以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はスロットマシン1の正面図である。図2はスロットマシン1の前面扉3が閉じた状態を示す全体斜視図である。図3は前面扉3の背面図である。図4はスロットマシン1の筐体2内部の正面図である。
本発明の遊技機の一例であるスロットマシン1は、図1及び図2に示すように、筐体2と前面扉3を備えている。筐体2は、スロットマシン1の骨格をなす部材であり、図4に示すように、天板2a、底板2b、背板2c、左側板2d、右側板2eからなり、筐体2正面側が開放された箱形状を有している。
前面扉3は、図3に示すように、左端側の上下複数カ所がヒンジ5によって筐体2に取り付けられ、上下方向に延在する揺動中心軸線を中心として水平に揺動自在に支持され、横方向の揺動によって筐体2の正面側を開閉するように構成されている。
前面扉3の右端部には、筐体2に対して前面扉3を閉鎖して施錠状態とする施錠装置6と、その施錠装置6による施錠状態を解除して前面扉3を開放するためのキーシリンダ7(図1及び図2を参照)が設けられている。
前面扉3の中央部上寄り位置には、図1及び図2に示すように、遊技者に遊技状態を示す遊技パネル8が設けられている。遊技パネル8には、横長の表示窓9が形成されている。表示窓9は透明又は半透明な材質によって構成されており、各表示窓9を介してリール52a,52b,52cを視認できるようになっている。
遊技パネル8の下方左側には、各リール52a,52b,52cの回転を開始させるために操作されるスタートレバー11が設けられている。スタートレバー11は、揺動操作によって各リール52a,52b,52cの回転開始を指示する信号を出力する。
スタートレバー11の右側には、回転している各リール52a,52b,52cを個別に停止させるためのストップボタン12がそれぞれ設けられている。各ストップボタン12は、停止させるリール52a,52b,52cが表示される表示窓9の下方位置に対応して各々配置されており、押し操作によってリール52a,52b,52cの回転停止を指示する信号を出力する。
各ストップボタン12には、各リール52a,52b,52cの停止操作が可能であるか否かを表示するための発光ランプが内蔵されており、リール52a,52b,52cの回転速度が一定になって回転を停止させることが可能な状態になると点灯し、リール52a,52b,52cの回転が停止すると消灯される。
遊技パネル8の下方右側には、コイン投入口21が設けられている。コイン投入口21から投入されたコインは、図3に示すように、前面扉3の背面に設けられたセレクタ22によって貯留用通路23か排出用通路24のいずれかに案内される。セレクタ22は、通路切替用のソレノイドを有しており、非励磁時に排出用通路24側とし、励磁時に貯留用通路23側に切り換える動作を行う。
貯留用通路23に案内されたコインは、筐体2内に収容されたホッパ装置に供給され、排出用通路24に案内されたコインは、前面扉3の前面下部に設けられたコイン排出口25(図1及び図2を参照)からコイン受け皿26に排出されて遊技者に返還される。
コイン投入口21の下方には、図1及び図2に示すように、コイン返却スイッチ13が設けられている。コイン返却スイッチ13は、コイン投入口21に投入されたコインがセレクタ22内に詰まった際に押し操作することにより、セレクタ22を機械的に動作させて、セレクタ22内のコインを強制的に排出用通路24内(図3を参照)に導き、コイン排出口25からコイン受け皿26に排出させることができる。
表示窓9の下方左側には、ボタン14が設けられている。更に、3枚投入用のベットボタン14の左方には、クレジットされた仮想コインを2枚投入するための2枚投入用のベットボタンと、1枚投入するための1枚投入用ベットボタンが設けられることがある。
スタートレバー11の左側にはクレジット精算ボタン17が設けられている。クレジット精算ボタン17は、予め設定された最大枚数、例えば50枚となるまでの余剰の投入コイン数や入賞時に獲得した獲得コイン数を電子的に記憶する貯留モード(クレジット機能)と、獲得コイン数を記憶せずに払い出す払出モードとを切り替えるように構成されている。
例えば、クレジット精算ボタン17が1回操作されると、貯留モードとなり蓄積されたコインの枚数の記憶が開始され、再び操作されると貯留モードが解除されて払出モードとなり記憶させた枚数分のコインが実際に排出される。
表示窓9の下方中央には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたコイン数を表示する残数表示部31と、獲得コインの枚数を表示する獲得枚数表示部33とがそれぞれ設けられている。
前面扉3の上部には、遊技の進行に伴って点灯・点滅する上部ランプ34と、画像・映像等によって種々の情報を表示する液晶表示部35が設けられている。そして、コイン受け皿26の上方には、スロットマシン1の機種名や遊技に係わるキャラクタなどが表示された下段プレートが装着されている。また、コイン受け皿26の左側には灰皿37が設けられている。そして、コイン排出口25の左右両側位置には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技の状態を報知する左右一対のスピーカ38が設けられている。
筐体2は、図4の正面図に示すように、仕切板2fによってその内部が上下に2分割されており、仕切板2fの上部には、リールユニット51が取り付けられている。リールユニット51は、円筒状に形成された左リール52a、中央リール52b、左リール52cを備えており、各リール52a,52b,52cは、その中心軸線が回動中心軸線となるように、リールユニット51のベースに回転自在に支持されている。各リール52a,52b,52cの回転中心軸線は、筐体2の横幅方向に略水平に左右に延びる同一軸線上に配置されている。
各リール52a,52b,52cの表面には、周回方向に所定間隔をおいて複数種類の図柄が表示されており、一つの表示窓9内から3つの図柄が視認できるように配置されている。そして、リール52a,52b,52cの正転により、各表示窓9には各種図柄が上から下に向かって移動しているように映し出される。
各リール52a,52b,52cは、個々にステッピングモータ(図示せず)に連結されており、各ステッピングモータにより別個独立して回転駆動され、リール表面の図柄が各表示窓9から視認可能な位置に停止される。
仕切板2fの下方位置には、ホッパ装置61が配設されている。ホッパ装置61は、コインを貯留する貯留タンク62と、コインを払い出す払出装置63を備えている。払出装置63は、図示していないコイン払出用回転板を回転させることによって、貯留タンク62から所定枚数のコインを排出し、排出用通路24を介してコイン受け皿26にコインを払い出す。
ホッパ装置61の右方には、貯留タンク62内に所定量以上のコインが貯留されることを回避するための予備タンク64が設けられている。ホッパ装置61の貯留タンク62には、貯留タンク62内のコインを予備タンク64へ誘導する誘導プレート(図示せず)が設けられている。誘導プレートは、その誘導プレートが設けられている高さ以上に貯留タンク62内にコインが貯留された場合に、コインを案内して貯留タンク62から予備タンク64内に導き、予備タンク64内に貯留するようになっている。
筐体2内におけるホッパ装置61の左方には、電源ボックス71が収容されている。電源ボックス71は、正面側に開閉扉72が設けられており、その開閉扉72を開くことで露出される正面部には、電源スイッチが設けられている。電源スイッチは、操作することによって主制御装置を始めとする各部に電源を供給するためのものである。
リセットスイッチ及び設定キー挿入孔(いずれも図示せず)は主基板に搭載されている。リセットスイッチは、スロットマシンの各種状態をリセットするためのスイッチである。リセットスイッチは、押し状態で電源スイッチをオンにすることによって、スロットマシン内のバックアップデータをリセットでき、また、電源スイッチがオンにされている状態でリセットスイッチを押した場合には、エラー状態をリセットできるようになっている。設定キー挿入孔は、設定キーを挿入するためのキー孔であり、ホール管理者等が設定キーを挿入して、スロットマシン1の設定状態を設定1から設定6まで変更できるようになっている。
リールユニット51の上方には、中継基板(接続基板)81を間に介在させて、主基板ユニット100が設けられている。中継基板81は、リールユニット51の上面に沿って左右方向に亘って延在して配設されており、中継基板81の上面には、配線コードが接続されている。配線コード82は、中継基板81から上方に延出し、主基板ユニット100の主制御装置101に接続されている。
主基板ユニット100は、スロットマシン1の制御を行う主制御装置101と、主制御装置101を筐体2内の背板2cに取付支持する台座装置201とを備えている。
