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JP5651332B2 - 貴金属の回収装置 - Google Patents
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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、金属を含有する溶液から電気分解法により金属を回収する金属回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場等から排出される廃液(例えば、処理液など)には、例えば、AuやAg、Cu、白金族元素等の金属を含有しているものがあり、これらの金属は廃液から回収して再利用される。廃液から金属を回収する方法としては、電気分解法が知られている。
【0003】
電気分解法を用いた金属の回収装置として、例えば、特許文献1には、陰極として円筒状の内電極と、陽極として該内電極の周囲に外電極を設け、前記陰極は回転可能に構成されており、金属が析出する陰極の表面近傍には、陰極の表面に析出した金属を削ぎ落とすように接触または近接した状態でプラスチック回収板を設けた回収装置が提案されている。特許文献1の方法によれば、陰極表面に析出した金属を電極に付着させることなくプラスチック回収板を用いて削ぎ落として陰極の下方に堆積させた後、金属を回収できると記載されている。
【0004】
ところで、廃液から金属を工業的に回収するには、金属をできるだけ短時間で回収できるように、回収効率を高めることが望まれる。しかし上記特許文献1に開示されている回収装置では、金属の回収効率が悪く、金属の回収に長時間かかっていた。また、上記特許文献1では、陰極表面に電着した金属をプラスチック回収板を用いて削ぎ落とすことで金属を陰極の下方に堆積させて回収しているため、回収装置を省スペース化できなかった。また、廃液の種類によっては、陰極の下方に堆積した金属が廃液中に再溶解することがあり、廃液から金属を充分に回収できなかった。
【0005】
金属の回収効率を高める方法としては、例えば、特許文献2や特許文献3には、陰極円板を用いる方法が提案されている。
【0006】
上記特許文献2には、円板状の陰極を回転させながら電気分解を行うことによって、陰極と電解液との接触を良好にして金属の回収効率を高めることが記載されている。また、上記特許文献3には、電解槽内の溶液を効率的に攪拌して金属の回収効率を向上させるために、陽極または陰極のいずれか一方を回転させる回転駆動機構を備えた態様や、陽極または陰極に攪拌羽根を設けた態様が記載されている。
【0007】
しかしながら、上記特許文献2のように陰極円板を用いた場合、金属の回収効率を高めるには陰極の回転数を過度に高める必要があり、設備負荷が大きくなるなどの問題がある。
【0008】
一方、金属の回収効率を高めるために提案された技術ではないが、特許文献4には、パイプ状の陽極と筒状の陰極とを備え、該陰極の内周に、陰極と電気的に接続される網状またはラス状の筒体を配置した金属回収装置が提案されている。
【0009】
特許文献4の回収装置において、陰極の内周に配置された網状またはラス状の筒体は、電気分解が進行して陰極に電着した金属が陰極から剥離したときに、電着金属と陽極の接触による短絡発生防止のために配置されている。特許文献4の図1によれば、網状またはラス状の筒体は、陰極と密着することなく空間(スペース)を設けて配置されている。また、陰極表面に電着した金属の一部は、陰極から剥離し、陰極の下方に堆積している。
【0010】
特許文献1:特開昭61−104096号公報
特許文献2:特開2006−70364号公報
特許文献3:特開2005−314742号公報
特許文献4:特開2006−28555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、金属含有溶液から金属を電気分解によって回収する際に用いられる装置であって、省スペース化・設備負荷の低減化を実現でき、しかも短時間で金属を回収できる回収効率に極めて優れた装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決することのできた本発明に係る金属回収装置とは、金属含有溶液を電気分解して金属を回収する装置であり、該装置は、軸を中心として回転する柱状または筒状の回転陰極と、該回転陰極と対向するように配置された陽極と、平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網と、を有し、前記陽極と対向する前記回転陰極の面は、前記チタン製網で被覆されている点に要旨を有している。
【0013】
