JP5671566B2 - 表面処理鋼板の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の製造方法において、前記処理液のpHが2〜5であることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記鋼板の表面に形成される前記皮膜表面の電気抵抗値は、好ましくは0.1Ω以上,より好ましくは0.3Ω以上である。
本発明の製造方法において、前記鋼板の表面に形成される前記皮膜中の金属のモル量は、好ましくは0.5mmol/m2以上,より好ましくは0.7mmol/m2以上である。
本発明の製造方法において、前記鋼板の表面に形成される前記皮膜厚みは、好ましくは15nm以上である。
図1は、本実施形態の製造方法に用いられる表面処理ライン100の構成を示す図である。本実施形態の表面処理ライン100は、基材1上に金属酸素化合物皮膜を形成するためのラインであり、図1に示すように、酸洗処理槽10、酸洗液リンス処理槽20、第1電解処理槽30、第2電解処理槽40、電解液リンス処理槽50、キャリアロール61,63,65,67,69,71、およびシンクロール62,64,66,68,70を備えている。なお、これらのキャリアロールのうち、基材1を第1電解処理槽30に搬送する際に用いられるキャリアロール65は、後述する整流器を介して、外部電源と電気的に接続されることにより通電しており、基材1を搬送しながら通電させることが可能なコンダクターロールとしての機能を有する。また、図1に示すアノード80a〜80hは、整流器を介して外部電源と電気的に接続されることにより通電しており、第1電解処理槽30および第2電解処理槽40において基材1に対して電解処理を施す際に電極として作用する。
ここで、図2は、図1に示す第1電解処理槽30および第2電解処理槽40の構成を詳細に示す図である。図2に示すように、第1電解処理槽30は、電解処理液31で満たされており、そして、電解処理液31には4本のアノード80a〜80dが浸漬されている。また、第1電解処理槽30の周辺および内部には、キャリアロール65,67、およびシンクロール66がそれぞれ配置されている。
金属酸素化合物皮膜に含まれる金属のモル量で、好ましくは0.5mmol/m2以上、より好ましくは0.7mmol/m2以上とすることにより、得られる表面処理鋼板を金属缶として適用した際に優れた耐内容物性(耐食性)や印刷外観を付与することができる。
すなわち、上述した実施形態においては、キャリアロール65を通電したコンダクターロールとし、キャリアロール67,69を非通電ロールとする構成を例示したが、たとえば、図4に示すように、キャリアロール65に加えて、基材1を第1電解処理槽30から引き上げるとともに、第2電解処理槽40に搬送するためのロールであるキャリアロールを、通電したコンダクターロール(図4中、符号「67a」で示した。)としてもよい。電解処理槽が複数の場合、通電したコンダクターロールがキャリアロール65の1つのみでは、キャリアロール65には電解処理に必要な全電流が流れることになる。高電流になりすぎると、前工程からの異物の持込みなどにより、キャリアロール65でもアークスポットの発生やロール表面のめっきが剥離し、表面処理鋼板の表面欠点が生じることがある。そのため、必要に応じてキャリアロール67aを通電したコンダクターロールとすることで、これらの課題を回避することが出来る。その場合、キャリアロール67aに流れる電流値は、実際の操業にあわせて調整を行えばよく、たとえば、その電流値に応じて形成される金属酸素化合物皮膜の皮膜量、すなわち、キャリアロール67aを通じてアノード80a及び80dに流れる電流値に応じて形成される金属酸素化合物皮膜の皮膜量が、該金属酸素化合物皮膜とキャリアロール67aとが接する際においてアークスポットを発生させない程度にすればよい。また、電解処理液面とキャリアロール67aあるいは69との間にスプレー設備あるいは絞りロールを設置することで、基材1上に形成された余分な皮膜を減らして、アークスポット発生を抑制するための役割を担わせることもできる。
また、図5と同様にアノードを配置した形態のもう一つの例としては、キャリアロール67aのみを通電したコンダクターロールとし、キャリアロール65及び69を非通電ロールとすることも可能である。
本発明の製造方法により作製した表面処理鋼板は、金属缶を構成する部材(金属缶用表面処理鋼板)として用いることができる。金属缶用表面処理鋼板としては、前述したように、基材1の鋼板の露出を抑制することが重要となる。
