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JP5653564B2 - データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、データ送信を効率化する技術に関する。
以下では、主に、車載システムを例にして、データ送信を効率化する技術を説明する。
自動車のボディ系システムは、ボディ・コントロール・モジュール(BCM:Body Control Module)と呼ばれるECU(Electro Control Unit)に、I/Oデバイスを専用線で接続して制御をおこなっているが、制御対象が増加するに伴って信号線量の増加が課題となっている。
この課題を解決するために、特許文献1では、各I/Oデバイスの状態信号を車両各部に配置された多重伝送装置にそれぞれ収容し、多重伝送装置とBCMの間を多重伝送路で接続して、I/Oデバイスを制御する方法が開示されている。
また、特許文献2では、上記のような多重伝送装置を用いた通信システムにおいて、I/Oデバイスからの入力データに変化があった場合に、変化のあった入力データを多重伝送装置がBCMに送信することで、BCMが入力データの変化を短時間で検知できるようにした方法が開示されている。
特開平2−1649号公報 特開平6−30003号公報
低コスト化のために、上記多重伝送路は、BCMと多重伝送装置だけでなく、それ以外のECU間のデータ交換にも利用される。
車載システムでは、ECU間で交換されるデータは、走行中の車体制御などに利用されるため、所定のリアルタイム性が要求される。
そのため、BCMに入力データの変化を早期に通知する必要がある一方で、上記のリアルタイム性を保証できるように、多重伝送装置からBCMへのデータ送信が抑制される必要がある。
すなわち、多重伝送装置の通信帯域を一定以下に抑えて、他の装置が通信できるようにする必要がある。
入力データが変化する度に多重伝送装置からBCMに入力データが送信される方式では、入力データの変化が一定期間に集中して発生する状況にも対応できる通信帯域を常時、多重伝送装置に割当てておく必要がある。
このため、多重伝送路を利用する他の装置に十分な通信帯域を保証することができない。
本発明は、このような状況を鑑みたものであり、通信帯域の抑制を図りながら、特定のデータは遅滞なく送信される構成を実現することを主な目的とする。
本発明に係るデータ処理装置は、
データを受信するデータ受信部と、
繰り返し到来する送信タイミングが到来した際に、到来した送信タイミングまでに前記データ受信部により受信されたデータを送信先装置に送信する第1のデータ送信部と、
前記第1のデータ送信部の送信タイミングの到来前に、前記データ受信部により受信されたデータを前記送信先装置に送信する第2のデータ送信部と、
前記第2のデータ送信部の送信の対象となるデータの条件と、前記条件を満たすデータが抽出されてから前記条件を満たすデータが送信されるまでに許容される許容遅延時間とが示される条件情報を記憶する条件情報記憶部と、
前記データ受信部により受信されたデータを監視し、前記条件情報に示される条件を満たすデータをイベントデータとして抽出するイベントデータ抽出部とを有し、
前記第2のデータ送信部は、
前記第1のデータ送信部の送信タイミングの到来前であって、前記イベントデータ抽出部による前記イベントデータの抽出時から前記許容遅延時間が経過するタイミングであるイベントデータ送信期限までに、前記イベントデータ抽出部により抽出された前記イベントデータを前記送信先装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、送信タイミングの到来時にデータがまとめて送信されるため、データ処理装置に常時一定レベルの通信帯域を割当てておく必要がなく、通信帯域の抑制が図られる。
また、イベントデータは、送信タイミングの到来前に、許容遅延時間を超えることなく送信されるため、特定のデータは遅滞なく送信することができる。
実施の形態1に係る車載システムの構成例を示す図。 実施の形態1に係るイベントテーブルの例を示す図。 実施の形態1に係る車載システムで想定されるイベントの例を示す図。 実施の形態2に係る車載システムの構成例を示す図。 実施の形態3に係る車載システムの構成例を示す図。 実施の形態1に係るイベント通信時の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1〜3に係る多重伝送装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る車載システムで想定されるイベントの発生順序の例を示す図。
実施の形態1.
