JP5664211B2 - 車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造 - Google Patents
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Description
先ず、第1の発明は、車両用シートに備えられるロック機構の係合を解除する係合解除操作機構の構成が、車両用シートの上方部に備えられ、スライドプッシュ構造の係合解除ボタンの押し操作が係合解除ロッドを介して前記ロック機構に伝達されて係合を解除する構成とされている車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造であって、前記係合解除ボタンは、前記係合解除ボタンの外周を覆う筒状に形成されたハウジングが車両用シートのフレーム部材に連結支持されるとともに、該ハウジングの内方において係合解除ボタンがスライド移動可能に収容されることで押し操作方向へ案内される構成とされており、前記係合解除ボタンは、前記係合解除ロッドと連結されるとともに、係合解除ロッド上に自立して仮保持することのできる仮保持部位を有しており、前記係合解除ボタンは、前記仮保持部位の構成によって前記ハウジングの前記フレーム部材への連結に先立って、前記係合解除ロッドと連結され、前記ハウジングは、前記係合解除ボタンと係合解除ロッドとの仮保持される連結位置と反対側である前記係合解除ボタンの上方側から前記フレーム部材に連結される構成であることを特徴とする。
図1に図示されるように、本実施形態にかかるロック機構20に対する係合解除操作機構30は、自動車等の車両に設置される車両用シート10に取付けられるものである。車両用シート10は、背凭れとなるシートバック12、座面となるシートクッション(図示省略)及びヘッドレスト(図示省略)を備えるものである。この車両用シート10は、例えば2列目や3列目に配設される後部座席に適用されるものであり、シートバック12は前倒し可能な構成とされており、シートバック12の背面を荷室の床面として使用可能な態様のものである。ここで、着座者が着座する車両用シート10として使用する場合は、車両用シート10に構成されるロック機構20と車両内の固定部材に配設されたストライカ(図示省略)とが係合してシートバック12を起立した状態に保持する構成とされている。また、シートバック12の背面を荷室の床面として使用する場合には、係合解除操作機構30を操作してロック機構20とストライカ(図示省略)の係合を解除して、シートバック12を前倒しにする構成とされている。
図1に図示されるように、シートバック12は、骨格として構成されるバックパネル14およびバックフレーム16と、シート表面(図示省略)の外形形状を形作り着座者を弾性支持するシートパッド13(図8参照)と、表皮15(図8参照)とを主体として構成されている。バックパネル14は、鋼板製の板状部材によってシートバック12の背面の略全面を覆う大きさに形成されている。また、バックパネル14に対して車両前方側にバックフレーム16が構成されている。このバックフレーム16は、金属製のパイプ部材が適宜に曲げ加工されて、バックパネル14を縁取るように矩形状に外周に沿って構成されており、バックパネル14と溶接、締結等の手段によって固定されている。図8に図示されるように、バックパネル14及びバックフレーム16に対し車両前方側には、着座者を弾性支持するシートパッド13が全面を覆うように被せ付けられている。このシートパッド13は、発泡ウレタン等の弾性材料で形成されており、表面(図示省略)はシートバック12の背凭れ面とされる表面(図示省略)の外形形状として形成されている。このシートパッド13の外表面には、表皮15が被覆されている。表皮15は、シートパッド13の外形形状に沿うことができるように立体的に縫製されており、シートバック12の表面側(図示省略)は、周知の吊り込み構造によってシートパッド13の外形形状に追従して被せ付けられている。
このロック機構20の構成は、周知の構成であるため詳細な説明は省略し概略の説明とする。このロック機構20は、概略、ベース部材22、フック(図示省略)、ポール(図示省略)、バネ部材(図示省略)、取付用ボルト24、取付用ナット(図示省略)、から構成されている。ベース部材22は、金属製の板状部材での2枚構成からなるものであり、フック(図示省略)及びポール(図示省略)を挟み込んで回転可能に支持するとともに、シートバック12を構成するバックフレーム16の側部において第1ブラケット17を介して固定して設置されている。また、フック(図示省略)は、金属製の板状部材で略U字状に形成されており、上記したベース部材22に回転可能に支持されてストライカ(図示省略)を係合させるものである。また、ポール(図示省略)は、後述する係合解除ロッド60の操作にしたがって回動するものであり、上記フック(図示省略)の係合保持状態と係合解除状態を切り替えるものである。バネ部材は、上記フック(図示省略)と、ポール(図示省略)とを、互いに接近させるように付勢するために構成されており、所謂コイルバネによって構成されている。
先ず、係合解除ボタン32から説明する。この係合解除ボタン32は、着座者の押し操作力が及ばされて作動するものである。そして、その押し操作力は、後述する係合解除ロッド60を介してロック機構20のポール(図示省略)に伝達される。
