JP5656364B2 - ナフトピラン誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
フェニルボロン酸無水物、4−メチルフェニルボロン酸無水物、4−メトキシフェニルボロン酸無水物、4−フルオロフェニルボロン酸無水物、4−tert−ブチルフェニルボロン酸無水物、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸無水物、フェニルボロン酸、4−メチルフェニルボロン酸、4−メトキシフェニルボロン酸、4−フルオロフェニルボロン酸、4−tert−ブチルフェニルボロン酸、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸より選択される少なくとも1種のアリールボロン酸誘導体の存在下、下記一般式(1)
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。)
で示される化合物と、下記一般式(2)
R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。)で示されるアルデヒド誘導体とを反応させて、
下記一般式(3)
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(2)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することを特徴とするナフトピラン誘導体の製造方法である。
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。)で示される化合物と、
下記一般式(4)
R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。)
で示されるプロパルギルアルコール誘導体とを反応させて、
下記一般式(3)
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(4)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することを特徴とするナフトピラン誘導体の製造方法である。
先ず、この原料化合物について説明する。
本発明において、ナフトピラン誘導体の原料として使用する化合物は、下記一般式(1)
前記一般式(1)において、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。
前記一般式(1)で示される化合物の中でも、ナフトピラン誘導体の原料や、その他の有用な化合物の原料として使用するためには、下記一般式(1A)で示される化合物となることが好ましい。
R1A、及びR2Aは、それぞれ、水素原子、アルキル基、フェノキシ基、ナフトキシ基、又はアラルキル基であり、
R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。)。
R1Bは、メチル基、又はイソプロピル基であり、
R2Bは、水素原子、又はメチル基であり、
R3B、及びR5Bは、それぞれ、水素原子、又はメトキシ基である。)
で示される化合物である。前記式(1B)で示される化合物の中でも、1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレン、1,4−エポキシ−2−イソプロピル−1,4−ジヒドロナフタレン、1,4−エポキシ−2−メチル−6,8−ジメトキシ−1,4−ジヒドロナフタレンが原料入手の面、最終的に得られるナフトピラン誘導体のフォトクロミック特性の点から最も好適である。
本発明において、前記原料化合物は、特に制限されるものではないが、以下の方法で製造することが好ましい。
で示されるフラン誘導体と、下記一般式(6)
で示されるベンザイン誘導体とを反応させた後、反応系を酸性条件下にしないように処理することにより、原料化合物を製造することができる。なお、下記に詳述するが、反応系を酸性条件下にならないように処理するとは、反応後、酸を添加せず、さらに、得られた反応溶液をpHが6以上の洗浄水で洗浄してやればよい。反応系が酸性条件下になっていないことの確認は、該洗浄水により反応溶液を洗浄して得られる水のpHを確認すればよい。該水のpHが6以上であれば、反応系が酸性条件下になっていないことが確認できる。
従来の方法においては、フラン誘導体とベンザイン誘導体とを反応させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液(pH5)で洗浄を行っていたため、エポキシド部分が開環し、ナフトール誘導体が生成するものと考えられる。一方、本発明の原料化合物を製造するためには、フラン誘導体とベンザイン誘導体とを反応させた後、pH6以上を保った状態で洗浄を行うことにより、エポキシド部分の開環を防ぐことができ、該原料化合物を製造することができる。具体的には、フラン誘導体とベンザイン誘導体とを反応させて得られた反応溶液に、酸を添加することなく、pHが6以上の洗浄水、例えば、水道水、蒸留水、イオン交換水等により洗浄することにより、本発明の原料化合物を製造できる。なお、フラン誘導体とベンザイン誘導体との反応に、水に溶解し易い有機溶媒を使用した場合には、必要に応じて該有機溶媒を留去した後、水に溶解し難い有機溶媒を加え、該洗浄水で洗浄してやればよい。
本発明においては、上記精製を行うことにより、原料化合物を得ることができる。得られた原料化合物については、1H−NMRでナフトール誘導体に見られる5.0ppm付近のOH基由来のピークがないことを確認することができ、13C−NMRで80〜90ppm付近の4級炭素を確認することができ、IRにより3000〜3700cm−1にナフトール誘導体に見られるOH伸縮ピークがないことを確認することにより、同定することができる。
上記方法により得られる原料化合物は、以下の実施例において説明するが、ナフトール誘導体と比較して、室温下に放置しても分解することがない。また、該原料化合物は、ナフトール誘導体と同じ条件において、アルデヒド誘導体、又はプロパルギルアルコール誘導体と反応させることにより、ナフトピラン誘導体を製造することができる。
