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JP5658886B2 - 保護制御装置 - Google Patents
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Description

本発明は、操作画面にて操作されるユニットを複数備えた保護制御装置に係り、特に、各ユニットの情報表示および操作を行う操作画面部に改良を加えた保護制御装置を関するものである。
現在、電力系統の保護制御装置としては、ディジタル形の保護制御装置が主流となっている。ディジタル形の保護制御装置では、電力系統の電気量や状態量を入力してディジタル量に変換し、ディジタル量を用いて所定の保護制御演算を行う。保護制御装置は、求めた演算結果に応じて遮断器等を制御することにより系統保護を実現している。
保護制御装置は信頼性を確保する観点からフェイルセイフシステムとして構成されている。例えば、図10に示した保護制御装置には、一括ユニットと分割ユニットなど、1つの保護制御対象に対し2つのユニットA120、ユニットB121が実装されている。
これらのユニットA120、B121は別々のハードウェアで構成されている。そのため、仮にどちらかのユニットに部品不良などの不具合が起きたとしても、他方のユニットが適切に動作可能である。したがって、保護制御装置は誤動作に至ることがなく、優れた信頼性を発揮することができる(非特許文献1参照)。
一般に、保護制御装置の主な表示および操作形態としては、ヒューマンインタフェース(以下、HIとする)が知られている。HIは、保護制御装置の保守・運用者にとって、見やすく操作し易い情報環境を提供することを責務としている。
HIの構成としては、主に操作画面方式が採用されている。この方式では、表示画面として機能するフラットディスプレイとタッチパネルを搭載した画面表示器、もしくは表示画面をパソコン画面で代用しマウスやキーボードなどの入力手段が用いられている(非特許文献2参照)。
上記図10にて示した保護制御装置では、ユニットA120に操作画面部A1が、ユニットB121に操作画面部B1がそれぞれ付設されている。ユニットA120、B121と操作画面部A1、B1とはデータ伝送手段により接続されている。ユニットA120、B121から操作画面部A1、B1には、各ユニットA、Bの設定情報や動作情報を内容とする表示データが送られる。また、操作画面部A1、B1からユニットA120、B121には、各種の設定値などを内容とする操作データが送られる。
このような保護制御装置において、操作画面部A1、B1が、保護制御装置の保守・運用者の行う操作事象を受け付けると、その操作事象に従って各ユニットA120、B121から設定情報や動作情報などの表示データを取得して、表示データの表示を行う。
さらに、操作画面部A1、B1による表示を確認した保守・運用者が、何らかの操作事象を実行すると、操作画面部A1、B1は操作事象に従った操作データを各ユニットA120、B121に送信する。これにより、ユニットA120、B121は操作データに基づいて動作することができる。
また、HIは、操作画面部の設置される場所から、ローカルHIとリモートHIとに分類することができる。このうち、ローカルHIは操作画面部が変電所内の保護制御装置に直接接続されており、現場での詳細な保守・運用作業に使用されている。
これに対して、リモートHIは、操作画面部が遠隔運用拠点に設置されている。遠隔運用拠点とは保護制御装置を遠隔地から運用監視する制御所などである。遠隔運用拠点を含む保護制御装置の遠隔運用監視システムは、系統規模が拡大傾向にある近年、広く普及しており、このシステムの中でリモートHIは重要な役割を果たしている。
ここで図11を用いて、保護制御装置に対する遠隔運用監視システムの従来例について説明する。図11に示すように、変電所内のそれぞれの保護制御装置は、LAN(Local Area Network)、光トランシーバ、制御室内の光HUBおよび伝送装置を介して、WAN(Wide Area Network)に接続されている。また、遠隔運用拠点に設置されたリモートHIは、LANを介して伝送装置に接続されている。さらに、遠隔運用拠点側の伝送装置は前記WANに接続されている。
このような遠隔運用監視システムでは、WANを介して遠隔運用拠点に変電所内の保護制御装置を接続することが可能である。このため、リモートHIの操作画面部に保護制御装置の状態を表示すると同時に、保護制御装置に対しリモートHIの操作画面部から操作データを送ることができる(非特許文献3参照)。
