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JP5644766B2 - 時分割通信装置およびその受信妨害防止方法 - Google Patents
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JP5644766B2 - 時分割通信装置およびその受信妨害防止方法 - Google Patents

時分割通信装置およびその受信妨害防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、時分割通信装置およびその受信妨害防止方法に関し、特に受信妨害波によりアナログ/デジタル変換器がオーバーフローするのを防止する時分割送通信装置およびその受信妨害防止方法に関する。
受信機と、送信機と、受信機および送信機を時分割で切り替えるスイッチとを含む時分割送受信装置は公知である。図9は本発明に関連する時分割送受信装置の一例の構成図である。同図を参照すると、本発明に関連する時分割送受信装置の一例は、受信機201と、送信機202と、スイッチ203とを含んでいる。
また、受信機201は低雑音増幅器(以下、LNA: Low Noise Amplifier と表示する)305と、ダウンコンバータ306と、可変アッテネータ307と、デジタル・ダウンコンバータ(以下、DDCと表示する)モジュール308と、FPGA312と、CPU(Central Processing Unit )313とを含んで構成される。
また、DDCモジュール308は、A/D(Analog to Digital) コンバータ309と、DDC部310と、割り込み要因レジスタ311とを含んで構成される。また、FPGA312はバッファ23を含んで構成される。
また、送信機202は電力増幅部(以下、PA:Power Amplifierと表示する)303と、アップコンバータ302と、D/A(Digital to Analog )コンバータ301とを含んで構成される。
この時分割送受信装置において、FPGA312はDDCモジュール308内の割り込み要因レジスタ311からの割り込み信号を入力して、CPU313へ送信する。この割り込み信号を受信したCPU313はその割り込み信号に基づいて可変アッテネータ307を制御し、利得を調整する。
図10は本発明に関連する時分割送受信装置の一例の動作を示すタイミングチャートである。同図を参照すると、割り込み要因レジスタ311にて、受信時間における受信妨害波による割り込みと(同図(D)参照)、受信時間における受信電力測定完了時の割り込みと(同図(B)参照)、送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みと(同図(C)参照)が検出された場合を示している。この場合、妨害波判定ウインドウ59は全時間帯が判定対象となるよう設定されている。
しかし、CPU313が検出したいのは、受信時間における受信妨害波による割り込み(同図(D)参照)だけである。これは、CPU313は受信時間における受信妨害波による割り込みに基づき可変アッテネータ307を制御し、利得を調整するためである。一方、この場合、CPU313では受信時間における受信電力測定完了時の割り込みと(同図(B)参照)、送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込み(同図(C)参照)も検出されるため、これらは誤検出となる。
また、本発明の関連技術の一例として、受信電界強度が弱いときに、CPUのクロック周波数を低減させて受信ノイズの発生を防止する無線端末装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
これは、受信スロット開始割り込みに応答してクロック周波数の制御を行い、受信スロット終了割り込みに応答してクロック周波数の復帰を行うものであり、受信レベルの大小に応じてクロック周波数を制御するものである。
また、本発明の関連技術の他の一例として、直交周波数分割あるいは時間分割を用いた通信システムにおける自動利得制御に関する発明が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
これは、ある時間窓中に生成されたオーバーフロー(ADC受信機中の飽和)の数およびイコライザー化の重みのような態様の制御に基づき、その結果、時間窓内のオーバーフローの数がある閾値より大きな場合、受信機における利得が低下される、というものである。
特開平11−112442号公報 特表2004−529577号公報
