JP5647730B2 - スライドファスナー用スライダー - Google Patents
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Description
本発明は、スライドファスナー用スライダーに関し、より詳細には、自動停止機能付きのスライドファスナー用スライダーに関する。
従来のスライドファスナー用スライダーとしては、胴体と、胴体に揺動可能に支持されるロック部材と、胴体の上面に前端部が固定されて片持状に取り付けられるカバー部材と、カバー部材の後端部と胴体の上翼板との間に形成される間隙を開閉するように胴体に摺動可能に設けられる開閉部材と、開閉部材を間隙の閉鎖位置に付勢するコイルばねと、を備え、胴体とカバー部材との間に引手を着脱可能に保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
衣類における左右前身頃の開閉を行うためのスライドファスナーとして、ファスナーエレメント列の端部に、箱棒と蝶棒を備えた開離嵌挿具付きのスライドファスナーが用いられている。ところで、上記特許文献1に記載のスライドファスナー用スライダーを、開離嵌挿具を備えるスライドファスナーに取り付けた場合、開離嵌挿具の閉じる操作性を向上するため、スライダーに開離嵌挿具の蝶棒を挿入する際にロック部材の爪部が押し上げられるように、蝶棒の先端部に斜面を設けることがある。しかし、蝶棒に斜面を設ける場合、蝶棒の肉厚が薄くなるため、蝶棒の強度にバラツキが発生する可能性があった。
また、上記特許文献1に記載のスライドファスナー用スライダーでは、ロック部材の爪部とファスナーエレメントとを係合させる際、爪部を噛み合おうとする左右のファスナーエレメント列の間の隙間に入り込ませる必要があるが、この隙間は狭く、爪部を入り込ませることが困難であった。また、スライドファスナーの仕上げ工程において、左右のファスナーエレメントを噛合する際に、ロック部材の爪部と係合しない側のファスナーエレメントとロック部材の爪部が接触しないように、ロック部材を押し上げるロック解除装置が必要になるため、スライドファスナーの製造コストが増加してしまっていた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蝶棒に斜面を設けることなく、スライダーに蝶棒を挿入する際にロック部材の爪部を押し上げることができ、また、ロック解除装置を設けることなく、左右のファスナーエレメントを噛合することができるスライドファスナー用スライダーを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)胴体と、胴体の上面に立設される柱部に揺動可能に支持されるロック部材と、柱部及びロック部材を上方から覆うカバー部材と、を備え、ロック部材は、胴体の上面に配置される本体部と、本体部から突設され、胴体のエレメント案内路に入り込む爪部と、を有するスライドファスナー用スライダーであって、爪部の一側面には、爪部の先端に向けて爪部を漸次先細状とする斜面が形成され、爪部の他側面には、爪部の板厚を本体部の板厚よりも薄くする段部が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
(2)爪部の突設方向において、段部の形成範囲が、斜面の形成範囲よりも大きいことを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー用スライダー。
(3)斜面は、スライドファスナーの開離嵌挿具の蝶棒と接触して爪部が押し上げられることを特徴とする(1)又は(2)に記載のスライドファスナー用スライダー。
(4)胴体と、胴体の上面に立設される柱部に揺動可能に支持されるロック部材と、柱部及びロック部材を上方から覆うカバー部材と、を備え、ロック部材は、胴体のエレメント案内路に入り込む爪部を有するスライドファスナー用スライダーであって、爪部の板厚方向の一側面には、スライドファスナーの開離嵌挿具の蝶棒と接触して爪部が押し上げられる斜面が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
(1)胴体と、胴体の上面に立設される柱部に揺動可能に支持されるロック部材と、柱部及びロック部材を上方から覆うカバー部材と、を備え、ロック部材は、胴体の上面に配置される本体部と、本体部から突設され、胴体のエレメント案内路に入り込む爪部と、を有するスライドファスナー用スライダーであって、爪部の一側面には、爪部の先端に向けて爪部を漸次先細状とする斜面が形成され、爪部の他側面には、爪部の板厚を本体部の板厚よりも薄くする段部が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
(2)爪部の突設方向において、段部の形成範囲が、斜面の形成範囲よりも大きいことを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー用スライダー。