図4及び図9に図示されるように、この係合解除ボタン32は、合成樹脂製で形成されており、略箱状に形成されている。この箱状の外周面33は、後述するハウジング48の内周面49(図10参照)と嵌め合い可能な箱状に形成されている。箱状の上面は、着座者の指によって押し操作することができるように平坦な棚状に形成された操作部位34が形成されている。また、箱状に形成された外周面33の下方部には板状の部位が下方に向かって突出形成されたロッド連結部36が形成されている。このロッド連結部36の略中央には、係合解除ロッド60が差し込み可能なロッド差込孔38が貫通形成されている。係合解除ロッド60は、このロッド差込孔38にが差し込まれることで係合解除ボタン32と連結される。また、このロッド連結部36には、係合解除ロッド60がロッド差込孔38に差し込まれて連結されるとともに、この係合解除ロッド60上に係合解除ボタン32自体が自立して仮保持することのできる仮保持部位40が形成されている。この仮保持部位40は、係合解除ロッド60のロッド差込孔38に差し込まれる部位の近傍の一部を径方向から弾性付勢することで係合解除ボタン32自体を自立した状態にする構成とされている。仮保持部位40は、ロッド差込孔38の近傍において、帯板状の部材がロッド連結部36の面上から垂直上に突き出されるとともに途中で屈曲してロッド連結部36の面と平行に延出形成された弾性片42を構成している。この弾性片42の先端は、ロッド連結部36の面の垂線方向に弾性変形可能に形成されており、係合解除ロッド60の一部を径方向において、ロッド連結部36の面に向かって弾性力を付勢するように形成されている。また、この箱状に形成された外周面33の下方部における側部及び背面には、外方に向かって突出形成された突起部44が形成されている。この突起部44は、後述するハウジング48の内周面49に形成される溝部54(図10参照)に嵌め合わされて摺動することで、係合解除ボタン32を押し操作方向へ案内するために構成されている。
ここで、この突起部44の一部には、後述するハウジング48の溝部54との嵌め合い時に干渉する僅かな突起側ラップ部46が形成されている。図13に図示されるように、この突起部44の一部に形成された突起側ラップ部46と、後述する溝部54の一部に形成された溝部側ラップ部56(図10参照)の相互に形成されるラップ量58は、ハウジング48と係合解除ボタン32とが装着された状態では、互いに干渉することで両部材のいずれもが脱落しない量であるとともに、突起部44と溝部54を嵌め合う際の干渉は、手動による嵌め込み力で互いのラップ部を乗り越えて装着可能な僅かなラップ量58とされている。
図5及び図10に図示されるように、このハウジング48は、合成樹脂製で形成されており、係合解除ボタン32の外周面33(図9参照)を覆う筒状に形成されている。ハウジング48の外周面50の下方側のうち両側面と背面には、ハウジング48を締結固定するための固定部51が形成されている。ここで、バックフレーム16の肩口には、シートの骨格の一構成である、断面略L字状に形成された第2ブラケット18と、第3ブラケット19が構成されている。この両部材は、組み合わされて固定されることにより、車両前方方向に突き出た棚状の基部19aが構成されており、この基部19aとハウジング48の固定部51が締結固定される。また、ハウジング48の外周面50の上方側には、ベゼル64(図8参照)と係止する第1爪部52が外方に向かって突出形成されている。ハウジング48の内周面49には、係合解除ボタン32の突起部44(図9参照)に対応する位置に溝部54が上下方向に直線状に形成されている。また、溝部54の一部には、突起部44の一部に形成された突起側ラップ部46(図9参照)と対応する溝部側ラップ部56が形成されている。この溝部側ラップ部56の構成については上記で説明したため省略する。
図4及び図5に図示されるように、係合解除ロッド60は、係合解除操作機構30の係合解除ボタン32の押し操作をロック機構20のポール(図示省略)に伝達するための部材である。この係合解除ロッド60は、金属製の棒状部材を適宜曲げ加工がされて、シートの骨格として構成されるバックパネル14及びバックフレーム16と、シートパッド13の間を通じて配置構成されている。また、一端62側がシートバック12の肩部に配設される係合解除操作機構30の係合解除ボタン32と連結されている。また、図7に図示されるように、他端63側がシートバック12の側部に配設されるロック機構20のポール(図示省略)と連結されている。
図2及び図3に図示されるように、係合解除ロッド60の他端63(図7参照)は、ロック機構20のポールと連結されている。この状態で、係合解除ロッド60の一端62と係合解除ボタン32を連結する。先ず、係合解除ロッド60を上方に向かって突き出し状に配置する。そして、係合解除ボタン32の仮保持部位40と一端62が干渉しないように、係合解除ボタン32をおよそ反時計回り方向に60度傾ける。その上で、係合解除ロッド60の一端62を係合解除ボタン32のロッド連結部36に形成されたロッド差込孔38に差し込む。差し込みが完了したら、係合解除ボタン32の操作部位34が水平になる位置まで時計回り方向に回転させる。このとき、仮保持部位40の弾性片42が係合解除ロッド係合解除ロッド60の一端62の近傍の一部と係合して、この係合解除ロッド60の一部を径方向において、ロッド連結部36の面に向かって弾性力を付勢する。これにより、係合解除ロッド60上に係合解除ボタン係合解除ボタン32自体が自立して仮保持する。