本発明においては、前記原料化合物とアルデヒド誘導体とを反応させることにより、ナフトピラン誘導体を製造することができる。反応条件は、ナフトール誘導体とアルデヒド誘導体とを反応させる条件をそのまま使用することができる。また、反応に使用するアルデヒド誘導体は、所望とするナフトピラン誘導体の構造に併せて適宜決定してやればよい。中でも、優れたフォトクロミック特性を発揮するナフトピラン誘導体を製造するには、以下の反応条件で、以下のアルデヒド誘導体とを反応させることが好ましい。
前記一般式(2)において、R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。
前記アルデヒド誘導体と原料化合物は、アリールボロン酸誘導体の存在下で反応させる。該アリールボロン酸誘導体としては、フェニルボロン酸無水物、4−メチルフェニルボロン酸無水物、4−メトキシフェニルボロン酸無水物、4−フルオロフェニルボロン酸無水物、4−tert−ブチルフェニルボロン酸無水物、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸無水物、フェニルボロン酸、4−メチルフェニルボロン酸、4−メトキシフェニルボロン酸、4−フルオロフェニルボロン酸、4−tert−ブチルフェニルボロン酸、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸を使用する。これらの中でも、経済性の観点から、フェニルボロン酸無水物を使用することが最も好ましい。
本発明において、原料化合物とアルデヒド誘導体とを反応させるには、アリールボロン酸誘導体の存在下に両原料化合物を混合すればよい。このとき、原料化合物を効果的に接触させるために、溶媒を使用することが好ましい。反応溶媒としては、反応に対して不活性で、原料を溶解するものであれば特に制限されず、シクロヘキサン、ヘプタン、i−オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジクロロメタン等のハロゲン系炭化水素類、メチルエチルケトン等のケトン類等を使用することができる。
以上のような方法で反応させ、精製することにより、ナフトピラン誘導体を製造することができる。中でも、アルデヒド誘導体として、前記一般式(2)で示される化合物を使用した場合には、
下記一般式(3)
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(2)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することができる。このようなナフトピラン誘導体は、優れたフォトクロミック特性を発揮する。
本発明においては、前記原料化合物とプロパルギルアルコール誘導体とを反応させることにより、ナフトピラン誘導体を製造することができる。反応条件は、ナフトール誘導体とプロパルギルアルコール誘導体とを反応させる条件をそのまま使用することができる。また、反応に使用するプロパルギルアルコール誘導体は、所望とするナフトピラン誘導体の構造に併せて適宜決定してやればよい。中でも、優れたフォトクロミック特性を発揮するナフトピラン誘導体を製造するには、以下の反応条件で、以下のプロパルギルアルコール誘導体とを反応させることが好ましい。
前記一般式(4)において、R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。
原料化合物とプロパルギルアルコール誘導体とを反応させる際に使用する酸触媒は、特に制限されることはなく、公知の酸が使用できる。具体的には、p−トルエンスルホン酸(水和物を含む)、メタンスルホン酸、シリカゲル、アルミナ、硫酸、無水ショウノウスルホン酸等である。中でも、得られるナフトピラン誘導体の収率を考慮すると、p−トルエンスルホン酸(水和物を含む)を使用することが好ましい。
本発明において、原料化合物とプロパルギルアルコール誘導体とを反応させるには、酸触媒の存在下に両原料化合物を混合すればよい。このとき、原料物質を効果的に接触させるために、溶媒を使用することが好ましい。反応溶媒としては、反応に対して不活性で、原料を溶解するものであれば特に制限されず、シクロヘキサン、ヘプタン、i−オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジクロロメタン等のハロゲン系炭化水素類、メチルエチルケトン等のケトン類等を使用することができる。
以上のような方法で反応させ、精製することにより、ナフトピラン誘導体を製造することができる。中でも、前記一般式(4)で示されるプロパルギルアルコール誘導体を使用した場合には、下記一般式(3)
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(2)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することができる。
(原料化合物の合成:1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレンの合成)
下記式(8)
下記式(9)
NMR:1H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)1.78−1.80(s×2,6H、CH3),5.54(s,1H、Ar),6.48(s,1H、Ar),6.96−6.98(m,2H、Ar),7.16−7.17(m,2H、Ar)。
NMR:13H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)12.7,13.6,80.8,118.4,119.1,124.5,124.9,136.3,151.1,151.2,154.4。
IR:3000−3700cm−1未検出。
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成)