電気学会著 保護リレーシステム工学 P-16〜18 保護リレーシステムの構成 (社団法人)電気協同研究会著 電気協同研究 第59巻 第1号 保護リレーシステムの開発・保守運用効率化 P-197 電気学会著 保護リレーシステム工学 P-119〜121 ディジタルリレーの運用・保守機能
ところで、図10でも示したように、画面操作方式を採用した保護制御装置が複数のユニットを有する場合、操作画面部はユニット単位で独立して実装している。つまり、保護制御装置は、ユニット数に対応して複数の操作画面部を持つことになる。
ただし、保護制御装置の保守・運用者は、設定情報や動作情報などの管理を、ユニット単位ではなく、保護制御装置単位で行うのが一般的である。したがって、1つの保護制御装置に複数の操作画面部が存在することで、次のような問題が存在した。
すなわち、保護制御装置の保守・運用者は、操作画面部に対して操作事象を行う際、保守・運用者自身が扱おうとする情報について、どのユニットに該当するものなのかをいちいち確認する必要がある。この時の確認作業としては、操作画面に表示された情報がどのユニットの情報なのかを確認することや、設定値の入力操作を行う場合に設定対象であるユニットを確認することなどがある。
保護制御装置の保守・運用者は、以上のような確認作業を行った後、各ユニットに対応した操作画面部を選択し、その上で画面接続作業を行っていた。すなわち、保守・運用者は、保護制御装置を操作しようとするたびに、操作対象となる操作画面部の確認作業と、操作画面部を接続する作業を行わなくてはならず、作業に要する時間が長くかかっていた。保護制御装置の操作には基本的に迅速性・緊急性が求められるので、作業時間を短縮化して操作性を高めることが要請されていた。
さらに、世界的なイントラネットの整備・拡充や、情報伝送技術の高度化が進む現在、保護制御装置の機能向上も相俟って、遠隔運用拠点では多種多量の情報を扱うことが可能となっている。そのため、遠隔運用拠点に設置されるリモートHIの操作画面部に関しては、特に操作性の向上が望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数のユニットを備えた保護制御装置において、ユニット毎に操作画面部を設けるのではなく、1つの操作画面部にて各ユニットを迅速且つ正確に操作することにより、操作性の向上に寄与する保護制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のユニットと、操作者の行う操作事象を受け付けて各ユニットの情報表示および操作を行う操作画面部を備えた保護制御装置において、前記ユニットと前記操作画面部の間でデータのやり取りを行うデータ伝送手段と、前記操作事象に従って前記操作事象の対象となる前記ユニットを判定するユニット判定手段と、前記ユニット判定手段の判定結果と前記操作事象に基づいて操作データを作成する操作データ作成手段、を備え、前記操作データ作成手段が、作成した前記操作データを前記複数のユニットのうちの対応するユニットに前記データ伝送手段を介して送信し、前記複数のユニットが、前記操作データ作成手段から送信された前記操作データに基づき処理を行うことを特徴とするものである。
本発明の保護制御装置では、操作者の行う操作事象に従ってユニット判定手段が操作対象となるユニットを自動的に判定し、操作データ作成手段がユニット判定手段の判定結果と操作事象に基づいて操作データを作成することにより、複数のユニットに関して共通の操作画面部を用いることが可能となり、操作者は扱う情報がどのユニットに該当する情報なのかを確認する必要が無く、画面接続操作も省略することができるので、操作性が大幅に向上する。
本発明に係る第1の実施形態のブロック図。 第1の実施形態の操作例を示す説明図。 本発明に係る第2の実施形態のブロック図。 第2の実施形態の操作例を示す説明図。 本発明に係る第1および第2の実施形態を組み合わせた実施形態の操作例を示す説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるデータ内容の説明図。 第3の実施形態の操作例を示す説明図。 本発明に係る第4の実施形態のブロック図。 第4の実施形態の操作例を示す説明図。 従来の保護制御装置のブロック図。 従来の保護制御装置に対する遠隔運用監視システムのブロック図。
(1)第1の実施形態
[構成]