(3)斜面は、スライドファスナーの開離嵌挿具の蝶棒と接触して爪部が押し上げられることを特徴とする(1)又は(2)に記載のスライドファスナー用スライダー。
(4)胴体と、胴体の上面に立設される柱部に揺動可能に支持されるロック部材と、柱部及びロック部材を上方から覆うカバー部材と、を備え、ロック部材は、胴体のエレメント案内路に入り込む爪部を有するスライドファスナー用スライダーであって、爪部の板厚方向の一側面には、スライドファスナーの開離嵌挿具の蝶棒と接触して爪部が押し上げられる斜面が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
本発明のスライドファスナー用スライダーによれば、爪部の一側面に、爪部の先端に向けて爪部を漸次先細状とする斜面が形成されるため、スライダーに開離嵌挿具の蝶棒を挿入する際に蝶棒が斜面に接触して、ロック部材の爪部を押し上げることができる。これにより、開離嵌挿具の閉じる操作性を向上することができる。
また、爪部の他側面に、爪部の板厚を本体部の板厚よりも薄くする段部が形成されるため、爪部と、スライドファスナーの爪部と係合しない側のファスナーエレメントとの接触が回避される。これにより、ロック解除装置を設けることなく、左右のファスナーエレメントを噛合させることができるので、スライドファスナーの製造コストを削減することができる。
以下、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以後の説明において、上側とは図2の紙面に対して上側、下側とは図2の紙面に対して下側、前側とは図2の紙面に対して左側、後側とは図2の紙面に対して右側、右側とは図2の紙面に対して奥側、左側とは図2の紙面に対して手前側とする。また、スライダーの左右方向は幅方向ともいう。
(第1実施形態)
まず、図1〜図13を参照して、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの第1実施形態について説明する。
まず、図1〜図13を参照して、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの第1実施形態について説明する。
本実施形態のスライドファスナー用スライダー10は、引手を胴体に着脱可能な自動停止機能付きスライダーであって、図1及び図2に示すように、胴体20を備えており、この胴体20は、上下方向に離間して並行に配置される上翼板21及び下翼板22と、上翼板21及び下翼板22を前端部において連結する案内柱23と、上翼板21の左右両側縁に沿って下方に向けて突設される上側フランジ24aと、下翼板22の左右両側縁に沿って上方に向けて突設される下側フランジ24bと、を備える。これにより、胴体20の前部には案内柱23により分離された左右の肩口25が形成され、胴体20の後部には後口26が形成される。そして、上翼板21と下翼板22との間には、左右の肩口25と後口26とを連通する略Y字状のエレメント案内路27が形成され、このエレメント案内路27は、図13の左右一対のファスナーエレメント列82を挿通させる通路を構成する。
また、スライドファスナー用スライダー10は、上翼板21の上面の前端部に立設される柱部31に上下に揺動可能に支持されるロック部材40と、上翼板21の上面の前端部に前端部が固定されて片持状に取り付けられ、柱部31及びロック部材40を上方から覆うカバー部材50と、カバー部材50の後端部と上翼板21との間に形成され、引手15の軸部15aが挿通される間隙S(以下、「挿通間隙S」と称する)を開閉する開閉部材60と、を備える。
柱部31は、ロック部材40が嵌め込み可能な間隔をあけて離間した左右の壁部31a,31bと、左右の壁部31a,31b間に形成される支持凸部32と、を有する。
ロック部材40は、図2〜図4に示すように、上翼板21の上面に配置される本体部40aを有しており、この本体部40aは、胴体20の柱部31に支持される基部41と、基部41から後方に向けてそれぞれ延び、上下方向に対向して配置される上片部42及び下片部43と、を有する。また、上片部42と下片部43との間には、取付状態において、後口26側に向かって開口し、引手15の軸部15aを収容する作動凹部44が形成されている。また、下片部43の先端部には、上翼板21に形成される爪穴33を介してエレメント案内路27に入り込む爪部45が下方に向けて形成されている。また、基部41の下面には、柱部31の支持凸部32に揺動可能に支持される支持凹部41aが形成されている。また、爪穴33は、上翼板21の上面からエレメント案内路27に貫通している。
また、図3〜図5に示すように、ロック部材40の爪部45の右側面には、爪部45の右側面から左側面に接近するように傾斜し、爪部45の先端に向けて爪部45を漸次先細状とする斜面46が形成されている。このため、図10〜図12に示すように、スライダー10にスライドファスナー80の開き具(開離嵌挿具)85の蝶棒88が挿入されることにより、蝶棒88が斜面46に接触して、蝶棒88により爪部45が押し上げられる。