以下、主基板ユニット100の構成について図5〜図10に基づき詳細に説明する。なお、図示例では主基板ユニット100について説明しているが、遊技内容の制御を行う主基板以外に、遊技内容以外の制御行う副基板ユニット(サブ基板ユニット)についても本発明を組み付けることができる。
図5は可動ベース部203が起立姿勢位置に位置決め保持された状態の主基板ユニット100を示す分解斜視図である。図6は主基板ユニット100の斜視図である。図7は主基板ケース上の斜視図である。図8は主基板ケース上の正面図である。図9は主基板ケース下の斜視図である。図10は主基板ケース下の正面図である。
主基板ユニット100の台座装置201は、筐体2の背板2cに固定される固定ベース部202と、固定ベース部202に支持されて水平に延在する回動中心軸線を回動中心とした上下に回動可能な可動ベース部203とを備えている。
台座装置201は、主制御装置101を回動中心軸線に直交する方向に往復移動自在に案内し、主制御装置101を、回動中心軸線に接近する方向に移動させることによって可動ベース部203に保持し、回動中心軸線から離間する方向に移動させることによって可動ベース部203から取り外し可能な保持手段204を備えている。
また、台座装置201は、図5及び図6に示すように、可動ベース部203を起立姿勢位置と傾倒姿勢位置に選択的に配置して位置決め保持する起立姿勢位置決め保持手段205と傾倒姿勢位置決め保持手段206を備えている。
主制御装置101は、例えば表裏一対の主基板ケース体110、120によって構成される基板ボックス102と、これら各主基板ケース体110、120の間に挟まれる形で基板ボックス102に収容される横長矩形の平板形状を有した主基板(回路基板)103とを備えている。
基板ボックス102は、主基板103の外形に合わせるように横長の矩形状を有しており、台座装置201の保持手段204によって可動ベース部203に着脱自在に装着できるようになっている。
そして、主制御装置101を保持手段204によって保持させた状態で可動ベース部203を回動させて、起立姿勢位置に位置決め保持することにより、基板ボックス102が筐体2の背板2cに沿って平行に延在して基板ボックス102内の主基板103の表面を筐体2の正面側から視認可能とする。一方、可動ベース部203を回動させて、傾倒姿勢位置に配置することにより、基板ボックス102が筐体2の正面側に傾倒して基板ボックス102内の主基板103の裏面を筐体2の正面側から視認可能とするようになっている。
固定ベース部202は、金属製の板状部材を折曲加工することによって形成されており、例えば図5に示すように、基板ボックス102よりも一回り大きな横長矩形で上下に延在する平板状の底板部211を有している。
底板部211の左端部及び右端部には、台座装置201を筐体2内で背板2cに沿って取り付けるための取付フランジ部212が設けられている。取付フランジ部212は、底板部211の左端部及び右端部で底板部211の裏面側に折曲された脚部213と、該脚部213の後端部で互いに左右に離間する方向に折曲された第1取付面部214とからなる断面が略L字形状を有している。
可動ベース部203は、所定の剛性を有する例えばポリカーボネイトなどの透明な合成樹脂製材料によって構成されており、特に横長矩形の底板部と、底板部の長辺側である下端部で折曲されて底板部の表面側に向かって突出する載置部と、底板部の短辺側である左端部及び右端部でそれぞれ底板部の表面側に向かって折曲形成された一対の側板部とを有している。
底板部は、固定ベース部202の前方である底板部211の表面側で左右の係止爪部231の間に亘る横幅と、固定ベース部202の底板部211の上下に亘る高さ幅とからなる平板形状をなし、互いに左右に離間した2カ所に窓孔部261aが開口形成されている。窓孔部261aは、可動ベース部203を起立姿勢位置に位置決め保持しかつ底板部261を固定ベース部202の底板部211の表面側に重ね合わせた状態で、固定ベース部202の底孔部に連通する位置に形成されている。
次に、主制御装置101の構成について、以下に説明する。尚、以下の説明では、一対のケース体110、120のうち、筐体2内で表側に位置する第2部材・第2ケース部材と称するケース体を主基板ケース上(基板ケース上)110とし、裏側に位置する第1部材・第1ケース部材と称するケース体を主基板ケース下120(基板ケース下)として説明する。
主制御装置101の主基板103上には、図示しない配線パターンが主基板ケース下120側に施されると共に、CPUやROM等のICチップを含む各種電子部品、ソケット104等が主基板ケース上110側に実装されている。主基板103は、対角線上に位置する隅角部に設けられた一対の小孔103aを通過してネジ106により主基板ケース上110側に固定されるようになっている。
主基板ケース上110は、図7及び図8に示すように、主基板103上の比較的背の高い電子部品等を収容可能とする主基板収容部111を有しており、その周縁部には、一段低い段部112が形成されている。
主基板収容部111の表面には、後述する第1封印部等の封印履歴等が記載される封印履歴記録シートを貼付するための貼付枠111aが凹設されている。そして、段部112には、主基板103上のソケット104を挿通させるための複数のソケット挿通孔112aが形成されている。
主基板ケース上110の左端部及び右端部には、複数のL字状の引掛部113が所定間隔をおいて上下に一列に並ぶように設けられている。封印結合部115は、筒状体をなし、後述するように上下の連結部材116によって主基板ケース上110に連結されている。この連結部材116は、ニッパなどの工具で切断でき、切断によって封印結合部115を主基板ケース上110から切除できるようになっている。
主基板ケース上110の下部右側には、固定面117が形成されており、基板ボックスは可動ベース部203に固定されている。
固定面117は、主基板ケース上110の表側で基板ボックス102の往復移動方向に沿って延在し、基板ボックス102の可動ベース部203への保持により、可動ベース部203の固定用フランジ284の裏面に対向して重なり合う平面形状を有している。
ネジ孔部117aは、基板ボックス102を可動ベース部203に保持した際に、固定用フランジ284の貫通孔284aの位置と一致し、その中心軸線が貫通孔284aの中心軸線と同軸上に延在して貫通孔284aと連通する位置に形成されている。
そして、固定ネジを、互いに連通する貫通孔284aとネジ孔部に前方から挿着し、ネジ孔部に螺入することによって基板ボックス102に係止できるようになっている。
固定ネジ289は、貫通孔284a及びネジ孔部117aへの挿着によって、基板ボックス102の往復移動方向に直交しかつ回動中心軸線に直交する方向に沿って延在し、基板ボックス102の可動ベース部203から取り出す方向への移動を禁止することができ、保持手段により保持された基板ボックス102を可動ベース部203に固定することができる。
したがって、これらの貫通孔284a、ネジ孔部117a、固定ネジ289によって、基板ボックス102を可動ベース部203に固定する固定手段が構成される。
このように、固定面117が主基板ケース上110の下部右側に設けられ、固定ネジ289の螺入を筐体の前方側から行うことができるので、右利きの作業者にとっては、スクリュードライバなどの工具を回しやすく、簡単に固定作業を行うことができる。
また、前面扉3は、筐体2の左端部に支持されていることから、前面扉3を開くことによって、固定面117と対向する側である筐体2の左端部側、すなわち、固定面117と反対側に移動し、固定面117側が大きく開放される。したがって、固定面117周辺の作業スペースを広く確保することができ、固定ネジ289の固定作業及び取外作業を容易に行うことができる。したがって、主制御装置101の基板ボックス102を台座装置201の可動ベース部203に固定する固定作業及び固定解除作業を容易に行うことができる。
また、可動ベース部203の貫通孔284aが回動中心軸線の近傍位置に設けられ、その貫通孔284aに連通する基板ボックス102のネジ孔部117aが基板ボックス102を可動ベース部203に保持させる際の移動方向先頭側に配置されているので、基板ボックス102を回動中心軸線に接近する方向に移動させて可動ベース部203に保持させる際に固定用フランジ284に対向する基板ボックス102の固定面117の長さを、基板ボックス102の移動方向に沿って長く形成する必要がなく、より短い距離とすることができ、基板ボックス102の形状を簡単なものにすることができる。
固定面117の側方位置には、基板ボックス102の可動ベース部203への固定時に、固定用フランジ284の表面側と面一に連続して延在する平面部118が形成されている。
平面部118は、固定用フランジ284と共に、封印シール(図示せず)のシール貼付面を構成するように形成されている。封印シールは、基板ボックス102の表面側から平面部118と固定用フランジ284に跨るように貼付され、一旦剥がされると封印シールから粘着剤が剥がれ、再度貼付することができず、シール貼付面に剥がされた形跡を残すものであり、基板ボックス102の固定の封印が解かれたか否かを確認できる。