即ち、金属缶用表面処理鋼板としては、Zr、Al、およびTiの少なくとも1種以上の金属イオンを含む金属酸素化合物皮膜を有する表面処理鋼板であって、
1.皮膜の厚みが、好ましくは15nm以上、より好ましくは25nm以上であって、160nm以下であること
2.金属酸素化合物皮膜に含まれる金属のモル量で、好ましくは0.5mmol/m2以上、より好ましくは0.7mmol/m2以上であって4.4mmol/m2以下であること
3.金属酸素化合物皮膜の電気抵抗が、好ましくは0.1Ω以上、より好ましくは0.3Ω以上であって3500Ω以下であること
が好適である。
上記1〜3の少なくとも1つを満足することにより、得られる表面処理鋼板を金属缶として適用した際に優れた耐内容物性(耐食性)や印刷外観を付与することができる。金属酸素化合物皮膜が厚すぎると、缶成形やネック加工、フランジ加工等の際に、皮膜が割れ、密着性の低下に繋がるため、皮膜厚さには好適な範囲が存在する。
本発明の製造方法を用いて作製した表面処理鋼板を金属缶に適用する際には、その表面に有機樹脂層を形成することにより、表面処理鋼板を有機樹脂層で被覆してなる部材である金属缶用有機樹脂被覆表面処理鋼板を作製し、これを金属缶の部材として用いることが好ましい。有機樹脂層としては、特に限定はなく、各種熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂被覆層や、熱硬化性塗料又は熱可塑性塗料からなる塗膜を挙げることができ、有機樹脂層の形成に際して、表面処理鋼板と有機樹脂層との間に、従来公知の接着用プライマー或いは接着剤を設けることも可能である。
本発明の製造方法を用いて作製した金属缶用有機樹脂被覆表面処理鋼板は、側面継ぎ目を有するスリーピース缶(溶接缶)や、シームレス缶(ツーピース缶)などに好適に用いることができる。シームレス缶は、有機樹脂層が缶内面側になるように、絞り加工、絞り・再しぼり加工、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし加工(ストレッチ加工)、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし・しごき加工或いは絞り・しごき加工等の従来公知の手段に付すことによって製造されるが、シームレス缶の中でも特に、高度な加工が施される絞り・再絞りによる曲げ伸ばし加工(ストレッチ加工)、絞り・再絞りによる曲げ伸ばし・しごき加工等を利用したシームレス缶に最も好適に用いることができる。
すなわち、かかる金属缶用有機樹脂被覆表面処理鋼板は、加工密着性に優れていることから、高度な加工に賦された場合にも有機樹脂層の密着性に優れ、優れた耐食性を有するシームレス缶を提供することができる。
あるいは、本実施形態では、金属イオンを含む処理液と電極とを備える電解処理槽を、複数有する電解処理ラインを用いて、鋼板を各前記電解処理槽中に連続的に送り、各前記電解処理槽中において、前記鋼板と前記電極との間に直流電流を流すことで電解処理をそれぞれ行うことにより、前記鋼板の表面に金属酸素化合物を含む皮膜を形成する工程を有する表面処理鋼板の製造方法であって、前記鋼板は、複数の前記電解処理槽のそれぞれに対して設けられた、前記鋼板を前記電解処理槽中に送るためのロール、および前記鋼板を前記電解処理槽から引き上げるためのロールにより、前記電解処理ラインを構成する各前記電解処理槽中に連続的に送られ、前記電解処理ラインに設けられた複数の前記ロールは、前記鋼板に直流電流を流すための電源と電気的に接続された通電ロールと、電源に接続されていない非通電ロールとであり、前記鋼板の前記通電ロールに接する面の前記金属酸素化合物を含む皮膜の抵抗値と当該通電ロールに印加される電圧とを制御することで、前記鋼板と前記通電ロールとが接触したときにアークスポットを発生させないようにすることを特徴とする表面処理鋼板の製造方法を提供してもよい。
以下においては、適宜、キャリアロール65を「第1ロール」、キャリアロール67,67aを「第2ロール」、キャリアロール69,69aを「第3ロール」とする。
原板として、冷延鋼板(厚さ0.2mm、幅200mm)を準備した。