本発明の金属回収装置では、例えば、貴金属含有水溶液から貴金属を回収することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、陽極と対向する回転陰極の面が平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網で密着して被覆されているため、回転陰極の採用による金属回収効率向上効果に加えて、以下の効果が顕著に発揮される。
(1)陰極の表面積が大きくなり、金属の回収効率が飛躍的に向上する。
(2)陰極での金属の電着性が向上するため、陰極に一旦電着した金属の剥離を防止できる。そのため、陰極から剥れ落ちた金属を回収するための特別な機構を別途設ける必要がなくなり、回収装置の省スペース化を実現できる
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、第一の実施形態の金属回収装置の断面を示す概略説明図である。
【図2】図2は、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を示すグラフである。
【図3】図3は、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を示すグラフである
【符号の説明】
【0018】
1 電解槽
2 陽極
3 回転軸
4 円筒状回転陰極
5 モーター
6 循環槽
7 ポンプ
タン製
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明者らは、装置の省スペース化、設備負荷の低減化を実現でき、しかも金属の回収効率に優れた回収装置を提供すべく鋭意検討を行ってきた。その結果、回転陰極の表面積を増大させるために、陽極と対向する回転陰極の面に平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網を被覆すれば、当該回転陰極に電着される金属の電着性が向上し、当該回転陰極に一旦電着した金属の剥離を有効に防止できること、その結果、金属の回収効率が著しく向上することを見出し、本発明を完成した。
【0020】
以下、説明の便宜上、陽極と対向する面に平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網が被覆された回転陰極を用いた回収装置を「第一の実施形態」と呼ぶ場合がある。
【0021】
第一の実施形態、回転陰極の表面積を好ましくは3.0倍以上に高めて金属の回収効率を高めている。また、結果的に回転陰極の表面に凹凸が生じるため、金属の電着性や耐剥離性が向上する。第一の実施形態では、回転陰極にチタン製網を被覆する「外的手段」を施している。但し、本発明の回収装置は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で設計変更することはもちろん可能である。
【0022】
《第一の実施形態》
本実施形態に係る金属の回収装置は、軸を中心として回転する柱状または筒状の回転陰極と、該回転陰極と対向するように配置された陽極と、平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網と、を有し、前記陽極と対向する前記回転陰極の面は、前記チタン製網で被覆されている。
【0023】
はじめに、本実施形態を最も特徴付ける「チタン製網」について説明する。本実施形態に用いられるチタン製網の形状は、網状(格子状を含む)で。網状や格子状の形態は特に限定されず、垂直方向と水平方向に伸びている線材が交差した形態であってもよいし、垂直方向に対して斜め方向に伸びている線材が交差した形態であってもよい。網状や格子状の開口部の間隔も特に限定されず、チタン製網を構成する線材のうち、一方向が密で他方が疎となるように組んで開口部の形状が矩形となるように構成してもよいし、網状または格子状の開口部の形状が菱形や正方形となるように構成してもよい。また、エキスパンドメタルの形状も用いられる。
【0024】
また、「チタン製網」は、電気分解可能な程度に導電性を有し、且つ金属含有溶液(即ち、電解液)に溶解せず、且つ電解時にも溶出しない不溶性である必要がある
【0025】
上記「チタン製網」は、回転陰極を覆うように被覆されており、当該被覆された回転陰極面は、陽極と対向するように配置される。上記のチタン製網と回転陰極が接する部分には、前述した特許文献4のように空間(スペース)はない。このように、陽極と対向する回転陰極表面がチタン製網で隙間なく覆われることによって、回転陰極の表面に凹凸ができ、該凹凸の表面に金属が電着して互いに凝集し、電着した金属が回転陰極の表面から剥れ難くなるようになるため、金属の電着性が著しく向上する。また、上記構成を採用することによって回転陰極の表面積が増大するため、電解効率が向上し、金属の回収効率が高められる。
【0027】
上記チタン製網は、平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmである。なお、平均とは、チタン製網の複数個所における目開きと線径を測定してこれを平均して求めた値である。
