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JP5661842B2 - 防水パンの排水構造 - Google Patents
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Description

本発明は、防水パンの排水構造に関する。
洗濯機の水廻りにトラブルが発生した際には洗濯機周辺に水が溢れ、集合住宅であれば下階への漏水リスクがある。その対応策として水を一時的に受ける防水パンが必要となっている(特許文献1参照)。
しかし洗濯機の排水において水が溢れない直結トラップを用いた場合、何らかの理由によって洗濯機を載置した防水パンに水が落ちた際、防止パンの容量を超えてこの水が溢れる(溢水する)虞がある。
特開2007−146625号公報
本発明は上記事実を考慮し、防水パンからの溢水を防ぐ防水パンの排水構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の防水パンの排水構造は、洗濯機が載置される防水パンと、前記防水パンから隣接する浴室内へ、前記防水パンで受けた水を排出可能な排水管と、前記防水パンに設けられ、前記洗濯機の排水ホースが接続されるトラップと、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の防水パンの排水構造では、洗濯機が載置される防水パンから隣接する浴室内に排水可能としたことで、排水口を備えた防水パン用トラップを設けずとも防水パンからの溢水を防ぐ防水パンの排水構造とすることができる。
請求項2に記載の防水パンの排水構造は、前記防水パンには前記洗濯機の排水ホースが接続される直結型トラップが設けられたことを特徴とする。
請求項2に記載の防水パンの排水構造では、構造的に防水パンで受けた水を排出できない直結型トラップを用いても、洗濯機を載置した防水パンからの排水が浴槽下に排出される構造とすることができる。
請求項3に記載の防水パンの排水構造は、前記洗濯機からの排水にサイホン排水を適用したことを特徴とする。
請求項3に記載の防水パンの排水構造では、洗濯機からの排水にサイホン排水を適用したことで、排水管の管径を縮小したり、排水管の勾配や、排水用ポンプなどの動力が不要な防水パンの排水構造とすることができる。
請求項4に記載の防水パンの排水構造は、前記排水管の排水口は前記浴室の洗い場に位置したことを特徴とする。
請求項4に記載の防水パンの排水構造では、浴室防水パンが浴室全体をカバーしていない構造でも外部に漏水しない防水パンの排水構造とすることができる。
請求項5に記載の防水パンの排水構造は、前記浴室は浴槽が載置される浴室防水パンを備え、前記排水管の排水口は前記浴室防水パンの浴槽の下に位置することを特徴とする。
請求項5に記載の防水パンの排水構造では、洗濯機を載置した防水パンからの排水が浴槽下に排水されるため、排水で浴室内の美観を損なわない防水パンの排水構造とすることができる。
本発明は、上記の構成としたので、防水パンからの溢水を防ぐ防水パンの排水構造とすることができる。
(A)は本願発明の第一実施形態に係る防水パンの排水構造の構造を示す断面図であり、(B)は本願発明の第二実施形態に係る防水パンの排水構造の構造を示す断面図である。 本願発明の実施形態に係るトラップの時間当たりの流入量と排水量の関係を示すグラフである。 本願発明の実施形態に係る洗濯機排水を含むユニットバス、洗面器、洗濯機の配管構造を示す模式図である。 (A1)(A2)は本願発明の第三実施形態に係る防水パンの排水構造の構造を示す斜視図および断面図であり、(B1)(B2)は本願発明の第一および第二実施形態に係る防水パンの排水構造の構造を示す斜視図および断面図であり、(C)(D)は本願発明の実施形態に係る防水パンの加工例を示す斜視図である。 (A)は従来の防水パンの排水構造の構造を示す断面図であり、(B)は防水パン用トラップの構造を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の第一実施形態に係る防水パンの排水構造の構造について説明する。
図1(A)に示すように、防水パンの排水構造10は、洗濯機置き場21内で洗濯機20が載置された防水パン12、防水パン12に設けられ洗濯機20からの排水を排水ホース16経由で床24の下に設けられた排水管17へ排出する直結型トラップ14、隣接する浴室(ユニットバス31)との間を仕切る間仕切り壁22が設けられている。
さらに隣接する浴室31には浴槽30、トラップ34が設けられた床32、UB(ユニットバス)壁36が設けられ、UB壁36は間仕切り壁22と隣接している。
洗濯機20が載置された防水パン12には、浴室31へ連通するバイパス18が設けられ、防水パン12で水を受けた際にはバイパス18を経由して開口部18Bから浴室31の床32へ排水される。
このとき図1(A)に示すようにバイパス18は直管構造で防水パン12の上縁部分よりも水位が高くならないように傾斜して浴室31内の開口部18Bに連通していてもよく、あるいは図1(B)に示すように柔軟なホース等で形成され、傾斜によらず一旦は床24の下へ伸びた後に浴室31内の開口部18Bへ開口してもよい。この場合、バイパス18は長くなるが配管の自由度が増す。