そして、準備した鋼板を電解脱脂した後、水洗し、次いで、図6に示す表面処理ライン100を用いて陰極電解処理を施した。陰極電解処理としては、まず、鋼板をキャリアロール61により、酸洗処理槽10中に送り、酸洗処理槽10に満たされた硫酸で酸洗した後、キャリアロール63により、酸洗処理槽10から引き上げるとともに、酸洗液リンス処理槽20中に送り、酸洗液リンス処理槽20に満たされた水で水洗することで、前処理を行った。次いで、鋼板をキャリアロール65(第1ロール)により第1電解処理槽30に送ることで、アノード80a,80b、80c、80dの作用により鋼板上に陰極電解処理を施し金属酸素化合物皮膜を形成した。この際において、鋼板は、各キャリアロールにより搬送されるとともに、電源と電気的に接続されたキャリアロール65(第1ロール)により通電している。
電解処理液の組成:Zr化合物としてフッ化ジルコニウムアンモニウムを溶解させて得た、Zr濃度6000重量ppm、F濃度7000重量ppmの水溶液
電解処理液のpH:3.0
電解処理液の温度:40℃
表面処理鋼板を水洗し、熱風乾燥機にて乾燥させた後、表面処理鋼板の表面を目視で観察し、以下の基準でアークスポットの有無を確認した。結果を表1に示す。
○:アークスポットが確認されなかった。
×:アークスポットが発生していた。
表面処理鋼板の表面について、蛍光X線分析装置(リガク社製、型番:ZSX100e)によりZrの付着量を測定し、得られたZrの付着量を金属酸素化合物皮膜の皮膜量あるいはモル量として得た。結果を表1に示す。
金属酸素化合物皮膜の厚みはTEM観察により行った。表面処理鋼板の表面にカーボン蒸着を施した後、更にFIB装置内でカーボンを約1μm蒸着し、マイクロサンプリング法によってサンプルを切り出し、Cu製の支持台上に固定した。その後、FIB加工により断面TEM試料を作製し、TEM観察を行い、皮膜の厚みをそれぞれ3点測定し、平均値を厚みとした。
表面処理鋼板の表面について、電気接点シミュレーター(山崎精機研究所社製、型番:CSR−1)を用いて、四端子法により100gの荷重で端子を接触させた際の電気抵抗値を5回測定し、最大値および最小値を除いた3回の測定結果の平均値を算出した。結果を表1に示す。
表面処理鋼板を作製する際に使用したキャリアロール67(第2ロール)について、ロール表面に付着した堆積物(Zrの酸素化合物)の重量を測定し、以下の基準で評価した。なお、堆積物の重量はロールの表面積の1000cm2当たりに換算し、堆積物の採取方法には特に限定されない。
結果を表1に示す。
○:堆積物の重量が0.5g未満
△:堆積物の重量が0.5g以上、1g未満
×:堆積物の重量が1g以上
鋼板上に電解処理を施す際における、鋼板に流れるトータル電気量、およびキャリアロール65(第1ロール)への電流量の条件を表1に示すものとした以外は、実施例1と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例4においては、図1、図2に示す表面処理ライン100を用いて、表面処理鋼板を作製した。なお、実施例4においては、第1電解処理槽30および第2電解処理槽40の電解処理液31,41として、上述した実施例1と同様のものを用い、実施例4〜6においても、電解処理液31,41をそれぞれ循環させながら電解処理を行った。
鋼板上に電解処理を施す際における、鋼板に流れるトータル電気量、およびキャリアロール65(第1ロール)への電流量の条件を表1に示すものとした以外は、実施例4と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
原板として、冷延鋼板(厚さ0.2mm、幅1000mm)を準備した。そして、準備した鋼板を電解脱脂した後、水洗し、次いで、図6に示す表面処理ライン100を用いて陰極電解処理を施した。電解処理液31の液量は8000L、第1電解処理槽30の容量を2500L、ライン速度(鋼板の移動速度):150m/min、サイクル数:2回、1サイクルあたりの通電時間:0.6秒、鋼板に流れるトータル電気量:9C/dm2、キャリアロール65(第1ロール)への電流量:4760Aの条件とした以外は実施例1と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例8においては、図1に示す表面処理ライン100における第1電解処理槽30および第2電解処理槽40を、図4に示すものに置換してなる表面処理ライン100を用いて、表面処理鋼板を作製した。