【0028】
チタン製網の平均目開きが0.5mm未満であると、目が詰まり過ぎており、また平均目開きが3mmを超えると、目が粗過ぎるため、処理液の攪拌効果が低減したり、回転陰極の面積を増大させることができず、電解効率を高めて金属の回収効率を改善する効果が発揮されにくい。
【0029】
チタン製網を構成する線材の平均線径が0.3mm未満では、線径が小さ過ぎ、また平均線径が0.5mmを超えると、線径が大き過ぎるため、処理液の攪拌効果が低減したり、回転陰極の面積を増大させることができず、電解効率を高めて金属の回収効率を改善する効果が発揮されにくい。
【0032】
上記チタン製網は、回転陰極の表面に、2〜4重となるように着接することが好ましい。チタン製網の巻き数を2重巻き以上とすることで、回転陰極の面積を充分に増大させることができ、金属の回収効率を一層高めることができる。但し、チタン製網を4重を超えて巻き付けても、チタン製網を着接する効果が飽和して金属の回収効率は殆んど変化しないため、チタン製網の巻き数は4重以下とすることが好ましい。
【0033】
チタン製網を回転陰極の表面に被覆する方法は特に規定されないが、例えば、回転陰極の表面にチタン製網を等間隔でスポット溶接して回転陰極の表面とチタン製網の間に隙間が空かないように固定すればよい。
【0041】
上記第一の実施形態に用いられる回転陰極の表面積は、チタン製網による被覆前の回転陰極の表面積に対して、3.0倍程度以上であることが好ましい。より好ましくは3.3倍以上であり、更に好ましくは3.5倍以上である。回転陰極の表面積はできるだけ大きい方が好ましいが、チタン製網を巻き過ぎると回転陰極が重くなり過ぎて回転に負荷がかかり過ぎるため、多く見積もっても上限は10倍程度である。より好ましくは8倍以下であり、さらに好ましくは6倍以下である。
【0042】
上記第一の実施形態に用いられる回転陰極は、軸を中心として回転する柱状または筒状の回転陰極である。このような回転陰極を用いることにより、電解効率が向上して金属の回収効率が一層高められる。本発明では、上記特許文献2や特許文献3のような円板状の回転陰極を用いた場合に比べ、少ない回転数で電解液を充分に攪拌できるため、設備負荷の低減化も実現できる。
【0043】
ここで、「柱状」とは中実体であるか、もしくは外部に通じない空間を内部に保有する形状を意味し、「筒状」とは外部に通じる空間を内部に保有する中空体であることを意味する。本発明では、いずれの態様も好適に用いられる。本発明に用いられる回転陰極は、代表的には、略円柱状または略円筒状である。回転陰極の断面形状は円に限定されず、例えば、円に極めて近い「多角状」の態様であってもよい。但し、回転陰極の断面形状が、矩形(例えば、四角)であると、該陰極を回転させたときに溶液から受ける抵抗が大きくなるため、陰極を回転させるために設けるモーター等の動力に負荷がかかり過ぎることや、電解液が飛散することがあるため、設備負荷などを考慮して適切に選択すれば良い。
【0044】
上記回転陰極の素材は、電気分解可能な程度に導電性を有し、且つ金属含有溶液(即ち、電解液)に溶解せず、且つ電解時にも溶出しない不溶性であればよい。具体的には、例えば、チタンやステンレス、或いは回収対象とする金属自体等が挙げられる。
【0045】
上記の回転陰極と、陽極とは、以下のように配置することができる。
【0046】
まず、柱状の回転陰極を用いる場合、陽極は、当該柱状回転陰極の外側(外周)に配置する。柱状回転陰極の周囲に配置される陽極の形状は特に限定されず、金属の回収装置に通常用いられるものを採用することができる。従って、板状、筒状のいずれの陽極も使用できる。具体的には、柱状回転陰極の周囲(外周)を囲むように、板状あるいは筒状の陽極を配置すればよい。板状の陽極を用いる場合、チタン製網が被覆された柱状回転陰極の面、或いは凹凸が設けられた柱状回転陰極の面に対向するように板状陽極を配置する。このような板状陽極は、柱状回転陰極の周囲を囲むように複数枚配置すればよい。
【0047】
一方、筒状の回転陰極を用いる場合、陽極は、当該筒状回転陰極の外側に配置しても良いし、筒状回転陰極の内側に配置してもよい。
【0048】
筒状回転陰極の周囲(外側・内側)に配置される陽極の形状および配置方法は、上記の柱状回転陰極を用いたときと実質的に同じである。
【0049】
なお、筒状陰極の内側に陽極を配置する場合は、第一の実施形態では、前述したチタン製網を筒状回転陰極の少なくとも内面に設ければよいし、必要に応じて、筒状回転陰極の外表面にも設けてもよい。また、陽極は、筒状回転陰極の中心軸近傍に配置してもよいし、筒状回転陰極の中心軸近傍を避けて配置してもよい。
【0050】
本発明では、柱状または筒状の陰極が、該陰極の軸を中心として回転可能に構成されている回転陰極を用いる。陰極を回転させつつ電気分解を行うことによって、電解槽中の溶液(電解液)が攪拌されるため、溶液と陰極との接触が効果的に行われ、金属の回収効率が向上して短時間で金属を回収することができる。