本発明に関連する時分割(TDD:Time Division Duplex)装置における受信妨害波対策でA/Dコンバータがオーバーフローしたことを示すオーバーフローbitを使用する際、送信時間に受信系に漏れこんだ電力がこのA/Dコンバータのオーバーフローbitを動作させてしまい、本来検出したい受信妨害波によるオーバーフローbit検出の妨げになることがある。
送受の切り替えは常に行っているので、既製品のデジタル・ダウンコンバータ(DDC)デバイスを使用する場合はタイミングとしてはその送受切り替えタイミングを渡す。DDCデバイス内部では簡素化のためこの外部からのタイミングを使用するのは受信電力測定のみである場合が多く、入力電力オーバーフロー割り込みは送受時間帯にかかわらず常に発生し得ることになる。
従って、オーバーフローbit検出が送信時間なのか受信時間なのかの判定ができない。時分割通信のメリットの一つは送信と受信が時間的に区切られているので互いのアイソレーションが少なくてもよいことにあるが、そのメリットを損なうという結果になってしまう。なお、受信電力測定結果を契機に妨害波による過入力を検出しようとしても、この電力測定部の前段にあるA/Dコンバータがオーバーフローしている状態では電力測定もオーバーフローしたデータにて行われるため検出できない。
また既製品のDDCデバイスは、インターフェースの簡略化のため、デバイス外部への割り込み通知を1 種類のみ用いる。DDCデバイスは、割り込みの詳細はデバイス内部のレジスタの状態を確認して割り込み要因を判断する必要がある。受信時間の割り込みはオーバーフロー検出時だけでなく受信電力測定完了時にも通知される。そのため、「受信時間の割り込み」だけの検出方法では、DDCデバイスは、割り込み要因を確認するまで内容を判断できない。DDCデバイスは、割り込み要因を確認してそのレジスタをクリアしないと次の割り込みが発せられないので、本来欲しい割り込みを逃してしまうという問題を抱えていた。
すなわち、本発明に関連する時分割装置では、(1)受信時間における受信妨害波による割り込みであるか、(2)受信時間における受信電力測定完了時の割り込みであるか、もしくは(3)送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みであるかを区別できないという課題がある。
一方、特許文献1に記載の発明は、割り込みに応答して制御する点で本発明と共通するものの、割り込みの判別を目的としておらず、したがって上記課題を解決することはできない。
また、特許文献2に記載の発明は、時間窓内の情報に応じて受信機の利得を制御する点で本発明と共通するものの、時間窓内の情報はオーバーフローの数であり、本発明のような受信妨害波の発生タイミングを示す情報とは全く異なるため、この発明もまた上記課題を解決することはできない。
そこで本発明の目的は、受信時間における受信妨害波による割り込みと、受信時間における受信電力測定完了時の割り込みと、送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みとを区別することができ、よって受信妨害波に対して利得調整によりA/Dコンバータのオーバーフローを防止することが可能な時分割通信装置およびその受信妨害防止方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明による時分割通信装置は、受信信号のパワーを調整する調整手段と、前記受信信号から割り込み信号を検出する割り込み検出手段と、前記割り込み信号が受信妨害波によるものか否かを判定する判定手段と、前記割り込み信号が受信妨害波によるものと判定された場合に、前記調整手段を制御する制御手段と、を備えるものである。
また、本発明による受信妨害防止方法は、受信信号のパワーを調整し、前記受信信号から割り込み信号を検出し、前記割り込み信号が受信妨害波によるものか否かを判定し、前記割り込み信号が受信妨害波と判定された場合に、前記受信信号のパワー調整を制御する、ものである。
また、本発明によるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、受信信号のパワーを調整するステップと、前記受信信号から割り込み信号を検出する割り込み検出ステップと、前記割り込み信号が受信妨害波によるものか否かを判定するステップと、前記割り込み信号が受信妨害波によるものと判定された場合に、前記調整手段を制御するステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムを格納したものである。
本発明によれば、受信時間における受信妨害波による割り込みと、受信時間における受信電力測定完了時の割り込みと、送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みとを区別することができ、よって受信妨害波に対して利得調整によりA/Dコンバータのオーバーフローを防止することが可能となる。
