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JP5674715B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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JP5674715B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、システムキッチンのカウンタートップに開設された開口に落とし込み状態に装着されるビルトイン式の加熱調理器、特に、その前面に開放する加熱庫の扉構造に関する。
システムキッチンに組み込まれる形式のビルトインコンロとしての加熱調理器は、コンロ本体を、カウンタートップに形成された開口内に落とし込んでその開放端に係止させるもので、システムキッチンを構成しているキャビネットの前面開放部から、前記コンロ本体の前面が露出する構成となっている。コンロ本体の前面には、熱源の点火や火力調節等を行うための複数の操作部が設けられている前面パネルと、前記コンロ本体内に装備され且つ魚や肉などの被調理物を加熱調理するグリル等の加熱庫の扉が開閉自在に配設されている。
コンロ本体の前記開口への落とし込みを容易とするために、カウンタートップに形成する開口、及び、コンロ本体の前面両側に位置しているキャビネットの前面開放部の幅は、コンロ本体よりもやや大きく設けられており、それゆえ前面パネルの幅をコンロ本体と同幅に設定すると、前面パネルと前面開放部との間に隙間が生じ、システムキッチンの前面の美観が損なわれる。
このため、前記開口にコンロ本体を落とし込んだ後、コンロ本体の前面両側と両キャビネットとの間の隙間にはエンドピースを介在させるとともに、前面側の美観を向上させるため、コンロ本体の前方からエンドピースを隠蔽する化粧パネルを前面に重ね合わせて接合することが行われている。
ところで、一般に、コンロ本体の下方に設けられる加熱庫は、左右の中央部に設けられているが、加熱庫を大きくするために、コンロ本体の左右どちらか寄りに設けられる場合がある。
このような場合、加熱庫の開放端を閉塞するための扉には把持部などが設けられることから、前方から化粧パネルを重ね合わせて接合することが難しい。そのため、扉のエンドピース側の端部に化粧パネルを接合する必要があるが、引き出し式、回動式いずれの扉でも、扉と化粧パネルとの間に接合隙間が生じてしまい、美観を損ねることとなる。従って、このような加熱調理器では、扉や前面パネルを外した状態のコンロ本体を開口に落とし込んだ後、コンロ本体の前面にエンドピースを隠蔽可能な幅広に設定された扉や前面パネルを取り付けることが考えられる。
ビルトイン式の加熱調理器を対象とするものではないが、着脱自在な加熱庫の扉に関し、実用新案登録第2561843号公報(特許文献1)には引き出し式の扉の脱着について開示されてあり、特開2007−10253号公報(特許文献2)には回動式の扉の脱着について開示されてある。これらの扉では、板ばねやコイルバネの力を利用して扉の脱着を比較的容易としている。
しかしながら、近年、前記加熱庫を、熱風の循環を利用したコンベクションタイプのオーブン庫として利用する加熱調理器が提案されており、このようなオーブン庫では、庫内の風圧が高くなることから、庫内における気密性の確保が要求される。このため、上記特許文献1及び2の扉の構造では、扉の加熱庫の開放端への密着性が弱いため、扉によって庫内の気密性を確保するのは困難という問題がある。
実用新案登録第2561843号公報 特開2007−10253号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ビルトイン式の加熱調理器において、コンロ本体内に内蔵されているグリル庫やオーブン庫として利用される加熱庫を扉により高い気密性が維持される状態で密閉可能にすると共に、コンロ本体に対して扉を容易に脱着可能とすることにある。
上記目的を達成するために講じた本発明は、
キャビネット上面のカウンタートップに形成された開口からコンロ本体が落とし込み状態に収容され、前記キャビネットの前面開放部から、前記コンロ本体の前面が露出すると共に、前記前面に、コンロ本体に内蔵されている加熱庫の開放端と、前記加熱庫の開放端を開閉自在に閉塞する略矩形状の扉とが設けられている加熱調理器において、
前記扉は、扉の下面に、下方に開放する差込溝を有し、
前記扉は、回動手段によりその下部域が前記加熱庫の開放端近傍に回動自在に取り付けられ、
前記扉は、付勢手段によりその裏面が前記加熱庫の開放端周囲の枠部に密着する方向に付勢され、