【0051】
上記の回転陰極は、装置内に設置されたモーター等の動力に接続し、回転させることができる。上記回転陰極の周速(回転速度)は、使用する電解槽のサイズ、電解槽に供給する溶液量、或いは回収対象とする金属の種類などによって変化するため一義的に定めることは困難であるが、おおむね、周速を0.5〜1.8m/secの範囲内に制御することが好ましい。
【0052】
陰極の周速が0.5m/sec未満では、電解槽内の処理液が攪拌されずに、処理液が回転陰極の表面近傍に滞留し、電解効率を高めることができ難いからである。従って陰極の周速は0.5m/sec以上とすることが好ましい。より好ましくは0.7m/sec以上である。
【0053】
しかし陰極の周速が1.8m/secを超えると、処理液に泡立ちが起こり、回転陰極での電気分解反応が阻害され、電解効率が却って低下する。また、陰極の周速を上げ過ぎると、処理溶液に波立ちが起こり、処理液が電解槽から溢れて安全性が悪くなる。従って陰極の周速は1.8m/sec以下とすることが好ましい。より好ましくは1.6m/sec以下、更に好ましくは1.5m/sec以下である。
【0054】
本発明の装置を適用して回収できる貴金属元素としては、例えば、AuやAg、或いは白金族元素(Pd、Pt、Ir、RuおよびRh)が挙げられる。特に、本発明の回収装置を用いれば、Auなどの高価な貴金属元素を、従来に比べて短時間で低コストで回収することができるため、本発明の回収装置は、溶液からの貴金属回収装置として極めて有用である。
【0055】
本発明に用いられる金属含有溶液は、上記の金属を含有していればよく、代表的には、メッキ廃液や、写真の現像廃液、メッキ品を水洗した液、剥離液の廃液などが挙げられる。
【0056】
上記回収装置を用いて金属含有溶液を電気分解するときの電解条件は特に限定されず、例えば、電圧を1〜10V、電流を10〜25A程度として行えばよい。
【0057】
電気分解して金属含有溶液から金属を陰極表面に電着させた後は、回収装置から陰極を取り出し、この陰極を回収対象とする金属が溶解する液中に浸漬して金属を溶出させて回収すればよい。
【0058】
次に、本発明の金属回収装置について、図面を用いて一層具体的に説明する。
【0059】
図1は、本発明に係る第一の実施形態の金属回収装置の断面図である。表面にチタン製網8が密着するように被覆された円筒状の回転陰極4を用い、当該回転陰極4の外側を囲むように陽極2が配置された回収装置の断面図である。図1中、1は電解槽、3は回転軸、5はモーター、6は循環槽、7はポンプを示している。なお、図1に示す金属回収装置は、本発明の一例を示す実施形態であり、これに限定する趣旨では決してない。
【0060】
図1に示す金属回収装置は、軸を中心として回転する円筒状の回転陰極4と、該円筒状回転陰極4と対向するように配置された4枚の板状陽極2と、チタン製網8とを有している。板状陽極2と対向する回転陰極4の面の少なくとも一部が、チタン製網8で被覆されている。後記する実験例1〜18では、この回収装置を用いて実験を行なった。
【実施例】
【0067】
以下、本発明を実験例によって更に詳細に説明するが、下記実験例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0068】
(実験例1)
実験例1および後記する実験例2〜10は、Au含有シアン系メッキ品水洗水からAuを回収したときの回収効率を調べるために行なった。
【0069】
実験例1では、前述した図1に示す金属回収装置を用い、以下のようにしてAuを回収した。
【0070】
電解槽1(容量は10L)の中心に配置された回転軸3には、円筒状回転陰極4が取り付けられており、該円筒状回転陰極4は、モーター5を動作させることで回転軸3を中心として周方向に回転させることができる。
【0071】
円筒状回転陰極4は、チタン製で、直径160mm、長さ200mmの円筒状で、外表面には、チタン製網8として、平均目開きが1mm、平均線径が0.3mm(20メッシュ)のチタン製網が2重に巻かれている。チタン製網は、円筒状回転陰極4の表面に密着するように、スポット溶接で着接されている。
【0072】
なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて約3.9倍増加した。
【0073】
電解槽1の内壁面には、各壁面に板状の不溶性陽極(100mm×250mm)が1枚ずつ、計4枚設けられている。
【0074】
電解槽1内に、処理液としてAu濃度が97mg/LのAu含有シアン系メッキ品水洗水30Lを充填し、電解槽1からオーバーフローして溢れた処理液は、循環槽6に貯留された後、ポンプ7により循環槽6から電解槽1の底付近へ供給し、電解槽1内を循環させた。
【0075】
電解槽1内を循環する液量は10L/分とし、電圧を4〜6V、電流を12A、円筒状回転陰極4の周速を1.0m/sec(回転数120rpm)として電気分解を行った。
