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JP5652082B2 - 温度センサ付き電解コンデンサ - Google Patents
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JP5652082B2 - 温度センサ付き電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、自己の温度を計測可能で発火等を防止することができる温度センサ付き電解コンデンサに関する。
アルミニウム電解コンデンサ等の電解コンデンサは、定格電圧を越える過電圧等の負荷によって特性劣化が生じて、急激な発熱やガス発生が起こり、場合によってはコンデンサの破壊とともに発火することから、その対策が必要とされている。
従来、電解コンデンサに温度センサを付けて電解コンデンサの温度を計測して制御する方法が知られている。
例えば、特許文献1では、絶縁テープが巻回された温度センサを熱収縮チューブで電解コンデンサに密着させ配置した温度検出構造が提案されている。この温度検出装置では、小型のセンサ基板に実装したサーミスタを温度センサとし、この温度センサを熱収縮チューブの収縮によって電解コンデンサの側面に固定している。
特開2003−243269号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、上記特許文献1に記載の技術では、電解コンデンサの側面に温度センサを密着させて配置しているが、この場合、電解コンデンサの側面を部分的に温度測定しているだけで、電解コンデンサ全体を測定することができない。たとえ、熱収縮チューブの熱伝導によってチューブ内温度がある程度均等化されるとしても、温度センサが電解コンデンサの側面に局所的に固定され、密着している面積が小さいと共に温度センサの体積による局所的な熱容量によって、正確な温度を測定することが難しく、応答性も低いという不都合があった。また、外気風などにより、温度センサだけが急峻に温度変動し易いと共に、側面に固定した温度センサのため、電解コンデンサの全体形状に凹凸ができ、設置や収納がし難いと共に小型化も困難になる。さらに、熱収縮チューブで温度センサを固定するため、電解コンデンサの熱を放散し難くなり、熱がこもりやすくなって安全性が低くなると共に電解コンデンサの急激な温度変化に対して温度センサの応答性が遅くなるという問題があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、電解コンデンサ全体の温度を正確に計測できると共に応答性に優れ、外形状の凹凸を極力抑えて設置や収納も容易な温度センサ付き電解コンデンサを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明の温度センサ付き電解コンデンサは、電解コンデンサ本体と、該電解コンデンサ本体の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部を有したフィルム状温度センサと、を備えていることを特徴とする。
この温度センサ付き電解コンデンサでは、電解コンデンサ本体の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部を有したフィルム状温度センサを備えているので、電解コンデンサ本体の外周の広範囲な面で温度を測定でき、従来の局所的に温度センサを密着固定したものに比べて、電解コンデンサ全体の温度を正確に測定することができる。また、外気風を受ける場所では、フィルム状温度センサは温度変動するが、覆った電解コンデンサ本体の広い外周面における平均温度を測定しているので、その影響が低減される。さらに、フレキシブルで薄いフィルム状温度センサで電解コンデンサ本体の外周を覆うので、外形状に凹凸が生じ難いと共に熱容量も小さい。このため、温度計測の応答性が高いと共に小型化し易く、設置や収納の場所も確保し易くなる。
また、本発明の温度センサ付き電解コンデンサは、前記感熱部が、前記電解コンデンサ本体の全周にわたって延在していることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ付き電解コンデンサでは、感熱部が、前記電解コンデンサ本体の全周にわたって延在しているので、電解コンデンサ本体の全周における平均温度を計測することができ、より高精度に電解コンデンサ本体の平均温度を測定することができる。