本実施の形態では、車載システムにおける、応答性能の向上と通信帯域の抑制を実現する構成を説明する。
より具体的には、I/Oデバイスからの入力データの変化を所定時間以内にBCMに通知することを保証し、所定の一定期間内の多重伝送装置による多重伝送路の占有率を一定以下に抑制する構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る車載システムの構成例を示す。
BCM200は、多重伝送装置100(以下、「DHM100」と表記する場合がある)の共有メモリ101の値を定期的に、あるいは、イベント発生時に、ネットワーク経由で受信して、I/Oデバイスの入力を把握する。
BCM200とDHM100を接続するネットワークは、CAN(Control Area Network)400とする。
なお、DHM100はデータ処理装置の例に相当し、BCM200は送信先装置の例に相当する。
次に、本実施の形態に係るDHM100の詳細を説明する。
I/Oデバイス300からの入力データは、DHM100内の共有メモリ101に取り込まれる。
共有メモリ101の内容は、DHM100に接続されている複数のI/Oデバイス300の入力の集合であり、個々のI/Oデバイス300の入力データは、例えば、接点入力であれば1ビットで表現され、アナログデータであれば、A/D変換した8ビットの値である。
共有メモリ101内のデータフォーマットは、接続されるI/Oデバイス300の数と種類に応じてシステム設計により決定される。
なお、共有メモリ101は、データ受信部の例に相当する。
定期通信処理部102は、定期通信タイマ103が生成する定周期の送信タイミングが到来する度に、送信タイミング到来時の共有メモリ101内のデータ(以下、共有メモリ101内のデータを「共有メモリデータ」という)を読み出し、共有メモリデータをBCM200に送信する。
定期通信処理部102は、第1のデータ送信部の例に相当する。
定期通信タイマ103は、定期通信処理部102に、一定周期で、送信タイミングを与えるタイマであり、その周期は予め所定の値を持っていても良いし、BCM200により初期化時、および、運用時に動的に与えられても良い。
イベントテーブル記憶部104は、DHM100が検出するイベントが記載されるテーブルを記憶する。
図2にイベントテーブルの内容を示す。
イベントテーブルには、図2に示すように、監視対象、イベント検出条件、許容遅延時間が定義されている。
イベントテーブルには、後述するイベント通信処理部106の送信の対象となる共有メモリデータの条件(監視対象、イベント検出条件)と、条件を満たす共有メモリデータが抽出されてから当該共有メモリデータが送信されるまでに許容される許容遅延時間が示されている。
イベントテーブルは条件情報の例に相当し、イベントテーブル記憶部104は条件情報記憶部の例に相当する。
図2において、監視対象には、イベント通信処理部106の送信の対象となる共有メモリデータの送信元のI/Oデバイスに関する条件が定義される。
イベント検出条件には、イベント通信処理部106の送信の対象となる共有メモリデータのデータ値に関する条件が定義される。
監視対象のI/Oデバイス300が、接点入力デバイスであれば、入力信号の立上りの検出、立下りの検出、立上りと立下りの両エッジの検出等を、アナログ入力デバイスであれば、データ値がスレッシュホールド値を上回ったことの検出、下回ったことの検出をイベント検出条件として設定できる。
許容遅延時間は、イベントが発生してからイベントを送信するまでの許容時間であり、システムが許容するイベント検出遅延時間に対して、ネットワークによるデータ送信に係る時間と、BCM200がデータを受け取ってイベントに対する処理を開始するまでの遅延時間を差し引いた時間である。
イベント検出部105は、イベントテーブルを読み出し、イベントテーブルの条件(監視対象、イベント検出条件)に基づき共有メモリ101の内容を監視し、イベントテーブルに設定されたイベントが発生しているか検出する。