主基板ケース下120は、図9及び図10に示すように、主基板ケース上110に取り付けられた主基板103の裏面に対向する底板部121を有している。そして、その底板部121の左端部及び右端部には、基板高さ方向に起立して先端部がL字状に形成された複数の引掛部122が形成されており、これら複数の引掛部122と主基板ケース上110のL字状の引掛部113との係合により、主基板ケース上110と主基板ケース下120との組み付けが行われるようになっている。
主基板ケース下120の引掛部122は、主基板ケース上110と主基板ケース下120を互いに重ね合わせることによって主基板ケース上110の引掛部113の位置に合わされ、主基板ケース上110に対して主基板ケース下120を相対的に上方にスライド移動させることによって、主基板ケース上110の引掛部113と係合するようになっている。引掛部122の引掛部113への係合により、主基板ケース上110と主基板ケース下120は互いに組み付けられて中空箱状の基板ボックス102が形成される。
そして、主基板ケース下120を主基板ケース上110に対して相対的に上方にスライド移動させることによって、引掛部122の引掛部113への係止を解除でき、表面側と裏面側とに離反させることで基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分離でき、基板ボックス102内に収容されている主基板103を取り出すことが可能となる。
底板部121の下方位置には、一対の封印結合部124が左右に離間して設けられている。封印結合部124は、主基板ケース下120の表面から裏面に貫通する貫通孔を有し、上側が連結部材125によって主基板ケース下120の基板搭載側に連結されている。
この連結部材125は、ニッパなどの工具で切断でき、切断によって封印結合部124を主基板ケース下120から切除できるように構成されている。各封印結合部124は、主基板ケース上110と主基板ケース下120を互いに組み合わせることにより、主基板ケース上110の封印結合部115と同軸上に連続する位置にそれぞれ設けられている。そして、同軸上に連続する主基板ケース上110の封印結合部115と主基板ケース下120の封印結合部124に主基板ケース上110側からピン状の封印結合部材130を装着することにより第1封印部(左右のA部)を構成し、主基板ケース上110と主基板ケース下120を互いに封印結合するようになっている。この封印結合部材130は、同軸上に連続する主基板ケース上110の封印結合部115と主基板ケース下120の封印結合部124に装着することによって主基板ケース上110と主基板ケース下120との相対的な上下移動を禁止し、装着後は取り外して再利用することが不可能な構成を有している。
第1封印部の封印を解除するには、図8に示すように、主基板ケース上110の封印結合部115と主基板ケース下120の封印結合部124の各連結部材116、125をニッパなどの工具で切断し、各封印結合部115、124を主基板ケース上110及び主基板ケース下120から切除する。尚、本実施の形態では、連結部材116、連結部材125の順番で切断し、封印結合部115、124の両方を切除して第1封印部の封印を解除しているが、これに限られるものではない。少なくとも、主基板ケース下120の連結部材125を切断して、この主基板ケース下120の封印結合部124だけを切除することで第1封印部の封印を解除できる。第1封印部の封印を解くことによって、主基板ケース上110と主基板ケース下120との相対的な上下移動を可能とし、基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解することができる。
このように、第1封印部を封印した後に基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解するためには、封印結合部115、124を切除してその封印を解除しなければならない。
封印結合部115、124の切除により第1封印部の封印を解除すると、基板ボックス102には封印結合部115、124を切除した形跡が明確に残される。換言すれば、基板ボックス102に封印結合部115、124の切除の形跡を残さない限り、基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解することはできない。
したがって、封印結合部115、124の切除の形跡を見ることによって、基板ボックス102の分解の事実及びその回数を容易に把握することができる。
そして、貼付枠111aに貼付された封印履歴記録シートには、第1封印部を封印した日時及び封印した者の氏名が記載されるように定められている。したがって、シートの記載内容と、封印結合部115、124の切除の形跡を見比べることで、基板ボックス102の不正な分解がなされていないかを容易に判断することができる。
本実施の形態では、一対の第1封印部において、遊技機の出荷時に封印が行われる構成としているが、複数ある封印部分の何れを使用するかについて予め順番を定め、例えば左側の封印が最初に行われるようにしてもよい。
また、角孔部123内には、主制御装置101の基板ボックス102を可動ベース部203に封印結合するための封印結合部126が横一列に並ぶように複数設けられている。封印結合部126は、筒体状をなし、上下のリブ127によって主基板ケース上110に連結されている。
このリブ127は、ニッパなどの工具で切断でき、切断によって封印結合部126を主基板ケース上110から切除できるように構成されている。各封印結合部126は、基板ボックス102を可動ベース部203に保持した場合に、可動ベース部203の封印結合部290と同軸上に連続する位置にそれぞれ設けられている。そして、同軸上に連続する主基板ケース上110の封印結合部126と可動ベース部203の封印結合部290に封印ピン131を装着することによって第2封印部(BCDE部)を構成し、基板ボックス102を可動ベース部203に封印結合するようになっている。
図11は封印結合部材130を示す拡大図であり、(a)は頭部からの斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は平面図、(e)は軸部からの斜視図である。
本発明の封印結合部材130(A部)は、中空の軸部1301の途中に係止爪1302を有し、軸部1301の後端に頭部1303が形成されたピンである。係止爪1302は軸部1301の2箇所に設けられ、図示上においての左右方向へ均等に力が加わるようにしてある。
封印結合部材130の頭部1303には、その頭部1303中心から放射するように突出する数個の脆弱部1304が形成されている。この数個の脆弱部1304は、図11(e)の斜視図に示すように、他の部位の肉厚より薄く形成された、破断し易い舌片状の部材である。この脆弱部1304は、文字通り第1封印部(A部)の封印結合部115,124に差し込んだ封印結合部材130を、封印結合部115と頭部1303に差し込んだマイナスドライバ等の工具で不正にこじり、封印結合部材130の係止爪1302を撓ませることで、係止爪1302の係止を解除する、あるいは封印結合部材を引き抜こうとするときに容易に破断する部分である。この脆弱部1304の破断により、不正されたことの発見が容易になるため、その封印結合部材130は再度使用することができず、不正改造の抑止効果を奏する。
但し、封印結合部材130を、第1封印部(左右のA部)の主基板ケース上110の封印結合部115と主基板ケース下120の封印結合部124に主基板ケース上110側へ差し込む際に、この頭部1303と脆弱部1304を指で差し込むときの力では破断しない程度の剛性は有する。これは組み立て作業を円滑に進めるためであり、本来の結合部材として機能を果たすためである。
この脆弱部1304は、更に破断しやすいように、図11(b)の正面図に示すように、舌片状の脆弱部1304の中間に切込み1305を形成することができる。頭部1303から放射状に突出している脆弱部1304に切込み1305を入れている。なお、この切込み1305は脆弱部1304の全てに形成する必要はなく、一部の脆弱部1304のみに形成したものでもよい。また、全ての脆弱部1304に切込み1305が形成されていないものでもよい。
図7,図8に示したように、主基板ケース上110の封印結合部115に方形と円形を結合した略前方後円形状の封印結合部115(凹部)が形成されている。この封印結合部115は封印結合部材130を差し込んだ後、その頭部1303から硬化樹脂材Rを充填する箇所になる。この封印結合部115の凹部形状に合わせて、封印結合部材130の頭部1303も6本の脆弱部1304を方形と円形を結合した略前方後円形状である。この封印結合部115の凹部内壁形状に沿うように、封印結合部材130の脆弱部1304は、この封印結合部材130の頭部1303中心から放射するように数個の脆弱部1304が形成されている。