電解処理液31、41の液量は8000L、第1電解処理槽30および第2電解処理槽40の容量をそれぞれ2500L、ライン速度(鋼板の移動速度):150m/min、サイクル数:4回、1サイクルあたりの通電時間:0.6秒、鋼板に流れるトータル電気量:19C/dm2とし、キャリアロール65,67a(第1ロール,第2ロール)は通電したコンダクターロールとする一方、キャリアロール69(第3ロール)は非通電ロールとした。その他は実施例7と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1では、実施例1で用いたものと同様の冷延鋼板(厚さ0.2mm、幅200mm)を電解脱脂した後、水洗し、次に示すラインで表面処理を行った。すなわち、図1に示す表面処理ライン100における第1電解処理槽30および第2電解処理槽40を、図3に示すものに置換してなる表面処理ライン100を用いて、表面処理鋼板を作製した。なお、図3に示す第1電解処理槽30および第2電解処理槽40においては、キャリアロール65,67a,69a(第1ロール〜第3ロール)は、全て通電したコンダクターロールである。また、比較例1においても、上述した実施例4と同様に、第1電解処理槽30および第2電解処理槽40において、電解処理液31,41をそれぞれ循環させながら電解処理を行った。
鋼板上に電解処理を施す際における、鋼板に流れるトータル電気量、およびキャリアロール65,67a,69a(第1ロール〜第3ロール)への電流量の条件を表1に示すものとした以外は、比較例1と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
実施例7で用いたものと同様の冷延鋼板(厚さ0.2mm、幅1000mm)を電解脱脂した後、水洗し、次に示すラインで表面処理を行った。即ち、図1に示す表面処理ライン100において、図2に示す部分を図3のように変更した表面処理ライン100を用いて、表面処理鋼板を作製した。電解処理液31、41の液量は8000L、第1電解処理槽30および第2電解処理槽40の容量をそれぞれ2500L、ライン速度(鋼板の移動速度):150m/min、鋼板に流れるトータル電気量:14C/dm2とし、キャリアロール65,67a,69a(第1ロール〜第3ロール)は通電したコンダクターロールとした。その他は比較例1と同様にして表面処理鋼板を得て、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
1.表面処理鋼板の作製
鋼板として厚み0.225mm、調質度T3の冷間圧延鋼板を用いた以外は、実施例4と同じ方法で表面処理鋼板を作製し、得られた表面処理鋼板について、実施例1と同様にしてアークスポットの有無の評価を行った。結果を表2に示す。
得られた表面処理鋼板を、予め板温度250℃に加熱しておき、缶内面側となる金属板の片面上に、イソフタル酸成分を11モル%含有するポリエチレンテレフタレート/イソフタレートの共重合延伸フィルム(厚さ19μm)、缶外面側となるもう一方の片面上にイソフタル酸成分を12モル%含有するポリエチレンテレフタレート/イソフタレートの共重合延伸ホワイトフィルム(厚さ13μm)を、ラミネートロールを介して熱圧着後、直ちに水冷することにより、樹脂被覆表面処理鋼板を得た。
得られた樹脂被覆表面処理鋼板の両面に、パラフィンワックスを静電塗油後、直径143mmの円形に打抜き、定法に従い、径91mm、高さ36mmの絞りカップを作製し、作製した絞りカップを後述する金属缶(200g用のシームレス缶)の成形に供した。ついでこの絞りカップに同時絞りしごき加工を2回繰り返して径が小さくハイトの大きいカップに成形した。この様にして得られたカップの諸特性は以下の通りであった。
カップ径 52.0mm
カップ高さ 111.7mm
元板厚に対する缶壁部の厚み −30%
このカップはドーミング成形後、樹脂フィルムの歪みをとるために220℃で60秒間熱処理を行い、続いて開口端端部のトリミング加工、曲面印刷し、直径50.8mmにネックイン加工、フランジ加工を行い、金属缶(200g用のシームレス缶)を作製した。
得られた金属缶に、コーヒー(商品名 Blendy ボトルコーヒー低糖、味の素ゼネラルフーヅ社製)を185ml充填し、常法に従い蓋を巻締めたのち、123℃で20分間のレトルト処理を実施した。蓋を上にした状態で室温にて1日保管し、その後、横向きに静置し、缶体の側壁下面部に、径52.0mmの球面を有する1kgのおもりを40mmの高さから球面が缶に当たるように落とすことにより缶体に衝撃を与え変形させた。蓋が上向きとなるようにして37℃で3カ月間貯蔵後、開缶機で巻締部を切断し、蓋を缶胴から離した後、缶胴内面変形部の腐食状態を顕微鏡で観察し評価した。評価基準は、50缶調べて、いずれの缶内にもブリスターによる腐食が発生していないものを○とした。一方、50缶調べて、ひと缶でも缶内にもブリスターによる腐食が発生していた場合には×とした。評価結果を、表2に示した。