【0076】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図2に■で示す。
【0077】
下記表1から明らかなように、電気分解を3時間行った時点で、処理液のAu濃度は1mg/Lまで低下し、処理液中のAuは円筒状回転陰極4の表面に電着した。
【0078】
(実験例2)
実験例2では、チタン製網がAuの回収効率に及ぼす影響を調べた。具体的には、上記実験例1において、円筒状回転陰極4として表面にチタン製網を設けていない直径160mm、長さ200mmの円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図2に◆で示す。
【0079】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下するには、15時間必要であった。
【0080】
実験例2の結果と上記実験例1の結果を比べると、実験例2の結果は、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるのに要する時間が約5倍となる。従って円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けて表面積を約3.9倍増加させるだけで、Auの回収効率を約5倍に向上できることがわかる。
【0081】
(実験例3)
実験例3では、回転陰極の周速がAuの回収効率に及ぼす影響を調べた。
【0082】
上記実験例2において、円筒状回転陰極4の周速を2.0m/sec(回転数240rpm)と2倍に高めた点以外は、上記実験例2と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図2に▲で示す。
【0083】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下するには、12時間必要であった。
【0084】
実験例3の結果と上記実験例2の結果を比べると、円筒状回転陰極4の周速を2倍にしても、電解時間は3時間短縮できるに留まり、Auの回収効率は20%程しか改善しなかった。
【0085】
なお、円筒状回転陰極4の周速は、2.0m/sec(回転数240rpm)程度が限界で、これ以上周速を上げると処理液の波立ちが大きくなり、安全操業できなかった。
【0086】
図2から明らかなように、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けない場合(図2中の◆と▲)よりも、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けることによって(図2中の■)、電解時間が著しく短くなり、Auの回収効率が格段に向上していることが分かる。
【0087】
(実験例4)
実験例4と後述する実験例5は、回転陰極の周速がAuの回収効率に及ぼす影響を調べた他の実験である。
【0088】
上記実験例1において、円筒状回転陰極4の周速を0.3m/sec(回転数40rpm)と1/3に低減した点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0089】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるには、6時間必要であった。
【0090】
実験例4の結果と上記実験例1の結果を比べると、円筒状回転陰極4の周速を小さくし過ぎると、電解時間が長くなり、Auの回収効率があまり改善できていないことが分かった。回収効率が改善できていない理由は、処理液の攪拌不足によるものと考えられ、電気分解反応が進み難くなったためと考えられる。
【0091】
(実験例5)
上記実験例1において、円筒状回転陰極4の周速を2.0m/sec(回転数240rpm)と2倍に高めた点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0092】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるには、5時間必要であった。
【0093】
実験例5の結果と上記実験例1の結果を比べると、実験例5の結果は、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるために要する時間が約1.7倍となり、円筒状回転陰極4の周速が大き過ぎる場合には、Auの回収効率が却って悪くなることが分かった。Auの回収効率が悪くなったのは、周速が大き過ぎることにより、処理液の泡立ちが発生し、発生した気泡によって円筒状回転陰極4と処理液との接触面積が減少して電気分解反応が進み難くなったためと考えられる。
【0094】
下記表1から明らかなように、円筒状回転陰極4の周速を小さくし過ぎても、高くし過ぎても、上記実験例1の結果よりもAuの回収時間は長くなり、Auの回収効率はあまり向上していないことが分かる。
