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JP5659770B2 - 回転電機のコア及び回転電機のコアの製造方法 - Google Patents
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回転電機のコア及び回転電機のコアの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、モータ等の回転電機におけるロータコアやステータコア等のコア及びその製造方法に関するものである。
従来より、回転電機のコアであるステータコアとしては、複数の分割コアを互いに連結して円環状にしたものが知られている。分割コアを組み付ける際には、各分割コアを組み合わせて円環状にした後、金属製のリングを加熱して熱膨張させ、その熱膨張したリングを分割コアの外周に嵌合する、いわゆる焼き嵌めが一般的に行われる。加熱されたリングは、放熱に伴い収縮し、組み合わされた各分割コアをその外周面から押圧する。その結果、各分割コアの接合面が密着して連結される(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−44803号公報
ところが、上記工法においては、熱膨張されたリングは、その収縮過程において真円を保持するとは限らない。従って、コアの真円度が低くなりやすい。このため、ステータコア内に組み込まれるロータとの間のギャップが一定とならず、モータの特性が低下しやすい。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、回転電機特性を向上することができる回転電機のコア及び回転電機のコアの製造方法を提供することにある。
上記の目標を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の分割コアが円環状に連結された回転電機のコアにおいて、連結された前記各分割コアの外周を囲み、前記各分割コアを固定する連結部を複数有する固定板を備え、前記分割コアは、前記連結部に固定される固定部を外周面に備え、前記連結部は、前記固定板の内側面に凹設されて軸方向に延びるように形成され、前記固定部は、前記分割コアの外周面から径方向外方に突出して軸方向に延びるように形成され、前記固定部と前記連結部との嵌合により前記固定板に対して位置決めされることを要旨とする。
従って、この発明の回転電機のコアにおいては、固定板には、分割コアの固定部が固定される連結部が複数設けられている。このため、固定部を連結部に固定することにより分割コアを固定板に対して位置決めすることができる。即ち、コアの真円度が低下しがちな焼き嵌め工法を用いることなく、固定板に対して位置決めされた分割コアを円環状に連結することで、コアの真円度が向上し、良好な回転電機特性を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記分割コアは、隣接する前記分割コアとの接合面に凹凸の嵌合関係で対応する嵌合部を備え、互いに隣接する前記各分割コアの接合面に設けられた前記嵌合部が嵌合することにより前記分割コア同士が位置決めされることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記分割コアは、積層された複数の磁性鋼板からなり、前記固定板は、前記磁性鋼板の積層方向における位置決めを行う第3位置決め部を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、複数の分割コアが円環状に連結された回転電機のコアにおいて、連結された前記各分割コアの外周を囲み、前記各分割コアを固定する連結部を複数有する固定板を備え、前記分割コアは、前記連結部に固定される固定部を外周面に備え、前記固定部と前記連結部との嵌合により前記固定板に対して位置決めされ、前記固定板のうち、前記各連結部の間の平板部の板厚が、前記連結部の板厚よりも薄いことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項〜4のいずれか1項に記載の回転電機のコアの製造方法において、前記分割コアの前記固定部を、前記固定板の前記連結部に固定するとともに、前記分割コアの前記嵌合部を、隣接する前記分割コアの前記嵌合部に嵌合し、前記固定板の各側端を接合して円環状にすることを要旨とする。