イベントが発生していることを検出した場合は、イベント検出部105は、イベント通信処理部106にイベント検出通知を行い、イベント発生時の共有メモリデータをイベント通信処理部106に出力する。
イベント検出通知は、どのイベントが発生したかを通知する。
つまり、イベント検出通知には、イベントテーブルの「イベント番号」が記述されている。
なお、「イベントが発生している」とは、イベントテーブルの条件(監視対象、イベント検出条件)を満たすデータが共有メモリ101に入力されていることである。
つまり、イベント検出部105は、共有メモリ101に入力されるデータを監視し、イベントテーブルに示される条件(監視対象、イベント検出条件)を満たす共有メモリデータを抽出する。
なお、イベント検出部105がイベント発生時に抽出する共有メモリデータを「イベントデータ」ともいう。
また、イベント検出部105は、イベント通信処理部106とともにイベントデータ抽出部の例に相当する。
イベント通信処理部106は、イベント検出部105からのイベント検出通知を受けて、イベント発生時点の共有メモリの内容をイベント通信する。
イベント通信処理部106は、イベント検出部105のイベントの発生を検知した時刻(つまり、イベントデータを抽出した時刻)から許容遅延時間が経過するタイミング(イベントデータ送信期限)までに、イベントデータを、通信部108を介してBCM200に送信する。
より具体的には、イベント通信処理部106は、図6に例示する手順にてイベント通信を行う。
図6の各ステップの内容は後述する。
なお、前述したように、イベント通信処理部106は、イベント検出部105とともにイベントデータ抽出部の例に相当する。
また、イベント通信処理部106は、第2のデータ送信部の例に相当する。
イベント通信タイマ107は、イベント通信処理部106により許容遅延時間がセットされ、許容遅延時間の到来、すなわちイベントデータ送信期限の到来をイベント通信処理部106に通知する。
イベント通信タイマ107は、送信期限タイマの例に相当する。
通信部108は、定期通信処理部102からの定期通信データ(共有メモリデータ)と、イベント通信処理部106からのイベント通信データ(共有メモリデータ)を、CAN400に送出する。
条件設定部109は、定期通信タイマ103のタイマ値と、イベントテーブルの内容を変更する。
条件設定部109の詳細は、実施の形態3で説明する。
次に、イベント通信処理部106の動作手順の詳細を図6を参照して説明する。
イベント通信処理部106は、イベント検出部105からのイベント検出通知を入力すると(S601でYES)、イベントテーブルに登録されている許容遅延時間を読み出し、読み出した許容遅延時間と定期通信タイマ103の残り時間と比較する(S602)。
つまり、イベント通信処理部106は、イベントデータ送信期限と定期通信処理部102の次の送信タイミングのいずれが先に到来するかを判断する。
定期通信タイマ103の残り時間が、許容遅延時間より短い場合(S603でYES)は、許容遅延時間内に定期通信処理部102の定期通信が行わると判断して、イベント通信処理部106は、イベント通信をキャンセルする。
この場合は、定期通信処理部102がイベントデータをBCM200に送信する。
一方、許容遅延時間の方が短い場合(S603でNO)は、イベント通信処理部106は、イベント検出部105からイベントデータを入力し、また、イベント通信タイマ107に許容遅延時間をセットする(S604)。
そして、イベント通信タイマ107のタイムアウトが発生したら(S605でYES)、イベントデータを通信部108を経由してBCM200に送信する(S606)。
なお、タイムアウト待ちの期間に別のイベントが発生した場合(S607でYES)は、イベント通信処理部106は、イベント通信タイマ107の残り時間と、新たに発生したイベントの許容遅延時間を比較する(S608)。