以下、本発明に係る保護制御装置の実施形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明に係る第1の実施形態の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施形態は、フェイルセイフシステムを実現すべく、1つの保護制御装置には2つのユニットA120、ユニットB121が実装されており、操作画面方式のHIとして、操作画面部119を有する操作画面機構部102が設けられている。なお、図1において、符号103は、保護制御装置の操作者、112は操作画面部119に表示される操作事象を示している。
第1の実施形態では、操作画面機構部102により、単一の操作画面部119で2つのユニットA120、B121の情報表示および操作を行うようになっている。HIである操作画面機構部102には、機能的なブロックとして、ユニットA用操作データ作成部105、ユニットB用操作データ作成部106、操作ユニット判定・記憶部107が設置されており、それぞれ操作画面部119に接続されている。
このうち、操作ユニット判定・記憶部107は、第1の実施形態の特徴的な部分であって、操作者103の選択した操作事象112に従い、操作事象112の対象となるユニットがユニットA120なのか、あるいはユニットB121なのかを判別し、判別結果を対象ユニット選択データ113として、所定の記憶領域に記憶するように構成されている。
操作事象112に基づいた対象ユニット選択データ113のパターンとしては、次の4通りがある。すなわち、操作対象となるユニットが無い「ユニットAなし・ユニットBなし」、操作対象となるユニットがユニットA120のみである「ユニットAあり・ユニットBなし」、操作対象となるユニットがユニットB121のみである「ユニットAなし・ユニットBあり」、操作対象となるユニットがユニットA120とユニットB121の両方である「ユニットAあり・ユニットBあり」という4通りのパターンである。
操作データ作成部105、106は、操作事象112に基づいて、ユニットA120用、B121用の操作データ114、115を作成する部分である。操作データ作成部105、106は、作成した操作データ114、115を、データ伝送手段を介してそれぞれユニットA120、B121に送るようになっている。
より詳しくは、ユニットA用操作データ作成部105において、対象ユニット選択データ113が「ユニットAなし」を含む場合には作動することがない。また、対象ユニット選択データ113が「ユニットAあり」を含めば、ユニットA用操作データ作成部105は操作事象112に基づいて操作データ114を作成してユニットA120に送信する。
一方、ユニットB用操作データ作成部106は、対象ユニット選択データ113が「ユニットBなし」を含む場合には作動せず、対象ユニット選択データ113が「ユニットBあり」を含めば、操作事象112から操作データ115を作成して、ユニットB121に送信する。
[第1の実施形態の操作例]
以上のような第1の実施形態の具体的な操作例について、図2を用いて説明する。操作画面部119が図2に示した表示画面を表示している状態で、操作者103が、操作画面119に表示された「整定リレー(一括)」(ユニットA120への設定値操作)という操作事象112を選択したとする(図2中の(1))。
操作ユニット判定部107は、操作事象112に従って、操作対象となるユニットは「一括(ユニット)」(ユニットA)であると判別し、この判別結果を反映した対象ユニット選択データ113を、所定の記憶領域に記憶する(図2中の(2))。
続いて、操作者103は、操作画面119に表示された「整定開始」を選択し、さらには整定対象となる要素を選択する(図2中の(3))。操作者103は、選択した要素の新整定値の欄にテンキーなどを使って所望の新整定値を入力する(図2中の(4))。新整定値の入力後、操作者103は操作画面119に表示された「書き込み」を選択する(図2中の(5))。
操作者103がこれら一連の操作を正しく行うことで、ユニットA操作データ作成部105は、操作者103の入力した新整定値(図2中の(6))と、操作ユニット判定部107の記憶内容つまり操作対象はユニットA120であるという操作ユニット情報(図2中の(7))を取り込むことになる。
ユニットA操作データ作成部105は、取り込んだこれらの情報に基づいてユニットA120用の操作データ114を作成し、作成した操作データ114をユニットA120に送信する(図2中の(8))。なお、操作事象112がユニットB121に対する操作であった場合、ユニットB121専用の操作画面部ではなく、操作画面機構部102の操作画面部119を用いて同様の操作を行うことにより、ユニットB121へ操作データ115を送信することができる。