また、本発明の温度センサ付き電解コンデンサは、前記フィルム状温度センサが、絶縁性フィルムと、該絶縁性フィルム上に形成され前記外周の周方向に延在した薄膜状の前記感熱部と、該感熱部に接続された一対のリード線と、を備えていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ付き電解コンデンサでは、フィルム状温度センサが、絶縁性フィルム上に形成され前記外周の周方向に延在した薄膜状の前記感熱部を有するので、高い柔軟性によって電解コンデンサ本体の外周に容易にかつ高い密着状態でフィルム状温度センサを接着させることができ、高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。
さらに、本発明の温度センサ付き電解コンデンサは、前記感熱部が、前記絶縁性フィルム上に形成され前記一対のリード線が接続された一対のパターン電極と、前記絶縁性フィルム上および前記一対のパターン電極上にパターン形成された薄膜サーミスタ部と、を備えていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ付き電解コンデンサでは、感熱部が、絶縁性フィルム上にパターン形成された薄膜サーミスタ部を備えているので、電解コンデンサ本体の広範囲な外周を広い面積の薄膜サーミスタ部で覆って、より高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。
また、本発明の温度センサ付き電解コンデンサは、前記感熱部が、前記絶縁性フィルム上に白金膜でパターン形成された白金測温抵抗体であることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ付き電解コンデンサでは、感熱部が、絶縁性フィルム上に白金膜でパターン形成された白金測温抵抗体であるので、電解コンデンサ本体の広範囲な外周にわたって延在する白金測温抵抗体により、より高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る温度センサ付き電解コンデンサによれば、電解コンデンサ本体の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部を有したフィルム状温度センサを備えているので、電解コンデンサ全体の温度を正確に計測できると共に応答性に優れ、外形状の凹凸を極力抑えて設置や収納も容易になる。したがって、電解コンデンサ本体の温度を高精度にかつ高応答性で測定でき、発火等の発生を未然に防止することが可能になる。
本発明に係る温度センサ付き電解コンデンサの第1実施形態を示す斜視図である。 第1実施形態において、フィルム状温度センサを示す斜視図である。 第1実施形態において、フィルム状温度センサの製造方法を工程順に示す斜視図である。 第1実施形態において、電解コンデンサ本体へのフィルム状温度センサの固定方法を工程順に示す斜視図である。 本発明に係る温度センサ付き電解コンデンサの第2実施形態において、フィルム状温度センサを示す斜視図である。 第2実施形態において、フィルム状温度センサの製造方法を工程順に示す斜視図である。
以下、本発明に係る温度センサ付き電解コンデンサの第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能又は認識容易な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態の温度センサ付き電解コンデンサ1は、図1及び図2に示すように、円柱状の電解コンデンサ本体2と、該電解コンデンサ本体2の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部3を有したフィルム状温度センサ4と、を備えている。
上記フィルム状温度センサ4は、絶縁性フィルム5と、該絶縁性フィルム5上に形成され上記外周の周方向に延在した薄膜状の上記感熱部3と、該感熱部3に接続された一対のリード線6と、を備えている。
なお、上記感熱部3は、電解コンデンサ本体2の全周にわたって延在している。
上記感熱部3は、図2に示すように、絶縁性フィルム5上に形成され一対のリード線6が接続された一対のパターン電極7と、絶縁性フィルム5上および一対のパターン電極7上にパターン形成された薄膜サーミスタ部8と、を備えている。
上記電解コンデンサ本体2は、例えばアルミニウム電解コンデンサである。この電解コンデンサ本体2は、リード線である一対のリード端子9が軸方向下方に突出して設けられている。
上記絶縁性フィルム5は、例えばポリイミド樹脂シートで電解コンデンサ本体2の全周以上の長さで帯状に形成されている。
上記一対のパターン電極7は、例えばNiCr膜とPt膜との積層金属膜でパターン形成され、互いに対向状態に配した櫛形パターンの櫛形電極部分を有している。これらパターン電極7の櫛形電極部分は、帯状の絶縁性フィルム5の延在方向(電解コンデンサ本体2への巻回方向)に沿って延在するように配置されている。また、一対のパターン電極7の基端部上には、リード線6の引き出し部としてめっき部10が形成されている。さらに、このめっき部10にリード線6の一端が半田材11で接合されている。