つまり、新たなイベントデータのイベントデータ送信期限とイベント通信タイマ107のタイムアウトのいずれが先に到来するかを判断する。
なお、S607の判断には、S601〜S603の処理が含まれている。
つまり、イベント通信処理部106は、イベント検出部105からの新たなイベント検出通知を入力し(S601)、新たなイベントの許容遅延時間と定期通信タイマ103の残り時間と比較し(S602、S603)、新たなイベントの許容遅延時間の方が短い場合に、S607でYESとなる。
また、S607でYESとなった場合は、イベント通信処理部106は、イベント検出部105から新たなイベントデータを入力する。
イベント通信タイマ107の残り時間が、新たなイベントの許容遅延時間より短ければ(S609でNO)イベント通信タイマ107の設定を変更しない。
一方、新たなイベントの許容遅延時間の方が短ければ(S609でYES)、イベント通信処理部106は、新たなイベントの許容遅延時間をイベント通信タイマ107に設定する(S610)。
そして、イベント通信タイマ107がタイムアウトしたら(S605でYES)、最後にイベントが発生した時点の共有メモリ101の内容をイベント送信する。
つまり、イベント通信タイマ107がタイムアウトするまでにイベント検出部105で抽出されたイベントデータをBCM200に送信する。
なお、定期通信タイマ103は、定期通信、および、イベント通信を実施した場合に、カウンタをクリアして、再度、次の送信タイミングの計測を開始しても良い。
また、これに代えて、定期通信を実施した場合のみ、カウンタをクリアして、再度、次の送信タイミングの計測を開始しても良い。
前者の場合は、データ送信回数を最小限に抑えつつ、全てのデータのリアルタイム性については、定期周期以内であることを保証しつつ、イベントについても、許容遅延時間以内の通知が可能である。
後者の場合は、前者に比べて通信量が増えるが、イベントの有無に関係無く、一定間隔で定期通信が行われるため、ネットワークの遅延計測、データ取りこぼし等のネットワークの安全性の計測などの用途に利用可能である。
次に、本実施の形態に係る効果について具体的に説明する。
図3は、本実施の形態で対象とする車載システムで想定されるn個のイベントの一覧である。
図3では、許容遅延時間の短い順にイベントを記載しており、イベント9以降については、記載を省略している。
本例において、イベントが発生する度に、イベント通信した場合は、システムで定義される全てのn個のイベントが一定期間に集中して発生するケースを想定する必要があるため、I/Oデバイスの数に比例した通信帯域が必要となる。
nの数次第では、必要となる通信帯域が増大し、CAN400を利用する他のシステムに通信帯域を保証できない。
これに対して、本実施の形態の方法によれば、イベント#1〜#5までをイベントテーブル(図2)に登録して、定期通信周期を10ms(イベント#6、7の許容遅延時間)に設定することで、全てのイベントを許容遅延時間以内にBCM200に送信することが可能である。
必要な通信帯域については、扱うイベントを規定することで、システム設計が可能であり、本実施の形態で扱うイベントのケースで、イベント通信後に、定期通信タイミング計測用のカウンタをクリアする場合では、図8に示すケースが最大通信量となる。
図8において、△はフレーム送信時刻で、(a)は定期送信、もしくは、任意のイベント送信である。(a)の後、最も早くフレームを送信するケースは、フレーム送信直後に、許容遅延時間が最も短いイベント#1が発生するケースである。その時刻(b)は、イベント#1が発生してからイベント#1の許容遅延時間である3ms後である。