本発明に係る時分割通信装置の動作原理を説明するための構成図である。 本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の構成図である。 本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 受信希望波に対する妨害波の電力関係の一例を示す模式図である。 受信希望波に対する妨害波の電力関係の一例を示す模式図である。 受信希望波に対する妨害波の電力関係の一例を示す模式図である。 関連技術における時分割送受信装置の一例の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に関連する時分割通信装置の一例の構成図である。 本発明に関連する時分割通信装置の一例の動作を示すタイミングチャートである。
まず、実施の形態の説明に入る前に、本発明の動作原理について説明する。図1は本発明に係る時分割送受信装置の動作原理を説明するための構成図である。同図を参照すると、本発明に係る時分割通信装置は、受信機101と、送信機102と、受信機101および送信機102を時分割で切り替えるスイッチ4とを含んで構成される。
また、受信機101は受信信号の利得を調整する可変アッテネータ7と、可変アッテネータ7からの出力信号に基づき割り込み発生を検出する割り込み要因検出部11と、割り込み要因検出部11から割り込み発生の通知を受け取り、受信妨害波判定用の時間的なウインドウを用いて割り込みが受信妨害波によるものか否かを判定する受信タイミング判定部21と、受信タイミング判定部21にて割り込みが受信妨害波によるものと判定された場合に可変アッテネータ7を制御する妨害波判定部31とを含んでいる。なお、可変アッテネータ7が受信信号の利得を調整することは、割り込み要因検出部11に入力される受信信号のパワー(電力)を調整していることになる。
次に、この時分割通信装置の動作について説明する。受信タイミング判定部21は受信妨害波による割り込みのみを検出する時間的なウインドウを有している。したがって、受信電力測定完了時の割り込みあるいは送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みの誤検出を防止することができ、よって受信妨害波に対する利得調整が可能となる。
次に、本発明の特徴を説明する。本発明は、時分割システムの受信機において、タイミング管理を行うFPGA(Field Programmable Gate Array )に対してデジタル・ダウンコンバータ(DDC:Digital Down Converter )から入力される割り込み要因が複数あるにもかかわらず割り込み通知は1種類しかない場合に、この割り込みを受信するFPGAにて時間的なウィンドウを設けて、処理すべき割り込みを区別する機能を特徴としている。
複数の割り込み要因があっても割り込み発生を通知する信号は1 種類の場合、単なる受信時間と送信時間を区別するためだけのウィンドウではなく、受信電力測定といった他の受信関係の割り込みを誤認識しないよう"確実に受信信号が存在する時間"と"受信電力測定割り込みが発生しえない時間"との両方の条件を満たすタイムスロット1にウィンドウを設けることを特徴としている。
これにより、受信妨害波に対して利得調整によりオーバーフローを防止する制御において送受信のアイソレーション不足からくる送信時間帯のオーバーフロー誤検出を防止し確実に受信希望波と同時に入力される妨害波のみを捕らえることが可能になる。その結果高レベルの妨害波に対して利得調整により見かけ上のA/Dコンバータのダイナミックレンジを拡大することができ、低bit数のA/Dコンバータを使用した安価なシステムが実現できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。まず、第1の実施の形態について説明する。図2は本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る時分割通信装置の一例は受信機101と、送信機102と、スイッチ4とを含んでいる。
また、受信機101は低雑音増幅器(以下、LNA: Low Noise Amplifier と表示する)5と、ダウンコンバータ6と、可変アッテネータ7と、デジタル・ダウンコンバータ(以下、DDCと表示する)モジュール8と、FPGA12と、CPU13と、主制御部14と、プログラム格納部15とを含んで構成される。
また、DDCモジュール8は、A/Dコンバータ9と、DDC部10と、割り込み要因レジスタ11とを含んで構成される。また、FPGA12はオーバーフロー(Overflow)割り込みレジスタ22と、受信タイミング判定部21とを含んで構成される。また、CPU13は妨害波判定部31と、DDCへの処理部32とを含んで構成される。