【0095】
(実験例6)
実験例6および後述する実験例7、8は、チタン製網の目開きや線径がAuの回収効率に及ぼす影響を調べた実験である。
【0096】
上記実験例1において、チタン製網として、平均目開きが5mm、平均線径が1mm(4メッシュ)の網を用いた点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて3.1倍程度の増加であった。
【0097】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0098】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるには、6時間必要であった。
【0099】
実験例6の結果と上記実験例1の結果を比べると、チタン製網として目が粗過ぎる網を用いると、Auの回収に時間がかかり、Auの回収効率はあまり改善できていないことが分かった。
【0100】
(実験例7)
上記実験例1において、チタン製網として、平均目開きが2mm、平均線径が0.5mm(10メッシュ)の網を用いた点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて3.5倍程度の増加であった。
【0101】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0102】
下記表1から明らかなように、電気分解を4時間行った時点で、処理液のAu濃度は1mg/L未満にまで低下した。
【0103】
実験例7の結果と上記実験例1の結果を比べると、チタン製網が10メッシュでも20メッシュでも処理液のAu濃度が1mg/L程度に到達するまでの時間はほぼ同じで、Auの回収効率はほぼ同じであった。
【0104】
(実験例8)
上記実験例1において、チタン製網として、平均目開きが0.3mm、平均線径が0.1mm(60メッシュ)の網を用いた点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて4.1倍程度の増加であった。
【0105】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0106】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下させるには、5時間必要であった。
【0107】
実験例8の結果と上記実験例1の結果を比べると、チタン製網として目が細か過ぎる網を用いても電解時間をあまり短縮できず、Auの回収効率は改善できないことが分かった。
【0108】
下記表1から明らかなように、チタン製網の目を粗くし過ぎても、細かくし過ぎても、上記実験例1の結果や上記実験例7の結果よりもAuの回収に時間がかかり、Auの回収効率は改善できていないことが分かる。
【0109】
(実験例9)
実験例9および後述する実験例10は、チタン製網の巻数がAuの回収効率に及ぼす影響を調べた実験である。
【0110】
上記実験例1において、円筒状回転陰極4の表面に巻くチタン製網の巻き数を1重にする点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて2.4倍程度の増加であった。
【0111】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0112】
下記表1から明らかなように、処理液のAu濃度を1mg/Lにまで低下するには、5時間必要であった。
【0113】
実験例9の結果と上記実験例1の結果を比べると、円筒状回転陰極4の表面に巻くチタン製網の巻き数を減らし過ぎると、チタン製網を巻き付ける効果が充分に得られ難いことがわかる。
【0114】
(実験例10)
上記実験例1において、円筒状回転陰極4の表面に巻くチタン製網の巻き数を4重にする点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。なお、円筒状回転陰極4とチタン製網とが接触する部分などを考慮せずに表面積を計算すると、円筒状回転陰極4の表面に上記チタン製網を着接した場合の表面積は、チタン製網を着接しない円筒状回転陰極4の表面積と比べて6.8倍程度の増加であった。
【0115】
電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表1に示す。
【0116】
下記表1から明らかなように、電気分解を3時間行った時点で、処理液のAu濃度は1mg/Lまで低下した。
【0117】
実験例10の結果と上記実験例1の結果を比べると、円筒状回転陰極4の表面に巻くチタン製網の巻き数を増やし過ぎてもチタン製網を巻き付ける効果は飽和することがわかる。
【0118】