スライドファスナー80は、図10に示すように、左右一対のファスナーテープ81と、左右一対のファスナーテープ81の対向するテープ側縁部81aに沿って設けられる複数のファスナーエレメント82aを有する左右一対のファスナーエレメント列82と、左右一対のファスナーエレメント列82を噛合・分離させる本発明のスライダー10と、左右一対のファスナーテープ81のテープ側縁部81aの下端部に形成される開き具85と、を備える。
開き具85は、左側のファスナーテープ81のテープ側縁部81aの下端部に形成される箱棒86及び箱体87と、右側のファスナーテープ81のテープ側縁部81aの下端部に形成され、箱体87に挿入可能な蝶棒88と、を備える。なお、本実施形態では、開離嵌挿具として開き具85を採用しているが、これに限定されず、開き具85の代わりに、箱棒と蝶棒で構成される逆開き具を採用してもよい。
さらに、図3〜図5に示すように、ロック部材40の爪部45の左側面には、爪部45の左側面から右側面側に窪み、爪部45の板厚W2を本体部40aの板厚W1よりも薄くする段部47が形成されている。このため、図13に示すように、スライダー10が摺動して、左右のファスナーエレメント82aが噛合する際における、爪部45と左側(爪部45と係合しない側)のファスナーエレメント82aとの接触が回避される。
また、本実施形態では、図5に示すように、爪部45の突設方向(上下方向)において、段部47の形成範囲A1が、斜面46の形成範囲A2よりも大きく設定されている。具体的には、ロック部材40の上下方向において、段部47の形成範囲A1が、爪部45の先端から爪部45の基端(下片部43と爪部45の境界部分)の近傍まで形成されているのに対して、斜面46の形成範囲A2は、爪部45の先端の近傍にのみ形成されている。また、形成範囲A1は、形成範囲A2の1.5〜2.5倍の大きさが好ましい。
カバー部材50は、図1及び図2に示すように、上向きに凸状に湾曲した天板51と、天板51の両側縁から下方に延びる左右一対の側面板52と、天板51の前端部から下方に延びる前面板53と、天板51の後端部から下方に延びる後面板54と、を有する。また、カバー部材50の中間部において左右一対の側面板52の下端面には、退避部55及び引手収容部56が、胴体20に対向して下向きに凹状に形成されている。また、退避部55と引手収容部56との間には、下方に延びる突片57が形成されている。
また、左右一対の側面板52の前端側下端部には、上翼板21の前端部に形成される嵌合溝34に嵌合する嵌合片58がそれぞれ形成されている。そして、この嵌合片58を嵌合溝34に嵌合し、左右一対の側面板52を柱部31の左右の壁部31a,31bの外側面に形成される凹部31cにかしめることによって、カバー部材50は、その前端部が上翼板21の前端部に固定され、胴体20に対して前後方向に沿って片持状に取り付けられる。また、嵌合溝34は、柱部31の左右にそれぞれ形成され、胴体20の前後方向に延びている。また、嵌合片58は、カバー部材50の左右一対の側面板52の下端から側方へ突出している。
また、ロック部材40とカバー部材50との間には、ロック部材40の爪部45がエレメント案内路27に入り込むように付勢する長方形の板ばね70が設けられている。この板ばね70の前後端部には、係止凹部71がそれぞれ形成されており、この前後の係止凹部71を、カバー部材50の天板51の前後に形成される係止凸部51aにそれぞれ係止させることにより、カバー部材50内に板ばね70が装着される。また、係止凸部51aは、カバー部材50の内部(天板51、左右一対の側面板52、前面板53、及び後面板54により囲まれた空間内)に配置されている。
開閉部材60は、図1及び図2に示すように、胴体20に取り付けられた状態においてロック部材40と接触しないように、平面視略U字状に形成されており、開閉部材60の後端部に形成され、側面視略台形状の第1閉鎖部61と、開閉部材60の前端部に形成され、側面視略台形状の第2閉鎖部62と、第1閉鎖部61と第2閉鎖部62との間に形成される凹状の谷部63と、を有する。
また、開閉部材60の両側面の下端部には、上翼板21の後部上面に前後方向に沿って形成されるガイド溝35にスライド可能に嵌合するガイド部64がそれぞれ形成されている。これにより、開閉部材60は、胴体20に対して前後方向に摺動可能に設けられる。また、開閉部材60の前端部とガイド溝35内に形成されるばね保持溝35aとの間には、コイルばね12が縮設されており、開閉部材60は、このコイルばね12の付勢力により、後口26側に常時付勢されている。
また、上翼板21の上面の後端部には、開閉部材60を挿通間隙Sを閉鎖する間隙閉鎖位置にて停止すると共に、開閉部材60のガイド溝35からの離脱を阻止する左右一対のストッパ36が形成されている。そして、開閉部材60を挿通間隙Sを開放する間隙開放位置へとスライドさせ、引手15の軸部15aを挿通間隙Sに挿通させることにより、軸部15aは、ロック部材40の作動凹部44内に収容される。