従って、この回転電機のコアの製造方法に係る発明においては、分割コアの固定部を固定板の連結部に固定した状態で、分割コア同士を連結できるので、分割コアが径方向に位置ずれすることがなく、分割コアの位置精度を向上することができる。このため、ステータコアの内径の真円度が向上し、良好な回転電機特性を得ることができる。
以上のように、この発明によれば、回転電機特性を向上する回転電機のコア及び回転電機のコアの製造方法を提供することができるという効果を奏する。
この発明をモータのステータコアに具体化した第1実施形態を示す斜視図。 同ステータコアの固定板の要部斜視図。 同ステータコアを構成する分割コアの斜視図。 同ステータコアの平面図。 平板状の固定板に分割コアを組み付ける工程を説明する斜視図。 同工程において固定板を曲げた状態を説明する斜視図。 別例のステータコアの一部を示す平面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、ステータコア10は、円環状に形成された固定板11と分割コア20とを備え、ステータコア10は互いに連結された複数の分割コア20によって構成されている。
固定板11は、平板状の金属板又は樹脂板を長尺状に打ち抜き加工等することにより形成され、ステータコア10の組み付け工程の際に、板全体を曲げ、且つその各側端11a,11bを後述するようにロール状にかしめることで円環状に形成されている。
固定板11には、プレス成型により連結部12が等間隔に形成されている。図2に示すように、連結部12は、固定板11を円環状にした際に内側となる内側面11cに凹設されており、平面視(図3中Z軸方向)において台形状に形成され、平板状の固定板11の短手(幅)方向である、高さ方向(図3中Z軸方向)に延びている。この連結部12は、各分割コア20を固定板11に対して位置決めするために設けられ、本実施形態では分割コア20の個数に合わせて12箇所に形成されている。
また、固定板11のうち、連結部12の間の平板部15は、その厚さT2が、連結部12の板厚T1よりも薄くなるようにプレス成型等により加工されている。これにより、平板部15が曲げやすくなり、固定板11全体を真円に近い曲率で容易に曲げることができる。
また、固定板11の短手方向における端部である図2の上端11d及び下端11eには、第3位置決め部を構成する位置決め片13が形成されている。この位置決め片13は、各連結部12にそれぞれ設けられ、本実施形態では12個の位置決め片13が等間隔に形成されている。位置決め片13は、固定板11を打ち抜く際に、その固定板11の本体と一体に打ち抜かれている。そして、固定板11に分割コア20を組み付ける際には、図1に示すように、位置決め片13が、固定板11の径方向、即ち円環状に形成された固定板11の円中心に向かって折り曲げられる。
さらに図1に示すように、固定板11の図2における上端11dには、ステータコア10をエンジンルーム内の設置部等の外部の部材に固定するための締結部17が設けられている。締結部17は、ボルト等を通すための孔17aを有し、本実施形態では固定板11の周方向に等間隔に3つ設けられている。
次に、分割コア20について説明する。図3に示すように、分割コア20は、所定の形状に打ち抜かれた薄板状の磁性鋼板Pを所定枚数(例えば200〜500枚)積層することにより構成されている。具体的には、分割コア20は、平面視において略扇状の形状をなし、ヨーク部21と、ヨーク部21から突出する1対のティース22とを備えている。各ティース22の間には隙間が設けられ、各ティース22は、各分割コア20を環状に連結した際に、径方向において内側となる方向にそれぞれ突出している。
また、ヨーク部21には、固定部としての第1位置決め部23が、外周面20aから突出形成されている。第1位置決め部23は、分割コア20の外周面20aにおける周方向の中央に設けられ、磁性鋼板Pの積層方向(Z軸方向)に平行に延びている。また、第1位置決め部23は、扇状であって、固定板11の連結部12に嵌合可能な大きさ及び形状に形成されている。
この分割コア20は、ヨーク部21の一方の側面21a及び他方の側面21bを、隣接する各分割コア20との接合面20jとしている。この側面21a,21bには、凹凸の嵌合関係で対応する嵌合部としての第2位置決め部25がそれぞれ形成されている。側面21aに形成された第2位置決め部25は、側面21aに対して凹設された嵌合凹部26である。嵌合凹部26は、磁性鋼板Pの主面と平行な面における横断面において長方形状をなす。また、分割コア20の上面20bと底面20cとで開口し、磁性鋼板Pの積層方向に延びている。