また、送信機102は電力増幅部(以下、PA:Power Amplifierと表示する)3と、アップコンバータ2と、D/A(Digital to Analog )コンバータ1とを含んで構成される。なお、主制御部14およびプログラム格納部15の構成および動作については後述する。
次に、本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。図3は本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。送信機102はD/Aコンバータ1と、アップコンバータ2と、高出力電力増幅器(以下、PAと表示する)3とを含んで構成される。受信機101はLNA5と、ダウンコンバータ6と、利得を調整する可変ATT7と、DDCモジュール8とを含んで構成される。
このDDCモジュール8は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ9と、A/Dコンバータ9でデジタル化された信号をデジタルフィルタでキャリアごとに切り出すDDC部10と、各部で発生した割り込みをCPU13に通知する割り込み要因レジスタ11とを含んで構成されるものとする。
割り込み要因レジスタ11の値が更新されると制御側のFPGA12に伝達される。FPGA12は割り込み要因レジスタ11から割り込み発生を通知されると、まずその割り込みが発生したタイミングを判定する(受信タイミング判定部21)。受信タイミング判定部21は受信タイミングである場合はCPU13に対して割り込み発生を通知すると同時にその割り込みがオーバーフローによる割り込みなのかを判定してオーバーフロー割り込みレジスタ14にその結果を格納する。
オーバーフローの判定は図3のような妨害波判定ウィンドウ18により受信タイミングで且つ受信オーバーフローの割り込み以外は発生し得ないタイミングに発生した割り込みに対して行われる。CPU13はFPGA12からの割り込み発生に対してFPGA12内のオーバーフロー割り込みレジスタ14を確認し、妨害波によるオーバーフローが発生したかを判定する。CPU13は、妨害波による割り込みであれば可変ATT7を制御し割り込み要因レジスタ11の内容をクリアする。CPU13は、妨害波による割り込みでない場合は割り込み要因レジスタ11の値を確認し、受信電力測定であれば測定処理を行いその後割り込み要因レジスタの内容をクリアする。
図3は1フレームの中で発生する割り込み要因に対するタイミングを図示したものである。受信タイミング判定部21は、1フレームの中で発生する各割り込みに対してウィンドウ18を設けることで目的のオーバーフローを的確に検出する。
TS#4〜#6及びTS#0は送信タイミングで、このタイミングに発生するDDCモジュール8の割り込み(同図(C)参照)は送信機と受信機間のアイソレーション不足による漏れ電力が原因で発生したものなのでウィンドウ18にて無視する。
TS#1〜#3は受信タイミングだが、このタイミングで発生する割り込みには妨害波によりA/Dコンバータ9の変換能力を超えてオーバーフロー(飽和)した時に発生するオーバーフロー割り込みと(同図(D)参照)、受信電力(RSSI)の測定が完了して上位装置に報告することが可能になったことを通知するための割り込み(同図(B)参照)の2種類が存在する。
この2種類の割り込みを区別するためにウィンドウ18はTS#1の幅に設定される必要がある。なぜなら、TS#2とTS#3は通信設定により送信あるいは受信のどちらにも使用できるタイムスロットだが、TS#1は受信信号のみで使用されるタイミングだからである。
受信電力測定割り込み発生タイミングは電力測定を終えた後なので受信最後のタイムスロットの次タイムスロット先頭になり、TS#1のタイミングに発生した割り込みのみを検出できるウィンドウを設けることで、妨害波によるオーバーフローに起因する割り込みと受信電力測定完了に起因する割り込みを区別することが可能になる。
以下、本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の動作について図2〜3および図4〜6を参照しながら説明する。図4は本発明に係る時分割通信装置の第1の実施の形態の動作を示すフローチャート、図5〜図7は受信希望波に対する妨害波の電力関係の一例を示す模式図、図8は関連技術における時分割通信装置の一例の動作を示すタイミングチャートである。
