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JP5656978B2 - 体温分布測定方法及び装置 - Google Patents
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Description

本発明は、脊椎に沿った部位など、身体の所定部位の体温を測定する方法と、その方法を実施する装置に関する。
脊椎に沿った背部など、身体の連続した所定部位の体温分布は、体調の指標となり得る有益な情報である。
従来の体温計には、水銀の熱膨張を利用した水銀式や、熱により抵抗値が変化する素子回路を利用したサーミスタ式や、赤外線放射の検出を利用した赤外線式などあるが、基本的に、身体の特定一部位を測温するものであった。
赤外線サーモグラフィーによると、身体の広範囲における体温分布を検出し、色調を変えて画像表示できる。しかし、装置が大がかりであり、必要な部位のみの体温分布を簡易に測定する装置はなかった。
一方、体調の不調には、身体の歪みが挙げられる。
身体に歪みがあると、筋肉のストレスや傷み、運動機能の支障、自律神経系の機能障害などを生じ得る。骨格や関節に対して施術し、身体の歪みを矯正する方法として、整体やカイロプラクティックが知られている。その施術を行うにも、予め身体の歪みの状態を正確に検知しておくことが好ましい。また、身体の歪みの状態は、被験者も認識している方が、矯正の効果があり、また、日常生活においても悪化を抑止できる。
身体の歪みを検査する従来技術には、特許文献1〜2などがあるが、簡易ではなく、また、歪みの状態を被験者にわかりやすく認識させられるものはなかった。
特開2003−310576 「身体の歪みの検査方法及びその検査結果の記録方法」 特開平6−296601 「身体軸の歪みの検出および調制装置」 特開2006−337345 「非接触型温度検出器」 特開2006−29869 「非接触温度計測装置」 特開2008−32707 「測距計」 特開2009−128353 「ハンデイプラニメーター」
そこで、本発明は、所望部位の体温分布を簡易に測定できる体温分布測定方法及び装置、また、それを利用して、身体の歪みを検査し、歪みの状態を被験者に対しても認識容易に出力させられる手段を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。すなわち、本発明の体温分布測定装置は、身体の体温分布を測定する装置であって、身体上を任意に選択された軸に沿って連続的に体温測定可能な測温手段と、その測温手段の制御手段と、測温手段によって測定される体温とその測温位置に関するデータプロファイルを得る体温データプロファイル生成手段とを備え、体温データプロファイルから身体の体温分布を得ることを特徴とする。
ここで、測温手段を、その移動距離を測定する測距手段を備えると共に、測定者によって把持操作されるハンディ温度計である構成とし、少なくとも、被験者の臀部と頭部との間を脊椎に沿って連続的に体温測定可能にしてもよい。
ハンディ温度計の具体的構成としては、先端に測温計を備える測定部と、その測定部の先端近傍の下部に備わり被験者の被験部に転動可能なローラーと、測定部の後端近傍の下部に備わり測定者の把持に供する把持部とを有するものが好適に用いられる。
また、標準的な体温データプロファイルまたは被験者の過去の体温データプロファイルから成る対照データを、予め記録手段に格納しておき、その対照データと、被験者の新たな体温データプロファイルとを比較し、身体の歪みを評価する評価演算手段を設けて、客観的な自動診断に寄与させてもよい。
また、体温データプロファイルをグラフ表示する表示手段を設け、グラフ表示された体温データプロファイルを移動させるグラフ移動表示手段により、標準的な体温データプロファイルまたは被験者の過去の体温データプロファイルから成る対照データと、被験者の新たな体温データプロファイルとを、比較しやすく同時に表示可能にして、被験者への説明等の利便に寄与させてもよい。