(b)の後、最も早くフレームを送信するケースは、イベント#1は1秒間は発生しないため、次に許容遅延時間が短いイベント#2が(b)の直後に発生するケースであり、その時刻(c)は、イベント#2発生から許容遅延時間である5ms後である。同様に、(c)の後、最も早くフレームを送信するケースは、(c)の直後に、イベント#3が発生するケースで、フレームを送信時刻(d)はイベント#3が発生してからの5ms後、(d)の後、最も早くフレームを送信するケースは、(d)の直後に、イベント#4が発生するケースで、フレームを送信時刻(e)は、イベント#4が発生してからの8ms後となる。なお、この間にイベント#1〜#4以外のイベントが発生した場合、そのイベントは、時刻(a)〜(e)に送信されるフレームのうち、イベント発生後もっとも近い将来に送信されるフレームにより通知される。したがって、任意の3msの期間で考えると、最大通信フレーム数は1であり、任意の20msの期間で考えると、最大通信フレーム数は4となる。
このため、nの数が大きくても、CAN400を利用する他のシステムに通信帯域を保証することが可能である。
以上、本実施の形態では、
システムを制御するコントローラと、
上記コントローラにより、制御、または、参照される1つ以上のI/Oデバイスが接続された1つ以上の多重伝送装置により構成される車載システムを説明した。
また、本実施の形態では、多重伝送装置が、多重伝送装置に接続されるI/Oデバイスの入力データを一括したデータとして、定期送信することを説明した。
また、多重伝送装置が、特定のI/Oデバイスの入力を監視し、特定の入力状態になった場合にイベント検出して、特定のI/Oデバイスの入力データを一括したデータとしてイベント送信することを説明した。
上記イベント送信では、イベント検出してから、許容遅延時間を加算した時刻がイベント送信時限となることを説明した。
更に、単数、もしくは、複数のイベントが発生している場合は、もっともイベント送信時限が早い時刻に、特定のI/Oデバイスの入力データを一括したデータを、発生している全てのイベントを通知するデータとして、イベント送信することを説明した。
また、本実施の形態では、イベント送信時限よりも、定期送信タイミングが早い場合に、多重伝送装置が、定期送信により、イベント通知を行うことを説明した。
また、本実施の形態では、最後に定期送信、もしくは、イベント送信してから、一定期間経過後に、次の定期送信を行うことを説明した。
実施の形態2.
図4は、本実施の形態に係る車載システムの構成例を示す。
本実施の形態では、イベント検出による共有メモリデータの送信と、定期送信によるメモリデータの送信を異なるメッセージで送信する。
本実施の形態では、イベント検出部105がイベントを検出した際に、イベント検出フラグONを定期通信処理部102に出力し、定期通信処理部102はイベント検出フラグがONの場合は、イベント通知用のメッセージとしてデータ送信を行う。
実施の形態1で説明した図6のS603でYESの場合、すなわち、許容遅延時間よりも定期通信タイマ103の残り時間の方が短い場合は、定期通信処理部102によりイベントデータが送信される。
そして、イベント検出フラグがONの場合は、定期通信処理部102は、送信されたデータがイベントデータであることがBCM200において識別できるように、イベント通知用のメッセージとしてデータ送信を行う。
イベント通信処理部106は、常にイベント通用のメッセージとしてデータ送信を行う。
定期通信処理部102とイベント通信処理部106は、イベント通知用メッセージを送信した場合は、イベント送信完了通知をイベント検出部105に通知する。
イベント検出部105は、イベント送信完了通知を受けて、検出フラグをOFFにする。
一方、イベント検出フラグがOFFの場合、定期通信処理部102は定期通信用メッセージとしてデータ送信を行う。
これにより、データを受信したBCM200では、緊急イベントとして処理するか、通常のルーチン処理として処理するかを容易に判定することができる。
以上、本実施の形態では、
イベントが発生しているかどうかを、データの中身を見なくてもコントローラが区別できるように、イベント通信と定期通信とで異なるメッセージを用いる多重伝送装置を説明した。
実施の形態3.