下記表1から明らかなように、チタン製網の巻き数を少なくし過ぎると、上記実験例1の結果や上記実験例10の結果よりも電解時間が長くなり、Auの回収効率を改善し難いことが分かる。
【0119】
【表1】
Figure 0005651332
【0120】
(実験例11)
実験例11および後記する実験例12、13では、Au回収工程を繰返し行なったときのチタン製網の影響を調べた。
【0121】
上記実験例1において、処理液としてAu含有シアン系メッキ品水洗水30Lを図1に示した金属回収装置に充填し、該廃液のAu濃度が1mg/Lになるまで電気分解した後、円筒状回転陰極4に電着したAuを回収せずに新たなAu含有シアン系メッキ品水洗水30Lを充填する工程を繰返して30回行った。当該Au含有シアン系メッキ品水洗水のAu濃度は97mg/Lである。円筒状回転陰極4に電着したAuが剥離して電解槽1の底に堆積したAu量を測定した。測定結果を下記表2に示す。
【0122】
なお、Au含有シアン系メッキ品水洗水としては、合計で900L用いた。該廃液に含まれている総Au量は87.3gであった。
【0123】
下記表2から明らかなように、30回繰返して電気分解を行った後、円筒状回転陰極4に電着しているAu量は86.1gであり、電解槽の底に堆積したAu量は0.3gであった。従って円筒状回転陰極4から剥離したAu率は0.3%であった。
【0124】
(実験例12)
上記実験例11において、円筒状回転陰極4として表面にチタン製網を設けていない直径160mm、長さ200mmの円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例11と同じ条件で処理液を電気分解した。
【0125】
下記表2から明らかなように、30回繰返して電気分解を行った後、円筒状回転陰極4に電着しているAu量は81.3gであり、電解槽の底に堆積したAu量は5.1gであった。従って円筒状回転陰極4から剥離したAu率は5.8%であった。
【0126】
(実験例13)
上記実験例11において、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を巻き付ける際に、チタン製網と円筒状回転陰極の上部複数ヶ所を導線でつなぎ、チタン製網が円筒状回転陰極4の表面に密着しないように、スペーサーを入れて1mm程度の隙間をあけてから2重となるように巻き付けた円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例11と同じ条件で処理液を電気分解した。
【0127】
下記表2から明らかなように、30回繰返して電気分解を行った後、円筒状回転陰極4に電着しているAu量は85.0gであり、電解槽の底に堆積したAu量は1.4gであった。従って円筒状回転陰極4から剥離したAu率は1.6%であった。
【0128】
上記実験例11〜13の結果を比べると、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を着接させることで、円筒状回転陰極4への電着性を高めることができ、円筒状回転陰極4の表面からAuを剥離させることなく回収できることがわかる。そのため、円筒状回転陰極4の表面から剥れ落ちた金属を回収するための特別な機構を別途設ける必要がなくなり、回収装置の省スペース化を実現できる。
【0129】
【表2】
Figure 0005651332
【0130】
(実験例14)
実験例14および後記する実験例15、16は、Au含有王水剥離液の廃液からAuを回収したときの回収効率を調べた実験である。
【0131】
上記実験例1において、処理液としてAu含有王水剥離液の廃液を用いた点と、電圧を1.0〜2.0V、電流を20Aとして電気分解を行った点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。当該Au含有王水剥離液の廃液のAu濃度は80mg/Lである。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表3に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図3に■で示す。
【0132】
下記表3から明らかなように、電気分解を6時間行った時点で、処理液のAu濃度は3mg/Lまで低下した。6時間経過する間、円筒状回転陰極4に電着したAuが剥離した様子は認められなかった。
【0133】
(実験例15)
上記実験例14において、円筒状回転陰極4として表面にチタン製網を設けていない直径160mm、長さ200mmの円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例14と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表3に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図3に◆で示す。
【0134】