本発明の体温分布測定方法は、身体の体温分布を測定する装置において、測温手段によって、例えば脊椎に沿って臀部と頭部との間など、身体上を任意に選択された軸に沿って連続的に体温測定する測温ステップと、体温データプロファイル生成手段によって、測温手段により測定される体温とその測温位置に関するデータプロファイルを生成する体温データプロファイル生成ステップとを有し、 体温データプロファイルから身体の体温分布を得ることを特徴とする。
本発明によると、身体の所望部位の体温分布を簡易に測定できる。また、それを利用して、体調の検査に寄与させられる。例えば、脊椎に沿って臀部と頭部との間の体温のデータプロファイル特性から、客観的に身体の歪みを検査することができ、更に、体温データプロファイルをグラフ表示させることで、診断者にも被験者にも身体の歪みの状態が認識容易となる。
本発明による身体の歪み検査装置によって測定される体温データプロファイルをグラフとして、モニター表示させた例を示す説明図 複数の体温データプロファイルをグラフとして、モニター表示させた例を示す説明図 体温データプロファイルのグラフを移動させて、モニター表示させる様態の例を示す説明図 本発明による装置の組み立ての流れを示す説明図 ケースと組み立て後の装置の斜視図 (a)ハンディ温度計の前側の斜視図、(b)同、別実施例 図6(b)のハンディ温度計を把持した状態を示すハンディ温度計の後側の斜視図
以下に、本発明の実施形態を、図面に示す実施例を基に説明する。なお、実施形態は下記の例示に限らず、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、前記文献など従来公知の技術を用いて適宜設計変更可能である。また、以下の実施例では、装置及び方法の要部を説述するが、装置細部及び周辺装置や標準的に用いられている方法などは、前記文献など従来公知の技術を適宜適用可能である。
なお、本発明は、脊椎動物に適用可能であるが、ここでは、人への利用を例示し、更に、本発明の一用途として、得られた体温分布を利用して身体の歪みを検査する手段を例示して説明する。
人の脊椎は、頭蓋骨の後頭骨にある大後頭孔から、骨盤に至り、頸椎(7〜8椎)、胸椎(12椎)、腰椎(5椎)、仙椎(5椎)、尾椎(3〜6椎)の約30個の椎骨から形成されている。それぞれの骨と骨との間は、関接で繋がり、クッションの機能をもつ椎間板がある。
身体の歪みは、その脊椎周辺の歪みとして顕著に現れ、脊椎周辺の体温の分布を検知することで検査可能である。
本発明による体温分布測定装置は、臀部と頭部との間を脊椎に沿って連続的に体温測定可能な測温手段と、従来公知のPC及びその周辺機器とで構成可能である。測温手段に、それを制御する制御手段を設けてもよいし、測温手段の移動距離を測定する測距手段を設けてもよい。
なお、測定装置には一般的に、演算処理を司るCPUや、それと協働するROM・RAM等のメモリー、ハードディスク等の記憶装置、画面表示するモニター、印刷出力するプリンター、ユーザーの入力をCPUに伝達するキーボード等の入力デバイス、ネットワークと接続して通信するためのネットワークアダプタなどが備わる。また、身体の歪みと体温データプロファイル特性との関係を示す情報や、顧客の管理情報などを格納したデータベースを設けて、診断者間での情報共有等に寄与させてもよい。
測温手段には、従来公知の非接触型ハンディ温度計が好適に使用できる。そのような温度計は、例えば特許文献3〜4などに開示されているものでもよいし、例えば、赤外線式体温計など、医療分野で既に流通している市販品でもよい。
測温手段の移動距離を測定する測距手段には、従来公知の接触型測距計が好適に使用できる。そのような測距計は、例えば特許文献5〜6などに開示されているものでもよいし、例えば、回転体でなぞる測距計など、事務機や文具の分野で既に流通している市販品でもよい。
検査に当たっては、被験者にベッド上でうつ伏せになってもらうなどして、その背面における臀部と頭部との間を脊椎に沿って連続的に体温測定する。測定方向は、臀部から頭部へでもよいし、頭部から臀部へでもよい。また、その一部分のみの測定でもよい。
測温手段によって測定される体温とその測温位置との対応を特定するには、測温手段の移動距離を測定する測距手段に依存してもよいし、測温手段を移動させる速度を一定にし、その移動時間に依存してもよい。
図1は、本発明による身体の歪み検査装置によって測定される体温データプロファイルをグラフとして、モニター表示させた例を示す説明図である。