図5は、本実施の形態に係る車載システムの構成例を示す。
本実施の形態の車載システムは、BCM200にモード検出ブロック202が追加されている。
本実施の形態では、車両の動作モードに従って、条件設定部109が、定期通信周期とイベントテーブルを変更する。
車載システムは、エンジンがOFFになっている場合は、消費電力を抑えて動作することが要求されるため、通信頻度は走行中に比べて少なくすることが求められる。
また、エンジンがOFFの場合は走行系のシステムが停止しているため、走行中とは検出すべきイベントが異なる。
本実施の形態では、BCM200のモード検出ブロック202がエンジンOFFモードを検出し、モード検出ブロック202が定期通信周期(定期通信タイマ103のタイマ値)の更新値とイベントテーブルの更新値を条件設定部109に通知する。
そして、条件設定部109が、通知された更新値に定期通信周期(定期通信タイマ103のタイマ値)とイベントテーブルを更新する。
これにより、上記要求に応えることが可能となる。
なお、モード変更の検出をDHM100が自律的に、もしくは、BCM200からのメッセージ受信で行い、条件設定部109自身が各モードに対応した定期通信タイマ103の値とイベントテーブルの値に切り替えても良い。
イベントテーブルの更新については、条件設定部109は、更新後の定期通信周期よりも短い許容遅延時間のイベントがイベントテーブルに含まれるように更新する。
例えば、現在のイベントテーブルが図2に示される内容であり、定期通信周期が10msである場合に、エンジンOFFにより定期通信周期が20msに変更されると、条件設定部109は、図3のイベント#6とイベント#7をイベントテーブルに追加する。
なお、モードの切り替えについては、エンジンOFFに限らず、アイドリング停止中や、信号待ちによる停止、高速走行中等、複数のモードを定義することができる。
このようにすることで、検出するイベントや定期通信周期を最適に設定することが可能となる。
なお、本実施の形態において、定期通信周期を無限大に設定して、イベント通信のみを実施させても良い。
また、イベントテーブルを空に設定して、定期通信のみを実施させても良い。
以上、本実施の形態では、定期通信周期を、多重伝送装置の外部から変更できることを説明した。
また、本実施の形態では、イベント検出する特定の入力状態、および、許容遅延時間を多重伝送装置の外部から変更できることを説明した。
また、本実施の形態では、車両の動作モードに応じて、定期送信周期、イベント検出する特定の入力状態、および、許容遅延時間を変更できることを説明した。
また、本実施の形態では、エンジンがOFFになった場合に、定期送信周期を長く設定し、検出するイベントをエンジンがOFFの場合に限定したイベントに設定することを説明した。
最後に、実施の形態1〜3に示したDHM100のハードウェア構成例を図7を参照して説明する。
DHM100はコンピュータであり、DHM100の各要素はプログラムにより処理を実行することができる。
また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からプログラムをコンピュータに読み取られるようにすることができる。
DHM100のハードウェア構成としては、バスに、演算装置701、外部記憶装置702、主記憶装置703、通信装置704、タイマ705が接続されている。
演算装置701は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。
外部記憶装置702は、例えばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリである。
主記憶装置703は、RAM(Random Access Memory)であり、共有メモリ101に相当する。
通信装置704は、通信部108の物理層に対応する。
タイマ705は、定期通信タイマ103、イベント通信タイマ107に相当する。
プログラムは、通常は外部記憶装置02に記憶されており、主記憶装置03にロードされた状態で、順次演算装置701に読み込まれ、実行される。
プログラムは、図1に示す「〜部」(「イベントテーブル記憶部104」を除く、以下も同様)として説明している機能を実現するプログラムである。
更に、外部記憶装置702にはオペレーティングシステム(OS)も記憶されており、OSの少なくとも一部が主記憶装置703にロードされ、演算装置701はOSを実行しながら、図1に示す「〜部」の機能を実現するプログラムを実行する。
また、実施の形態1〜3の説明において、「〜の判断」、「〜の検出」、「〜の抽出」、「〜の比較」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の選択」、「〜の生成」、「〜の入力」、「〜の更新」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値が主記憶装置703にファイルとして記憶されている。