前記加熱庫と前記扉とは、前記差込溝に差し込まれる差込板を備えた結合手段により連結されており、
前記差込板は、前記加熱庫の両側に位置する一対の突出片と前記突出片相互を連結する連結片とを備えると共に、前記差込板全体が前記扉の差込溝に挿入される構成とし、
前記連結片は、前記差込板全体を前記扉の差込溝に着脱自在に挿入するためのロック手段を有する加熱調理器である。
上記手段は次のように作用する。
扉は、回動手段によって、その下部域を中心に加熱庫の開放端近傍に回動自在に取り付けられていると共に、付勢手段の付勢力によって、閉塞時において扉の裏面が加熱庫の開放端周囲の枠部に密着して庫内を気密状態に保持できるように設定されている。前記付勢手段の付勢力に抗して、扉を前方へ倒す方向へ回動させれば、加熱庫を開放させることができる。
また、結合手段としての差込板は、加熱庫の両側に位置する一対の突出片と前記突出片相互を連結する連結片とを備えており、扉を取り付ける際には、前記差込板が、扉の下面に沿って設けられた差込溝に挿入されるから、扉の傾きを抑えることができる。
そして、加熱庫と扉とを連結する結合手段は上記差込板を有し、該差込板を構成する連結片に、差込板を扉の差込溝に着脱自在に挿入するためのロック手段を設けているから、差込板が前記差込溝に差し込まれると、差込板は扉に対して抜け止め状態に保持される。これにより、扉は、差込板を介して加熱庫に取り付けられることとなる。また、ロック手段を解除して差込板を扉の差込溝から抜き取れば、扉を差込板から取り外すことができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、前記回動手段は、扉の下部域を回動可能に支える支持片と、扉の開放角度を規制するヒンジ部とを有し、
前記ヒンジ部は、前記加熱庫の両側下方に設けられる支点部と、前記支点部に回動自在に組み付けられる回動片とを有しており、
前記回動片の後端部には、前記付勢手段が取り付けられ、
前記突出片の前端部には、前記回動片の前端部が回動自在に取り付けられていると共に、前記突出片の後端部には、前記支持片の前端部が回動自在に取り付けられ、
前記扉の裏面の両側部には、前記突出片に取り付けられた回動片及び支持片が差し込まれるスリットが形成され、
前記扉の裏面の下辺近傍の所定位置には、前記差込溝に連通する係合孔が設けられ、
前記差込板を前記差込溝に差し込んだときに、前記係合孔にワンウェイ係合する係合凸部を具備する板バネが前記連結片に装着されていることである。
このものでは、扉は、支持片によって、その下部域を中心に加熱庫の開放端に回動自在に取り付けられているとともに、ヒンジ部の回動片の後端部に設けられた付勢手段の付勢力によって、閉塞時において扉の裏面が加熱庫の開放端周囲の枠部に密着して庫内を気密状態に保持できるように設定されている。
また、扉の差込溝の下方開放部から差込板を差し込むと、差込板の両端の突出片は扉の両側辺に沿って位置し、連結片は扉の下辺に沿って位置すると同時に、突出片に連結された回動片及び支持片がスリット内を走行する。このとき、回動片及び支持片の前端部はそれぞれ、突出片の前端部及び後端部に取り付けられており、両側の突出片は連結片によって連結されているから、長尺の連結片を扉の下面の差込溝に差し込むことにより、スリットに対する回動片及び支持片の傾きが抑えられ、円滑に回動片及び支持片をスリットに挿入することができる。また、連結片に設けた板バネの係合凸部が前記係合孔に対応した時点で、前記板バネの付勢力によって前記係合孔に嵌まり込んで係合し、差込板は差込溝に抜け止め状態に保持される。このように、前記板バネがロック手段として機能する。一方、扉を取り外すには、扉の前記係合孔から露出している係合凸部を強制的に内方へ押し込めば、前記係合凸部の前記係合孔への係合は解除され(ロック手段が解除され)、扉を差込板から引き抜くことが出来る。
好ましくは、上記加熱調理器において、前記スリットが設けられている扉の両側部に、扉の下面から差し込まれる前記突出片を覆う補強部材が設けられる。
このものでは、扉の下面から突出片を差し込むときに、補強部材が突出片をガイドするガイド部となるから、スリットに対して回動片及び支持片をより円滑に差し込むことができる。また、扉内に差し込まれた突出片が補強部材で覆われるから、扉内での突出片の移動を規制することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、前記コンロ本体の前面と前記キャビネットの前面開放部との間の隙間にはエンドピースが設けられ、
前記扉は、前記コンロ本体の前面の一側方寄りに設けられると共に、扉が配設されるエンドピース側の側方に、エンドピースを隠蔽する延長部が一体に形成されており、