[作用効果]
第1の実施形態の作用効果は次の通りである。保護制御装置が2つのユニットA120、B121を有していても、操作者103は1つの操作画面部119により操作事象112を行うだけで、ユニットA120、B121に対する操作データ114、115を個別に送信することができる。
したがって、操作者103は、操作事象112の内容を考えながらユニットA120、B121に対応する操作画面部119を選択したり、操作したりする必要がない。すなわち、設定や表示情報の確認作業が不要となり、画面接続作業も省くことができる。
これにより、1つの操作画面部119にて、2つのユニットA120、B121を、迅速且つ正確に操作することができ、操作者103の操作負担を軽減化することができる。したがって、ユニットA120、B121に対する作業時間の短縮化を実現することができ、操作画面部119の操作性が向上する。
(2)第2の実施形態
[構成]
次に、本発明に係る第2の実施形態について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態を示す全体構成図である。なお、第2の実施形態において、前記第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すように、ユニットA120、B121側には表示データ作成部104、108が設置されている。表示データ作成部104、108はそれぞれ、ユニットA120、B121における表示データ116、117を作成し、これらのデータ116、117を、操作画面機構部102側に設けた表示データ合成部110に送信する部分である。
第2の実施形態の特徴は、操作画面機構部102側に表示データ合成部110を設けた点にある。表示データ合成部110は、操作ユニット判定部107の判定した対象ユニット選択データ113を受け取り、この対象ユニット選択データ113の状態に基づいて、ユニットA120、B121側からの表示データ116、117に対し、次のような処理を行うようになっている。
すなわち、表示データ合成部110は、「ユニットBなし」を含む対象ユニット選択データ113を受け取った場合、表示データ116、117を合成することなく、ユニットA120からの表示データ116だけを操作画面部119に送る処理を行う。
また、表示データ合成部110は、「ユニットAなし」という対象ユニット選択データ113を受け取ると、表示データ116、117を合成することなく、ユニットB121からの表示データ117だけを操作画面部119に送るようになっている。
さらに、表示データ合成部110は、取得する対象ユニット選択データ113が「ユニットAあり・ユニットBあり」となっている場合には、ユニットAからの表示データ116と、ユニットBからの表示データ117とを合成するデータ合成処理を実施し、合成したデータを操作画面部119に送るようになっている。
そして、操作画面部119は、表示データ合成部110から受信した表示データ116または117あるいは両者の合成データに従って、操作者103に対し表示データ118を表示する。
[第2の実施形態の操作例]
第2の実施形態における具体的な操作例について、図4を用いて説明する。図4に示した操作画面部119の表示状態で、前記図2に示した(1)、(2)の操作と同様、操作者103による操作事象112の選択および操作ユニット判定部107による対象ユニット選択データ113の記憶を行う(図4中の(1)、(2))。
ここで、ユニットA120側では、ユニット内でその時点で使用されている設定値である「運用値」を、表示データ116として、表示データ作成部104が作成し、操作画面機構部102側の表示データ合成部110に送信する。の表示データ合成部110は、ユニットA120の「運用値」を受信する(図4中の(3))と共に、操作ユニット判定部107の記憶内容つまり操作対象はユニットA120であるという操作ユニット情報を取り込む(図4中の(4))。
このため、表示データ合成部110は操作画面部119の所定の欄に、ユニットA120の「運用値」の表示データ118を表示する(図4中の(5))。このようにして操作者103は操作画面部119上の表示データ118を確認することができる。なお、ユニットB121の場合にも上記と同様の操作で表示データ117の受信および表示データ118の表示が行われる。