また、暗号鍵・復号鍵や乱数値やパラメータが、主記憶装置703にファイルとして記憶されてもよい。
なお、図7の構成は、あくまでもDHM100のハードウェア構成の一例を示すものであり、DHM100のハードウェア構成は図7に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
また、実施の形態1〜3では、車載システムにおいてデータ送信を効率化する方法を説明したが、実施の形態1〜3に示した方法の適用対象は車載システムに限定されない。
100 多重伝送装置、101 共有メモリ、102 定期通信処理部、103 定期通信タイマ、104 イベントテーブル記憶部、105 イベント検出部、106 イベント通信処理部、107 イベント通信タイマ、108 通信部、109 条件設定部、200 BCM、201 共有メモリ、202 モード検出ブロック、300 I/Oデバイス、400 CAN。

Claims (13)

  1. データを受信するデータ受信部と、
    繰り返し到来する送信タイミングが到来した際に、到来した送信タイミングまでに前記データ受信部により受信されたデータを送信先装置に送信する第1のデータ送信部と、
    前記第1のデータ送信部の送信タイミングの到来前に、前記データ受信部により受信されたデータを前記送信先装置に送信する第2のデータ送信部と、
    前記第2のデータ送信部の送信の対象となるデータの条件と、前記条件を満たすデータが抽出されてから前記条件を満たすデータが送信されるまでに許容される許容遅延時間とが示される条件情報を記憶する条件情報記憶部と、
    前記データ受信部により受信されたデータを監視し、前記条件情報に示される条件を満たすデータをイベントデータとして抽出するイベントデータ抽出部とを有し、
    前記第2のデータ送信部は、
    前記第1のデータ送信部の送信タイミングの到来前であって、前記イベントデータ抽出部による前記イベントデータの抽出時から前記許容遅延時間が経過するタイミングであるイベントデータ送信期限までに、前記イベントデータ抽出部により抽出された前記イベントデータを前記送信先装置に送信し、
    前記イベントデータ抽出部は、
    いずれかのイベントデータのイベントデータ送信期限がタイムアウトとなる前に、新たな条件に合致する新たなイベントデータを抽出した場合に、
    前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限と前記いずれかのイベントデータのイベントデータ送信期限とのいずれが先に到来するかを判断し、前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限の方が先に到来する場合に、送信期限を前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限とし、
    前記第2のデータ送信部は、
    タイムアウトが発生した際に、タイムアウトの発生までに前記イベントデータ抽出部により抽出されたイベントデータを前記送信先装置に送信することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記条件情報記憶部は、
    複数の条件と、各条件に対する許容遅延時間とが示される条件情報を記憶し、
    前記第2のデータ送信部は、
    前記イベントデータ抽出部により、前記条件情報に示される2つ以上の条件に対して2つ以上のイベントデータが抽出された場合に、
    前記2つ以上のイベントデータに対する2つ以上のイベントデータ送信期限のうち最も早く到来するイベントデータ送信期限に、前記2つ以上のイベントデータを前記送信先装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記イベントデータ抽出部は、
    イベントデータを抽出した時点で、抽出したイベントデータのイベントデータ送信期限と前記第1のデータ送信部の次の送信タイミングとのいずれが先に到来するかを判断し、
    前記第2のデータ送信部は、
    前記イベントデータ抽出部により、前記イベントデータ送信期限が前記第1のデータ送信部の次の送信タイミングよりも先に到来すると判断された場合に、前記イベントデータを前記イベントデータ送信期限までに前記送信先装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記第1のデータ送信部は、
    前記イベントデータ抽出部により、前記イベントデータ送信期限の到来と次の送信タイミングの到来が同時であると判断された場合、又は、次の送信タイミングが前記イベントデータ送信期限よりも先に到来すると判断された場合に、次の送信タイミングにおいて、前記イベントデータを前記送信先装置に送信することを特徴とする請求項に記載のデータ処理装置。