封印結合部材130の頭部1303と脆弱部1304の形状は、この封印結合部材130が軸部1301方向を中心に回動しないように、この封印結合部115の不定形な凹部内壁形状に隙間なく沿うような形状に形成されている。即ち、その軸部1301方向の中心点で点対称にならない不定形な形状に形成されている。これは、主基板ケース上110の封印結合部115に、封印結合部材130を常に正確な位置関係で差し込めるようにするためである。そこで、封印結合部材130の頭部1303と脆弱部1304の形状は、この略前方後円形状に限定されず、封印結合部材130が軸部1301で回動しない形状であれば、略台形状、略二等辺三角形状等その他の多角形状に変形することができる。このときは、封印結合部115の形状もそれに合わせることは勿論である。
この封印結合部115には、後述するように、封印結合部材130の頭部1303を脆弱部1304と共に被覆する硬化樹脂材Rを、封印結合部115の凹部内壁形状に充填する(図13参照)。
図11(e)の斜視図に示すように、本発明の封印結合部材130の頭部1303には、その軸部1301側に段差部1306が形成されている。この段差部1306は、硬化樹脂材Rがここに滞留して封印結合部材130の頭部1303と主基板ケース下120との接着力を向上させる機能を奏する箇所である。特に、段差部1306に入り込んだ硬化樹脂材Rは削り取りづらい。
図12は封印結合部材130を封印結合部115,124に差し込む状態を示す拡大断面図であり、(a)は封印結合部115,124を差し込む前の状態、(b)は封印結合部115,124を差し込んだ後の状態である。
本発明の封印結合部材130を、主基板ケース上110と主基板ケース下120の封印結合部115,124に封止する手順を図12に基づいて説明をする。
先ず、図12(a)に示すように、主基板ケース上110に主基板ケース下120を上方から下方へスライドして組み付け(矢視方向)、これら主基板ケース上下110,120それぞれに設けた封印結合部115,124に、封印結合部材130を、主基板ケース上下110、120をスライドして装着する方向と交差する方向に差し込み、両ケースが分離しないように規制している。A部の各封印結合部115,124については、図示するように、主基板ケース下120に設けられた封印結合部124の封印結合部材挿通孔の内径(L1)は主基板ケース上110に設けられた封印結合部115の印結合部材挿通孔の内径(L2)より短くし、この主基板ケース上11に設けられた封印結合部115の印結合部材130を挿通させる孔の内径(L2)は封印結合部材130の軸部1301と頭部1302の連結部分の外径(L3)より長くする。このA部封印結合部115に差し込まれた封印結合部材130は、主基板ケース下120に封印結合部材130の掛かり部を設定でき、封印結合部材130の挿入方向への移動防止の効果がある。
図12(b)に示すように、この構造になるA部封印結合部115,124に差し込まれた封印結合部材130は、主基板ケース上下110,120を結合する機能を有する。即ち、主基板ケース上110に主基板ケース下120を組み付け、これらを分離させないようになる。しかし、本発明の封印結合部材130は、一方の封印結合部124の封印結合部材挿通孔の端縁のみで、その係止爪1302と頭部1303とが固定される構造になっている。
このように、封印結合部材130が一方(主基板ケース下120)の封印結合部124の封印結合部材挿通孔の端縁のみで固定され、しかも主基板ケース下120に設けられた封印結合部124の封印結合部材挿通孔の内径(L1)は主基板ケース上110に設けられた封印結合部115の印結合部材130を挿通させる孔の内径(L2)より短いため、その封印結合部115,124の隙間に何らかの工具を差し込んでも、この隙間c部分は撓み、またはその部分が変形するだけである。こじ開けにより隙間部分(基板ケースの接合部分)を離すことはできるが、封印結合部材130の係止爪1302と頭部1303には力学的な作用が及ばないので、この封印結合部材130を外すことはできない。このような構造にするためには、逆に封印結合部115の封印結合部材130を挿通させる孔の端縁のみで、封印結合部材130の係止爪1302と頭部1303とが固定される構造にすることも可能である(図示していない)。
更に、封印結合部材130を一方の封印結合部124の封印結合部材挿通孔の端縁のみで固定する際にも脆弱部1304を有する封印結合部材130を実施できることは勿論である。例えば図12(b)の状態で、主基板ケース上110の封印結合部115と、主基板ケース下120の封印結合部124との接合部(隙間)をこじ開けようとしても、封印結合部材130の脆弱部1304は、主基板ケース上110の端縁で破損する可能性はある。このときも係止爪1302と頭部1303には力がかからないので封印結合部材130自体を外すことはできない。ここで脆弱部1304は、主基板ケース上110の端縁に接触することによって封印結合部材130の挿入方向側の移動を規制しているようにみえる。しかし、脆弱部1304は外力が加わることで破損しやすく形成されているので、工具を差し込んでこじ開けを行っても係止爪への負荷がかかるものではない。
図13は封印結合部材130の頭部に硬化樹脂材Rを充填した他の状態を示す拡大断面図である。
本発明では、図示するように、A部封印結合部115に差し込んだ封印結合部材130の頭部1303に紫外線硬化性樹脂材Rを注入し、ここに紫外線を照射して硬化させている。この紫外線硬化性樹脂材Rの注入により、部品同士の接着力を向上させている。即ち、この紫外線硬化性樹脂材Rの注入により、封印結合部材130で主基板ケース上下110,120のクリアランスを抑え、気密性を向上させる。特に、封印結合部材130の頭部1303裏面に硬化性樹脂材Rが浸入しやすく、より気密性を向上させることができる。また、硬化性樹脂材が頭部1303の裏面に入り込むことによって、前方、つまり、硬化性樹脂材Rの注入方向からの硬化性樹脂材Rの除去を困難にすることができる。
このようにA部封印結合部115を構成したので、ここを直接こじ開けた時には封印結合部材130の脆弱部1304の破壊が推測できる。主基板ケース上110、主基板ケース下120、封印結合部材130が硬化樹脂材Rで接着しているため、新品部材を作り出すことが困難である。それぞれの部材が接着部材と共に母材破壊するので、2個1作成は困難と推測される。
複数の中古機等から基板ボックス(主基板ケース上110、主基板ケース下120)及び封印結合部材130の取り出すときに、封印結合部材130の脆弱部1304に硬化樹脂材Rが塗布されているので、硬化性樹脂材Rを除去しようとすると脆弱部が破損し、その痕跡が残る。また、封印結合部材130の頭部1303を被覆している紫外線硬化性樹脂材Rを完全に除去しない場合には、除去していない部分が白化して残り、その痕跡が残る。そのため、複数の部材を組み合わせて痕跡のない封印構造を作るという不正を防ぐことができる。
本発明の封印結合部材130は、上述したような中空の軸部1301の途中に係止爪1302を有し、軸部1301の後端に頭部1303が形成されたピン構造に限定されない。例えば、封印結合部115,124に係止爪を設け、逆に封印結合部材にはこの係止爪が係止する穴又は凹部を形成したものでもよい。または、封印結合部115,124に接着剤(硬化性樹脂材)を充填し、封印結合部材の軸部の周囲に複数の溝を形成し、接着剤(硬化性樹脂材)が硬化した後に抜きづらくしたものでもよい。あるいは、封印結合部材の先端に接着剤(硬化性樹脂材)を入れた袋を取り付け、これを封印結合部115,124に挿入した際に、袋が破けて接着剤(硬化性樹脂材)が飛び出し、この封印結合部材と主基板ケース上110又は主基板ケース下120に接着されるものあってもよい。更に、封印結合部材の軸部に頭部は設けず、係止爪のみを設けた構造にすることもできる(図示していない)。
また、封印結合部115に凹部を形成し、この凹部に封印結合部材130の頭部1303が嵌る構造について上述したが、必ずしも凹部を形成する必要はない。例えば、封印結合部115(主基板ケース上110)と封印結合部材の頭部が面一であっても、粘性の高い接着剤(硬化性樹脂材)を用いれば、この部分の塗布も円滑に行なうことができる。
また、硬化樹脂材は脆弱部に付着していなくても、脆弱部付近に硬化樹脂が付着しているものでもよい。例えば、薄肉又は細幅の脆弱部の両側が硬化樹脂材で接続される等して硬化樹脂材を封印結合部材から取り除こうとした場合に、脆弱部が破損しやすくなっていれば、硬化樹脂材料が脆弱部に付着していなくても、同様の効果を奏することができる。
このように封印結合部材130の脆弱部1304が破損又は変形しやすいので、不正にこじ開けようとしたときは、基板ケースに破壊の痕跡を確実に残すことができる。このような封印結合部材130を一方の封印結合部124の挿通孔の端縁のみで固定する構造にすれば、封印結合部材130を外しづらくした上に、何らかの破壊しようとした痕跡を残しやすくなる。
図14は封印結合部材130の変形例を示す封印結合部材130の頭部1302の部分拡大断面図である。