側面21bに形成された第2位置決め部25は、側面21bから突出した嵌合突部27である。嵌合突部27の横断面形状は長方形状であって、嵌合突部27の長手方向は磁性鋼板Pの積層方向に延びている。嵌合突部27は、嵌合凹部26に嵌合可能な形状及び大きさに形成されている。
図4に示すように、各分割コア20が連結された状態では、側面21aの嵌合凹部26は、隣接する分割コア20の嵌合突部27を嵌合する。また、側面21bの嵌合突部27は、隣接する分割コア20の嵌合凹部26に嵌合される。このように各分割コア20を、接合面全体を当接させ、且つ嵌合凹部26及び嵌合突部27を嵌合させて連結すると、12個の分割コア20は全体として円環状をなす。従って、分割コア20を連結する際には、隣接する分割コア20から接合面20jを介して押圧力を受けても、分割コア20が、ステータコア10の径方向における内側又は外側に位置ずれすることはない。
次に、ステータコア10の組み付け方法について説明する。
まず図5に示すように、平板状の固定板11の内側面11cと分割コア20の外周面20aとを対向させ、固定板11の連結部12に、分割コア20の第1位置決め部23を嵌合する。これにより、分割コア20は固定板11に対して位置決め且つ固定される。この際、第1位置決め部23が中央に形成されているため、外周面20aが湾曲した分割コア20を固定板11に対して位置決めしやすくなる。
このように分割コア20を固定板11に対して固定した後、例えば図6に示すように、分割コア20のティース22の先端に、外形が真円をなす治具50をあてがう。そして、固定板11の平板部15を円曲状に曲げながら、隣接する各分割コア20の接合面20jを互いに近づけていく。そして、嵌合凹部26に嵌合突部27を嵌合して、各分割コア20の接合面20j全体を当接させる。
この際、固定板11に分割コア20を予め固定した状態で分割コア20を連結させていくので、分割コア20がステータコア10の径方向に位置ずれしないとともに、分割コア20同士の連結を容易に行うことができる。
さらに、分割コア20が固定されていない連結部12に、新たな分割コア20を治具50をあてがいながら固定する工程と、固定板11のうち、その分割コア20が固定された部分を曲げるといった工程を繰り返し、円環状のステータコア10を製作する。或いは、固定板11に12個の分割コア20を固定した後、固定板11を曲げつつ、分割コア20の嵌合凹部26と嵌合突部27とを連結させてその接合面20jを当接させるようにしてもよい。そして、固定板11に締結部17を等間隔に溶接等により接合する。尚、締結部17は、固定板11に予め設けるようにしてもよいし、平板状の固定板11を打ち抜き成型する際に一体に形成し、径方向外側に折り曲げてもよい。
このようにして各分割コア20を結合させ、12個の分割コア20を円環状に連結する。このとき、上記したように、嵌合凹部26及び嵌合突部27の嵌合により、分割コア20を固定板11に保持してその分割コア20の位置精度を保ちながら連結していくことができるので、円環状の分割コア20の内径をほぼ真円にすることができる。
また、12個全ての分割コア20を連結した後、又は分割コア20を固定板11に固定した後、各位置決め片13を分割コア20の上面20b及び底面と当接するように折り曲げる。即ち、分割コア20は、その上面20b及び底面において位置決め片13によって固定されるため、磁性鋼板Pの積層方向における位置ずれを防止することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ステータコア10は、分割コア20を固定する連結部12が複数形成され、連結された各分割コア20の外周を囲む円環状の固定板11を備える。また、分割コア20は、その外周面20aに形成され連結部12に固定されて固定板11に対する位置決めを行う第1位置決め部23と、隣接する分割コア20との接合面20jに形成され他の分割コア20に対して位置決めを行う第2位置決め部25とを備える。第2位置決め部25は、分割コア20の一方の接合面20jに形成された嵌合凹部26と、分割コアの他方の接合面20jに形成され、隣接する分割コア20の嵌合凹部26に嵌合する嵌合突部27とから構成されている。このため、連結部12と第1位置決め部23との嵌合によって、固定板11の周方向に対して分割コア20を位置決めすることができる。また、複数の分割コア20を円環状に連結しても、嵌合凹部26と嵌合突部27との嵌合により、分割コア20はステータコア10の径方向に位置ずれすることがない。このため、コアの真円度が低下しがちな焼き嵌め工法を用いることなく、各分割コア20間、及び分割コア20と固定板11とを強固に固定することができる。従って、ステータコアの内径の真円度が向上し、良好なモータ特性を得ることができる。