妨害波がなく希望波のみの場合は図5のようにA/Dコンバータ9は14bitでも問題ない。妨害波による所要C/N不足からくる感度劣化がないため、通常の無線システムであれば14bit分のダイナミックレンジで問題ないことが多い。妨害波が3GPP(Third Generation Partnership Project)などで規定される最大レベル入力された場合、通常は図6 のようにA/Dコンバータ9の分解能は16bit以上であれば妨害波入力時の希望波感度も最低レベルの受信感度も満足させられる。ただ16bitのA/Dコンバータは高価で選択肢も少ないので、安価な14bit品を使う場合を考える。
図7(a)のように14bitのA/Dコンバータ9ではオーバーフローしてしまうような妨害波が入力された場合、A/Dコンバータ9がオーバーフローしたことを検出して可変ATT7の減衰量を大きくすることでA/Dコンバータ9のオーバーフローを防止させることが可能になる。その結果図7(b)のように希望波の感度を確保できる。妨害波が消えれば可変ATT7を戻すことで最低レベルでの受信感度も確保できる。まず関連技術にてこの動作を実現する場合を説明する。
受信機の隣接チャネルに妨害波が入力されたときにA/Dコンバータ9がオーバーフローし、それを契機にFPGA12を経由してCPU13に割り込みが通知される。CPU13は割り込みを認識すると割り込み要因レジスタ11を確認する。割り込み要因が、オーバーフローによる割り込み発生であればCPU13は、可変ATT7の減衰量をある一定量増やすことでA/Dコンバータ9のオーバーフローを防止することができる。
この可変ATT7の減衰量を増加させた状態を一定時間継続後、再度可変ATT7を元の値に戻しオーバーフローが発生していれば再び可変ATT7の減衰量を増加させ、オーバーフローが発生していなければ妨害波がなくなった又は妨害波レベルが十分低下したときと判断して可変ATT7を元の値に戻すことで受信感度は保たれる。ところが、時分割システムの装置の場合は送信と受信は時間的に分割されているので、通常送信機と受信機のアイソレーションはそれほど大きくない。従って、送信タイミングに出力している信号の漏れ電力がA/Dコンバータ9に周り込むため、受信タイミングになったときには常に可変ATT7がある一定量増えた状態になってしまい受信感度が十分でなくなるという問題がある。
また、DDCモジュール8が送受切り替えタイミング以外のタイミングを管理することは難しくこの割り込みに対する処理は、CPU13が割り込み通知を受けた後1フレーム時間以内に割り込み要因レジスタ11の確認と割り込み要因に対する処理を行うことを前提としており、妨害波によるオーバーフロー起因での割り込みに対しても最大1フレーム時間の遅延が発生する。
また、時分割システムなので、送信と受信を切り替えるタイミングは常に管理されている。そこでこのタイミングを使って送信タイミングの漏れ電力によるオーバーフロー誤判定を防止する対策を考える。送受切り替えタイミングにより受信時間に発生した割り込みだけを有効にするような妨害波判定ウィンドウ58を設ける(図8)。これにより前記送信タイミングの漏れ電力によるオーバーフロー誤検出は防止できる。
ところが、通常受信機は受信電力の測定を行っており、受信タイミング中のどこかでこの電力測定を行うよう割り込みが発生する。この割り込み通知だけでは受信電力測定の割り込みなのかオーバーフロー発生起因の割り込みなのか判別できないので、CPU13は割り込み要因レジスタ11の確認を行う必要がある。これによりオーバーフロー起因の割り込みの場合前述のように処理遅延が発生し、最大1フレーム間オーバーフローしてしまう。
これらの問題を解決するための本発明の方法を説明する。DDCモジュール8にて割り込み要因レジスタ11の値が更新されると(図4のステップS1〜S3)、A/Dコンバータ9のオーバーフローと受信電力測定に共通した割り込み通知が制御側のFPGA12に伝達される(ステップS4およびS6)。
また、割り込み要因レジスタ11がクリアされていれば(ステップS5にて"Yes"の場合)、ステップS1に戻り、割り込み要因レジスタ11がクリアされていなければ(ステップS5にて"No"の場合)、ステップS5で待機する。
FPGA12は割り込み要因レジスタ11から割り込み発生を通知されると(ステップS6)、まずその割り込みが発生したタイミングを判定する(受信タイミング判定部21)(ステップS7)。
受信タイミングである場合は(ステップS7にて"Yes"の場合)、CPU13に対して割り込み発生を通知すると同時にその割り込みがオーバーフローによる割り込みなのかを判定してオーバーフロー割り込みレジスタ14にその結果を格納する(ステップS8およびS9参照)。一方、受信タイミングではない場合は(ステップS7にて"No"の場合)、ステップS9へジャンプする。
オーバーフローの判定は図3のような妨害波判定ウィンドウ18により受信タイミングで且つ受信オーバーフローの割り込み以外は発生し得ないタイミングに発生した割り込みに対して行う。このタイミングがタイムスロット#1である(TS#1)。
