温風を当てるか、または、仕上がりの良さからスチーム処理による加熱処理が好ましい。
なお、前記包装体では、図示しないが、加飾性や持った時のゴツゴツ感を緩和するため、第一の樹脂製フィルム12の外周面にさらに第二の樹脂製フィルムを胴巻きして熱収縮によって密着させることができる。第二の樹脂製フィルムの材料は第一の樹脂製フィルム12と同じまたは異なる材質、いずれをも使用することができる。第二の樹脂製フィルムに装飾性を向上できる。
次に第2の実施形態に係るシュリンク包装体は、図2に示すように、ミシン目14の方向が収縮方向に対して、角度68度の傾きを呈しているものである。
また、第3の実施形態に係るシュリンク包装体は、図3に示すように、ミシン目14の方向が収縮方向に対して、角度45度の傾きを呈しているものである。
また、第4の実施形態に係るシュリンク包装体は、図4に示すように、ミシン目14の方向が収縮方向に対して、角度23度の傾きを呈しているものである。
以上説明したとおち、実施形態のシュリンク包装体によれば、前記第一の樹脂製フィルム12が、第一の樹脂製フィルム12であって特定方向のミシン目14を前記第一の樹脂製フィルム12に貫通するように加工し、熱収縮させることによって第一の樹脂製フィルム12をボトル10に密着させると共に、前記ミシン目14が熱収縮によってミシン目14の加工方向に直交する両側部分が凸状を成すようにしたので、滑り止め機能および加飾性形状を合わせて有することができる。
また、前記包装体表面に第二の樹脂製フィルムを胴巻きして熱収縮によって密着させることによって、滑り止め形状(凸形状)および加飾性形状(鱗模様等)となったミシン目14から第一の樹脂製フィルム12が切れてしまうことを防ぐことができる。
また、ミシン目14の加工方向は、第一の樹脂製フィルム12の主たる収縮方向に対して直角に設けたことによって、主たる収縮方向に平行方向は除くことが好適である。
図5は、上記第1、第2,第3、第4の各実施形態に係るシュリンク包装体の実施品、つまり、ミシン目14の方向が第一の樹脂フィルムの収縮方向に対して各角度(90度、68度、45度、23度)のものと、収縮方向に平行にミシン目14を形成したもの(比較例)とについて試験した結果を示している。この場合、これら第1〜第4の実施形態(図5中[1]〜[4])と比較例(図5中[5])とのそれぞれに、各切り幅(1.0mm、1.5mm、2.8mm)でミシン目14を形成したものである。樹脂製フィルムはPETあるいはOPS株式会社フジシール社製の素材であってその厚さ40μm〜60μmのものを使用した。収縮する熱は65℃〜100℃のスチームで与えている。
試験結果を図5に示す。試験者がボトル10を掴んだ状態で検査している。
図5に示すように、滑り止め効果に関して、第1の実施形態の樹脂製フィルム(ミシン目14角度90度)では、ミシン目14幅が2.8mmで滑らず、1.5mmでやや滑りにくく、1.0mmでやや滑り易かった。
第2の実施形態の樹脂製フィルム(ミシン目14角度68度)では、ミシン目14幅が2.8mmで滑らず、1.5mmでやや滑りにくく、1.0mmでやや滑り易かった。
第3の実施形態の樹脂製フィルム(ミシン目14角度45度)では、ミシン目14幅が2.8mm、やや滑りにくく、同ミシン目14幅が1.5mmでやや滑り易く、ミシン目14幅が1.0mmで滑り易かった。
第4の実施形態の樹脂製フィルム(ミシン目14角度23度)では、ミシン目14幅が2.8mmでやや滑り易く、1.5mmと1.0mmで滑り易かった。
比較例の樹脂製フィルムでは(ミシン目14角度0度)、ミシン目14幅が2.8mm、1.5mm、1.0mmと問わずに滑り易かった。
また、模様再現性に関しては、第1の実施形態(ミシン目14角度90度)と、第2の実施形態(ミシン目14角度68度)と、第3の実施形態(ミシン目14角度45度)の各樹脂製フィルムでは、ミシン目14幅が2.8mm、1.5mm、1.0mmを問わずに滑り止め形状の模様(鱗模様)がはっきりしていた。つまり模様の再現性が良かった。
また第4の実施形態の樹脂製フィルム(ミシン目14角度23度)では、ミシン目14幅が2.8mmでは滑り止め模様がややはっきりしている。ミシン目14幅が1.5mmではややはっきりせず、1.0mmではっきりしていなかった。
そして、比較例の樹脂製フィルムでは第1の実施形態では、(ミシン目14角度平行)では、ミシン目14幅が2.8mm〜1.0mmのいずれでも滑り止め模様がはっきりしていなかった。
以上から、本発明において、上記条件の熱収縮製の樹脂製フィルムでは、好適にはミシン目の切り幅1.5mm以上で角度45度以上であることが、滑り止め効果および模様再現性が好ましいものであることが理解される。
本発明のシュリンク包装体は、各種液体製品を収容するボトルに被覆する熱収縮性の樹脂製フィルムに利用することができる。
10 ボトル
10a 胴部
10b 口部
10c キャップ
12 樹脂製フィルム
14 ミシン目

Claims (2)

  1. ボトル表面に熱収縮性の樹脂製フィルムを胴巻きしかつ熱収縮によって密着させ、前記ボトル形状の一部としたシュリンク包装体であって、
    前記樹脂製フィルムは、第一の樹脂製フィルム及び第二の樹脂製フィルムであり、
    前記第一の樹脂製フィルムは、特定方向のミシン目を前記第一の樹脂製フィルムに貫通するように加工し、熱収縮させることによって前記第一の樹脂製フィルムをボトルに密着させると共に、前記ミシン目が熱収縮によってミシン目の加工方向に直交する両側部分が凸状を成すようにしたものであり、
    前記ボトル表面に密着させると共に前記ミシン目が凸状を成すようにした前記第一の樹脂製フィルムの表面に前記第二の樹脂製フィルムを胴巻きして熱収縮によって密着させたものであることを特徴とするシュリンク包装体。
  2. ミシン目の加工方向は、第一の樹脂製フィルムの主たる収縮方向に対して直角に設けたことを特徴とする請求項1に記載のシュリンク包装体。
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