図示する封印結合部材130は、その軸部1301と頭部1302の連結部分は主基板ケース下120の封印結合部124の挿入孔の周縁に密着するが、封印結合部材130の脆弱部1304の軸側は、主基板ケース上110の封印結合部115の挿入孔の周縁には接しない隙間(L4)ができる寸法に形成した。
封印結合部材130は、基板ケース下120の封印結合部124の一方のみで固定されているため、本来の機能である主基板ケース上110と基板ケース下120とを確実に封印することができる。一方、脆弱部1304の軸側の隙間から工具を差し込んでこじ開けようとしたときに、この脆弱部1304が破断するようになっている。
この変形例の封印結合部材130では、封印結合部材130を差し込む際にこの主基板ケース上110の封印結合部115と封印結合部124の脆弱部1304との隙間(L4)の隙間があるために脆弱部1304は基板ケース上110と接触しない、そのため、封印結合部材を差し込む際の脆弱部の破損を防ぐことができる。
また、この主基板ケース上110の封印結合部115と封印結合部124の脆弱部1304との隙間(L4)には硬化樹脂材Rが浸入しやすくなり、封印結合部材130の抜け防止の効果を高めることもできる。
本発明の係止構造について、封印結合部材130は、主基板ケース上下110,120を結合するが、封印結合部115,124では、その一方のみで封印結合部材130を固定する構造に特徴を有する。そこで、上述した封印結合部材130に形成した係止爪1302の構造に代えて、封印結合部124側に係止爪を形成し、封印結合部材130の軸部のストッパーを係止させる構造でもよい(図示していない)。このときも封印結合部材130は主基板ケース上下120の封印結合部124のみで固定される。このような構成でも、その封印結合部115,124の隙間に何らかの工具を差し込んで、こじ開けようとしても封印結合部材130自体を外すことはできない。
図15は主基板ケース下120の封印結合部124を主基板ケース上110の封印結合部115に組み付ける状態を示す拡大断面図であり、(a)は主基板ケース下120に主基板ケース上110を組み付ける状態、(b)は組み付けた後の状態である。
本発明のA部封印結合部115,124は、図15(a)に示すように、主基板ケース上110の封印結合部115を袋状構造Xに形成した。一方、主基板ケース下120の封印結合部124は、この袋状構造Xに挿抜自在に差し込めるような舌片状構造Yに形成した。また、袋状構造になる主基板ケース上110の封印結合部115は、主基板ケース下120の挿入方向と交差する方向の一側のみに封印結合部材挿通孔を開けた(図示例では右側のみに開けた。)。
このような封印結合部115,124の構造では、図15(b)に示すように、主基板ケース下120と主基板ケース上110との接合部(隙間)に工具t1(三角で表示)を差し込んで、こじ開けようとしても、封印結合部材130の係止爪1302と頭部1303には力がかからないので封印結合部材130自体を外すことはできない。封印結合部材130を外すことができる部位までに、工具等を差し込むことができないようになっている。即ち、主基板ケース下120の装着方向と交差し、かつ封印結合部材130の挿入方向と共に交差する方向に係止爪を形成しているので、主基板ケース下120をこじ開けようとしても封印結合部材130が傾いて係止構造に力が加わりにくい。
同じく図15(b)に示すように、封印結合部材130と頭部1303近くにある、主基板ケース上110の封印結合部115と、主基板ケース下120の封印結合部124の接合部(隙間)に工具t2(三角で表示)を差し込んで、こじ開けようとするときは、頭部1303、脆弱部1304を破壊しなければ工具t2を差し込むことができない。封印結合部材130を破壊すれば、当然痕跡を残すことになる。また、この部分は基板ケース上110と主基板ケース下120とが強固に組み合わされた部分でもあり、こじ開けようとしても簡単には封印結合部材130の係止爪1302と頭部1303とを外すことは困難である。
上述したような封印結合部材130と封印結合部115,124とによる封印結合構造又は袋状構造Xと舌片状構造Yとから成る封印結合構造は、上述したスロットマシーンに設けられる基板用ケースに限定されない。例えばパチンコ機のように遊技機の外部に基板を備える構造の基板用ケースにも利用できる。また、遊技機に関連するケース部材とベース部材を封印するもの、コネクタの取り外しを封印するもの、ボタンの取り外しを封印するもの等、取り外した場合にも利用できる。即ち、不正にこじ開けた痕跡を残すものであれば何れも利用することができる。
更に、この封印結合構造は、例えば主制御基板からの制御指示により遊技演出などの制御を行う副基板、ホールコンピュータへ情報を送信する外部端子基板あるいは払い出し基板などを収容する基板ボックスにも利用することができる。
図16は二重封印結合外部材131を示す拡大図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は裏返した状態の斜視図である。
本発明の二重封印結合部材は、主基板ケース上110のB,C,D,E部封印結合部126から差し込み、可動ベース部203の封印結合部290内に係入されるピンである。二重封印結合部材は、外部材131と内部材132とで構成されたものである。なお、F部は、可動ベース部203の封印結合部290内に係入されない。主基板ケース上110と主基板ケース下120との結合のみに寄与する(図5参照)。
二重封印結合外部材131は、図16に示すように、筒部1311の途中に係止爪1312を有し、筒部1311の後端に頭部1312が形成されたピンである。係止爪1313は、主基板ケース下上110,120それぞれに設けたB,C,D,E,F部封印結合部126に、差し込んだときの抜け止め機能を奏する部分である。この係止爪1313は、筒部1311の2箇所に設け、図示上においての両側方向へ均等に力が加わるようにしてある。
筒部1311の先端に抜止め用切込み1314が形成されている。抜止め用切込み1314は後述する二重封印結合内部材132の係止爪1322が係合する抜け止めとして機能する部分である。抜止め用切込み1314は、2個の係止爪1313の形成位置に対して筒部1311の軸回転方向において90度回転した位置に配置した。これは二重封印結合外部材131として部材の強度を高めるためである。
更に、図16(b)に示すように、筒部1311の頭部1312一側に突条1315が軸方向に形成されている。これはB,C,D,E,F部封印結合部126に形成された溝部126aに係合する位置決めとして機能する部分である。即ち、この突条1315は、二重封印結合外部材131の差し込んだ後の回転を規制する機能を有する。また、頭部1313他側にスリット1316が軸方向に形成されている。これは後述する内部材132の突条1324が係合する位置決めとして機能する部分である。
図17は二重封印結合内部材132を示す拡大図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は頭部からの斜視図である。図18は二重封印結合外部材132に二重封印結合内部材132を差し込んだ状態を示す拡大図であり、(a)は頭部からの斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
二重封印結合内部材132は、軸部1321の先端に係止爪1322を有し、軸部1321の後端に頭部1323が形成されたピンである。係止爪1322は、軸部1321の2箇所に設け、図示上においての上下方向へ均等に力が加わるようにしてある。
二重封印結合内部材132の係止爪1322は、二重封印結合外部材131先端の抜止め用切込み1314に係合する部分である。これは文字通り、二重封印結合内部材132と二重封印結合外部材131両者を強固に係合させる機能を有する。
また、頭部1323一側に突条1324が軸方向に形成されている。この突条1324は、二重封印結合外部材131頭部1313のスリット1316に係合する部分である。二重封印結合内部材132と二重封印結合外部材131との軸回転への回動を阻止し、両者を容易に嵌合できる機能を有する。
図19は二重封印結合部材131,132を封印結合部126に差し込む状態を示す拡大断面図であり、(a)は二重封印結合外部材131を差し込む前の状態、(b)は二重封印結合外部材131を差し込んだ後の状態、(c)は二重封印結合内部材132を差し込む前の状態、(d)は二重封印結合内部材132を差し込んだ後の状態である。
先ず、主基板ケース上下110,120を組み付ける。この主基板ケース上下110,120を主基板ベース可動側へ組み付ける。1箇所の固定ネジ289で可動ベース部203の固定用フランジ284の貫通孔284aに締め付ける(図5参照)。
図19(a)、(b)に示すように、二重封印結合外部材131の頭部1312と係止爪1313とで、主基板ケース下120の封印結合部126と主基板ケース上110と可動ベース部203の封印結合部290とを強固に固定することにより、基板ボックス102を可動ベース部203に固定する。