[作用効果]
以上のような第2の実施形態によれば、ユニットA120、B121からの表示データ116、117について、1つの操作画面部119を用いて表示可能である。したがって、操作者103は、ユニットA120、B121ごとに個別に操作する必要が無く、面倒な画面接続操作の切換は不要である。これにより、単一の操作画面部119だけで、迅速且つ正確にユニットA120、B121の状態を確認することが可能であり、優れた操作性を発揮することができる。
[第1および第2の実施形態を組み合わせた実施形態の操作例]
第2の実施形態の応用例として、第2の実施形態の構成に、上記第1の実施形態の構成も加えた場合の実施形態の操作例について、図5を用いて具体的に説明する。
この実施形態では、操作画面部119において、状態表示フレーム119cが表示されるとき、画面選択フレーム119aと作業フレーム119bとに左右に分割表示されている。そして、画面選択フレーム119aでは、表示されている項目を操作者103が選択することによって、項目に対応した画面を作業フレーム119b側に表示する機能が備わっている。
今、画面選択フレーム119aに、「現在時刻設定(ユニットA)」、「現在時刻設定(ユニットB)」、「現在時刻設定(全ユニット)」という項目が、操作事象112として、提示されているものとする(図5の(1)現在時刻設定操作)。ここで、操作者103がユニットA120の現在時刻の設定を目的として、画面選択フレーム119aにおいて「現在時刻設定(ユニットA)」という操作事象112を選択したとする(図5の(2)ユニットAを選択した場合)。
操作ユニット判定部107は操作事象112に従って、操作対象となるユニットをユニットA120であると判別する。その結果、対象ユニット選択データ113は「ユニットAあり・ユニットBなし」というパターンとなり、この対象ユニット選択データ113を所定の記憶領域に記憶する。したがって、操作画面機構部102はユニットA120に対し表示データ116の要求を送信する。
ユニットA120側の表示データ作成部104では、ユニットA120の現在時刻に関する表示データ116を作成し、作成した表示データ116を操作画面部119側の作業フレーム119bへ送信する。このため、作業フレーム119bが表示データ116を受信し、操作画面部119は表示データ118として表示する。操作画面部119上の表示データ118を確認した操作者103が、現在時刻の入力操作を行うと、ユニットA用操作データ作成部105が操作に応じた操作データ114を作成し、これをユニットA120に送信する。
また、操作者103がユニットB121の現在時刻の設定を目的とした場合も同様である(図5の(3)ユニットBを選択した場合)。すなわち、画面選択フレーム119aにおいて「現在時刻設定(ユニットB)」という操作事象112を選択した場合、操作ユニット判定部107が操作対象ユニットをユニットB121と判別し、「ユニットAなし・ユニットBあり」という対象ユニット選択データ113を記憶する。そして、操作画面機構部102はユニットB121に対し表示データ117の要求を送信する。
ユニットB121側の表示データ作成部108ではユニットB121の現在時刻に関する表示データ117を作成し、この表示データ117を操作画面部119側の作業フレーム119bへ送信すると、作業フレーム119bでは表示データ117を受信し、操作画面部119は表示データ118として表示する。操作画面部119上の表示データ118を確認した操作者103は、現在時刻の入力操作を行うと、ユニットB用操作データ作成部106が入力操作に応じた操作データ115を作成し、これをユニットB121に送信する。
さらに、操作者103が全ユニットの現在時刻の設定を目的として、画面選択フレームにおいて「現在時刻設定(全ユニット)」という操作事象112を選択した場合について説明する(図5の(4)全ユニットを選択した場合)。すなわち、操作ユニット判定部107がこれに従って、操作対象はユニットA120、B121の両方であると判別し、「ユニットAあり・ユニットBあり」であるというパターンを記憶する。
このとき、操作画面機構部102はユニットA120に対し表示データ116の要求を送信する。ただし、ユニットB121への表示データ117の要求については、対象ユニット選択データ113が「ユニットAあり」になっている場合には抑制される。