前記延長部の裏面は、前記加熱庫の開放端周囲の枠部と対向する扉の裏面よりも、段差を介して前方に位置するように連設されていることである。
加熱庫がコンロ本体の左右いずれか寄りに設けられている場合、エンドピースを隠蔽するために扉のエンドピース側の側方に延長部を連設するにあたって、延長部の裏面が加熱庫の開放端周囲の枠部と対向する扉の裏面と略同一面で形成されていると、扉の回動時に、延長部の下端がエンドピースと干渉し、扉の回動が困難となる。このものでは、延長部の裏面が、加熱庫の開放端周囲の枠部と対向する扉の裏面よりも前方に位置するよう段差を設けているから、延長部を含む扉全体を円滑に回動させることができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、前記加熱庫の開放端周囲の枠部には、前記扉が配設されるエンドピース側の一側端縁の上下方向に沿って、前記延長部の段差に略一致する突出高さの保護壁が前方へ突出するように設けられる。
加熱庫をコンロ本体の前面の一側方寄りに設けた場合、加熱調理時に扉を開放させると、加熱庫から漏洩する熱気によってエンドピースが損傷を受けやすくなる。しかしながら、このものでは、枠部のエンドピース側の一側端縁の上下方向に沿って、段差に略一致する突出高さの保護壁が設けられているから、加熱庫を開放したときに漏洩する熱気が保護壁によってエンドピース側に流れるのを抑えることができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、前記加熱庫の開放端周囲の枠部に沿って環状のパッキング部材が設けられており、前記枠部は、前記パッキング部材の下辺に沿って前方に向かって突出する凸条を有する。
扉が付勢手段の付勢力で閉塞方向に付勢されるとき、前記枠部に設けられているパッキング部材によって庫内を気密状態に保持することができる。また、前記枠部の下方では、前記パッキング部材と凸条とで二重に気密状態が維持されるから、長期の使用によってパッキング部材が磨り減っても、凸条によって気密状態を維持することができる。
以上のように、本発明によれば、扉の閉塞時には、付勢手段の付勢力によって扉の裏面が加熱庫の枠部に密着されて庫内の密閉性を確保することができるから、前記加熱庫を、熱風の循環によって庫内の風圧が高くなるオーブン庫としても利用することが可能となる。又、この扉は、扉に設けた差込溝に差し込まれて扉を抜け止め状態にロックするロック手段を備える差込板によって、コンロ本体に対して容易に脱着可能となっている。このように、閉塞時における庫内の密閉性を確保することができる扉であっても、コンロ本体に対する扉の脱着を容易としたから、扉を取り外した状態のコンロ本体をカウンタートップに設けた開口に落とし込んでキャビネット内に設置することができ、キャビネットに設置後、扉をコンロ本体に取り付ける作業を容易に行うことが可能となる。
また、差込板に具備させた板バネの係合凸部を、扉に設けた係合孔にワンウェイ係合させることで、扉は差込板に抜け止め状態にロックされ、このロック状態にて扉の裏面の前記係合孔から露出している前記係合凸部を押圧すれば、前記ロック状態は解除されて扉を抜き取ることができるから、扉の着脱作業が一層容易となる。しかも、回動片及び支持片の前端部はそれぞれ、突出片の前端部及び後端部に取り付けられており、両側の突出片は連結片によって連結されているから、扉の取り付け時に円滑に回動片及び支持片をスリットに挿入することができる。
また、扉の両側部に突出片を覆う補強部材を設けたものでは、扉の下方から差込溝に突出片を差し込む時に、補強部材が突出片をガイドするから、スリットに対して回動片及び支持片をより円滑に差し込むことができる。また、扉内に差し込まれた突出片が補強部材で覆われることにより、扉内での差込板の移動が規制され、ガタツキを防止することができる。
また、扉の側方に一体に延長された延長部を設ける構成としたものでは、正面視で接合隙間が形成されない延長部によりエンドピースを隠蔽することができるから、キャビネットの外観が一層向上する。さらに、延長部の裏面が扉の裏面の他の部分より扉の閉塞時に前方に位置するように段差が設けられたものでは、扉とエンドピースとの干渉が防がれ、扉の回動をスムーズに行うことが出来る。
また、加熱庫の枠部の一側端縁に上下方向に沿って保護壁を設けたものでは、庫内の熱風がエンドピース側に漏れ出た場合でも、加熱庫から漏洩する熱風は保護壁によってエンドピース側への流れが抑制されるので、エンドピースを前記熱風から保護することができる。