CPU13はFPGA12からの割り込みを契機に(ステップS10参照)、まずFPGA12のオーバーフロー割り込みレジスタ14を確認して(ステップS11参照)、その割り込みが妨害波によるオーバーフローなのかそれ以外の要因なのか判別し(ステップS12参照)、妨害波によるオーバーフローである場合(ステップS12にて"Yes"の場合)のみ可変ATT7を制御してA/Dコンバータ9のオーバーフローを防ぐ(ステップS13参照)。
一方、オーバーフロー割り込みレジスタ14がオーバーフローを示していない場合は(ステップS12にて"No"の場合)、割り込み要因レジスタ11の確認を行い(ステップS15参照)、受信電力測定であれば処理をし、オーバーフローであれば送信時間帯のオーバーフローなので無視し(ステップS16参照)、確認が終了した時点で割り込み要因レジスタ11の内容をクリアする(ステップS14参照)。
図3は1フレームの中で発生する割り込み要因に対するタイミングを図示したものである。1フレームの中で発生する各割り込みに対して妨害波判定ウィンドウ18を設けることで目的のオーバーフローを的確に検出する。
TS#4〜#6及びTS#0は送信タイミングで、このタイミングに発生するDDCモジュール8の割り込みは送信機102と受信機101間のアイソレーション不足による漏れ電力が原因で発生したものなので妨害波判定ウィンドウ18にて無視する。
TS#1〜#3は受信タイミングだが、このタイミングで発生する割り込みには妨害波によりA/Dコンバータ9がオーバーフローした時に発生するオーバーフロー割り込みと受信電力(RSSI:Receive Signal Strength Indicator)の測定が完了して上位装置に報告することが可能になったことを通知するための割り込みの2種類が存在する。
この2種類の割り込みを区別するために妨害波判定ウィンドウ18はTS#1の幅に設定する必要がある。なぜなら、TS#2とTS#3は通信設定により送信あるいは受信のどちらにも使用できるタイムスロットだが、TS#1は受信信号のみで使用されるタイミングだからである。
受信電力測定割り込み発生タイミングは電力測定を終えた後なので受信最後のタイムスロットの次タイムスロット先頭になり、TS#1のタイミングに発生した割り込みのみを検出できる妨害波判定ウィンドウ18を設けることで、妨害波によるオーバーフローに起因する割り込みと受信電力測定完了に起因する割り込みを区別することが可能になる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、以下に示す効果が得られる。
第1の効果は、低bit数のA/Dコンバータでダイナミックレンジが確保できるということである。例えば14bitのA/Dコンバータで16bit相当のダイナミックレンジ確保が可能になる。
第2の効果は、安価な既製品デジタル・ダウンコンバータ(DDC)が使用可能になるという点である。これにより原価低減、設計費用低減や納期短縮が見込まれる。
第3の効果は、時分割通信において、送信時間の送信出力リークによるA/Dコンバータのオーバーフローを気にする必要がなく、極端に高アイソレーションにする必要がなくなる点である。アイソレーションを確保するための強固なシールドや高アイソレーションのスイッチ等を必要とせず安価な構成により受信機が実現可能になる。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は受信妨害防止方法のプログラムに関するものである。前述のとおり本発明の受信機101は主制御部14およびプログラム格納部15を含んでいる(図2参照)。プログラム格納部15には前述の図4にフローチャートで示す受信妨害防止方法のプログラムが格納されている。主制御部14("コンピュータ")はDDCモジュール8、FPGA12およびCPU13の各部を制御するよう構成されている。
主制御部14はプログラム格納部15から受信妨害防止方法のプログラムを読み出し、そのプログラムにしたがってDDCモジュール8、FPGA12およびCPU13の各部を制御する。その制御の内容については既に述べたので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、受信時間における受信妨害波による割り込みと、受信時間における受信電力測定完了時の割り込みと、送信時間に受信系に漏れこんだ電力による割り込みとを区別することができ、よって受信妨害波に対して利得調整によりA/Dコンバータのオーバーフローを防止することが可能な受信妨害防止方法のプログラムが得られる。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、図4の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。)