上記薄膜サーミスタ部8は、例えばTiAlN、TiN、NbAlN、NbN等の窒化物からなる薄膜サーミスタ材料で、互いに対向するパターン電極7の櫛形電極部分を覆うように矩形の帯状に絶縁性フィルム5にパターン形成されている。
次に、本実施形態の温度センサ付き電解コンデンサ1の製造方法について、図2から図4を参照して説明する。
まず、例えば、図3の(a)に示す厚さ50μmのポリイミド樹脂シートの絶縁性フィルム5上に、スパッタ法によってNiCr膜(Ni:Cr=80mol%:20mol%)を厚さ10nm形成し、さらにその上にPt膜を厚さ200nm形成する。
次に、図3の(b)に示すように、積層されたNiCr膜とPt膜との上にレジスト液をバーコーターで塗布し、80℃で10minプリベークした後、露光装置で所定の櫛形電極構造のパターン形状に感光し、不要部分を除去する。さらに、Arによるドライエッチングによって一対のパターン電極7を所定パターンでパターニングする。
このパターン電極7が形成された絶縁性フィルム5上に、図3の(c)に示すように、メタルマスクを介して反応性スパッタ法によりTiAlNの薄膜サーミスタ部8を所定形状で厚さ500nm成膜する。
その後、図3の(d)に示すように、この薄膜サーミスタ部8を覆うように絶縁性フィルム5上に接着剤付きのポリイミドカバーレイフィルム12を載せ、プレス機によって150℃で2N/cmの圧力で30min加圧し、接着させる。なお、この際、めっき部10を形成する一対のパターン電極7の基端部上は除いてポリイミドカバーレイフィルム12を接着する。
次に、図3の(e)に示すように、一対のパターン電極7の基端部上にめっき液によって厚さ3μmのNiめっき層および厚さ10μmのSnめっき層を形成して、一対のめっき部10とする。
さらに、これらめっき部10にそれぞれリード線6の一端を半田材11で接合することで、図2に示すフィルム状温度センサ4が作製される。
次に、図4の(a)に示す電解コンデンサ本体2の外周に両面接着剤付きフィルム(図示略)を巻き付け、この両面接着剤付きフィルム上にフィルム状温度センサ4を、図4の(b)に示すように、電解コンデンサ本体2の外周を覆うように巻き付けて接着させる。このとき、感熱部3が電解コンデンサ本体2の外周面をほぼ一周するように、フィルム状温度センサ4を接着する。
さらに、図4の(c)に示すように、絶縁テープ13でフィルム状温度センサ4の絶縁性フィルム5を覆うようにして電解コンデンサ本体2の外周をラッピングすることで、本実施形態の温度センサ付き電解コンデンサ1が作製される。
このように本実施形態の温度センサ付き電解コンデンサ1では、電解コンデンサ本体2の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部3を有したフィルム状温度センサ4を備えているので、電解コンデンサ本体2の外周の広範囲な面で温度を測定でき、従来の局所的に温度センサを密着固定したものに比べて、電解コンデンサ本体2全体の温度を正確に測定することができる。
特に、感熱部3を、電解コンデンサ本体2の全周にわたって延在させることで、電解コンデンサ本体2の全周における平均温度を計測することができ、より高精度に電解コンデンサ本体の平均温度を測定することができる。
また、外気風を受ける場所では、フィルム状温度センサ4は温度変動するが、覆った電解コンデンサ本体2の広い外周面における平均温度を測定しているので、その影響が低減される。さらに、フレキシブルで薄いフィルム状温度センサ4で電解コンデンサ本体2の外周を覆うので、外形状に凹凸が生じ難いと共に熱容量も小さい。このため、温度計測の応答性が高いと共に小型化し易く、設置や収納の場所も確保し易くなる。
また、フィルム状温度センサ4が、絶縁性フィルム5上に形成され上記外周の周方向に延在した薄膜状の感熱部3を有するので、高い柔軟性によって電解コンデンサ本体2の外周に容易にかつ高い密着状態でフィルム状温度センサ4を接着させることができ、高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。特に、感熱部3が、絶縁性フィルム5上にパターン形成された薄膜サーミスタ部8を備えているので、電解コンデンサ本体2の広範囲な外周を広い面積の薄膜サーミスタ部8で覆って、より高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。
次に、本発明に係る温度センサ付き電解コンデンサの第2実施形態について、図5および図6を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、感熱部3が薄膜サーミスタ部8を備えた薄膜サーミスタであるのに対し、第2実施形態の温度センサ付き電解コンデンサは、図5に示すように、感熱部23が、絶縁性フィルム5上にPt(白金)膜でミアンダ形状の線状にパターン形成された白金測温抵抗体28である点である。