  5. 前記第1のデータ送信部は、
    前記送信先装置がイベントデータを識別できるようにして、前記送信先装置にイベントデータを送信することを特徴とする請求項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記第1のデータ送信部は、
    所定の送信間隔ごとに到来する送信タイミングが到来した際に、前記送信先装置にデータを送信し、
    前記条件情報記憶部は、
    複数の条件が示され、各条件に対して、前記第1のデータ送信部の送信間隔よりも短い許容遅延時間が示される条件情報を記憶していることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  7. 前記第1のデータ送信部は、
    前記第2のデータ送信部により前記送信先装置にイベントデータが送信されてから前記送信間隔が経過した後の送信タイミングにおいて、前記データ受信部により受信されたデータを前記送信先装置に送信することを特徴とする請求項に記載のデータ処理装置。
  8. 前記データ処理装置は、更に、
    前記第1のデータ送信部の送信間隔を変更するとともに、
    各条件に対して、変更後の送信間隔よりも短い許容遅延時間が示されるように前記条件情報を変更する条件設定部を有することを特徴とする請求項又はに記載のデータ処理装置。
  9. 前記条件設定部は、
    外部装置からの指示に基づき、前記第1のデータ送信部の送信間隔と、前記条件情報とを変更することを特徴とする請求項に記載のデータ処理装置。
  10. 前記データ処理装置と前記送信先装置は、車両に搭載されており、
    前記条件設定部は、
    前記車両の動作状態に基づき、前記第1のデータ送信部の送信間隔と、前記条件情報とを変更することを特徴とする請求項8又は9に記載のデータ処理装置。
  11. 前記条件設定部は、
    前記車両がエンジンOFF状態のときに、前記第1のデータ送信部の送信間隔を、前記車両がエンジンON状態のときよりも長い間隔に変更することを特徴とする請求項10に記載のデータ処理装置。
  12. 前記データ受信部は、
    複数のデバイスからのデータを受信し、
    前記条件情報記憶部は、
    データの送信元のデバイスと、データの値に関する条件が示される条件情報を記憶していることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  13. データを受信するデータ受信処理と、
    繰り返し到来する送信タイミングが到来した際に、到来した送信タイミングまでに前記データ受信処理により受信されたデータを送信先装置に送信する第1のデータ送信処理と、
    前記第1のデータ送信処理の送信タイミングの到来前に、前記データ受信処理により受信されたデータを前記送信先装置に送信する第2のデータ送信処理と、
    前記第2のデータ送信処理の送信の対象となるデータの条件と、前記条件を満たすデータが抽出されてから前記条件を満たすデータが送信されるまでに許容される許容遅延時間とが示される条件情報を所定の記憶領域から読み出す条件情報読み出し処理と、
    前記データ受信処理により受信されたデータを監視し、前記条件情報に示される条件を満たすデータをイベントデータとして抽出するイベントデータ抽出処理とをコンピュータに実行させ、
    前記第2のデータ送信処理において、
    前記コンピュータに、
    前記第1のデータ送信処理の送信タイミングの到来前であって、前記イベントデータ抽出処理による前記イベントデータの抽出時から前記許容遅延時間が経過するタイミングであるイベントデータ送信期限までに、前記イベントデータ抽出処理により抽出された前記イベントデータを前記送信先装置に送信させ
    前記イベントデータ抽出処理において、
    いずれかのイベントデータのイベントデータ送信期限がタイムアウトとなる前に、新たな条件に合致する新たなイベントデータが抽出された場合に、
    前記コンピュータに、
    前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限と前記いずれかのイベントデータのイベントデータ送信期限とのいずれが先に到来するかを判断させ、前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限の方が先に到来する場合に、送信期限を前記新たなイベントデータのイベントデータ送信期限とさせ、
    前記第2のデータ送信処理において、
    前記コンピュータに、
    タイムアウトが発生した際に、タイムアウトの発生までに前記イベントデータ抽出処理により抽出されたイベントデータを前記送信先装置に送信させることを特徴とするプログラム。
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