次に、図6〜図9を参照して、スライドファスナー用スライダー10に引手15を取り付ける手順を説明する。
まず、図6に示すように、引手15の軸部15aを挿通間隙S内に後方から前方に押し込むことにより、開閉部材60が前方にスライドして、引手15の軸部15aがカバー部材50の退避部55内に入り込むと共に、図7に示すように、開閉部材60が後方にスライドして、引手15の軸部15aが開閉部材60の第1閉鎖部61及び第2閉鎖部62間の谷部63に入り込む。
次いで、図8に示すように、引手15の軸部15aを挿通間隙S内において更に前方に押し込むことにより、開閉部材60が前方にスライドして、引手15の軸部15aがカバー部材50の引手収容部56内にロック部材40を上方に持ち上げながら入り込むと共に、図9に示すように、開閉部材60が後方にスライドして、引手15の軸部15aがロック部材40の作動凹部44内に収容される。
このように構成されたスライドファスナー用スライダー10では、図10に示すように、スライダー10に開き具85の蝶棒88が挿入されることにより、図11及び図12に示すように、蝶棒88の角部が爪部45の斜面46に接触して、蝶棒88の角部により爪部45が押し上げられる。このため、スライダー10に蝶棒88を挿入することにより爪部45が押し上げられるので、開き具85の閉じる操作性が向上される。
また、図13に示すように、スライドファスナー80の仕上げ工程において、左右一対のファスナーテープ81が移動されスライダー10が摺動することにより(なお、仕上げ工程では、スライダー10は治具で固定されており、ファスナーテープ81側が搬送装置により移動される。)、左右のファスナーエレメント82aがエレメント案内路27内で噛合されるが、この際、爪部45の段部47により、爪部45と左側のファスナーエレメント82aとの接触が回避される。このため、ロック部材40を押し上げることなく、左右一対のファスナーテープ81を移動することが可能となるので、ロック解除装置を別途用意する必要はない。また、爪部45と右側のファスナーエレメント82aとの接触については、ファスナーエレメント82aが噛合する方向の移動であれば、爪部45の前側の斜面により爪部45がファスナーエレメント82aを順次乗り越えるので、左右一対のファスナーテープ81の移動を阻害するような問題は生じない。
以上説明したように、本実施形態のスライドファスナー用スライダー10によれば、爪部45の右側面に、爪部45の先端に向けて爪部45を漸次先細状とする斜面46が形成されるため、スライダー10に蝶棒88を挿入する際に蝶棒88が斜面46に接触して、爪部45を押し上げることができる。これにより、開き具85の閉じる操作性を向上することができる。
また、爪部45の左側面に、爪部45の板厚W2を本体部40aの板厚W1よりも薄くする段部47が形成されるため、爪部45と左側のファスナーエレメント82aとの接触が回避される。これにより、ロック解除装置を設けることなく、左右のファスナーエレメント82aを噛合させることができるので、スライドファスナー80の製造コストを削減することができる。
また、本実施形態のスライドファスナー用スライダー10によれば、爪部45に斜面46及び段部47を形成して、爪部45を先細状に形成したので、爪部45とファスナーエレメント82aを係合させる際に、噛み合おうとする左右のファスナーエレメント列82aの間の狭い隙間に爪部45を入り易くすることができる。
また、本実施形態のスライドファスナー用スライダー10によれば、段部47により爪部45の板厚W2を薄くしたとしても、ロック部材40の本体部40a(基部41、上片部42、及び下片部43)の板厚W1が厚いままであるので、本体部40aの強度を維持することができる。
(第2実施形態)
次に、図14及び図15を参照して、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
次に、図14及び図15を参照して、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、上記第1実施形態と同様に、図14及び図15に示すスライドファスナー用スライダー110のロック部材140の爪部145の右側面に斜面46が形成されると共に、爪部145の左側面に段部47が形成されている。
スライドファスナー用スライダー110は、引手を胴体に着脱可能な自動停止機能付きスライダーであって、図14及び図15に示すように、胴体120を備えており、この胴体120は、上下方向に離間して並行に配置される上翼板121及び下翼板122と、上翼板121及び下翼板122を前端部において連結する案内柱123と、上翼板121の左右両側縁に沿って下方に向けて突設される上側フランジ124aと、下翼板122の左右両側縁に沿って上方に向けて突設される下側フランジ124bと、を備える。これにより、胴体120の前部には案内柱123により分離された左右の肩口125が形成され、胴体120の後部には後口126が形成される。そして、上翼板121と下翼板122との間には、左右の肩口125と後口126とを連通する略Y字状のエレメント案内路127が形成され、このエレメント案内路127は、図13の左右一対のファスナーエレメント列82を挿通させる通路を構成する。