すなわち、第2実施形態のフィルム状温度センサ24では、絶縁性フィルム5上に成膜されたPt膜をミアンダ状にパターン形成して白金測温抵抗体28が電解コンデンサ本体2の外周の周方向にわたって設けられている。
次に、第2実施形態の温度センサ付き電解コンデンサの製造方法について、図5および図6を参照して説明する。
まず、図6の(a)に示すように、例えば厚さ50μmのポリイミド樹脂シートの絶縁性フィルム5上に、スパッタ法によってNiCr膜(Ni:Cr=80mol%:20mol%)を厚さ10nm形成し、さらにその上にPt膜を厚さ200nm形成する。
次に、図6の(b)に示すように、積層されたNiCr膜とPt膜との上にレジスト液をバーコーターで塗布し、80℃で10minプリベークした後、露光装置で所定のミアンダ構造のパターン形状に感光し、不要部分を除去する。さらに、Arによるドライエッチングによって白金測温抵抗体28を所定パターンでパターニングする。
その後、図6の(c)に示すように、この白金測温抵抗体28を覆うように絶縁性フィルム5上に接着剤付きのポリイミドカバーレイフィルム12を載せ、プレス機によって150℃で2N/cmの圧力で30min加圧し、接着させる。なお、めっき部10が形成される白金測温抵抗体28の一対の基端部上は除いてポリイミドカバーレイフィルム12を接着する。
次に、図6の(d)に示すように、白金測温抵抗体28の一対の基端部上にめっき液によって厚さ3μmのNiめっき層および厚さ10μmのSnめっき層を形成して、一対のめっき部10とする。
さらに、これらめっき部10にそれぞれリード線6の一端を半田材11で接合することで、図5に示すフィルム状温度センサ24が作製される。
次に、第1実施形態と同様に、電解コンデンサ本体2の外周に両面接着剤付きフィルム(図示略)を巻き付け、この両面接着剤付きフィルム(図示略)上にフィルム状温度センサ24を、電解コンデンサ本体2の外周を覆うように接着させる。このとき、感熱部23が電解コンデンサ本体2の外周面をほぼ一周するように、フィルム状温度センサ24を接着する。さらに、絶縁テープ13でフィルム状温度センサ24の絶縁性フィルム5を覆うようにして電解コンデンサ本体2の外周をラッピングすることで、第2実施形態の温度センサ付き電解コンデンサが作製される。
このように第2実施形態の温度センサ付き電解コンデンサでは、感熱部23が、絶縁性フィルム5上にPt膜でパターン形成された白金測温抵抗体28であるので、電解コンデンサ本体2の広範囲な外周にわたって延在する白金測温抵抗体28により、より高精度かつ高応答性な温度計測が可能になる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…温度センサ付き電解コンデンサ、2…電解コンデンサ本体、3,23…感熱部、4,24…フィルム状温度センサ、5…絶縁性フィルム、6…リード線、7…パターン電極、8…薄膜サーミスタ部、28…白金測温抵抗体

Claims (4)

  1. 電解コンデンサ本体と、
    該電解コンデンサ本体の外周を覆って設けられていると共に前記外周の周方向に延在して温度に応じて電気抵抗が変化する感熱部を有したフィルム状温度センサと、を備え、
    前記フィルム状温度センサが、前記電解コンデンサ本体の外周に巻き付けて接着され全周にわたって密着状態とされ、前記感熱部が、前記電解コンデンサ本体の全周にわたって延在していることを特徴とする温度センサ付き電解コンデンサ。
  2. 請求項1に記載の温度センサ付き電解コンデンサにおいて、
    前記フィルム状温度センサが、絶縁性フィルムと、
    該絶縁性フィルム上に形成され前記外周の周方向に延在した薄膜状の前記感熱部と、
    該感熱部に接続された一対のリード線と、を備えていることを特徴とする温度センサ付き電解コンデンサ。
  3. 請求項2に記載の温度センサ付き電解コンデンサにおいて、
    前記感熱部が、前記絶縁性フィルム上に形成され前記一対のリード線が接続された一対のパターン電極と、
    前記絶縁性フィルム上および前記一対のパターン電極上にパターン形成された薄膜サーミスタ部と、を備えていることを特徴とする温度センサ付き電解コンデンサ。
  4. 請求項2に記載の温度センサ付き電解コンデンサにおいて、
    前記感熱部が、前記絶縁性フィルム上に白金膜でパターン形成された白金測温抵抗体であることを特徴とする温度センサ付き電解コンデンサ。
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