次に、図19(c)、(d)に示すように、二重封印結合外部材131の形状に合わせるように二重封印結合内部材132を主基板ケース下110の封印結合部115最前面まで差し込む。
このように主基板ケース上110のリブを主基板ベース側に差し込むことで、主基板ケース上下110,120と主基板ベースの可動部のこじ開けに対する強度を向上させることができる。
二重封印結合部材131,132を使用することにより、この引き抜きに対する強度を向上させることができる。また、二重封印結合部材131,132は突条1315、スリット1316、突条1324という方向を規制する形状を有し、視認性がよい目印があるために、作業性の低下を防止することができる。
二重封印結合部材131,132の係止爪1313,1322は、主基板ベース可動側の密閉空間にあるため、裏側からのアクセスは不可能である。また、前方からは見えない位置にあるため(主基板ケース上の封印結合部形状が目隠しになっている)アクセスは不可能である。
二重封印結合部材131,132は、再使用することができるので、部材及び工程を削減することになる。
二重封印結合部材131,132の位置を主基板ケース110,120の下方側の位置に設定したので、主基板ベース可動時において封印結合部126を触り難い。主基板ケース110,120の上方側からこじ開けた時には封印結合部126が主基板ケース110,120の下方側にあるため、二重封印結合部材131,132が抜ける程たわませるのは難しい。なお、二重封印結合部材131,132の設定位置は、主基板ケース110,120の下方位置以外に変更することもある。例えば主基板ケース110,120の左位置、右位置又は上方位置の場合でもよい。これらの封印結合部126を主基板ケース110,120が可動ベース部の203の取り付け方向先端側に設けることで同様の効果を奏する。特に本実施例においては、可動ベース203が回転回動し、主基板の背面を視認可能にしているので、可動ベースを透明な樹脂で作るため、より効果的である。
主基板ベースの可動部の裏側の穴については大幅に削減、また封印結合部126の周辺は板金で補強していることから、穴からマイナスドライバ等の工具を入れて二重封印結合部材131,132が抜ける程たわませるのは難しい。また、封印結合部126はBOX構造となっており、二重封印結合内部材131,132に外部からアクセスすることは不可能な構造になっている。主基板ベースの可動部の穴からこじ開けた時には、封印結合部周辺の板金補強部までたわませるのは難しいため主基板ベースの可動部の破壊が推測される。
二重封印結合部材131,132を開封する手順を図18に基づいて説明する。
主基板ケース上110の2箇所のリブ127を切断する。二重封印結合部材131,132を切断した封印結合部126のブロックごとに90°回転させ、手前方向へ抜き取る。切断したブロックから二重封印結合内部材132の係止爪1322を工具でつまみ、所定の方向へ押し出して抜き取る。
切断した封印結合部126のブロックから二重封印結合外部材131の係止爪1313をつまみ、所定の方向へ押し出して抜き取る。
上記のように構成した二重封印結合部材131,132は、主基板ケース上110の前方から主基板ケース下120の封印結合部126に挿入され、主基板ケース下120の封印結合部126に基端が保持され、先端が可動ベース部203の封印結合部290内に係入される。したがって、可動ベース部203に対する基板ボックス102の上方への移動、より詳しくは回動軸部の回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止し、基板ボックス102を可動ベース部203に固定することができる。そして、リブ127の切断により主基板ケース下120の封印結合部126を主基板ケース上110から切除することによって二重封印結合部材131,132を取り外すことができ、再使用が可能な構成を有している。
第2封印部(B部、C部、D部、E部)の封印を解除するには、二重封印結合部材131,132が装着されている主基板ケース下120の封印結合部126のリブ127をニッパなどの工具で切断し、封印結合部126を切除する。これにより、封印ピン131の封印結合部290内への係入を解き、第2封印部による封印結合を解除することができる。
このように、第2封印部を封印した後に基板ボックス102を可動ベース部203から取り外すためには、封印結合部126を切除して第2封印部の封印を解除しなければならない。
封印結合部126の切除により第2封印部の封印を解除すると、基板ボックス102には封印結合部126を切除の形跡が明確に残される。換言すれば、基板ボックス102に封印結合部126の切除の形跡を残さない限り、基板ボックス102を可動ベース部203から取り外すことはできない。
したがって、封印結合部126の切除の形跡を見ることによって、基板ボックス102の可動ベース部203からの取り外しの事実及びその回数を容易に把握することができる。
そして、貼付枠111aに貼付された封印履歴記録シートには、履歴情報として、第2封印部を封印した日時及び封印した者の氏名等が記載されるように定められている。したがって、シートの記載内容と、封印結合部126の切除の形跡を見比べることで、基板ボックス102の不正な取り外しがなされていないかを容易に判断することができる。
本実施の形態では、第2封印部において、複数ある封印部分の何れを使用するかは予め順番が定められており、例えば左側から右側に向かって順に1つずつ封印が行われる。
これらの第1封印部及び第2封印部は、主制御装置101の台座装置201からの不正な取り外し行為等を抑制するためのものであり、例えば本実施の形態では、以下のように使用される。
まず、スロットマシン1の製造時において、主基板103が基板ボックス102内に収容されて主制御装置101が組み立てられると、一対の第1封印部のうちの一つが封印される。そして、主制御装置101が台座装置201に装着されると、複数の第2封印部のうちの一つが封印される。
図20(a)から(e)は封印部材の使用順番を示す説明図である。
次に、封印部材の使用順番の一例を図20と[表1]の順番表に基づき説明する。
主制御装置101の不具合発生や検査等により、主基板103を基板ボックス102から取り外す場合、主制御装置101に対する作業が初回のときは、封印済みの第2封印部の封印が最初に解かれて主制御装置101が台座装置201から取り外され、次いで封印済みの第1封印部の封印が解かれて主基板103が基板ボックス102から取り外される。
主基板103の修理や点検等が終了すると、主基板103が基板ボックス102内に収容されて主制御装置101が組み立てられ、かかる主制御装置101が台座装置201に装着される。そして、取外作業により封印結合部126が切除された第2封印部とは別の第2封印部が封印される。
この第2封印部の封印により、基板ボックス102は、可動ベース部203に固定される。また、かかる第2封印部の封印状態では、基板ボックス102を可動ベース部203から取り外すことができないので、基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解することもできない。したがって、結果として主基板ケース上110と主基板ケース下120との結合状態が維持され、基板ボックス102内に主基板103が封印されていることとなる。
そして、次に主基板103を基板ボックス102から取り外す場合など、主制御装置101に対する作業が2回目以降のときは、封印済みの第2封印部の封印が解かれて、基板ボックス102と可動ベース部203との封印結合が解除され、主制御装置101を台座装置201から取り外すことができる。
主制御装置101が台座装置201から取り外されると、主基板ケース上110と主基板ケース下120とを相対的に上下に移動させることが可能となり、基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解して、主基板103を取り外すことができる。
そして、主基板103の修理や点検等が終了すると、上述のように取外作業により封印結合部126が切除された第2封印部とは別の第2封印部が封印される。
上記封印及び封印解除の繰り返しにより、全ての第2封印部(例えば第2封印部B、C、D、E)の封印結合部126が切除された場合には、一対の第1封印部のうちの他方の第1封印部(例えば第1封印部F)が封印され、スロットマシン1の製造元等に発送される。スロットマシン1の製造元等では、第1封印部の封印を解いて基板ボックス102を主基板ケース上110と主基板ケース下120に分解し、主基板103を取り出して基板ボックス102を交換し、第1封印部のうちの一つを封印して発送元に返送する。
なお、本発明は、主基板ケース上110と主基板ケース下120が接合する隙間cをこじ開けても、その隙間c部分は撓み、またはその部分が変形するだけで、封印結合部材130を外すことができない構造であれば、上述した実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
遊技機A1.