また、加熱庫の開放端周囲の枠部の下部域に、パッキング部材と凸条とを二重に設け、長期の使用によってパッキング部材が磨り減っても、凸条によって気密状態を維持することができるようにしたものでは、加熱庫の下方に設けられている外部の空気を取り入れるための吸気口に加熱庫内の熱風が吸い込まれることにより庫内の温度が低下するといった不都合を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る加熱調理器を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の閉塞状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の開放状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉を外した状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉と差込板を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉を着脱可能に装着させるための板ばねの概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉を着脱可能に装着させるための板バネの概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉に差込板を差し込んだ状態を示す一部透視概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る加熱調理器のオーブン庫の扉の裏板を示す概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態の加熱調理器は、図1に示すように、カウンタートップ(4)に開設された開口(40)に、加熱源としてのバーナや、電磁弁、点火装置等の加熱制御装置等が収容された上方開放の矩形の箱体であるコンロ本体(2)が落とし込み状態でシステムキッチンのキャビネットに組み込まれるビルトイン式のガスコンロである。
コンロ本体(2)の上方はガラス製の天板(41)によって被覆されており、天板(41)に設けられた3つの開口からは、ガスバーナの炎孔部(42)がそれぞれ臨むように配設されていると共に、各開口の周縁には五徳(43)が、その後方には排気口カバー(44)が配設されている。
コンロ本体(2)の前面の、向かって左寄りにはオーブン庫(20)が配設されており、オーブン庫(20)の開放端を閉塞する扉(3)は、下部域を回動軸として前方へ回動可能に取り付けられている。
オーブン庫(20)の右側には、電源スイッチ(26)と、ガスバーナの点火、消火、火力調整機能を兼備した操作つまみ(27)が突出する前面パネル(22)が設けられている。
これら扉(3)及び前面パネル(22)が、キャビネットに設けられた前面開放部(45)から露出するように設定されている。
カウンタートップ(4)の開口(40)の横幅は、コンロ本体(2)の横幅よりも大きく設定されており、コンロ本体(2)の左右両側面と、カウンタートップ(4)の下方で且つコンロ本体(2)の両側に位置するキャビネットとの間には、隙間(S)が形成される。この隙間(S)は、コンロ本体(2)の設置後、前面よりエンドピース(5)が嵌め込まれることにより隠蔽される。
オーブン庫(20)の扉(3)と前面パネル(22)とは、コンロ本体(2)の両側面よりもさらに左右に延在する長さに設定されており、各々の延長部分でエンドピース(5)を隠蔽する構成となっている。なお、本明細書では、オーブン庫(20)の開放端と奥側とが対向する方向を前後方向、オーブン庫(20)の幅方向を左右方向、オーブン庫(20)の高さ方向を上下方向という。
図2は、オーブン庫(20)をコンロ本体(2)から取り出した状態の斜視図であり、扉(3)の閉塞状態を示している。同様に、図3は、扉(3)を手前に回動させてオーブン庫(20)を開放させた状態を示している。
図2及び図3に示すように、扉(3)は、その下端両端がオーブン庫(20)の両外側下端にヒンジ部(30)と支持片(34)を介して、最大90度手前に倒れる方向に回動自在に取り付けられており、これらヒンジ部(30)と支持片(34)とで、回動手段が構成されている。
ヒンジ部(30)は、同図に示すように、オーブン庫(20)の両外側下端に設けられている支点部(31)を構成している円板と、前端部(32a)が扉(3)に対して回動自在に装着され且つ前記円板の外周面に設けられている溝に嵌め込まれて前後方向へ移動可能な回動片(32)とからなり、回動片(32)の後端部(32b)には、回動片(32)を後方へ引っ張る方向へ付勢する付勢手段としてのコイルバネ(33)が装着されている。これにより、回動手段と付勢手段とが連結された態様となっている。