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年9月9日に出願された日本出願特願2009−207606を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 D/Aコンバータ
2 アップコンバータ
3 電力増幅部(PA:Power Amplifier)
4 スイッチ
5 低雑音増幅器(LNA)
6 ダウンコンバータ
7 可変アッテネータ
8 デジタル・ダウンコンバータ(DDC)モジュール
9 A/Dコンバータ
10 DDC部
11 割り込み要因検出部(割り込み要因レジスタ)
12 FPGA
13 CPU
14 主制御部
15 プログラム格納部
18 妨害波判定ウィンドウ
21 受信タイミング判定部
22 オーバーフロー(Overflow)割り込みレジスタ
31 妨害波判定部
32 DDCへの処理部
101 受信機
102 送信機

Claims (9)

  1. 受信信号のパワーを調整する調整手段と、
    前記受信信号から割り込み信号を検出する割り込み検出手段と、
    受信妨害波による割り込み信号を検出する受信専用のタイムスロット幅に設定される時間的なウインドウにおいて前記割り込み信号を検出した場合に、前記割り込み信号が前記受信妨害波によって発生したものと判定する判定手段と、
    前記割り込み信号が受信妨害波によるものと判定された場合に、前記調整手段を制御する制御手段と、を備える時分割通信装置。
  2. 前記調整手段は、
    前記受信信号のパワーを調整する可変アッテネータを含む、請求項1記載の時分割通信装置。
  3. 前記受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する変換手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記変換手段が前記受信妨害波により変換能力を超えて飽和することを防止するように、前記調整手段における前記受信信号の減衰量を制御する、請求項2記載の時分割通信装置。
  4. 前記変換手段は、
    前記可変アッテネータから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記判定手段へ出力するアナログデジタル変換器である、請求項記載の時分割通信装置。
  5. 送信信号を送信する送信手段と、
    前記調整手段と、前記検出手段と、前記判定手段と、前記制御手段とを含む受信手段と、
    前記送信手段と前記受信手段とを時分割で切替える切替手段と、をさらに備える請求項1乃至のいずれか1項に記載の時分割通信装置。
  6. 前記受信手段は、前記受信信号を低雑音増幅する低雑音増幅器と、前記低雑音増幅器から出力される受信信号の周波数をより低い周波数に変換し受信信号のパワーを調整する可変アッテネータへ出力するダウンコンバータとを含み、
    前記送信手段は、送信信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換するデジタルアナログ変換器と、前記デジタルアナログ変換器からの出力信号の周波数をより高い周波数に変換するアップコンバータと、前記アップコンバータからの出力信号を電力増幅する電力増幅器とを含む、請求項記載の時分割通信装置。
  7. 受信信号のパワーを調整し、
    前記受信信号から割り込み信号を検出し、
    受信妨害波による割り込み信号を検出する受信専用のタイムスロット幅に設定される時間的なウインドウにおいて前記割り込み信号を検出した場合に、前記割り込み信号が前記受信妨害波によって発生したものと判定し
    前記割り込み信号が受信妨害波と判定された場合に、前記受信信号のパワー調整を制御する、時分割通信における受信妨害防止方法。
  8. 前記受信信号のパワーを調整した後に、前記受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、
    前記受信信号のパワー調整を制御する際に、前記受信妨害波により前記アナログ信号からデジタル信号への変換能力を超えて飽和することを防止するように、前記受信信号のパワーを調整する、請求項記載の時分割通信における受信妨害防止方法。
  9. 前記割り込み信号が受信妨害波によるものか否かを判定する際に、
    前記受信妨害波による割り込み信号を検出する時間的なウインドウにおいて前記割り込み信号を検出した場合に、前記割り込み信号が前記受信妨害波によって発生したものと判定する、請求項7又は8記載の時分割通信における受信妨害防止方法。
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