従来のスロットマシンは、正面側が開放された箱状の筐体と、その筐体の開放部分を閉塞する前面扉を備えている。前面扉は、前面扉の基端が筐体の左端部に支持されており、上下に延在する中心軸線を中心として水平に揺動させることによって横開きし、筐体の正面側を開閉できるようになっている。スロットマシンの筐体内には、台座装置と主制御装置とが設けられている。
図21のスロットマシンに備えられた主基板ユニットを示す分解斜視図である。
この図示例のように、台座装置1001は、筐体において固定ベース部1002と、この下端部を回動中心として上下方向に回動できるように固定ベース部1002に支持された可動ベース部1003とを有している。可動ベース部1003に、主制御装置1004を収容した基板ボックス1005が脱着自在に保持されている。これにより、例えば立ち入り検査時や主基板(回路基板)1006の交換時に、基板ボックス1005の脱着作業を容易なものとしている。
主制御装置1004は、スロットマシンの動作制御の中で最も重要な遊技動作の制御を行う主基板1006を有しており、その主基板1006に外部から容易に触れることができないように基板ボックス1005に封入した形で収容している。
主基板1006は、矩形の平板形状を有しており、ネジ等によって基板ボックス1005内に固定されている。基板ボックス1005は、主基板1006を収容可能な主基板ケース上1007と主基板ケース下1008とからなる略扁平の箱形状を有しており、基板ボックス1005内の主基板1006を外部から視認できる透過性の合成樹脂製材料によって形成されている。
主基板ケース上1007の封印用の封印結合部1009と主基板ケース下1008の封印用の封印結合部1009に主基板ケース上1007から封印用の封印結合ピン1010を装着することにより封印結合部1009を構成する。主基板ケース上1007と主基板ケース下1008を互いに封印結合するようになっている。この封印結合ピン1010は、同軸上に連続する主基板ケース上1007の封印結合部1009と主基板ケース下1008の封印結合部1009に装着することによって主基板ケース上1007と主基板ケース下1008との相対的な上下移動を禁止し、装着後は取り外して再利用することが不可能な構成を有している。
このように構成されたスロットマシンでは、主基板1006は大当たりの抽選も行っているため、適正な主基板1006を不正な制御基板に交換して正規のプログラムから不正なプログラムヘ変更し、大当たりを頻発させ、コインを大量に獲得するといった不正行為が行われている。
このような遊技の制御内容の不正な変更を防止するために、上述したように主制御装置1001では主基板1006をプラスチック製の主基板ケース上1007と主基板ケース下1008との基板ボックス1005に封入した形で収容し、外部から主基板1006に触れることができないようにした技術が知られている。また、この技術では、主基板ケース下1008から主基板ケース上1007を強引に外すと、封印結合ピン1010の頭部又は軸部が折れたりしてその痕跡が残るようになり、不正な改造が容易に判別できるようになっている。
このような遊技の制御内容の不正な変更を防止する技術として、上述した特許文献1の「制御基板ユニット」に示すように、制御基板と、制御基板を封止する第1ボックス構造および第2ボックス構造と、第1ボックス構造と一体に形成され、または、第1ボックス構造に固定される第1固定部材と、第2ボックス構造に固定され、第1固定部材の係り合い部にフックされるフック部を有する第2固定部材と、前記第1固定部材および第2固定部材を覆うカバー部材とを含む制御基板ユニットが提案されている。
特許文献1の「制御基板ユニット」によれば、遊技機を制御する制御基板を第1ボックスと第2ボックスで収容し、それを結合部材などで封印し、開封するとケースには開封の痕跡が残る。即ち、基板ボックス内側に固定部材があり、基板ボックスの一部を破壊することで固定部材が触れるようになり、基板ボックスの連結を解除できるようになる。そのため、基板ボックスの一部の破壊が開封の痕跡として残るようになっている。
図22は従来の主基板ユニットを示し、(a)は部分正面図、(b)はA−A線拡大断面図である。図23(a),(b),(c),(d),(e),(f)は従来の主基板ユニットから封印結合ピン1010を不正に外す状態を示す動作説明断面図である。
主基板ケース上1007と主基板ケース下1008が接合する隙間cをこじ開ける状態について説明する。不正に主基板ケースをこじ開けるときは、図23(a)、(b)に示すように、主基板ケース上1007と主基板ケース下1008が接合する封印結合部1009の隙間cに、マイナスドライバー、ナイフのような先端が鋭利な工具tを差し込み、この隙間cを徐々に拡げていくことができる。
従来のような封印結合部1009と封印結合ピン1010の構成では、隙間cの拡がりにより、封印結合ピン1010の抜け止め1010aも図23(c)から(d)に示すように、封印結合部1009内の円縁部1009aから外れるやすい。
更に、工具tを倒して隙間cを拡げると、図23(e)から(f)に示すように、封印結合ピン1010を抜き取ることができる。このように従来の構造は、主基板ケース上下1007、1008の封印結合部1009の隙間cをこじ開けることで、封印結合ピン1010を抜き取りやすいという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、基板ケース同士が接合する隙間をこじ開けても結合ピンを外すことができない構造に成る遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機に備えられる第1部材と、
前記第1部材にスライドして装着される第2部材と、
前記第1部材に設けられた第1封印結合部と、前記第2ケース部材に設けられた第2封印結合部と、
前記第1封印結合部と第2封印結合部に、前記スライドして装着する方向と交差する方向に挿入して、前記第1部材と第2部材を結合する封印結合部材と、を備え、
前記封印結合部材は、前記第1部材と第2部材を結合するが、前記第1封印結合部又は第2封印結合部は、その一方のみで該封印結合部材の挿入方向及び抜き取り方向の移動を規制する構造にした、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A2は、基板を収納し、外部から該基板を視認可能な基板ボックスを有する遊技機であって、
前記遊技機の筺体内に着脱自在に支持された、前記基板ボックスを構成する第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記第1ケース部材に第2ケース部材をスライドして接合した状態で、該第1ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第1ケース封印結合部と、該第1ケース封印結合部に連通する第2ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第2ケース封印結合部と、
前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部に、前記スライドして装着する方向と交差する方向に挿入して、前記第1ケース部材に第2ケース部材を結合する、軸部に係止構造を具備する封印結合部材と、を備え、
前記封印結合部材は、前記第1ケース部材と第2ケース部材を結合するが、前記第1ケース封印結合部又は第2ケース封印結合部は、その一方の封印結合部材挿通孔のみで該封印結合部材の軸部の係止構造により、該封印結合部材の挿入方向及び抜き取り方向の移動を規制する構造にした、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A3は、基板を収納し、外部から該基板を視認可能な基板ボックスを有する遊技機であって、
前記遊技機の筺体内に着脱自在に支持された、前記基板ボックスを構成する第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記第1ケース部材に第2ケース部材をスライドして接合した状態で、該第1ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第1ケース封印結合部と、該第1ケース封印結合部に連通する第2ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第2ケース封印結合部と、
前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部に、前記スライドして装着する方向と交差する方向に挿入して、前記第1ケース部材に第2ケース部材を結合する封印結合部材と、を備え、
前記封印結合部材は、前記第1ケース部材と第2ケース部材とを結合するが、前記第1ケース封印結合部又は第2ケース封印結合部は、その一方の封印結合部材挿通孔に形成した係止構造のみで該封印結合部材の挿入方向及び抜き取り方向の移動を規制する構造にした、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A4は、基板を収納し、外部から該基板を視認可能な基板ボックスを有する遊技機であって、
前記遊技機の筺体内に着脱自在に支持された、前記基板ボックスを構成する第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記第1ケース部材に第2ケース部材をスライドして接合した状態で、該第1ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第1ケース封印結合部と、該第1ケース封印結合部に連通する第2ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第2ケース封印結合部と、
前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部に、前記スライドして装着する方向と交差する方向に挿入して、前記第1ケース部材に第2ケース部材を結合する、軸部の係止爪と頭部とを形成した封印結合部材と、を備え、
前記封印結合部材は、前記第1ケース部材と第2ケース部材とを結合するが、前記第1ケース封印結合部又は第2ケース封印結合部は、その一方の封印結合部材挿通孔のみで該封印結合部材の係止爪と頭部により、該封印結合部材の挿入方向及び抜き取り方向の移動を規制する構造にした、ことを特徴とする遊技機。
このような構成の遊技機A1,A2,A3,A4では、第1ケース封印結合部(第1部材封印結合部)と第2ケース封印結合部(第2部材封印結合部)とに挿入するピン等の封印結合部材は、第1ケース部材(第1部材)に第2ケース部材(第2部材)を結合する機能は奏するが、第1封印結合部又は第2封印結合部の一方のみで固定されているため、その封印結合部の隙間に工具を差し込んでこじ開けても、この隙間部分は撓み、あるいは変形するが、封印結合部材を外すことができない。
遊技機A5は、前記封印結合部材は、その頭部の一部に複数の舌片状の部材を突出形成した脆弱部を設け、該脆弱部は前記封印結合部材が係止されていない第1ケース封印結合部又は第2ケース封印結合部で破壊されるように構成した、ことを特徴とするA4に記載の遊技機。
このような構成の遊技機A5では、ピン等の封印結合部材の頭部等に脆弱部を形成したものは、基板ボックス(第1ケース部材と第2ケース部材)をこじ開けるときに、封印結合部材の脆弱部が第1ケース部材又は第2ケース部材により破損する。
遊技機B1.