また、回動片(32)は、支点部(31)に嵌め込まれる下方側の中央部に凹部を有しており、扉(3)が取り付けられる前に回動片(32)を前方に回動させると、支点部(31)に凹部が係合し、前方に傾いた状態(例えば、45度)で回動片(32)が仮留めされるように構成されている。これにより、扉(3)の取り付け時に、容易に差込(1)を扉(3)の差込溝(36)に差し込むことができる。
尚、支持片(34)は、後端部でオーブン庫(20)の側壁に固定されているとともに、前端部で後述する扉(3)の補強部材(29)に挿入される突出片(11)と接続されており、扉(3)の両側下端部を回動自在に支持している。
図4に示すように、オーブン庫(20)の下方前方には、オーブン庫(20)の開放端(21)の下辺に平行に位置する連結片(10)と、その両端に設けられた突出片(11)とから略コ字状の差込板(1)が形成されてあり、回動片(32)の前端部(32a)及び支持片(34)の前端部(34a)をそれぞれ、突出片(11)の前端部及び後端部に回動自在に装着させることにより、一対の回動片(32)及び支持片(34)は、差込板(1)を介して連結された構成となる。この差込板(1)が、オーブン庫(20)と扉(3)との結合手段として機能し、この実施の形態では、回動手段の回動片(32)及び支持片(34)と結合手段の差込板(1)とが連結される構成となっている。
連結片(10)は、後辺(突出片(11)の後端側の辺)を、図5及び図6に示すように、突出片(11)の突出方向に対して90度屈曲させて垂下片(10b)を有する断面視略L字状に形成されているもので、連結片(10)の両端近傍の所定位置には、前方に開放する切欠(12)がそれぞれ形成されている。そして、各切欠(12)には、図7に示すような略L字状の板バネ(13)が連結片(10)の略L字状の下面に沿って装着されている。
板バネ(13)は、図6及び図7に示すように、連結片(10)の下面にて、下方へ揺動可能に添設される揺動片(13a)と、揺動片(13a)の基端部から下方へ垂下し且つ連結片(10)の垂下片(10b)に固定される固定片(13b)とから略L字状に形成されているもので、揺動片(13a)の先端には、屈曲延長片(14)を介して上方へ凸の係合凸部(15)が形成されていると共に、係合凸部(15)の前方及び両側方はそれぞれ揺動片(13a)と同一高さまで降下させた係止片(16)(17)が連設されている。
図6及び図8に示すように、板バネ(13)を連結片(10)にセットすると、係合凸部(15)が切欠(12)から突出すると同時に、左右の係止片(17)が切欠(12)の両側に位置する連結片(10)に下面から係止され、係止片(16)の両端(16a)が切欠(12)の前方開放部の両端に係止する。
扉(3)は、図3及び図5に示すように、把手部(37)やガラス窓(38)が設けられている表板(3a)とその裏面に添設される裏板(3b)とを有し、表板(3a)と裏板(3b)との間に、図5及び図6に示すように、板バネ(13)をセットした状態の連結片(10)及び突出片(11)を差込可能な差込溝(36)が、扉(3)の下面に開放するように形成されている。
差込溝(36)に連結片(10)を差し込んだ状態にて、板バネ(13)の係合凸部(15)に対応する裏板(3b)の所定位置には、係合凸部(15)が嵌まり込む係合孔(35)が形成されている。
また、裏板(3b)の両側部には、図3、図5及び図8に示すように、回動片(32)及び支持片(34)が差し込まれるスリット(39)が下方及び裏面に開放するように形成されてあり、裏板(3b)の内面には、扉(3)の下面から差し込まれる突出片(11)を覆うように補強部材(29)が設けられている(図9参照)。これにより、差込板(1)を差込溝(36)に差し込むときに補強部材(29)がガイド部として機能して、扉(3)に対する突出片(11)の傾きが抑えられるから、突出片(11)に取り付けられた回動片(32)及び支持片(34)をスリット(39)に円滑に挿入させることができるとともに、係合孔(35)に対して係合凸部(15)を容易に位置合わせすることができる。
扉(3)をコンロ本体(2)に取り付けるには、突出片(11)及び、板バネ(13)をセットした状態の連結片(10)を、扉(3)の差込溝(36)に下方から差し込んでいくと、突出片(11)は、補強部材(29)にガイドされながら差し込まれていき、回動片(32)及び支持片(34)がスリット(39)に差し込まれていく。また、これと同時に、連結片(10)よりも突出している係合凸部(15)が裏板(3b)の内面に押されて板バネ(13)の揺動片(13a)が裏板(3b)から離反する方向へ揺動しながら差し込まれていく。