実施例1で得られた1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレン188mg(1.09mmol)/トルエン(5.5ml)溶液に、
下記式(10)
下記式(11)
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成
実施例2において、酸触媒として使用したp−トルエンスルホン酸一水和物に代えて、同じモル数の無水ショウノウスルホン酸を使用した以外は、実施例2と同様の操作を行った。2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピラン86mg(収率:18.6%)を得た。
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成)
実施例1で得られた1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレン188mg(1.09mmol)/トルエン(5.5ml)溶液に、
下記式(12)
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成)
実施例1で得られた1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレン188mg(1.09mmol)を室温(23℃)下、1週間放置した。この室温で1週間放置した1,4−エポキシ−1,2−ジメチル−1,4−ジヒドロナフタレンを使用した以外は、実施例4と同様の操作を行った。得られた2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランは、収量435mg(収率95%)であった。
(原料化合物の合成:1,4−エポキシ−2−イソプロピル−1,4−ジヒドロナフタレンの合成)
下記式(13)
下記式(14)
NMR:1H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)1.11(s×2,6H、CH3),2.52(s,1H、CH(CH3)2),5.56(s,1H、Ar),5.64(s,1H、Ar),5.71(s,1H、Ar),6.96−6.98(m,2H、Ar),7.16−7.17(m,2H、Ar)。
NMR:13H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)20.4,27.0,84.3,85.0,117.4,118.1,125.5,125.9,135.3,150.1,150.2,155.4。
IR:3000−3700cm−1未検出。
(ナフトピラン誘導体の合成:10−イソプロピル−3,3−ジフェニル−2Hナフト[1,2−b]ピランの合成)
実施例6で得られた1,4−エポキシ−2−イソプロピル−1,4−ジヒドロナフタレン6.4g(0.034mol)/トルエン(55ml)溶液に、
下記式(15)
下記式(16)
を1.3g(収率:10%)で得た。
(ナフトピラン誘導体の合成:10−イソプロピル−3,3−ジフェニル−2Hナフト[1,2−b]ピランの合成)
実施例6で得られた1,4−エポキシ−2−イソプロピル−1,4−ジヒドロナフタレン6.4g(0.034mol)/トルエン(55ml)溶液に、
下記式(17)
(原料化合物の合成:1,4−エポキシ−2−メチル−6,8−ジメトキシ−1,4−ジヒドロナフタレンの合成)
下記式(18)
下記式(19)
NMR:1H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)1.71(s,3H、CH3),3.72(s,3H、OCH3),3.76(s,3H、OCH3),5.55(s,1H、Ar),5.63(s,1H、Ar),5.73(s,1H、Ar),6.13(s,1H、Ar),6。17(s,1H、Ar)。
NMR:13H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)16.0,56.0,56.3,79.5,85.0,107.4,108.1,116.2,123.4,135.5,135.9,155.3,156.1。
IR:3000−3700cm−1未検出。
(ナフトピラン誘導体の合成:6,8−ジメトキシ−10−メチル−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−2Hナフト[1,2−b]ピランの合成)
実施例6で得られた1,4−エポキシ−2−メチル−6,8−ジメトキシ−1,4−ジヒドロナフタレン10.1g(0.046mol)/トルエン(55ml)溶液に、
下記式(20)
下記式(21)
を2.22g(収率:10%)で得た。
(ナフトピラン誘導体の合成:6,8−ジメトキシ−10−メチル−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−2Hナフト[1,2−b]ピランの合成)
実施例6で得られた1,4−エポキシ−2−メチル−6,8−ジメトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン10.1g(0.046mol)/トルエン(55ml)溶液に、
下記式(22)
(ナフトール誘導体の合成:3,4−ジメチル−1−ナフトールの合成)
2,3−ジメチルフラン20g(0.208mol)、マグネシウム5.0g(0.208mol)をTHF(200ml)に溶解し、55℃に加熱した。反応溶液に、2−ブロモフルオロベンゼン34.6g(0.198mol)/THF(200ml)を添加し、55℃で2時間反応を行った。反応終了後、確実にナフトール誘導体を得るために、該反応溶液に18質量%塩酸を添加し、室温で1時間攪拌した。次いで、反応溶液をpH7の水(100ml)で3回洗浄を行った。1回目の洗浄により得られた水のpH1であり、反応系が酸性条件下になっていたことを確認した。さらに、pH7の水で行い、洗浄により得られる水のpHが6になるまで洗浄を繰り返した。その後、溶媒を濃縮し、カラムクロマトグラフ法で精製を行うことにより、
下記式(23)