また、スライドファスナー用スライダー110は、上翼板121の上面の前端部に立設される柱部131に上下に揺動可能に支持されるロック部材140と、柱部131及びロック部材140を上方から覆うカバー部材150と、柱部131、ロック部材140、及びカバー部材150を貫通し、ロック部材140の回転中心となるピン111と、カバー部材150の後端部と上翼板121との間に形成され、引手15の軸部15aが挿通される挿通間隙Sを開閉する開閉部材160と、を備える。
柱部131は、ロック部材140が嵌め込み可能な間隔をあけて離間した左右の壁部131a,131bを有しており、この左右の壁部131a,131bには、ピン111が挿通されるピン挿通穴131cが幅方向に沿ってそれぞれ形成されている。
ロック部材140は、図14及び図15に示すように、上翼板121の上面に配置される本体部140aを有しており、この本体部140aは、ピン111が挿通されるピン挿通穴141aを有する基部141と、基部141から後方に向けてそれぞれ延び、上下方向に対向して配置される上片部142及び下片部143と、を有する。また、上片部142と下片部143との間には、取付状態において、後口126側に向かって開口し、引手15の軸部15aを収容する作動凹部144が形成されている。また、下片部143の先端部には、上翼板121に形成される爪穴133を介してエレメント案内路127に入り込む爪部145が下方に向けて形成されている。また、爪穴133は、上翼板121の上面からエレメント案内路127に貫通している。
カバー部材150は、図14及び図15に示すように、上向きに凸状に湾曲した天板151と、天板151の両側縁から下方に延びる左右一対の側面板152と、天板151の前端部から下方に延びる前面板153と、天板151の後端部から下方に延びる後面板154と、を有する。また、左右一対の側面板152の後部の下面には、退避部155及び引手収容部156が、胴体120に対向して下向きに凹状に形成されている。また、退避部155と引手収容部156との間には、下方に延びる突片157が形成されている。
そして、ロック部材140は、柱部131の左右の壁部131a,131b間に挿入され、ロック部材140のピン挿通穴141a及び左右の壁部131a,131bのピン挿通穴131cにピン111が挿通されることにより、胴体120に対して上下に揺動可能に軸支される。また、ピン111は、カバー部材150の左右一対の側面板152に形成される貫通穴152aに挿入されており、カバー部材150は、ピン111を介して柱部131に対して固定される。
また、図15に示すように、ロック部材140は、スライダー110に内蔵された第1コイルばね112により、ロック部材140の爪部145がエレメント案内路127に入り込むように付勢されている。具体的には、ロック部材140の基部141の下面に形成されるばね受け面141bと案内柱123に形成されるばね保持孔123aとの間に、第1コイルばね112が縮設されており、ロック部材140は、この第1コイルばね112の付勢力をばね受け面141bが受けることによりピン111を支点にして揺動し、爪部145が爪穴133からエレメント案内路127に突出するように常時付勢されている。なお、ばね受け面141bは、ロック部材140の基部141のピン挿通穴141aの前方且つ下方部分において、ロック部材140の上方へ段差状に窪んだ面に形成される。また、ばね保持孔123aは、スライダー110の上下方向に沿って延びており、第1コイルばね112を載せるための底面を有する。
開閉部材160は、図14及び図15に示すように、胴体120に取り付けられた状態においてロック部材140と接触しないように、平面視略U字状に形成されており、開閉部材160の後端部に形成され、側面視略台形状の第1閉鎖部161と、開閉部材160の前端部に形成され、側面視略台形状の第2閉鎖部162と、第1閉鎖部161と第2閉鎖部162との間に形成される凹状の谷部163と、を有する。
また、開閉部材160の両側面の下端部には、上翼板121の後部上面に前後方向に沿って形成されるガイド溝135にスライド可能に嵌合するガイド部164がそれぞれ形成されている。これにより、開閉部材160は、胴体120に対して前後方向に摺動可能に設けられる。また、開閉部材160の前端部とガイド溝135内に形成されるばね保持溝135aとの間には、第2コイルばね113が縮設されており、開閉部材160は、この第2コイルばね113の付勢力により、後口126側に常時付勢されている。