図4に図示されるように、係合解除ロッド60で連結されたロック機構20と係合解除ボタン32をバックフレーム16の側部に連結された第1ブラケット17に対し、ボルト24、取付用ナット(図示省略)をもって締結固定する。そうすると、係合解除ロッド60に連結された係合解除ボタン32は、第3ブラケット19の基部19a上に自立した状態で宙に浮いた状態で位置する。すなわち、係合解除ボタン32は、仮保持部位40の構成によってハウジング48のフレーム部材への連結に先立って自立する。この位置は、係合解除操作機構30における係合解除ボタン32の押し操作前の初期位置に相当する。
<ハウジング48を第3ブラケット19の基部19aに固定する。図5から図7と、図11から図13>
図5及び図6に図示されるように、ハウジング48は、係合解除ボタン32と係合解除ロッド60との仮保持される連結位置と反対側から、シートの骨格の一構成である第3ブラケット19の基部19aに連結される。詳しくは、ハウジング48は、係合解除ボタン32の上方側から嵌め込む構成とされている。図11から図13に図示されるように、ハウジング48の溝部54と、係合解除ボタン32の突起部44を嵌め合わせる際、手動で、突起側ラップ部46と溝部側ラップ部56のラップ量を乗り越えさせる。図7に図示されるように、ハウジング48と係合解除ボタン32に嵌め込んだ後に、ハウジング48の固定部51と基部19aを締結固定する。これにより、車両用シート10のロック機構20に対する係合解除操作機構30の取付けが完了する。
<ベゼル64をハウジング48の開口部に固定する。図8>
上記係合解除操作機構30の取付けが完了後、にベゼル64を取付ける。図8に図示されるように、このロック機構20及び係合解除操作機構30が取付けられたバックパネル14及びバックフレーム16に対しシートパッド13及び表皮15を全面を覆うように被せ付ける。そして、ベゼル64の第2爪部66と、ハウジング48の第1爪部52を係止させて固定し、ハウジング48の開口部とこの開口部に位置するシートパッド13及び表皮15の端末を覆うように被せる。
例えば、本実施例の係合解除ボタン32には突起部44が構成され、ハウジング48には溝部54が構成されるものを示した。しかしながら、これに限定されず、本発明においては、係合解除ボタンに溝部が構成され、ハウジングに溝部が構成されるものであってもよい。また、溝部及び突起部がなくても、係合解除ボタンを押し操作方向へ案内することができる場合には、無い構成であってもよい。
12 シートバック
13 シートパッド
14 バックパネル
15 表皮
16 バックフレーム
17 第1ブラケット
18 第2ブラケット
19 第3ブラケット
19a 基部
20 ロック機構
22 ベース部材
24 取付用ボルト
30 係合解除操作機構
32 係合解除ボタン
33 係合解除ボタンの外周面
34 操作部位
36 ロッド連結部
38 ロッド差込孔
40 仮保持部位
42 弾性片
44 突起部
46 突起側ラップ部
48 ハウジング
49 ハウジングの内周面
50 ハウジングの外周面
51 固定部
52 第1爪部
54 溝部
56 溝部側ラップ部
58 ラップ量
60 係合解除ロッド
62 係合解除ロッドの一端
63 係合解除ロッドの他端
64 ベゼル
66 第2爪部
Claims (2)
- 車両用シートに備えられるロック機構の係合を解除する係合解除操作機構の構成が、車両用シートの上方部に備えられ、スライドプッシュ構造の係合解除ボタンの押し操作が係合解除ロッドを介して前記ロック機構に伝達されて係合を解除する構成とされている車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造であって、
前記係合解除ボタンは、前記係合解除ボタンの外周を覆う筒状に形成されたハウジングが車両用シートのフレーム部材に連結支持されるとともに、該ハウジングの内方において係合解除ボタンがスライド移動可能に収容されることで押し操作方向へ案内される構成とされており、
前記係合解除ボタンは、前記係合解除ロッドと連結されるとともに、係合解除ロッド上に自立して仮保持することのできる仮保持部位を有しており、
前記係合解除ボタンは、前記仮保持部位の構成によって前記ハウジングの前記フレーム部材への連結に先立って、前記係合解除ロッドと連結され、
前記ハウジングは、前記係合解除ボタンと係合解除ロッドとの仮保持される連結位置と反対側である前記係合解除ボタンの上方側から前記フレーム部材に連結される構成であることを特徴とする車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造。 - 請求項1に記載の車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造であって、
前記ハウジングにおける、係合解除ボタンの押し操作方向へのスライド移動は、前記ハウジングの内周面と係合解除ボタンの外周面のいずれか一方側に形成された溝部と、他方側において前記溝部と摺動する突起部とによって案内される構成とされており、
前記溝部の一部と、前記突起部の一部には、前記係合解除ボタンが前記ハウジングからの脱落を防止するラップ部が形成されていることを特徴とする車両用シートのロック機構に対する係合解除操作機構の取付構造。
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