NMR:1H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)2.42(s,1H、CH3),2.51(s,3H、CH3),5.02(s,1H、OH),6.67(s,1H、Ar),7.42(t,J =7.0,1H、Ar),7.51(t,J =8.0,1H、Ar),7.97(d,J =8.5,1H、Ar),8.14(d,J =8.0,1H、Ar)。
NMR:13H−NMR(500Hz,CDCl3,J in Hz)14.0,20.7,111.8,121.8,123.2,123.6,123.8,123.9,126.3,133.1,133.9,149.1。
IR:3000−3700cm−1にピーク有。
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成)
比較例1で得られた3,4−ジメチル−1−ナフトール25g(0.145mol)/トルエン(625ml)溶液に、3,3−ビス(4−メトキシフェニル)プロペナール42.8g(0.160mol)、フェニルボロン酸無水物17.9g(0.058mol)、プロピオン酸5.4g(0.073mol)を加え、10時間還流した。反応終了後、5質量%炭酸ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄を行い、ついで、水(100ml)で3回洗浄を行った。溶媒を濃縮し、カラムクロマトグラフ法で精製を行い、トルエン/IPAで再結晶することにより、2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピラン(57.7g、収率:94%)を得た。
(ナフトピラン誘導体の合成:2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランの合成)
参考例1で合成した3,4−ジメチル−1−ナフトール(1g、5.8mmol)を室温(23℃)下で1週間放置した。この室温で1週間放置した3,4−ジメチル−1−ナフトール(1g、5.8mmol)/トルエン(50ml)溶液に、3,3−ビス(4−メトキシフェニル)プロペナール1.71g(6.4mmol)、フェニルボロン酸無水物720mg(2.3mmol)、プロピオン酸220mg(2,9mmol)を加え、10時間還流した。反応終了後、5質量%炭酸ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄を行い、ついで、水(10ml)で3回洗浄を行った。溶媒を濃縮し、カラムクロマトグラフ法で精製を行い、トルエン/IPAで再結晶することにより、2,2−ビス−(4−メトキシフェニル)−5,6−ジメチルナフト−[1,2−b]ピランを収量1.15g(収率47%)で得た。
表1に示す通り、本発明の原料化合物は、ナフトール誘導体と比較して、室温で1週間保存した後も、得られるナフトピラン誘導体の収率の低下が少ない。
実施例1、6、9で得られた原料化合物の保存安定性を評価した。工業的な生産においては、カラムクロマトグラフィーによる精製を行わないで、アルデヒド誘導体、又はプロパルギルアルコール誘導体と反応させる場合もある。そのため、原料化合物の製造において、反応終了後、水洗した後、溶媒を濃縮した状態のものを室温(23℃)で放置した場合の原料化合物の残存率をHPLC(高速液クロマトグラフィー)により評価した。参考として、参考例1で得られた3,4−ジメチル−1−ナフトールも同様に評価した。結果を表2に示す。
Claims (2)
- フェニルボロン酸無水物、4−メチルフェニルボロン酸無水物、4−メトキシフェニルボロン酸無水物、4−フルオロフェニルボロン酸無水物、4−tert−ブチルフェニルボロン酸無水物、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸無水物、フェニルボロン酸、4−メチルフェニルボロン酸、4−メトキシフェニルボロン酸、4−フルオロフェニルボロン酸、4−tert−ブチルフェニルボロン酸、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸より選択される少なくとも1種のアリールボロン酸誘導体の存在下、下記一般式(1)
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。)
で示される化合物と、下記一般式(2)
(式中、
R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。)で示されるアルデヒド誘導体とを反応させて、
下記一般式(3)
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(2)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することを特徴とするナフトピラン誘導体の製造方法。 - 酸触媒存在下、下記一般式(1)
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基である。)で示される化合物と、
下記一般式(4)
(式中、
R7、及びR8は、それぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子で結合する複素環基、アラルキル基、又はアリール基であり、
a及びbは、それぞれ、1〜3の整数であり、a、及びbが2〜3の整数であるとき、各R7、及びR8は、それぞれ、同一の基であっても、互いに異なる基であってもよい。)
で示されるプロパルギルアルコール誘導体とを反応させて、
下記一般式(3)
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、前記一般式(1)におけるものと同義であり、
R7、R8、a、及びbは、前記一般式(4)におけるものと同義である。)
で示されるナフトピラン誘導体を製造することを特徴とするナフトピラン誘導体の製造方法。
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