本実施形態に用いられる直結型トラップ14は、排水ホース16からの排水を流入管14Aで受け、封水部14Bで一旦排水を貯め封水として下水管からの臭気、虫などの侵入を防止し、排水部14Cから排水管17へ排水する。排水管17はサイホン排水で洗濯機20からの排水を図示しない下水へ排出する。この構成では防水パン12で受けた水を直結型トラップ14から排出する能力はない。
ここでいう防水パン12で受けた水とは、通常使用時には想定されていない洗濯機20自体の漏水、洗濯機20への図示しない給水ホース外れ、排水ホース16の外れ、排水ホース16と直結型トラップ14取付不良などに起因する漏水であって、恒常的に多量の水が防水パン12に滞留するものではない。
通常、洗濯機20が設置される箇所が一戸建てでなく集合住宅の2階以上であった場合、図5(A)に示すように防水パン12に滞留する水Wの量が防水パン12の容量を超えると、床24に水が溢れ出し、下階層へ漏出する虞がある。このため防水パン12には防水パン用トラップ14Bが設けられている。
図5(B)に示すように防水パン用トラップ14Bは防水パン12内の水を排出するための排水溝14Cを備え、水Wの量が防水パン12の容量を超えないよう常に排出可能とされている。
本実施形態においては、排水管17からの排水はサイホン排水の方式で行われる。サイホン排水では落下する排水が生じる負圧を利用して、排水管17の管径を縮小したり、排水管17の勾配や、排水用ポンプなどの動力を不要とする等の利点があるが、防水パン12に直結型トラップ14ではなく防水パン用トラップを用いた場合は、洗濯機20の排水開始初期にトラップ部分での溢れが発生する虞がある。
すなわち防水パン用トラップ14Bでは防水パン12で受けた水を排出する必要上、防水パン12からの排水口14Cを備えているが、排水開始時に排水能力が追い付かず、排水口14Cから防水パン12へ排水が逆流する可能性がある。
図2(A)に示すように、洗濯機20からの排水初期においてサイホン排水の場合、サイホン現象が生じるまで排水能力が低く(排水量のグラフ)、洗濯機20からの排水を処理し切れない場合がある(斜線部が処理能力オーバー部分)。逆流を防止するための対応策として、溢れが発生する可能性のある排水初期だけの水を一時的に受ける機能を設けた、一時貯留槽方式のサイホン排水がある。
しかし洗面器やキッチンの様にトラップの構造上、水が溢れない構造であれば、一時貯留槽の設置は絶対条件ではない。一時貯留槽を設置する事はコスト面で嵩む事や、設置場所等の制約が生じる。
図3に示すように洗濯機20、浴室31 、洗面器40などからの排水を排出する一時貯留槽を設置した配管方式としては、図3(B)「単独設置型」図3(C)「複器合流型」の2種類が存在する。
図3(B)に示す単独設置型は一つの衛生器具(洗濯機20、浴室31、洗面器40)に対して一時貯留槽38、15、42がそれぞれ一つ設けられている。浴室31からはトラップ34を介して一時貯留槽38へ排水し、サイホン排水管39で排出する。同様に洗濯機20からは防水パン用トラップ14Bを介して一時貯留槽15へ排水し、洗面器40からはトラップ44を介して一時貯留槽42へ排水される。
但し洗面器40は一般に一時貯留槽42に代えて通気弁40Tを設けたトラップ44で代用することもできる。通気弁40Tは排水管46側がサイホン排水によって負圧となった際、負圧が過剰となり封水が排水管46側に抜けてしまう(破封)事態を防ぐため、排水管46側が負圧過剰となった際に弁を解放し、破封を防止する。
単独設置型のメリットとしては全ての衛生器具が自由に設置可能である点、それぞれの一時貯留槽38、15、42は小型のもので対応可能なので床下の設置スペースに制約が少ない点などが挙げられる。
図3(C)に示す複器合流型では複数の衛生器具からそれぞれトラップ34、14B、44を介して1個の一時貯留槽34に排水を一度合流させ、サイホン排水する。この方式のメリットとしては水廻りの間取りがこの仕様に合致していれば配管本数を少なくできる点がある。前述の単独設置型と比較して一方が優れているものではなく各々一長一短があるので、物件に応じて両者を適宜に使い分けるのが望ましい。
ここで洗濯機20は、防水パン12に直結型トラップ14が用いられた構成であれば一時貯留槽15は不要だが、防水パン用トラップ14Bを使用するかぎり、単独設置型でも複器合流型でも一時貯留槽15を介した排水が求められる。ただし前述の問題すなわち洗濯機20自体の漏水、洗濯機20への図示しない給水ホース外れ、排水ホース16の外れ、排水ホース16と直結型トラップ14取付不良などに起因する漏水問題等が解決できれば、防水パン用トラップの14Bの設置は必須ではなくなり、一時貯留槽15も不要となる。
上記の条件を満たすためには防水パン12で水を受けた際に、外部へ水を排出するために防水パン用トラップ14B以外の経路を用意する必要がある。そのため本願発明の実施形態に係る防水パンの排水構造は、防水パン12から隣接する浴室31へ連通するバイパス18を備え、防水パン12で受けた水を、バイパス18を介して浴室31へ排出する。
図3(A)に示す本願発明に係る防水パンの排水構造は、浴室31および洗面器40からの排水はそれぞれトラップ34と一時貯留槽38、通気弁40Tつきのトラップを介して排水管39、46にそれぞれ排出される。