そして、係合凸部(15)が係合孔(35)に到達した時点で板バネ(13)の付勢力によって、係合凸部(15)が係合孔(35)に嵌まり込んでワンウェイ係合する。これにより、扉(3)に対して連結片(10)が抜け止め状態に取り付けられると共に、ヒンジ部(30)及び支持片(34)を介して、オーブン庫(20)の開放端(21)に扉(3)が開閉自在に取り付けられる。
扉(3)をオーブン庫(20)から取り外すには、図3に示すように、扉(3)の裏板(3b)が上面となるように扉(3)を開放させ、裏板(3b)に設けた係合孔(35)から露出している係合凸部(15)を指で下方へ押すことにより、係合凸部(15)と係合孔(35)との係合を解除し、この状態を維持しながら、扉(3)をオーブン庫(20)から離反させていけば、扉(3)を差込板(1)から取り外すことができる。
このように、板バネ(13)は、差込板(1)を扉(3)の差込溝(36)に着脱自在に挿入するためのロック手段として機能し、係合凸部(15)がロックを解除するための操作部として機能することとなり、扉(3)は、オーブン庫(20)に設けられているヒンジ部(30)の回動片(32)、支持片(34)、及び差込板(1)に対して着脱自在となる。
これにより、コンロ本体(2)より側方に突出する扉(3)が用いられる場合でも、コンロ本体(2)に対する扉(3)の取り付け、取り外しを容易に行うことができるから、扉(3)が取り外された状態のコンロ本体(2)を開口(40)に設置し、コンロ本体(2)の前面を前面開放部(45)から臨ませた後、扉(3)を容易に取り付けることが出来る。
そして、扉(3)でオーブン庫(20)の開放端(21)を閉塞させると、扉(3)はヒンジ部(30)に設けたコイルバネ(33)の付勢力によって閉塞方向に付勢され、扉(3)の裏板(3b)がオーブン庫(20)の開放端(21)の周囲の枠部(23)に密着する。従って、循環ファンを有し、オーブン庫(20)内で熱気を循環させる加熱調理器でも、オーブン庫(20)内の高い気密性を維持することができる。
また、枠部(23)には、図4に示すように、環状パッキン(24)がオーブン庫(20)の開放端(21)を囲むように設けられていると共に、環状パッキン(24)の下辺の下方に沿って、環状パッキン(24)の前方への突出高さと略同一高さの凸条(25)が突設されている。これにより、開放端(21)の下方は、環状パッキン(24)と凸条(25)とで二重に扉(3)の裏板(3b)に密着する態様となる。
本実施の形態では、オーブン庫(20)の下方に、図示しないが、燃焼用空気を庫内に取り入れるための吸気口が形成されてあり、循環ファンの回転によって外部の空気がこの吸気口から吸い込まれる。
従って、長期の使用によって、オーブン庫(20)の開放端(21)の下方に位置する環状パッキン(24)が磨耗しても、凸条(25)によって気密状態の低下を防ぐことができるから、環状パッキン(24)が磨り減ることによってオーブン庫(20)内の熱風が下方から漏れ出て吸気口に吸引されることによるオーブン庫(20)内の温度低下を抑えることができる。
また、図1及び図3に示すように、コンロ本体(2)の前面とキャビネットとの間の隙間(S)には、これを閉塞するためのエンドピース(5)が嵌め込まれている。また、扉(3)には、このエンドピース(5)を隠蔽する延長部(50)が一側方に延長形成されている。尚、扉(3)を閉塞方向に回動させるとき、延長部(50)の下端部がエンドピース(5)に当たって閉塞が妨げられることがないように、延長部(50)の裏面は、扉(3)の裏板(3b)の、開放端(21)の枠部(23)に密着する面よりも一段前方側に突出する段部(51)を介して設けられている(図3、図5、図9参照)。
そして、オーブン庫(20)の枠部(23)の一側端縁の上下方向略全域には、段部(51)の突出高さに略一致する高さの保護壁(28)が前方へ突出するように形成されてあり、扉(3)を閉塞させると、保護壁(28)は段部(51)に沿って位置し、オーブン庫(20)内の熱風がエンドピース(5)側に漏れ出た場合でも、エンドピース(5)は保護壁(28)によって熱風から保護される。
上記したように、エンドピース(5)を隠蔽するための延長部(50)を一側方側に張り出した幅広の扉(3)を、オーブン庫(20)に対して着脱容易としたから、キャビネットの外観を向上させたコンロ本体(2)の設置が容易となる。