(2)上記実施形態では、分割コア20は、積層された複数の磁性鋼板Pからなり、固定板11は、磁性鋼板Pの積層方向における位置決めを行う位置決め片13を有する。このため、固定板11の周方向だけでなく、磁性鋼板Pの積層方向においても位置決めすることができるので、分割コア20を固定板11に強固に固定することができる。
(3)上記実施形態では、固定板11のうち、各連結部12の間の平板部15の板厚を、連結部12の板厚よりも薄くした。このため、平板部15を曲げやすくすることができるので、ステータコア10の内径の真円度が向上されやすくなる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施形態では、全ての分割コア20に嵌合凹部26と嵌合突部27とを設けたが、図7に示すように、ヨーク部21の側面21a及び側面21bに各嵌合凹部26をそれぞれ設けた分割コア20Aと、側面21a及び側面21bに各嵌合突部27とをそれぞれ設けた分割コア20Bとからステータコア10を構成してもよい。そして、嵌合凹部26を備えた分割コア20Aと嵌合突部27を備えた分割コア20Bとを交互に配置して、各分割コア20A,20Bを互いに連結してもよい。
・連結部12は、分割コア20の個数と同数にしたが、分割コア20の個数よりも多くてもよい。例えば、1つの分割コア20に対して、2つの連結部12を固定板11に設け、分割コア20の外周面20aに2つの第1位置決め部23を設けてもよい。
・上記実施形態では、モータコアをステータコアに具体化したが、複数の分割コアを有するロータコアに具体化してもよい。
・分割コア20の第2位置決め部25は省略してもよい。
・本発明の回転電機のコアは、発電機のロータコアやステータコアに具体化してもよい。
P…磁性鋼板、T1,T2…板厚、10…モータコアとしてのステータコア、11…固定板、11a,11b…側端、12…連結部、13…第3位置決め部としての位置決め片、15…平板部、20,20A,20B…分割コア、20a…外周面、20j…接合面、23…固定部としての第1位置決め部、25…嵌合部としての第2位置決め部、26…嵌合凹部、27…嵌合突部。

Claims (5)

  1. 複数の分割コアが円環状に連結された回転電機のコアにおいて、
    連結された前記各分割コアの外周を囲み、前記各分割コアを固定する連結部を複数有する固定板を備え、
    前記分割コアは、前記連結部に固定される固定部を外周面に備え、
    前記連結部は、前記固定板の内側面に凹設されて軸方向に延びるように形成され、
    前記固定部は、前記分割コアの外周面から径方向外方に突出して軸方向に延びるように形成され、
    前記固定部と前記連結部との嵌合により前記固定板に対して位置決めされることを特徴とする回転電機のコア。
  2. 前記分割コアは、隣接する前記分割コアとの接合面に凹凸の嵌合関係で対応する嵌合部を備え、互いに隣接する前記各分割コアの接合面に設けられた前記嵌合部が嵌合することにより前記分割コア同士が位置決めされる請求項1に記載の回転電機のコア。
  3. 前記分割コアは、積層された複数の磁性鋼板からなり、
    前記固定板は、前記磁性鋼板の積層方向における位置決めを行う位置決め部を有する請求項1又は2に記載の回転電機のコア。
  4. 複数の分割コアが円環状に連結された回転電機のコアにおいて、
    連結された前記各分割コアの外周を囲み、前記各分割コアを固定する連結部を複数有する固定板を備え、
    前記分割コアは、前記連結部に固定される固定部を外周面に備え、前記固定部と前記連結部との嵌合により前記固定板に対して位置決めされ、
    前記固定板のうち、前記各連結部の間の平板部の板厚が、前記連結部の板厚よりも薄いことを特徴とする回転電機のコア。
  5. 請求項〜4のいずれか1項に記載の回転電機のコアの製造方法において、
    前記分割コアの前記固定部を、前記固定板の前記連結部に固定するとともに、前記分割コアの嵌合部を、隣接する前記分割コアの前記嵌合部に嵌合し、前記固定板の各側端を接合して円環状にすることを特徴とする回転電機のコアの製造方法。
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