洗濯機20からの排水は図示しない直結型トラップ14を介して(通気弁20Tを備えていてもよい)排水管17へ排出される。このとき直結型トラップ14は図示しない防水パン12に設けられ、予期しない漏水に対処しこれを受け止める。
当該構成では一時貯留槽15を備えていないが、直結型トラップ14は防水パン12と連通する排水口を備えていないため、洗濯機20からの排水量にかかわらず逆流の発生する虞はない。すなわち本実施形態では、図2(B)に示すように洗濯機20の排水量と直結型トラップ14の排水量とは一致しており、且つ防水パン12からの排水口を備えていないため防水パン12側へ水が逆流する虞はない。
加えて防水パン12には前述のように想定されていない洗濯機20からの漏水のみ滞留することになり、通常は防水パン12およびバイパス18の先端(浴室内)には排水が流れない。何らかのトラブルが発生して、浴室31内に洗濯機20の排水が流れた形跡が見られた場合には、トラブルの発生を早期に発見できるメリットもある。
また複器合流型の一時貯留槽38は複数の衛生器具の同時排水に対して対応する必要があるため、サイズが大きくなる。そのため床下に納まらない可能性があり、サイズによって設置に制約を受けるため。対応できる排水管39の距離に制約がでることがあった。一方、本願発明の実施形態に係る構成では基本的に一時貯留槽38自体は単独設置型なのでサイズを小さくできるため、一時貯留槽38のサイズによる制約を少なくできる。
なお当然、防水パン12から浴室31へバイパス18を設ければ直結型トラップ14を使用できるので、上記の単独設置型と複器合流型いずれかに問題なく応用できることは言うまでもない。
図4(A)には本願発明の第三実施形態に係る防水パンの排水構造が示されている。なお、第一、第二実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4(A)に示すように防水パン12から浴室31へ連通したバイパス18を備えている点は第一、第二実施形態と同様であり、バイパス18の浴室31側開口位置が第一、第二実施形態と異なっている。浴室31の床32が浴槽30の下まで浴室防水パン32でカバーしている場合、浴槽30の下は浴室31内部からは見えない構造とされている。
このため、バイパス18の浴室31側の開口部18Bを浴槽30の下に設けることで、洗い場33に洗濯機20の排水を流さない構成とすることができる。前述のように、防水パン12に貯留する水はあくまでも何らかのトラブル発生の結果であって、洗濯機20から浴室31へ常態的に排水はされていない。
しかし洗濯機20の防水パン12からの排水が洗い場33へ流れるのは美観上望ましくないので、浴室31が浴槽30の下まで浴室防水パン32でカバーされていれば、浴室31から目視できない浴槽30の下に排水するのが望ましい。
これに対して図4(B)に示すようにバイパス18の浴室31側の開口部が洗い場33へ開口している場合、床32は洗い場33だけ浴室防水パン32でカバーされていればよいので、第三実施形態に比較して低コストで小規模な工事とすることができる。
また、洗濯機20の防水パン12にバイパス18を連通する箇所の構造としては図4(C)に示すようにバイパス18の形状に合わせて丸孔形状の孔18Aが設けられていてもよく、あるいは図4(D)に示すようにより簡略化して切欠き形状の孔18Aとされていてもよい。特に図1(A)で示したようにバイパス18が傾斜を利用して浴室31側へ防水パン12の水を排出する場合、図4(D)のような構造でも差支えはない。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。例えば浴室31はトイレ、洗面所と一体化されたユニットバスでもよく、あるいは他の形状でもよく、種々の形状が使用できる。
10 防水パンの排水構造、12 防水パン、14 直結型トラップ、16 排水管(排水ホース)、18 バイパス(排水管)、20 洗濯機、30 浴槽、31 浴室、32 浴室防水パン、33 洗い場

Claims (5)

  1. 洗濯機が載置される防水パンと、
    前記防水パンから隣接する浴室内へ、前記防水パンで受けた水を排出可能な排水管と、
    前記防水パンに設けられ、前記洗濯機の排水ホースが接続されるトラップと、
    を備えた防水パンの排水構造。
  2. 前記防水パンには前記洗濯機の排水ホースが接続される直結型トラップが設けられた請求項1に記載の防水パンの排水構造。
  3. 前記洗濯機からの排水にサイホン排水を適用した請求項1または請求項2に記載の防水パンの排水構造。
  4. 前記排水管の排水口は前記浴室の洗い場に位置した請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の防水パンの排水構造。
  5. 前記浴室は浴槽が載置される浴室防水パンを備え、前記排水管の排水口は前記浴室防水パンの浴槽の下に位置する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の防水パンの排水構造。
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