鋼板として厚み0.225mm、調質度T3の冷間圧延鋼板を用いた以外は、実施例5,6と同じ方法で表面処理鋼板を作製した。なお、実施例5の方法で作製した表面処理鋼板は実施例10に、実施例6の方法で作製した表面処理鋼板は実施例11にそれぞれ対応する。次いで、得られた表面処理鋼板について、実施例1と同様にしてアークスポットの有無の評価を行った。その後、実施例9と同様に、金属缶を作製し、内容物充填評価を行った。結果を表2に示す。
鋼板として厚み0.225mm、調質度T3の冷間圧延鋼板を用いた以外は、比較例1〜4と同じ方法で表面処理鋼板を作製した。なお、比較例1の方法で作製した表面処理鋼板は比較例6に、比較例2の方法で作製した表面処理鋼板は比較例7に、比較例3の方法で作製した表面処理鋼板は比較例8に、比較例4の方法で作製した表面処理鋼板は比較例9にそれぞれ対応する。次いで、得られた表面処理鋼板について、実施例1と同様にしてアークスポットの有無の評価を行った。結果を表2に示す。なお、比較例6〜9で作製した表面処理鋼板は、表2に示すようにアークスポットの存在が確認され、上述した内容物充填評価を行うまでもなく耐内容物性(耐食性)に劣るものであると判断することができたため、金属缶の作製および内容物充填評価は行わなかった。
100…表面処理ライン
10…酸洗処理槽
20…酸洗液リンス処理槽
30…第1電解処理槽
31…電解処理液
40…第2電解処理槽
41…電解処理液
50…電解液リンス処理槽
61,63,65,67,67a,69,69a,71…キャリアロール
62,64,66,68,70…シンクロール
80a,80b,80c,80d,80e,80f,80g,80h…アノード
90…整流器
Claims (7)
- 金属イオンを含む処理液と電極とを備える電解処理槽を、複数有する電解処理ラインを用いて、鋼板を各前記電解処理槽中に連続的に送り、各前記電解処理槽中において、前記鋼板と前記電極との間に直流電流を流すことで電解処理をそれぞれ行うことにより、前記鋼板の表面に金属酸素化合物を含む皮膜を形成する工程を有する表面処理鋼板の製造方法であって、
前記鋼板は、複数の前記電解処理槽のそれぞれに対して設けられた、前記鋼板を前記電解処理槽中に送るためのロール、および前記鋼板を前記電解処理槽から引き上げるためのロールにより、前記電解処理ラインを構成する各前記電解処理槽中に連続的に送られ、
前記電解処理ラインに設けられた複数の前記ロールは、前記鋼板に直流電流を流すための電源と電気的に接続された通電ロールと、電源に接続されていない非通電ロールとであり、
前記鋼板の前記通電ロールに接する面の前記金属酸素化合物を含む皮膜の抵抗値と、当該通電ロールに印加される電圧と、配置する前記通電ロールの数と、を制御することで、前記鋼板と前記通電ロールとが接触したときにアークスポットを発生させないようにすることを特徴とする表面処理鋼板の製造方法。 - 前記処理液が、Zr、Al、およびTiのうち、少なくとも1種の金属のイオンを含むことを特徴とする請求項1に記載の表面処理鋼板の製造方法。
- 前記処理液のpHが2〜5であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理鋼板の製造方法。
- 前記鋼板の表面に形成される前記皮膜表面の電気抵抗値を0.1Ω以上とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面処理鋼板の製造方法。
- 前記鋼板の表面に形成される前記皮膜中の金属のモル量を0.5mmol/m2以上とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面処理鋼板の製造方法。
- 前記鋼板の表面に形成される前記皮膜厚みを15nm以上とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表面処理鋼板の製造方法。
- 前記請求項1〜6の何れかに記載の表面処理鋼板の製造方法を用いて作製されることを特徴とする金属缶用表面処理鋼板。
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