ユニットA120側の表示データ作成部104では表示データ116を作成し、この表示データ116を操作画面部119側の作業フレーム119bへ送信する。これにより、作業フレーム119bでは表示データ116を受信し、操作画面部119が表示データ118を表示する。
操作画面部119による表示データ118の表示に対し操作者103が適切な操作を行うと、操作データ作成部105、106がそれぞれ操作データ114、115を作成し、ユニットA120、B121にこれらの操作データ114、115を送信する。以上のような操作過程により、操作者103が意図する画面表示の目的を、単一の操作画面部119にて達成することができる。
(3)第3の実施形態
[構成]
続いて、本発明に係る第3の実施形態について図6を用いて説明する。第3の実施形態は表示データ合成部110におけるデータ合成処理のキーとなる要素を限定した点に特徴がある。図6は第3の実施形態におけるデータ内容の説明図である。なお、第3の実施形態において、前記第1および第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
ユニットA120およびユニットB121の表示データ116、117は、複数のレコードからなる。図6に示した例では表示データ116、117は3つのレコードを有している。それぞれのレコードは比較可能要素401と、表示内容402からなる共通の構造を持っている。
比較可能要素401とは、要素同士の大小又は前後関係を判定できる要素であって、ここでは時間的な前後関係が判定可能である日時(秒単位まで含む)とする。一方、表示内容402は具体的な動作要素の名称が文字列によって示されている。
表示データ合成部110は、ユニットA120およびユニットB121から表示データ116および表示データ117を受信し、以降に説明するデータ合成処理を行うことで、合成データ111を作成するようになっている。まず、操作画面部119に、ある画面が表示されている状態で、表示データ合成部110がユニットA120とユニットB121からそれぞれ表示データ116、117を受信する。
このとき、表示データ116、117は、日時である比較可能要素401と、その日時に発生した表示内容402を含んでいる。そこで、表示データ合成部110は、ユニットA120、B121の一番新しい日時同士、つまり表示データ116、117に含まれる最新の比較可能要素401同士を比較する。
比較した日時が同じであるか、あるいは日時の相違が2秒以内であれば、表示データ合成部110は2つの比較可能要素401を同一であると見なす。このため、表示データ合成部110は両者をマージ(合併)して合成内容に追加し、合成データ111を作成する。
例えば図6では、表示データ116、117において、「12時34分56秒」と「12時34分26秒」という比較可能要素401が同一である。そこで、表示データ合成部110では表示データ116、117の表示内容をマージ(合併)し、「12時34分56秒」に対応する表示内容として、ユニットA120の表示内容403とユニットB1201の表示内容404を追加する(表示内容403、404は共に87C)。
また、「12時34分26秒」という比較可能要素401に対応する表示内容としては、表示データ合成部110は、図6中の表示内容の上段側にユニットA120の表示内容403として87A、87B、87Cを追加し、下段側にユニットB121の表示内容404として87A、87Cを追加する。
さらに、表示データ116、117の日時を示す比較可能要素401が、2秒よりも大きく相違している場合には、表示データ合成部110は、より新しい側の表示データ116、117を合成内容に追加する。なお、合成内容に追加した表示データ116、117は元の受信内容からは削除する。
以上のような処理を繰り返すことによって、表示データ合成部110は合成内容を追加して合成データ111を作成する。これにより、操作画面部119は合成データ111に基づいて表示データ118を表示する。
[第3の実施形態の操作例]
第3の実施形態の操作例について、図7を参照して説明する。図7では、ユニット選択データ113が「ユニットAあり・ユニットBあり」である場合に、表示データ合成部110により表示データ116、117を合成する形態の一例について示している。
表示データ合成部110は、ユニットA120の各レコードと、ユニットB121の各レコードに関して、以下のような処理を行うことで、比較可能要素401と、ユニットA120の表示内容403と、ユニットB121の表示内容404からなるレコードに合成していく。
(a)合成処理有り