下記表3から明らかなように、電気分解を12時間行った時点で、処理液のAu濃度は10mg/Lまで低下したが、その後、円筒状回転陰極4に電着したAuが剥離して再溶解が起きたため、Au濃度の上昇が認められた。
【0135】
なお、円筒状回転陰極4から剥離したAuは、しばらくすると王水に溶解してしまうため、剥離したAu量は測定できなかった。
【0136】
(実験例16)
上記実験例14において、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を巻き付ける際に、チタン製網と円筒状回転陰極の上部複数ヶ所を導線でつなぎ、チタン製網が円筒状回転陰極4の表面に密着しないように、スペーサーを入れて1mm程度の隙間をあけてから2重となるように巻き付けた円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例14と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のAu濃度を測定した結果を下記表3に示す。また、電解時間(hr)に対する処理液のAu濃度(mg/L)の変化を図3に▲で示す。
【0137】
下記表3から明らかなように、電気分解を3時間行った時点で、円筒状回転陰極4に電着したAuが剥離して再溶解が起きた。処理液のAu濃度は、20mg/L前後で推移し、Au濃度はこれ以上低下しなかった。
【0138】
なお、円筒状回転陰極4から剥離したAuは、しばらくすると王水に溶解してしまうため、剥離したAu量は測定できなかった。
【0139】
実験例14〜16の結果をプロットした図3から明らかなように、処理液としてAu含有王水剥離液の廃液を用いた場合であっても、チタン製網を表面に着接させた円筒状回転陰極4を用いることで(図3の■)、電解時間を短くすることができ、Auの回収効率が高くなることが分かる。また、チタン製網を表面に着接させた円筒状回転陰極4を用いることで(図3の■)、処理液のAu濃度を3mg/Lまで低下させることができている。
【0140】
【表3】
Figure 0005651332
【0141】
(実験例17)
実験例17および後記する実験例18では、Pd含有廃液からPdを回収したときの回収効率を調べた。
【0142】
上記実験例1において、処理液としてPd含有廃液(Pd濃度は113mg/L、pH=8)を用いた点と、電圧を7〜8Vとして電気分解を行った点以外は、上記実験例1と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のPd濃度を測定した結果を下記表4に示す。
【0143】
下記表4から明らかなように、電気分解を6時間行った時点で、処理液のPd濃度は1mg/Lまで低下した。
【0144】
(実験例18)
上記実験例17において、円筒状回転陰極4として表面にチタン製網を設けていない直径160mm、長さ200mmの円筒状回転陰極4を用いた点以外は、上記実験例17と同じ条件で処理液を電気分解した。電気分解を開始してから数時間経過毎に処理液のPd濃度を測定した結果を下記表4に示す。
【0145】
下記表4から明らかなように、処理液のPd濃度を1mg/Lにまで低下するには、27時間必要であった。
【0146】
実験例18の結果と上記実験例17の結果を比べると、実験例18の電解時間は約4.5倍に増加しているため、本発明によれば、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けて表面積を約3.9倍増加させるだけで、Pdの回収効率を約4.5倍に向上できることがわかる。
【0147】
下記表4から明らかなように、Pd含有廃液からPdを回収する場合であっても、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けないときよりも、円筒状回転陰極4の表面にチタン製網を設けることによって、電解時間が著しく短くなり、Pdの回収効率が高くなっていることが分かる。
【0148】
【表4】
Figure 0005651332
【産業上の利用可能性】
【0177】
本発明によれば、金属含有溶液から金属を電気分解によって回収する際に用いられる装置であって、省スペース化・設備負荷の低減化を実現でき、しかも短時間で金属を回収できる回収効率に極めて優れた装置を提供できる。

Claims (1)

  1. 貴金属含有溶液を電気分解して貴金属を回収する装置であって、
    該装置は、
    軸を中心として回転する柱状または筒状の回転陰極と、
    該回転陰極と対向するように配置された陽極と、
    平均目開きが0.5〜3mm、平均線径が0.3〜0.5mmのチタン製網と、を有し、
    前記陽極と対向する前記回転陰極の面は、前記チタン製網で被覆されていることを特徴とする貴金属の回収装置。
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