また、上翼板121の上面の後端部には、開閉部材160を挿通間隙Sを閉鎖する間隙閉鎖位置にて停止すると共に、開閉部材160のガイド溝135からの離脱を阻止する左右一対のストッパ136が形成されている。そして、開閉部材160を挿通間隙Sを開放する間隙開放位置へとスライドさせ、引手15の軸部15aを挿通間隙Sに挿通させることにより、軸部15aは、ロック部材140の作動凹部144内に収容される。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を引手を胴体に着脱可能な自動停止機能付きスライダーに適用する場合を例示したが、これに限定されず、引手を胴体に着脱不可能な自動停止機能付きスライダーに本発明を適用してもよい。なお、この種のスライダーは、図16に示すようなロック部材240を備え、このロック部材240は、基部241と基部241から後方に延びる単一の腕部242とを有する本体部240aと、腕部242の先端部から下方に向けて突設される爪部245と、を備える。この爪部245の右側面に斜面46が形成され、左側面に段部47が形成されている。
例えば、上記実施形態では、本発明を引手を胴体に着脱可能な自動停止機能付きスライダーに適用する場合を例示したが、これに限定されず、引手を胴体に着脱不可能な自動停止機能付きスライダーに本発明を適用してもよい。なお、この種のスライダーは、図16に示すようなロック部材240を備え、このロック部材240は、基部241と基部241から後方に延びる単一の腕部242とを有する本体部240aと、腕部242の先端部から下方に向けて突設される爪部245と、を備える。この爪部245の右側面に斜面46が形成され、左側面に段部47が形成されている。
10、110 スライドファスナー用スライダー
20、120 胴体
27、127 エレメント案内路
31、131 柱部
40、140 ロック部材
40a,140a 本体部
45、145 爪部
46 斜面
47 段部
50、150 カバー部材
80 スライドファスナー
82 ファスナーエレメント列
82a ファスナーエレメント
85 開き具(開離嵌挿具)
88 蝶棒
A1 段部の形成範囲
A2 斜面の形成範囲
W1 本体部の板厚
W2 爪部の板厚
20、120 胴体
27、127 エレメント案内路
31、131 柱部
40、140 ロック部材
40a,140a 本体部
45、145 爪部
46 斜面
47 段部
50、150 カバー部材
80 スライドファスナー
82 ファスナーエレメント列
82a ファスナーエレメント
85 開き具(開離嵌挿具)
88 蝶棒
A1 段部の形成範囲
A2 斜面の形成範囲
W1 本体部の板厚
W2 爪部の板厚
Claims (4)
- 胴体(20,120)と、
前記胴体の上面に立設される柱部(31,131)に揺動可能に支持されるロック部材(40,140)と、
前記柱部及び前記ロック部材を上方から覆うカバー部材(50,150)と、を備え、
前記ロック部材は、前記胴体の上面に配置される本体部(40a,140a)と、前記本体部から突設され、前記胴体のエレメント案内路(27,127)に入り込む爪部(45,145)と、を有するスライドファスナー用スライダー(10,110)であって、
前記爪部の一側面には、前記爪部の先端に向けて前記爪部を漸次先細状とする斜面(46)が形成され、
前記爪部の他側面には、前記爪部の板厚(W2)を前記本体部の板厚(W1)よりも薄くする段部(47)が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。 - 前記爪部(45,145)の突設方向において、前記段部(47)の形成範囲(A1)が、前記斜面(46)の形成範囲(A2)よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用スライダー(10,110)。
- 前記斜面(46)は、スライドファスナー(80)の開離嵌挿具(85)の蝶棒(88)と接触して前記爪部(45,145)が押し上げられることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドファスナー用スライダー(10,110)。
- 胴体(20,120)と、
前記胴体の上面に立設される柱部(31,131)に揺動可能に支持されるロック部材(40,140)と、
前記柱部及び前記ロック部材を上方から覆うカバー部材(50,150)と、を備え、
前記ロック部材は、前記胴体のエレメント案内路(27,127)に入り込む爪部(45,145)を有するスライドファスナー用スライダー(10,110)であって、
前記爪部の板厚方向の一側面には、スライドファスナー(80)の開離嵌挿具(85)の蝶棒(88)と接触して前記爪部が押し上げられる斜面(46)が形成されることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
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