ユニットA120、B121のレコードの比較可能要素401について、両者が等しいか又は等価とみなせるもの(図7では、2008年10月22日11時52分12秒)があったとする。
この場合、表示データ合成部110は、合成内容中の比較可能要素401については、ユニットA120のレコードの比較可能要素401からコピーする。また、合成内容中のユニットA120の表示内容403はユニットA120のレコードの表示内容402からコピーする(図7では、B87S−1)。さらに、合成内容中のユニットB121の表示内容404はユニットB121のレコードの表示内容402からコピーする(図7では、87SA−1)。
(b)合成処理無し
ユニットA120、B121のレコードの比較可能要素401について、両者が等しいか又は等価とみなせるものが無く、片方のユニットの比較可能要素401しか存在しなかったとする。
例えばユニットA120のレコードの比較可能要素401しか存在しない場合には(図7では、2008年03月31日18時50分46秒)、表示データ合成部110は、合成内容中の比較可能要素401についてはユニットA120のレコードの比較可能要素401からコピーする。また、合成内容中のユニットA120の表示内容403についてはユニットA120のレコードの表示内容402からコピーし(図7では、B87S−2)、合成内容中のユニットBの表示内容404は空とする。
一方、ユニットB121のレコードの比較可能要素401しか存在しない場合には、表示データ合成部110は、合成内容中の比較可能要素401についてはユニットB121のレコードの比較可能要素401からコピーし、合成内容中のユニットB121の表示内容404についてはユニットB121のレコードの表示内容402からコピーし、合成内容中のユニットAの表示内容403は空とする。
以上の合成処理を行う第3の実施形態では、表示データ116、117にあける日時が等しいか、あるいは日時の差が2秒以内といったように、比較可能要素401が等価であれば、表示データ116、117のレコードを合成した上で、操作画面部119に表示データ118の表示を行う。
[作用効果]
上記第3の実施形態によれば、操作画面部119において、合成されたレコードからなる表示データ118の表示を行うことで、操作者103は複数のユニットA120、B121からの表示データ116、117を、適切な1つの操作画面部119を用いて確認することができる。
しかも、第3の実施形態では、表示データ116、117の合成に際して、大小又は前後関係を判定できる比較可能要素401をキー要素としているため、2つの表示データ116、117が等価状態にあるかどうかを的確に判断することができ、優れた信頼性を発揮することができる。
(4)第4の実施形態
[構成]
さらに、本発明に係る第4の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、第4の実施形態の全体構成図を示している。なお、上記第1および第2の実施形態と同一の構成は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、第4の実施形態の特徴は、表示データ合成部501が操作画面機構部102ではなく、ユニットA120内に設けられており、さらに操作者103の行った操作事象112を、操作画面機構部102からユニットA120を中継してユニットB121に送るように構成された点にある。
ユニットA120内の表示データ作成部104では、操作画面機構部102から受信した操作事象112に従って表示データ502が作成される。同様にユニットB121内の表示データ作成部108では、操作画面機構部102からユニットA120を経由して受信した操作事象112に従って、表示データ503が作成される。表示データ502、503はユニットA120内の表示データ合成部501に送信される。
ユニットA120側に設けた表示データ合成部501は、ユニットA120の表示データ502とユニットB121から受信した表示データ503から以降に説明する処理によって合成データ111を作成し、操作画面機構部102の操作画面部119に送信するように構成されている。そして、操作画面部119では合成データ111に基づいて操作者103に対し表示118が行われる。
[第4の実施形態の操作例]
図9にて、第4の実施形態の操作例を示す。図9において、ユニットA120には一括側HCU(Human Interface Control Unit)、ユニットB121には分割側HCUが設けられ、ユニットA120側の一括側HCU内に表示データ合成部501が設置されている。