横軸は体温を示し、縦軸は測温位置を示す。図示の縦軸は、臀部から頭部までの距離を0〜100の数値で表し、その脇に身体のモデル図が簡略的に表示されているが、椎骨の名称など身体の部位名や、身体の詳細な図形などで具体的に表して、身体の温度分布をわかりやすく可視化してもよい。
図示のグラフのように、体温データプロファイルは一般に、一定ではなく特徴的な凹凸を示す。そして、身体の歪みが大きいほど、凹凸が顕著に生じる。
そのため、身体の歪みのない人の標準的な体温データプロファイルや、ある特定の歪みのある人の標準的な体温データプロファイルなどから成る対照データと比較することで、身体の歪みを検査することができる。
また、同一被験者の過去の体温データプロファイルから成る対照データと比較すれば、身体の歪みの変容を認知することができる。整体等の施術の前後における体温データプロファイルを比較すれば、施術の効果を確認することもできる。
図示のグラフには、また、左右の耳の下の後頭部の体温も併せて表示している。その左右の体温のバランスによっても、上記と同様に、身体の歪みの状態を検査できる。
図2は、複数の体温データプロファイルをグラフとして、モニター表示させた例を示す説明図である。
整体の施術の前後における2つの体温データプロファイルを同時に示している。図示の例では、実線グラフとして施術前の測定値、破線グラフとして施術後の測定値を示す。
一般に、施術の後は体温が上昇するので、2つのグラフは横軸方向にずれて現れる傾向がある。一方、身体の歪みは、グラフの形状、すなわち、特徴的な凹凸で評価できるので、少なくとも一方のグラフを移動させ、2つのグラフを重ねた方が、グラフ形状の変化は視認しやすい。
そこで、グラフを移動させて表示する手段を設ける。
図3は、体温データプロファイルのグラフを移動させて、モニター表示させる様態の例を示す説明図である。
グラフ形状の差異を調べるために、一方のグラフ(破線グラフ)を移動させて表示した。グラフの移動方向は、上下左右への平行移動であり、移動手段は、手動でも自動でもよい。
図示の例では、グラフの中心線を追加表示している。
中心線は、温度グラフの中心とみなせる温度の線であり、その中心値の求め方は、相加平均でもよいし、最大温度と最低温度との中央でもよいし、算術幾何平均など統計学で用いられる様々な平均値または中央値などを適宜採用できる。
特に手動でグラフを移動させる場合には、このような補助線を追加表示させ、その補助線が一致または近接するように移動させることが好ましい。
複数の体温データプロファイルのグラフ形状の差異を評価するには、比較対象の2つのグラフの類似度を数値として求めてもよい。類似度の算出には、統計学で用いられる様々な相関係数などを適宜採用できる。
例えば、比較する2つのグラフを、それらの中心線が一致するように移動させ、その中心線を軸とし、その軸と一方のグラフとで囲まれる部分の面積に対する両グラフで囲まれる部分の面積の割合を用いてもよいし、両グラフの値の差分の2乗平均を用いてもよい。
図4は、本発明による装置の組み立ての流れを示す説明図であり、図5は、ケースと組み立て後の装置の斜視図である。
ケース(1)には、測温手段の制御手段を少なくとも有する本体装置(2)を内挿可能な収納部と、その本体装置(2)からの出力を印刷するプリンター(3)を上部に載置可能な載置台とが備わり、本体装置(2)とプリンター(3)が、ケース(1)に一体的に収納される。図4の例では、プリンター(3)をケース(1)の上部に載置し、本体装置(2)をケース(1)の正面から内挿して、組み立てる流れを示している。
図6(a)(b)は、2種類のハンディ温度計の前側の斜視図であり、図7は、図6(b)のハンディ温度計を把持した状態を示すものであり、ハンディ温度計の後側の斜視図である。
測温手段としては、片手で把持して被験者の被験部に向けて操作させられるハンディ温度計が好適である。
図示の例のハンディ温度計は、拳銃に類する形状であり、先端に測温計(10)を備える測定部(11)と、その測定部(11)の先端近傍の下部に備わり被験者の被験部に転動可能なローラー(12)と、測定部(11)の後端近傍の下部に備わり測定者の把持に供する把持部(13)とを有し、測定部(11)の側面には操作ボタン(14)や表示パネル(15)が設けられている。