尚、上記したオーブン庫(20)内に熱風を循環させる加熱手段としては、ガスバーナ、電気ヒータいずれを用いてもよい。また、上記では、ヒンジ部(30)をオーブン庫(20)の両外側に設けているが、オーブン庫(20)の開放端周囲の枠部(23)が一定幅を有していれば、枠部(23)の両側に差込孔を設け、前枠(23)の内部に支持部(31)及び回動片(32)を固定してもよい。さらに、連結片(10)は、櫛状のものを用いてもよい。
(1) ・・・・・差込板
(13)・・・・・板バネ(ロック手段)
(2) ・・・・・コンロ本体
(20)・・・・・オーブン庫(加熱庫)
(21)・・・・・開放端
(23)・・・・・枠部
(3) ・・・・・扉
(3b)・・・・・裏面
(30)・・・・・ヒンジ部
(31)・・・・・支点部
(32)・・・・・回動片
(33)・・・・・コイルバネ(付勢手段)
(34)・・・・・支持片
(36)・・・・・差込溝
(4) ・・・・・カウンタートップ
(40)・・・・・開口
(45)・・・・・前面開放部

Claims (6)

  1. キャビネット上面のカウンタートップに形成された開口からコンロ本体が落とし込み状態に収容され、前記キャビネットの前面開放部から、前記コンロ本体の前面が露出すると共に、前記前面に、コンロ本体に内蔵されている加熱庫の開放端と、前記加熱庫の開放端を開閉自在に閉塞する略矩形状の扉とが設けられている加熱調理器において、
    前記扉は、扉の下面に、下方に開放する差込溝を有し、
    前記扉は、回動手段によりその下部域が前記加熱庫の開放端近傍に回動自在に取り付けられ、
    前記扉は、付勢手段によりその裏面が前記加熱庫の開放端周囲の枠部に密着する方向に付勢され、
    前記加熱庫と前記扉とは、前記差込溝に差し込まれる差込板を備えた結合手段により連結されており、
    前記差込板は、前記加熱庫の両側に位置する一対の突出片と前記突出片相互を連結する連結片とを備えると共に、前記差込板全体が前記扉の差込溝に挿入される構成とし、
    前記連結片は、前記差込板全体を前記扉の差込溝に着脱自在に挿入するためのロック手段を有する加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記回動手段は、扉の下部域を回動可能に支える支持片と、扉の開放角度を規制するヒンジ部とを有し、
    前記ヒンジ部は、前記加熱庫の両側下方に設けられる支点部と、前記支点部に回動自在に組み付けられる回動片とを有しており、
    前記回動片の後端部には、前記付勢手段が取り付けられ、
    前記突出片の前端部には、前記回動片の前端部が回動自在に取り付けられていると共に、前記突出片の後端部には、前記支持片の前端部が回動自在に取り付けられ、
    前記扉の裏面の両側部には、前記突出片に取り付けられた回動片及び支持片が差し込まれるスリットが形成され、
    前記扉の裏面の下辺近傍の所定位置には、前記差込溝に連通する係合孔が設けられ、
    前記差込板を前記差込溝に差し込んだときに、前記係合孔にワンウェイ係合する係合凸部を具備する板バネが前記連結片に装着されている加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、前記スリットが設けられている扉の両側部に、扉の下面から差し込まれる前記突出片を覆う補強部材が設けられている加熱調理器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の加熱調理器において、前記コンロ本体の前面と前記キャビネットの前面開放部との間の隙間にはエンドピースが設けられ、
    前記扉は、前記コンロ本体の前面の一側方寄りに設けられると共に、扉が配設されるエンドピース側の側方に、エンドピースを隠蔽する延長部が一体に形成されており、
    前記延長部の裏面は、前記加熱庫の開放端周囲の枠部と対向する扉の裏面よりも、段差を介して前方に位置するように連設されている加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、前記加熱庫の開放端周囲の枠部には、前記扉が配設されるエンドピース側の一側端縁の上下方向に沿って、前記延長部の段差に略一致する突出高さの保護壁が前方へ突出するように設けられている加熱調理器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理器において、前記加熱庫の開放端周囲の枠部に沿って環状のパッキング部材が設けられており、前記枠部は、前記パッキング部材の下辺に沿って前方に向かって突出する凸条を有する加熱調理器。
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