一括側HCUおよび分割側HCUには、不揮発性の記憶装置である電源バックアップRAMが設けられている。このRAMは、表示データ作成部104、108を構成する部分であり、表示すべき動作内容データ、つまり表示データ502、503を格納している。
操作者103の行う操作事象に従って、一括側HCUでは電源バックアップRAMから表示データ502を読み出し、表示データ合成部501に送る。また、分割側HCUでも同様に電源バックアップRAMから表示データ503の読み出しを行い、読み出した表示データ503を一括側HCU内の表示データ合成部501に送信する。
表示データ合成部501では、一括側HCUのRAMから読み出した表示データ502と、分割側HCUから受け取った表示データ503を新しい順にマージして合成データ111を作成し、これを操作画面部119に送信する。なお、分割側HCUから一括側HCUへ表示データ503を送信する際のデータ通信方式として例えばRS−232Cなどが採用されている。
[作用効果]
以上のような第4の実施形態によれば、上述した第1〜第3の実施形態の持つ作用効果を発揮できると同時に、次のような独自の作用効果を有している。すなわち、第4の実施形態では、表示データ合成部501を操作画面機構部102側ではなく、ユニットA120内に設けたことで、操作画面機構部102の処理負担を少なくすることができる。したがって、多種多量の情報を扱う遠隔運用拠点に操作画面機構部102を設置する場合に好適であり、保護制御装置の信頼性向上に寄与することができる。
(5)他の実施形態
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、装置を構成するユニット数や表示データでの数値は適宜変更可能である。また、ユニットにおける表示データのレコードにおいて、データを合成する際の要素としては、日時に限らず、適切な比較ロジックを用いて要素同士の大小あるいは前後関係を判定できる要素であれば、適宜選択自由である。
さらに、上記第4の実施形態の変形例として、表示データ合成部501をユニットA120側ではなく、ユニットB121側に設けて、ユニットA120からの表示データ503をユニットB121側の表示データ合成部501に送るように構成してもよい。
102…操作画面機構部
103…操作者
104、108…表示データ作成部
105…ユニットA用操作データ作成部
106…ユニットB用操作データ作成部
107…操作ユニット判定部
110、501…表示データ合成部
111…合成データ
112…操作事象
113…対象ユニット選択データ
114、115…操作データ
116、117、118、502、503…表示データ
119…操作画面部
120…ユニットA
121…ユニットB
401…比較可能要素
402…表示内容
403…ユニットAの表示内容
404…ユニットBの表示内容

Claims (4)

  1. 複数のユニットと、操作者の行う操作事象を受け付けて各ユニットの情報表示および操作を行う操作画面部を備えた保護制御装置において、
    前記ユニットと前記操作画面部の間でデータのやり取りを行うデータ伝送手段と、
    前記操作事象に従って前記操作事象の対象となる前記ユニットを判定するユニット判定手段と、
    前記ユニット判定手段の判定結果と前記操作事象に基づいて操作データを作成する操作データ作成手段、を備え
    前記操作データ作成手段が、作成した前記操作データを前記複数のユニットのうちの対応するユニットに前記データ伝送手段を介して送信し、
    前記複数のユニットが、前記操作データ作成手段から送信された前記操作データに基づき処理を行うことを特徴とする保護制御装置。
  2. さらに、前記データ伝送手段により前記ユニットから受信したデータを合成するデータ合成手段、を備えたことを特徴とする請求項1記載の保護制御装置。
  3. 前記データ合成手段は、大小または前後関係の比較が可能である比較可能要素と、それに付随する表示内容について、前記比較可能要素をキーとしてデータ合成処理を行うように構成したことを特徴とする請求項2に記載の保護制御装置。
  4. 複数の前記ユニット相互間にデータを送受信するデータ伝送手段を設け、
    前記データ合成手段を、前記ユニットのうちの1つのユニットに設置したことを特徴とする請求項2または3に記載の保護制御装置。
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