図21に示したように、主基板ケース上1007と主基板ケース下1008に設けた封印結合部1009では、この封印結合部1009の裏側からアクセスできるため封印結合ピン1010が抜き取られやすかった。この封印結合部1009から封印結合ピン1010を抜き取ると、主基板ケース1007,1008のスライド部が外れる。そこで、不正に主基板1006を交換、改変しようとする者は、複数の中古機等から破壊されていない基板ケースを取り出して、取り出した主基板ケース1007,1008を組み合わせて新規の封印構造を作っている。即ち、2台(2個)の中古機を分解して、1台(1個)の制御基板(制御基板ケース)を作り出す、いわゆる「2個1」という不正な改造をしている。
従来の主基板ケース1007,1008は、図21に示したように、封印結合部1009の位置が主基板ケース1007,1008の上方側にあるために、主基板ケース下1008と可動ベース部1003側の合わせ部の隙間からこじ開けた時に、封印結合部1009が引っ張られ、封印結合ピン1010が抜けやすいという問題を有していた。
また、特許文献1の「制御基板ユニット」では、結合された両ボックス構造の一つから、第2ボックス構造の破壊可能部を壊して、破壊の痕跡がない第1ボックス構造を取り出し、もう一つの両ボックス構造から第1ボックスを破壊して第1ボックスに設けられたフック部を外すことによって、破壊の痕跡がない第2ボックス構造を取り出す。そして、それら取り出した第1及び第2のボックス構造を組み令わせることで破壊の痕跡のないボックス構造を作りあげることができる。そして、不正な基板を痕跡のないボックス構造に収容して、遊技場に設置してある遊技機の基板をケースごと取り換え、痕跡を残さず不正な基板に取り換えることができるという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、複数の部材を結合する封印結合部材の少なくとも一部に破壊されやすい脆弱部を形成することで、中古機から基板ケース等の複数の部材を取り出し、それらを組み合わせる不正を防ぐことができる遊技機を提供することにある。
遊技機B1は、遊技機に備えられる第1部材と、
前記第1部材に装着される第2部材と、
前記第1部材に設けられた第1封印結合部、及び前記第2ケース部材に設けられた第2封印結合部と、
前記第1封印結合部及び第2封印結合部に挿入して、前記第1部材と第2部材を結合すると共に、少なくとも一部に硬化樹脂材が付着した脆弱部が形成された封印結合部材と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
尚、本発明における「少なくとも一部に硬化樹脂材が付着した脆弱部」とは、少なくとも一部に硬化樹脂材が付着した部位であって硬化樹脂材を封印結合部材から取り除こうとした場合に破損し易いように脆弱に形成された部位をいう。このため、脆弱部以外の部位に比較して薄肉または細幅に形成される等して設計段階において不正等の外力による破損を予定した部位であって当該部位の少なくとも一部または全体に硬化樹脂材が付着した場合における当該部位は本発明における脆弱部に含まれる。また、薄肉または細幅に形成される等して破損を予定した部位自体には硬化樹脂材が付着していない場合であっても当該部位の両側が硬化樹脂材で接続される等して硬化樹脂材を封印結合部材から取り除こうとした場合に破損し易く形成した部位を予め設けた場合における硬化樹脂材が付着した部位も本発明における脆弱部に含まれる。
遊技機B2は、基板を収納し、外部から該基板を視認可能な基板ボックスを有する遊技機であって、
前記遊技機の筺体内に着脱自在に支持された、前記基板ボックスを構成する第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記第1ケース部材と第2ケース部材とを結合した状態で、該第1ケース部材に設けられた、封印結合部材挿通孔を有する第1ケース封印結合部と、
該第1ケース封印結合部に連通する第2ケース部材に設けられた封印結合部材挿通孔を有する第2ケース封印結合部と、
前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部とに挿入して、前記第1ケース部材と第2ケース部材とを結合すると共に、少なくとも一部に硬化樹脂材が付着した脆弱部が形成された封印結合部材とを備えた、ことを特徴とする遊技機。
このような構成の遊技機B1、B2では、第1ケース部材(第1部材)と第2ケース部材(第2部材)とを結合する際に、この第1ケース封印結合部(第1部材封印結合部)と第2ケース封印結合部(第2部材封印結合部)とに挿入するピン等の封印結合部材に脆弱部が形成され、脆弱部の少なくとも一部には硬化樹脂材が付着しているので、複数の中古機等から基板ボックス(第1ケース部材と第2ケース部材)及び封印結合部材のそれぞれを取り出すときに封印結合部材の脆弱部に付着した硬化樹脂材を除去しようとすると脆弱部が破損し易く、その痕跡が残り易い。そのため、複数の部材を組み合わせて痕跡のない封印構造を作るという不正を防ぐことができる。
第2ケース封印結合部の凹部等の所定部位に硬化樹脂材を塗布又は充填して、封印結合部材の頭部等を被覆しているために、この除去できなくて残った硬化樹脂材に対して再度、硬化樹脂を流し込んでも、硬化樹脂材の界面ができるため、その違いが分かりやすい。
遊技機B3は、前記封印結合部材は軸部に係止爪を、頭部に破断し易い脆弱部を備え、
前記脆弱部は、前記封印結合部材の頭部に複数の舌片状の部材を突出形成したものである、ことを特徴とするB1又はB2に記載の遊技機。
遊技機B4は、前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部とを結合した状態で、該第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部の各封印結合部材挿通孔に段差が形成されるように、該第1ケース封印結合部の封印結合部材挿通孔の内径を、該第2ケース封印結合部の封印結合部材挿通孔の内径より短く形成した、ことを特徴とするB2又はB3に記載の遊技機。
遊技機B5は、前記第1ケース部材と第2ケース部材における下部位置に、前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部をそれぞれ形成した、ことを特徴とするB2又はB3に記載の遊技機。
遊技機B6は、前記第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部とに差し込んだ前記封印結合部材の係止手段が露出しないように、該第2ケース封印結合部に遮蔽部を形成した、ことを特徴とするB2、B4又はB5に記載の遊技機。
このような構成の遊技機B6では、第1ケース封印結合部に形成した遮蔽部は、基板ボックス(第1ケース部材)の第1ケース封印結合部と第2ケース封印結合部とに差し込んだ封印結合部材の係止手段を露出させないので、封印結合部材の軸部からの不正な取り外しが困難になる。
遊技機B7は、前記第2ケース封印結合部は、前記封印結合部材が軸部方向を中心に回動しないように、その中心点で点対称にならない不定形な形状である、ことを特徴とするB2、B3、B4、B5又はB6に記載の遊技機。
遊技機B8は、前記封印結合部材の頭部に形成された各脆弱部は、前記第2ケース封印結合部の不定形な内壁形状に隙間なく沿うように、該封印結合部材の軸部方向の中心点で点対称にならない不定形な形状に突出形成した、ことを特徴とするB2、B3、B4、B5、B6又はB7に記載の遊技機。
遊技機B9は、前記封印結合部材の脆弱部は、前記凹部の内壁形状に沿うように、該封印結合部材の頭部中心から放射するように数個形成したものである、ことを特徴とするB8に記載の遊技機。
遊技機B10は、前記第2ケース部材の第2ケース封印結合部に、前記封印結合部材の頭部を硬化樹脂材を充填する凹部を形成した、ことを特徴とするB2に記載の遊技機。
このような構成の遊技機B10では、第2ケース封印結合部の凹部等の所定部位に硬化樹脂材を塗布又は充填して、封印結合部材の頭部等を被覆しているために、この除去できなくて残った硬化樹脂材に対して再度、硬化樹脂を流し込んでも、硬化樹脂材の界面ができるため、その違いが分かりやすい。
遊技機1、A1〜A5、B1〜B10のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機1、A1〜A5、B1〜B10のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機1、A1〜A5、B1〜B10のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。