図6(a)に示すハンディ温度計では、ローラー(12)が測定部(11)の先端部下面に突設された枠組(16)に取り付けられ、図6(b)に示すハンディ温度計では、ローラー(12)が測定部(11)の側面に延伸された枠組(17)に取り付けられている。また、図6(b)に示すハンディ温度計では、把持部(13)に操作ボタン(18)が備わるので、その操作ボタン(18)を押しながら把持部(13)を把持することで測定を制御できる。
ローラー(12)を支持する枠組の形態は任意であり、折り畳みコンパクトに収納する形態でもよく、また、ローラー(12)の数も2以上でもよい。
ローラー(12)を被験者の身体上に当てて転動させながらハンディ温度計を移動させられるので、身体上を任意に選択された軸に沿って連続的に測定できる。また、一定速度で移動させることが容易であるので、測距手段を省き製造コスト削減にも寄与可能である。ローラー(12)に、その回転量から移動距離を計測する手段を付設してもよい。
また、ローラー(12)を用いると、被験者の身体との距離が一定に保たれる。このような部材を介して被験者の身体との距離を一定に保つと、レーザー計測などにおいて測温の精度を向上させられる利点もある。
本発明によると、身体の所望部位の体温分布を簡易に測定でき、体調の検査等に寄与する。例えば、身体の歪みを簡易に検査でき、また、診断者にも被験者にもわかりやすく表示でき、適正な矯正に寄与するので、実用的であり産業上利用価値が高い。
1 ケース
2 本体装置
3 プリンター
10 測温計
11 測定部
12 ローラー
13 把持部
14 操作ボタン
15 表示パネル
16、17 枠組
18 操作ボタン

Claims (4)

  1. 身体の体温分布を測定する装置であって、
    移動距離を測定する測距手段を備えると共に、測定者によって把持操作されるハンディ温度計から成り、少なくとも被験者の臀部と頭部との間を脊椎に沿って移動させて連続的に体温測定可能な測温手段と、その測温手段の測温動作を制御する制御手段と、
    測温手段によって測定される体温と、測距手段で測定される測温手段の移動距離によって特定される測温位置に関するデータプロファイルを得る体温データプロファイル生成手段とを備え、
    体温データプロファイルから身体の体温分布を得る
    ことを特徴とする体温分布測定装置。
  2. 標準的な体温データプロファイルまたは被験者の過去の体温データプロファイルから成る対照データを、予め記録手段に格納しておき、
    その対照データと、被験者の新たな体温データプロファイルとを比較し、身体の歪みを評価する評価手段を備える
    請求項1に記載の体温分布測定装置。
  3. 体温データプロファイルをグラフ表示する表示手段を有し、
    グラフ表示された体温データプロファイルを移動させるグラフ移動表示手段を備え、
    標準的な体温データプロファイルまたは被験者の過去の体温データプロファイルから成る対照データと、被験者の新たな体温データプロファイルとを、同時に表示し、かつ、いずれかの体温データプロファイルを移動させて表示可能である
    請求項1または2に記載の体温分布測定装置。
  4. 移動距離を測定する測距手段を備えると共に、測定者によって把持操作されるハンディ温度計から成り、少なくとも被験者の臀部と頭部との間を脊椎に沿って移動させて連続的に体温測定可能な測温手段と、その測温手段の測温動作を制御する制御手段と、
    測温手段によって測定される体温と、測距手段で測定される測温手段の移動距離によって特定される測温位置に関するデータプロファイルを得る体温データプロファイル生成手段とを備え、身体の体温分布を測定する装置を用いて
    測温手段によって、身体上連続的に体温測定する測温ステップと、
    体温データプロファイル生成手段によって、測温ステップによる測定データから体温データプロファイルを生成する体温データプロファイル生成ステップとを有し、
    体温データプロファイルから身体の体温分布を得る
    ことを特徴とする体温分布測定方法。
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